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JP6112442B2 - 押入れ構造 - Google Patents

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JP6112442B2
JP6112442B2 JP2012202532A JP2012202532A JP6112442B2 JP 6112442 B2 JP6112442 B2 JP 6112442B2 JP 2012202532 A JP2012202532 A JP 2012202532A JP 2012202532 A JP2012202532 A JP 2012202532A JP 6112442 B2 JP6112442 B2 JP 6112442B2
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平田 恒一郎
恒一郎 平田
清行 岡田
清行 岡田
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崇司 三橋
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すてきナイスグループ 株式会社
すてきナイスグループ 株式会社
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Description

この発明は、押入れ構造、特に奥行が十分でない収納部において、布団を含む寝具類を効率的に収納することのできる押入れ構造に関するものである。
布団を容易に押入れ内等に収納することができて、この作業が行い易く、布団を二つ折りした時の、この布団の互いに対接する部分間あるいは各布団間に適宜な間隙を設けることができて、この布団が乾燥し易い状態とすることができ、この布団を気持ち良く使用することができる布団収納装置が、特開平05−086720号公報(特許文献1)において提案されている。
この布団収納装置は、布団を収納する収納部が備えられた装置本体の底部側に、基枠が設けられ、この基枠に少なくとも一本の布団支持枠の下部が、装置本体の前方に倒れた状態で突出される一方、装置本体内に起立されるように起倒自在に枢着され、この布団支持枠の上部には、布団が掛けられる布団掛け腕部が設けられているものである。
特開平06−154051号公報(特許文献2)においては、押入れ等の布団収納部の前方において、棚に布団を載せ、布団を棚から取り出すに当たり、作業者が身体を大きく前屈みにする必要がない布団収納装置が提案されている。
具体的には、布団収納部内の奥側に架台を固定配設し、前記架台に対して昇降アームを上下昇降自在に設け、当該昇降アームを前後方向に伸縮自在として昇降アームの先端可動アーム部に棚板を支持し、当該棚板を上方に移動させるための移動力を付与する上昇力付与手段を設けた布団収納装置である。
さらに、特開平08−066258号公報(特許文献3)には、敷布団の幅より狭い幅にならざるを得ない布団収納棚に、敷布団などを安定して収納できるスライド式の布団収納棚が提案されている。
このスライド式の布団収納棚は、押入れの内部と外部の間を進退自在なもので、具体的には、収納棚の左右側部には、中央から外側へ向かって漸次高さの増す傾斜面が形成されたものである。
特開平05−086720号公報(請求項1、図1) 特開平06−154051号公報(請求項1、図1) 特開平08−066258号公報(請求項1、図1)
前記特許文献1および2に記載の発明は、押入れなどに収納された布団の出し入れに際して、その作業を容易にすることを目的とするものである。
これに対し、特許文献3に記載の発明は、実際に使用される布団の横幅と、当該布団を収納する押入れの幅との相違に着目してなされたもので、敷布団の幅を小さくした姿勢状態で収納棚上に収納でき、この収納棚は押入れの開口部を支障なく通過させることができるなどの効果を奏するとされている。
特許文献3では、押入れなどの収納部の開口幅については考慮されてはいるものの、その奥行については、一切考慮されていない。
一般的には、布団などの寝具類を収納する押入れは、戸建て住宅では奥行が壁芯で910mm前後、マンションなどの居室面積の狭い集合住宅においては、850〜900mm程度で設定されているので、布団などを三つ折りに折り畳んでも収納可能である。
前記居室面積の狭いマンションなどでは、和室の設定がない場合が多く、多くの場合、押入れを含む収納部の奥行は600〜800mm前後で設定されているので、特に寝具類の収納に困るケースが多くなっている。
この発明はかかる現状に鑑み、寝具類を載置する棚板を奥行方向に傾斜させて配置することによって、押入れなどの収納部の奥行不足が解消されることを見出し、この発明を完成させたものである。
すなわち、この発明は、一般的な奥行を有しない押入れなどの収納部において、家族構成の変化などによって使用枚数が増加しても、無理に寝具類を押し込むことなく、整頓された状態で寝具類を収納することのできる、押入れ構造を提供することを目的とするものである。
前記の目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
壁芯の奥行を十分に取ることができない寝具類の収納部において、
左右方向において相対する側壁の開口部側および壁面側に、それぞれダボ孔が、棚板を底面に対して平行に、かつ前記開口部から壁面方向に向かって一定の角度で傾斜させることができるよう、上下方向に配設され
前記棚板は、底面に対して平行状態もしくは開口部から壁面方向に向かって20〜40度の角度で傾斜している状態で、布団収納用箱を左右方向にスライド自在に載置し、もって通気層を確保できるよう構成されていること
を特徴とする押入れ構造である。
この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の押入れ構造において、
前記傾斜の角度は、
26〜27度の範囲内であること
を特徴とするものである。
この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の押入れ構造において、
前記収納部は、
壁芯の奥行が、約600〜800mmであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1に記載の押入れ構造において、
前記ダボ孔は、
前記壁面側のダボ孔の間隔が、開口部側のダボ孔の間隔よりも短く設定されていること
を特徴とするものである。
この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1に記載の押入れ構造において、
前記左右方向において相対する側壁は、
それぞれ中央部にも、傾斜して配される棚板を支承するためのダボ用のダボ孔が上下方向に配置されていること
を特徴とするものである。
この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項1に記載の押入れ構造において、
前記棚板は、
スノコ状、又は左側面及び/又は右側面もしくは背面側の縁部に沿って、通風用の切欠き部が形成されていること
を特徴とするものである。
この発明にかかる押入れ構造は、壁芯の奥行を十分に取ることができない寝具類の収納部において、寝具類を載置する棚板を、開口部側から奥行方向に所定の角度で傾斜させて配置することによって、必要な寝具類を確実に収納することができる。
特に、収納部の左右方向において相対する側壁の開口部側および壁面側に、それぞれダボ孔を、棚板を底面に対して平行に、かつ前記開口部から壁面方向に向かって一定の角度で傾斜させることができるよう上下方向に配設するので、家族構成の変化によって、収納する寝具類の枚数が増加した場合には、棚板を底面に対する平行配置から、壁面側に向かって傾斜配置させることによって、常に整頓された状態で寝具類を押入れに収納することができる。
特に、より多くの寝具類を収納するため、前記傾斜の角度を26〜27度の範囲で傾斜可能なように位置間隔にダボ孔を設計することができる。
さらに、前記棚板をスノコ状とすることによって、あるいは棚板の左右の側縁もしくは背面の縁部の所要の部位に、半円状ないしコ字状などからなる通風用の切欠き部を形成することによって、さらには棚板上に布団収納用箱を左右方向にスライド自在に載置させ、上下の布団収納用箱の位置を同一側に、あるいは互い違いにずらせることによって、空気が流通し、寝具類を湿気から守ることが可能となる。
この発明の押入れ構造の一例を示す概略側面図である。 この発明の押入れ構造の他の一例を示す概略側面図である。 この発明の押入れ構造のさらに他の一例を示す概略正面図である。
以下、この発明にかかる押入れ構造の実施例を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は、その要旨を変更しない範囲内において種々改良を加えることができるもので、実施例にのみ限定されるものではない。
この発明における押入れ構造は、間口が壁芯で約600〜800mm前後のもので、通常の間口の壁芯間が850〜900mmのものに比べると、約30%〜約12%程度狭く設計されている収納部が対象である。
一方、収納される寝具類は、三つ折り状態で幅が約700mm前後である。
そのため、図1に示す実施例1においては、間口は一般的な押入れの寸法と変わらないが、奥行が壁芯間で約700mm前後の収納部1を想定し、棚板5を開口部側から奥行方向に向けて約26.5度の角度で傾斜させることによって、効率的に寝具類を収納できるようにしたものである。
すなわち、居室R側の壁面2と他の部屋、もしくは他の住戸との境界の壁面3との間で相対する側面板4,4(図1では右側の側面)の開口部(居室)側と奥行側に、それぞれ棚板5を載置するためのダボ(図示せず)を着脱自在に装着させるためのダボ孔6,7を、一定間隔で上下方向に配設する。
前記ダボ孔6,7を側面板4,4に形成するに際しては、家族が少なく、使用する布団などの寝具類が量的に少ない場合には、棚板5は底面に対して並行であってもよいので、居室側と壁面側に形成するダボ孔6,7は、基本的に左右同数とする。
家族構成の変化によって、使用する寝具類が増加した場合には、より多くの寝具類を収納するため、居室側のダボ孔6と壁面側のダボ孔7との上下方向における位置の違いによって、棚板5を奥行側に傾斜させ、少なくともその角度が最終的に約26〜27度の範囲で傾斜可能なように位置間隔にダボ孔6,7を設計する。
その際、上下方向に配設するダボ孔6,7の間隔をできるだけ狭くすることで、傾斜角度の調整をより容易に行うことができる。
