JP6237123B2 - 2次元画像表示装置および2次元画像表示装置用の光走査装置および被走査面素子および移動体 - Google Patents
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Description
そして、偏向された光ビームにより、被走査面素子を2次元的に走査し、被走査面素子に2次元画像を形成する。
形成された2次元画像を、虚像結像光学系により拡大虚像として結像させる。
このようなノイズを以下「干渉性ノイズ」と呼ぶ。典型的な干渉性ノイズは「干渉縞」である。
即ち、被走査面素子に、微小レンズ(凸シリンドリカルレンズ)を配列形成し、光走査するコヒーレントな光ビームのビーム径を、微小レンズの配列ピッチよりも小さくする。
しかし、光ビームの走査に同期して、光源をパルス発光させ、光ビームが微小レンズにのみ入射するようにするのは、光源と走査部の構成が複雑化する。
即ち、この発明は、コヒーレントな光束の2次元走査により表示される拡大虚像の明るさを保持しつつ、干渉性ノイズの視認性を有効に軽減することを課題とする。
図1は、2次元画像表示装置の実施の1形態を説明するための図である。
ビーム合成プリズム101は、R色光を透過させG色光を反射するダイクロイック膜D1と、R・G色光を透過させB色光を反射するダイクロイック膜D2を有する。
この「平行ビーム」が、画素表示用ビームLCである。
2次元偏向手段6は、この形態例では、微小なミラーを「互いに直交する2軸」を揺動軸として揺動するように構成されたものである。
即ち、凹面鏡7により反射された画素表示用ビームLCは、2次元偏向手段6による偏向に伴い平行移動しつつ被走査面素子8に入射し、被走査面素子を2次元的に走査する。
被走査面素子8に、上記の如く形成された「カラーの2次元画像」を構成する光は、凹面鏡9に入射して反射される。
拡大虚像12の結像位置の手前側には、反射面素子10が設けられ、拡大虚像12を結像する光束を、観察者11(図には観察者の目を示す。)の側へ反射する。
後述するように、微細凸レンズ構造は「微細凸レンズが、画素ピッチに近いピッチで密接して配列された」ものである。
以下に、この「拡散機能」を簡単に説明する。
入射させると、この光束は「ビームL11〜L14で囲まれる発散性の光束」となる。
被走査面素子802は、微細凸レンズ801を配列した微細凸レンズ構造を有する。
さよりも小さい。
なお、説明中の形態例で、画素表示用ビーム803はレーザ光束であり、光束中心のまわりにガウス分布状の光強度分布をなす。
従って、光束径807は、光強度分布における光強度が「1/e2」に低下する光束半径方向距離である。
図2(a)では、光束径807は微細凸レンズ801の大きさ806に等しく描かれているが、光束径807が「微細凸レンズ801の大きさ806」に等しい必要は無い。
微細凸レンズ801の大きさ806を食み出さなければよい。
1に入射し、発散角805をもつ拡散光束804に変換される。
2の2倍となっており、2個の微細凸レンズ813、814に跨って入射している。
より2つの発散光束815、816のように拡散される。
干渉して干渉性ノイズを発生する。
ズ822、823に跨って入射している状態を示す。
この場合、微細凸レンズ822に入射したビーム部分は発散光束826となり、微細凸
レンズ823に入射したビーム部分は発散光束827となって拡散される。
重なり合うことはなく、従って、この状態で干渉性ノイズは発生しない。
数値例を例示する。
である。
このため、微細凸レンズ822、823に、図3(a)の如く入射する画素表示用ビーム824から発生する発散光束は、発散光束826、827のみである。
構造では、微細凸レンズ833、834の境界部835は「幅:0」とはならない。
37と、領域839、840において重なり合って干渉し、干渉性ノイズを発生させる。
た境界部843の曲面形状は、それ自体が「微小なレンズ面」をなしている。
λの単色レーザ光束」とする。
λ)、曲率半径:rの曲面は、入射する画素表示用ビームに対してレンズ作用を及ぼす。
、842により拡散された光束と重なり合って干渉し、干渉性ノイズを発生する。
周知の如く、サブ波長構造は「サブ波長構造よりも大きい波長の光」に対してはレンズ作用を生じない。
従って、波長:λより小さい曲率半径:rをもった境界部843は「レンズ」として作用せず、画素表示用ビームを直進的に透過させ、発散させることがない。
D>d、λ>r 。
レント光により画素表示用ビームを形成する。
従って、この場合には、上記D、d、r、λが上記大小関係を満足するように設定することにより、干渉性ノイズを抑制できる。
