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JP6199827B2 - 射出成形機とパスワード発行器の組み合わせ - Google Patents

射出成形機とパスワード発行器の組み合わせ Download PDF

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Description

本発明は、ユーザ認証が必要な射出成形機とパスワード発行器に関するものである。
射出成形機は、従来周知のように、加熱シリンダと該加熱シリンダ内で回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュとからなる射出装置、一対の金型、これらの金型を型締する型締装置、成形品を突き出すエジェクタ装置、等から構成され、これらの装置はコントローラによって制御されるようになっている。またコントローラには、製造技術に関するノウハウも保存されている。すなわち成形条件が設定され、各装置に設けられているセンサで測定された測定値データが入力されている。つまりコントローラから操作すると、射出成形機を運転することができるし、製造技術に関するノウハウにも容易にアクセスすることができる。従って射出成形機においてはセキュリティを確保する必要があり、コントローラでは、許可されたユーザのみ操作できるように、認証が行われている。
特開2012−79209号公報 特開2012−14434号公報
操作者の認証には色々な方法があるが、例えば特許文献1にはIDカードによって認証する方法が記載されている。特許文献1に記載の射出成形機には非接触でIDカード情報を読み取ることができるIDカード読み取り機が設けられている。そして、射出成形機の操作権限が与えられているユーザには予めIDカードが配布されている。従って、ユーザがIDカードをIDカード読み取り機にかざすと、認証が完了し、射出成形機を操作することができる。
ユーザIDとパスワードとによってユーザを認証する方法も周知である。認証を行う射出成形機には入力端末が設けられている。入力端末からユーザを識別するユーザIDとパスワードとを入力するとユーザは認証されて射出成形機の操作が許可されるようになっている。このような従来の射出成形機においては、パスワードはユーザが決定する文字列からなり、予めユーザがコントローラに書き込むようにしている。あるいは、射出成形機に予め固定的に用意されているパスワードもある。このようなパスワードも固定の文字列として射出成形機のコントローラに書き込まれている。いずれにしてもパスワードは固定の文字列からなるものがほとんどである。
射出成形機とは直接関係はないが、認証する際のパスワードが固定の文字列ではなく、認証毎に文字列が変化する、いわゆるワンタイムパスワードも周知であり、例えば特許文献2のように、多数の文献において提案されている。ワンタイムパスワードによる認証方式は色々あるが、代表的なものは時刻同期方式とチャレンジ・レスポンス方式である。時刻同期方式では、認証を受けるユーザには予めパスワードを生成するパスワード生成器、つまりトークンが配布される。トークンにおいてユーザが固有のキー番号、例えばユーザIDを入力すると、ユーザIDと現在時刻のタイムスタンプの組み合わせからなる数値が所定のハッシュ関数で処理されて所定のビット数のハッシュ値が得られる。そして、このハッシュ値から決められたルールに基づいて文字列が生成される。つまりトークンにおいてワンタイムパスワードが生成される。認証を受けたい認証機器、例えばサーバコンピュータにおいて、ユーザがユーザIDとワンタイムパスワードとを入力すると、サーバーコンピュータにおいても、ユーザIDと現在時刻とからトークンと同様の処理を行って内部的にパスワードの文字列を生成する。入力されたワンタイムパスワードとこのパスワードの文字列とを比較して認証が行われる。一方、チャレンジ・レスポンス方式では、認証を受けるユーザに予め所定の関数によって演算を行うレスポンス生成器が配布される。ユーザが認証を受けたい認証機器、例えばサーバコンピュータに要求を行うと、サーバコンピュータからチャレンジと呼ばれる一時的に生成される数値が送られてくる。チャレンジはこれ自体では意味をなさないランダムな数値である。ユーザがこのチャレンジをレスポンス生成器に入力すると、所定の関数で処理されてレスポンスと呼ばれる数値が生成される。このときサーバコンピュータでも内部で同じ関数によってチャレンジからレスポンスに相当する数値を計算している。ユーザがレスポンス生成器で得られたレスポンスをサーバコンピュータに入力すると、数値が比較されて認証が行われる。これらのようにワンタイムパスワードは、認証を受けようとするタイミングで発行され、わずかな時間の間だけで有効なものであるので、万一第三者にパスワードが漏れても第三者によるなりすましの可能性はほとんどなく、高いセキュリティが確保される。射出成形機においても、このような従来周知のワンタイムパスワードによる認証方法を適用することも考えられる。
前記したように射出成形機においては色々なユーザの認証方法がある、あるいは周知の認証方法を射出成形機の認証に適用することが可能である。つまり特許文献1に記載の方法のように、IDカードによって認証をすることもできるし、固定の文字列からなるパスワードによって認証することもできるし、パスワードが変化するワンタイムパスワードによって認証をすることもできる。それぞれの方法には優れた点も多い。しかしながら、射出成形機における事情に鑑みると、これらの認証方法には解決すべき点も見受けられる。射出成形機は、認証されるユーザにはレベル分けされた権限が付与されるようになっており、レベルに応じて実行可能な操作が相違している。射出成形機のメーカの技術者は、顧客に販売された全ての射出成形機に対して、制限無く操作を実行できる権限が与えられる必要がある。そのようにしなければ、射出成形機の保守ができないからであり、このことが射出成形機における特別な事情と言える。そこでこの事情に鑑みてそれぞれの認証方法を検討すると、まず、特許文献1に記載の方法のようにIDカードによってユーザを認証をする方法においては、メーカの技術者は専用のIDカードを常時携帯しなければならず煩雑である。またIDカードは盗まれる危険もある。そうすると、悪意のある第三者が認証されてしまうという問題がある。次に、固定のパスワードによる認証方法について検討すると、この認証方法においては、一旦パスワードが漏洩すると、いわゆるなりすましによって悪意のある第三者が認証されて射出成形機を操作できることになる。ところで、パスワードの漏洩は避けることができない事情もある。例えば、メーカの技術者の訪問が難しい遠隔地の顧客の射出成形機を保守するケースがある。このような射出成形機において、発生した問題を緊急に解決しなければならない場合には、やむを得ず顧客であるユーザに保守を依頼しなければならない。この場合ユーザに、メーカの技術者用のパスワードを教えて認証してもらうことになる。そうすると、パスワードが実質的に漏洩することになる。つまり、以後そのユーザは全ての射出成形機を操作できることになるし、他の悪意のある第三者にパスワードが漏洩する危険もある。
従来のワンタイムパスワードによる認証方法を射出成形機に適用する場合にも問題が見受けられる。ワンタイムパスワードによる認証方法では、メーカの技術者にパスワード生成器、レスポンス生成器等を配布しなければならず、技術者はこのような機器を常時携帯する必要がある。そうすると費用が嵩むし煩雑である。例えば、射出成形機のメーカが保守拠点を設けて、保守拠点にパスワード生成器、レスポンス機器等を用意すれば、ユーザにこのような機器を配布する必要はなくなるかも知れない。つまり技術者は認証を受けたいときには、保守拠点のオペレータに電話をする。そうするとオペレータがパスワード生成器、レスポンス生成器等を操作してワンタイムパスワードを技術者に通知する、あるいはレスポンスを通知する。そうするとパスワード生成器、レスポンス生成器等を所持していなくても、技術者はワンタイムパスワードあるいはレスポンスを得てユーザ認証できることになる。しかしながら、一般的に射出成形機を保守する場合には、メーカの技術者は1日に何回もログインつまり認証とログアウトとを繰り返す。そうすると技術者は、認証を受ける毎に保守拠点に電話をしなければならず煩雑である。
本発明は、上記したような従来の問題点あるいは課題を解決した、射出成形機を提供することを目的としており、具体的には、認証を受けるユーザがパスワード生成器、レスポンス生成器等の機器を必ずしも携帯する必要がなく、認証における安全性および信頼性が高く、仮に権限の無いユーザに対して緊急避難的に認証を受けることができるようにするとしてもその後の認証を確実に禁止してセキュリティが確保されるような射出成形機を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、射出成形機とパスワード発行器の組み合わせとして構成する。射出成形機のコントローラは、内部のメモリ内に製造番号等のユニークな番号からなる固有番号と、所定の周期例えば毎日カウントアップする内部カウンタと、キー番号とを備え、内部カウンタは外部からの閲覧と書き換えを禁止し、キー番号はコントローラのモニタに表示するようにする。