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JP6209895B2 - 精算システム、精算装置及びプログラム - Google Patents

精算システム、精算装置及びプログラム Download PDF

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JP6209895B2 JP2013164495A JP2013164495A JP6209895B2 JP 6209895 B2 JP6209895 B2 JP 6209895B2 JP 2013164495 A JP2013164495 A JP 2013164495A JP 2013164495 A JP2013164495 A JP 2013164495A JP 6209895 B2 JP6209895 B2 JP 6209895B2
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Description

本発明は、精算システム、精算装置及びプログラムに関する。
取引の精算をする客のエラー操作を早めに発見して対応することで、セルフチェックアウトをスムーズに行うことを目的としたセルフチェックシステムが、特許文献1に開示されている。また、取引の精算をする客の会計待ち時間を短縮し、会計ミスを無くすことを課題としたPOS(Point Of Sales)システムが、特許文献2に開示されている。
特開2004−86728号公報 特開2011−158993号公報
ところで、精算システムの精算装置に入金等をして自らの取引の精算を開始した客(以下、「前客」という。)が、その取引の精算が終了していないにも関わらず、精算装置から離れてしまうことがある。他の取引の精算を前客の次に行う客(以下、「次客」という。)は、前客の取引の精算が終了していないことを知らずに、その精算装置に新たに入金等することにより、次客自らの取引の精算を開始させてしまう場合がある。この場合、精算装置は、前客の取引の精算を一旦取消し、前客によって入金された額を取消額(返金額)として、払い出す必要がある。
しかしながら、精算システムは、精算装置の釣銭釣札部への入金が、前客又は次客のいずれによる入金かを区別することができないため、正しい取消額を払い出すことができない、という問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、正しい取消額を払い出すことができる精算システム、精算装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける受付部と、前記入金を識別して、前記入金の識別情報を生成する識別部と、前記入金の額を認識する認識部と、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する出力部と、を有する精算装置を備えることを特徴とする精算システムである。
この構成により、出力部は、入金の識別情報と、入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する。これにより、精算システムは、正しい取消額を払い出すことができる。つまり、精算システムは、取消額(返金額)等の間違いをなくし、かつ、スムーズにエラー対応することができる。店員は、入金の識別情報と入金の額とに基づいて、前客又は次客のいずれによる入金であるかを、容易に判断することができる。
本発明の一態様は、出力部が、前記入金の受け付け時刻、所定時刻からの経過時間、及び、入金額の入金順を示す情報のうち少なくとも一つを、前記入金の識別情報として出力することを特徴とする精算システムである。
これにより、精算システムは、入金の受け付け時刻などに基づいて、正しい取消額を払い出すことができる。
本発明の一態様は、前記取引に基づく情報が記録された媒体を発行する登録装置を備え、前記精算装置が、前記取引に基づく情報を前記媒体から読み取る読取部を有し、前記出力部が、第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた場合、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力することを特徴とする精算システムである。
この構成により、精算システムは、登録装置と、精算装置とを備える。登録装置は、取引に基づく情報が記録された媒体を発行する。精算装置は、取引に基づく情報を媒体から読み取る読取部を有する。これにより、精算システムは、登録装置に並ぶ客の列を長くさせることなく、正しい取消額を精算装置が払い出すことができる。
本発明の一態様は、出力部が、前記媒体の識別番号を、前記入金の識別情報として出力することを特徴とする精算システムである。
これにより、精算システムは、前記媒体の識別番号に基づいて、登録装置に並ぶ客の列を長くさせることなく、正しい取消額を精算装置が払い出すことができる。
本発明の一態様は、前記出力部が、前記第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた時刻を示す情報と、前記第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた時刻を示す情報と、を出力することを特徴とする精算システムである。
この構成により、出力部は、第1の媒体に記録された取引に基づく情報が読取部に読み取られた時刻を示す情報と、第2の媒体に記録された取引に基づく情報が読取部に読み取られた時刻を示す情報と、を出力する。これにより、第1の媒体に記録された取引に基づく情報が読取部に読み取られた時刻を示す情報と、第2の媒体に記録された取引に基づく情報が読取部に読み取られた時刻を示す情報と、に基づいて、店員は、前客又は次客のいずれによる入金であるかを、さらに容易に判断することができる。
本発明によれば、出力部は、入金の識別情報と、入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する。これにより、精算システムは、正しい取消額を払い出すことができる。
