JP6251951B2 - 障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 - Google Patents
障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6251951B2 JP6251951B2 JP2012259213A JP2012259213A JP6251951B2 JP 6251951 B2 JP6251951 B2 JP 6251951B2 JP 2012259213 A JP2012259213 A JP 2012259213A JP 2012259213 A JP2012259213 A JP 2012259213A JP 6251951 B2 JP6251951 B2 JP 6251951B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distance
- traveling direction
- detected
- detection
- obstacle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
本発明の課題は、自車両の進行方向に存在する進行方向物体が静止物であるか否かの判定精度を向上させることである。
進行方向物体までの距離を検出する際には、自車両の車幅方向に沿って設けられた複数のソナーを順に駆動し、複数のソナーで検出した距離のうち、最も小さな値を進行方向物体までの距離として検出する。そして、進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定が反転した場合、初期検出距離を保持する。また、進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定を反転させた場合、その後、検出した距離と推定した距離との差が再び範囲内となった時点で、進行方向物体が静止物であると再判定する。
《第1実施形態》
《構成》
図1は、誤操作加速抑制装置を示す概略構成図である。
本実施形態における誤操作加速抑制装置は、カメラ11と、ソナー12と、車輪速センサ13と、操舵角センサ14と、シフトセンサ15と、アクセルセンサ16と、ブレーキストロークセンサ17と、加速度センサ18と、ナビゲーションシステム19と、誤操作加速抑制機能スイッチ20と、コントローラ21と、を備える。
フロントカメラ11Fは、例えばフロントグリルに設けられ、少なくとも車体前方の路面を撮像する。また、リアカメラ11Rは、例えばバックドアフィニッシャに設けられ、少なくとも車体後方の路面を撮像する。フロントカメラ11F及びリアカメラ11Rは、180度の水平画角を有する。また、左サイドカメラ11SLは、左のドラミラーに設けられ、少なくとも車体左方の路面を撮像する。この左サイドカメラ11SLは、左前輪付近を照らす例えば赤外線LEDからなる補助照明を有する。また、右サイドカメラ11SRは、右のドアミラーに設けられ、少なくとも車体右方の路面を撮像する。各カメラ11は、撮像した各画像データをコントローラ21に入力する。
ソナー12は、物体までの距離を検出する。このソナー12は、圧電素子を駆動して例えば40〜70kHz程度の超音波を出力し、物体に反射して返ってくる超音波をマイクロホンで受波し、超音波が物体との間で往復する時間を測定し、物体までの距離に換算してコントローラ21に出力する。
図中の(a)は車体を上方から見た図であり、(b)車体を側方から見た図である。
ソナー12は、車体のフロントに4箇所、車体のリアに4箇所、合計8箇所に設けられている。車体のフロントに設けた4つは、車幅方向に沿って略等間隔にフロントバンパに設けてあり、車体のリアに設けた4つは、車幅方向に沿って略等間隔にリアバンパに設けてある。なお、各ソナーを区別する際には、車体のフロントに設けたソナーを、車体の左側から順に、フロントソナー12F1、12F2、12F3、12F4とし、車体のリアに設けたソナーを、車体の左側から順に、リアソナー12R1、12R2、12R3、12R4とする。
操舵角センサ14は、ロータリエンコーダからなり、ステアリングシャフトの操舵角θsを検出する。この操舵角センサ14は、ステアリングシャフトと共に円板状のスケールが回転するときに、スケールのスリットを透過する光を2つのフォトトランジスタで検出し、ステアリングシャフトの回転に伴うパルス信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、入力されたパルス信号からステアリングシャフトの操舵角θsを判断する。なお、操舵角センサ14は、右旋回を正の値として処理し、左旋回を負の値として処理する。
アクセルセンサ16は、アクセルペダルの踏込み量に相当するペダル開度PPO(操作位置)を検出する。このアクセルセンサ16は、例えばポテンショメータであり、アクセルペダルのペダル開度PPOを電圧信号に変換してコントローラ21に出力する。コントローラ21は、入力された電圧信号からアクセルペダルのペダル開度PPOを判断する。なお、アクセルペダルが非操作位置にあるときに、ペダル開度PPOが0%となり、アクセルペダルが最大操作位置(ストロークエンド)にあるときに、ペダル開度PPOが100%となる。