前記棚板5を奥行方向に約26.5度で傾斜させた収納部1において、前記棚板5に三つ折りした状態の布団8を複数組積層して、収納とその取出しを行ったが、その作業は比較的容易に行うことができた。
かかる棚板5の傾斜角度は、少なくともその角度が5〜40度の範囲であれば、収納部1の底面に対して平行に装着される棚板5に比べ、傾斜角度に相応して寝具類の収納を漸増させることが可能である。
しかしながら、傾斜角度が40度以上になると、棚板から寝具類を取り出す場合、収納部1内に手を深く挿入する必要が生じ、全体的に前屈みの姿勢を取らざるを得なくなる。
そのため、棚板5を傾斜させる範囲は、収納部1の高さの少なくとも1/2以下の高さの範囲内であることが好ましい。
図2に示す実施例2は、前記実施例1よりもさらに奥行が壁芯で600mmと狭い収納部11の例である。
なお、実施例1と同一部位は、同一の符号で説明する。
前記収納部11の相対する側面板4,4に形成するダボ孔6,7は、上下方向において位置を異ならせてダボを装着した場合、棚板5の傾斜角が40度となるよう設計して配設されたものである。
この実施例2では、棚板5の傾斜角を40度としているので、傾斜はややきついが、布団8の収納は比較的容易に行うことができた。
しかしながら、その取出しは、三つ折りされた布団8の左右の中央部を握持して行うため、前傾姿勢で収納部11内に上半身を差し入れる必要があるので、傾斜の緩い実施例1に比して、作業者かかる負荷がやや多くなっている。
前記傾斜角が40度と傾斜がきつくなると、棚板5に布団8を乗せた場合、棚板5に相応の負荷が作用するので、棚板5の下面の中央部を支承するためのダボ孔9,9・・を設けることが好ましい。
その際、図に示すように、前記ダボ孔9を上下方向に2列平行に配設することで、より棚板5に作用する負荷を分散させることができるが、1列であってもよい。
前記棚板5は、基本的に無垢の板状体であってもよいが、積層される寝具類を湿気から守るには、スノコ状のものを使用することが好ましい。
その際、スノコ状とした棚板は、棚板の傾斜角度が増すと、奥行き側の開口面が実質的に狭くなって、通風効果が小さくなる可能性がある。
そのため、前記棚板5を所要の厚みを有する板状体で構成し、収納部11の左右の側面板4,4および奥行側の壁面3に付設される化粧板と接する棚板5の、3つの縁部(左右および背面)のいずれか、もしくは2カ所以上に円弧状又はコ字状などからなる適宜の大きさを有する切欠き部(図示せず)を形成することで、当該切欠き部を介して上下方向に空気が流通して、寝具類が湿気ることを防止することできる。
さらに、無垢の板状体からなる棚板5の使用に際しては、図3に示すように、相対する側面板4,4間に装着される棚板5の上面に、別途底が浅く、横幅が棚板5の長手方向の幅より短いボックス状の布団収納用箱10をそれぞれ配設する。
通気性の保持に際しては、前記布団収納用箱10を棚板5上で左右方向にスライドさせることで、あるいは上下方向に位置する布団収納用箱10を、位置をずらせるようにセットすることで各段間に隙間Sが形成され、収納部1又は11内の通気性を確保することができる。
この発明にかかる押入れ構造は、壁芯間の奥行が狭い収納部において、収納部内に配設する棚板を、開口部側から奥行方向に傾斜させて設置することによって、三つ折り状態での幅が650〜700mm前後の布団を、収納枚数を減らすことなく収納可能としたものである。
この発明の押入れ構造は、奥行の狭い収納部に設置する棚板を、開口部側から奥行方向に向けて傾斜させて装着することができるため、あらゆる物品の収納に応用することが可能で、効率的に物品の収納ができる。
1,11 収納部

Claims (6)

  1. 壁芯の奥行を十分に取ることができない寝具類の収納部において、
    左右方向において相対する側壁の開口部側および壁面側に、それぞれダボ孔が、棚板を底面に対して平行に、かつ前記開口部から壁面方向に向かって一定の角度で傾斜させることができるよう、上下方向に配設され
    前記棚板は、底面に対して平行状態もしくは開口部から壁面方向に向かって20〜40度の角度で傾斜している状態で、布団収納用箱を左右方向にスライド自在に載置し、もって通気層を確保できるよう構成されていること
    を特徴とする押入れ構造。
  2. 前記傾斜の角度は、
    26〜27度の範囲内であること
    を特徴とする請求項1に記載の押入れ構造。
  3. 前記収納部は、
    壁芯の奥行が、約600〜800mmであること
    を特徴とする請求項1に記載の押入れ構造。
  4. 前記ダボ孔は、
    前記壁面側のダボ孔の間隔が、開口部側のダボ孔の間隔よりも短く設定されていること
    を特徴とする請求項1に記載の押入れ構造。
  5. 前記左右方向において相対する側壁は、
    それぞれ中央部にも、傾斜して配される棚板を支承するためのダボ用のダボ孔が上下方向に配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の押入れ構造。
  6. 前記棚板は、
    スノコ状、又は左側面及び/又は右側面もしくは背面側の縁部に沿って、通風用の切欠き部が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の押入れ構造。
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