本発明の第1実施形態における、精算システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における、精算装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における、精算装置の動作手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における、エラーがあることを次客に通知するための画像の例を示す図である。 本発明の第1実施形態における、取消額があることを店員に通知するための画像の例を示す図である。 本発明の第1実施形態における、取消額がない場合のエラー通知シートの記載例を示す図である。 本発明の第1実施形態における、取消額がある場合のエラー通知シートの記載例を示す図である。 本発明の第2実施形態における、精算システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における、登録装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における、精算装置の構成例を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。精算システムは、例えば、店舗に備えられる。精算システムは、精算装置(セルフレジ)を備える。精算装置は、複数でもよい。精算装置は、客が購入する商品に付されたバーコードを、客自らの操作によりスキャンする。
精算装置は、バーコード・データに基づいて、会計券を発行する。会計券には、バーコード・データに基づく取引情報と、会計券の識別番号とが印字されている。精算装置は、会計券に付された取引情報と、会計券の識別番号とを、客自らの操作によりスキャンする。精算装置は、取引情報に基づいて、購入された商品の合計金額(取引に基づく金額)を精算する処理を実行する。
図1には、精算システムの構成例がブロック図により示されている。精算システムは、精算装置200aを備える。精算システムは、ストアコントローラ400(上位管理装置)と、M台(Mは、1以上の整数)の精算装置200aとを備える。以下、精算装置200a−m(mは、1以上M以下の整数)に共通する事項については、符号mを省略して、「精算装置200a」と表記する。
精算装置200aと、ストアコントローラ400とは、LAN(Local Area Network)300を介して接続されている。精算システムは、店員が操作する精算装置(不図示)を、更に備えてもよい。
ストアコントローラ400は、商品情報(例えば、商品の値段)を、商品マスタデータとして予め記憶する。精算装置200aは、読み取ったバーコード・データに基づいて、商品の取引情報をストアコントローラ400に登録してもよい。つまり、ストアコントローラ400は、精算装置200aから送信された取引情報を記憶してもよい。
まず、精算装置の構成例を説明する。
図2には、精算装置の構成例がブロック図により示されている。精算装置200aは、CPU201(Central Processing Unit)と、ROM202(Read Only Memory)と、RAM203(Random Access Memory)と、スキャナ部204と、表示部205と、操作部206と、撮像部207と、通信部208と、ブザー209と、レシート発行口210と、印字部211と、釣銭釣札部212、ハードディスク213とを備える。精算装置200の各部は、バス2を介して互いに接続されている。なお、スキャナ部204及び撮像部207は、精算装置200aに着脱可能な別体(外付)であってもよい。
CPU201は、中央演算処理装置である。CPU201は、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して、RAM203に展開する。CPU201は、展開されたプログラムの各ステップを実行することによって、精算装置200aの各部を制御する。CPU201(時刻部)は、計時機能を有することにより、時刻を認識してもよい。
CPU201は、スキャナ部204が読み取った商品に付されたコードの内容を認識する。より具体的には、CPU201は、スキャナ部204によって読み取られたバーコード又は2次元コード(画像データ)に、OCR(Optical Character Reader)処理を施すことにより、そのバーコード又は2次元コードが示す内容を認識する。ここで、バーコードが示す内容は、例えば、商品情報である。
CPU201は、商品に付されたバーコード又は2次元コードが示す内容に基づいて、取引情報と会計券の識別番号とを示すバーコード又は2次元コードが印字された会計券を、印字部211を制御して発行させる。
CPU201は、スキャナ部204が読み取った会計券に印刷されたバーコード又は2次元コードの内容を認識する。CPU201は、会計券の識別番号を認識することで、実行中の精算が、前客の取引の精算であるか又は次客の取引の精算であるかを、区別してもよい。
なお、精算装置200aがセルフレジであるため、CPU201は、必ずしも会計券を発行させなくてもよい。会計券を発行させない場合、CPU201は、操作部206の操作キー「精算」が押下操作される毎に取引を区別することで、実行中の精算が前客の取引の精算であるか又は次客の取引の精算であるかを、会計券によらずに区別してもよい。また、CPU201は、客毎に固有の会員番号が記憶された予め発行された会員券から、スキャナ部204が会員番号を読み取ることにより、実行中の精算が前客の取引の精算であるか又は次客の取引の精算であるかを、区別してもよい。つまり、第1実施形態、及び、第2実施形態(後述する)のそれぞれに係る「会計券」は、「会員券」と読み替えられてもよい。また、会員券は、IC(Integrated Circuit)カードでもよい。会員番号は、近距離無線通信により、会員券(ICカード)から読み取られてもよい。
CPU201は、コードの内容に基づく取引情報を、RAM203に記憶させる。また、CPU201は、RAM203に記憶されている取引情報を、ハードディスク213に記憶させる。CPU201は、バーコード又は2次元コードが示す内容に基づいて、取引情報により定まる商品の買上金額(取引に基づく金額)の精算処理を実行する。