加速度センサ18は、車両前後方向の加減速度を検出する。この加速度センサ18は、例えば固定電極に対する可動電極の位置変位を静電容量の変化として検出しており、加減速度と方向に比例した電圧信号に変換してコントローラ21に出力する。コントローラ21は、入力された電圧信号から加減速度を判断する。なお、コントローラ21は、加速を正の値として処理し、減速を負の値として処理する。
ディスプレイ22は、各カメラ11で撮像した車両周囲の映像や各種情報を表示する。このディスプレイ22は、運転者が視認可能で且つ操作可能となるようにダッシュボード近傍に設けてあり、例えば液晶ディスプレイ及び操作入力部を備えたタッチパネルからなる。すなわち、バックライトから発せられた光を、駆動回路を介して部分的に遮ったり透過させたりすることによって任意の表示を行う。また、画面に対するユーザのタッチ操作を、抵抗膜方式や静電容量方式のタッチセンサによって感知し、そのタッチ位置に基づいて各種設定を行う。
フロントビューでは、シフトポジションがリバース以外のときに、フロントカメラ11Fからの映像を切り出し、拡大して表示でき、車幅、距離目安線、及び操舵角に応じた予想新路線等を描画して表示できる。また、リアビューでは、シフトポジションがリバースのときに、リアカメラ11Rからの映像を切り出し、拡大して表示でき、車幅、距離目安線、及び操舵角に応じた予想進路線等を描画して表示できる。また、サイドブライドビューでは、左サイドカメラ11SLからの映像のうち、左前輪付近の運転者から死角となる領域の映像を切り出し、拡大して表示でき、車両の前方目安線、及び側方目安線等を描画して表示できる。また、トップビューでは、4つのカメラからの映像を切り出し、俯瞰変換して車両周囲の状況を表示できる。図2は、トップビューの表示エリアの一例を示している。ここでは、フロントカメラ11Fからの映像に基づく表示領域をAFとし、リアカメラ11Rからの映像に基づく表示領域をARとし、左サイドカメラ11SLからの映像に基づく表示領域をASLとし、右サイドカメラ11SRからの映像に基づく表示領域をASRとしている。
駆動力制御装置30の一例として、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットルの構成について説明する。
吸気管路31(例えばインテークマニホールド)内には、径方向に延びるスロットルシャフト32を軸支してあり、このスロットルシャフト32に、吸気管路31の内径未満の直径を有する円盤状のスロットルバルブ33を固定してある。また、スロットルシャフト32には、減速機34を介してスロットルモータ35が連結してある。
上記が、駆動力制御装置30の説明である。
ブレーキ制御装置50は、各車輪の制動力を制御する。例えば、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)、スタビリティ制御(VDC:Vehicle Dynamics Control)等に用いられるブレーキアクチュエータにより、各車輪に設けられたホイールシリンダの液圧を制御する。
ブレーキ制御装置50の一例として、ブレーキアクチュエータの構成について説明する。
ブレーキアクチュエータ51は、マスターシリンダ52と各ホイールシリンダ53FL〜53RRとの間に介装してある。
マスターシリンダ52は、運転者のペダル踏力に応じて2系統の液圧を作るタンデム式のもので、プライマリ側をフロント左・リア右のホイールシリンダ53FL・53RRに伝達し、セカンダリ側を右前輪・左後輪のホイールシリンダ53FR・53RLに伝達するダイアゴナルスプリット方式を採用している。
プライマリ側は、第1ゲートバルブ61Aと、インレットバルブ62FL(62RR)と、アキュムレータ63と、アウトレットバルブ64FL(64RR)と、第2ゲートバルブ65Aと、ポンプ66と、ダンパー室67と、を備える。
第1ゲートバルブ61A・61Bと、インレットバルブ62FL〜62RRと、アウトレットバルブ64FL〜64RRと、第2ゲートバルブ65A・65Bとは、夫々、2ポート2ポジション切換・シングルソレノイド・スプリングオフセット式の電磁操作弁である。また、第1ゲートバルブ61A・61B及びインレットバルブ62FL〜62RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ64FL〜64RR及び第2ゲートバルブ65A・65Bは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成してある。
また、ポンプ66は、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ピストンポンプ等、容積形のポンプで構成してある。
上記の構成により、プライマリ側を例に説明すると、第1ゲートバルブ61A、インレットバルブ62FL(62RR)、アウトレットバルブ64FL(64RR)、及び第2ゲートバルブ65Aが全て非励磁のノーマル位置にあるときに、マスターシリンダ52からの液圧がそのままホイールシリンダ53FL(53RR)に伝達され、通常ブレーキとなる。
