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JP6123412B2 - 衣料および可撓性パーツ - Google Patents

衣料および可撓性パーツ Download PDF

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JP6123412B2 JP2013065723A JP2013065723A JP6123412B2 JP 6123412 B2 JP6123412 B2 JP 6123412B2 JP 2013065723 A JP2013065723 A JP 2013065723A JP 2013065723 A JP2013065723 A JP 2013065723A JP 6123412 B2 JP6123412 B2 JP 6123412B2
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Description

本発明は、使用者の首を覆うネック本体部を備える衣料、およびネック本体部に装着する可撓性パーツに関する。
一般的に、皺などの加齢などによる影響が、首に及びやすいことが知られており、首を美しく保ちたいと希望する女性が多い。首を美しく保つために、クリームなどの化粧品を首に塗布し、保湿効果を期待することが知られている。
一方、頭を固定して乗り物酔いを防止するために、柔らかい材質で形成され、首へのフィット感の良い乗り物酔い防止具がある(例えば、特許文献1参照。)。また、緊急の気管開口術のために患者の喉への入り口となる穴を設けた頚用カラーがある(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3470181号公報 特開平3−64136号公報
しかしながら、首を美しく保つために、化粧品を首に塗布したのみでは、充分な保湿効果を実感できない場合もある。そこで、ネックウォーマーなどを着用することにより、保湿効果を高めることが期待できる。さらに、仰臥時において、顎が下がり首の皮膚があまることによる皺の形成を防ぎ、首を美しく保つことも考えられる。しかしながら、このような状態を実現するためには、例えば、枕を使わずに就寝することによって顎が上がり皺が形成されないようにする必要があり、普段、枕を使う人にとっては寝つきが悪くなったり、朝起きた時に首や肩が凝ったりする等、実際に行うには問題があった。
またいずれの特許文献に記載の発明も、首の保湿効果を高めるものではなく、首の皺を形成しづらくする効果があるとは考えられない。
従って本発明の目的は、保湿効果を高めるとともに、首の皺を形成しづらくすることのできる衣料および可撓性パーツを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、使用者の首を覆うネック本体部を備える衣料に関する。ネック本体部は、可撓性部を有し、可撓性部は、仰臥時に、顎下三角に付勢される位置に上端部が取り付けられ、当該付勢力が作用したときに上端部と鎖骨側に位置する下端部との間で甲状軟骨付近が肌側から離れる向きに撓みを形成する。
本発明の第2の特徴は、使用者の首を覆うネック本体部を備える衣料のネック本体部に用いる可撓性パーツに関する。第2の特徴に係る衣料において、可撓性パーツは、ネック本体部に着脱可能であって、仰臥時に、顎下三角に付勢される位置に上端部が取り付けられ、当該付勢力が作用したときに上端部と鎖骨側に位置する下端部との間で甲状軟骨付近が肌側から離れる向きに撓みを形成する。
本発明によれば、保湿効果を高めるとともに、首の皺を形成しづらくすることのできる衣料および可撓性パーツを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る衣料を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る衣料を使用者が着用した図である。 本発明の実施の形態に係る衣料を着用した使用者を説明する図である。 前頸部近辺の筋肉、骨および名称を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る可撓性部のバリエーションを説明する図である。 本発明の実施の形態に係る衣料を使用者が着用した図である。 本発明の第1の変形例に係る衣料を説明する図である。 本発明の第1の変形例に係る衣料を使用者が着用した図である。 本発明の第1の変形例に係る衣料を着用した使用者と衣料を説明する図である。 本発明の第1の変形例に係る可撓性部を説明する図である。 本発明の第1の変形例に係る可撓性部のバリエーションを説明する図である。 本発明の第2の変形例に係る衣料を使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係るボレロを使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係るケープを使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係るマフラーを使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係るフードを使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係るネックウォーマーを使用者が着用した図である。 本発明の第3の変形例に係る前掛け付きネックウォーマーを使用者が着用した図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
また、図4を参照して、本発明の実施の形態などにおいて参酌する身体の部位名称を説明する。鎖骨101は、胸部上方の体表近くに水平にある棒状の骨である。甲状軟骨102は、喉頭の骨格をつくる軟骨の一つであって、一般的に、のど仏と称される場合もある。胸鎖乳突筋103は、側頸部を下前方から後上方に走るやや幅広の帯状の筋である。舌骨104は、下顎と咽頭の間に存在するU字形をした骨である。顎下三角105は、下顎の皮膚のうち、左右両サイド部分である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る衣料1は、図1〜図3に示すように、使用者の首を覆い、上下方向に突出したネック本体部2を備える、ハイネックシャツなどの上半身衣料である。図1〜図3において、各(a)は、首前面が伸びた状態のネック本体部2を説明し、(b)は、仰臥時のネック本体部2を説明する。図1および図2において、ネック本体部2の前中心位置を、一点鎖線で示す
ネック本体部2は、身頃部3の首繰りから続き、使用者の首を覆う部分である。ネック本体部2は、使用者の首の保湿状態を維持可能な生地であれば、どのような生地で形成されても良い。また、使用者の首に程よく接し、特に化粧品を塗布した後も首の不快感が抑制される生地で形成されることが好ましい。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るネック本体部2は、可撓性部10と、縮小規制部21を備える。可撓性部10は、ネック本体部2の前中心を少し外れた位置に設けられる。縮小規制部21は、ネック本体部2の首後の両サイドに設けられる。
図2および図3に示すように、首前部分が伸びている立位時に比べて、仰臥時は顎の位置が下がるので、使用者の首前部分に弛みが生じ、皺の原因になりうると考えられる。そこで本発明の実施の形態に係るネック本体部2は、仰臥時においても、首前部分に張りを持たせ、弛みが生じないように、可撓性部10を備える。
可撓性部10は、図2(a)に示すように、棒形状であり、使用者の甲状軟骨102の付近に設けられる。可撓性部10は、仰臥時に、顎下三角に付勢される位置に上端部11が取り付けられ、当該付勢力が作用したときに上端部11と鎖骨側に位置する下端部12との間で甲状軟骨付近が肌側から離れる向きに撓みを形成する。可撓性部10は、図1(b)および図2(b)に示すように、仰臥時に、使用者の甲状軟骨102の付近で、使用者側に余裕を形成するために、上下に伸縮可能である。可撓性部10によって使用者側に形成される余裕は、可撓性部10やネック本体部2による接触圧を緩和するためのものである。
可撓性部10は、図1に示すように、長方形形状である。可撓性部10は、可撓性部10の長手方向が、使用者の上下方向となるように、ネック本体部2に配設される。可撓性部10の上端11から下端12は、立位時に湾曲していない状態で、使用者の首元から顎下付近に亘る長さとほぼ同じ長さを有する。図2(a)に示す例において可撓性部10は、使用者の甲状軟骨102の左側に設けられる場合を説明するが、右側に設けられても良く、また左右両側にそれぞれ設けられても良い。
可撓性部10は、ネック本体部2より厚く形成され、弾力性を有する。可撓性部10は、ネック本体部2に更に部材を接続して形成しても良い。例えば可撓性部10は、ネック本体部2を形成する布と一連でない布を縫いつけることにより、可撓性部10にハリコシ(張り・腰とも表現できる)を与えて形成しても良い。また可撓性部10は、ネック本体部2の布を、甲状軟骨102を外した位置で弛ませて、ネック本体部2を形成する布と一連の布を折りたたむなどにより、ハリコシのある可撓性部10の形状を形成しても良い。また可撓性部10は、ネック本体部2を形成する布とは異なる素材の、弾力性を有する樹脂シートで形成しても良い。また可撓性部10は、ネック本体部2に樹脂プリントをすることにより、弾力性を与えて形成しても良い。
可撓性部10は、少なくとも上下両端付近で、ネック本体部2に接続する。このような可撓性部10は、図1(b)、図2(b)および図3(b)に示すように、仰臥時に、上端11および下端12が近づくように、使用者の外側(前側)に湾曲して伸縮する。これにより、可撓性部10は、使用者の甲状軟骨102の付近に遊びを形成する。また、可撓性部10の上下両端が、下顎および鎖骨101に接続して支えることにより、下顎が下がりすぎないように支える。
