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JP6172498B2 - 電動シャッター装置 - Google Patents

電動シャッター装置 Download PDF

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JP6172498B2 JP2013027348A JP2013027348A JP6172498B2 JP 6172498 B2 JP6172498 B2 JP 6172498B2 JP 2013027348 A JP2013027348 A JP 2013027348A JP 2013027348 A JP2013027348 A JP 2013027348A JP 6172498 B2 JP6172498 B2 JP 6172498B2
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Description

本発明は、電動シャッター装置に関し、詳しくは無線にて操作可能な電動シャッター装置に関する。
従来から電動シャッターはリモコンを用いて電波などにより無線にて操作することができるものが知られている(特許文献1)。無線により操作できる電動シャッターでは防犯上の観点から、登録されたリモコンのみから操作できるようになっている。電動シャッターは建物の開口部などに設置するが、開口部は複数有る場合もあり、その場合に電動シャッターが複数設置される場合がある。
このような場合に、複数有る電動シャッターについて、どのリモコンがどの電動シャッターを操作できるようにするのか登録する必要がある。
従来、電動シャッターとリモコンとの関係を登録する方法としては以下のような方法があった。まず、登録されていないリモコンを既に施工された電動シャッターに登録する方法としては、目的の電動シャッター以外に登録しないように目的以外の電動シャッターの電源を落としておく方法がある。また、リモコンと電動シャッターとの双方を同時に操作して(例えば目的の電動シャッターについて登録可能な状態にした上でリモコンにて登録する)対応関係を登録する方法がある。また、リモコンや電動シャッターに予め設定しておいたID(識別情報)を相手に入力して登録する方法がある。また、施工前に登録する方法としては、出荷時より登録関係を設定しておく方法もある。
特許第2938050号
登録対象外の電動シャッターについて電源を落とす方法は煩雑である。また、リモコンと電動シャッターとの双方を操作する方法も煩雑である。そして、予め登録しておく方法はリモコンと電動シャッターとをその組み合わせで管理する必要があり、それも煩雑である。
本発明は上記実情に考慮して完成したものであり、電動シャッターにおいて無線にて操作できる操作装置(いわゆるリモコン)との対応関係を簡易に登録する方法を提供することを解決すべき課題とする。
(1)上記課題を解決する本発明の電動シャッター装置用の操作装置は、信号を送受信可能な第1通信部をもつ第1制御部と、前記第1制御部により制御される駆動装置と、建築物に設置され前記駆動装置により駆動されるシャッター本体とを備える電動シャッター装置本体を、操作する操作装置であって、
前記第1制御部と相俟って登録装置を構成し、操作部と前記操作部の操作に関連して信号を送受信可能な第2通信部とをもつ第2制御部を備え、
前記第2制御部と前記電動シャッター装置との対応関係を前記登録装置に登録させる登録工程を行うものであり、
前記登録工程は、
前記登録装置及び/又は前記操作部を登録者が操作することにより前記第1及び第2通信部のうちの一方から他方に向けて、登録準備回答信号を送信するように要求する信号である登録準備問合せ信号を送信する登録準備工程と、
前記第1及び第2通信部のうちの一方が、前記登録準備回答信号を受信し、受信した1又は2以上の信号のうちで一番大きな信号強度の情報を含む前記登録準備回答信号の識別情報である登録識別情報を利用して前記第1制御部と前記第2制御部との関係を登録する登録完了工程と、
