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JP6228359B2 - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置等の偏光板に使用される偏光フィルムの製造方法に関する。
偏光フィルムとしては、従来から、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向させたものが用いられている。すなわち、ヨウ素を二色性色素とするヨウ素系偏光フィルムや、二色性染料を二色性色素とする染料系偏光フィルムなどが知られている。これらの偏光フィルムは、通常、その少なくとも片面、好ましくは両面にポリビニルアルコール系樹脂の水溶液からなる接着剤を介してトリアセチルセルロース等の保護フィルムを貼合して、偏光板とされ、液晶表示装置(LCD)として、例えば、液晶テレビ、パソコン用モニター、携帯電話の表示画面等に用いられる。
偏光フィルムの製造方法としては、ニップロール、ガイドロールを使用し、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを水に浸漬させて膨潤させた後、前記二色性色素で染色し、これを延伸し、ついでヨウ素をフィルムに定着させるためにポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸処理(架橋処理)し、水洗した後、乾燥する方法が知られている(例えば、特許文献1(特開2005−227650号公報)参照)。この際、処理浴前後のニップロールに周速差を与えてフィルムの延伸を行い、ガイドロールによってフィルムの搬送方向を変更し、処理液へのフィルムの導入、取り出しを行っている。
近年では、液晶表示装置の大型化、機能向上及び輝度向上に伴い、それに用いられる偏光フィルムも大型化と同時に、光学特性の向上及び面内均一性の向上が求められている。しかしながら、大型の偏光フィルムでは色相等の面内でのばらつきが生じやすく、光学特性が悪化する傾向にある。
一方、特許文献2(台湾公開特許第201142375号公報)には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに、染色、延伸及び架橋の各処理を施した後、水洗して偏光フィルムを製造するにあたり、フィルム幅方向両端の水洗温度を9〜25℃とし、フィルム幅方向中央部の水洗温度を5〜14℃とすることが記載されている。そして、フィルム幅方向の両端と中央部の水洗温度差を4〜11℃の範囲で変動させた実施例が示されている。
特開2005−227650号公報 台湾公開特許第201142375号公報
本発明の課題は、光学特性の均一性に優れた偏光フィルムの製造方法を提供することである。
本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムを染色する染色工程と、
前記フィルムをホウ酸で処理するホウ酸処理工程と、
前記フィルムを洗浄する洗浄工程とを含み、
さらに、前記各工程のいずれかの前または工程中に、前記フィルムを一軸延伸する延伸工程を含む、偏光フィルムの製造方法であって、
前記洗浄工程は、前記フィルムにシャワーを浴びせる操作を含み、
前記シャワーを浴びせる操作は、前記フィルム全体の幅を基準に、合計で5〜60%に相当する両端部と、それより幅方向内側の中央部とに区分して行い、
前記両端部に浴びせるシャワーの温度を55℃以下とし、かつ
前記両端部に浴びせるシャワーの温度を、前記中央部に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くするか、または、前記両端部に浴びせるシャワーの総量を、前記中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くすることにより、前記両端部の洗浄の程度が前記中央部よりも大きくなるように行うことを特徴とする、偏光フィルムの製造方法である。
本発明では上記のとおり、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに染色及びホウ酸処理を施した後、洗浄し、偏光フィルムを製造するにあたり、洗浄工程は少なくとも、ホウ酸処理を経た後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムにシャワーを浴びせる操作を含むようにし、そのシャワーを浴びせる操作は、フィルム幅方向両端部と、それより内側のフィルム幅方向中央部とで、洗浄の程度に差をつけ、両端部の洗浄の程度が中央部よりも大きくなるようにする。そのための一つの形態は、両端部に浴びせるシャワーの温度を、中央部に浴びせるシャワーの温度よりも高くして、上記のシャワーを浴びせる操作を行うものである。もう一つの形態は、両端部に浴びせるシャワーの総量を、中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くして、上記のシャワーを浴びせる操作を行うものである。
後者のように、フィルム幅方向両端部と中央部とで浴びせるシャワーの総量を変える場合、一つの見地から、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの流量が、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの流量よりも多くなるようにすることにより、達成できる。またもう一つの見地から、フィルムの両端部にシャワーを浴びせる時間が、フィルムの中央部にシャワーを浴びせる時間よりも長くなるようにすることによっても達成できる。
これらの方法において、上記のシャワーを浴びせる操作は、フィルム搬送方向の複数の箇所で行い、それら複数の箇所のうち、一部の箇所で、フィルム両端部の洗浄の程度がフィルム中央部よりも大きくなるようにし、他の箇所では、フィルムの全体の洗浄の程度を均一にするか、または、フィルム中央部の洗浄の程度がフィルム両端部よりも大きくなるようにすることができる。
本発明によれば、幅方向に均一な光学特性を有する偏光フィルムを生産することができる。
本発明の製造方法における2段階の洗浄工程の一例を説明するための斜視図である。 本発明の製造方法における2段階の洗浄工程の一例を説明するための概略図である。(a)は側面図であり、(b)および(c)は上面図である。 本発明の製造方法における3段階の洗浄工程の一例を説明するための斜視図である。 本発明の製造方法における3段階の洗浄工程の一例を説明するための概略図である。(a)は側面図であり、(b)〜(d)は上面図である。
(ポリビニルアルコール系樹脂フィルム)