表示用ビームLCは、R、G、Bの3色のビームの合成されたものである。
45nm)とすると、これらの大小関係は「λR>λG>λB」である。
、画像表示ビームのR成分による干渉性ノイズを防止できる。
画素表示用ビームLCが「R、G、Bの3色のビームの合成されたもの」である場合、
干渉性ノイズは、これら3色の成分について独立に発生する。
そして、これら独立した3色R、G、Bのビームの干渉性ノイズの「総体」が、視認される干渉性ノイズとなる。
従って、3色の干渉性ノイズのうち、1色でも干渉性ノイズが無くなれば、視認される干渉性ノイズは大幅に改善され、観察画像の画質向上に寄与する。
従って、干渉性ノイズの防止効果は、3色のうちで「最も長波長のR成分」のみでも効果があり、次いでG成分、B成分という順で「低減効果」が向上する。
したがって、最長波長:λRよりも小さい曲率半径:r(例えば600nm)を設定すれば、干渉性ノイズの軽減上、一定の効果を達成できる。
干渉性ノイズの視認性は、波長やビーム径・マルチ/シングルモードなどでノイズ強度は変わるが、一般的にはR≒G>Bの順で高い。
即ち、波長:λBの光は人間の眼の視感度が低く、干渉性ノイズは目立ちにくい。
従って、波長:λGよりも小さい曲率半径:r(例えば500nm)を設定すれば、視認性の比較的高い波長:λRとλGの光による干渉性ノイズを軽減できる。
視感度が低い波長:λBの光による干渉性ノイズは発生しても、さほど目立たない。
勿論、波長:λBよりも小さい曲率半径:r(例えば400nm)を設定すれば、上記の如く、干渉性ノイズを更に有効に軽減できる。
金型における転写面の形成は、切削やフォトリソグラフィなどを用いて形成する方法が知られている。
小さい境界幅は、隣接マイクロレンズ面の形成する境界部の「尖鋭化」することにより実現できる。
す面の曲率半径が、十分に小さいマイクロレンズアレイを作製可能である。
即ち、上に説明した被走査面素子は、複数のマイクロレンズが相互に近接して配列した構造を有するマイクロレンズアレイとして構成できる。
隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径:rを640nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成することにより、R成分光の干渉性ノイズを防止できる。
また、上記曲率半径:rを510nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成すれば、R成分光とG成分光による干渉性ノイズを防止できる。
隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径:rを445nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成すれば、R、G、B成分光の干渉性ノイズを防止できる。
明した。
、反射された画素表示用ビームLCの向きを、一定方向に揃える機能」を持つ。
即ち、凹面鏡7は「2次元的に偏向された画素表示用ビームの偏向範囲を調整し、被走
査面素子の走査範囲を規制する偏向範囲規制手段」として機能する。
示用ビームの偏向角がさほど大きくない場合には、省略することもできる。
ンズ)の配列形態の例を説明する。
ッチで密接して配列されて微細凸レンズ構造を構成」する。
、図4に示す。
図4(a)に形態例を示すマイクロレンズアレイ87は、正方形形状のマイクロレンズ
8711、8712・・等を正方行列状に配列したものである。
、マイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの配列周期で決定される。
間距離をX1とする。
Y1とする。これら、X1、Y1を「1画素の実効サイズ」と見做すことができる。
ッチ」とも呼ぶ。
ズ8811、8821・・を稠密に配列したものである。
向に平行な辺を持たない。
ズ8911、8921・・を稠密に配列したものである。
向に平行な辺を持っている。この場合の配列を「アームチェア型配列」と呼ぶ。
回転させた配列である。
ジグザグ型配列では、マイクロレンズの配列では、図に示すX2を「X方向の実効画素
ピッチ」、Y2を「Y方向の実効画素ピッチ」と見做すことができる。
向の実効画素ピッチ」と見做すことができる。
レンズ8811の右側の辺の中点との距離である。
のマイクロレンズの接する辺の中点とマイクロレンズ8911の中心との距離である。
おけるX方向の分解能を向上させることができる。
も小さい画素を実効的に表現でき、実効画素数を向上させることが可能である。