より具体的には、仰臥時に、可撓性部10の上端11側は、使用者の顎下三角105の近傍に配置する具体的には、図3(b)に示すように、可撓性部10の下端12側は、顎下三角105によって押されたときに、使用者の身体の一部近傍、具体的には、使用者の鎖骨付近に配置される。さらに可撓性部10の下端12が鎖骨101の付近に当接した状態で、可撓性部10の上端11が顎下三角105によってさらに押される。これにより、可撓性部10は、使用者の外側に向けて湾曲し、甲状軟骨102の近傍に空間を形成するとともに、下顎が下がりすぎないように支える。
可撓性部10は、例えば、ネック本体部2の内側(使用者側)に配設される。この場合、可撓性部10の少なくとも上端11近傍および下端12近傍がネック本体部2に接続する。これにより、仰臥時に、可撓性部10を外側に湾曲させて、可撓性部10でネック本体部2を使用者の首から離して持ち上げ、使用者の甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。可撓性部10をネック本体部2の内側に配設する場合、ネック本体部2の外側に配設する場合に比べて、外観上、違和感を与えないことが期待できる。
また可撓性部10は、ネック本体部2の外側に配設されても良い。この場合も、内側に設けられる場合と同様に、少なくとも上端11近傍および下端12近傍がネック本体部2に接続する。これにより、仰臥時に、可撓性部10が外側に湾曲するのに伴って、ネック本体部2に緩みを持たせ、使用者の甲状軟骨102の近傍に空間を形成させる。ネック本体部2の外側に配設した可撓性部10の全面を、ネック本体部2に接続しても良い。これにより、仰臥時に、可撓性部10を外側に湾曲させて、可撓性部10でネック本体部2を使用者の首から離して引き上げ、使用者の甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。可撓性部10をネック本体部2の外側に配設する場合、ネック本体部2の内側に配設する場合に比べて、使用者の着用感を損なわないことが期待できる。
またネック本体部2が袋状に縫製されている場合、可撓性部10は、その袋内に配設されても良い。この場合も、内側に設けられる場合と同様に、少なくとも上端11近傍および下端12近傍がネック本体部2に接続する。これにより、仰臥時に、可撓性部10が外側に湾曲するのに伴って、ネック本体部2の外側生地も外側に湾曲させるとともに内側生地に緩みを持たせ、使用者の甲状軟骨102の近傍に空間を形成させる。また、可撓性部10の全面をネック本体部2の少なくとも内側生地に接続しても良い。これにより、仰臥時に、可撓性部10が外側に湾曲するのに伴って、ネック本体部2の外側生地および内側生地を外側に湾曲させ、使用者の甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。ここで、可撓性部10の全面を、ネック本体部2の外側生地も接続しても良いし、内側生地と外側生地の両方に接続しても良い。可撓性部10を袋状のネック本体部2の袋内に配設する場合、ネック本体部2の内側あるいは外側に配設する場合に比べて、外観上の違和感を与えないとともに、使用者の着用感を損なわないことが期待できる。
ここで、可撓性部10のネック本体部2への装着方法は、ネック本体部2の布の厚さや柔らかさ、可撓性部10の材質などによって、適切に選択される。また可撓性部10は、ネック本体部2に縫着されても良いし、留め具などで着脱可能に接続されても良い。さらに、可撓性部10の全面をネック本体部2に接続する際、可撓性部10のネック本体部2側の面の全てがネック本体部2に接続される必要はなく、一部に非接続面を有していても良い。また可撓性部10の左右方向の略中央位置で、上端11付近から下端12付近にかけて、ネック本体部2に縫着するなどでも良い。
本発明の実施の形態に係る衣料1は、仰臥時、使用者の首前部分で緩みを形成するため、ネック本体部2全体が身頃方向に引かれ、使用者の首が露出し、保湿効果を得られない場合が考えられる。そこで縮小規制部21は、ネック本体部2の可撓性部10から離れた位置に、ネック本体部2の上下方向の縮小を規制する。縮小規制部21は、ブラジャー用ワイヤーループテープなどの保形性を有する素材で形成されてもよい。
縮小規制部21は、立位時および仰臥時のいずれにおいても、前面側よりも形状変化の少ない背面側寄りの位置であって、かつネック本体部2全体が身頃方向に引かれるのを抑制可能な位置に設けられる。縮小規制部21は、ネック本体部2が適度なゆとりを持つ場合でも、ネック本体部2のずり下がりを防止し、首を覆う状態を保持して、首の保湿効果を高める。図1〜図3に示す例では、縮小規制部21が首後の両サイドに設けられる場合を説明したが、これ以外の位置に配設されても良い。