CPU201は、取引の精算が終了したか否かを示す取引フラグ情報を、取引毎にRAM203に記憶させる。CPU201は、買上金額以上の現金等が釣銭釣札部212に投入されたか否かに基づいて、取引の精算が終了したか否かを判定してもよい。また、CPU201は、レシートが発行されたか否かに基づいて、取引の精算が終了したか否かを判定してもよい。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード又は2次元コードを、光学的に読み取る。また、スキャナ部204は、シート(例えば、会計券)に付されているバーコード又は2次元コードを、光学的に読み取る。
ROM202は、読み出し専用のメモリであり、精算装置200aを動作させるためのプログラムを予め記憶する。
RAM203は、種々の情報を記憶する読み出し書き込みメモリである。種々の情報は、例えば、取引情報である。また、RAM203には、ROM202から読み出されたプログラムが展開される。また、RAM203は、プログラムが実行されることによって生成された各種データを記憶する。
操作部206は、精算装置200aを動作させるための操作手段を備える。この操作手段(入力デバイス)は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン又はタッチパネルである。操作手段は、例えば、精算キーである。精算キーは、精算処理を実行させる指示をCPU201に操作入力する際、客によって操作される操作キーである。
なお、操作手段は、メカキー(ハードキー)などのボタンとして配置されていてもよいし、表示部205の表示面上に設けられたタッチパネルに、操作キーの画像として表示されてもよい。
表示部205は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示装置である。表示部205は、透明な接点スイッチであるタッチキー(ソフトキー)が設けられたタッチパネルを有する。表示部205は、操作部206としてのタッチパネルを有していてもよい。表示部205は、モード切替、設定又は登録などの操作入力を受け付ける。
表示部205は、CPU201によって認識されたバーコード又は2次元コードが示す内容(取引情報)により定まる商品の明細情報(例えば、買上金額)を表示する。表示部205は、エラー通知シート(図6及び図7を用いて後述する)を表す画像を、表示してもよい。表示部205は、エラー通知シートに記載(印字)される数字及び文字列等を表示してもよい。例えば、表示部205は、エラー通知シートに記載される入金の識別情報(入金時刻など)及び入金額を、対応付けて表示してもよい。
撮像部207は、撮像を実行し、画像データを生成する。撮像部207は、生成した画像データをCPU201に出力する。画像データには、例えば、精算装置200aを操作している前客又は次客が撮像されていてもよい。撮像部207は、精算中に異なる会計券が読み取られた場合、取引の精算が終了していない前客が撮像された画像データを確認できるので、店員は、当該前客を容易に特定することができる。
ブザー209は、CPU201による制御により、ブザー音を発生させる。
通信部208は、ネットワークを介して、ストアコントローラ400と通信する。また、通信部208は、取消額があることを店員に通知するための情報を、他の装置(不図示)に対して送信する。当該他の装置は、店員に携帯されていてもよい。
レシート発行口210は、買上シートを発行する。買上シートには、精算が完了した取引情報により定まる商品の明細情報が、印字部211により印刷されている。レシート発行口210は、エラー通知シートを発行する。エラー通知シートの詳細については、図6及び図7を用いて後述する。
印字部211は、買上シートに情報(例えば、取引情報により定まる商品の明細情報)を印刷する。印字部211は、入金の識別情報(例えば、明細情報、入金時刻(入金の受け付け時刻)、所定時刻(例えば、会計券が精算装置200aのスキャナ部204に最初に読み取られた時刻)からの経過時間、入金額の入金順を示す情報、又は、取消額)を、エラー通知シートに印刷する。印字部211は、サーマルヘッド(不図示)と、プラテンローラ(不図示)とを有する。プラテンローラは、サーマルヘッドに押圧された状態に設置され、ステッピングモータにより駆動される。CPU201からの制御信号に応じてステッピングモータが駆動することにより、シートは、サーマルヘッドとプラテンローラとの隙間を、所定量だけ搬送される。
釣銭釣札部212は、現金投入口と現金払出口を有する。釣銭釣札部212は、現金投入口に現金が投入された場合、投入された現金の種別情報及び数量情報を、CPU201に出力する。また、釣銭釣札部212は、CPU201から入力された差額情報に応じた金額の釣銭又は釣札を、現金払出口から払い出す。また、釣銭釣札部212は、取消額(返金額)が発生した場合、取消額に応じた金額の釣銭又は釣札を、現金払出口から払い出す。
これにより、前客の取引の精算は、リセットされる。前客が店舗に戻ってきた場合、店員は、精算装置200aが発行したエラー通知シート(図6及び図7を用いて後述する)と、取消額に応じた金額の釣銭又は釣札とを、当該前客に渡すことができる。
なお、変形例として、釣銭釣札部212は、釣銭又は釣札を現金払出口から払い出す場合、前客による入金額と次客による入金額とをまとめて払い出してもよいが、CPU201による制御に基づいて、まずは次客による入金額だけを払い出してもよい。釣銭釣札部212は、前客が店に戻った際、CPU201による制御に基づいて、前客による入金額を払い出してもよい。
ハードディスク213は、例えば、磁気を用いた記録装置である。ハードディスク213は、種々の情報を記憶する。ハードディスク213は、例えば、買上シートに印刷される印字内容を示す文字情報を予め記憶する。また、ハードディスク213は、例えば、エラー通知シートに印刷される印字内容を示す文字情報を予め記憶する。また、ハードディスク213は、例えば、表示部205に表示される文字情報を予め記憶する。表示部205に表示される文字情報は、例えば、文字列「店員が来ますので、少々お待ちください」、文字列「異なるお会計券が読み取られました」である。
図3は、精算装置の動作手順例を示すフローチャートである。この動作手順は、取引の精算が開始されてから、その取引の精算が終了するまでの間、予め定められた周期で繰り返し起動されてもよい。