接するマイクロレンズの境界部は、曲率半径:rを有する。
記曲率半径:rが大きければ、これ等の光は境界部で拡散され、互いに干渉する。
図のXa方向およびYa方向の2方向に生じ、それぞれが干渉性ノイズの原因となる。
起こる。また、図4(c)の場合だと、9A、9B、9Cの3方向に拡散する。
従って、分散される数が大きいほど「発生する干渉性ノイズのコントラスト」は弱められて視認され難く(目立ち難く)なる。
従って、干渉性ノイズが発生したとしても、ハニカム状配列の場合は、上記の如く、3方向に分散されることで、コントラストは弱くなる。
は、凹面鏡9により構成される。
図6の例では、微細凸レンズ80は、X方向に平行な辺を持つ「アームチェア型配列」で配列されている。
微細凸レンズ80は、そのレンズ面の曲率半径が、X方向とY方向とで異なり、X方向の曲率半径:Rxは、Y方向の曲率半径:Ryよりも小さい。
また、レンズ面のX方向とY方向との両方に曲率を持たせたので、微細凸レンズを六角形にでき、上記の如く「干渉性ノイズの視認性」を弱めることができる。
図6は、1個の微細凸レンズ80に、画像表示用ビームLCが入射した場合を示している。図6では、個々の微細凸レンズ80のY方向の幅がX方向の幅よりも長い。
このようにすれば、画像表示用ビームLCを「レンズ境界を跨がずに入射」させることが可能であり、射出する発散光束の断面形状は、X方向に長い楕円形状になる。
この場合、フロントガラス前方に拡大虚像12として、例えば「ナビゲーション画像」を表示でき、観察者11である運転者は、この画像を運転席に居ながら観察できる。
このため、拡大虚像の長手方向(X方向)には短手方向(Y方向)に比して大きな拡散角(非等方拡散)が要求される。
拡散」とする場合も可能である。
しかし、自動車等の車載用として用いるヘッドアップディスプレイ装置の場合であれば、運転者が表示画像に対して上下方向の位置から観察を行なう場合は少ない。
従って、このような場合であれば、上記のように、画素表示用ビームを拡散させる拡散角を「2次元画像の横方向を縦方向よりも広く」するのが光利用効率の面から好ましい。
が従来から知られている。
ズ面をより一般的な非球面として形成でき、収差補正を行なうこともできる。
(マイクロレンズ)は、正方形もしくは正六角形であった。
ンズ形状を1方向に引き伸ばした形状でもよい。
は、細長い変形六角形になる。
X1〜X3、Y方向につきY1〜Y3であった。
このように定められるX方向の実効画素ピッチを一般に「SX」、Y方向の実効画素ピ
ッチを一般に「SY」とするとき、両者の比:SY/SXを「アスペクト比」と言う。
スペクト比は1である。
スペクト比は1より大きい。
スペクト比は1よりも小さい。
12」、「X13、Y13」である。
・9121・・を正方行列状に配列したものであり、アスペクト比は1よりも大きい。
2」、「Y13/X13」はいずれも1より大きい。
向の長さよりも大きい。
細凸レンズの形状として、X方向の曲率をY方向の曲率より大きくするのが容易である。
な光学機能」を実現しやすい。
1=200μm、アスペクト比=200/150=4/3>1を挙げることができる。
の微細凸レンズは「Y方向に長い形状」となっている。
ェア型」である。
長ハニカム配列」は何れも使用可能であることは勿論である。
方向のサイズの差」が小さく、縦横方向における「実効画素サイズの差」が小さくなる。
例えば、図5(b)において、微細凸レンズ9211、9212等のX方向のレンズ径
:R2x=100μm、Y方向のレンズ径:R2y=200umとする。
(=Y12)は150μmとなる。
径:R3x=100μm、Y方向のレンズ径:R3y=200μmとする。
このとき、X方向の実効画素ピッチ(=X13)は75μm、Y方向の実効画素ピッチ(=Y13)=100μmとなる。
これは、図5(c)〜(e)のハニカム型配列(アームチェア型のハニカム配列)において、X方向の画素ピッチ、Y方向の画素ピッチが、同じように定義されることによる。
図5(d)においては、微細凸レンズ9411、9421等は、X方向に平行な上下の
辺が短く、斜辺が長い。
また、図5(e)においては、微細凸レンズ9511、9521等は、X方向に平行な
上下の辺が長く、斜辺が短い。
これらの図に示すように、微細凸レンズの六角形形状の変形により、X方向の画素ピッチ:X13、Y方向の画素ピッチ:Y13を調整できる。
例えば、図8に示すマイクロレンズアレイ96のマイクロレンズ9611、9621等は、図5(d)に示すマイクロレンズアレイ95と同様の縦長の六角形形状である。
図8に示すマイクロレンズ9611等の配列は、図5(c)と同様の「アームチェア型の縦長ハニカム配列」である。