本発明において、ポリビニルアルコール系樹脂フィルム(ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルム)を構成するポリビニルアルコール系樹脂としては、ケン化したポリ酢酸ビニル系樹脂が例示される。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体(例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体)などが挙げられる。共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類などが挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、通常約1000〜10000、好ましくは約1500〜5000程度である。ケン化度は、通常約85モル%以上、好ましくは約90モル%以上、より好ましくは約99〜100モル%である。これらのポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールなども使用しうる。
通常、偏光フィルム製造の開始材料(原反フィルム)としては、かかるポリビニルアルコール系樹脂を製膜したものが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂を製膜する方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の適宜の方法で製膜することができる。原反フィルムの厚さは、好ましくは約20〜100μm、より好ましくは約30〜80μmである。また、工業的には、フィルムの幅は約1500〜6000mmが実用的であり、好ましくは2000mm以上である。特に、原反フィルムの幅が2000mm以上である場合に偏光フィルムの色相等の光学特性がばらつきやすいため、本発明の製造方法が有効である。なお、原反フィルムは通常、未延伸のロール状フィルムとして供給される。
偏光フィルムは、このような原反フィルムに、染色処理、ホウ酸処理(架橋処理)、水洗処理を施すことにより製造され、上記各処理工程のいずれかの前または工程中に、フィルムは一軸延伸される。例えば、原反フィルムを膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理(架橋処理)、水洗処理の順に処理し、最後に乾燥することにより製造され、上記各処理工程のいずれかの前または工程中に、フィルムは一軸延伸される。
偏光フィルムを製造するより具体的な方法としては、例えば、原反フィルムを空気あるいは不活性ガス中で一軸延伸(乾式延伸)後、膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理および水洗処理を施し、最後に乾燥を行う方法が挙げられる。また、未延伸の原反フィルムに膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理および水洗処理を施し、ホウ酸処理工程および/またはその前の工程で湿式にて一軸延伸を行い、最後に乾燥を行う方法が挙げられる。
(膨潤工程)
膨潤工程は、フィルム表面の異物除去、フィルム中の可塑剤除去、次工程での易染色性の付与、フィルムの可塑化などの目的で行われる。処理条件はこれらの目的が達成できる範囲で、かつ基材フィルムの極端な溶解、失透などの不具合が生じない範囲で決定される。あらかじめ気体中で延伸したフィルムを膨潤させる場合には、例えば約20〜70℃、好ましくは約30〜60℃の水溶液にフィルムを浸漬して行われる。フィルムの浸漬時間は、好ましくは約30〜300秒、さらに好ましくは約60〜240秒程度である。はじめから未延伸の原反フィルムを膨潤させる場合には、例えば約10〜50℃、好ましくは約20〜40℃の水溶液にフィルムを浸漬して行われる。フィルムの浸漬時間は、好ましくは約30〜300秒、さらに好ましくは約60〜240秒程度である。
なお、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理の順に処理する場合は、膨潤工程において一軸延伸を行ってもよく、その場合の延伸倍率は、通常1.2〜3.0倍、好ましくは1.3〜2.5倍である。
膨潤工程では、フィルムが幅方向に膨潤してフィルムにシワが入るなどの問題が生じやすいので、拡幅ロール(エキスパンダーロール)、スパイラルロール、クラウンロール、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップなど公知の拡幅装置でフィルムのシワを取りつつフィルムを搬送することが好ましい。
また、膨潤浴中のフィルム搬送を安定化させる目的で、膨潤浴中での水流を水中シャワーで制御したり、EPC装置(Edge Position Control装置:フィルムの端部を検出し、フィルムの蛇行を防止する装置)などを併用したりすることも有用である。本工程では、フィルムの走行方向にもフィルムが膨潤拡大するので、フィルムに積極的な延伸を行わない場合は、搬送方向のフィルムのたるみをなくすために、例えば処理槽前後の搬送ロールの速度をコントロールするなどの手段を講ずることが好ましい。
また、使用する膨潤処理浴には、純水の他、ホウ酸(特開平10−153709号公報に記載)、塩化物(特開平06−281816号公報に記載)、無機酸、無機塩、水溶性有機溶媒、アルコール類などを約0.01〜10重量%の範囲で添加した水溶液を使用することも可能である。
(染色工程)
染色工程では、通常、フィルムに二色性色素を吸着、配向させることにより、フィルムを染色する。
染色工程におけるポリビニルアルコール系樹脂フィルムの二色性色素による染色は、たとえば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、二色性色素を含有する水溶液に浸漬することによって行われる。二色性色素としては、たとえばヨウ素、二色性染料などが用いられる。二色性染料には、たとえば、C.I.DIRECT RED 39などのジスアゾ化合物からなる二色性直接染料、トリスアゾ、テトラキスアゾなどの化合物からなる二色性直接染料が包含される。なお、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、染色処理の前に水への浸漬処理を施しておくことが好ましい。
二色性色素としてヨウ素を用いる場合は通常、ヨウ素およびヨウ化カリウムを含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬して染色する方法が採用される。この水溶液におけるヨウ素の含有量は、水100重量部あたり、好ましくは0.003〜0.2重量部であり、またヨウ化カリウムの含有量は、水100重量部あたり、好ましくは0.1〜10重量部である。二色性色素としてヨウ素を用いる場合、染色に用いる水溶液の温度は、通常10〜45℃、好ましくは20〜35℃であり、この水溶液への浸漬時間(染色時間)は、通常30〜600秒、好ましくは60〜300秒である。