をもち、前記登録準備回答信号は前記登録準備問合せ信号の信号強度に関する情報と前記第1及び第2通信部のうちの他方の装置における識別情報とを含む信号である
操作装置と電動シャッター装置本体(操作装置に操作される対象)との間の関係を登録する際に、送受信に用いる通信信号の信号強度を用いることにより、操作装置と電動シャッター装置本体との間の電波状態の最も良好なものの間で登録を行うことができる。登録を行う者(登録者)は操作装置と電動シャッター装置本体との間の電波状況を良好にする、例えば、操作装置と電動シャッター装置本体を近づけるだけで簡易且つ確実に登録を行うことができる。登録工程は登録装置自体に対する操作により行うほか、操作部に対して特殊操作を行うこと(登録装置への操作に代替しても良いし、登録装置への操作に加えて行うものでも良い)により行うことができる。
上述の(1)の構成を採用した場合に以下の(2)及び(4)のうちの少なくとも一方の構成を加えて採用することができる。更に(2)の構成を採用する場合には(3)の構成を採用することができる。
(2)前記登録完了工程後、前記第1及び第2制御部のうち、前記登録識別情報に対応する制御部は前記登録者に報知する報知工程を有する。本工程を採用することにより、どの組み合わせで登録が完了したのかが判明し、目的の組み合わせが実現できたかどうかの確認を行うことができる。
(3)前記報知工程後に、前記登録装置を操作することにより、前記登録識別情報に対応する制御部の登録を解除し、その次に前記信号強度が大きい前記登録準備回答信号の前記識別情報である第2登録識別情報を利用して前記第1制御部と前記第2制御部との関係を登録する登録修正工程をもつ。(2)の構成を採用することにより登録された組み合わせが明らかになるため、望んだ組み合わせにて登録が完了していない場合には順次異なる組み合わせに修正していくことが可能になるため利便性が向上する。
(4)前記登録工程は前記操作部を操作して行い、新たな操作装置を追加して登録する場合には登録済みの操作装置を操作することである。新規の操作装置を登録する際に制限無く登録が可能であると、知らないうちに新しい操作装置が登録されてしまうおそれが無いとは言えないが、先に登録した操作装置の操作が無いと新しい操作装置の登録ができないようにすることで知らないうちに新しい操作装置が登録されるおそれを格段に少なくすることが可能である。
(5)上記課題を解決する本発明の電動シャッター装置は、上述の構成のうちの何れか1つの操作装置と、前記第1制御部と、前記駆動装置と、前記シャッター本体とを備える電動シャッター装置本体と、を有する。
(6)上記課題を解決する本発明の電動シャッター装置の制御方法は、信号を送受信可能な第1通信部をもつ第1制御部と、前記第1制御部により制御される駆動装置と、建築物に設置され前記駆動装置により駆動されるシャッター本体とを備える電動シャッター装置本体と、
前記信号を送受信できる第2通信部をもち、前記電動シャッター装置本体の操作を行う操作装置と、
が複数組あるときに、それぞれの組み合わせを登録する登録方法を含む電動シャッター装置の制御方法であって、
前記電動シャッター装置本体及び前記操作装置のうちの一方から登録準備問合せ信号を送信する工程と、
その登録準備問合せ信号を受信した前記電動シャッター装置本体及び前記操作装置のうちの他方が、受信した前記登録準備問合せ信号の信号強度と識別情報とを含む登録準備回答信号を送信する工程と、
得られた前記登録準備回答信号のうちで一番大きな前記信号強度を含む前記登録準備回答信号を送信したものと間で組み合わせを登録する工程と、
を有する。
本発明の電動シャッター装置は、以上の構成をもつことにより、無線にて操作できる操作装置(いわゆるリモコン)との対応関係を簡易に登録する方法が提供できる。
実施例におけるリモコンと電動シャッター装置本体との概略ブロック図である。 実施例におけるリモコンと複数の電動シャッター装置本体との動作について示す概略説明図である。 図2の動作におけるリモコン側の動作を示すフローチャートである。 図2の動作における電動シャッター装置本体側の動作を示すフローチャートである。
本発明の電動シャッター装置について以下実施形態に従い詳細に説明を行う。本実施形態の電動シャッター装置は建物の開口部に設置される電動シャッター装置本体とその電動シャッター装置本体を無線で操作できるリモコン(操作装置)とを有する。電動シャッター装置本体はシャッターカーテン(シャッター本体の一部。その他にガイドレールなどをもつ)の開閉をモータなどの駆動装置により行うことができる装置である。駆動装置は第1制御部により制御される。
シャッターカーテンの開閉操作は電動シャッター装置本体に有線で接続された操作スイッチにて行うことができるほか、無線にて操作できるリモコンでも操作可能である。リモコンは第2制御部にて制御され、使用者が操作する操作部をもつ。
電動シャッター装置本体としてはシャッターカーテンの開閉のほか、スラットの開閉などもリモコンにて行うことができる。電動シャッター装置本体とリモコンとには双方向に通信が可能な通信部をそれぞれもつ。具体的には電動シャッター装置本体の第1制御部が第1通信部をもち、リモコンの第2制御部が第2通信部をもつ。それぞれの通信部はアンテナを備え、電波を送受信できる。第1通信部と第2通信部とは互いに信号を送受信可能である。なお、電波以外にも光線(赤外線など)の授受により通信を行う装置であっても良い。
リモコンの操作部にはシャッターカーテンの開閉に関する1つ以上の「操作スイッチ」のほか、登録工程の開始と最終的な登録とを意味する「登録開始/登録スイッチ」、登録工程のキャンセルを意味する「登録キャンセルスイッチ」などを備えている。なお、「登録開始/登録スイッチ」を設ける代わりに「操作スイッチ」を特殊な操作、例えば、多重押しや長押しなどの特殊な操作を行うことで「登録開始/登録スイッチ」を代替したり、「登録開始/登録スイッチ」は設けた上で「登録開始/登録スイッチ」の操作に加えた追加の条件にしたりすることができる。
リモコンと電動シャッター装置本体とは出荷時には対応関係は登録されていない。以下に説明する方法で対応関係を登録した後は特に更新しない限り登録関係は維持される。電動シャッター装置本体は登録されたリモコンからのみ操作可能である。更に、1つの電動シャッター装置本体に対して複数のリモコンを登録することが可能であると共に、1つのリモコンで複数の電動シャッター装置本体を操作できるように登録することも可能である。
以下に電動シャッター装置本体とリモコンとの関係を登録する方法について以下説明する。登録工程は、第1制御部と第2制御部とにて構成される登録装置にて行われる。
(1)電動シャッター装置本体(リモコンの登録がなされていないもの)が複数存在するときに、1つのリモコンを特定の(1つの)電動シャッター装置本体に対応づけて登録する場合
複数の電動シャッター装置本体はすべて電源を入れた状態にしておく。リモコンが登録されていない電動シャッター装置本体は電源投入状態にすることでリモコンの対応関係を登録することができる状態になっている(リモコン登録モード)。
・登録準備工程
リモコンの操作部における「登録開始/登録スイッチ」を操作すると、第2制御部は第2通信部から「登録準備問合せ信号」を送信する。電動シャッター装置本体は登録することができる状態である場合に、この「登録準備問合せ信号」を受信すると、その「登録準備問合せ信号」の信号強度と自身の識別情報とを「登録準備回答信号」として送信する。複数の電動シャッター装置本体は登録可能な状態であるため、「登録準備問合せ信号」を受信すると、「登録準備回答信号」を送信する。
「登録準備回答信号」に含める自身の識別情報としては電動シャッター装置本体毎に固有の識別情報が記憶されている場合にはその識別情報をそのまま用い、登録されていない場合には乱数などに基づき作成されたものを用いる。乱数などに基づき作成する場合にはそれぞれの電動シャッター装置本体の間で識別情報の重複が生じないように充分な長さの識別情報を作成するか、他の電動シャッター装置本体が送信した識別情報を受信した上でそれとは重複しない識別情報を作成する。「登録準備問合せ信号」の信号強度は適正な分解能を採用する。例えば100段階程度、500段階程度、1000段階程度などが採用できる。