ブレーキコントローラ54は、第1ゲートバルブ61A・61Bと、インレットバルブ62FL〜62RRと、アウトレットバルブ64FL〜64RRと、第2ゲートバルブ65A・65Bと、ポンプ66とを駆動制御することによって、各ホイールシリンダ53FL〜53RRの液圧を増圧・保持・減圧する。
また、本実施形態では、バネ形のアキュムレータ63を採用しているが、これに限定されるものではなく、各ホイールシリンダ53FL〜53RRから抜いたブレーキ液を一時的に貯え、減圧を効率よく行うことができればよいので、重錘形、ガス圧縮直圧形、ピストン形、金属ベローズ形、ダイヤフラム形、ブラダ形、インライン形など、任意のタイプでよい。
上記が、ブレーキ制御装置60の説明である。
図6は、誤操作加速抑制制御処理を示すフローチャートである。
先ずステップS101では、誤操作加速抑制機能スイッチ20がONになっているか否かを判定する。ここで、誤操作加速抑制機能スイッチ20がONになっているときに、誤操作加速抑制機能を運転者が望んでいると判断してステップS102に移行する。一方、誤操作抑制機能スイッチ20がOFFになっているときには、誤操作加速抑制機能を運転者は望んでいないと判断して、そのまま所定のメインプログラムに復帰する。
続くステップS107では、後述する障害物検出処理を実行し、自車両の進行方向に存在する進行方向物体が静止物であるか否か、つまり制御対象となる障害物であるか否かを判定し、その“障害物らしさ”を表す障害物確定レベルを判定する。先ず、複数のソナー12の検出結果に応じて、障害物の有無を判断し、障害物があるなら、壁、車両、縁石や段差、ポール等、その種別も判断する。そして、障害物の有無、障害物の種別、及び障害物との検出距離Dsに応じて、障害物確定レベルを判定する。障害物確定レベルは、例えば『検知なし』、『低』、『高』の三段階で判定する。例えば、高さも幅もある壁を検出したときには、障害物確定レベルを『高』とする。また、一定の高さと幅がある車両を検出したときには、検出距離Dsが閾値Dth(例えば0.5m)よりも長いときに障害物確定レベルを『低』とし、検出距離Dsが閾値Dthよりも短いときに障害物確定レベルを『高』とする。また、高さの低い縁石や段差、また幅の狭いポールを検出したときには、障害物確定レベルを『低』とする。
続くステップS108では、ペダル開度PPOが開度閾値Pth以上であるか否かを判定する。
ここで、開度閾値Pth及び時間閾値Tthについて説明する。
図9は、開度閾値Pth及び時間閾値Tthを示す図である。
ペダル開度PPOに対する基準の開度閾値Pthは、例えば50%程度に設定する。また、継続時間Teに対する基準の時間閾値Tthは、ペダル開度PPOが大きいほど小さい値に設定し、ペダル開度PPOが50〜70%のときには例えば0.65sec程度であり、ペダル開度PPOが70〜90%のときには例えば0.65〜0.1sec程度であり、ペダル開度PPOが90%以上のときには例えば0.1sec程度である。ペダル開度PPOが開度閾値Pthよりも大きく、且つ継続時間Teが時間閾値Tthよりも大きな領域では、ペダルの踏み間違いである、つまり加減速誤操作であると判定する。なお、ペダル開度PPOが大きいほど時間閾値Tthを小さくしているのは、ペダル開度PPOが100%に近い領域というのは、通常の運転操作で使用する頻度が低く、そのため継続時間Teが短くても、ペダルの踏み間違いであると容易に判定することができるからである。
ステップS109では、ペダル開度PPOが開度閾値Pthを上回っている継続時間Teをタイマで計測する。
ステップS111では、目標スロットル開度SPO*を例えば0に設定してからステップS113に移行する。
図10は、目標スロットル開度SPO*の設定に用いるテーブルである。
ここでは、障害物確定レベルが『検知なし』の状態で、駐車枠確信レベルが『検知なし』のときには、目標スロットル開度SPO*に対する抑制はしない。また、障害物確定レベルが『検知なし』の状態で、駐車枠確信レベルが『低』のときには、目標スロットル開度SPO*を25%に制限する。また、また、障害物確定レベルが『検知なし』の状態で、駐車枠確信レベルが『高』のときには、目標スロットル開度SPO*を25%に制限する。
こうして、目標スロットル開度SPO*を設定してからステップS113に移行する。
図11は、目標減速度Ax*の設定に用いるテーブルである。
ここでは、障害物確定レベルが『検知なし』のときには、ブレーキを作動させる必要がないため、目標減速度Ax*を0に設定する。また、障害物確定レベルが『低』のときには、自動的にブレーキを作動させるために、目標減速度Ax*を0.25Gに設定する。また、障害物確定レベルが『高』のときには、自動的にブレーキを作動させるために、目標減速度Ax*を0.5Gに設定する。
こうして、各種駆動制御を実行してから所定のメインプログラムに復帰する。
上記が、誤操作加速抑制制御処理である。
図12は、障害物検出処理を示すフローチャートである。