ヨウ化カリウムに代え、他のヨウ化物、例えばヨウ化亜鉛などを用いてもよい。また、他のヨウ化物をヨウ化カリウムと併用してもよい。さらに、ヨウ化物以外の化合物、例えばホウ酸、塩化亜鉛、塩化コバルトなどを共存させてもよい。ホウ酸を添加する場合であっても、ヨウ素を含む点で後述するホウ酸処理と区別される。水100重量部に対し、ヨウ素を約0.003重量部以上含んでいるものであれば、染色浴と見なせる。
二色性色素として水溶性二色性染料を用いる場合は通常、水溶液二色性染料を含む水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬して染色する方法が採用される。この水溶液における二色性染料の含有量は、水100重量部あたり、好ましくは1×10-3〜1重量部であり、特に好ましくは1×10-3〜1×10-2重量部である。この水溶液は、染色助剤を含有していてもよい。染色助剤としては、硫酸ナトリウムなどの無機塩、界面活性剤などが挙げられる。二色性染料は単独で用いてもよいし、2種類以上の二色性染料を同時に用いてもよい。
水溶性二色性染料を含む水溶液の温度は、通常20〜80℃、好ましくは30〜70℃である。また、この水溶液への浸漬時間(染色時間)は、通常30〜600秒、好ましくは60〜300秒である。
(ホウ酸処理工程)
ホウ酸処理工程は、通常、染色後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液に浸漬することにより行われる。ホウ酸水溶液におけるホウ酸の量は、水100重量部あたり、好ましくは1〜10重量部である。
上述した染色工程における二色性色素としてヨウ素を用いた場合には、このホウ酸処理工程に用いるホウ酸水溶液は、ヨウ化物を含有することが好ましい。ヨウ化物としてはヨウ化カリウム、ヨウ化亜鉛などが挙げられる。この場合、ホウ酸水溶液におけるヨウ化物の量は、水100重量部あたり、好ましくは1〜30重量部である。また、ホウ酸水溶液中には、ヨウ化物以外の化合物、例えば塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化ジルコニウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、硫酸ナトリウムなどを共存させてもよい。
このホウ酸処理は、架橋による耐水化や色相調整(青味がかるのを防止する等)等のために実施される。架橋による耐水化のための場合には、必要に応じて、ホウ酸以外に、またはホウ酸と共に、グリオキザール、グルタルアルデヒドなどの架橋剤も使用することができる。
なお、耐水化のためのホウ酸処理を、耐水化処理、架橋処理、固定化処理などの名称で呼称する場合もある。また、色相調整のためのホウ酸処理を、補色処理、再染色処理などの名称で呼称する場合もある。
このホウ酸処理は、その目的によって、ホウ酸およびヨウ化物の濃度、処理浴の温度を適宜変更して行なわれる。耐水化のためのホウ酸処理、色相調整のためのホウ酸処理は特に区別されるものではないが、下記の条件で実施される。
原反フィルムを膨潤させてから、染色し、ホウ酸処理を行う場合で、ホウ酸処理が架橋による耐水化を目的としているときは、水100重量部に対してホウ酸を約3〜10重量部、ヨウ化物を約1〜20重量部含有するホウ酸水溶液を使用し、ホウ酸水溶液の温度は通常、約50℃〜70℃、好ましくは約53℃〜65℃に制御される。浸漬時間は、通常約10〜600秒程度、好ましくは20〜300秒、より好ましくは20〜200秒である。
予め一軸延伸したフィルムを染色し、ホウ酸処理を行う場合は、ホウ酸水溶液の温度は通常、約50℃〜85℃、好ましくは約55℃〜80℃である。
耐水化のためのホウ酸処理後に、色相調整のためのホウ酸処理を行ってもよい。色相調整のためには、例えば、二色性染料としてヨウ素を用いる場合、水100重量部に対してホウ酸を約1〜5重量部、ヨウ化物を約3〜30重量部含有するホウ酸水溶液が使用される。このときのホウ酸水溶液の温度は、通常約10℃〜45℃に制御され、浸漬時間は、通常1〜300秒程度、好ましくは2〜100秒である。
これらのホウ酸処理は複数回行ってもよく、通常、2〜5回行われることが多い。この場合、使用する各ホウ酸処理槽の水溶液組成と温度は、上記の範囲内で同じであっても、異なっていてもよい。上記耐水化のためのホウ酸処理と色相調整のためのホウ酸処理を、それぞれ複数の工程で行ってもよい。
(洗浄工程)
ホウ酸処理されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、その後の工程で洗浄処理される。洗浄処理は、例えば、フィルムを水に浸漬する方法や、水をシャワーとしてフィルムに噴霧する方法によって行われる。本発明では、洗浄工程において少なくとも、フィルムに水のシャワーを噴霧する(浴びせる)操作を行い、フィルムの幅方向両端の洗浄の程度を、フィルムの幅方向中央よりも大きくする。もちろん、フィルムを水に浸漬する操作と、フィルムにシャワーを浴びせる操作の両方を行ってもよい。
フィルムの幅方向両端の洗浄の程度を、フィルムの幅方向中央よりも大きくするためには、フィルムの幅方向両端部(フィルムの幅方向両端を含む所定の幅を有する部分)と、フィルムの中央部(上記両端部以外の部分)とに区分して、上記のシャワーを浴びせる操作を行い、両端部の洗浄の程度が中央部よりも大きくなるようにすればよい。もちろん、例えば、フィルムの幅方向中央から両端にかけて徐々に洗浄の程度が大きくなるようにする場合であっても、両端部と中央部の長さの関係及び洗浄の程度の関係が以下の条件を満たす限り、本発明の方法に含まれる。
ここで、洗浄の程度を中央部よりも大きくするフィルム両端部は、フィルム全体の幅を基準に、合計で5〜60%となるようにする。好ましくは、5〜50%である。洗浄の程度が中央部よりも大きい両端部の割合が、フィルム全体の幅に対して5%未満であったり60%を超えたりする場合には、色相等の光学特性を幅方向で均一にする本発明の効果が十分に得られ難くなる傾向にある。ここでいう両端部は、それぞれ同じ長さとなるようにすることが好ましい。
フィルムの両端部の洗浄の程度を中央部よりも大きくするための第一の形態は、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度を、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くするものである。第二の形態は、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの総量を、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くするものである。いずれの形態を採用する場合でも、シャワーに用いる水の温度は55℃以下とする。シャワーの温度が高すぎると、得られる偏光フィルム、延いては偏光板の光学性能が低下しやすいからである。