そしてコントローラにおいて、第1のハッシュ関数に内部カウンタと固有番号を入力して出力値を得、この出力値からキー番号を生成するようにし、第2のハッシュ関数にキー番号と現在日付を入力して出力値を得、この出力値から検証用パスワードを生成する。一方、パスワード発行器においては、キー番号を入力できるようになっており、操作者がキー番号をモニタで読み取ってパスワード発行器に入力すると、パスワード発行器は第2のハッシュ関数にキー番号と現在日付を入力して出力値を得、この出力値から入力用パスワードを生成する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、コントローラを備えた射出成形機とパスワード発行器の組み合わせからなり、該パスワード発行器によって生成された入力用パスワードを前記コントローラに入力すると、該コントローラ内において生成される検証用パスワードと比較されてユーザ認証される射出成形機とパスワード発行器の組み合わせであって、前記コントローラは、内部のメモリ内に射出成形機にユニークな固定の番号である固有番号と、所定の周期でカウントアップする内部カウンタと、所定のキー番号とを備え、前記内部カウンタは外部からの閲覧と書き換えが禁止され、そして前記キー番号は前記コントローラのモニタに表示されるようになっており、前記コントローラにおいて、前記キー番号は、第1のハッシュ関数に前記内部カウンタと前記固有番号が入力されその結果得られる出力値から生成され、そして前記検証用パスワードは、第2のハッシュ関数に前記キー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から生成されるようになっており、前記パスワード発行器は入力部を備え、該入力部から前記キー番号が入力されると、前記第2のハッシュ関数に前記キー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から前記入力用パスワードが生成されるようになっていることを特徴とする、射出成形機とパスワード発行器の組み合わせとして構成する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の射出成形機とパスワード発行器の組み合わせにおいて、前記固有番号は射出成形機の製造番号であり、前記内部カウンタは1日に1カウントずつカウントアップされるようになっていることを特徴とする射出成形機とパスワード発行器の組み合わせとして構成される。
以上のように、本発明は、コントローラを備えた射出成形機とパスワード発行器の組み合わせからなり、該パスワード発行器によって生成された入力用パスワードをコントローラに入力すると、該コントローラ内において生成される検証用パスワードと比較されてユーザ認証されるようになっている。つまり認証はパスワードでされるようになっており、パスワードは固定の文字列ではなくパスワード発行器が生成するようになっている。つまり、いわゆるワンタイムパスワードのようなパスワードで認証されることになる。そして本発明によると、コントローラは、内部のメモリ内に射出成形機にユニークな固定の番号である固有番号と、所定の周期でカウントアップする内部カウンタと、所定のキー番号とを備え、内部カウンタは外部からの閲覧と書き換えが禁止され、そしてキー番号はコントローラのモニタに表示されるようになっており、コントローラにおいて、キー番号は、第1のハッシュ関数に内部カウンタと固有番号が入力されその結果得られる出力値から生成され、そして検証用パスワードは、第2のハッシュ関数にキー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から生成されるようになっている。そうすると、まずキー番号は、内部カウンタが更新されない限り更新されないことになる。つまり内部カウンタのカウントアップの周期内であれば、キー番号は不変になっている。そしてこのキー番号と本日日付とから検証用パスワードが生成されるので、検証用パスワードが変化するのは、内部カウンタのカウントアップに伴ってキー番号が変化する場合、あるいは日付が変わる場合、のいずれかになる。同様に本発明によると、パスワード発行器は入力部を備え、該入力部からキー番号が入力されると、第2のハッシュ関数にキー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から前記入力用パスワードが生成されるようになっている。つまり入力用パスワードも、検証用パスワードと同様に生成されるので、検証パスワードが変化するのと同じ周期で変化することになる。そうするとパスワードは、比較的長時間変化しないことになる。このようなパスワードは、1回のみしか利用できないワンタイムパスワードではなく、所定の期間について有効なパスワードということができる。