先ずステップS121では、自車両の進行方向のソナー12を駆動する。すなわち、シフトポジションが前進レンジにあるときには、フロントソナー12F1〜12F4を駆動し、シフトポジションが後退レンジにあるときには、リアソナー12R1〜12R4を駆動する。なお、各ソナーを駆動する際には、4つのソナーを例えば車体左側から順に予め定めた周期で実行する。
例えばフロントソナー12F1〜12F4を駆動する際には、先ずソナー12F1を駆動指令♯1によって駆動し、次にソナー12F2を駆動指令♯2によって駆動し、次にソナー12F3を駆動指令♯3によって駆動し、次にソナー12F4を駆動指令♯4によって駆動する。こうして、4つの各ソナー12を一つずつ駆動し、一巡させる。
Ds=min[D1、D2、D3、D4]
続くステップS124では、検出距離Dsに応じて、ソナーの検出範囲内における自車両の進行方向に物体が存在するか否かを判定する。ここで、検出距離Dsが検出されていないときには、自車両の進行方向に物体は存在しないと判断してステップS125に移行する。一方、検出距離Dsが検出されているときには、自車両の進行方向に物体が存在すると判断してステップS127に移行する。
続くステップS126では、障害物フラグfs=0にリセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。ここで、障害物フラグfsとは、検出した進行方向物体が静止物であり、自車両にとって障害物であると判断されるときにfs=1にセットされ、検出した進行方向物体が自障害物であるか不明であると判断されたときにfs=0にリセットされている。
ステップS129では、検出距離Dsを初期検出距離Dbとして記憶する。
続くステップS130では、検知フラグをfd=1にセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。
De=Db−ΔD
続くステップS133では、検出距離Dsと推定距離Deとが一致しているか否かを判定する。判定結果がDs=Deであるときは、検出した進行方向物体が静止物であり、自車両にとっての障害物であると判断してステップS134に移行する。一方、判定結果がDs≠Deであるときには、検出した進行方向物体が静止物であるか不明である、又は検出した進行方向物体が移動物である可能性があると判断してステップS138に移行する。
ステップS135では、障害物フラグをfs=1にセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。
ステップS136では、検知フラグをfd=0にリセットする。
続くステップS137では、反転フラグをft=0にリセットしてからステップS135に移行する。
ステップS139では、反転フラグをft=1にセットする。
続くステップS140では、障害物フラグをfs=0にリセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。
上記が、障害物検出処理である。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
例えば駐車エリアで、運転者がブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでしまうと、運転者の意図に反して車両が加速してしまう。このとき、運転者はブレーキペダルを踏んでいるつもりなので、ペダル開度PPOは比較的大きく、且つ踏込んでいる時間もある程度の長さになると考えられる。
先ず、車幅方向と略平行な壁に向かって前進するシーンについて説明する。
図14は、車幅方向と略平行な壁に向かって前進するシーンを示す図である。
図15は、車幅方向と略平行な壁に向かって前進する際の、検出距離Ds及び障害物フラグfsを示すタイムチャートである。
ここでは、車幅方向と略平行な壁に向かって、自車両が一定の速度で前進しており、フロントソナー12Fの検知範囲まで壁が接近した時点t1で、前方の壁を検知し、検知フラグをfd=1にセットする。そして、このときの検出距離Dsを初期検出距離Dbとして記憶する(ステップS129)。以降の検出距離Dsは、初期検出距離Dbからステップ状に減少してゆき、前述したように、各ソナー12の駆動周期は比較的長いため、検出距離Dsの波形は粗く、検出周期が移行する際の段差が大きい。
図16は、車幅方向と非平行な壁に向かって前進するシーンを示す図である。
図17は、車幅方向と非平行な壁に向かって前進する際の、検出距離Ds及び障害物フラグfsを示すタイムチャートである。
ここでは、車体前部の右側よりも左側の方が、壁に対する接近度合いが高いシーンを示している。このように、車幅方向と非平行な壁に向かって、自車両が一定の速度で前進する場合も、フロントソナー12Fの検知範囲まで壁が接近した時点t1で前方の壁を検知し、検知フラグをfd=1にセットする。そして、このときの検出距離Dsを初期検出距離Dbとして記憶し、前方の壁を最初に検知した時点t1からの自車両の進行距離ΔDに応じて、前方の壁までの推定距離Deを算出する。