上記第一の形態を採用する場合、フィルムの中央部(または全体)に浴びせるシャワーの温度は、好ましくは2〜25℃であり、より好ましくは3℃以上、また20℃以下である。一方、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度は、好ましくは10〜55℃であり、より好ましくは20℃以上、とりわけ25℃以上であり、またより好ましくは53℃以下、とりわけ51℃以下である。この範囲内で、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度が中央部(または全体)に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くなるようにする。両端部と中央部にそれぞれ浴びせるシャワーの温度差、すなわち(両端部のシャワー温度−中央部のシャワー温度)は、18℃以上となるようにするのが一層好ましい。この温度差が15℃を下回ると、色相調整の効果が十分に発現され難くなる傾向にある。
一方、上記第二の形態を採用する場合、具体的には、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの単位時間あたりの流量を、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの流量よりも多くする方法や、フィルムの両端部にシャワーを浴びせる時間を、フィルムの中央部にシャワーを浴びせる時間よりも長くする方法が採用できる。
フィルムに浴びせるシャワーの総量(フィルムの中央部および両端部に浴びせる水量の合計)は、特に限定されないが、製造効率などの観点から、フィルムの単位面積あたり、0.05〜20L/m2、さらには0.1〜10L/m2であることが好ましい。フィルムにシャワーを浴びせる総時間(フィルムの中央部および両端部にシャワーを浴びせる時間の合計)も特に限定されないが、短すぎると効果が十分に得られず、また長すぎると大きな装置が必要となるため、好ましくは0.1〜5秒である。
より具体的な洗浄方法として、例えば、フィルムの搬送方向に沿う複数の箇所でシャワーを浴びせ、それら複数の箇所のうち、一部の箇所で、フィルムの両端部の洗浄の程度をフィルムの中央部よりも大きくし、他の箇所では、フィルムの全体の洗浄の程度を均一にするか、または、フィルムの中央部の洗浄の程度をフィルムの両端部よりも大きくし、フィルムの幅方向全体では、両端部の洗浄の程度が中央部よりも大きくなるようにする方法が挙げられる。
本発明では、フィルム両端部の洗浄の程度と、フィルム中央部の洗浄の程度に差をつけることから、このようにフィルムの搬送方向に沿う複数の箇所でシャワーを浴びせる方法が好ましく採用される。この場合、フィルムの搬送方向の上流側で、フィルムの全体の洗浄の程度を均一にするか、または、フィルムの中央部の洗浄の程度を両端部よりも大きくし、フィルムの搬送方向の下流側で、フィルムの両端部の洗浄の程度を中央部よりも大きくすることが好ましい。シャワーの境界が色ムラとなりにくいためである。
このような2段階の洗浄工程の一例につき、図1および図2を用いて説明する。なお、図2(b)および(c)はそれぞれ、図1および図2(a)の上面側から見た図である。図1および図2(a)に示すように、フィルム1は、搬送用ガイドロール2により図中の矢印の方向に搬送される。これにより、フィルム1は、洗浄槽31中の純水32に浸漬された後、1段目のシャワー41、2段目のシャワー42を順次通過する。シャワー41,42の各々には、複数のシャワーノズル411,421がフィルム1の幅方向に配列されている。フィルム1はシャワー41,42を通過した後、水切りロール5に送られ、表面に付着した水分が除去される。
ここで、図2(c)に示すように、1段目のシャワー41では、シャワーノズル411のうちフィルム1の中央部に相当する部分のシャワーノズル411aのみからシャワーが噴霧される。次に、図2(b)に示すように、2段目のシャワー42では、シャワーノズル421のうちフィルム1の両端部に相当する部分のシャワーノズル421aのみからシャワーが噴霧され、フィルム1の中央部に相当する部分のシャワーノズル421bからはシャワーが噴霧されない。
そして、2段目のシャワー42の温度を1段目のシャワー41のシャワーよりも15℃以上高くするか、または、2段目のシャワー42から噴霧される水量を1段目のシャワー41より多くすることにより、フィルムの両端部の洗浄の程度を中央部よりも高くすることができる。
また、このような形態に限らず、フィルムの両端部のみにシャワーを当てるようにしてもよい。この場合、フィルムの搬送方向に沿って1段目では、シャワーを当てるフィルムの両端部の幅の合計がフィルム全体の幅の5〜60%となるようにし、2段目以降では、シャワーを当てるフィルムの両端部の幅の合計がフィルム全体の幅の5〜40%となるようにすることが好ましい。
図1および図2(a)〔後述する図3および図4(a)も同様〕に示すように、洗浄工程において、シャワーを浴びせる前に純水32に浸漬処理することもできるし、後述する実施例に示すように、シャワーを浴びせる操作のみで洗浄工程を構成することもできる。本発明では、上述のように、フィルムの両端部のみにシャワーを浴びせ、中央部にシャワーを浴びせないようにすることもできるが、この場合は通常、シャワーの前にフィルムを純水に浸漬処理するのが好ましい。偏光フィルムの光学特性を調整するために、フィルムの中央部の洗浄もある程度は行うほうが好ましいからである。
さらに、フィルムの搬送方向に沿う3箇所以上、すなわち3段階以上に分けて、シャワーを浴びせるようにしてもよい。この場合は、全箇所のシャワーを総合的に見たときに、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度が中央部に浴びせるシャワーよりも15℃以上高くなるようにするか、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの総量が中央部よりも多くなるように設定される。
このような3段階の洗浄工程の一例につき、図3および図4を用いて説明する。なお、図4(b)および(c)はそれぞれ、図3および図4(a)の上面側から見た図である。図3および図4(a)に示すように、フィルム1は、搬送用ガイドロール2により図中の矢印の方向に搬送される。これにより、フィルム1は、洗浄槽31中の純水32に浸漬された後、1段目のシャワー41、2段目のシャワー42、3段目のシャワー43を順次通過する。シャワー41,42,43の各々には、複数のシャワーノズル411,421,431がフィルム1の幅方向に配列されている。フィルム1はシャワー41,42,43を通過した後、水切りロール5に送られ、表面に付着した水分が除去される。
ここで、図4(d)に示すように、1段目のシャワー41では、フィルム1の全幅(もしくは中央部)に相当する部分のシャワーノズル411からシャワーが噴霧される。次に図4(c)に示すように、2段目のシャワー42では、シャワーノズル421のうちフィルム1の両端部に相当する部分のシャワーノズル421aのみからシャワーが噴霧され、フィルム1の中央部に相当する部分のシャワーノズル421bからはシャワーが噴霧されない。さらに図4(b)に示すように、3段目のシャワー43では、シャワーノズル431のうちフィルム1の両端部に相当する部分のシャワーノズル421aのみからシャワーが噴霧され、フィルム1の中央部に相当する部分のシャワーノズル421bからはシャワーが噴霧されない。このとき、3段目のシャワー43におけるシャワーが噴霧される両端部の幅は、2段目のシャワー42よりも短くなっている。例えば、2段目のシャワーを浴びせるフィルムの両端部の合計幅は、全フィルム幅の5〜60%であり、3段目以降のシャワーを浴びせるフィルムの両端部の合計幅は、全フィルム幅の5〜40%である。
このような洗浄を行うことにより、フィルムの両端部の洗浄の程度を中央部よりも大きくすることができる。ただし、光学特性の均一化の効果をより高めるために、2段目のシャワー42および/または3段目のシャワー43の温度を1段目のシャワー41よりも高くしたり、2段目のシャワー42および/または3段目のシャワー43の流量を1段目のシャワー41より多くしたりすることが好ましい。ただし、各段階のシャワーの温度や流量を変えなくとも、2段目のシャワー42および3段目のシャワー43で両端部にのみシャワーを浴びせることにより、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの総量が多くなっており、換言すれば両端部の洗浄の程度が中央部よりも大きくなっているので、このままの形態も採用可能である。
上で説明したとおり、本発明では、染色工程、架橋工程および延伸工程を経た後の洗浄工程において、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度を、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くするか、または、両端部に浴びせるシャワーの総量を、中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くすることにより、両端部の洗浄の程度が中央部よりも大きくなるようにする。フィルムの両端部と中央部におけるシャワーの温度差と、シャワーの総量差とでは、一般には温度差のほうが優先される。シャワー水に温度差を設けるほうが、洗浄の程度に差が出やすく、得られる偏光フィルムの光学特性につき、幅方向の均一化が図りやすいからである。したがって、両端部と中央部におけるシャワーの温度差が上記のとおり15℃以上であれば、両端部に浴びせるシャワーの総量が中央部よりもある程度少なくなっても構わない。
そこで、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度を、フィルムの中央部に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くするか、または、フィルムの両端部に浴びせるシャワーの温度と中央部に浴びせるシャワーの温度の差(前者の温度から後者の温度を差し引いた値)が15℃未満の場合(両者の温度が同じ場合を含む)には、両端部に浴びせるシャワーの総量を、中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くすることが、好ましい管理形態として推奨される。
(乾燥工程)
洗浄工程の後、通常は乾燥処理が施されて偏光フィルムが得られる。乾燥処理には、たとえば、熱風乾燥機、遠赤外線ヒータなどが好適に用いられる。乾燥処理の温度は、好ましくは約40〜100℃であり、乾燥処理の時間は、好ましくは60〜600秒である。
(延伸工程)
上で説明した染色工程、ホウ酸処理工程および洗浄工程のうち、いずれかの前または工程中に、フィルムは一軸延伸される。一軸延伸は、1つの延伸工程のみで行ってもよく、複数の工程で行ってもよい。
一軸延伸には、公知の延伸方法を採用することができる。公知の延伸方法としては、例えば、フィルムを搬送する2つのニップロール間に周速差をつけて延伸を行うロール間延伸が挙げられる。具体的には、例えば、フィルムの搬送方向における下流側のニップロールの周速度を上流側のニップロールの周速度よりも大きくして、フィルムに張力を与えて延伸する。また、特許第2731813号公報に記載のような熱ロール延伸法、テンター延伸法などを用いることもできる。
一軸延伸は、大気中で行う乾式延伸であってもよいし、フィルムを溶剤にて膨潤させた状態で行う湿式延伸であってもよい。
湿式延伸を採用する場合、一般的な工程は、未延伸の原反フィルムに対し、膨潤処理、染色処理、ホウ酸処理、水洗処理、乾燥処理の順に行われ、ホウ酸処理工程および必要ならその前の工程で一軸延伸が行われる。処理浴の数や、処理条件などに制約はない。
フィルムの延伸の最終的な積算延伸倍率(原反フィルムの長さに対する偏光フィルムの長さ)は、特に限定されないが、好ましくは4.5〜7倍、より好ましくは約5〜6.5倍である。
(他の工程)
また、上記工程に記載のない工程を別の目的で挿入することも自由であることは、言うまでもない。このような工程の例としては、ホウ酸処理後に、ホウ酸を含まないヨウ化物水溶液に浸漬処理すること(ヨウ化物処理)、ホウ酸を含まず、塩化亜鉛等を含有する水溶液に浸漬処理すること(亜鉛処理)などが挙げられる。
以上のようにして、偏光フィルムが製造される。得られる偏光フィルムの厚みは、通常5〜50μmの範囲内である。
(偏光板)
このようにして製造された偏光フィルムの少なくとも片面に保護フィルムを接着剤で貼合することにより、偏光板を得ることができる。
保護フィルムとしては、例えば、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロースのようなアセチルセルロース系樹脂からなるフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂からなるフィルム、ポリカーボネート系樹脂からなるフィルム、シクロオレフィン系樹脂からなるフィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリプロピレン系樹脂フィルムなどが挙げられる。接着剤と偏光フィルム及び/又は保護フィルムとの接着性を向上させるために、偏光フィルム及び/又は保護フィルムに、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、紫外線照射、プライマー塗布処理、ケン化処理などの表面処理を施してもよい。