そうすると、認証を受けたい操作者は、必ずしもパスワード発行器を携帯する必要がない。つまり、保守拠点等にパスワード発行器を備えてオペレータを常駐させれば、操作者はコントローラのモニタで読み取ったキー番号をオペレータに連絡するだけで、認証可能な入力用パスワードを教えてもらうことができる。そうすればパスワード発行器が盗難されることもなくセキュリティは確保される。また、パスワードが変化しないかぎり所定の期間は何度でも同じ入力用パスワードによって認証を受けることができるので煩雑でもない。また、仮に権限の無いユーザに対して緊急避難的に入力用パスワードを教えて認証ができるようにしても、少なくとも翌日には検証用パスワードが変化してしまうので翌日以降は認証を受けることができなくなる。つまりパスワードは実質的に漏洩しない。ところで、コントローラ内には現在の時刻が管理されているが、一般的に時刻は変更することが可能である。つまり現在日付は変更することができる。そうすると、仮に現在日付だけを使用して検証用パスワードを生成しているとすると、コントローラの時計を操作して現在日付を変更するだけで検証用パスワードを元のものに戻すことが可能になり、以前に認証可能だった入力用パスワードを再利用できてしまう危険がある。この場合、実質的にパスワードが漏洩したことになる。しかしながら本発明においては、検出用パスワードの生成には現在日付だけでなくキー番号も使用している。キー番号は外部から閲覧・書き換えが不可能な内部カウンタから生成されているので、仮に現在日付を戻しても検証用パスワードは元に戻すことができない。つまり完全にセキュリティが確保されることになる。また他の発明によると、固有番号は射出成形機の製造番号であり、内部カウンタは1日に1カウントずつカウントアップされるようになっている。製造番号は全ての射出成形機が備えているものであり、これを利用できる。また、内部カウンタの変更の周期は1日になっているので比較的長い。これによって、検証用パスワードと入力用パスワードは、1日の間であれば変更されないので使い勝手が良い。
本発明の実施の形態に係る射出成形機と、パスワード発行器の処理を模式的に示すブロック図である。
以下、図1によって本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る射出成形機1も、従来の射出成形機と同様に金型を型締めする型締装置、金型に射出材料を射出する射出装置等、色々な装置から構成され、これらの装置を制御するコントローラが設けられている。コントローラにはモニタ3と入力手段とが設けられており、各種設定を行ったり、モニタ3に必要な情報を表示できるようになっている。本実施の形態に係る射出成形機1は、所定のパスワードによって操作者が認証される点に特徴がある。そして所定のパスワードは本実施の形態に係るパスワード発行器5によって生成され、操作者に提供されるようになっている。パスワード発行器5は専用のハードウエアから構成されていても、あるいは汎用的なパーソナルコンピュータから構成されていてもよい。所定の機能を実現するアプリケーションプログラムがインストールされていれば同様に実施できるからである。
本実施の形態に係る射出成形機1の認証に関する処理について説明する。最初にコントローラ内のデータについて説明する。本実施の形態において、コントローラ内のメモリ領域6には、固有番号7と内部カウンタ8とキー番号9とからなる3個のデータが格納されている。固有番号7は、本実施の形態においては製造番号である。つまり射出成形機の製品毎に付けられているユニークで固有な番号になっている。内部カウンタ8は、所定の周期でカウントアップされるカウンタであり、本実施の形態においては毎日1カウントだけカウントアップされるようになっている。内部カウンタ8は、メモリ領域6内の保護領域6aに設けられており、外部からの閲覧や値の変更は禁止されている。キー番号9は、認証に使用されるパスワード、つまり検証用パスワードと入力用パスワードを生成するために必要な数値である。キー番号9は、コントローラにおいて所定の操作をするとモニタ3に表示されるようになっている。なお、次に説明するように認証用パスワードを生成する検証用パスワード生成処理16は、現在日付17も必要としている。現在日付17は、4桁で年を、2桁で月を、そして2桁で日をそれぞれ表す8桁からなる数字であるが、これはメモリ領域6において格別にデータとして設けてもよい。しかしながら本実施の形態においては、検証用パスワード生成処理16が、システム時刻から一時的に現在日付17を生成するようにしている。