「登録準備回答信号」の送信は他の電動シャッター装置本体が送信する信号と混信しないように何らかの手法にて多重化して行う。例えば、乱数に基づいた長さや、受信した信号強度の大きさに応じた長さだけを「登録準備問合せ信号」を受信した後に待機して信号の送信のタイミングをずらすことで混信を防止することができる。万が一、信号の送信が重複したときにはリモコンが「登録準備回答信号」の再送を要求する信号を送信したり、先述の「登録準備問合せ信号」を再度送信したりすることでリモコンが「登録準備回答信号」を正常に受信できるようになる。また、リモコンは「登録準備回答信号」の重なりにより混信し全く認識できない信号になった場合には再送の要求も不可能であるため、そのような場合に備えて一定時間以上、登録手続きが進行しなかった場合には登録手続きを取りやめるようにすることができる。更に、それぞれの電動シャッター装置本体において、自身が「登録準備回答信号」を送信しているときに、他の電動シャッター装置本体などが混信を引き起こしうる信号を送信しているかどうかを判断し、混信を引き起こしうると判断したときには「登録準備回答信号」を再送するようにもできる。
なお、リモコンは「登録準備問合せ信号」を送信した後、一定時間内に「登録準備回答信号」を受信できない場合には以後の工程に進まず登録工程を終了する。
・登録完了工程
リモコンの第2制御部は第2通信部を用いて「登録準備回答信号」を受信する。リモコンの第2制御部は受信した「登録準備回答信号」が1つである場合には、その信号に含まれる識別情報を登録識別情報として記憶する。受信した「登録準備回答信号」が複数ある場合にはそれらの信号に含まれる信号強度のうち一番大きな信号強度に対応する識別情報を登録識別情報とする。リモコンは受信した「登録準備回答信号」の種類により操作可能な範囲に存在する登録可能な電動シャッター装置本体の数を把握することができる。
得られた登録識別情報は以下のように組み合わせの登録に用いる。(i)第2制御部は登録識別情報を自身に記憶することで、その登録識別情報に対応した電動シャッター装置本体を自身に対応づけることができる。(ii)この動作に代えて(又はこの動作に加えて)、第2制御部は登録識別情報を含む信号(登録識別情報信号)を電動シャッター装置本体に向けて送信することができる。
「登録識別情報信号」を受信した電動シャッター装置本体はその信号に含まれる登録識別情報と自身が送信した識別情報とが同一である場合に自身がそのリモコンと対応づけられたことを登録する。そして、登録識別情報が自身の識別情報と異なる場合には別の電動シャッター装置本体が存在し、その電動シャッター装置本体が登録されたものと判断してその後に自身の識別情報が登録識別情報として送信されてきても登録をしないようにする。なお、後述する登録修正工程を採用する場合には登録修正工程に備え、一定時間、登録修正工程にて用いる信号を受信可能な状態にする。
ここで、リモコンを操作したときに送信される操作信号が自身に対する(自身に対して登録されている)ものであるかどうかの判断方法を例示すると、操作信号に登録識別情報を付加し電動シャッター装置本体は自身の識別情報と付加されている登録識別情報とを比較して一致する場合には登録されたリモコンであるとして操作を受け付けたり、リモコン毎に設定された識別情報を登録完了時に電動シャッター装置本体の第1制御部に記憶させておき操作信号にリモコンの識別情報を付加して送信することにより電動シャッター装置本体に記憶されているリモコンの識別番号と比較して一致した場合に操作を受け入れたり、両者を組み合わせたりなどすることができる。
この登録により以降はそのリモコンからの新規リモコンの追加登録の指示が無い限り新しいリモコンを対応づけるように登録することがなくなるようにすることができる。なお、(ii)の信号を送信する場合にリモコンは自身の識別情報を送信することができ、リモコンの識別情報は第1制御部に記憶される。また、この登録完了工程において対応する第1制御部及び第2制御部の組み合わせが確定した後には、その後の通信の安全性を向上するために暗号化鍵などを交換することもできる。以降は交換した暗号鍵を用いて成りすましなどを防止することができる。暗号化の方法としては特に限定されないが、固有の秘密鍵や公開鍵を予めやりとりしておき、それらの鍵と連続的に変化するデータ(時刻データ、操作回数データなど)とを用いて操作信号を暗号化して一回のみ使用可能な暗号データを作成する方法が例示できる。連続的に変化するデータを用いると以前使用した暗号データの再利用が不能になり安全性が向上できる。
