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JP6246051B2 - 電力半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

電力半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力半導体装置およびその製造方法に関し、特に、電力変換回路部を備えた電力半導体装置と、その電力半導体装置の製造方法とに関するものである。
電力半導体装置の一つに、複数のスイッチング素子を内蔵し、直流電力を交流電力に変換したり、逆に、交流電力を直流電力に変換する電力変換回路部を備えた電力半導体装置がある。
そのような電力半導体装置の一例として、特許文献1に挙げられている電力半導体装置について説明する。この電力半導体装置では、アルミナ等の絶縁基板の上面に、回路パターンを含む電力変換回路部が形成されている。絶縁基板の下面に、金属箔が形成されている。電力変換回路部は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の複数のスイッチング素子とフリーホイールリングダイオード等とを実装することによって形成されている。
電力変換回路部は金属ベースにはんだ付けされている。樹脂ケースと一体的に成形された電源接続端子、電力入出力端子および制御信号端子が、それぞれ金属のワイヤによって電気的に接続されている。電力変換回路部の上方には、プリント基板を含む制御回路部が配置されている。プリント基板には、スイッチング素子の動作等を制御するための制御回路が形成されている。
プリント配線板のスルーホールにケースの制御信号端子を挿入し、はんだ付けすることで、電力変換回路部と制御回路部とが電気的に接続される。樹脂ケースの内部にシリコーンゲル等のゲル状充填剤を注入することによって、電力変換回路部と制御回路部とが封止される。
次に、電力半導体装置の他の例として、特許文献2に挙げられている電力半導体装置について説明する。この電力半導体装置では、モジュールを用いて電力変換回路部が構成される。一つのスイッチング素子を内蔵したモジュールがモールド成形によって形成され、複数のモジュールを金属ベース上に配列することで電力変換回路部が構成される。
モジュールからは電源端子と制御信号端子がそれぞれ突出している。電源端子はバスバー等を介して外部への入出力端子に電気的に接続される。一方、制御信号端子は、電力変換回路部の上方に配置された制御回路基板のスルーホールに挿入されて、はんだ付けによって電気的に接続される。
特許文献1と特許文献2に挙げられている電力半導体装置では、制御信号端子の数が増えると、電力変換回路部と制御回路部とが上下に配置される構造等のために、はんだ付けの作業が煩雑になり、電力半導体装置の生産性が阻害されるおそれがあった。
これを解消する手法の一つとして、特許文献3には、制御信号端子として、はんだ付けを必要としないプレスフィット端子を適用した電力半導体装置が提案されている。この電力半導体装置では、プレスフィット端子の先端の弾性部をプリント配線板のスルーホールに圧入することで、制御信号端子とプリント配線板とが電気的に接続される。
特開2002−164500号公報 特開2009−158631号公報 特開2013−4239号公報
電力半導体装置には、電力半導体装置としての信頼性、小型化、軽量化を損なうことなく、生産性を向上させることが求められている。
本発明は、そのような開発の一環でなされたものであり、一つの目的は、生産性のさらなる向上が図られる電力半導体装置を提供することであり、他の目的は、そのような電力半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る電力半導体装置は、電力変換回路部と制御回路部とケース部材とを有する。制御回路部は電力変換回路部を制御する。ケース部材には、電力変換回路部と制御回路部とが収容される。電力変換回路部は、基材と、その基材に搭載され、複数の外部接続端子が突出したパワーモジュールとを含んでいる。制御回路部は、制御回路と複数のスルーホールが形成されたプリント基板を含んでいる。ケース部材は、複数の外部接続端子とプリント基板とを電気的に接続する複数のプレスフィット端子を含んでいる。複数の外部接続端子は、基材とケース部材との間に挟み込まれている。複数のプレスフィット端子のそれぞれは、複数のスルーホールのうち対応するスルーホールに挿入されている。
本発明に係る電力半導体装置の製造方法は、基材および複数の外部接続端子が突出したパワーモジュールを含む電力変換回路部と、制御回路および複数のスルーホールが形成されたプリント基板を含む制御回路部と、パワーモジュールとプリント基板とを電気的に接続する複数のプレスフィット端子が装着されたケース部材とを備えた、電力半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。基材にパワーモジュールを搭載する。
