JP6199763B2 - 複動油圧プレス - Google Patents
複動油圧プレス Download PDFInfo
- Publication number
- JP6199763B2 JP6199763B2 JP2014019933A JP2014019933A JP6199763B2 JP 6199763 B2 JP6199763 B2 JP 6199763B2 JP 2014019933 A JP2014019933 A JP 2014019933A JP 2014019933 A JP2014019933 A JP 2014019933A JP 6199763 B2 JP6199763 B2 JP 6199763B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- oil passage
- oil
- cylinder rod
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
このため、可動するシリンダやピストンへはホースを接続しない複動式のプレス装置も提案されている(特許文献1,2参照)。
しかるに、この従来技術ではインナーラムが長くなりすぎるという欠点がある。この場合、高い力に耐えるにはインナーラムを太くする必要があり、インナーラムが長尺かつ大径化してしまい構造が大形化するという問題につながっている。
しかるに、この従来技術では、バルブの開閉を制御する機構が必要となり、機構が複雑となる。また、バルブブロックで油路が一度シリンダの外に出るため、油漏れが発生した場合には清掃に手間がかかるので油漏れへの防止手段を必要となるという問題もある。
第2発明の複動油圧プレスは、第1発明において、前記連絡油路は、前記第1シリンダの内周面に形成された凹部からなり、かつ該凹部は前記第1シリンダロッドの進退方向に延伸して形成されていることを特徴とする。
第3発明の複動油圧プレスは、第1または第2発明において、前記第2内部油路は、前記第2シリンダのシリンダ体において、前記第2シリンダロッドの進退方向に延びるように直線状に形成されていることを特徴とする。
第4発明の複動油圧プレスは、第3発明において、前記第1内部油路は、前記第1シリンダロッドの中心軸上において延びるように形成され、前記第2内部油路は、前記第2シリンダの中心軸位置において前記第2シリンダロッドの進退方向に延びるように形成されていることを特徴とする。
第5発明の複動油圧プレスは、第1発明において、前記プレス本体は、その上端部にクラウンを有しており、前記第2供給路は前記クラウンよりも上方に設けられていることを特徴とする。
a)第1シリンダロッド内の第1内部油路と第2シリンダ内の第2内部油路によって、第2シリンダロッドを作動させる第3油室に作動油を供給できる。このため、可動部分である第2シリンダへの作動油供給はホースを用いなくてもよいので、ホース劣化や損傷のおそれがなく、構造の簡素なプレスを実現できる。
b)第1シリンダロッドが進退している間、ブッシュによって、ロッド外周が保持されるので、連絡油路となる空洞が形成されているにも拘らず、同心状態を維持して第1シリンダロッドを進退させることができる。
第2発明によれば、第1シリンダロッドが進退しても、連絡油路によって第2供給路と第1内部油路との間の連通状態を確保できるので、プレスの加圧動作が支障なく行われる。
第3発明によれば、第2内部油路は最短距離を通り、途中にバルブ等なども存在しないので、作動油の給排が迅速に行われ動作遅れが生じない。
第4発明によれば、第1シリンダロッドは円筒形のため第1シリンダ内で自転することがあるが、自転が生じたとしても第1内部油路と第2内部油路とは同心上にあることで連通状態を維持するので、組立作業が容易に行える。
第5発明によれば、第2供給路がクラウンよりも上側にあるので配管スペースを取りやすく、また油もれの発見やメンテナンス作業等の保守管理を容易に行える。
図1に基づき、本発明が適用される複動油圧プレスの基本構造をまず説明する。
プレス本体は公知のプレスと同様に、ベッド1とクラウン2とこれらを連結する アプライト3から構成されている。鍛造用の油圧シリンダはメインシリンダとも云われる第1シリンダ10とサブシリンダとも云われる第2シリンダ20とからなる。第1シリンダ10は第1シリンダ体11とその内部に摺動自在に挿入された第1シリンダロッド12とからなる。第1シリンダ体11はプレス本体の一部であるクラウン2に取付けられている。
第2シリンダ体21の内部には第2シリンダロッド22が上下に摺動自在に挿入されており、この第2シリンダロッド22はパンチとなるものである。
上記のような基本構造により、第1シリンダ10の第1シリンダロッド12を下降させるとスライド(および第2シリンダ体21)が下降して上金型5と下金型6とで材料の型締めができ、ついで第2シリンダ20の第2シリンダロッド22を下降させるとパンチ加工による閉塞鍛造を行うことができる。
本発明の作動油供給構造はホースレス化を達成したところに特徴がある。図2に基づきその概要を説明する。
第1シリンダ体11のヘッド部と第1シリンダロッド12のヘッドとの間の空間は第1油室13であり、この第1油室13へ作動油を給排するための第1供給路14が第1シリンダ体11のヘッド部に形成されている。この第1供給路14への作動油供給はパイプ等の固定配管が用いられる。
この第2供給路15は、図1に示すようにクラウン2よりも上方に設けられていると、配管スペースを取りやすく、また油もれの発見やメンテナンス作業等の保守管理を容易に行える。
この連絡油路30まわりの詳細を図3および図4に基づき説明する。
連絡油路30は第1シリンダ体11の内周に凹みを形成する形で設けられた油室であり、複数本の縦溝31と、各縦溝31を連通するように環状に形成された3本の横溝32とからなる。もちろん、この連絡油路30には前記第2供給路15が通じている。そして、連絡油路30は、第1シリンダロッド12のストロークに対応させた長さだけ中心軸Aに沿った方向に延伸して形成されている。なお、縦溝31や横溝32は第1シリンダロッド12の外周面に接する油室であればよく、その本数等は任意である。
