JP6202435B2 - 多孔質合金化合物及びその製造方法並びに電気二重層キャパシタ - Google Patents
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Description
E=0.5CV2
(Ni II a Cu I b Cu II c Mn II d Mn IV e )O f (OH) g (H 2 O) h (1)
(式(1)中、a、b、c、d、e、f、g及びhは、それぞれ、a+b+c+d+e+f+g+h=100を満たす0又は正の数であり、d+e>a、d+e>b+cであり、20≦a+b+c+d+e≦40、20<f<40、20<g<40である)
で表される、多孔質合金化合物である。
上記構成において、好ましくは、多孔質合金化合物の平均孔径が0.1〜10nmである。
X線回折パターンにおいて、好ましくは、Cu、Ni及びMnに近接したピークと、2θ=36.5°及び2θ=61.6°とを有している。
上記の何れかに記載の多孔質合金化合物の製造方法であって、Mn,Ni,Cuで構成される合金を脱合金化して多孔質合金を製造する工程1と、多孔質合金を、アルカリ溶液により分極化して多孔質合金化合物を得る工程2と、を有している。
上記構成において、多孔質合金化合物は、好ましくは、薄膜である。
多孔質合金が、下記式(2):
Mn x −Ni y −Cu z (2)
(式(2)中、x、y及びzは、x+y+z=100、x≦y、x≦zを満たす正の数であり、10≦x≦30である)
で表される構成を有していてもよい。
工程1において、合金を、硫酸アンモニウム((NH 4 ) 2 SO 4 )、NaCl、KCl、Na 2 SO 4 及びK 2 SO 4 からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の溶液に浸漬して脱合金化して多孔質合金を得てもよい。
アルカリ溶液を、好ましくは、KOH、NaOH、LiOHの何れかとする。
本発明は、上記の何れかに記載の多孔質合金化合物を分極性電極として用いる電気二重層キャパシタである。多孔質合金化合物を集電極としてもよい。
本発明の多孔質合金化合物は、高い電位窓を達成する観点から、多孔質合金化合物が、少なくとも、金属M1と、金属M2(但し、前記金属M2は前記金属M1を含まない)と、金属M1の酸化物と、前記金属M2の酸化物とで構成され、
金属M1がMn及び/又はV、金属M2は遷移金属からなる群から選ばれる少なくとも2種の金属である。
なお、例えば、金属M1がMnであれば、金属M2としてMnは選択されず、金属M1がVであれば、金属M2としてVは選択されず、金属M1がMn及びVであれば、金属M2としてMn及びVは選択されない。
多孔質合金化合物の平均孔径は、好ましくは0.1〜10nmであり、より好ましくは0.0.1〜5nmであり、更に好ましくは0.1〜3nmであり、更に好ましくは0.3〜1nmである。多孔質合金の平均孔径は、BET法に従い、120℃で3時間真空で加熱して表面を清浄化したあとに、純窒素が表面に吸着した量から比表面積を求め、吸着質が脱離するときの相対圧と吸着量の関係である脱着等温線から平均孔径を決定した。
金属M1は、好ましくは少なくともMnを含み、より好ましくはMnであり、
金属M2は、好ましくはNi、Cu、Cr、Fe及びCoからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、より好ましくはNi、Cu、Cr、Fe及びCoからなる群から選ばれる少なくとも2種の金属であり、更に好ましくはNi及び/又はCuであり、更に好ましくはNi及びCuである。
多孔質金属の化合物は、好ましくは、下記式(1):
(NiII aCuI bCuII cM1 II dM1 IV e)Of(OH)g(H2O)h (1)
(式(1)中、a、b、c、d、e、f、g及びhは、それぞれ、a+b+c+d+e+f+g+h=100を満たす0又は正の数である)
で表される化合物であり、
より好ましくは、金属M1は少なくともMnであり、
更に好ましくは、金属M1がMnであり、かつ、d+e>a、d+e>b+cであり、
更に好ましくは、20≦a+b+c+d+e≦40、20<f<40、20<g<40である。
本発明における多孔質合金化合物において、MnとOが酸化物(好ましくはMnO)を形成して多孔質合金化合物中に包摂されていることが好ましく、MnOが岩塩型結晶を形成していることがより好ましい。
本発明における多孔質合金化合物は、X線回折パターンにおいて、Cu、Ni、Mnに近接したピークと、2θ=36.5°及び2θ=61.6°とを有していることが好ましい。