基材に搭載されたパワーモジュールから突出した複数の外部接続端子を、基材とケース部材とで挟み込むように、ケース部材を基材に取り付ける。複数の外部接続端子と複数のプレスフィット端子とを電気的に接続する。複数のプレスフィット端子のそれぞれを、複数のスルーホールのうち対応するスルーホールに挿入する態様で、プリント基板をケース部材に取り付ける。
本発明に係る電力半導体装置によれば、複数の外部接続端子は、ケース部材を基材に固定する作業によって基材とケース部材との間に挟み込まれている。複数のプレスフィット端子のそれぞれは、ケース部材に制御回路基板を取り付ける作業によって、複数のスルーホールのうち対応するスルーホールに挿入されている。これにより、電力半導体装置の組立作業を効率的に行うことができる。
本発明に係る電力半導体装置の製造方法によれば、ケース部材を基材に固定する作業によって、複数の外部接続端子と複数のプレスフィット端子とを電気的に接続することができる。また、ケース部材に制御回路基板を取り付ける作業によって、複数のプレスフィット端子のそれぞれを、複数のスルーホールのうち対応するスルーホールに挿入することができる。これにより、電力半導体装置の組立作業を効率的に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る電力半導体装置の斜視図である。 同実施の形態において、図1に示す電力半導体装置の分解斜視図である。 同実施の形態において、図1に示す電力半導体装置における電力変換回路部を示す平面図である。 同実施の形態において、図3に示す断面線IV−IVにおける部分断面図である。 同実施の形態において、図1に示す電力半導体装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図7に示す工程における、図3に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電力半導体装置の斜視図である。 同実施の形態において、図12に示す電力半導体装置の分解斜視図である。 同実施の形態において、図12に示す電力半導体装置における電力変換回路部を示す平面図である。 同実施の形態において、図14に示す断面線XV−XVにおける部分断面図である。 同実施の形態において、図12に示す電力半導体装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図16に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図17に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図18に示す工程の、図14に示す断面線XV−XVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、第1変形例に係る電力半導体装置の、図14に示す断面線XV−XVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、第2変形例に係る電力半導体装置の、図14に示す断面線XV−XVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、第3変形例に係る電力半導体装置の、図14に示す断面線XV−XVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、第3変形例に係る電力半導体装置を、信号制御端子押さえ部の一方側から見た、一部断面を含む側面図である。 本発明の実施の形態3に係る電力半導体装置の斜視図である。 同実施の形態において、図24に示す電力半導体装置の分解斜視図である。 同実施の形態において、図24に示す電力半導体装置の、図14に示す断面線XV−XVに対応する断面線における部分断面図である。 同実施の形態において、図24に示す電力半導体装置の製造方法の一工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、図27に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図28に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。
実施の形態1
ここでは、車両用の交流電動機を駆動するインバータ装置に適用される電力半導体装置の第1例と、その製造方法とについて説明する。
電力半導体装置は、電力変換回路部と、制御回路部と、これらを収容するケースとを備えている。電力変換回路部は、車両に搭載したバッテリから供給される直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を交流電動機に供給する機能を有する。制御回路部は、たとえば、エンジン制御ユニット等の外部機器との間で信号の送受信を行うとともに、交流電動機に供給する交流電力を制御する機能を有する。
その電力半導体装置の構造について具体的に説明する。電力半導体装置の外観を図1に示し、その分解斜視図を図2に示す。図1および図2に示すように、電力半導体装置1における電力変換回路部1aは、ヒートシンク3(基材)と、パワーモジュール2とによって構成される。制御回路部1bは、制御回路基板15と実装部品16とによって構成される。