ブッシュ35は概ね円筒状の部材であって、その下端部には取付用のフランジ部35aが形成されている。第1シリンダ体11への固定はこのフランジ部35aを介してボルト止め等の任意の手段で行われる。ブッシュ35の胴部内周面には油流通路38が形成されている。
また、連絡油路30も油流通路38も環状方向に形成されているのは、第1シリンダ体11内で第1シリンダロッド12が回転しても作動油供給に支障をきたさないようにするためである。
第2シリンダ20は、第2シリンダ体21のヘッド部と第2シリンダロッド22のヘッドとの間の空間に第2油室23を有している。また、第2シリンダ体21には第2油室23に作動油を供給する第2内部油路26が形成されている。この第2内部油路26は第2シリンダ体21のヘッド部で上下に延びている。すなわち第2シリンダロッド22の進退方向に延び直線状に形成されている。そして第2シリンダ体21のヘッド部の上端面でも開口し、下端面すなわち第2油室23に臨む内面でも開口している。
このため、第1シリンダロッド12は円筒形のため第1シリンダ体11内で自転することがあるが、自転が生じたとしても第1内部油路16と第2内部油路26とは同心上にあることで連通状態を維持でき、組立作業が容易に行える。
(1)加圧動作
図2は加圧動作の直前の状態を示している。
この状態で第1供給路14から第1油室13に圧油を供給し、また第3供給路18から第1ロッド側油室17に圧油を供給すると、図5に示すように、第1シリンダロッド11が下降する。
この結果、上下金型で材料の加圧する型締めが行われる。
ついで、第2供給路15から圧油を供給すると、圧油は連絡油路30とブッシュ35の油流通路38(図4参照)を介して第1シリンダロッド12の第1内部油路16に送り込まれる。そして、第1内部油路16を流下して第2内部油路26を介して第2油室23へ作動油が供給される。この結果、図5に示すように第2シリンダロッド22が下降して型締めが行われる。
(1)第1シリンダロッド12内の第1内部油路16と第2シリンダ体21内の第2内部油路26によって、第2シリンダロッド22を作動させる第2油室23に作動油を供給できる。このように可能部分への作動油供給にホースを用いる必要がないので、ホースの劣化や損傷のおそれがなく、簡易な構成のプレスを実現できる。
(2)第1シリンダロッド12が進退しても、第2供給路15と第1内部油路16との間の連通状態を確保できるので、プレスの加圧動作が支障なく行われる。
(3)第2内部油路26は最短距離を通り、途中にバルブ等なども存在しないので、油漏れ等の不都合が生じず、油路長さも短くなるので作動油の給排が迅速に行われ動作遅れが生じない。
(4)第1シリンダ10と第2シリンダ20はそれぞれ個別のシリンダ体11,21を有し、個別のシリンダロッド12,22を有しているので、一方のシリンダロッドが長大化することが避けられ、構造を簡素化できる。
つぎに、本発明の他の実施形態を説明する。
(1)前記実施形態ではブッシュ35を設けたが、ブッシュ35は設けなくてもよい。この場合、第1シリンダ体11の内周面に形成された連絡油路30によって第2供給路15と第1内部油路16とを連通させればよい。
(2)前記実施形態では、第2供給路15をクラウン2より上方に設けたが、クラウン2より下方に設けてもよく、そのような実施形態も本発明に含まれる。
同様に第2内部油路26も前記実施形態では直線状であり中心軸A上に位置していたが、直線状ではなく中心軸Aからズレた位置に形成したものであってもよい。たとえば、第2シリンダ20にノックアウトシリンダを組み込む場合、中心軸A上に形成されるであろうノックアウトシリンダを避けて第2内部油路26を形成する必要があるが、この場合、第2内部油路26を途中で曲げたり中心軸Aから離れた場所に通すと、無理なく第2内部油路26を設けることができる。
11 第1シリンダ体
12 第1シリンダロッド
15 第2供給路
16 第1内部油路
20 第2シリンダ
21 第2シリンダ体
22 第2シリンダロッド
26 第2内部油路
30 連絡油路
35 ブッシュ
Claims (5)
- プレス本体に固定された第1シリンダと、該第1シリンダの内周面に沿って摺動可能に挿入された第1シリンダロッドと、該第1シリンダロッドに固定された第2シリンダと、該第2シリンダの内周面に沿って摺動可能に挿入された第2シリンダロッドからなる複動油圧プレスであって、
前記第1シリンダは、そのヘッド部と前記第1シリンダロッドのヘッドとの間の第1油室へ外部から作動油を給排するための第1供給路と、前記第1シリンダの内周面と前記第1シリンダロッドの外周面との間に形成された連絡油路と、該連結油路へ外部から作動油を給排するための第2供給路とを具備しており、
前記第1シリンダロッドは、前記連絡油路と連通すると共に、ロッド内部に形成された前記第2シリンダ側の端部まで延びる第1内部油路を有し、
前記第2シリンダは、そのヘッド部と前記第2シリンダロッドのヘッドとの間に第2油室を有しており、該第2油室と前記第1内部油路とを連通するよう前記第2シリンダのシリンダ体に形成された第2内部油路を有し、
前記第1シリンダにおける前記連絡油路の形成部分には、前記第1シリンダロッドに摺接するブッシュが取付けられており、
該ブッシュには、前記連絡油路と前記第1内部油路とを連通させる油流通路が形成されている
ことを特徴とする複動油圧プレス。 - 前記連絡油路は、前記第1シリンダの内周面に形成された凹部からなり、かつ該凹部は前記第1シリンダロッドの進退方向に延伸して形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の複動油圧プレス。 - 前記第2内部油路は、前記第2シリンダのシリンダ体において、前記第2シリンダロッドの進退方向に延びるように直線状に形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の複動油圧プレス。 - 前記第1内部油路は、前記第1シリンダロッドの中心軸上において延びるように形成され、
前記第2内部油路は、前記第2シリンダの中心軸位置において前記第2シリンダロッドの進退方向に延びるように形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の複動油圧プレス。 - 前記プレス本体は、その上端部にクラウンを有しており、前記第2供給路は前記クラウンよりも上方に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の複動油圧プレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014019933A JP6199763B2 (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 複動油圧プレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014019933A JP6199763B2 (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 複動油圧プレス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015147224A JP2015147224A (ja) | 2015-08-20 |
JP6199763B2 true JP6199763B2 (ja) | 2017-09-20 |
Family
ID=53891054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014019933A Active JP6199763B2 (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 複動油圧プレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6199763B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6885893B2 (ja) * | 2018-03-27 | 2021-06-16 | 住友重機械工業株式会社 | 油圧プレス |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49147492U (ja) * | 1973-04-24 | 1974-12-19 | ||
JP2002039113A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-06 | Ariizumi Sekkei:Kk | 精密圧縮装置 |
JP2011156562A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd | 複動油圧鍛造プレス |
-
2014
- 2014-02-05 JP JP2014019933A patent/JP6199763B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015147224A (ja) | 2015-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2352390A (en) | Hydraulic jack | |
US7685856B1 (en) | Two mode hydroform seal apparatus and method | |
US3564886A (en) | Bulging apparatus | |
US20030217829A1 (en) | Clamping assembly for two platen die cast machine | |
CN202683721U (zh) | 一种内高压成型装置 | |
JP2011156562A (ja) | 複動油圧鍛造プレス | |
JP6199763B2 (ja) | 複動油圧プレス | |
JP3288062B2 (ja) | シリンダ式加工装置 | |
CN102764809B (zh) | 一种内高压成型装置 | |
JP6885893B2 (ja) | 油圧プレス | |
KR101700159B1 (ko) | 가스 스프링 | |
US2994301A (en) | Reciprocable hydro-pneumatic motor | |
JP5979491B2 (ja) | 複動型押出プレス | |
US7421874B2 (en) | Main cylinder or press cylinder of an extrusion/tube extrusion press | |
EP2829742B1 (en) | Hydraulic cylinder | |
JP6781609B2 (ja) | 流体圧シリンダ | |
JP2018094583A (ja) | ノックアウト装置、およびプレス装置。 | |
JP6733996B2 (ja) | ストランド・パイプ押出しプレスもしくは金属ストランド押出しプレス | |
FR3028589A1 (fr) | Verin hydraulique a transfert de volume interne | |
JP2017202496A (ja) | 押出プレスのコンテナ・メインクロスヘッドの後退動作方法 | |
CN110500334B (zh) | 一种快速油缸 | |
CN208764031U (zh) | 多级油缸的行程控制结构 | |
CN105268814A (zh) | 三通管刚塑复合型胀形设备 | |
CN105234244A (zh) | 液控式三通管刚塑复合型胀形设备 | |
US2924075A (en) | H lorant |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170731 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6199763 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |