JP6230148B2 - リザーバタンクおよび車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
このリザーバタンクは、マスタシリンダ装置とは別体型のタンクとして構成されており、連結ホース等を介してマスタシリンダ装置に作動液を供給するように構成されている。リザーバタンク内には、作動液の液面の変位に伴って浮動するフロートと、このフロートが規定位置に下がったのを検出する検出器と、を有する液面検出装置が備わる。
このような液面検出装置は、タンク内の液量が適正貯溜範囲の最低レベルとなったときにフロートを検出器で検出することによりタンク内における作動液の残留不足を検出する。
マスタシリンダ装置15は、2つのブレーキ系統にブレーキ液を供給可能なタンデム型であり、軸線O1を車体の前後方向に向けて配設されている。マスタシリンダ装置15の上面には、連結ホース16の先端が接続されるサブリザーバタンク15aが設けられている。
連結ホース16は、リザーバタンク1とマスタシリンダ装置15のサブリザーバタンク15aと接続している。リザーバタンク1に貯溜された作動液(ブレーキ液)は、連結ホース16を介してマスタシリンダ装置15に供給される。
なお、リザーバタンク1の下方には、図示しないエンジンやトランスミッション等、あるいはこれらの周辺機器、またはエンジンに変わる電動モータ等が配設されている。
フロート室7には、液面検出装置OLが配設されている。液面検出装置OLは、リザーバ本体2内のブレーキ液量が適正貯溜範囲の最低レベルとなったこと(リザーバ本体2内のブレーキ液量異常)を検出するものであり、フロート26と、検出器27と、を備えている。
また、フロートガイド6の前後には、図4(b)に示すように、フロートガイド6と間隔を空けて第1補強リブ21と第2補強リブ22とが設けられている。
また、下部半体3の右壁2dには、図4(b)に示すように、固定片28が設けられている。固定片28は、ブラケット70にリザーバタンク1を固定する際に使用される部位であり、図示しない固定用のねじが挿通される取付孔28aが形成されている(図6(a)(b)参照)。
供給口20の内周面には、内側に向けて突出する鍔部20eが形成されている。鍔部20eは、供給口20の全周にわたって形成されている。鍔部20eには、網目状のフィルタ20gが載置される。
第2補強リブ22は、図4(b)に示すように、周方向リブ22aと径方向リブ22bと、から構成されており、平面視で略Y字状を呈している。周方向リブ22aは、図3(a)に示すように、供給口20から間隔を空けた位置において、供給口20の周方向に形成されている。周方向リブ22aは、径方向リブ22bとの接続部を中心として略左右側方に延出している。周方向リブ22aは、左側方および右側方に同じ長さに形成されている。なお、周方向リブ22aは、左右で異なる長さとしてもよい。
また、前側の支持腕72には、係止溝72bが形成されている。この係止溝72bには、リザーバ本体2の下面30aに突出形成された位置決め部材32が係止可能である。この係止により、リザーバタンク1がブラケット70に対して位置決めされる。
なお、ブラケット70の形状は、前記した形状に限定されるものではなく、リザーバタンク1を支持することのできる形状であればよい。
本実施形態では、前記のようにリザーバ本体2の下面30aに突出部31が形成されており、下面30aよりも下方にフロート室7が延出している。したがって、フロート26と検出器27との距離(間隔)が突出部31を有さないものに比べて十分に確保される状態となり、これらが離間した状態に維持される。これにより、車両の加減速時や車両自体の傾斜時等にブレーキ液の液面が変動して、液面がフロート26に対して傾斜した状態となっても、フロート室7の液面レベルは高い状態に保たれることとなる。したがって、液面高さの誤検知が生じ難くなる。
また、突出部31を設けて下面30aよりも下方にフロート室7を延出した分、リザーバ本体2の高さ(供給口20を含む高さ)を比較例の高さよりも低く設定することができる。これにより小型化が可能となる。したがって、エンジンルームEG(図1参照)内の限られた車両搭載スペースの中で必要なブレーキ液の液量を確保しながら好適にリザーバタンク1を配置することができる。これにより、レイアウトの自由度が高まる。
また、リザーバ本体2の高さを低く設定できるので、供給口20の位置も低くすることができ、エンジンフード10とのクリアランスが拡大する。これにより、人が衝突した際において人へのダメージを低減することができる。また、リザーバ本体2の成形金型の小型化も可能となり、低コスト化が実現する。
また、リザーバタンク1の高さ方向の小型化を図ることができるので、マスタシリンダ装置15を含む装置全体として、小型化を図ることができる車両用ブレーキ装置が得られる。
このように第1補強リブ21の周方向リブ21aを三股のリブとして形成することにより、リザーバ本体2の前部における供給口20の接続部20bをより好適に補強することができる。
また、第2補強リブ22の周方向リブ22aを平面視で円弧状に形成することにより、供給口20の接続部20bに対応した形態となるので、リザーバ本体2の後部における供給口20の接続部20bの周囲部分をより好適に補強することができる。
また、供給口20の軸方向から見て第2補強リブ22(周方向リブ22a)を供給口20の接続部20bに重なるように(供給口20の投影視上に配置されるように)設けてもよい。
さらに、第1補強リブ21および第2補強リブ22のそれぞれが、リザーバ本体2の側壁間(左壁2cと右壁2dとの間)の中央部、かつ一対のニップル34を通る中心線O2,O3間の中央部に配置されるようにリザーバ本体2を構成してもよい。
1a 貯液室
2 リザーバ本体
3 下部半体
4 上部半体
6 フロートガイド
7 フロート室
15 マスタシリンダ装置
16 連結ホース
20 供給口
20b 接続部
21 第1補強リブ
21a 周方向リブ
21b 径方向リブ
22 第2補強リブ
22a 周方向リブ
22b 径方向リブ
26 フロート
27 検出器
30a 下面(リザーバ本体の下面)
33 底面(貯液室の底面)
35a,35b 装着スペース
34 ニップル
70 ブラケット
72,73 支持腕
OL 液面検出装置
EG エンジンルーム
F 基準面
Claims (7)
- 円筒状に形成された作動液の供給口がリザーバ本体の上面に立設され、前記リザーバ本体内に略円筒状のフロートガイドが立設されたリザーバタンクであって、
前記リザーバ本体内に設けられ、前記リザーバ本体と前記供給口との接続部を補強するように、前記供給口の投影視上に配置された第1補強リブを少なくとも備え、
前記第1補強リブは、前記供給口の周方向に延設された周方向リブと、前記供給口の径方向に延設された径方向リブと、を含んで構成されており、
前記周方向リブは、前記フロートガイドから離間して配置されるとともに、前記フロートガイドの周方向に沿うように形成されており、
さらに、前記リザーバ本体は、下部半体と上部半体とからなり、
前記第1補強リブは、前記下部半体に形成された下半部と、前記上部半体に形成され前記下半体に融着された上半部と、から構成されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1に記載のリザーバタンクにおいて、
前記供給口を挟んで前記第1補強リブが設けられる側と反対側には、前記供給口の周方向に延設された周方向リブと、前記供給口の径方向に延設された径方向リブと、を含んで構成される第2補強リブがさらに設けられていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項2に記載のリザーバタンクにおいて、
前記第1補強リブおよび前記第2補強リブの少なくとも一方は、前記リザーバ本体の側壁間の中央部に配置されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項2または請求項3に記載のリザーバタンクにおいて、
前記リザーバ本体の下部側面に配置された一対のニップルを備え、
前記第1補強リブおよび前記第2補強リブの少なくとも一方は、前記一対のニップルを通る中心線間の中央部に配置されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリザーバタンクにおいて、
前記径方向リブは、前記リザーバ本体の側壁に接続されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリザーバタンクを備えた車両用ブレーキ装置であって、
前記リザーバタンクから作動液の供給を受けるマスタシリンダ装置を備えることを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 請求項6に記載の車両用ブレーキ装置であって、
前記リザーバタンクは、連結ホースを介してマスタシリンダ装置にブレーキ液を供給する別体タンクであることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
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