本発明における好ましい多孔質合金化合物1は、nmオーダーの多孔質のCu及び/又はNiの金属骨格2を有し、この金属骨格2にMnO等からなる酸化−水酸化物3が包摂された構造を有していると考えられる。
本発明の電気二重層キャパシタ10は、本発明の多孔質合金化合物1からなり、第1及び第2分極性電極12a,12bからなる分極性電極12と、これらの第1及び第2分極性電極12a,12bとの短絡を防止するために挿入されるセパレータ13と、第1及び第2分極性電極12a,12bの間に挿入される電解液14と、から構成されている。なお、本発明では、第1及び第2分極性電極12a,12bの区別をする必要がない場合には、単に分極性電極12とも呼ぶ。
即ち、本発明の多孔質合金化合物の製造方法は、高い電位窓を達成する観点から、
金属M1と金属M2で構成される合金を脱合金化して多孔質合金を製造する工程1と、
前記多孔質合金を、アルカリ溶液により分極化して前記多孔質合金化合物を得る工程2と、を有する。
Mnとの固溶性の観点から、多孔質合金が、下記式(2):
Mnx−Niy−Cuz (2)
(式(2)中、x、y及びzは、x+y+z=100、x≦y、x≦z、好ましくは10≦x≦30、より好ましくは20≦x≦30を満たす正の数である)
で表される構成を有することが好ましい。
工程1において、合金、好ましくは合金の薄膜を、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、NaCl、KCl、Na2SO4、KCl及びK2SO4からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の溶液に浸漬して脱合金化することが好ましい。
図3(a)に示すように、最初にNiCuMnからなる合金の薄膜4を用意し、脱合金化を行い(図3(b)参照)、nmオーダーの孔を多数有している多孔質の合金5、つまり、多孔質のNiMnCuを形成する(図3(c)参照)。上記合金の薄膜4はダイキャストキャスティング法等により作製することができる。脱合金化は、酸溶液、NaCl、KCl、Na2SO4、KCl及びK2SO4からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の溶液を用いて好ましく行うことができる。
次に、多孔質のNi−Mn−Cu合金5の分極化(図3(d)参照)を行うことにより本発明における多孔質合金化合物1(図3(e)参照)を製造することができる。分極化は、KOH、NaOHやLiOHのようなOH基を含むアルカリ溶液を用いて好ましく行うことができる。
このように、図3に示した本発明の多孔質合金化合物1は、酸化−水酸化物3の高比容量を完全に利用するための高い電気的な伝導性を有している。高比容量は、材料中の複数の陽イオンの有効な利用により、異なる電位において複数のレドックス反応に起因している。
酸化物と同様に、酸化−水酸化物3は、充放電のプロセスで脆弱で壊れ易いが、本発明の酸化−水酸化物3を用いた電極は、異常に高いサイクル保持特性を有している。このサイクル保持特性は、壊れやすい酸化−水酸化物3が、他の成分である金属骨格2のナノメートル(nm)オーダーの孔からなるチャンネルに機械的に収容されているからである。
電気二重層キャパシタの高容量化の観点から、比容量は、好ましくは500〜2000F/gであり、より好ましくは1200〜1700F/gであり、更に好ましくは1300〜1600F/gであり、
電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化の観点から、エネルギー密度は、好ましくは5〜30Wh/kgであり、より好ましくは10〜20Wh/kgであり、更に好ましくは12〜15Wh/kgである。
厚さが約20μmで単相のNi15Cu15Mn70(組成は、原子%)からなる合金の薄膜であるリボンを用意した。このリボンは、純度が99.999%以上のNi、Cu及びMnを石英管の中で、誘導加熱炉で溶解し、次に、溶解した合金を回転する銅のホイールに注入して、厚さが20μmとなるようにして鋳造した。リボンの寸法は、15mm×3mm×20μmである。
脱合金化して、安定ではないMnを脱離して、Ni36.5Cu36.5Mn27からなる三元合金を得た。脱合金化は、3端子を有するオランダIVIU社製ポテンショスタットを用いて、参照電極に対して−0.7Vを印加して行った。
図4から明らかなように、分極化をした多孔質のNi36.5Cu36.5Mn27からなる三元合金1は、一枚岩の面心立方格子(FCC)構造を有していることが分かった。
図6は、STEM像のHAADF(高角散乱環状暗視野)である。HAADF(High-Angle Annular Dark-Field)は、STEMの暗視野法の一種である。
図6に示すSTEM像のHAADFから、二つの結晶相が、異なる格子定数とコントラストを有していることが分かる。
図4に示すように、多孔質合金を分極して形成された多孔質合金化合物1では、2θが36.5°(P1)及び61.6°(P2)の二つの弱くかつブロードなピークが観測された。これらのピークは、岩塩型の酸化物で格子定数が0.426nm(4.26Å)の(111)及び(220)面からの回折に由来する。この格子定数は、良く知られている岩塩型酸化物であるMnOの格子定数0.445nm(4.45Å)とNiOの格子定数0.418nm(4.18Å)とのちょうど間にある。ナノ多孔質の前躯体がCu、Ni及びMnの三つの元素からなることを考慮すると、単相の酸化物は、複数の金属陽イオンを含み易い。これは、格子定数が純粋なMnOやNiOから大きくずれることを導く。
XPSの測定には、島津Kratos製の装置(Axis-ultra DLD)を使用した。X線源は、単色化したAlのKα線を用いた。出力は、電圧が15kVで電流は10mAとした。分析面積は、700μm×300μmである。最表面の吸着物質を取り除くために、アルゴンイオンビームを用いて、最表面から5nmの深いところまでスパッタリングで削った。最表面の吸着物質を取り除いた多孔質合金化合物1の表面を、XPSにより組成分析を行った。
図8に示すように、XPSによりMn2p、Ni2p、Cu2p及びO1sのピークが検出された。これらのピークの詳細は、図8の挿入図に示している。
一方、Mn、Ni、Cuの金属準位に相当する低い束縛エネルギーのピークは検出されなかった。
(NiII 5.7CuI 3.9CuII 6.1MnII 12.3MnIV 9.2)O28.3(OH)32.3・2.2H2O (3)
組成を表1に示す。
図9は、掃引速度が50mV/sで種々の電圧範囲で測定した本発明の多孔質合金化合物1の繰り返し充放電特性を示す図である。図の横軸は電圧(V)であり、縦軸は電流(A)である。3端子を有するオランダIVIU社製ポテンショスタットを用いて、参照電極に対して−0.7Vを印加して行った。参照電極は、Ag/AgClを用い、対向電極には白金を用いた。電解液は、1MのKOH水溶液を用いた。
図9では、電位窓を−0.4V〜0.6V、−0.6V〜0.6V、−0.8V〜0.6V、−1.1V〜0.6V、−1.15V〜0.6Vと変えて測定した。図9に示すように、本発明の多孔質合金化合物1は、ボルタンメトリー(CV)において複数のレドックスピークを有していることが分かる。最も顕著なレドックスピークは、電位窓が0.11V〜0.47Vで生じる。このピークは、NiOの場合と同様である(非特許文献5参照)。
図10に示すように、掃引速度の増加により全ての酸化のピークは高電位側にずれ、還元のピークは低電位側にずれる。このことは、電荷蓄積のためのレドックス反応が拡散制御プロセスであることを示している。拡散制御プロセスは、一枚岩のNi及びCu酸化物、例えばCuO及びNiOのような酸化物と同じである(非特許文献5、6、9参照)。
次に、本発明の多孔質合金化合物1を用いた電気二重層キャパシタ10について説明する。
電気二重層キャパシタ10においては、本発明の多孔質合金化合物1を分極性電極2とし、電解液14は1MのKOH水溶液を用いた。
図11は、掃引速度を、3mV/s、5mV/s、10mV/s、20mV/s、30mV/s、40mV/sにしたときの、電気二重層キャパシタ10の繰り返し充放電特性(CV特性)を示す図である。図の横軸は、電圧(V)、縦軸は電流(A)である。
図11に示すように、電気二重層キャパシタ10の繰り返し充放電特性(CV特性)は、明らかに3端子法による測定と同様な電気二重層キャパシタ10の挙動を示している。
図13に示すように、電気二重層キャパシタの最大比容量は、0.25Acm−3の低電流密度では、大凡627Fcm−3であった。この値は、本発明者が知る限り電気二重層キャパシタの最も大きな比容量であり、活性炭のようなカーボン材料(非特許文献2及び13参照)の4倍〜12倍という大きな値であり、他の電気二重層キャパシタの高性能な材料(非特許文献10参照)よりも比容量が大きい。
図14は、本発明の多孔質合金化合物1のX線分析で測定したEDS(エネルギー分散分光法)スペクトルを示す図である。図の横軸はエネルギー(keV)、縦軸はX線のカウント数である。図14のEDSスペクトルから、多孔質合金化合物1の構成元素の原子重量%(at%)を求めると、Mnが24.67at%、Niが33.21at%、Cuが8.9at%、Oが8.9at%であった。