ケース7には、パワーモジュール2から突出する複数の制御信号端子2cを押さえる制御信号端子押さえ部13が形成されている。その制御信号端子押さえ部13には、複数のプレスフィット端子14が取り付けられている。このパワーモジュール2では、制御信号端子2cは、正端子2aが突出する側面と同じ側面から突出している。制御信号端子押さえ部13は、その位置に対応するように、ケース7の側部の内側に形成されている。
電力変換回路部1aでは、ヒートシンク3は、安価で熱伝導性の良好なアルミニウム合金から形成されている。ヒートシンク3の表面には、パワーモジュール2を搭載するためのパワーモジュール搭載部4と、パワーモジュール2から突出する制御信号端子2cを設置する制御信号端子設置部5が形成されている。制御信号端子設置部5の上には、たとえば、エポキシ樹脂の絶縁層6が形成されている。なお、絶縁層6としては、セラミック等の絶縁板を接着してもよい。また、アルマイト処理によって絶縁層を形成してもよい。
1個のパワーモジュール2には、スイッチング素子としてのIGBTとフリーホイーリングダイオードとがそれぞれ1個内蔵されており、6個のパワーモジュール2によって電力を変換する回路が形成される。
個々のパワーモジュール2では、一つの側面から正端子2aが突出し、その突出した正端子2aは略L字状に屈曲している。また、その側面と対向する側面から負端子2bが突出し、その突出した負端子2bは略L字状に屈曲している。正端子2aが突出する側面からは、複数の制御信号端子2cがさらに突出している。突出した複数の制御信号端子2cは、制御信号端子設置部5に配置されている。
ケース7は、PPS(PolyPhenylene Sulfide)、PBT(PolyButylene Terephthalate)等の熱可塑性樹脂から形成されている。ケース7は、底部と天井部が開口する筒状の形状とされる。ケース7をヒートシンク3に設置することで、パワーモジュール2および制御回路部1b(制御回路基板15)が取り囲まれて、ケース7内にパワーモジュール2と制御回路部1bが収容されることになる。
また、ケース7には、プレスフィット端子14、バスバー8、9、10、11、12および制御信号端子押さえ部13が一体的に成形されている。プレスフィット端子14はリン青銅から形成されている。バスバー8、9、10、11、12は銅を主成分とする金属から形成されている。
後述するように、プレスフィット端子14の先端側は制御信号端子押さえ部13から突出する一方、先端側とは反対の根元側は制御信号端子押さえ部13の内部において略L字状に屈曲し、その根元側の一部がケース7から露出している。制御信号端子押さえ部13とヒートシンク3の絶縁層6とで制御信号端子2cを挟み込むことで、制御信号端子2cが固定される。
制御回路部1bにおける制御回路基板15として、電気的特性と機械的特性のよいガラスエポキシ樹脂による基板が適用されている。その制御回路基板15には、電力変換回路を制御するための実装部品16と、外部との電気的な接続を図るための接続端子18とが実装されている。また、制御回路基板15には、プレスフィット端子14が挿通されてプレスフィット端子14と電気的に接続される複数のスルーホール17が形成されている。さらに、制御回路基板15には、電力変換回路部1aを封止する樹脂を注入するための切り欠き部15aが形成されている。
次に、電力変換回路部1aとその周辺の構造について、より詳細に説明する。まず、電力変換回路部1aの平面構造を図3に示す。図3に示すように、ヒートシンク3には、6個のパワーモジュール2(222a〜222f)が配置されている。6個のパワーモジュール2(222a〜222f)によって、U相、V相およびW相の三相のインバータ回路が構成される。パワーモジュール222a、222b(パワーモジュールA)によって、三相のうちの一相の回路が構成され、パワーモジュール222c、222d(パワーモジュールB)によって、残りの二相のうちの一相の回路が構成され、パワーモジュール222e、222f(パワーモジュールC)によって、残りの一相の回路が構成される。
各相の回路を構成するパワーモジュールA〜Cのそれぞれでは、パワーモジュール222a、222c、222eが上アームを構成し、パワーモジュール222b、222d、222fが下アームを構成する。個々のパワーモジュールA(B、C)では、上アームを構成するパワーモジュール222a(222c、222e)の負端子2bと、下アームを構成するパワーモジュール222b(222d、222f)の正端子2aとが、たとえば、バスバー10を介して電気的に直列に接続されている。パワーモジュール222a、222c、222eのそれぞれの正端子2aはバスバー8に電気的に接続され、パワーモジュール222b、222d、222fのそれぞれの負端子2bはバスバー9に電気的に接続されている。
このようにして、各相の回路を構成するパワーモジュールA、B、Cは、それぞれバスバー8およびバスバー9を介して電気的に並列に接続されている。バスバー8およびバスバー9は、それぞれケース7内において立体的に交差している。バスバー8には、外部のバッテリー(図示せず)の正端子側に電気的に接続される端子8aが設けられている。バスバー9には、バッテリーの負端子側に電気的に接続される端子9aが設けられている。その端子8aおよび端子9aは、ケース7から突出するように配置されている。また、バスバー10、11、12には、電動機(図示せず)に電気的に接続される端子10a、11a、12aがそれぞれ設けられている。その端子10a、11a、12aも、ケース7から突出するように配置されている。