本発明の実施の形態に係る可撓性部10は、略長方形の細長い棒状である場合を説明したが、これに限られない。可撓性部10は、例えば図5(a)〜(c)に示すように、様々なバリエーションが考えられる。図5(a)に示す可撓性部10aは楕円形状で、(b)に示す可撓性部10bは雲形状である。また図5(c)に可撓性部10cは、猫キャラクターの形状をしており、これら以外にも様々な形状が考えられる。図5(c)に示したキャラクター形状の可撓性部10cは、図6に示すように、衣料1の表側に配設されても良い。このようなキャラクター形状の可撓性部10cも、図2を参照して説明した場合と同様に、立位時には、伸びた状態で配設され、仰臥時に、中央近辺が外側(前側)に湾曲した状態で配設される。
また、可撓性部10は、ネック本体部2に着脱可能な伸縮パーツであっても良い。例えば、ネック本体部2において、甲状軟骨102を外した位置に可撓性部10を装着するための留め具が設けられ、可撓性部10に設けられた留め具と接続するなどにより、図6などに示すような装着状態を実現しても良い。
本発明の実施の形態に係る衣料1は、仰臥時にネック本体部2に外側に湾曲し甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。これにより、仰臥時において、ネック本体部2により首の保湿効果を高めるとともに、ネック本体部2による使用者の首の接触圧を軽減することができる。本発明の実施の形態に係る衣料1は、比較的長い就寝中においても、首の保湿状態の維持を支援することができる。また、可撓性部10の上下両端が、下顎および鎖骨に接続して支えることにより、可撓性部10は、下顎が下がりすぎないように支え、仰臥時においても、使用者の首前面にしわが形成されづらい状態を維持することができる。
図1〜図3に示す例において可撓性部10は、平らに形成される棒形状である場合を説明したがこれに限られない。例えば、可撓性部10は、予め外側に湾曲した形状で保形され、仰臥時のみならず立位時においても、甲状軟骨102の近傍に空間を形成しても良い。また、可撓性部10は、予め外側に湾曲した形状で保形されて配設され、上端11が下顎に押し出されることにより、外側にさらに湾曲しやすいように形成されても良い。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態において可撓性部10は、棒形状である場合を説明したが、第1の変形例においては、シート形状の可撓性部30である場合を説明する。図7〜図9において、各(a)は、首前面が伸びた状態のネック本体部2を説明し、(b)は、仰臥時のネック本体部2を説明する。
第1の変形例に係る可撓性部30は、ゴム状の弾性シート(例えば、ポリエステルエラストマーシート)などの、弾力性があり、湾曲自在の面部材(シート部材)により形成される。また可撓性部30は、ネック本体部2の首の前中心近傍位置に配設され、少なくとも上下両端付近で、ネック本体部2に接続する。このような可撓性部30は、図7(b)、図8(b)および図9(b)に示すように、仰臥時に、上端31および下端32が近づくように、使用者の外側に湾曲して伸縮する。これにより、可撓性部30は、使用者の甲状軟骨102の付近に遊びを形成する。
より具体的には、仰臥時に、可撓性部30の上端31側は、使用者の下顎前中心の近傍位置に配置する。図9(b)に示すように、また可撓性部30の下端32側は、下顎によって押されたときに、使用者の身体の一部、具体的には、使用者の鎖骨付近に近接する位置に配置される。さらに可撓性部30の下端32が鎖骨付近に当接した状態で、可撓性部30の上端31が下顎によってさらに押されることにより、可撓性部30は、使用者の外側に向けて湾曲し、甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。また、可撓性部30の上下両端が、下顎および鎖骨に接続して支えることにより、下顎が下がりすぎないように支える。
また図9(b)に示すように、可撓性部30は、可撓性部30の左右両端が、胸鎖乳突筋103の前中心側にかからないように配設される。可撓性部30の左右両端が、胸鎖乳突筋103の前中心側の境界よりも外側または内側に位置するように、可撓性部30は形成され配置される。
可撓性部30は、ネック本体部2の内側に配設されても良いし、外側に配設されても良い。また、ネック本体部2が袋状に縫製される場合、可撓性部30は、その袋内に配設されても良い。また可撓性部30は、少なくとも上端31近傍および下端32近傍がネック本体部2に接続すれば良く、全面がネック本体部2に接続しても良いし、一部面がネック本体部2に接続しても良い。可撓性部30のネック本体部2への装着方法は、ネック本体部2の布の厚さや柔らかさ、可撓性部30の材質などによって、適切に選択される。