(ステップS1)取引の精算が終了していないにも関わらず、異なる会計券が読み取られたか否かを、CPU201は、会計券の識別番号と、取引フラグ情報とに基づいて、取引毎に判定する。つまり、CPU201は、取引の精算が終了していないにも関わらず前客が精算装置200aから離れてしまったか否かを、判定することになる。
異なる会計券が読み取られた場合(ステップS1:Yes)、CPU201は、ステップS2に処理を進める。一方、異なる会計券が読み取られていない場合(ステップS1:Yes)、CPU201は、処理を終了する。
(ステップS2)通信部208は、取消額がある(エラーがある)ことを店員に通知するための情報を、他の装置(不図示)に対して送信する。これにより、取消額があることが、店員に通知される。なお、この通知は、パトライト(登録商標)の点灯等による通知、音による通知、他の装置(不図示)の画面等への通知でもよい。
(ステップS3)表示部205は、文字列「店員が来ますので、少々お待ちください」と、操作キー「確認」とを表示する。
(ステップS4)CPU201は、操作キー「確認」が押下されたか否かを判定する。操作キー「確認」が押下された場合(ステップS4:Yes)、CPU201は、ステップS5に処理を進める。一方、操作キー「確認」が押下されていない場合(ステップS4:No)、CPU201は、予め定められた時間を待ってから、ステップS4を再実行する。
(ステップS5)表示部205は、文字列「異なるお会計券が読み取られました」と、操作キー「確認」とを表示する。
(ステップS6)CPU201は、操作キー「確認」が押下されたか否かを判定する。操作キー「確認」が押下された場合(ステップS6:Yes)、CPU201は、ステップS7に処理を進める。一方、操作キー「確認」が押下されていない場合(ステップS6:No)、CPU201は、予め定められた時間を待ってから、ステップS6を再実行する。
(ステップS7)CPU201は、入金の識別情報及び入金額を通知する。CPU201は、入金の識別情報及び入金額を通知するためのエラー通知シート(図6及び図7を用いて後述する)を、印字部211に印字させることにより、入金の識別情報及び入金額を通知する。また、CPU201は、入金の識別情報及び入金額を通知するためのエラー通知シートを表す画像を、表示部205に表示させることにより、入金の識別情報及び入金額を通知してもよい。
次に、取消額があることを店員に通知するための画像例を説明する。
図4には、エラーがあることを次客に通知するための画像の例が示されている。この通知されるエラーは、店員が対応しなければならないエラーである。表示部205は、文字列「店員が来ますので、少々お待ちください」と、操作キー「確認」とを表示する(図3に示すステップS3を参照)。店員は、エラーがあることを次客に通知するための画像における、操作キー「確認」を押下操作する(図3に示すステップS4を参照)。
店員は、自らに割り当てられた店員識別番号を、精算装置200aに入力する。店員識別番号を入力する方法は、例えば、名札に記載されているバーコードを、スキャナ部204に読み取らせる方法である。また、店員識別番号を入力する方法は、例えば、店員のみが知っている隠し画面を表示部205に表示させてから、その隠し画面に応じて、店員が操作部206を操作して精算装置200aに操作入力する方法でもよい。
なお、隠し画面を表示部205に表示させる方法は、例えば、表示画面に予め定められた領域を押下操作することにより表示させる方法でもよい。この予め定められた領域には、操作キーの画像が表示されていなくてもよい。
図5には、取消額があることを店員に通知するための画像の例が示されている。店員は、エラーがあることを次客に通知するための画像における、操作キー「確認」が押下操作する(図3に示すステップS4を参照)。表示部205は、文字列「店員が来ますので、少々お待ちください」と操作キー「確認」とを消去した上で、文字列「異なるお会計券が読み取られました」と、操作キー「確認」とを表示する(図3に示すステップS5を参照)。
これにより、CPU201は、取引の精算が終了していないにも関わらず前客が精算装置200aから離れてしまったことを、店員に通知することができる。店員は、取消額があることを店員に通知するための画像における、操作キー「確認」を押下操作する。店員は、精算中だった前客の取引の精算がなかったことにするための予め定められた操作入力を行い、次客が精算できるようにする。
次に、レシートの記載例を説明する。
図6には、取消額がない場合のエラー通知シートの記載例が示されている。エラー通知シートには、精算装置識別番号600と、レシート番号610と、会計券識別番号620と、扱者識別番号630と、登録装置識別番号640と、ヘッダ650と、会計券読込履歴660と、入金履歴670と、コード680とが記載される。
精算装置識別番号600は、精算装置の識別番号である。レシート番号610は、エラー通知シートの識別番号である。会計券識別番号620は、会計券の識別番号である。扱者識別番号630は、扱者(登録装置を操作する店員)の識別番号である。登録装置識別番号640は、登録装置の識別番号である。ヘッダ650には、予め定められた文字列及び図形が描かれる。
会計券読込履歴660は、会計券の読込履歴である。図6では、会計券読込履歴660として、前客による1枚目の会計券の読み込み時刻と、次客による2枚目の会計券の読み込み時刻とが記載されている。
また、会計券読込履歴660として、入金額が会計券の読込毎に記載されてもよい。ここで、入金額は、入金順(例えば、100円、10円、5円…のように、硬貨の投入順)で記載されてもよい。また、入金額は、合計金額のみが会計券の読込毎に記載されてもよい。
入金履歴670は、登録装置への入金履歴である。入金履歴は、例えば、入金時刻と入金額とが対応付けられた情報である。図6では、前客及び次客のいずれも入金をしていないので、入金履歴670として、文字列「なし」が記載されている。
コード680は、1枚目の会計券の取引情報と、その会計券の識別番号とを示すバーコードである。なお、取消額がない場合のエラー通知シートには、前客が精算を終了させるはずであった取引における商品名又は商品コードが、1枚目の会計券の取引情報に基づいて記載されてもよい。
