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JP6204711B2 - 回転体支持構造及び製造方法 - Google Patents

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JP6204711B2
JP6204711B2 JP2013129079A JP2013129079A JP6204711B2 JP 6204711 B2 JP6204711 B2 JP 6204711B2 JP 2013129079 A JP2013129079 A JP 2013129079A JP 2013129079 A JP2013129079 A JP 2013129079A JP 6204711 B2 JP6204711 B2 JP 6204711B2
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Description

本発明は、回転体支持構造及び製造方法に関する。
回転体と、該回転体を回転自在に支持する被取付部材と、該回転体を被取付部材に着脱自在に支持するスナップフィット部材と、を備え、回転体を支持する部分と回転体の抜け止め用係止部とが別部位に設けてある回転体取付構造が知られている(特許文献1)。
また、金型により円筒状部品を製造する方法において、部品の中心穴を形成する中子の長手中央部にふくらみを設けた金型を用いて部品を成形し、部品の弾性変形によって無理抜きして離型することにより、部品の中心穴径が両端部より中央部で径大になるよう形成する円筒状部品の製造方法も知られている(特許文献2)
特開2003−206915号公報 特開2002−96363号公報
本発明は、着脱効率を損なうことなく、異音の発生を抑制することができる回転体支持構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の回転体支持構造は、
合成樹脂からなる歯車と、
合成樹脂で形成され前記歯車を回転自在に支持する支持軸と、を備え、
前記支持軸が無理抜きすることにより軸線に沿って金型分割線が形成されず端部側から中空部が形成された円筒部と、前記円筒部の端部側の外周面に設けられ前記歯車の脱落を防止するアンダーカット形状部と、前記アンダーカット形状部の両側に前記アンダーカット形状部と接し前記支持軸の軸線方向に前記端部側から前記アンダーカット形部が形成された範囲に形成された切欠き部と、からなり、
前記アンダーカット形状部が前記円筒部の軸線方向断面において前記円筒部の外側に膨出したR形状であり、
D2+2×H>D1、
0.02≦H/D2≦0.05、
の関係を有して形成されている、
ことを特徴とする。
ここで、前記歯車の軸孔の内径をD1、前記支持軸の円筒部の外径をD2、前記R形
状の断面高さをHとする。
前記課題を解決するために、請求項2に記載の回転体支持構造の製造方法は、
端部側にアンダーカット形状部が設けられた軸体の外周壁部を形成するキャビティが設けられた可動側型と、前記軸体の軸線に沿って前記端部側から形成された中空部の内周壁および底部内壁を形成するコアピンと、を備えた金型内に溶融樹脂を射出、充填する充填工程と、
射出、充填された前記溶融樹脂が固化した前記金型内の前記軸体の前記中空部の内周壁および底部内壁から前記コアピンを前記可動側型の移動方向と同方向に前記軸体の前記中空部の内周壁に前記コアピンが存在しない位置まで後退させる第1の離型工程と、
前記コアピンが後退した後、前記軸体の中空部に前記コアピンが存在しない状態で、前記軸体の外周壁部を前記可動型から無理抜きする第2の離型工程と、を含む、
ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、回転体支持構造において、着脱効率を損なうことなく、異音の発生を抑制することができる。
請求項記載の発明によれば、着脱効率を損なうことなく、異音の発生を抑えることができる回転体支持構造を容易に得ることができる。
(a)は出力歯車22を支持軸192に嵌挿するときの断面模式図、(b)は出力歯車22が支持軸192に回転自在に嵌挿された状態を示す断面模式図である。 支持軸192の要部断面模式図である。 支持軸192を射出成形によって製造するための金型の断面模式図である。 支持軸192を射出成形する工程の流れを説明する断面模式図である。 アンダーカット形状部195が複数形成された支持軸192の要部断面模式図である。 (a)は、出力歯車22が比較例の支持軸200に嵌挿された状態の断面模式図、(b)は比較例の支持軸200の要部断面模式図である。 比較例の支持軸200を成形する金型の要部断面模式図である。 回転体支持構造が適用される画像形成装置100の全体構成を示す断面模式図である。 (a)は主駆動装置180の歯車列の配置を示す模式図、(b)は排紙駆動装置190の歯車列の配置を示す模式図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施形態の具体例を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