マイクロレンズ9611等の六角形形状は、X方向の実効画素ピッチ:X14が、Y方向の実効画素ピッチ:Y14と完全に等しくなるように設定されている。
このように、アームチェア型の縦長ハニカム配列では、アスペクト比を1に設定することができる。
画素表示用ビームのビーム径より大きい微細凸レンズもしくは「画素表示用ビームのビーム径と同じ程度の大きさの微細凸レンズ」の場合、実効画素ピッチのアスペクト比が1であれば、拡大虚像として投影される画像データに対して、拡大虚像による再現性が高まる。
拡大虚像として投影される画像データのマイクロレンズアレイ上における画素ピッチと実効画素ピッチとを一致させる、もしくは、他の実効画素ピッチと比較して、実効画素ピッチを虚像として投影される画像データのマイクロレンズアレイ上における画像データの画素ピッチに近づけることができるからである。
上には、縦方向を「上下方向」、横方向を「左右方向」として説明したが、これは説明の具体性のための便宜上のものである。
実際の空間において、どの方向が縦方向かは、マイクロレンズアレイの2次元画像表示装置への取り付け方向、2次元画像表示装置の車両等の移動体への取り付け方向による。
2次元偏向手段6は、1つの軸について1往復の揺動(第1軸の揺動)を行う間に、もう一方の軸について往復の揺動(第2軸の揺動)を複数回行うが、多くの場合、拡大虚像の長手方向であるX方向が、第2軸の揺動による画像表示用ビームLCのマイクロレンズアレイに対する走査の方向に設定される。
従って、「アームチェア型」の六角形形状のマイクロレンズのX方向に平行な上下の辺は、画像表示用ビームLCのマイクロレンズアレイに対する走査方向とほぼ平行となり、「アームチェア型」の六角形形状の画像表示用ビームのマイクロレンズアレイに対する走査方向に最も平行に近い2辺の間隔、言い換えれば、画像表示用ビームのマイクロレンズアレイに対する走査方向に最も平行に近い辺とその対向する辺との間隔を、これら2辺に直交する方向へ拡大するように引き伸ばした形状が「アームチェア型の縦長ハニカム構造」である。
方向(横方向)、Y方向(縦方向)の実効画素ピッチの差を小さくすることができる。
図5(c)〜(e)に示す如き「微細凸レンズの形状」は、例えば、発散光束の発散角
制御のため、任意に選択することが可能である。
は、被走査面素子8の微細凸レンズ構造に直交入射している。
限らない。
プレイ装置をコンパクト化する場合には、図7(a)のような入射形態が考えられる。
入射している。
球面の光軸に対して傾いて入射することになり、非球面の機能を生かせない場合もある。
ンズ面光軸AXを、被走査面素子8aの基準面に対して直交方向から傾けるのが良い。
はこれに近い方向とすることができる。
細凸レンズによる画素表示用ビームの発散の方向」を均質化することが可能である。
、船舶、ヘリコプター、飛行機など各種の、運転可能な移動体に搭載できる。
として実施できることは言うまでも無い。
あるが、X、Yの2方向のうち、1方向のみの拡散を行なう場合も考えられる。
LC 画素表示用ビーム
6 2次元偏向手段
7 凹面鏡
8 被走査面素子
9 凹面鏡
10 反射面素子
11 観察者
12 拡大虚像
Claims (14)
- 画像信号により強度変調されるコヒーレントな画素表示用ビームを、2次元偏向手段に
より2次元的に偏向させ、偏向された画素表示用ビームにより、被走査面素子を2次元的に走査して、前記被走査面素子に2次元画像を形成する2次元画像表示装置用の光走査装置において、
被走査面素子は、前記画素表示用ビームのビーム径より大きく、前記画素表示用ビームを拡散させる六角形形状の微細凸レンズが密接して配列された微細凸レンズ構造を有し、
微細凸レンズ構造において隣接する六角形形状の微細凸レンズの境界部の曲率半径:rが、画素表示用ビームを構成するコヒーレント光の波長:λよりも小さいことを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 画像信号により強度変調されるコヒーレントな画素表示用ビームを、2次元偏向手段により2次元的に偏向させ、偏向された画素表示用ビームにより、被走査面素子を2次元的に走査して、前記被走査面素子に2次元画像を形成する2次元画像表示装置用の光走査装置において、
被走査面素子は、前記画素表示用ビームのビーム径より大きく、前記画素表示用ビームを拡散させる六角形形状の微細凸レンズが密接して配列された微細凸レンズ構造を有し、
画素表示用ビームが、2以上の光源から放射された互いに波長の異なるコヒーレント光を1ビームに合成したものであり、