図7には、取消額がある場合のエラー通知シートの記載例が示されている。図7については、図6に示す取消額がない場合のエラー通知シートの記載例との差分を説明する。入金履歴670には、釣銭釣札部212への入金時刻と入金額とが対応付けられた入金履歴が記載されている。ここで、エラー通知シートに記載された入金額は、釣銭釣札部212への現金の投入毎に記録されるため、2円、8円…、といった端数の金額でもよい。また、入金履歴として、紙幣及び硬貨の枚数と、金種とが記載されてもよい。
入金履歴670には、会計券読込履歴660に示す「2枚目のお会計券の読み込み時刻」以降の履歴も記載される。図7に示す例では、入金履歴670には、2枚目の会計券の読み込み時刻「10:40:44」以降の履歴の記載がないので、CPU201は、入金額が全て前客による入金によるものである、と判定することができる。つまり、CPU201は、2枚目の会計券の読み込み時刻「10:40:44」以降の履歴に入金額が記載されている場合、その記載された入金額が全て次客による入金額である、と判定することができる。
入金履歴670には、「2枚目のお会計券の読み込み時刻」以前の履歴と、「2枚目のお会計券の読み込み時刻」以降の履歴とが、分類されて記載されてもよい。この場合でも、入金履歴として、紙幣及び硬貨の枚数と、金種とが記載されてもよい。
エラー通知シートには、取消額690が記載されている。取消額690は、返金額であり、前客が入金した額である。図7に示す例では、入金額が全て前客による入金によるものであるとCPU201が判定したので、取消額「19円」は、入金履歴670に示された入金額の総計(=1円+1円+10円+5円+1円+1円)と等しくなっている。
なお、エラー通知シート(履歴等が記載されている券)には、前客の取引の識別番号を示す識別コードが印字されていてもよい。また、エラー通知シートには、取引情報が補足的に印字されていてもよい。前客は、エラー通知シートに印字されている識別コード等を精算装置に読み取らせることにより、自らの取引の精算を再開することができる。また、このエラー通知シートは、前客が店舗に戻ってきた場合、当該前客が精算を再開させるための会計券を兼ねてもよい。これにより、エラー通知シートに使われるレシート用紙は、節約される。
また、変形例として、入金履歴670には、読み込まれた会計券の識別番号と入金額とが対応付けられた入金履歴が、記載されてもよい。また、入金履歴670には、前客の取引の精算であるか又は次客の取引の精算であるかを区別するため情報、例えば、読み込まれた会計券の識別番号のみが、記載されてもよい。また、入金履歴670には、読み込まれた会計券の識別番号と、入金額の入金順を示す数字列又は文字列とが対応付けられた入金履歴が、記載されてもよい。また、入金履歴670には、相対的な時間、例えば、会計券が最初に読み取られた時刻から現在時刻までの経過時間が、記載されてもよい。
以上のように、精算システムは、取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける釣銭釣札部212(受付部)と、入金を識別して、入金の識別情報を生成するCPU201(識別部)と、入金の額を認識するCPU201(認識部)と、入金の識別情報と、入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する印字部211又は表示部205(出力部)と、を有する精算装置200aを備える。
この構成により、印字部211又は表示部205(出力部)は、入金の識別情報と、入金の額(入金額)を示す情報と、を対応付けて出力する(例えば、図7に示す入金履歴670を参照)。これにより、精算システムは、正しい取消額を払い出すことができる。また、先客が精算装置200aをすぐに離れる行動は、精算を完了させないで帰ってしまうなどの不正の可能性がある。精算システムは、このような行動を、店員に確実に通知することができる。
印字部211又は表示部205(出力部)は、入金の受け付け時刻、所定時刻(例えば、会計券が精算装置200aの読取部に最初に読み取られた時刻)からの経過時間、及び、入金額の入金順を示す情報のうち少なくとも一つを、入金の識別情報として出力してもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、登録装置及び精算装置が別体である点が、第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
精算システムは、登録装置と、精算装置とを備える。登録装置及び精算装置は、それぞれ複数でもよい。登録装置は、客が購入する商品に付されたバーコードを、店員の操作によりスキャンする。登録装置は、バーコード・データに基づいて、商品の取引情報を記憶部に登録する。商品の取引情報には、例えば、取引の識別番号、商品の識別番号、商品の個数を示す情報が含まれていてもよい。
客が購入する全ての商品のバーコードについて、商品の取引情報の登録が完了した場合、登録装置は、商品の取引情報の登録の完了を宣言するための操作入力(例えば、店員による完了キーの押下操作)に基づいて、バーコード又は2次元コードを会計券に印刷し、その会計券を客に発行する。
会計券を受け取った客は、精算装置まで移動し、精算装置が備えるスキャナ部を用いて、会計券に印刷されたバーコード又は2次元コードを読み取らせ、その客自身が、精算装置の操作キーを操作することにより、取引情報により定まる買上金額(購入された商品の合計金額)を精算する。
図8には、精算システムの構成例が、ブロック図により示されている。精算システムは、ストアコントローラ400と、N台(Nは、1以上の整数)の登録装置100と、M台の精算装置200bとを備える。登録装置100と、精算装置200bと、ストアコントローラ400とは、LAN(Local Area Network)300を介して接続されている。
ストアコントローラ400は、商品情報(例えば、商品の値段)を、商品マスタデータとして予め記憶する。登録装置100は、読み取ったバーコード・データに基づいて、商品の取引情報をストアコントローラ400に登録してもよい。つまり、ストアコントローラ400は、登録装置100から送信された取引情報を記憶してもよい。
まず、登録装置の詳細について説明する。
図9には、登録装置の構成例が、ブロック図により示されている。登録装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、操作部107と、通信部108と、ブザー109と、印字部111と、電子マネー読取部112と、クレジットカード読取部113とを備える。これらの各部は、バス1を介して、互いに接続されている。印字部111は、レシート発行口110を有する。
