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JP6255793B2 - 搬送車システム - Google Patents

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JP6255793B2 JP2013168313A JP2013168313A JP6255793B2 JP 6255793 B2 JP6255793 B2 JP 6255793B2 JP 2013168313 A JP2013168313 A JP 2013168313A JP 2013168313 A JP2013168313 A JP 2013168313A JP 6255793 B2 JP6255793 B2 JP 6255793B2
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Description

本発明は、被搬送物を搬送車により搬送するための搬送車システムに関する。
半導体ウェハ、ガラス基板及び一般部品などの被搬送物を、軌道に沿って走行する搬送車によって搬送する搬送車システムが知られている。このような搬送車システムにおける搬送車は、軌道に沿って配置された給電線などの給電部から供給される電力によって走行する。
搬送車システムの中には、例えば特許文献1に示すような、充電可能な蓄電部を備えた搬送車によって被搬送物を搬送する搬送車システムがある。このような搬送車システムにおける搬送車は、軌道に沿った一部区間に配置される給電部を通過する際に給電部から供給される電力を蓄電部に蓄電し、この蓄電した電力により給電部が配置されていない区間の軌道を走行する。
特開2012−038134号公報
このような搬送車システムに用いられる搬送車の中には、減速時に走行用モータから供給される回生電力を蓄電部に蓄積できるものがある。搬送車システムでは、このような回生電力を有効に活用することが望ましい。
そこで、本発明の目的は、搬送車において発生する回生電力を有効に活用することができる搬送車システムを提供することにある。
本発明の一側面に係る搬送車システムは、軌道と、軌道に沿った一部区間に設けられた給電部と、給電部から供給される供給電力及び減速時に走行用モータから供給される回生電力を蓄電する蓄電部を有し、軌道を一の方向に周回しながら被搬送物を搬送する搬送車と、を備え、曲線区間となる軌道の一の方向における上流側の軌道に沿って給電部が配置される第1給電区間を有する。第1給電区間は、第1給電区間を第1所定速度で走行する際の供給電力による蓄電が所定蓄電量に到達する前に通過できる長さ、かつ、第1給電区間を通過後に走行する曲線区間の減速区間を走行する際の回生電力を蓄電することにより所定蓄電量に到達できる長さに設定されている。
この搬送車システムによれば、給電部が配置された第1給電区間を通過後の減速区間において供給される回生電力を考慮して第1給電区間の長さが設定されている。すなわち、第1給電区間において供給される電力と、第1給電区間の下流側において供給される回生電力とを合わせることにより、蓄電部における蓄電量が所定蓄電量となるように第1給電区間の長さが設定されている。これにより、搬送車において発生する回生電力を有効に活用することができる。
また、一実施形態において、曲線区間ではない一の方向における上流側の軌道に沿って給電部が配置される第2給電区間を更に備え、第2給電区間は、第2給電区間を第1所定速度で走行する際の供給電力を蓄電することにより所定蓄電量に到達できる長さに設定されており、第1給電区間の長さは、第2給電区間の長さよりも短く設定されていてもよい。
このように、曲線区間の減速区間において供給される回生電力を考慮することにより、第1給電区間の長さを、回生電力を考慮しない場合と比べて相対的に短くすることができる。すなわち、第1給電区間として配置する給電部の長さを相対的に短くすることができる。
また、一実施形態において、曲線区間ではない一の方向における上流側の軌道に沿って給電部が配置される第2給電区間を更に備え、第2給電区間は、第2給電区間を第2所定速度で走行する際の供給電力を蓄電することにより所定蓄電量に到達できる長さに設定されており、第2給電区間を走行する第2所定速度よりも速い第1所定速度で第1給電区間を走行させる速度制御部を含むコントローラを更に備えていてもよい。
このように、曲線区間を走行するための減速区間において供給される回生電力を考慮することにより、第1給電区間を走行する搬送車の速度を、回生電力を考慮しない場合と比べて相対的に速くすることができる。すなわち、回生電力を考慮しない場合と比べて搬送車システムの搬送能力を相対的に高めることができる。