前記微細凸レンズ構造において隣接する微細凸レンズの境界部の曲率半径:rが、画素表示用ビームを構成する複数のコヒーレント光の波長のうちの最長波長:λmよりも小さいことを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 画像信号により強度変調されるコヒーレントな画素表示用ビームを、2次元偏向手段により2次元的に偏向させ、偏向された画素表示用ビームにより、被走査面素子を2次元的に走査して、前記被走査面素子に2次元画像を形成する2次元画像表示装置用の光走査装置において、
被走査面素子は、前記画素表示用ビームを拡散させる微細凸レンズが密接して配列された微細凸レンズ構造を有し、
微細凸レンズのレンズ面が非球面形状であり、レンズ面光軸が、被走査面素子の基準面に対して直交方向から傾いていることを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 請求項1ないし3の任意の1に記載の2次元画像表示装置用の光走査装置において、
六角形形状の微細凸レンズのハニカム型配列は、配列される微細凸レンズのY方向の上辺が、X方向に平行となるアームチェア型配列であることを特徴とする2次元画像表示装用の光走査装置。 - 請求項1〜4の任意の1に記載の2次元画像表示装置用の光走査装置において、
2次元偏向手段により2次元的に偏向された画素表示用ビームの偏向範囲を調整し、被走査面素子の走査範囲を規制する偏向範囲規制手段を有することを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の2次元画像表示装置用の光走査装置において、
被走査面素子に形成された微細凸レンズがアナモフィックなレンズであって、画素表示用ビームを拡散させる拡散角が、2次元画像の横方向において縦方向よりも広いことを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 請求項1〜6の任意の1に記載の2次元画像表示装置用の光走査装置において、
被走査面素子に形成された微細凸レンズから射出する発散光束の断面形状は、2次元画像の横方向において縦方向よりも長いことを特徴とする2次元画像表示装置用の光走査装置。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の2次元画像表示装置用の光走査装置に用いられる被走査面素子。
- 画像信号により強度変調されるコヒーレントな画素表示用ビームを、2次元偏向手段により2次元的に偏向させ、偏向された画素表示用ビームにより、被走査面素子を2次元的に走査して、前記被走査面素子に2次元画像を形成し、該2次元画像を虚像結像光学系により拡大虚像として結像させ、前記拡大虚像の結像位置より手前に設けた反射面素子により結像光束を観察部側へ反射させる2次元画像表示装置であって、
2次元画像を形成する光走査装置として、請求項1〜7の任意の1に記載のものを用いることを特徴とする2次元画像表示装置。 - 請求項9記載の2次元画像表示装置において、
運転可能な移動体の運転席前方のフロントガラスを反射面素子として、前記移動体に搭載され、前記フロントガラスの前方に結像した拡大虚像を、前記運転席から観察可能としたことを特徴とする2次元画像表示装置。 - マイクロレンズアレイと、該マイクロレンズアレイを画像表示用ビームで2次元的に走査するための走査手段とを有する2次元画像表示装置において、
前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズは、請求項1〜3の任意の1に記載の微細凸レンズであって、光軸に直交し、互いに直交する2方向において異なる曲率の凸面を有することを特徴とする2次元画像表示装置。 - 請求項11記載の2次元画像表示装置において、
前記画像表示用ビームは、長手方向と短手方向とがある像を形成し、
前記マイクロレンズの前記凸面は、前記短手方向の曲率よりも長手方向の曲率の方が大きいことを特徴とする2次元画像表示装置。 - 請求項11または12に記載の2次元画像表示装置において、
マイクロレンズアレイは、各マイクロレンズが六角形形状で、各マイクロレンズが稠密に配置されていることを特徴とする2次元画像表示装置。 - 請求項11乃至13の何れか1項に記載の2次元画像表示装置を有する移動体であって、
マイクロレンズアレイのマイクロレンズの拡散作用により拡散された光束の断面形状の長手方向が、地平線に対して平行となるように2次元画像表示装置が配置されている移動体。
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