スキャナ部104は、商品に付されているバーコード(商品コード)を、光学的に読み取る。
ROM102は、読み出し専用のメモリであり、登録装置100を動作させるためのプログラムを予め記憶する。
CPU101は、中央演算処理装置である。CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムを読み出して、RAM103に展開する。CPU101は、展開したプログラムの各ステップを実行することによって、登録装置100の各部を制御する。
CPU101は、スキャナ部104に読み取られたバーコード・データに基づいて、商品の取引情報をRAM103に登録する。また、CPU101は、スキャナ部104に読み取られたバーコード・データに基づいて、商品の取引情報を、通信部108を介してストアコントローラ400に登録してもよい。
CPU101は、客が選択した精算方法(支払い方法)を特定する。例えば、CPU101は、操作部107を操作する店員によって入力された、現金、クレジットカード、電子マネー又は品券を示す識別情報に基づいて、客が選択した精算方法を特定する。
また、CPU101は、特定した精算方法に応じた様式のレシートを印字して、そのレシートを発行するよう、印字部111を制御する。より具体的には、CPU101は、特定された精算方法が現金以外による精算方法である場合、自登録装置で精算の済んだ取引情報により定まる商品の明細情報をレシートに印刷し、そのレシートを発行するよう、印字部111を制御する。つまり、操作部107を介してCPU101に入力された精算方法情報が「クレジット宣言」、「電子マネー宣言」、又は、「品券」を示す場合、CPU101は、自精算装置にて精算処理を実行した後の明細情報が印刷されたレシートを発行するよう、印字部111に指示する。
一方、CPU101は、特定された精算方法が少なくとも現金による精算方法を含む場合、取引情報が印刷された会計券を発行するよう、印字部111を制御する。ここで、CPU101は、取引情報を示す識別情報が印刷された会計券を発行するよう、印字部111を制御してもよい。つまり、操作部107を介してCPU101に入力された精算方法情報が「現金」又は「会計券」を示す場合、CPU101は、精算装置200を客が操作して精算するために必要な情報が印刷された会計券を発行するよう、印字部111に指示する。
RAM103は、種々の情報を記憶する読み出し書き込みメモリである。種々の情報は、例えば、買上金額である。買上金額は、購入された全ての商品の代金の合計金額である。RAM103には、ROM102から読み出されたプログラムが展開される。また、RAM103は、プログラムが実行されることによって生成された各種データを記憶する。
店員用表示部105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置である。店員用表示部105は、操作キーなどの各種の画像を表示する。
店員用表示部105は、透明な接点スイッチであるタッチキー(ソフトキー)が設けられたタッチパネルを有する。つまり、店員用表示部105は、操作部107としてのタッチパネルを有する。店員用表示部105は、モード切替、設定又は登録などの操作入力を、表示された操作キーを介して受け付ける。
客用表示部106は、表示デバイスである。客用表示部106は、液晶ディスプレイなどを用いた発光型の表示デバイスでもよい。客用表示部106は、例えば、7セグメント表示又はドット表示(フルドット表示)により、文字列などの画像を表示する。例えば、客用表示部106は、登録された取引情報、購入された商品の買上金額(合計金額)、又は、精算装置200bでの支払いが必要である旨の情報などを、取引情報の登録を完了した客に対して表示する。
操作部107は、登録装置100を動作させるための操作手段を備える。この操作手段(入力デバイス)は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン又はタッチパネルである。操作手段は、例えば、商品登録の完了を宣言するための完了キー(例えば、会計キー、会計券キーでもよい。)、訂正キー、プリセットキー、数字キー、品券キー、クレジット宣言キー、電子マネー宣言キーでもよい。
なお、操作手段は、メカキー(ハードキー)などのボタンとして配置されていてもよいし、店員用表示部105の表示面上に設けられたタッチパネルに、操作キーの画像として表示されてもよい。
通信部108は、ネットワークを介して、ストアコントローラ400及び精算装置200と通信する。なお、ネットワークは、どのように構成された通信回線(例えば、無線通信回線、有線通信回線)でもよく、LAN300に限らなくてもよい。
ブザー109は、CPU101による制御により、ブザー音を発生させる。
レシート発行口110は、印字部111により印刷された各種シートを排出して発行する。各種シートは、例えば、クレジットレシート、電子マネーレシート、品券レシート、又は、会計券である。
ここで、クレジットレシートは、クレジット宣言キーが押下されて、登録装置100での精算処理が完了した後に発行されるレシートである。電子マネーレシートは、電子マネー宣言キーが押下されて、登録装置100での精算処理が完了した後に発行されるレシートである。品券レシートは、品券キーが押下されて、登録装置100での精算処理が完了した後に発行されるレシートである。会計券は、会計券キーが押下された場合に発行される。会計券には、一取引における買上金額が印字されてもよい。
印字部111は、シートに情報を印刷する。印字部111は、サーマルヘッド(不図示)と、プラテンローラ(不図示)とを有する。プラテンローラは、サーマルヘッドに押圧された状態に設置され、ステッピングモータにより駆動される。CPU101からの制御信号に応じてステッピングモータが駆動することにより、シートは、サーマルヘッドとプラテンローラとの隙間を、所定量だけ搬送される。シートは、例えば、クレジットレシート、電子マネーレシート、品券レシート又は会計券として、レシート発行口110から発行される。