偏光フィルムと保護フィルムとを貼合する方法としては、粘着剤や接着剤を介して偏光フィルムと保護フィルムを貼合する方法が挙げられる。粘着剤としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂などをベースポリマーとし、そこに、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物などの架橋剤を加えた組成物が挙げられる。接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤などを用いた水系接着剤や、非水系の接着剤として、活性エネルギー線硬化型の接着剤が挙げられる。活性エネルギー線硬化型の接着剤としては、耐候性や屈折率、カチオン重合性などの観点から、例えば、活性エネルギー線の照射により硬化するエポキシ樹脂を含有するエポキシ系樹脂組成物からなる接着剤が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではなく、従来から偏光板の製造に使用されている各種の接着剤(有機溶剤系接着剤、ホットメルト系接着剤、無溶剤型接着剤など)を使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下の実施例および比較例において、得られた偏光フィルムは、それぞれの幅方向5点について直交色相b値を求め、得られた5点の最大値(MAX)と最小値(MIN)との差Δ(MAX−MIN)をもって、光学特性の均一性の指標とした。直交色相b値は、日本分光(株)製の紫外可視分光光度計V−7100に偏光フィルムをセットし、そこに透過軸方向の直線偏光を入射したときと吸収軸方向の直線偏光を入射したときの、それぞれの紫外可視透過スペクトルを測定し、そのスペクトルに基づいて、ここで用いた紫外可視分光光度計V−7100に組み込まれたソフトウェアにより求めたものである。ここでいうb値とは、ハンターのLab表色系におけるb値を意味し、直交色相b値とは、2枚の偏光フィルムを吸収軸が直交するように重ね、その一方の面から自然光を入射したとき、反対面へ透過してくる光の色相のb値に相当する。以下、直交色相b値を「直交b」と略記する。
また以下の各例では、染色槽の薬液濃度を調整することにより、得られる偏光フィルムの単体透過率が42.8%±0.1%となるようにした。
(実施例1)
厚さ75μm、幅3000mmのポリビニルアルコールフィルム(クラレビニロンVF−PS#7500、重合度2400、ケン化度99.9モル%以上)を、30℃の純水にフィルムが弛まないように緊張状態を保ったまま浸漬し、フィルムを十分に膨潤させた。次に、ヨウ素とヨウ化カリウムを含む水溶液に浸漬して染色しつつ、一軸延伸を行った。
染色後のフィルムを、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水が重量比で12/4.4/100である55℃のホウ酸水溶液に浸漬することで耐水化処理しつつ、さらに原反(未延伸の上記ポリビニルアルコールフィルム)からの積算延伸倍率が5.5倍になるまで一軸延伸を行った。その後、同一組成の40℃のホウ酸水溶液に浸漬した。この段階におけるフィルムの幅は1750mmであった。
続く洗浄工程で、1段目のシャワーとして、フィルムの中央部に当たる幅950mmの範囲(フィルムの幅方向の中央から両側に475mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の54%に相当する)に、10℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて、洗浄を行った。
次に、2段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅800mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ400mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の46%に相当する)に、30℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。その後、70℃で3分乾燥して、偏光フィルムを得た。
(実施例2)
洗浄工程において、1段目のシャワーをフィルムの全幅(1750mm)に浴びせた以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例1)
洗浄工程において、1段目のシャワーによる洗浄のみを行った(2段目のシャワーによる洗浄を行わなかった)以外は、実施例2と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例2)
洗浄工程において、1段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの中央部に当たる幅550mmの範囲(フィルムの幅方向の中央から両側に275mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の31%に相当する)とし、2段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの両端部に当たる合計幅1200mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ600mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の69%に相当する)とした以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例3)
洗浄工程において、1段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの中央部に当たる幅1700mmの範囲(フィルムの幅方向の中央から両側に850mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の97%に相当する)とし、2段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの両端部に当たる合計幅50mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ25mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の3%に相当する)とした以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
以上の実施例1、2および比較例1〜3で得られた偏光フィルムについて、上述の方法により直交bの値(最大値(MAX)、最小値(MIN)および両者の差Δ)を求めた。洗浄工程におけるシャワーの条件および各段のシャワーにおいて噴霧した水の総量(フィルムの単位面積あたり)とともに、直交bの測定結果を表1に示す。
Figure 0006228359
(実施例3)