尚、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図8は本実施形態に係る回転体支持構造が適用される一例としての画像形成装置100の全体構成を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、画像形成装置100の全体構成及び動作を説明する。
画像形成装置100は、制御装置110、給紙装置120、感光体ユニット130、現像装置140、露光装置150、転写装置160、定着装置170を備えて構成されている。
画像形成装置100の底部には、給紙装置120が設けられている。給紙装置120は、記録媒体としての用紙を収納する用紙カセット121を備え、用紙カセット121の上面には多数の用紙が積載される。用紙カセット121に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙は、上側から1枚ずつ引き出された後、レジストローラ対123のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット130は、給紙装置120の上方に設けられ、回転駆動する感光体ドラム131を備えている。感光体ドラム131の回転方向にそって、帯電ローラ132、現像装置140、転写ローラ161、クリーニングブレード134が配置されている。
現像装置140は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング141を有する。現像ハウジング141内には、感光体ドラム131に対向して配置された現像ローラ142が配設され、現像ローラ142には、現像剤の層厚を規制する層規制ロール146が近接配置されている。
露光装置150は、光源として用いられるレーザビーム出射手段151と、レーザビーム出射手段151からのレーザビームLBを偏向反射させる回転多面鏡(ポリゴンミラー)152と、を備え、形成される画像データに応じて変調されたレーザビームLBで感光体ドラム131の表面を走査する。
回転する感光体ドラム131の表面は、帯電ローラ132により帯電され、露光装置150から出射するレーザビームLBにより静電潜像が形成される。感光体ドラム131上に形成された静電潜像は現像ローラ142によりトナー像として現像される。
転写装置160は、転写ローラ161を感光体ドラム131に切離可能に支持する後カバー100bと、感光体ドラム131とニップを形成する転写ローラ161とから構成されている。転写ローラ161には、転写電圧が印加され、感光体ドラム131と転写ローラ161間を通過する用紙に感光体ドラム131上のトナー像を転写する。
感光体ドラム131表面の残留トナーは、クリーニングブレード134により除去され、感光体ドラム131を支持するハウジング内部に回収される。その後、感光体ドラム131の表面は、帯電ローラ132により再帯電される。
定着装置170は一対の定着ローラ171、172を有し、一対の定着ローラ171、172の圧接領域によって定着領域が形成される。
転写ローラ161によってトナー像が転写された用紙は、トナー像が未定着の状態で搬送ガイド162を経由して定着装置170に搬送される。定着装置170に搬送された用紙は、一対の定着ローラ171、172により圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。定着トナー像が形成された用紙は、搬送ガイド173a、173bによって案内され、排出ローラ対174から画像形成装置100上面の排出トレイ100cに排出される。
(2)駆動装置の構成と作用
このように構成される画像形成装置100には、駆動装置として、給紙装置120、感光体ユニット130、現像装置140、転写装置160、定着装置170を回転駆動するためにモータM1を含む主駆動装置180と、排出ローラ対174を回転駆動する排紙駆動装置190が用いられている。
(2.1)主駆動装置
図9(a)は主駆動装置180の歯車列の配置を示す模式図である。図9(a)に示すように、主駆動装置180は、ハウジング181と、モータM1と、歯車列10とを有し、ハウジング181は、画像形成装置100のフレームF(不図示)に固定され、歯車列10を構成するそれぞれの歯車を回転可能に支持している。
歯車列10は、入力歯車11とこの入力歯車11に噛み合う出力歯車12とを有する。入力歯車11は、はすば歯車からなるピニオンであり、モータM1の出力軸に直接創成して形成されている。
出力歯車12は、入力歯車11と同様にはすば歯車であり、例えばPOM(ポリアセタール)等の樹脂からなり、ハウジング71に立設された支持軸に回転自在に支持されている。支持軸は、例えばSUS材(ステンレス)やSUM材(快削鋼)等の金属からなる。