次に、制御信号端子とプレスフィット端子との接続部分とその周辺の構造を図4に示す。図4に示すように、パワーモジュール2に内蔵されているスイッチング素子19は、金属ベース20にはんだ22によって固定されている。スイッチング素子19と制御信号端子2cとは、たとえば、アルミニウムワイヤ25によって電気的に接続されている。金属ベース20、制御信号端子2c、正端子2aおよび負端子2b(図2参照)は、全て一枚の銅板からプレス加工によって一体的に形成されている。スイッチング素子19および制御信号端子2cの一部分等は、たとえば、エポキシ等の絶縁樹脂21によって封止されている。
パワーモジュール2は、高熱伝導接着剤23によってヒートシンク3に固定されている。絶縁樹脂21から突出した制御信号端子2cの先端側は、ヒートシンク3に設けられた制御信号端子設置部5に配置される。制御信号端子設置部5の表面には絶縁層6が形成されている。そのヒートシンク3に、ねじ(図示せず)と接着剤24によってケース7が固定されている。こうすることで、制御信号端子2cの先端側の部分が、制御信号端子設置部5(絶縁層6)とケース7に形成された制御信号端子押さえ部13との間に挟み込まれた状態で固定されることになる。
制御信号端子押さえ部13には、プレスフィット端子14の根元側の部分の表面が露出している。その露出したプレスフィット端子14の部分と制御信号端子2cとが、アルミニウムワイヤ25によって電気的に接続されている。本実施の形態に係る電力半導体装置1は、上記のように構成される。
次に、上述した電力半導体装置の製造方法(組立工程)の一例について説明する。まず、図5に示すように、ヒートシンク3を用意する。ヒートシンク3には、パワーモジュール2が搭載されるパワーモジュール搭載部4と、制御信号端子2cが配置される制御信号端子設置部5が形成されている。制御信号端子設置部5の表面には絶縁層6が形成されている。
次に、ディスペンサを用いてパワーモジュール搭載部4に高熱伝導接着剤を塗布し、ヒートシンク3の外周部分の、ケースが搭載される箇所に接着剤を塗布する。高熱伝導接着剤として、たとえば、アルミナのフィラーを含有させた熱硬化性のシリコーン接着剤を用いる。また、接着剤として、たとえば、熱硬化性のシリコーン接着剤を用いる。
次に、図6に示すように、パワーモジュール2をパワーモジュール搭載部4に設置する。次に、図7に示すように、ケース7を締め付けねじ(図示せず)によってヒートシンク3に固定する。次に、パワーモジュール2の上に錘(図示せず)を搭載させた状態で、150℃に加熱した加熱炉内に約1時間程度放置することによって、高熱伝導接着剤と接着剤とを熱硬化させる。
これにより、図8に示すように、パワーモジュール2は、高熱伝導接着剤23によってパワーモジュール搭載部4に固定される。また、ケース7は、接着剤24によってヒートシンク3に固定される。そして、パワーモジュール2から突出した複数の制御信号端子2cは、ケース7に形成されている制御信号端子押さえ部13と制御信号端子設置部5(絶縁層6)との間に挟み込まれた状態で固定される。こうして、ケース7をヒートシンク3に固定する作業によって、複数のパワーモジュール2のそれぞれから突出する複数の制御信号端子2cを一括して固定することができ、組立作業の効率化を図ることができる。
熱硬化が完了した後、パワーモジュール2に搭載された錘を除去する。なお、このとき、錘ではなく、パワーモジュールを押さえ付ける押さえつけ構造をケース7に一体的に成形して行ってもよい。
次に、図9に示すように、パワーモジュール2の制御信号端子2cと、対応するプレスフィット端子14とを、ワイヤボンディング(アルミニウムワイヤ25)によって電気的に接続する。このとき、制御信号端子2cが、制御信号端子押さえ部13と制御信号端子設置部5(絶縁層6)との間に挟み込まれた状態で固定されていることで、ワイヤボンディングを行う際の超音波振動を効率よく伝えることができ、アルミニウムワイヤ25を確実に接続することができる。
その後、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接によって、パワーモジュール2の正端子2aを対応するバスバー8、9に接続し、パワーモジュール2の負端子2bを対応するバスバー10、11、12に接続する。
次に、制御回路部をケースに取り付ける。図10に示すように、複数のプレスフィット端子14のそれぞれに対し、制御回路基板15に形成された複数のスルーホール17のそれぞれが対応するように、制御回路基板15をケース7の上方から配置する。次に、制御回路基板15を加圧装置(図示せず)によって加圧することにより、図11に示すように、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入する。