厚さ75μm、幅4000mmのポリビニルアルコールフィルム(クラレビニロンVF−PS#7500、重合度2400、ケン化度99.9モル%以上)を、30℃の純水にフィルムが弛まないように緊張状態を保ったまま浸漬し、フィルムを十分に膨潤させた。次に、ヨウ素とヨウ化カリウムを含む水溶液に浸漬して染色しつつ、一軸延伸を行った。
染色後のフィルムを、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水が重量比で12/4.4/100である55℃のホウ酸水溶液に浸漬することで耐水化処理しつつ、さらに原反からの積算延伸倍率が5.5倍になるまで一軸延伸を行った。その後、同一組成の40℃のホウ酸水溶液に浸漬した。この段階におけるフィルム幅は2300mmであった。
続く洗浄工程で、1段目のシャワーとして、フィルムの中央部に当たる幅1300mmの範囲(フィルムの幅方向の中央から両側に650mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の57%に相当する)に、5℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。
次に、2段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅800mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ400mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の35%に相当する)に、45℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。その後、70℃で3分乾燥して、偏光フィルムを得た。
(実施例4)
洗浄工程において、2段目のシャワーの温度を10℃とし、流量を4m3/hrとした以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
(実施例5)
洗浄工程において、2段目のシャワーの温度を10℃とし、シャワーを浴びせる時間を3秒とした以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
(実施例6)
本実施例では、洗浄工程において、1段目のシャワーによる洗浄のみを行った。フィルムの両端部に当たる合計幅800mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ400mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の46%に相当する)に、25℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせた以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例4)
洗浄工程において、シャワーを浴びせる範囲を、フィルムの両端部に当たる合計幅1200mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ600mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の69%に相当する)とした以外は、実施例6と同様にして偏光フィルムを得た。
以上の実施例3〜6および比較例4で得られた偏光フィルムについて、上述の方法により直交bの値(最大値(MAX)、最小値(MIN)および両者の差Δ)を求めた。洗浄工程におけるシャワーの条件および各段のシャワーにおいて噴霧した水の総量(フィルムの単位面積あたり)とともに、直交bの測定結果を表2に示す。
Figure 0006228359
(実施例7)
本実施例では、洗浄工程におけるシャワーを2段とし、シャワーを浴びせる範囲を共にフィルムの両端部とした。すなわち、1段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅1000mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ500mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の43%に相当する)に、25℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。また2段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅600mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ300mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の26%に相当する)に、45℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせた。それ以外は、実施例3と同様にして偏光フィルムを得た。
(実施例8)
本実施例では、ポリビニルアルコールフィルムの一軸延伸を含むヨウ素染色およびホウ酸処理までは実施例3と同様に行った後、洗浄工程において、シャワーを3段設置した。すなわち1段目のシャワーとして、実施例3の1段目と同様に、フィルムの中央部に当たる幅1300mmの範囲(フィルムの幅方向の中央から両側に650mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の57%に相当する)に、5℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。次に2段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅1000mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ500mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の43%に相当する)に、30℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。また、3段目のシャワーとして、フィルムの両端部に当たる合計幅600mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ300mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の26%に相当する)に、50℃の純水を流量1m3/hrで0.5秒間浴びせて洗浄を行った。その後は、実施例3と同様に乾燥を行って、偏光フィルムを得た。
(実施例9)
洗浄工程において、1段目のシャワーをフィルムの全幅(2300mm)に当てた以外は、実施例8と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例5)