出力歯車12には、中継歯車14、15、16が噛み合って、それぞれの中継歯車14、15、16は、感光体ユニット130、現像装置140、転写装置160、定着装置170へ回転を伝達する。中継歯車13は、入力歯車11に直接噛み合って、給紙装置120へ回転を伝達する。
また、中継歯車13、14、15、16は、出力歯車12と同様に、はすば歯車であり、POM(ポリアセタール)等の樹脂からなり射出成形により形成されている。
(2.2)排紙駆動装置
図9(b)は排紙駆動装置190の歯車列の配置を示す模式図である。図9(b)に示すように、排紙駆動装置190は、ハウジング191と、モータM2と、歯車列20とを有し、ハウジング191は、画像形成装置100のフレームFに固定され、歯車列20を構成するそれぞれの歯車を回転可能に支持している。
(2.2.1)歯車列
歯車列20は、入力歯車21とこの入力歯車21に噛み合う回転体の一例としての出力歯車22とを有する。入力歯車21は、平歯車からなるピニオンであり、例えばPOM(ポリアセタール)等の樹脂からなる。
出力歯車22は、入力歯車21と同様に平歯車であり、例えばPOM(ポリアセタール)等の樹脂からなり、ハウジング191に一体として立設された回転体支持構造の一例としての支持軸192に回転自在に支持されている。出力歯車22には、複数の中継歯車23が噛み合って、中継歯車23は、排出ローラ対174等へ回転を伝達する。
(2.2.2)回転体支持構造
図1(a)は出力歯車22を支持軸192に嵌挿するときの断面模式図、図1(b)は出力歯車22が支持軸192に回転自在に嵌挿された断面模式図、図2は支持軸192の要部断面模式図である。ハウジング191は、合成樹脂からなり、回転体としての出力歯車22及び中継歯車23を回転可能に支持する支持軸192が一体として形成されている。
合成樹脂としては、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PPO(ポリフェニレンオキサイド)等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
また、適用される画像形成装置100の仕様及び要求される製造コスト等からは、PC/ABS(ポリカーボネートとアクリロニトリルブタジエンスチレンのアロイ)が好適である。
支持軸192は、軸線に沿って端部側から中空部193が形成された円筒部194と、円筒部194の端部側の外周面194aに設けられたアンダーカット形状部195と、アンダーカット形状部195の両側に軸線方向に端部側から形成された切欠き部196とから構成されている。尚、図中においては、説明のために、アンダーカット形状部195は実際よりも大きく描いている。
アンダーカット形状部195は、円筒部194の軸線方向断面において外周面194aの外側に膨出したR形状として形成されている。
アンダーカット形状部195は、(1)式及び(2)の関係を有して形成されている。
D2+2×H>D1・・・(1)
0.02≦H/D2≦0.05・・・(2)
ここで、支持軸192に支持される出力歯車22の軸孔の内径をD1、支持軸192の外周面194aの軸径をD2、R形状の断面高さをHとする。
一例として、出力歯車22の軸孔の内径D1が4mmである場合、アンダーカット形状部195のR形状の断面高さHは0.077mm〜0.18mmとなり、支持軸192に嵌挿された回転体としての出力歯車22が支持軸192から脱落することを防止している。そのために、排紙駆動装置190を画像形成装置100のフレームFに組み付ける組み立て作業が容易化される。
さらに、出力歯車22の軸孔の両端面にはC0.1〜C0.25の面取り形状を設けることにより、出力歯車22の支持軸192への嵌挿が容易になる。
アンダーカット形状部195の両側には、切欠き部196が形成されている。切欠き部196は、支持軸192の端部から円筒部194の軸線方向断面においてアンダーカット形状部195が形成された範囲内に形成され(図2参照)、後述する無理抜き成形により、アンダーカット形状部195に発生する応力を緩和する。
切欠き部196は、支持軸192の端部から円筒部194の軸線方向断面においてアンダーカット形状部195が形成された範囲内に対応する寸法で設けられ、円筒部194に嵌挿された出力歯車22は、軸心方向にはアンダーカット形状部195で移動が規制されている。そのために、後述する切欠き部196を形成する金型の分割線PLが、出力歯車22の軸孔の摺動面に及ぶことはなく、摺動面内における軸孔の偏磨耗、回転に伴う異音が抑制される。
尚、アンダーカット形状部195は、円筒部194の端部側の外周面194aに少なくとも1箇所形成されていれば、支持軸192に嵌挿された回転体としての出力歯車22が支持軸192から脱落することを防止することができる。
また、図5に示すように、アンダーカット形状部195は、円筒部194の端部側の外周面194aに等間隔に複数形成されていても良い。後述するように、アンダーカット形状部195を無理抜き成形する場合に、離形抵抗が均等に配分されるために、金型に発生するカジリを抑制することができる。
(3)回転体支持構造の製造方法
図6(a)は、回転体としての出力歯車22が比較例の支持軸200に嵌挿された状態の断面模式図、図6(b)は比較例の支持軸200の要部断面模式図である。
以下、本実施形態に係る回転体支持構造としての支持軸192の製造方法について説明するまえに、比較例としてスナップフィットを用いた回転体支持構造とその製造方法の問題点について説明する。
(3.1)比較例の回転体支持構造及び製造方法
図6(a)に示すように、支持軸200は、軸線に沿って端部側から中空部201が形成された円筒部202と、円筒部202の外周面202aに設けられたスナップフィット部203と、スナップフィット部203の両側に軸線方向に端部側から形成された切欠き部204とから構成されている。
図6(b)に示すように、スナップフィット部203は、円筒部202の軸線方向断面において外周面202aの外側に突出した爪部204が形成されている。爪部204は、支持軸200に嵌挿された回転体としての出力歯車22が支持軸200から脱落することを防止している。
また、スナップフィット部203は、支持軸200の中空部201側へ撓むことで、回転体としての出力歯車22が支持軸200に嵌挿される。
図7は、比較例の支持軸200を成形するために用いられる金型の要部断面模式図である。
円筒部202の外周面202aの外側に突出した爪部204は、スライドコアSによって形成される。スライドコアSは、溶融樹脂を射出・充填後、可動側の移動に伴って、円筒部202の外周面202aから離間するように移動してスナップフィット部203及び爪部204が形成される。
しかるに、スライドコアSの合わせ面には分割線PLが形成される。分割線PLは、スライドコアSの合わせ面の加工精度に依存するが、0.01mm〜0.02mmの段差が発生しやすく、円筒部202の外周面202aに段差が残存して、出力歯車22の軸孔の摺動面内における軸孔の偏磨耗、回転に伴う異音が発生する虞があった。
その結果、支持軸200と回転体としての出力歯車22の軸孔の摺動面内に潤滑剤を供給して軸孔の偏磨耗、回転に伴う異音を抑制することが行われたが、潤滑剤の使用によるコストの増大や、長期の使用によって潤滑剤が枯渇して軸孔の偏磨耗、回転に伴う異音の抑制効果が減じるという問題があった。
(3.2)支持軸の成形
図3は、回転体支持構造としての支持軸192を射出成形によって製造するための金型の一例を示す断面模式図、図4は、支持軸192を射出成形する工程の流れを説明する断面模式図である。
図3に示すように、本実施形態に係る回転体支持構造としての支持軸192は、端部側にアンダーカット形状部195が設けられた円筒部194の外周壁部を形成するキャビティCAが設けられた可動側型MAと、円筒部194の軸線に沿って端部側から形成される中空部193の内周壁193aおよび底部内壁193bを形成するコアピンMBと、成形された支持軸192を可動側型MAから突き出すためのイジェクタピンEPとを備えた金型を用いて射出成形によって製造される。
具体的には、金型内にゲートGから溶融樹脂を射出、充填する充填工程S1(図4(a))と、射出、充填された溶融樹脂が固化した金型内の中空部193の内周壁193aおよび底部内壁193bからコアピンMBを後退させる第1の離型工程S2(図4(b))と、コアピンMBが後退した後、円筒部194の中空部193にコアピンMBが存在しない状態で、アンダーカット形状部195を含む円筒部194の外周壁部194aを可動側型MAから無理抜きする第2の離型工程S3(図4(c))を経て製造される。
本実施形態に係る回転体支持構造の製造方法によれば、金型の型開き動作において、まず、溶融樹脂が固化した金型内の中空部193の内周壁193aおよび底部内壁193bからコアピンMBを後退させる第1の離型工程S2(図4(b))を実施する。
その結果、アンダーカット形状部195が設けられた円筒部194の外周壁部194aを形成する可動側型MAのキャビティCA内には、円筒部194の端部側から中空部193が形成された状態になる。
そして、コアピンMBが後退した後、円筒部194の中空部193にコアピンMBが存在しない状態で、イジェクタピンEPを上方へ移動して成形された支持軸192を突き出し、アンダーカット形状部195を含む円筒部194の外周壁部194aを可動側型MAから無理抜きする第2の離型工程S3(図4(c))を実施する。
係る動作によって、アンダーカット形状部195が、円筒部194の端部側から形成された中空部193内側に撓んで、可動側型MAのキャビティCAからアンダーカット形状部195に作用する応力が緩和される。
また、アンダーカット形状部195は、円筒部194の軸線方向断面において外周面194aの外側に膨出したR形状として形成されているために、離形時に、成形品である支持軸192と可動側型MAとの間に作用する摩擦力が更に緩和される。
その結果、円筒部194の外周壁部から可動側型MAを無理抜きする際に、アンダーカット形状部195が損傷する虞がない。また、離形時に、成形品である支持軸192と可動側型MAとの間に作用する摩擦力が緩和されて金型の寿命を延ばすことができる。
(4)作用・効果
本実施形態に係る回転体支持構造としての支持軸192は、軸線に沿って端部側から中空部193が形成された円筒部194と、円筒部194の端部側の外周面194aに設けられたアンダーカット形状部195と、アンダーカット形状部195の両側に軸線方向に端部側から形成された切欠き部196とから構成されている。
そのために、回転体としての出力歯車22が支持軸192から脱落することを防止しつつ、出力歯車22の支持軸192への嵌挿が容易になる。
アンダーカット形状部195は、円筒部194の軸線方向断面において外周面194aの外側に膨出したR形状として形成され、出力歯車22の軸孔の両端面にはC0.1〜C0.25の面取り形状を設けることにより、出力歯車22の支持軸192への嵌挿が更に容易となる。
本実施形態に係る回転体支持構造によれば、切欠き部196は、支持軸192の端部から円筒部194の軸線方向断面においてアンダーカット形状部195が形成された範囲内に対応する寸法で設けられ、円筒部194に嵌挿された出力歯車22は、軸心方向にはアンダーカット形状部195で移動が規制されて回転自在に支持されている。そのために、切欠き部196を形成する金型の分割線PLが、出力歯車22の軸孔の摺動面に及ぶことはなく、摺動面内における軸孔の偏磨耗、回転に伴う異音が抑制される。
以上、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では回転体支持構造は、画像形成装置100に設けられている排紙駆動装置190に適用される態様について説明したが、回転体支持構造は回転体として歯車に限られず、円筒形のローラ形状であっても良い。
又、駆動装置に限らず感光体ユニットや現像装置の歯車列に適用することもできる。
100・・・画像形成装置
110・・・制御装置
120・・・給紙装置
130・・・感光体ユニット
140・・・現像装置
150・・・露光装置
160・・・転写装置
170・・・定着装置
180・・・主駆動装置
190・・・排紙駆動装置
191・・・ハウジング
192、200・・・支持軸
193、201・・・中空部
193a・・・内周壁
193b・・・底部内壁
194、202・・・円筒部
194a、202a・・・外周面
195・・・アンダーカット形状部
196・・・切欠き部
203・・・スナップフィット部
204・・・爪部
MA・・・可動側型
MB・・・コアピン
EP・・・イジェクタピン
PL・・・分割線(金型)

Claims (2)

  1. 合成樹脂からなる歯車と、
    合成樹脂で形成され前記歯車を回転自在に支持する支持軸と、を備え、
    前記支持軸が無理抜きすることにより軸線に沿って金型分割線が形成されず端部側から中空部が形成された円筒部と、前記円筒部の端部側の外周面に設けられ前記歯車の脱落を防止するアンダーカット形状部と、前記アンダーカット形状部の両側に前記アンダーカット形状部と接し前記支持軸の軸線方向に前記端部側から前記アンダーカット形部が形成された範囲に形成された切欠き部と、からなり、
    前記アンダーカット形状部が前記円筒部の軸線方向断面において前記円筒部の外側に膨出したR形状であり、
    D2+2×H>D1、
    0.02≦H/D2≦0.05、
    の関係を有して形成されている、
    ことを特徴とする回転体支持構造。
    ここで、前記歯車の軸孔の内径をD1、前記支持軸の円筒部の外径をD2、前記R形
    状の断面高さをHとする。
  2. 端部側にアンダーカット形状部が設けられた軸体の外周壁部を形成するキャビティが設けられた可動側型と、前記軸体の軸線に沿って前記端部側から形成された中空部の内周壁および底部内壁を形成するコアピンと、を備えた金型内に溶融樹脂を射出、充填する充填工程と、
    射出、充填された前記溶融樹脂が固化した前記金型内の前記軸体の前記中空部の内周壁および底部内壁から前記コアピンを前記可動側型の移動方向と同方向に前記軸体の前記中空部の内周壁に前記コアピンが存在しない位置まで後退させる第1の離型工程と、
    前記コアピンが後退した後、前記軸体の中空部に前記コアピンが存在しない状態で、前記軸体の外周壁部を前記可動型から無理抜きする第2の離型工程と、を含む、
    ことを特徴とする回転体支持構造の製造方法。
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