ここで、登録の原理について説明する。受信した信号の信号強度が一番大きいということはリモコンから送信された「登録準備問合せ信号」を最も近くで受信したことが推察できる。そのため、一番大きな信号強度を示した電動シャッター装置本体を登録の対象であるとして登録工程を継続させることでリモコンに最も近接している電動シャッター装置本体をそのリモコンに組み合わせて登録できる。従って、リモコンの登録を行う場合にはできるだけ登録したい電動シャッター装置本体に近接することを案内しておけば、目的の組み合わせにて登録を行うことができる。また、近接して登録することとの事項を知らない者が登録工程を行う場合であっても、リモコンを組み合わせたい電動シャッター装置本体に近接させながら登録工程を行うことは自然なことであり、結果的に目的の組み合わせが実現できる可能性が高くなる。
なお、電動シャッター装置本体は「登録準備回答信号」を送信した後、一定時間内に登録識別情報を受信できない場合には登録工程を終了するようにすることもできる。
・報知工程
登録完了工程後、組み合わせとして登録した電動シャッター装置本体が判明するように登録者に報知する。報知の方法としては音によるもの、シャッターカーテンを開閉するなどの動作によるもの、光の明滅などによるものなどが挙げられる。リモコンを実際に操作すればどの電動シャッター装置本体に登録されたかは明らかではあるが、速やかに報知することによりストレス無く登録を行うことができる。
・登録修正工程
また、報知工程後(例えば報知動作後、一定時間内)にリモコンの「登録キャンセルスイッチ」を操作することにより、登録された組み合わせを解除することができる。反対に「登録スイッチ」を設け、報知工程後、一定時間内に登録スイッチを操作しないと登録が完了しないようにしてもよい。登録スイッチが操作されない場合には「登録キャンセルスイッチ」が操作された場合と同様の動作を行うほか、登録を行うのを止めて登録工程自体を終了させることもできる。
組み合わせの解除は、リモコン及び/又は電動シャッター装置本体において登録されている情報を削除したり、削除はしないものの登録が解除された旨を登録したりするなどにより行われる。登録の解除後、リモコンは解除された電動シャッター装置本体が送信してきた信号強度の次に大きな信号強度を含む「登録準備回答信号」に含まれる識別情報を新たな登録識別情報とする。そして、この登録識別情報を用いて先述した手順と同様にして、その登録識別情報に対応する電動シャッター装置本体を組み合わせ対象として登録する動作を行う。登録者は望む組み合わせが実現されるまで「登録キャンセルスイッチ」を操作し続けるだけでよく望む組み合わせが容易に実現できる。
・リモコンの登録が終了した電動シャッター装置本体に対して新規なリモコンを追加して登録する工程
リモコンの操作部に専用のスイッチを設けるか、操作部にあるスイッチについて特定の組み合わせで操作を行うかにより電動シャッター装置本体に信号を送信することにより追加のリモコン登録ができる状態にする。その後の操作は先述した通りである。本工程により、1つの電動シャッター装置本体に対して複数のリモコンを登録することができる。
・ある電動シャッター装置本体に登録されているリモコンを他の電動シャッター装置本体に追加で登録する工程
登録可能な電動シャッター装置本体に対して上述の工程を行うことにより、新たな電動シャッター装置本体に対して登録することができる。本工程により、1つのリモコンに対して複数の電動シャッター装置本体を登録することができる。先に説明した登録済みの電動シャッター装置本体に複数のリモコンを登録する方法と組み合わせることにより複数の電動シャッター装置本体と複数のリモコンとを任意の組み合わせで対応づけるように登録することができる。例えば、1つのリモコンが複数の電動シャッター装置本体に対応して登録されている場合に、そのうちの一部にのみ新規なリモコンを追加したいときにはそのリモコンを操作してリモコンの追加登録の許可を行うと、そのリモコンに対応している電動シャッター装置本体はすべて新規リモコンの追加登録が可能になるが、前述の工程ではその中の1つだけが登録可能になる仕組みなので望む組み合わせの登録を行うことができる。