こうして、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入することで、プレスフィット端子14の先端に形成された弾性部(図示せず)が制御回路基板15に確実に接触し、はんだ付けを行うことなく、プレスフィット端子14を制御回路基板15に電気的に接続させることができる。また、複数の制御信号端子2cと制御回路基板15とを複数のプレスフィット端子14を介して一括して電気的に接続させることができる。
次に、制御回路基板15に形成された切り欠き部15aからシリコーン樹脂(保護ゲル)を注入(矢印参照)することによって、ケース7内を封止する。シリコーン樹脂を注入することで、電力変換回路部1aも封止されることになる。また、パワーモジュールから突出する正端子、負端子および制御信号端子のそれぞれの絶縁性も向上させることができる。なお、保護ゲルとしては、シリコーン樹脂の他に、たとえば、エポキシ樹脂でもよい。こうして、電力半導体装置が完成する。
上述した電力半導体装置では、ケース7に、パワーモジュール2の複数の制御信号端子2cを押さえる制御信号端子押さえ部13が形成され、さらに、その制御信号端子押さえ部13には、複数の制御信号端子2cのそれぞれと接続される複数のプレスフィット端子14が取り付けられている。
これにより、ケース7をヒートシンク3に固定する作業によって、複数のパワーモジュール2のそれぞれから突出する複数の制御信号端子2cを一括して固定することができ、組立作業の効率化を図ることができる。
また、制御信号端子2cが、制御信号端子押さえ部13と制御信号端子設置部5との間に挟み込まれた状態で固定されることで、ワイヤボンディングを行う際の超音波振動を効率よく伝えてアルミニウムワイヤ25を確実に接続することができ、電力半導体装置の高信頼性を維持することができる。
さらに、制御回路部1bの制御回路基板15を加圧しながらケース7に取り付けることで、プレスフィット端子14がスルーホール17に圧入されて、プレスフィット端子14の先端に形成された弾性部が制御回路基板15に確実に接触する。これにより、はんだ付けを行うことなく、プレスフィット端子14を制御回路基板15に電気的に接続させることができ、組立作業の効率化をさらに図ることができる。また、複数の制御信号端子2cと制御回路基板15とを複数のプレスフィット端子14を介して一括して電気的に接続させることができ、電力半導体装置の高信頼性を確実に維持することができる。
そして、電力変換回路部1aに、スイッチング素子等を絶縁樹脂によって封止したパワーモジュール2を用いることで、電力半導体装置1の小型化と軽量化とを維持することができる。
実施の形態2
ここでは、車両用の交流電動機を駆動するインバータ装置に適用される電力半導体装置の第2例と、その製造方法とについて説明する。
電力半導体装置の外観を図12に示し、その分解斜視図を図13に示す。図12および図13に示すように、電力半導体装置1における電力変換回路部1aは、ヒートシンク3と、パワーモジュール2とによって構成される。制御回路部1bは、制御回路基板15と実装部品16とによって構成される。
ケース7には、パワーモジュール2から突出する複数の制御信号端子2cを押さえる制御信号端子押さえ部13が形成されている。その制御信号端子押さえ部13には、複数のプレスフィット端子14が取り付けられている。このパワーモジュール2では、制御信号端子2cは、正端子2aまたは負端子2bが突出する側面とは異なる側面から突出している。すなわち、制御信号端子2cは、互いに対向する正端子2aと負端子2bとを結ぶ方向とほぼ直交する方向にパワーモジュール2から突出している。制御信号端子押さえ部13は、その位置に対応するように、ケース7の互いに対向する一方の側部と他方の側部との間を渡すように形成されている。
なお、これ以外に構成については、図1および図2に示す電力半導体装置と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、制御信号端子とプレスフィット端子との接続部分とその周辺の構造について、詳細に説明する。図14および図15に示すように、パワーモジュール2に内蔵されているスイッチング素子19は、金属ベース20にはんだ22によって固定されている。スイッチング素子19と制御信号端子2cとは、アルミニウムワイヤ25によって電気的に接続されている。スイッチング素子19および制御信号端子2cの一部分等は、エポキシ等の絶縁樹脂21によって封止されている。
プレスフィット端子14の先端側は制御信号端子押さえ部13から突出する一方、先端側とは反対の根元側は制御信号端子押さえ部13の内部において略L字状に屈曲し、その根元側が制御信号端子押さえ部13の底に露出している。制御信号端子押さえ部13とヒートシンク3の絶縁層6とで制御信号端子2cを挟み込むことで、制御信号端子2cがプレスフィット端子14に接触した状態で固定される。
次に、上述した電力半導体装置の製造方法(組立工程)の一例について説明する。まず、図16に示すように、ヒートシンク3を用意する。ヒートシンク3には、パワーモジュール2が搭載されるパワーモジュール搭載部4と、制御信号端子2cが配置される制御信号端子設置部5が形成されている。制御信号端子設置部5の表面には絶縁層6が形成されている。
次に、ディスペンサを用いてパワーモジュール搭載部4に高熱伝導接着剤を塗布し、ヒートシンク3の外周部分のケースが搭載される箇所に接着剤を塗布する。なお、この接着剤を塗布する箇所としては、ヒートシンク3の外周部分の他に、制御信号端子設置部5(絶縁層6)に塗布してもよい。次に、図17に示すように、パワーモジュール2をパワーモジュール搭載部4に設置する。次に、図18に示すように、ケース7を締め付けねじ(図示せず)によってヒートシンク3に固定する。次に、パワーモジュール2の上に錘(図示せず)を搭載させた状態で、加熱炉内にて高熱伝導接着剤と接着剤とを熱硬化させる。
これにより、図19に示すように、パワーモジュール2は、高熱伝導接着剤23によってパワーモジュール搭載部4に固定される。また、ケース7は、接着剤によってヒートシンク3に固定される。そして、パワーモジュール2から突出した複数の制御信号端子2cは、制御信号端子押さえ部13の底に露出したプレスフィット端子14に接触する態様で、制御信号端子押さえ部13と制御信号端子設置部5(絶縁層6)との間に挟み込まれた状態で固定される。
こうして、ケース7をヒートシンク3に固定する作業によって、複数のパワーモジュール2のそれぞれから突出する複数の制御信号端子2cを一括して固定することができ、組立作業の効率化を図ることができる。また、この固定作業によって、複数の制御信号端子2cと、対応するプレスフィット端子14とを電気的に接続させることができる。
熱硬化が完了した後、パワーモジュール2に搭載された錘を除去する。なお、このとき、錘ではなく、パワーモジュールを押さえ付ける押さえつけ構造をケース7に一体的に成形して行ってもよい。次に、パワーモジュール2の正端子2aおよび負端子2bを、それぞれ対応するバスバー8、9、10、11、12に接続する。
次に、図10に示す工程と同様に、複数のプレスフィット端子14のそれぞれに対し、制御回路基板15に形成された複数のスルーホールのそれぞれが対応するように、制御回路基板15をケース7の上方から配置する(図13参照)。次に、図11に示す工程と同様に、制御回路基板15を加圧装置によって、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入する(図12参照)。その後、制御回路基板15に形成された切り欠き部15aからシリコーン樹脂を注入し、ケース7内を封止することで、電力半導体装置が完成する(図12参照)。
上述した電力半導体装置1では、ケース7をヒートシンク3に固定する作業によって、複数のパワーモジュール2のそれぞれから突出する複数の制御信号端子2cを一括して固定することができる。また、この固定作業によって、複数の制御信号端子2cと、対応するプレスフィット端子14とを電気的に接続させることができる。これにより、電力半導体装置の組立作業をさらに効率的に行うことができる。また、制御信号端子2cとプレスフィット端子14とをアルミニウムワイヤによって接続するスペースを削減することができ、電力半導体装置1の小型化にも寄与することができる。
また、前述した電力半導体装置と同様に、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入することで、はんだ付けを行うことなく、プレスフィット端子14を制御回路基板15に電気的に接続させることができる。また、複数の制御信号端子2cと制御回路基板15とを複数のプレスフィット端子14を介して一括して電気的に接続させることができる。
次に、パワーモジュールから突出する制御信号端子とプレスフィット端子との整合構造の変形例について説明する。
第1変形例
ここでは、屈曲部を設けた制御信号端子の一例について説明する。図20に示すように、パワーモジュール2から突出する制御信号端子2cには、絶縁樹脂21と制御信号端子押さえ部13との間に位置する部分に屈曲部2dが設けられている。
制御信号端子2cに屈曲部2dを設けることで、製品周囲の温度の変化や製品内部における発熱等によって制御信号端子2cが伸縮するような場合においても、その伸縮によって生じる熱応力を緩和させることができ、制御信号端子2cの長期信頼性を向上させることができる。
第2変形例
ここでは、屈曲部を設けた制御信号端子の他の例について説明する。図21に示すように、パワーモジュール2から突出する制御信号端子2cには、プレスフィット端子に接触する部分に凸部2eが設けられている。
制御信号端子2cに凸部2eを設けることで、凸部2eをプレスフィット端子14に確実に接触させることができる。これにより、制御信号端子2cとプレスフィット端子14との接触部分の面精度に起因する接触状態によって電気的な接触がばらついてしまうのを改善することができる。
第3変形例
ここでは、ばね材を備えた接続構造について説明する。図22および図23に示すように、制御信号端子2cとプレスフィット端子14との間にばね材27が設置されている。ばね材27にはステンレス鋼、炭素鋼、リン青銅等を用いることができる。ばね材27には、凸部27aが設けられている。
制御信号端子2cとプレスフィット端子14との間にばね材27を介在させることで、特に、温度の変化による各部材の膨張収縮によって、制御信号端子2cとプレスフィット端子14とが、互いに接触した状態から離れる方向に変位したとしても、ばね材27の弾性力によって、ばね材27を制御信号端子2cとプレスフィット端子14との双方に確実に接触させることができる。これにより、制御信号端子2cとプレスフィット端子14との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
なお、制御信号端子2cと制御信号端子設置部5との間に、たとえば、シリコーンゴム等の弾性体を介在させても、同様の効果を得ることができる。また、屈曲部2dは、実施の形態1において説明した電力半導体装置1にも適用することができる。
実施の形態3
ここでは、車両用の交流電動機を駆動するインバータ装置に適用される電力半導体装置の第3例と、その製造方法とについて説明する。
電力半導体装置の外観を図24に示し、その分解斜視図を図25に示す。図24および図25に示すように、電力半導体装置1における電力変換回路部1aは、ヒートシンク3と、パワーモジュール2とによって構成される。制御回路部1bは、制御回路基板15と実装部品16とによって構成される。なお、これ以外に構成については、図12および図13に示す電力半導体装置と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、制御信号端子とプレスフィット端子との接続部分の構造について説明する。図26に示すように、制御信号端子押さえ部13とプレスフィット端子14との間に、異方導電性膜28が形成されている。異方導電性膜28には、弾性変形可能な導電粒子28aが含まれている。
次に、上述した電力半導体装置の製造方法(組立工程)の一例について説明する。まず、図16に示す工程と同様の工程を経て、図27に示すように、パワーモジュール2をパワーモジュール搭載部4に設置する。次に、図28に示すように、制御信号端子設置部5に配置された制御信号端子2cを覆うように異方導電性膜28を形成する。
次に、図29に示すように、ケース7を締め付けねじ(図示せず)によってヒートシンク3に固定する。これにより、ヒートシンク3(絶縁層6)と制御信号端子押さえ部13との間に制御信号端子2cが挟み込まれて、異方導電性膜28に含まれる導電粒子28aが弾性変形し、制御信号端子2cとプレスフィット端子14とが電気的に接続される。
次に、パワーモジュール2の上に錘(図示せず)を搭載させた状態で、加熱炉内にて高熱伝導接着剤と接着剤とを熱硬化させる。熱硬化が完了した後、パワーモジュール2に搭載された錘を除去する。次に、パワーモジュール2の正端子2aおよび負端子2bを、それぞれ対応するバスバー8、9、10、11、12に接続する(図25参照)。
次に、図10に示す工程と同様に、複数のプレスフィット端子14のそれぞれに対し、制御回路基板15に形成された複数のスルーホールのそれぞれが対応するように、制御回路基板15をケース7の上方から配置する(図25参照)。次に、図11に示す工程と同様に、制御回路基板15を加圧装置によって、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入する(図24参照)。その後、制御回路基板15に形成された切り欠き部15aからシリコーン樹脂を注入し、ケース7内を封止することで、電力半導体装置が完成する(図24参照)。
上述した電力半導体装置1では、前述した電力半導体装置と同様に、ケース7をヒートシンク3に固定する作業によって、複数のパワーモジュール2のそれぞれから突出する複数の制御信号端子2cを一括して固定するとともに、複数の制御信号端子2cと、対応するプレスフィット端子14とを電気的に接続させることができる。これにより、電力半導体装置の組立作業をさらに効率的に行うことができる。
また、プレスフィット端子14をスルーホール17に圧入することで、はんだ付けを行うことなく、プレスフィット端子14を制御回路基板15に電気的に接続させることができるとともに、複数の制御信号端子2cと制御回路基板15とを複数のプレスフィット端子14を介して一括して電気的に接続させることができる。
さらに、上述した電力半導体装置では、異方導電性膜28には弾性変形可能な導電粒子28aが含まれている。その導電粒子28aは、制御信号端子2cとプレスフィット端子14との間に異方導電性膜28が挟み込まれることで弾性変形する。
このため、温度の変化による各部材の膨張収縮によって、制御信号端子2cとプレスフィット端子14とが互いに離れる方向に変位したとしても、弾性変形した導電粒子28aが元の形状に戻ろうとすることで、導電粒子28aを制御信号端子2cとプレスフィット端子14との双方に確実に接触させることができる。これにより、制御信号端子2cとプレスフィット端子14との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
なお、上述した各実施の形態に係る電力半導体装置1では、パワーモジュール2に内蔵されたスイッチング素子19としてIGBTを例に挙げた。スイッチング素子19としては、IGBTに限られるものではなく、たとえば、パワートランジスタや、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等であってもよい。
また、電力半導体装置として、車両用の交流電動機を駆動するインバータ装置に適用される電力半導体装置を例に挙げた。電力半導体装置としては、交流発電機や交流発電電動機の制御にも適用することができる。さらに、上述した電力半導体装置は、車両用に限られるものではない。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、電力変換回路を備えた電力半導体装置に有効に利用される。
1 電力半導体装置、1a 電力変換回路部、1b 制御回路部、2 パワーモジュール、2a 正端子、2b 負端子、2c 制御信号端子、2d 屈曲部、2e 凸部、3 ヒートシンク、4 パワーモジュール搭載部、5 制御信号端子設置部、6 絶縁層、7 ケース、8 バスバー、8a バスバー端子、9 バスバー、9a バスバー端子、10 バスバー、10a バスバー端子、11 バスバー、11a バスバー端子、12 バスバー、12a バスバー端子、13 制御信号端子押さえ部、14 プレスフィット端子、15 制御回路基板、15a 切り欠き部、16 実装部品、17 スルーホール、18 接続端子、19 スイッチング素子、20 金属ベース、21 絶縁樹脂、22 はんだ、23 高熱伝導接着剤、24 接着剤、25 アルミニウムワイヤ、27 ばね材、27a 凸部、28 異方導電性膜、28a 導電粒子、222a、222b、222c、222d、222e、222f パワーモジュール。

Claims (10)

  1. 電力変換回路部と
    前記電力変換回路部を制御する制御回路部と、
    前記電力変換回路部と前記制御回路部を収容するケース部材と
    を有し、
    前記電力変換回路部は、
    基材と、
    前記基材に搭載され、複数の外部接続端子が突出したパワーモジュールと
    を含み、
    前記制御回路部は、制御回路と複数のスルーホールが形成されたプリント基板を含み、
    前記ケース部材は、複数の前記外部接続端子と前記プリント基板とを電気的に接続する複数のプレスフィット端子を含み、
    複数の前記外部接続端子は、前記基材と前記ケース部材との間に挟み込まれ、
    複数の前記プレスフィット端子のそれぞれは、複数の前記スルーホールのうち対応するスルーホールに挿入された、電力半導体装置。
  2. 複数の前記外部接続端子と複数の前記プレスフィット端子とは、互いに対応する前記外部接続端子と前記プレスフィット端子とが、金属線によって電気的に接続された、請求項1記載の電力半導体装置。
  3. 複数の前記外部接続端子と複数の前記プレスフィット端子とは、互いに対応する前記外部接続端子と前記プレスフィット端子とが、直接接触する態様で電気的に接続された、請求項1記載の電力半導体装置。
  4. 前記基材では、表面に弾性体の絶縁層が形成された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力半導体装置。
  5. 複数の前記外部接続端子と複数の前記プレスフィット端子とは、互いに対応する前記外部接続端子と前記プレスフィット端子との間に介在させた導電性のばね材を介して電気的に接続された、請求項1記載の電力半導体装置。
  6. 複数の前記外部接続端子と複数の前記プレスフィット端子とは、互いに対応する前記外部接続端子と前記プレスフィット端子とが、導電粒子を含む異方導電性膜を介して電気的に接続された、請求項1記載の電力半導体装置。
  7. 複数の前記外部接続端子には屈曲部が設けられた、請求項1〜6のいずれかに記載の電力半導体装置。
  8. 複数の前記外部接続端子と、複数の前記プレスフィット端子とは、互いに異なる材料によって形成された、請求項1〜7のいずれかに記載の電力半導体装置。
  9. 前記ケース部材の内部に絶縁性の樹脂が充填された、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力半導体装置。
  10. 基材および複数の外部接続端子が突出したパワーモジュールを含む電力変換回路部と、
    制御回路および複数のスルーホールが形成されたプリント基板を含む制御回路部と、
    前記パワーモジュールと前記プリント基板とを電気的に接続する複数のプレスフィット端子が装着されたケース部材と
    を備えた、電力半導体装置の製造方法であって、
    前記基材に前記パワーモジュールを搭載する工程と、
    前記基材に搭載された前記パワーモジュールから突出した複数の前記外部接続端子を、前記基材と前記ケース部材とで挟み込むように、前記ケース部材を前記基材に取り付ける工程と、
    複数の前記外部接続端子と複数の前記プレスフィット端子とを、電気的に接続する工程と、
    複数の前記プレスフィット端子のそれぞれを、複数の前記スルーホールのうち対応するスルーホールに挿入する態様で、前記プリント基板を前記ケース部材に取り付ける工程と
    を備えた、電力半導体装置の製造方法。
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