次に、認証に関する各処理について説明する。本実施の形態において、射出成形機1のコントローラでは、カウントアップ処理11は毎日0:00に処理を行う。まずカウントアップ処理11は、内部カウンタ8の現在値を読み取って、1カウントだけカウントアップして内部カウンタ8を更新する。次いでカウントアップ処理11は、キー番号生成処理15を起動する。キー番号生成処理15は、内部カウンタ8と固有番号7とを読み取って、これらを第1のハッシュ関数に入力し、出力値を得る。第1のハッシュ関数は、例えばMD5から構成することができるが他のハッシュ関数を採用してもよい。ハッシュ関数は、内部カウンタ8と固有番号7とを入力として出力値を演算することができ、得られる出力値からは入力値の推定ができないようになっていればよい。例えば、第1のハッシュ関数をMD5から構成する場合には、出力値は128ビットの数値として得られる。キー番号生成処理15は、第1のハッシュ関数の出力値をそのままキー番号9としてメモリ領域6に書き込む。あるいは第1のハッシュ関数の出力値について、その特定のビット範囲を抜き出してキー番号9とし、これをメモリ領域6に書き込む。あるいは他の処理を施してキー番号9を得てもよい。いずれにしても、第1のハッシュ関数の出力値を、決められた方法に基づいて処理してキー番号9を得、これをメモリ領域6に書き込む。
認証を受けようとする操作者はコントローラにおいて所定の操作を行う。そうするとメモリ領域6に格納されているキー番号9がモニタ3上に表示される。モニタ3上には、キー番号9は例えば16進法表記で表示される。あるいは10進法や他の表記であってもよい。操作者はキー番号9を読み取る。次いでキー番号9を携帯しているパスワード発行器5に入力する。パスワード発行器5では、入力用パスワード生成処理19が実行される。入力用パスワード生成処理19は、現在のシステム時刻から現在日付20を一時的に生成し、入力されたキー番号とこの現在日付20とを第2のハッシュ関数に入力して出力値を得る。第2のハッシュ関数も第1のハッシュ関数と同様に、入力値から出力値を得るとき、出力値から入力値の類推ができないようになっている。入力用パスワード生成処理19は、第2のハッシュ関数によって得られた出力値から、所定の決められた方法に基づいて入力用パスワードを得る。例えば、出力値をそのまま入力用パスワードとしてもよいし、出力値の所定の範囲のビット範囲を抜き出して入力用パスワードとしてもよい。このようにして生成された入力用パスワードはパスワード発行器5に表示される。なお、表示される入力用パスワードは16進法表記でも、10進法表記でも、他の表記であってもかまわない。
操作者はパスワード発行器5において入力用パスワードを読み取る。次いで射出成形機1のコントローラにおいて、入力用パスワードを入力し、認証要求を行う。そうするとコントローラでは認証処理21が実行される。認証処理21は、検証用パスワード生成処理16を起動する。検証用パスワード生成処理16は、メモリ領域6に保存されているキー番号9と、システム時刻から得られる現在日付17とを、第2のハッシュ関数に入力し出力値を得る。この第2のハッシュ関数は、入力用パスワード生成処理19が使用する第2のハッシュ関数と同じ関数である。検証用パスワード生成処理16は、得られた第2のハッシュ関数の出力値から、所定の決められた方法に基づいて検証用パスワードを得る。なお、この所定の決められた方法も、入力用パスワード生成処理19において第2のハッシュ関数の出力値から入力用パスワードを生成する方法と、全く同じ方法とする。認証処理21は、検証用パスワード生成処理16から検証用パスワードを受け取り、操作者によって入力された入力用パスワードとを比較する。これらが一致したら操作者を認証する。
本実施の形態に係る射出成形機1はこのようにして操作者を認証するので、次のような特徴がある。まず、日付が変わらなければ入力用パスワード、検証用パスワードは変化しない。従って、同じ日であれば何度でも同じ入力用パスワードによって操作者を認証することができる。そうすると操作者はパスワード発行器5を操作するのは1日に1度だけで済み、パスワード発行器5の操作頻度は少ない。そうすると、パスワード発行器5は操作者が携帯せずに、他の管理者が保持していてもよく、操作者は他の管理者に電話等で問い合わせて入力用パスワードを得ることができる。さらに他の特徴もある。キー番号9は射出成形機毎にユニークな固有番号7によって生成され、入力用パスワードはキー番号によって生成されている。従って、ある射出成形機に対して認証可能な入力用パスワードは、他の射出成形機においては認証が許可されないのでセキュリティが確保される。セキュリティは内部カウンタ8を設けることによってもさらに高められている。すなわちキー番号9を生成するときに使用される内部カウンタ8は外部からの閲覧ができないし、値を変更することもできない。そして内部カウンタ8は毎日カウントアップされている。そうすると、キー番号9は確実に日々更新されることになる。検証用パスワードの生成時に使用されるキー番号9と現在日付17のうち、現在日付17についてはコントローラのシステム時刻を故意に過去に戻すことによって変更することが可能であるが、キー番号9はこのように変更できないので、検証用パスワードを過去に使用された検証用パスワードに戻すことはできない。これによってさらにセキュリティが確保されることになる。