電子マネー読取部112は、電子マネーカード(媒体)を挿入可能な構造を有する。電子マネー読取部112は、挿入された電子マネーカードに記憶されている金額情報を無線により読み取り、読み取った金額情報をCPU101に出力する。電子マネー読取部112は、CPU101から入力された買上金額が差し引かれた金額情報を、挿入された電子マネーカードに記憶させる。
クレジットカード読取部113は、クレジットカード(媒体)を挿入可能な構造を有する。クレジットカード読取部113は、挿入されたクレジットカードに記憶されている顧客情報を、磁気などを用いて読み取り、読み取った情報をCPU101に出力する。
次に、精算装置の詳細について説明する。
図10には、精算装置の構成例がブロック図により示されている。精算装置200bは、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部205と、操作部206と、撮像部207と、通信部208と、ブザー209と、レシート発行口210と、印字部211と、釣銭釣札部212、ハードディスク213とを備える。精算装置200bの各部は、バス2を介して互いに接続されている。なお、スキャナ部204及び撮像部207は、精算装置200bに着脱可能な別体(外付)であってもよい。
CPU201は、スキャナ部204が読み取ったシートに印刷されたコードの内容を認識する。例えば、CPU201は、登録装置100による登録が完了した取引情報のうち、精算が完了していない取引情報について発行された会計券に印刷されているバーコード又は2次元コードが示す内容を認識する。
より具体的には、CPU201は、スキャナ部204によって読み取られたバーコード又は2次元コード(画像データ)に、OCR処理を施すことにより、会計券に印刷されているバーコード又は2次元コードが示す内容を認識する。ここで、バーコードが示す内容は、例えば、ストアコントローラ400に登録されている取引情報を示す識別情報である。また、2次元コードが示す内容は、例えば、精算装置200により登録された取引情報により定まる商品の明細情報である。
CPU201は、取引情報を、RAM203に記憶させる。また、CPU201は、RAM203に記憶されている取引情報を、ハードディスク213に記憶させる。CPU201は、バーコード又は2次元コードが示す内容に基づいて、取引情報により定まる商品の買上金額(代金)の精算処理を実行する。
スキャナ部204は、シート(例えば、会計券)に付されているバーコード又は2次元コードを、光学的に読み取る。
表示部205は、CPU201によって認識されたバーコード又は2次元コードが示す内容(取引情報)により定まる商品の明細情報(例えば、買上金額)を表示する。表示部205は、エラー通知シート(図6及び図7を参照)を表す画像を、表示してもよい。表示部205は、エラー通知シートに記載される数字及び文字列等を表示してもよい。例えば、表示部205は、エラー通知シートに記載(印字)される入金時刻及び入金額を、対応付けて表示してもよい。
また、表示部205は、文字列「異なるお会計券が読み取られました」(図5を参照)を表示する代わりに、文字列「別の精算機で精算してください」を表示してもよい。つまり、エラーの解除は店員が行えばよいため、次客は、自身が入金していない場合には、エラーが起きた精算装置200bの傍にいつまでも居なくてもよい。CPU201は、次客による入金額があるか否かを判定する。CPU201は、次客による入金額がない場合、別の精算装置200b(別の精算機)に会計券を読ませることを促すための文字列「別の精算機で精算してください」を表示することにより、次客を余計に待たせることなく迅速に精算させることができる。なお、精算装置200bが音声出力部(スピーカ等)を備えている場合には、その音声出力部は、音声「別の精算機で精算してください」を出力してもよい。
通信部208は、ネットワークを介して、ストアコントローラ400及び登録装置100と通信する。撮像部207は、精算中に異なる会計券が読み取られた場合、取引の精算が終了していない前客が撮像された画像データを確認できるので、店員は、前客を容易に特定することができる。
以上のように、精算システムは、取引に基づく情報(取引情報)が記録された媒体(例えば、バーコード又は2次元コードが印刷された会計券)を発行する登録装置100を備える。精算装置200bは、取引に基づく情報を媒体(会計券)から読み取るスキャナ部204(読取部)を有してもよい。印字部211又は表示部205(出力部)は、第1の媒体に記録された取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された取引に基づく情報がスキャナ部204(読取部)に読み取られた場合(例えば、図3に示すステップS1におけるYes判定)、入金の識別情報と、入金の額を示す情報と、を対応付けて出力してもよい(例えば、図7に示す入金履歴670を参照)。
この構成により、精算システムは、登録装置100と、精算装置200bとを備える。登録装置100は、取引に基づく情報が記録された媒体(会計券)を発行する。精算装置200bは、取引に基づく情報を媒体から読み取るスキャナ部204(読取部)を有する。これにより、精算システムは、登録装置100に並ぶ客の列を長くさせることなく、正しい取消額(例えば、図9に示す取消額690を参照)を、精算装置200bが払い出すことができる。
また、印字部211又は表示部205(出力部)は、入金の受け付け時刻、所定時刻(例えば、会計券が精算装置200bに最初に読み込まれた時刻)からの経過時間、入金額の入金順を示す情報、及び、媒体(会計券)の識別番号のうち少なくとも一つを、入金の識別情報として出力してもよい。
これにより、精算システムは、媒体(会計券)の識別番号などに基づいて、登録装置100に並ぶ客の列を長くさせることなく、正しい取消額(例えば、図9に示す取消額690を参照)を、精算装置200bから払い出すことができる。
また、印字部211又は表示部205(出力部)は、第1の媒体(会計券)に記録された取引に基づく情報がスキャナ部204(読取部)に読み取られた時刻を示す情報と、第2の媒体(会計券)に記録された取引に基づく情報がスキャナ部204(読取部)に読み取られた時刻を示す情報と、を出力してもよい。
この構成により、印字部211又は表示部205(出力部)は、第1の媒体に記録された取引に基づく情報がスキャナ部204(読取部)に読み取られた時刻を示す情報と、第2の媒体に記録された取引に基づく情報がスキャナ部204(読取部)に読み取られた時刻を示す情報と、を出力する。これにより、店員は、前客又は次客のいずれによる入金であるかを、さらに容易に判断することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、CPU201は、次客の取引の精算の受け付けを、2枚目の会計券が読み取られた時点で中止又は中断するよう、釣銭釣札部212を制御してもよい。これにより、CPU201は、次客が入金してしまうことを防ぐことができる。会計券の読取時刻から、次客が入金する入金時刻までにはタイムラグがあるので、CPU201は、次客が入金してしまうことを有効に防ぐことができる。
なお、上記に説明した登録装置、精算装置、及び、精算システムを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…バス、2…バス、100…登録装置、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…スキャナ部、105…店員用表示部、106…客用表示部、107…操作部、108…通信部、109…ブザー、110…レシート発行口、111…印字部、112…電子マネー読取部、113…クレジットカード読取部、200a…精算装置、200b…精算装置、201…CPU、202…ROM、203…RAM、204…スキャナ部、205…表示部、206…操作部、207…撮像部、208…通信部、209…ブザー、210…レシート発行口、211…印字部、212…釣銭釣札部、213…ハードディスク、300…LAN、400…ストアコントローラ、600…精算装置識別番号、610…レシート番号、620…会計券識別番号、630…扱者識別番号、640…登録装置識別番号、650…ヘッダ、660…会計券読込履歴、670…入金履歴、680…コード、690…取消額

Claims (6)

  1. 取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける受付部と、
    前記入金を識別して、前記入金の識別情報を生成する識別部と、
    前記入金の額を認識する認識部と、
    前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する出力部と、
    前記取引に基づく情報を媒体から読み取る読取部と
    を有する精算装置と、
    前記取引に基づく情報が記録された前記媒体を発行する登録装置と
    を備え
    前記出力部は、第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた場合、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力することを特徴とする精算システム。
  2. 前記出力部は、前記媒体の識別番号を、前記入金の識別情報として出力することを特徴とする請求項に記載の精算システム。
  3. 前記出力部は、前記第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた時刻を示す情報と、前記第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた時刻を示す情報と、を出力することを特徴とする請求項又は請求項に記載の精算システム。
  4. 取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける受付部と、
    前記入金を識別して、前記入金の識別情報を生成する識別部と、
    前記入金の額を認識する認識部と、
    前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する出力部と、
    前記取引に基づく情報を媒体から読み取る読取部と
    を備え、
    前記出力部は、第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読取部に読み取られた場合、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力することを特徴とする精算装置。
  5. 精算装置のコンピュータに、
    取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける手順と、
    前記入金を識別して、前記入金の識別情報を生成する手順と、
    前記入金の額を認識する手順と、
    前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する手順と、
    前記取引に基づく情報を媒体から読み取る手順と
    を実行させ、
    登録装置のコンピュータに、
    前記取引に基づく情報が記録された前記媒体を発行する手順
    を実行させ、
    前記精算装置のコンピュータに、
    前記出力する手順では、第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読み取る手順において読み取られた場合、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力すること
    を実行させるためのプログラム。
  6. コンピュータに、
    取引に基づく金額を精算するための入金を受け付ける手順と、
    前記入金を識別して、前記入金の識別情報を生成する手順と、
    前記入金の額を認識する手順と、
    前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力する手順と、
    前記取引に基づく情報を媒体から読み取る手順と
    を実行させ、
    前記出力する手順では、第1の媒体に記録された前記取引に基づく情報に基づいて精算中に、第2の媒体に記録された前記取引に基づく情報が前記読み取る手順において読み取られた場合、前記入金の識別情報と、前記入金の額を示す情報と、を対応付けて出力すること
    を実行させるためのプログラム。
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