(2)リモコンが複数存在するときに、1つの電動シャッター装置本体を特定の(1つの)リモコンに対応づけて登録する場合(電動シャッター装置本体の第1制御部を操作して行う場合)
リモコンと電動シャッター装置本体との関係が逆転した以外は(1)にて説明した説明がそのまま利用できるので詳細な説明は省略する。
本発明の電動シャッター装置について以下実施例に基づき説明する。本発明の電動シャッター装置は、図1に示すように、リモコン1と電動シャッター装置本体2とを有する。リモコン1は第2制御部11と操作部12とアンテナ13とをもつ。第2制御部11は第2通信部111とタイマ112とメモリ113とをもつ。操作部12は登録開始/登録スイッチ121と登録キャンセルスイッチ122とをもち、それらのスイッチが操作されたことを第2制御部11に送信する。アンテナ13は第2通信部111に接続される。
電動シャッター装置本体2は第1制御部21と駆動部22とシャッター本体23とアンテナ24とをもつ。シャッター本体23はシャッターカーテン(図略)とシャッターカーテンを案内するガイドレール(図略)とをもつ。駆動部22はシャッターカーテンを巻き上げ巻き戻しする装置で有り第1制御部21により制御される。第1制御部21は第1通信部211とタイマ212とメモリ213とをもつ。アンテナ24は第1通信部211に接続される。第1通信部211は第2通信部111と信号の送受信が可能である。タイマ112、212は時間の経過(後述する工程において一定時間の経過を判定する場合などに用いる)の判定に用いる。メモリ113、213は第1及び第2制御部11、21のワークメモリとして用いるほか、一部が不揮発性になっており、対応が登録された情報が記憶される。
以下にリモコン1を複数の電動シャッター装置本体2A〜2Cのうちの1つ(以下の例では電動シャッター装置本体2Bに登録)に登録する方法(登録工程)を具体的に説明する。登録工程は概略以下のように進行する(図2〜図4)。また、信号強度を1〜10段階とし、1が最も弱く、10が最も強いとする。
まず、リモコン1が登録準備問合せ信号を送信する(登録準備工程:図2a,図3:S1、S2)。登録準備問合せ信号を受信した電動シャッター装置本体2A〜2Cはそれぞれ登録準備回答信号(受信した登録準備問合せ信号の信号強度と自身の識別情報(ID))を送信する(登録準備工程:図2b,図4:C1、C2)。電動シャッター装置本体2Aは信号強度が8、IDが10000であるとの登録準備回答信号を送信し、電動シャッター装置本体2Bは信号強度が10、IDが00000であるとの登録準備回答信号を送信し、電動シャッター装置本体2Cは信号強度が4、IDが99999であるとの登録準備回答信号を送信する(図4:C2)。リモコン1は登録の候補となり得る電動シャッター装置本体2が3つあることを把握しその中で信号強度が一番大きい信号強度に対応する識別情報は信号強度10に対応するID00000であると判断する(登録完了工程:図2b、2c,図3:S3)。
リモコン1はID00000を登録識別情報として送信する(登録完了工程:図2c,図3:S4)。電動シャッター装置本体2A〜2Cのうち登録識別情報00000が自身のIDに一致する電動シャッター装置本体2Bは自身が登録されるものとしてブザーを鳴らしたり、シャッターカーテンを開閉したりする(報知工程:図2d,図4:C3、C4)。電動シャッター装置本体2Bは登録をしたい組み合わせだったのでリモコン1の登録開始/登録スイッチ121を操作し(図3:S5)、登録を完了する(登録完了信号を送信する図3:S6)。電動シャッター装置本体2Bは自身が登録されたものとして登録動作(図4:C6)を行い、他の電動シャッター装置本体2A、2Cは自身が登録されなかったとして登録工程を終了する(登録完了工程:図2e,図4:C7)。リモコン1を一定時間操作しないと登録の継続の意思無しとして登録工程がキャンセルされる(図3:S7、図4:C7)。
ここで、登録キャンセルスイッチ122を報知工程後の一定時間内に操作すると、電動シャッター装置本体2Bへの登録はキャンセルされて、次に信号強度が大きい電動シャッター装置本体2AのID10000が登録識別情報として上述の図2c〜図2eの工程を望みの電動シャッター装置本体2が選択されるまで繰り返す。
1…リモコン(操作装置)
2、2A、2B、2C…電動シャッター装置本体
11…第2制御部
12…操作部
21…第1制御部
22…駆動部
23…シャッター本体

Claims (6)

  1. 信号を送受信可能な第1通信部をもつ第1制御部と、前記第1制御部により制御される駆動装置と、建築物に設置され前記駆動装置により駆動されるシャッター本体とを備える電動シャッター装置本体を操作する操作装置であって、
    前記第1制御部と相俟って登録装置を構成し、操作部と前記操作部の操作に関連して信号を送受信可能な第2通信部とをもつ第2制御部を備え、
    前記第2制御部と前記電動シャッター装置との対応関係を前記登録装置に登録させる登録工程を行うものであり、
    前記登録工程は、
    前記登録装置及び/又は前記操作部を登録者が操作することにより前記第1及び第2通信部のうちの一方から他方に向けて、登録準備回答信号を送信するように要求する信号である登録準備問合せ信号を送信する登録準備工程と、
    前記第1及び第2通信部のうちの一方が、前記登録準備回答信号を受信し、受信した1又は2以上の信号のうちで一番大きな信号強度の情報を含む前記登録準備回答信号の識別情報である登録識別情報を利用して前記第1制御部と前記第2制御部との関係を登録する登録完了工程と、
    をもち、前記登録準備回答信号は前記登録準備問合せ信号の信号強度に関する情報と前記第1及び第2通信部のうちの他方の装置における識別情報とを含む信号である電動シャッター装置用の操作装置。
  2. 前記登録完了工程後、前記第1及び第2制御部のうち、前記登録識別情報に対応する制御部は前記登録者に報知する報知工程を有する請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記報知工程後に、前記登録装置を操作することにより、前記登録識別情報に対応する制御部の登録を解除し、その次に前記信号強度が大きい前記登録準備回答信号の前記識別情報である第2登録識別情報を利用して前記第1制御部と前記第2制御部との関係を登録する登録修正工程をもつ請求項2に記載の操作装置。
  4. 前記登録工程は前記操作部を操作して行い、新たな操作装置を追加して登録する場合には登録済みの操作装置を操作する請求項1〜3のうちの何れか1項に記載の操作装置。
  5. 請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の操作装置と、前記第1制御部と、前記駆動装置と、前記シャッター本体とを備える電動シャッター装置本体と、を有する電動シャッター装置。
  6. 信号を送受信可能な第1通信部をもつ第1制御部と、前記第1制御部により制御される駆動装置と、建築物に設置され前記駆動装置により駆動されるシャッター本体とを備える電動シャッター装置本体と、
    前記信号を送受信できる第2通信部をもち、前記電動シャッター装置本体の操作を行う操作装置と、
    が複数組あるときに、それぞれの組み合わせを登録する登録方法を含む電動シャッター装置の制御方法であって、
    前記電動シャッター装置本体及び前記操作装置のうちの一方から登録準備問合せ信号を送信する工程と、
    その登録準備問合せ信号を受信した前記電動シャッター装置本体及び前記操作装置のうちの他方が、受信した前記登録準備問合せ信号の信号強度と識別情報とを含む登録準備回答信号を送信する工程と、
    得られた前記登録準備回答信号のうちで一番大きな前記信号強度を含む前記登録準備回答信号を送信したものと間で組み合わせを登録する工程と、
    を有する電動シャッター装置の制御方法。
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