JP6128730B2 - 粒状体検査装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、外部からペレット群kが供給されて貯留される貯留ホッパー2は、側面視で下端側ほど先細の筒状に形成され、振動フィーダ3は、貯留ホッパー2の下部から排出されるペレット群kを受止める受止め載置部4と、その受止め載置部4に振動を与える振動発生器5とを備えて、振動発生器5にて受止め載置部4に振動を与えて、その一端部からペレット群kを繰出して、シュータ1の幅方向全幅に亘って広がる一層状態で流下するようにペレット群kをシュータ1上に繰出すように構成されている。このシュータ1は、図4に示すように、幅方向全幅に亘って平坦な案内面に形成された平面シュータにて構成されている。この場合、一層状態で流下させることを目的としているので、流れ状態により部分的に粒が重なって二層状態等になっても、一層状態の概念に含まれる。
受光手段10は、ペレット群kの移送方向視あるいは装置側面視において検出箇所Jに対して一方側としての装置前部側に位置して、検出箇所Jからの光を受光する一方側受光手段としての前部側受光部12と、ペレット群kの移送方向視あるいは装置側面視において検出箇所Jに対して他方側としての装置後部側に位置して、検出箇所Jからの光を受光する他方側受光手段としての後部側受光部13とを備えて構成されている。
つまり、各受光装置14A,14B、15A,15Bは、夫々、ペレットkの大きさよりも小さい範囲p(例えばペレットの大きさの10分の1よりも小さい範囲)を夫々の受光対象範囲としており、図6に示すように、それら複数の受光対象範囲に対応する受光対象範囲である複数個の単位受光部tを幅広の検出箇所Jに対応させてライン状に並ぶ状態で並置されたCCDセンサ部16と、装置横幅方向に視野角を有する状態で受光した光を複数の単位受光部tに導く集光レンズ17とを備えて構成されている。
図1、図2及び図5に示すように、照明手段9は、ペレット群kの移送方向視あるいは装置側面視において検出箇所Jに対して一方側としての装置前部側に位置して検出箇所Jを照明する一方側照明手段としての前部側照明部18と、ペレット群kの移送方向視あるいは装置側面視において検出箇所Jに対して他方側としての装置後部側に位置して検出箇所Jを照明する他方側照明手段としての後部側照明部19とを備えて構成されている。
説明を加えると、図2及び図5に示すように、拡散透過部材21は、検出箇所Jから一方側外方としての装置前部側外方に向けて凸状に湾曲する凸状曲面Qを有し且つ横幅方向に向かって延びる略半円筒状に構成されている。この拡散透過部材21は、板面の一方側の外方から入射してくる光を拡散光にして透過させる一般的な光拡散用部材からなる板状部材を半円筒形状になるように湾曲形成することにより構成されている。
説明を加えると、拡散透過部材25は、検出箇所Jから他方側外方としての装置後部側外方に向けて凸状に湾曲する凸状曲面Qを有し且つ横幅方向に向かって延びる略半円筒状に構成されている。尚、拡散透過部材25の幅方向中央部には、検出箇所Jからの光を前部側受光装置14A,14Bに導くための光通過孔71が形成されている。
この照明光量調整手段28は、前部側照明部18における4個のライン状照明装置23に対して各別に作用する4個の前部側用の照明光量調整回路29と、後部側照明部19における4個のライン状照明装置27に対して各別に作用する4個の後部側用の照明光量調整回路30とで構成される。
又、後部側受光部13の受光方向における検出箇所Jの後部側受光部13とは反対側箇所から後部側受光部に向けて光を投射する後部側の投射部材33が、後部側照明部19における下側に位置する水平光発光用のライン状照明装置27aと下側の垂直光発光用のライン状照明装置27bとの間に位置する状態で備えられている。
図9に示すように、この前部側の投射部材32及び後部側の投射部材33は、背景光量調整手段としての背景光量調整装置34によってペレット群kのうちの正常物からの反射光と同一又は略同一の明るさの光を投射するようにその光量が調整されることになる。
このエアー吹き付け装置7は、噴射ノズル7aの複数個を、検出箇所Jの横幅方向全幅を所定幅で複数個の区画に分割形成した各区画に対応する状態で並置させ、異常物が存在する区画の噴射ノズル7aが作動して異常物を吹き飛ばすように構成されている。
図1に示すように、脚部40を備えた底部41、底部41から立設された前部縦枠42、後部縦43、左右両側部においてそれらを連結する斜め方向の横枠44,45等により機枠が構成され、振動フィーダ3に対する振動発生器5が左右両側の横枠44に亘って架設支持された略箱状の枠部47に支持され、底板41上には、エアー吹き付け装置7に対してエアーを供給するための図示しないエアー供給源からのエアーの圧力を調整するための調圧装置48等が設置されている。
図9に示すように、マイクロコンピュータ利用の制御装置52が設けられ、この制御装置52に、2台の前部側受光装置14A,14B、及び、2台の後部側受光装置15A,15Bからの各受光信号と、操作パネル46からの操作情報とが入力されている。
一方、制御装置52からは、操作パネル46に対する表示用の駆動信号と、4個の前部側用の照明光量調整回路29に対する駆動信号と、4個の後部側用の照明光量調整回路30に対する駆動信号と、各噴射ノズル7aへのエアー供給をオンオフする複数個の電磁弁53に対する駆動信号と、振動発生器5に対する駆動信号と、前部側の投射部材32及び後部側の投射部材33に対する駆動信号とが出力されている。
図8において、e0は、正常なペレットからの標準的な反射光に対する出力電圧レベルであり、受光素子5aの出力電圧が適正光量範囲ΔE1,ΔE2よりも小さい場合e1,e2では、正常なペレットよりも反射率が小さい異常のペレット(例えば、焼け部分)や異なる色の樹脂ペレット等の存在を判別し、適正光量範囲ΔE1,ΔE2よりも大きい場合e3では、正常なペレットkよりも反射率が大きい異なる色の樹脂ペレット(例えば、明度が大きい白色の樹脂ペレット)等の異物の存在を判別する。
すなわち、例えば、検査対象物としてのペレット群kについて、人為的な判断により予め異常であると判断された異常物を設定個数用意しておき、この異常物をシュータ1を流下させて全ての受光量の計測を順次行い、その受光量の計測結果に基づいて、異常であると判別すべき光量の設定閾値を定めて適正光量範囲ΔE1,ΔE2を定め、その適正光量範囲ΔE1,ΔE2を図示しないメモリに記憶させておき、検査対象物としての多数のペレット群kについて検出を実行するときには、この記憶している適正光量範囲ΔE1,ΔE2を用いて検出処理を実行する。
つまり、図2に示すように、検出箇所Jがその内部に位置するペレット通過用空間C1は下方側ほど幅広となる下広がり状に形成されるので、前部側照明部18における下側の水平光発光用のライン状照明装置23aと、上側の水平光発光用のライン状照明装置23aとは、検出箇所Jからの離間距離が互いに異なるものであり、同じ光量を出射させても、検出箇所Jを照射する光の光量は少しだけ異なることになる。上下両側の垂直光発光用のライン状照明装置23bについても同様である。そこで、作業者が、操作パネル46を用いて各ライン状照明装置23により検出箇所Jを照射する光の光量が同じになるように、各ライン状照明装置23の光量を変更調整するのである。
後部側照明部19についても同様に、各ライン状照明装置27の光量を変更調整する。
(1)上記実施形態では、前記照明用光源20.24が、前記凸状曲面Qに沿って並ぶ状態で複数の発光部22,26として、夫々独立に形成されたライン状照明装置23,27を備えて構成されるものを示したが、この構成に代えて、例えば、図10及び図11に示すように、照明用光源20,24が、凸状曲面Qに沿うように略円弧状に一体的に形成された1つの照明装置60にて構成されるものでもよい。尚、この構成では、照明用光源20,24が凸状曲面Qに沿うように一体的に形成されるものであるから、その中央部には、検出箇所Jから受光手段10に向けて光を通過させるための光通過孔73,74が形成されることになる。
又、図12に示すように、多角形状に一体的に形成された1つの照明装置61にて構成されるもの等でもよい。
10 受光手段
18 一方側照明手段
19 他方側照明手段
20,24 照明用光源
21,25 拡散透過部材
22,26 発光部
23,27 ライン状照明装置
28 照明光量調整手段
32,33 投射部材
34 背景光量調整手段
IK 移動落下経路
Q 凸状曲面
Claims (5)
- 検査対象物としての粒状体群を検出箇所を通過させるように移送する移送手段と、
前記検出箇所を照明する照明手段と、
前記検出箇所からの光を受光する受光手段と、
前記受光手段の受光量が正常物に対応する適正光量範囲を外れているか否かにより正常物であるか異常物であるかを判別する判別手段とが備えられ、
前記検出箇所が、前記移送手段の移送経路の延長線と前記受光手段の光軸とが交差する箇所を含む直線状に設定され、
前記照明手段が、照明用光源と、その照明用光源から前記検出箇所に向けて出射された光を拡散光として透過させる拡散透過部材とを備えて構成されている粒状体検査装置であって、
前記照明手段が、前記拡散透過部材を前記検出箇所から離れる外方側に向けて凸状に湾曲する凸状曲面に形成する状態で備えるとともに、前記照明用光源を前記拡散透過部材よりも前記外方側の箇所に前記凸状曲面に沿って位置する状態で備えて構成され、
前記照明用光源が、前記凸状曲面に沿って並ぶ状態で複数の発光部を備えて構成され、
前記複数の発光部は、照射する光の光軸の方向が互いに平行ではない発光部を含むとともに、全ての前記発光部の照射する光の光軸が、前記検出箇所を通過しない状態で、かつ、1点で交わらない状態で配置され、
前記複数の発光部に、前記受光手段の光軸に近接して配置された第一発光部が備えられ、
前記第一発光部は、前記第一発光部の光軸が前記受光手段の光軸と平行となる状態で配置され、
前記複数の発光部に、前記受光手段の光軸に対して前記第一発光部よりも離れた位置に配置された第二発光部が備えられ、
前記第二発光部は、前記第二発光部の光軸が前記拡散透過部材と前記検出箇所との間を通過する状態で配置されている粒状体検査装置。 - 前記複数の発光部の光量を夫々各別に変更調整自在な光量調整装置が備えられている請求項1に記載の粒状体検査装置。
- 前記移送手段が、前記粒状体群を一層状態で且つ横幅方向に広がった状態で移動落下経路に沿って移送するとともに、前記移動落下経路の途中に横幅方向に沿って延びる状態で設けられた前記検出箇所を通過させるように構成され、
前記照明手段が、前記移動落下経路の一方側に備えられる一方側照明手段と、前記移動落下経路の他方側に備えられる他方側照明手段とを備えて構成され、
前記一方側照明手段における前記拡散透過部材が、前記検出箇所から一方側外方に向けて凸状に湾曲する前記凸状曲面を有し且つ前記横幅方向に向かって延びる略半円筒状に構成され、
前記他方側照明手段における前記拡散透過部材が、前記検出箇所から他方側外方に向けて凸状に湾曲する前記凸状曲面を有し且つ前記横幅方向に向かって延びる略半円筒状に構成されている請求項1または2に記載の粒状体検査装置。 - 前記照明用光源における前記凸状曲面に沿って並ぶ状態で備えられる複数の発光部が、前記検出箇所の前記横幅方向に沿う幅と同じ又は略同じ幅を備える状態で前記横幅方向に長尺のライン状照明装置にて構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の粒状体検査装置。
- 前記受光手段の受光方向における前記検出箇所の前記受光手段とは反対側箇所から前記受光手段に向けて光を投射する投射部材と、
この投射部材の光量を変更調整自在な光量調整手段とが備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒状体検査装置。
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