本発明の一側面に係る搬送車システムは、軌道と、軌道に沿った一部区間に設けられた給電部と、給電部から供給される供給電力及び減速時に走行用モータから供給される回生電力を蓄電する蓄電部と、給電部から目的地までの距離を取得する目的地取得部とを有し、軌道を一の方向に周回しながら被搬送物を搬送する搬送車と、距離が所定値よりも短い場合には、距離が所定値以上の場合に給電部が配置された給電区間を走行する速度よりも速い速度、かつ、給電区間を通過後に目的地に停止するための減速によって発生する回生電力を蓄電することにより所定蓄電量に到達できる速度に設定する速度制御部を含むコントローラと、を備えている。
このような搬送車システムによれば、給電部が配置された給電区間を通過後の目的地に停止するための減速時において供給される回生電力を考慮して給電区間を走行する際の走行速度が設定される。すなわち、給電区間において供給される電力と、給電区間の下流側において供給される回生電力とを合わせることにより、蓄電部における蓄電量が所定蓄電量となるように給電区間を走行する際の走行速度が設定される。これにより、搬送車において発生する回生電力を有効に活用することができる。
本発明によれば、搬送車において発生する回生電力を有効に活用することができる。
第1実施形態に係る搬送車システムの構成を示す構成図である。 図1に示す搬送車システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 第1給電部における蓄電量の増加を示したグラフ、第2給電部における蓄電量の増加を示したグラフである。 第2実施形態に係る搬送車システムの構成を示す構成図である。 図4に示す搬送車システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して第1及び第2実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る搬送車システム1の構成図である。搬送車システム1は、軌道に沿って移動可能な天井走行車40を用いて、被搬送物Xを搬送するためのシステムである。ここでは、例えば、工場などにおいて、被搬送物である一般物品を移載可能に構成された無人の天井走行車が軌道に沿って走行する搬送車システムを例に挙げて説明する。なお、被搬送物の例には、半導体ウェハ、ガラス基板及び一般部品などが含まれる。図1に示すように、搬送車システム1は、主にシステムコントローラ3、軌道11、給電部21,31及び天井走行車(搬送車)40を備えている。
システムコントローラ3は、後段にて詳述する天井走行車40を制御するためのものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)などからなる電子制御ユニットである。システムコントローラ3は、主に天井走行車40に対して搬送指令を出力する。搬送指令には、天井走行車40が行う作業内容に関する種々の情報が含まれ、例えば、被搬送物Xの受け渡しを行うステーションの情報などがある。
システムコントローラ3は、後段にて詳述する天井走行車40を制御するためのものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)などからなる電子制御ユニットである。システムコントローラ3は、主に天井走行車40に対して搬送指令を出力する。搬送指令には、天井走行車40が行う作業内容に関する種々の情報が含まれ、例えば、被搬送物Xの受け渡しを行うステーションの情報などがある。
軌道11は、天井走行車40を走行させるためのものであり、天井から吊り下げられている。図1に示すように、搬送車システム1における軌道11は、直線部、曲線部、分岐部、合流部などを含んで構成され、少なくとも、後述する第1給電区間S1、第2給電区間S11を出発した天井走行車40が、再び第1給電区間S1,第2給電区間S11に戻ってくることができる周回部分を有している。また、軌道11に沿って、被搬送物Xの受け渡しを行うステーション15A,15B,15Cが設けられている。
軌道11に沿った一部区間には、天井走行車40に電力を供給する給電部21,31がそれぞれ配置された第1給電区間S1、第2給電区間S11がそれぞれ設けられている。
第1給電区間S1は、曲線区間S3となる軌道11の一の方向(図1の矢印方向)における上流側の軌道11に沿って給電部21が配置されている。図3に示すように、第1給電区間S1の長さL1は、第1給電区間S1を所定速度で走行する際に給電部21から供給される供給電力によって蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量(所定蓄電量)C1に到達する前に通過でき、かつ、第1給電区間S1を通過後に走行する曲線区間S3に進入するための減速区間を走行する際に走行用モータ57から供給される回生電力によって蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量C1に到達するように設定されている。第1給電区間S1の長さL1は、後述する第2給電区間S11の長さよりも短く設定されている。
第2給電区間S11は、曲線区間ではない区間の一の方向における上流側の軌道11に沿って給電部31が配置されている。第2給電区間S11は、所定速度で走行する際に給電部31から供給される供給電力によって55蓄電部における蓄電量が第1蓄電量C1に到達するような長さに設定されている。
第1実施形態の給電部21,31は、電磁誘導を利用して非接触にて天井走行車40に電力を供給する非接触給電システムである。給電部21,31は、それぞれ電源部23,33から交流電流が供給される。
給電部21,31は、天井走行車40の受電部53に電力を供給する部分である。具体的には、給電部21,31に近接する受電部53に対し、給電部21,31に電源部23,33から交流電流が供給された際に生じる磁界の変化を利用して電力を発生させる。第1実施形態の搬送車システム1では、天井走行車40が給電区間S1,S11に進入すると、蓄電部55への充電と走行用モータ57への電力の供給とが同時に開始される。また、第1実施形態の搬送車システム1では、蓄電部55の蓄電量が第1蓄電量C1(例えば、満充電)となった場合には自動的に充電が停止される。なお、蓄電部55における満充電とは、温度、湿度など所定環境下において最大限に蓄電できる状態(能力上の満充電)であってもよいし、製品仕様などから決定される最大限の蓄電状態(仕様上の満充電)であってもよい。
図2は、搬送車システム1の機能構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、天井走行車40は、車体コントローラ41、受電部53、蓄電部55及び走行用モータ57を主に備える。天井走行車40は、蓄電部55に蓄電された電力及び給電部21,31から供給される電力の少なくとも一方の電力によって駆動する走行用モータ57によって、軌道11に沿って一方向(図1に示す矢印の向き)に走行する。
受電部53は、給電部21,31から電力の供給を受ける部分である。上述したとおり、第1実施形態の受電部53は、給電部21,31に交流電流が流れた際に生じる磁界の変化を利用して電力を発生させる。
蓄電部55は、給電部21,31から供給される電力、すなわち、受電部53で発生させた電力を蓄電する部分である。また、蓄電部55は、減速時に走行用モータ57から供給される回生電力を蓄電する部分である。受電部53と蓄電部55との間及び走行用モータ57及び蓄電部55との間には、図示しないインバータなどが配置される。蓄電部55の例には、電気二重層キャパシタなどのキャパシタ、リチウムイオン電池及びニッケル水素電池などの二次電池などが含まれる。
車体コントローラ41は、天井走行車40を制御する部分であり、例えば、CPU、ROM、RAMなどからなる電子制御ユニットである。車体コントローラ41は、主に天井走行車40の一般的な走行を制御する。具体的には、車体コントローラ41は、区間ごとに予め設定されている走行速度で走行するように、天井走行車40の主に走行用モータ57を制御する。ここでいう区間とは、直線区間(第1給電区間S1及び第2給電区間S11を含む)及び曲線区間などが含まれる。例えば、減速区間S2など、上記走行速度までの加減速は、設定された一定の加速度で行われる。
次に、搬送車システム1の動作について説明する。図1に示すような軌道11が配置された搬送車システム1において、天井走行車40は、一方向(図1に示す矢印の向き)に周回しながら、システムコントローラ3からの搬送指令に基づいて、被搬送物Xを搬送する。このような搬送車システム1において、システムコントローラ3は、搬送要求を送信する。
軌道11上を走行する複数の天井走行車40の中で、最初に搬送要求に応答した天井走行車40に対し、搬送指令が割り付けられる。搬送指令は、例えば、搬送対象となる被搬送物Xが存在するステーションに関する情報と、当該被搬送物Xの搬送先のステーションに関する情報とを含む。天井走行車40は、上述した搬送指令を受信すると、直線区間(第1給電区間S1及び第2給電区間S11を含む)及び曲線区間(S3など)などの区間ごとに予め設定されている走行速度で走行する。
天井走行車40における給電は、第1給電区間S1及び第2給電区間S11で行われる。第1実施形態の搬送車システム1では、第1給電区間S1における蓄電部55に対する蓄電のされ方に特徴がある。すなわち、天井走行車40が第1給電区間S1を速度(第1所定速度)V1で走行するように車体コントローラ41によって制御されると、図3(A)に示すように、天井走行車40の蓄電部55の蓄電量は走行距離に比例して増え、蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量C1に到達する前に第1給電区間S1を通過する。そして、第1給電区間S1の下流側にある減速区間S2では、走行用モータ57からの回生電力が供給されるので、蓄電部55の蓄電量は走行距離に比例して増え、ちょうど減速区間S2の最下流部において、第1蓄電量C1となる。
次に、第2給電区間S11における蓄電部55に対する蓄電のされ方を説明する。すなわち、天井走行車40が第2給電区間S11を速度V1で走行するように車体コントローラ41によって制御されると、図3(B)に示すように、天井走行車40の蓄電部55の蓄電量は走行距離に比例して増え、ちょうど第2給電区間S11の最下流部において、第1蓄電量C1となる。
なお、天井走行車40が第1給電区間S1に進入してくるときの蓄電部55における蓄電量は、周回部分の走行状況によって異なる。車体コントローラ41は、蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量C1(満充電)に到達すれば自動的に蓄電部55への電力の供給を停止する機能を備えている。このため、天井走行車40が、蓄電部55における蓄電量に余裕がある状態で第1給電区間S1に進入してくる場合、言い換えれば、蓄電量がほとんど0に等しい状態で第1給電区間S1に進入してこない場合には、図3(A)に示す破線のように減速区間S2の途中で第1蓄電量C1に到達する。なお、このような事情は、第2給電区間S11においても同様であり、天井走行車40が、蓄電部55における蓄電量に余裕がある状態で第2給電区間S11に進入してくる場合には、図3(B)に示す破線のように第2給電区間S11の途中で第1蓄電量C1に到達する。
第1実施形態の搬送車システム1では、給電部21,31が配置される場所に応じて、給電部21配置された第1給電区間S1及び給電部21配置された第2給電区間S11をそれぞれ抜け出る時の蓄電量が調整されている。
この搬送車システム1では、給電部21が配置された第1給電区間S1を通過後の減速区間S2において供給される回生電力を考慮して第1給電区間S1の長さL1が設定されている。すなわち、第1給電区間S1において供給される電力と、第1給電区間S1の下流側の減速区間S2において供給される回生電力とを合わせることにより、蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量C1となるように第1給電区間S1の長さが設定されている。これにより、天井走行車40において発生する回生電力を有効に活用することができる。
また、第1実施形態の搬送車システム1では、曲線区間S3ではない一の方向における上流側の軌道11に沿って給電部31が配置される第2給電区間S11を更に有している。第2給電区間S11は、第2給電区間S11を速度V1で走行する際の供給電力を蓄電することにより第1蓄電量C1に到達できる長さL2に設定されている。そして、第1給電区間S1の長さL1は、第2給電区間S11の長さL2よりも短く設定されている。このように、減速区間S2において供給される回生電力を考慮することにより、同じ第1蓄電量C1を確保するための給電区間の長さを、回生電力を考慮しない場合と比べて相対的に短くすることができる。すなわち、第1給電区間S1として配置する給電部21の長さL1を、第2給電区間S11として配置する給電部31の長さL2と比べて相対的に短くすることができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、上記第1実施形態に係る構成に加えて、車体コントローラ41は、走行速度制御部45を更に含んでいてもよい。以下、走行速度制御部45について説明する。
走行速度制御部45は、第2給電区間S11を走行する速度よりも速い速度で第1給電区間S1を走行させる部分である。例えば、上記実施形態では、車体コントローラ41によって、第1給電区間S1及び第2給電区間S11を速度V1で走行するように制御されるところ、走行速度制御部45が、第2給電区間S11を走行する速度V1よりも速い速度(第2所定速度)V11で第1給電区間S1を走行させてもよい。
このように、曲線区間S3の減速区間S2において供給される回生電力を考慮することにより、第1給電区間S1を走行する天井走行車40の速度を、回生電力を考慮しない場合と比べて相対的に速くすることができる。すなわち、回生電力を考慮しない場合と比べて搬送車システム1の搬送能力を相対的に高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について主に図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係る搬送車システム101の構成を示す構成図である。図5は、搬送車システムの機能構成を示す機能ブロック図である。搬送車システム101が、図1及び図2に示す第1実施形態に係る搬送車システム1と異なる点は、図4及び図5に示すように、走行速度制御部145及び目的地取得部147を含む車体コントローラ141を備える点と、給電区間S101の長さLが搬送車システム1のように設定されていない点と、ステーション15Dを備える点とである。ここでは、この車体コントローラ141について詳細に説明し、第1実施形態の搬送車システム1と共通する点については説明を省略する。
目的地取得部147は、給電区間S101から天井走行車140の目的地となるステーション15A,15B,15C,15Dまでの距離を取得する部分である。目的地取得部147は、例えば、システムコントローラ3から、対象とする天井走行車140の目的地であるステーションの情報の入力を受け、目的地となるステーション15A,15B,15C,15Dまでの距離を取得する。以下、目的地となるステーションがステーション15Dの場合について説明する。
走行速度制御部145は、給電区間S1から天井走行車140の目的地であるステーション15Dまでの距離が所定値よりも短い場合には、距離が所定値以上の場合に給電区間S101を走行する速度V11よりも速い速度V12で天井走行車140を走行させる部分である。
この搬送車システム101では、給電部21が配置された給電区間S101を通過後、ステーション15Dに停車するための減速時に供給される回生電力を考慮して、給電区間S101を走行する際の速度V11が設定される。すなわち、給電区間S101において供給される電力と、給電区間S101よりも下流側において供給される回生電力とを合わせることにより、蓄電部55における蓄電量が第1蓄電量C1となるように給電区間S101を走行する際の速度V11が設定される。この結果、天井走行車140において発生する回生電力を有効に活用することができると共に、回生電力を考慮しない場合と比べて搬送車システム101の搬送能力を相対的に高めることができる。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態の搬送車システム1では、第2給電区間S11を走行する速度V11よりも速い速度V1で第1給電区間S1を走行させる速度制御部45を含むコントローラが、天井走行車40が有する車体コントローラ41として実装された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、速度制御部45を含むコントローラは、上位コントローラとして位置付けられるシステムコントローラ3として実装されてもよい。また、上記実施形態の搬送車システム101においても同様に、走行速度制御部145を含むコントローラが、天井走行車40が有する車体コントローラ41として実装されるのではなく、上位コントローラとして位置付けられるシステムコントローラ3として実装されてもよい。
上記実施形態の搬送車システム1,101では、搬送車の一例として天井走行車40を挙げて説明したが、搬送車のその他の例には、地上又は架台に配設された軌道を走行する無人搬送車及びスタッカークレーンなどが含まれる。
上記実施形態の搬送車システム1,101では、給電部21として非接触給電システムを採用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、トロリ線などに直接接触する方法により蓄電部55に対し電力の供給を行ってもよい。
上記実施形態の搬送車システム101では、給電部21が配置された給電区間S101が1箇所のみに設けられた例を挙げて説明したが、2箇所や3箇所など複数箇所に設けられてもよい。
1,101…搬送車システム、3…システムコントローラ、11…軌道、15A,15B,15C…ステーション、21,31…給電部、23…電源部、37…走行用モータ、40,140天井走行車(搬送車)、41,141…車体コントローラ(コントローラ)、45,145…走行速度制御部、47…走行速度制御部、49…目的地取得部、53…受電部、55…蓄電部、57走行用モータ、147…目的地取得部、S1…第1給電区間、S11…第2給電区間、S2…減速区間、S3…曲線区間、S101…給電区間、X…被搬送物。

Claims (1)

  1. 軌道と、
    前記軌道に沿った一部区間に設けられた給電部と、
    前記給電部から供給される供給電力及び減速時に走行用モータから供給される回生電力を蓄電する蓄電部を有し、前記軌道を一の方向に周回しながら被搬送物を搬送する搬送車と、
    曲線区間となる前記軌道の前記一の方向における上流側の軌道に沿って前記給電部が配置される第1給電区間と、
    前記曲線区間ではない前記軌道の前記一の方向における上流側の軌道に沿って前記給電部が配置される第2給電区間と、
    前記第2給電区間を走行する第2所定速度よりも速い第1所定速度で前記第1給電区間を走行させる速度制御部を含むコントローラと、
    を備え、
    前記第1給電区間は、前記第1給電区間を前記第1所定速度で走行する際の前記供給電力による蓄電が所定蓄電量に到達する前に通過できる長さ、かつ、前記第1給電区間を通過後に走行する前記曲線区間の減速区間を走行する際の前記回生電力を蓄電することにより前記所定蓄電量に到達できる長さに設定され、
    前記第2給電区間は、前記第2給電区間を前記第2所定速度で走行する際の前記供給電力を蓄電することにより所定蓄電量に到達できる長さに設定されており、
    前記第1給電区間の長さは、前記第2給電区間の長さよりも短く設定されている、搬送車システム。
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