本実施の形態に係る射出成形機1の認証の方法は色々な変形が可能である。例えば、カウントアップ処理11は、毎日0:00に起動されるように説明したが、半日毎に起動されるようにしてもよい。そうすると内部カウンタ8は半日に1カウントずつカウントアップされることになり、その結果、入力用パスワードは半日毎に変更されることになる。そうすると入力用パスワードの有効な期間が短くなりセキュリティが高まる。さらに他の変形も可能である。本実施の形態においては、検証用パスワードは検証用パスワード生成処理16が実行される度に生成されるようになっており、検証用パスワード生成処理16は認証処理21から実行されるようになっている。つまり検証用パスワードは認証を受ける度に内部的に生成されるようになっている。このようにすると検証用パスワードは一時的に生成されて消えてしまうので、外部から閲覧される虞がなくセキュリティが確保されていると言える。しかしながら検証用パスワードを格別にデータとして設け、これを外部から閲覧できない保護領域6aに格納しても同様にセキュリティは確保される。このようにする場合、検証用パスワード生成処理16は認証処理21からその都度実行される必要はない。例えば、検証用パスワード生成処理16は、カウントアップ処理11から実行されるようにし、キー番号生成処理15の実行後に処理するようにしてもよい。この場合認証処理21は、データとして保存されている検証用パスワードを読み出して、入力用パスワードと比較することになる。ところで、射出成形機1とパスワード発行器5の説明においては、これらの台数の関係については特に言及していなかったが、1台の射出成形機1に付き複数台のパスワード発行器5、5、…を用意してもいいし、複数台の射出成形機1、1、…に対して1台のパスワード発行器5を対応させてもよい。さらに固有番号7についても変形が可能である。射出成形機1においてユニークで固有な番号であれば何でもよく、例えばMACアドレスを採用できる。
1 射出成形機 3 モニタ
5 パスワード発行器 6 メモリ領域
7 固有番号 8 内部カウンタ
9 キー番号 15 キー番号生成処理
16 検証用パスワード生成処理 17 現在日付
19 入力用パスワード生成処理 20 現在日付
21 認証処理

Claims (2)

  1. コントローラを備えた射出成形機とパスワード発行器の組み合わせからなり、該パスワード発行器によって生成された入力用パスワードを前記コントローラに入力すると、該コントローラ内において生成される検証用パスワードと比較されてユーザ認証される射出成形機とパスワード発行器の組み合わせであって、
    前記コントローラは、内部のメモリ内に射出成形機にユニークな固定の番号である固有番号と、所定の周期でカウントアップする内部カウンタと、所定のキー番号とを備え、前記内部カウンタは外部からの閲覧と書き換えが禁止され、そして前記キー番号は前記コントローラのモニタに表示されるようになっており、
    前記コントローラにおいて、前記キー番号は、第1のハッシュ関数に前記内部カウンタと前記固有番号が入力されその結果得られる出力値から生成され、そして前記検証用パスワードは、第2のハッシュ関数に前記キー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から生成されるようになっており、
    前記パスワード発行器は入力部を備え、該入力部から前記キー番号が入力されると、前記第2のハッシュ関数に前記キー番号と現在日付が入力されその結果得られる出力値から前記入力用パスワードが生成されるようになっていることを特徴とする、射出成形機とパスワード発行器の組み合わせ。
  2. 請求項1に記載の射出成形機とパスワード発行器の組み合わせにおいて、前記固有番号は射出成形機の製造番号であり、前記内部カウンタは1日に1カウントずつカウントアップされるようになっていることを特徴とする射出成形機とパスワード発行器の組み合わせ。
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