図10を参照して、第1の変形例に係る可撓性部30およびネック本体部2を説明する。図10(a)に示すように、第1の変形例に係る可撓性部30は、面状(シート状)であって、第1の開口部33、第2の開口部34および応力集中部35を備える。
第1の開口部33は、使用者の甲状軟骨102の近傍位置に設けられ、第2の開口部34は、使用者の舌骨104の近傍位置に設けられる。使用者の甲状軟骨102の近傍位置および舌骨104の近傍位置は、ネック本体部2により保湿されるとともに、可撓性部30に接しづらく配設される。
応力集中部35は、第1の開口部33の上部付近および下部付近の少なくとも一方に対応した位置に設けられ、湾曲を助長するものである。図10に示す例では、可撓性部30は、第1の開口部33の上部付近の左右両端および第1の開口部33の下部付近の左右両端に、応力集中部35を設ける。図10に示す例において応力集中部35は、略三角形状の切り欠きであるが、これは一例であり、半円や矩形などの適宜の凹部により形成される。換言すれば、可撓性部30は、凹状の応力集中部35を形成することにより、湾曲する部分の長さが短くなり、湾曲しやすい形状を形成する。これらの応力集中部35により、可撓性部30の伸縮により生じる応力を集中させ、第1の開口部33近辺において、使用者側に空間を形成しやすくする。
図10(b)は、第1の変形例に係るネック本体部2を、後中心位置で切断して開いた状態である。ネック本体部2の前中心位置Lに、可撓性部30の中心が位置するように、可撓性部30がネック本体部2に配設される。また、可撓性部30から離れた位置であって、使用者の首後の両サイド近傍位置に、縮小規制部41が配設される。
図11を参照して、可撓性部30の変形例を説明する。
図11(a)に示す可撓性部30aは、左右両端が胸鎖乳突筋の外側に位置するような、幅広の略長方形形状を有する。図11(b)に示す可撓性部30bは、左右両端が胸鎖乳突筋の内側よりも前中心側に位置するような、幅狭の略長方形形状を有する。図11(c)に示す可撓性部30cは、左右両端が胸鎖乳突筋の前中心側の境界よりも外側に添って位置するような、略台形形状を有する。
図11(a)、(b)において、応力集中部35a、35bは、左右両端にそれぞれ設けられる切り欠き(凹部)であるのに対し、図11(d)の応力集中部35dは、可撓性部30dに設けられる楕円状の開口である。応力集中部35dは、第1の開口部33dから左右上下方向に離れた位置に設けられ、左右方向に長い開口である。換言すれば、可撓性部30dは、可撓性部30と同様に、開口する応力集中部35dを形成することにより、湾曲する部分の長さが短くなり、湾曲しやすい形状を形成する。図11(d)に示すようなこれらの応力集中部35dにより、可撓性部30dの伸縮により生じる応力を集中させ、第1の開口部33d近辺において、使用者側に空間を形成しやすくする。
図11(a)〜図11(d)に示すように、第1の開口部33a〜33d、および第2の開口部34a〜34dは、甲状軟骨102および舌骨104の近辺が開口していれば、どのような形状でも良い。
本発明の第1の変形例に係る衣料1においても、本発明の実施の形態と同様に、仰臥時にネック本体部2の外側に湾曲し、甲状軟骨102の近傍に空間を形成する。これにより、仰臥時において、ネック本体部2により首の保湿効果を高めるとともに、ネック本体部2による使用者の首の接触圧を軽減することができる。これにより本発明の第1の変形例に係る衣料1は、比較的長い就寝中においても、首の保湿状態の維持を支援することができる。また、可撓性部30の上下両端が、下顎および鎖骨に接続して支えることにより、可撓性部30は、下顎が下がりすぎないように支え、仰臥時においても、使用者の首前面に皺が形成されづらい状態を維持することができる。
また本発明の第1の変形例においても、本発明の実施の形態と同様に、可撓性部30は、予め外側に湾曲した形状で保形され、仰臥時のみならず立位時においても、甲状軟骨102の近傍に空間を形成しても良い。また、可撓性部30は、予め外側に湾曲した形状で保形されて配設され、上端31が下顎に押し出されることにより、外側にさらに湾曲しやすいように形成されても良い。
さらに本発明の第1の変形例においても、本発明の実施の形態と同様に、ネック本体部2は、縮小規制部41を備えても良い。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態および第1の変形例においては、仰臥時に、可撓性部の下端が鎖骨101に接続する場合を説明したが、これに限られない。第2の変形例においては、仰臥時に、可撓性部10dの下端が、胸部に接続する場合を説明する。
図12に示すように、第2の変形例に係る可撓性部10dは、図2を参照して説明したように、使用者の前中心を離れた位置に設けられる。第2の変形例に係る可撓性部10dは、図2を参照して説明した可撓性部10よりも長く形成される。可撓性部10dの下端12dが乳房付近に当接した状態で、可撓性部10dの上端11dが顎下三角105によってさらに押されることにより、可撓性部10dは、使用者の外側に向けて湾曲する。これにより第2の変形例においても実施の形態と同様に、甲状軟骨102の近傍に遊びを形成することができる。
このように、可撓性部が甲状軟骨102の近傍に空間を形成することができれば、可撓性部は、使用者のどの位置に接続しても良い。また、第1の変形例で示したシート形状についても、より長いシート形状を衣料1に装着し、図12と同様に、可撓性部の下端を使用者の胸部のふくらみに接続しても良い。
(第3の変形例)
上述した実施の形態においては、衣料1がハイネックの上半身用衣料の場合について説明したが、これ以外の衣料についても適用できる。
例えば、図13に示す衣料1aは、ネック本体部2を備えるボレロであって、図14に示す衣料1bは、ネック本体部2を備えるケープである。このように、ハイネックシャツ以外の上半身衣料にも、首を覆うネック本体部2を備える上半身用衣料に、可撓性部10および縮小規制部21を設けることにより、使用者は、ハイネックシャツの場合と同様の効果を得ることができる。
また、上半身用衣料以外にも適用することができる。図15に示す衣料1cは、ネック本体部2を備えるマフラーである。図16に示す衣料1dは、ネック本体部2を備えるフードである。
さらに、図17に示すように、ネック本体部2を備えるネックウォーマー1eも考えられる。また図18に示すネックウォーマー1fは、ネック本体部2が上下方向にずれることを防止するために、前掛け4を備える。この前掛けの裏面に、クリップ5などを設けて、着用者の上半身用衣料に接続しても良い。これにより、ネックウォーマーと上半身用衣料とのずれを防ぎ、保湿効果を高めることができる。
このように、上半身用衣料に限らず、使用者の首を覆うネック本体部2を備えることのできれば、どのような衣料に適用しても良い。また、図13〜図18を参照して説明した可撓性部10は、本発明の実施の形態で説明した棒状タイプの場合を説明したが、第1の変形例で説明したシートタイプを適用しても良い。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態とその第1〜第3の変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
例えば、可撓性部は、衣料に固着されても良いし、着脱可能に接続されても良い。可撓性部を着脱可能とする場合、留め具などでネック本体部に接続する場合や、ネック本体部2に可撓性部を配置する収容部を形成し、縮小部を出し入れする場合などが考えられる。また可撓性部または伸縮パーツは、立位時においても使用者側の外側に湾曲した形状を有していても良い。
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 衣料
2 ネック本体部
3 身頃部
4 前掛け
5 クリップ
10、30 可撓性部
11、31 上端
12、32 下端
21、41 縮小規制部
33 第1の開口部
34 第2の開口部
35 応力集中部
101 鎖骨
102 甲状軟骨
103 胸鎖乳突筋
104 舌骨
105 顎下三角

Claims (6)

  1. 使用者の首を覆うネック本体部を備える衣料であって、
    前記ネック本体部は、可撓性部を有し、
    前記可撓性部は、
    仰臥時に、顎下三角に付勢される位置に上端部が取り付けられ、当該付勢力が作用したときに前記上端部と鎖骨側に位置する下端部との間で甲状軟骨付近が肌側から離れる向きに撓みを形成する
    ことを特徴とする衣料。
  2. 前記可撓性部は、前記ネック本体部より厚く形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の衣料。
  3. 前記可撓性部は、少なくとも上下両端付近で、前記ネック本体部に接続する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の衣料。
  4. 仰臥時に、前記可撓性部の下端部は、胸部に付勢される位置まで鎖骨側よりも下側に延在している、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣料。
  5. 前記可撓性部は、湾曲自在の面部材により形成され、前記使用者の甲状軟骨に対応する位置に開口部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣料。
  6. 使用者の首を覆うネック本体部を備える衣料の前記ネック本体部に用いる可撓性パーツであって、
    前記ネック本体部に着脱可能であって、
    仰臥時に、顎下三角に付勢される位置に上端部が取り付けられ、当該付勢力が作用したときに前記上端部と鎖骨側に位置する下端部との間で甲状軟骨付近が肌側から離れる向きに撓みを形成する
    ことを特徴とする可撓性パーツ。
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