本実施形態では、検出距離Dsと推定距離Deとが一致するときに、進行方向物体が静止物であると判定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、検出距離Dsと推定距離Deとが略同一であると見なせるなら、多少のズレがあっても、進行方向物体が静止物であると判定するようにしてもよい。したがって、検出距離Dsと推定距離Deとの差が予め定めた範囲内にあるときには、進行方向物体が静止物であると判定してもよい。
次に、第1実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の障害物検出装置は、自車両の進行方向に超音波を発してから反射波が返ってくるまでの時間に応じて、自車両の進行方向に存在する進行方向進行方向物体を検知すると共に、検知した進行方向物体までの検出距離Dsを算出する。また、進行方向物体を検知した時点からの自車両の進行距離ΔDに応じて、進行方向物体までの推定距離Deを算出する。そして、進行方向物体を検知した時点よりも後に、検出距離Dsと推定距離Deとの差が予め定めた範囲内にあるときに、進行方向物体が静止物であると判定する。
このように、初期検出距離Dbを記憶し、車輪の回転に応じて自車両の進行距離ΔDを検出し、初期検出距離Dbから進行距離ΔDを減じることにより、進行方向物体までの推定距離Deを算出することで、推定距離Deを正確に、且つ容易に算出することができる。
このように、進行方向に存在する進行方向物体が静止物であると再判定したときには、推定距離Deの算出を中止することで、初期検出距離Dbを不必要に保持し、それを起点とする推定距離Deの算出を、いつまでも継続してしまうことを回避できる。
このように、進行方向物体が静止物であると判定したときに、それを障害物であると判断し、車両駆動力を抑制したり、車両制動力を発生させたりすることにより、ペダルの踏み間違い等で、車両が加速してしまうことを抑制することができる。
12 ソナー
13 車輪速センサ
14 操舵角センサ
15 シフトセンサ
16 アクセルセンサ
17 ブレーキストロークセンサ
18 加速度センサ
19 ナビゲーションシステム
20 誤操作加速抑制機能スイッチ
21 コントローラ
22 ディスプレイ
23 インジケータ
24 スピーカ
30 駆動力制御装置
31 吸気管路
32 スロットルシャフト
33 スロットルバルブ
34 減速機
35 スロットルモータ
37 アクセルペダル
38 エンジンコントローラ
39 スロットルセンサ
50 ブレーキ制御装置
51 ブレーキアクチュエータ
52 マスターシリンダ
53FL-53RR 各ホイールシリンダ
54 ブレーキコントローラ
60 ブレーキ制御装置
61A・61B ゲートバルブ
62FL-62RR インレットバルブ
63 アキュムレータ
64FL-64RR アウトレットバルブ
65A・65B ゲートバルブ
66 ポンプ
67 ダンパー室
Claims (5)
- 自車両の進行方向に超音波を発してから反射波が返ってくるまでの時間に応じて、自車両の進行方向に存在する進行方向物体を検知すると共に、検知した前記進行方向物体までの距離を検出する距離検出部と、
前記距離検出部で前記進行方向物体を最初に検知した時点の前記進行方向物体までの距離を初期検出距離として記憶する記憶部と、
前記距離検出部で前記進行方向物体を最初に検知した時点からの自車両の進行距離を検出する進行距離検出部と、
前記記憶部で記憶した初期検出距離と前記進行距離検出部で検出した進行距離とに応じて、前記進行方向物体までの距離を推定する距離推定部と、
前記距離検出部で前記進行方向物体を検知した時点よりも後に、前記距離検出部で検出した距離と前記距離推定部で推定した距離との差が予め定めた範囲内にあるときに、前記進行方向物体が静止物であると判定し、前記差が前記範囲外にあるときには、前記進行方向物体が静止物ではないと判定する障害物判定部と、を備え、
前記距離検出部は、
自車両の車幅方向に沿って設けられた複数のソナーと、
複数の前記ソナーを順に駆動し、複数の前記ソナーで検出した距離のうち、最も小さな値を前記進行方向物体までの距離として検出する距離検出処理部と、からなり、
前記記憶部は、
前記障害物判定部で前記進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定が反転した場合、前記初期検出距離を保持し、
前記障害物判定部は、
前記進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定を反転させた場合、その後、前記距離検出部で検出した距離と前記距離推定部で推定した距離との差が再び前記範囲内となった時点で、前記進行方向物体が静止物であると再判定することを特徴とする障害物検出装置。 - 自車両の車輪の回転を検出する車輪回転検出部を備え、
前記進行距離検出部は、
前記距離検出部で前記進行方向物体を最初に検知した時点からの自車両の進行距離を、前記車輪回転検出部で検出した車輪の回転に応じて検出し、
前記距離推定部は、
前記記憶部で記憶した初期検出距離から前記進行距離検出部で検出した進行距離を減じることにより、前記進行方向物体までの距離を推定することを特徴とする請求項1に記載の障害物検出装置。 - 前記記憶部は、