図15は、(a)がEELSの測定箇所のSTEM像、(b)が低エネルギー側のEELSスペクトル、(c)が高エネルギー側のEELSスペクトルである。図5(b)及び(c)の横軸は、エネルギー損失(keV)、縦軸は電子線強度(任意目盛)である。図15(a)に示すように、EELSの測定はA及びBで示す箇所で行った。図15(b)及び(c)に示すEELSスペクトルから算出したA及びBの組成を表2に示す
本発明の多孔質合金化合物1を用いた電気二重層キャパシタ10は大きな電位窓を有しており、電気二重層キャパシタ10のエネルギー密度は、51mWh/cm3という非常に大きい値であると共に、18W/cm3という高い電力密度が得られる。このエネルギー密度は、従来の水系電解液や非水系電解液による最も良い値(非特許文献2、10参照)と比較しても2倍以上大きな値である。
本発明の電気二重層キャパシタ10の電気化学的なインピーダンス測定(electrochemical impedance spectroscopy)を、0.1Hzから100kHzの周波数で、交流電圧振幅を50mVとして測定した。
図17は、電気二重層キャパシタ10の電気化学的なインピーダンスのナイキストプロットを示す図である。図の横軸は実軸(Ω)、縦軸は負の虚軸(Ω)である。図の挿入図は、高周波側のナイキストプロットである。
図17に示すように、高周波側においては、電気二重層キャパシタ10のインピーダンスは、小さな抵抗(Rct)の半円を示している。これは、電極と電解質での界面における電荷移動による抵抗が小さいことを示している。この小さな抵抗は、電極の階層的な多孔質構造に由来している。これにより、電解質との大きな接触面積と、電解質と金属骨格2からなる集電極15との間の短い電荷転送を実現できる。
電気二重層キャパシタ10の高エネルギー密度に加え、長期のサイクル特性がまた実際の応用には重要な要素となる。
本発明の電気二重層キャパシタ10のサイクル特性を、3A/cm3という低い電流密度の充放電試験により実施した。
図18は、電気二重層キャパシタ10のサイクル特性を示す図である。図の横軸はサイクル数、縦軸は容量保持率(%)である。図18から明らかなように、サイクル中の容量保持率の劣化は殆ど観測されなかった。2300サイクル後の容量保持率は、約99.7%であった。これにより、本発明の多孔質合金化合物1による電気二重層キャパシタ10の安定性がよいことが分かる。
2300回のサイクル試験後の微細構造を、STEM、XRD、ELLS及びXPSにより測定した。酸化−水酸化物3の劣化は観測されなかった。これにより、電気二重層キャパシタ10は、水系電解質において、1.8Vの高い電位窓で電気化学的及び機械的に安定であることが確認された。
(比較例1)
NiMnの二元合金の酸化−水酸化物3による電極を比較例1とした。実施例1と同様の方法でNi30Mn70合金のリボンを作製した。この合金リボンを1M(モル)の(NH4)2SO4溶液を用いて脱金属化して、安定ではないMnを脱離して、ナノ多孔質のNi86Mn14からなる二元合金を得た。ナノ多孔質の孔の大きさは、6〜7nmで実施例1の場合よりも大きい。この二元合金の分極により、ナノ多孔質のNi86Mn14からなる二元合金が酸化され、ナノ孔のチャンネルがNiMnの酸化−水酸化物で埋められる。
CuMnの二元合金の酸化−水酸化物による電極を比較例2とした。実施例1と同じ方法でCuMnの二元合金からなるCu30Mn70合金のリボンを作製した。この合金リボンを1M(モル)の(NH4)2SO4溶液を用いて脱金属化して、安定ではないMnを脱離して、ナノ多孔質のCuMnからなる二元合金を得た。ナノ多孔質の孔の大きさは、20〜30nmであった
図23は、比較例2の分極後のCuMnの二元合金のSEM像を示す。図23から明らかなように、分極の後で、CuMnの二元合金は完全に酸化された。
2:金属骨格
3:酸化−水酸化物
4:合金
5:多孔質の合金
10:電気二重層キャパシタ
12:分極性電極
12a:第1の分極性電極
12b:第2の分極性電極
13:セパレータ
14:電解液
15:集電極
Claims (10)
- 下記式(1):
(NiII aCuI bCuII c Mn II d Mn IV e)Of(OH)g(H2O)h (1)
(式(1)中、a、b、c、d、e、f、g及びhは、それぞれ、a+b+c+d+e+f+g+h=100を満たす0又は正の数であり、d+e>a、d+e>b+cであり、20≦a+b+c+d+e≦40、20<f<40、20<g<40である)
で表される、多孔質合金化合物。 - 前記多孔質合金化合物の平均孔径が0.1〜10nmである、請求項1に記載の多孔質合金化合物。
- X線回折パターンにおいて、Cu、Ni及びMnに近接したピークと、2θ=36.5°及び2θ=61.6°とを有している、請求項1又は2に記載の多孔質合金化合物。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の多孔質合金化合物の製造方法であって、Mn,Ni,Cuで構成される合金を脱合金化して多孔質合金を製造する工程1と、
前記多孔質合金を、アルカリ溶液により分極化して多孔質合金化合物を得る工程2と、
を有する多孔質合金化合物の製造方法。 - 前記多孔質合金化合物が薄膜である、請求項4に記載の多孔質合金化合物の製造方法。
- 前記多孔質合金が、下記式(2):
Mnx−Niy−Cuz (2)
(式(2)中、x、y及びzは、x+y+z=100、x≦y、x≦zを満たす正の数であり、10≦x≦30である)
で表される構成を有する、請求項4又は5に記載の多孔質合金化合物の製造方法。 - 前記工程1において、前記合金を、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)、NaCl、KCl、Na2SO4 及びK2SO4からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の溶液に浸漬して脱合金化して多孔質合金を得る、請求項4に記載の多孔質合金化合物の製造方法。
- 前記アルカリ溶液を、KOH、NaOH、LiOHの何れかとする、請求項4に記載の多孔質合金化合物の製造方法。
- 請求項1〜3の何れか1項記載の多孔質合金化合物を分極性電極として用いる電気二重層キャパシタ。
- 前記多孔質合金化合物を集電極とする、請求項9に記載の電気二重層キャパシタ。
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Liu et al. | Hierarchical MnCo-layered double hydroxides@ Ni (OH) 2 core–shell heterostructures as advanced electrodes for supercapacitors | |
Yang et al. | Seed-assisted smart construction of high mass loading Ni–Co–Mn hydroxide nanoflakes for supercapacitor applications | |
Jiang et al. | Anionic P-substitution toward ternary Ni–S–P nanoparticles immobilized graphene with ultrahigh rate and long cycle life for hybrid supercapacitors | |
Zhang et al. | A facile strategy for the synthesis of three-dimensional heterostructure self-assembled MoSe 2 nanosheets and their application as an anode for high-energy lithium-ion hybrid capacitors | |
Wen et al. | Facile synthesis of ultrathin NiCo 2 S 4 nano-petals inspired by blooming buds for high-performance supercapacitors | |
Fan et al. | Boosting reaction kinetics and improving long cycle life in lamellar VS 2/MoS 2 heterojunctions for superior sodium storage performance | |
Masikhwa et al. | Asymmetric supercapacitor based on VS 2 nanosheets and activated carbon materials | |
Singh et al. | Unique hydrogenated Ni/NiO core/shell 1D nano-heterostructures with superior electrochemical performance as supercapacitors | |
Zheng et al. | Hierarchical structures composed of MnCo 2 O 4@ MnO 2 core–shell nanowire arrays with enhanced supercapacitor properties | |
Liu et al. | A three dimensional vertically aligned multiwall carbon nanotube/NiCo 2 O 4 core/shell structure for novel high-performance supercapacitors | |
JP6019533B2 (ja) | ナノポ−ラス金属コア・セラミックス堆積層型コンポジット及びその製造法並びにスーパーキャパシタ装置及びリチウムイオン電池 | |
Senthilkumar et al. | Comparative supercapacitance performance of CuO nanostructures for energy storage device applications | |
Li et al. | Preparation and electrochemical performances of doughnut-like Ni (OH) 2–Co (OH) 2 composites as pseudocapacitor materials | |
Zhao et al. | Flexible hierarchical nanocomposites based on MnO 2 nanowires/CoAl hydrotalcite/carbon fibers for high-performance supercapacitors | |
Bao et al. | Controlled growth of mesoporous ZnCo 2 O 4 nanosheet arrays on Ni foam as high-rate electrodes for supercapacitors | |
US20150125743A1 (en) | Battery electrode materials | |
Zhu et al. | Hierarchical Ni 0.25 Co 0.75 (OH) 2 nanoarrays for a high-performance supercapacitor electrode prepared by an in situ conversion process | |
Yuan et al. | Large-scale Co3O4 nanoparticles growing on nickel sheets via a one-step strategy and their ultra-highly reversible redox reaction toward supercapacitors | |
Lv et al. | Ultrafast charge/discharge solid-state thin-film supercapacitors via regulating the microstructure of transition-metal-oxide | |
Guo et al. | A nanoporous metal recuperated MnO 2 anode for lithium ion batteries | |
Raman et al. | Transition metal chalcogenide based MnSe heterostructured with NiCo 2 O 4 as a new high performance electrode material for capacitive energy storage | |
Wang et al. | Toward high practical capacitance of Ni (OH) 2 using highly conductive CoB nanochain supports | |
Ou et al. | Terephthalate-based cobalt hydroxide: a new electrode material for supercapacitors with ultrahigh capacitance | |
Pu et al. | Structure design of NiCo 2 O 4 electrodes for high performance pseudocapacitors and lithium-ion batteries | |
Liu et al. | Facile controlled synthesis of a hierarchical porous nanocoral-like Co 3 S 4 electrode for high-performance supercapacitors |
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