洗浄工程において、2段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの両端部に当たる合計幅1600mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ800mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の70%に相当する)とした以外は、実施例9と同様にして偏光フィルムを得た。
以上の実施例7〜9および比較例5で得られた偏光フィルムについて、上述の方法により直交bの値(最大値(MAX)、最小値(MIN)および両者の差Δ)を求めた。洗浄工程におけるシャワーの条件および各段のシャワーにおいて噴霧した水の総量(フィルムの単位面積あたり)とともに、直交bの測定結果を表3に示す。
Figure 0006228359
(実施例10)
洗浄工程において、2段目のシャワーを浴びせる範囲を、フィルムの両端部に当たる合計幅200mmの範囲(フィルムの幅方向の両端からそれぞれ100mmまでの範囲であり、フィルム全体の幅の11%に相当する)とし、同じく2段目のシャワーの温度を25℃とした以外は、実施例2と同様にして偏光フィルムを得た。
(実施例11)
洗浄工程において、2段目のシャワーの温度を50℃とした以外は、実施例10と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例6)
洗浄工程において、2段目のシャワーの温度を5℃とした以外は、実施例10と同様にして偏光フィルムを得た。
(比較例7)
洗浄工程において、2段目のシャワーの温度を60℃とした以外は、実施例10と同様にして偏光フィルムを得た。
以上の実施例10、11および比較例6、7で得られた偏光フィルムについて、上述の方法により直交bの値(最大値(MAX)、最小値(MIN)および両者の差Δ)を求めた。洗浄工程におけるシャワーの条件および各段のシャワーにおいて噴霧した水の総量(フィルムの単位面積あたり)とともに、直交bの測定結果を表4に示す。
Figure 0006228359
表1〜表4に示すとおり、本発明に従い、フィルム両端部の洗浄の程度がフィルム中央部よりも大きくなるようにして製造された偏光フィルムは、直交bの最大値(MAX)と最小値(MIN)との差Δが小さく、均一性に優れたものとなっている。
本発明の方法によって製造される偏光板は、液晶表示装置をはじめとする各種表示装置に有効に適用することができる。
1 フィルム、2 搬送用ガイドロール、31 洗浄槽、32 純水、41,42,43 シャワー、411,411a,411b,421,421a,421b,431,431a,431b シャワーノズル、5 水切りロール。

Claims (8)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムを染色する染色工程と、
    前記フィルムをホウ酸で処理するホウ酸処理工程と、
    前記フィルムを洗浄する洗浄工程とを含み、
    さらに、前記各工程のいずれかの前または工程中に、前記フィルムを一軸延伸する延伸工程を含む、偏光フィルムの製造方法であって、
    前記洗浄工程は、前記フィルムにシャワーを浴びせる操作を含み、
    前記シャワーを浴びせる操作は、前記フィルム全体の幅を基準に、合計で5〜60%に相当する両端部と、それより幅方向内側の中央部とに区分して行うとともに、前記フィルムの搬送方向の複数の箇所で行い、
    前記複数の箇所は、前記フィルムの幅全体または前記中央部にシャワーを浴びせる操作を行う箇所、および、前記両端部のみにシャワーを浴びせる操作を行う箇所のみからなり、
    前記両端部に浴びせるシャワーの温度を10℃以上55℃以下とし、かつ
    前記両端部のみに浴びせるシャワーの温度を、前記中央部に浴びせるシャワーの温度よりも15℃以上高くするか、または、前記両端部に浴びせるシャワーの総量を、前記中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くすることにより、前記両端部の洗浄の程度が前記中央部よりも大きくなるように行うことを特徴とする、偏光フィルムの製造方法。
  2. ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムを染色する染色工程と、
    前記フィルムをホウ酸で処理するホウ酸処理工程と、
    前記フィルムを洗浄する洗浄工程とを含み、
    さらに、前記各工程のいずれかの前または工程中に、前記フィルムを一軸延伸する延伸工程を含む、偏光フィルムの製造方法であって、
    前記洗浄工程は、前記フィルムにシャワーを浴びせる操作を含み、
    前記シャワーを浴びせる操作は、前記フィルム全体の幅を基準に、合計で5〜60%に相当する両端部と、それより幅方向内側の中央部とに区分して行い、
    前記シャワーを浴びせる操作は、前記両端部のみにシャワーを浴びせる操作のみを含み、
    前記両端部に浴びせるシャワーの温度を55℃以下とし、かつ
    前記両端部に浴びせるシャワーの総量を、前記中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くすることにより、前記両端部の洗浄の程度が前記中央部よりも大きくなるように行うことを特徴とする、偏光フィルムの製造方法。
  3. 前記シャワーを浴びせる操作は、前記両端部のみに浴びせるシャワーの温度を、前記中央部に浴びせるシャワーの温度よりも高くして行う、請求項1に記載の偏光フィルムの製造方法。
  4. 前記両端部のみに浴びせるシャワーの温度は、前記中央部に浴びせるシャワーの温度よりも18℃以上高い、請求項に記載の偏光フィルムの製造方法。
  5. 前記シャワーを浴びせる操作は、前記両端部に浴びせるシャワーの総量を、前記中央部に浴びせるシャワーの総量よりも多くして行う、請求項1または2に記載の偏光フィルムの製造方法。
  6. 前記シャワーを浴びせる操作は、前記両端部に浴びせるシャワーの流量が、前記中央部に浴びせるシャワーの流量よりも多くなるように行う、請求項5に記載の偏光フィルムの製造方法。
  7. 前記シャワーを浴びせる操作は、前記両端部にシャワーを浴びせる時間が、前記中央部にシャワーを浴びせる時間よりも長くなるように行う、請求項5に記載の偏光フィルムの製造方法。
  8. 前記シャワーを浴びせる操作は、前記フィルムの搬送方向の複数の箇所で行い、
    該複数の箇所のうち、一部の箇所で、前記両端部の洗浄の程度が前記中央部よりも大きくなるようにし、
    他の箇所では、前記フィルムの全体の洗浄の程度を均一にするか、または、前記中央部の洗浄の程度が前記両端部よりも大きくなるようにする、請求項1〜のいずれかに記載の偏光フィルムの製造方法。
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