前記障害物判定部で、前記進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定を反転させ、且つ前記進行方向物体が静止物であると再判定した場合、前記初期検出距離を記憶し直すことを特徴とする請求項1又は2に記載の障害物検出装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の障害物検出装置と、
前記障害物検出装置で自車両の進行方向に存在する進行方向物体が静止物であると判定したときに、前記進行方向物体が自車両にとっての障害物であると判断し、前記進行方向物体までの距離に応じて、車両駆動力を抑制すること、及び車両制動力を発生させることの少なくとも一方を行う制駆動力制御部と、を備えることを特徴とする加速抑制制御装置。 - 自車両の進行方向に超音波を発してから反射波が返ってくるまでの時間に応じて、自車両の進行方向に存在する進行方向物体を検知すると共に、検知した前記進行方向物体まで
の距離を検出し、
前記進行方向物体を最初に検知した時点からの自車両の進行距離を検出し、
前記進行方向物体を最初に検知した時点の前記進行方向物体までの距離を初期検出距離として記憶し、
前記初期検出距離と前記進行距離とに応じて、前記進行方向物体までの距離を推定し、
前記進行方向物体を検知した時点よりも後に、検出した距離と推定した距離との差が予め定めた範囲内にあるときに、前記進行方向物体が静止物であると判定し、前記差が前記範囲外にあるときには、前記進行方向物体が静止物ではないと判定するものであって、
前記進行方向物体までの距離を検出する際には、自車両の車幅方向に沿って設けられた複数のソナーを順に駆動し、複数の前記ソナーで検出した距離のうち、最も小さな値を前記進行方向物体までの距離として検出し、
前記進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定が反転した場合、前記初期検出距離を保持し、
前記進行方向物体が静止物であると判定していた状態から静止物ではないと判定を反転させた場合、その後、検出した距離と推定した距離との差が再び前記範囲内となった時点で、前記進行方向物体が静止物であると再判定することを特徴とする障害物検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259213A JP6251951B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259213A JP6251951B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014106115A JP2014106115A (ja) | 2014-06-09 |
JP6251951B2 true JP6251951B2 (ja) | 2017-12-27 |
Family
ID=51027729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012259213A Active JP6251951B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6251951B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6413621B2 (ja) * | 2014-10-22 | 2018-10-31 | 株式会社デンソー | 車載用物体判別装置 |
JP6387786B2 (ja) * | 2014-10-22 | 2018-09-12 | 株式会社デンソー | 超音波式物体検知装置 |
KR102544335B1 (ko) * | 2016-06-20 | 2023-06-19 | 주식회사 에이치엘클레무브 | 거리감지장치, 충돌방지장치 및 이를 이용한 충돌방지방법 |
JP6790998B2 (ja) * | 2017-04-28 | 2020-11-25 | 株式会社Soken | 障害物検知装置および制御装置 |
JP2020192947A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 走行支援装置 |
CN113858945B (zh) * | 2021-09-28 | 2024-11-08 | 武汉未来幻影科技有限公司 | 一种车辆、油门控制器及控制方法 |
JP2023154553A (ja) * | 2022-04-07 | 2023-10-20 | トヨタ自動車株式会社 | 運転支援装置、運転支援方法及び、プログラム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57175448A (en) * | 1981-04-23 | 1982-10-28 | Nippon Denso Co Ltd | Rear obstacle indicator system for car |
TW515766B (en) * | 2002-03-08 | 2003-01-01 | Shr-Shiung Li | Method and device for detecting distance by car reversing radar |
JP4619641B2 (ja) * | 2003-10-17 | 2011-01-26 | ダイハツ工業株式会社 | 超音波測定装置 |
TW200836953A (en) * | 2007-03-07 | 2008-09-16 | shi-xiong Li | Uni-directional signal-transmitting and multi-receiving method of detecting obstacle for use in a parking radar and its device |
JP2009175045A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Denso Corp | 周辺監視装置 |
JP2010002396A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Toyota Motor Corp | 物体検出装置 |
JP2012144162A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Toyota Motor Corp | 走行支援装置 |
-
2012
- 2012-11-27 JP JP2012259213A patent/JP6251951B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014106115A (ja) | 2014-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5854154B2 (ja) | 加減速誤操作判定装置、誤操作加速抑制制御装置、加減速誤操作判定方法 | |
JP6251951B2 (ja) | 障害物検出装置、加速抑制制御装置、障害物検出方法 | |
RU2533775C2 (ru) | Устройство управления и способ управления содействием парковке | |
US8948990B2 (en) | Parking assist control apparatus and control method | |
US11458957B2 (en) | Vehicle surrounding display apparatus | |
JP4882302B2 (ja) | 駐車支援制御装置および駐車支援制御システム | |
US7358864B2 (en) | Parking assist control apparatus | |
JP5794381B2 (ja) | 走行制御装置及び走行制御方法 | |
EP3038874B1 (en) | Driving assistance apparatus | |
EP3039663B1 (en) | Driving assistance apparatus | |
US10800410B2 (en) | Driving support device | |
CN103299208A (zh) | 行驶支持设备 | |
US20150073621A1 (en) | Driving support device | |
EP3038873A1 (en) | Driving assistance apparatus | |
CN103298666A (zh) | 行驶支持设备 | |
JP5125853B2 (ja) | 走行制御装置、及び走行制御方法 | |
JP6654820B2 (ja) | 運転支援装置、及び運転支援方法 | |
US11760417B2 (en) | Parking assist system and vehicle with automated parking capability | |
CN109677376B (zh) | 用于运行能够半自主地或者全自由地行驶的机动车的方法和装置 | |
JPH1194944A (ja) | 車両用距離センサにおける検出異常判定方法 | |
JP4956043B2 (ja) | 車両用物体検知装置 | |
JP5208086B2 (ja) | 物体検出装置 | |
JP7491291B2 (ja) | 運転支援装置、運転支援方法及び運転支援プログラム | |
JP5113656B2 (ja) | 車両の走行安全装置 | |
JPH1170823A (ja) | 車間距離制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170404 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171113 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6251951 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |