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JP6164530B2 - パイプ用クリップ - Google Patents

パイプ用クリップ Download PDF

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Description

本発明は、パイプ用クリップに関する。
従来、パイプを所定の位置に固定するべく、パイプに取り付けられるクリップが知られている。例えば、下記特許文献1には、車体の床下に配線される電線を保護しかつシールドするための金属製パイプを、車体に固定するためのクランプが記載されている。このクランプは、パイプに外嵌する円筒状をなす筒状部と、筒状部を開閉可能な扉部とを備え、筒状部の内壁にパイプを添わせてから扉部を閉じることで、パイプに取り付けられる。
特開2012−178941号公報
ところで、上記のような構成のクリップは、筒状部がパイプの断面形状に整合する形状をなしているから、パイプに対してがた付きなく取り付けられる。しかしながら、断面形状が異なるパイプに対して、このようなクリップをがた付きなく取り付けるためには、それぞれのパイプに対応した形状のクリップを用意する必要があり、部品の種類が増えて効率が悪いという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、異形パイプに対してがた付きなく取り付けることが可能なクリップを提供することを目的とする。
本発明のパイプ用クリップは、パイプの外周に外嵌するパイプ嵌合部と、前記パイプ嵌合部の内側に適宜突出して前記パイプの外周面に当接可能とされたリテーナと、を備えている。
本発明によれば、パイプの形状に合わせてパイプ嵌合部の内側に適宜リテーナを突出させてパイプの外周面に当接させることで、異形パイプに対してクリップをがた付きなく取り付けることができる。
実施例1におけるシールドパイプが車体に固定された状態を示す概略側面図 シールドパイプが車体に固定された状態におけるクリップを示す正面図 シールドパイプが車体に固定された状態におけるクリップを示す側面図 クリップを示す平面図 パイプ嵌合部にリテーナを装着する様子を示す断面図 シールドパイプを車体に固定する前の状態におけるクリップを示す側断面図 シールドパイプが車体に固定された状態におけるクリップを示す側断面図 シールドパイプが車体に固定された状態におけるクリップを示す正断面図 実施例2におけるクリップを示す側断面図およびその係止部を示す一部拡大断面図 実施例3におけるクリップを示す正面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のパイプ用クリップは、前記パイプ嵌合部と前記リテーナとが、前記リテーナの前記パイプ嵌合部への突出方向において複数段階で係止可能な係止部を備えているものとしてもよい。
このような構成によれば、パイプの形状に対応してリテーナの突出量を複数段階で調整することができるから、多数の異形パイプに対してクリップをがた付きなく取り付けることができる。
また、本発明のパイプ用クリップは、前記パイプが、被固定部材に固定されるものであり、前記リテーナが、前記パイプ嵌合部への突出方向と反対方向に押し込まれることで前記被固定部材に固定される固定部を有しているものとしてもよい。
このような構成によれば、被固定部材への固定部の押し込みに伴ってリテーナがパイプ嵌合部の内側に突出してパイプの外周面に当接するから、パイプを被固定部材に固定する作業において、リテーナをパイプ嵌合部内に押し込む作業と、被固定部材にクリップを固定する作業とを一度に行うことができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるパイプ用クリップ(以下、クリップCと称する)は、車体(被固定部材)Bに固定されるシールドパイプ(パイプ)40に取り付けられるものである。シールドパイプ40は、ハイブリッド車等の車両において、図1に示すように、車両の前部に備えられた高圧バッテリ等の機器M1と、後部に備えられたインバータやヒューズボックス等の機器M2とを電気的に接続する電線41を、包囲して保護するものである。なお、各機器M1,M2は、導電性のシールドケース内に収容されている。
シールドパイプ40は、シールド機能を有するものであり、金属製(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等)であって、複数本の電線41を一括して包囲する円筒形状をなしている。シールドパイプ40は、電線41の配索経路に沿って3次元方向に屈曲され、車体Bの床下に配索されて固定される。なお、シールドパイプ40は、金属製のパイプ以外に導電性を有する樹脂製のパイプであってもよい。
電線41は、図2に示すように、導体42の外周を絶縁被覆43で包囲してなるノンシールド電線41である。電線41は、高圧回路を構成する高圧電線であり、高電圧・大電流に対応可能とされている。電線41の両端部には、図示しない端子金具が接続され、それぞれ各機器M1,M2に電気的に接続される。
さて、クリップCは合成樹脂製であって、図2に示すように、シールドパイプ40の外周に外嵌するパイプ嵌合部10と、パイプ嵌合部10の内側に適宜突出してシールドパイプ40に当接可能とされたリテーナ30と、を備えている。
パイプ嵌合部10は、周方向の一部に開口11を有してシールドパイプ40の外周に外嵌する本体部12と、本体部12の開口11を閉じる蓋部13とを有している。シールドパイプ40は、本体部12の開口11から内側に挿入され、開口11が蓋部13で閉じられることで、クリップCに保持される。本体部12の内周側には、図2に示すように、断面円形状をなす所定のシールドパイプ40Pの外周面に沿うように湾曲する円弧面14が設けられている。円弧面14は、断面が所定の半径を有するシールドパイプ40Pの外周面にほぼ隙間なく沿うものとされている。
蓋部13は、本体部12の開口11の一端側に薄肉のヒンジ15によって連結されている。このヒンジ15によって、蓋部13は、本体部12の開口11を閉じるように回動することができる。
蓋部13の内側面には、パイプ抑え部25が突設されている。パイプ抑え部25の突出端には、先に述べた断面円形状をなすシールドパイプ40Pの外周面に沿って湾曲する円弧面14が形成されている。
また、蓋部13と開口11の他端側(ヒンジ15とは反対側)には、互いに係止することで蓋部13を閉じた状態に保持する蓋ロック部16が設けられている(図8参照)。蓋ロック部16は、本体部12に形成された孔形状をなすロック孔17と、蓋部13に形成されてロック孔17に差し入れ可能とされたロック片18とを有している。ロック孔17にロック片18が差し入れられると、ロック孔17に形成されたロック受け面19に、ロック片18に形成されたロック面21が係止する。蓋ロック部16は、クリップCの前後に一対が設けられている(図4参照)。
パイプ嵌合部10には、リテーナ30が装着されるリテーナ装着口22が設けられている。リテーナ装着口22は、パイプ嵌合部10の外側から内側へ貫通する貫通孔として形成されている。リテーナ装着口22は、後述するリテーナ30の本体部(リテーナ本体部31と称する)が嵌合可能な断面方形状をなしている(図4参照)。リテーナ装着口22は、パイプ嵌合部10の円弧面14と対向する位置に設けられている。
リテーナ30は、パイプ嵌合部10内に突出してシールドパイプ40の外周面に当接可能とされたパイプ当接面32を有している(図2参照)。パイプ当接面32は、リテーナ本体部31の下面(リテーナ30の押し込み方向前側の面)に設けられている。パイプ当接面32は、リテーナ30の押し込み方向に対して略直交する平坦な面とされている。
リテーナ本体部31には、リテーナ装着口22からのリテーナ30の離脱を防止する抜け止部33が設けられている(図6参照)。抜け止部33は、リテーナ本体部31の下端部に設けられ、リテーナ本体部31から側方に突出している。抜け止部33は、リテーナ本体部31の全周に設けられている(図4参照)。抜け止部33が設けられたことにより、リテーナ本体部31の下端面(パイプ当接面32)は他の部分よりも一回り大きい略方形をなしている。
リテーナ30は、図5に示すように、パイプ嵌合部10の蓋部13を開いた状態にして、リテーナ挿入口22に対してパイプ嵌合部10の内側から装着される。リテーナ装着口22に装着されたリテーナ30は、抜け止部33がリテーナ装着口22の周縁部に対して内側から係止することにより、パイプ嵌合部10から離脱することなく装着状態に保持される。
パイプ嵌合部10とリテーナ30とには、図7に示すように、互いに係止可能な係止部が備えられている。係止部は、リテーナ本体部31の側面に設けられた係止爪34と、パイプ嵌合部10に設けられた係止受け部23とを有している。
係止爪34は、リテーナ本体部31の両側面に一対が突設されている。係止爪34の上面は、パイプ嵌合部10からのリテーナ30の離脱方向に対して略直交をなす係止面35とされている。係止面35は、リテーナ本体部31の上下方向の中間部における任意の位置に設けられている。係止爪34のうち係止面35とは反対側の面は、パイプ嵌合部10に対するリテーナ30の押し込み動作の際に係止爪34の係止動作を誘導するべく傾斜している。なお、一対の係止爪34において係止面35の高さ位置は同等とされている。
係止受け部23は、リテーナ装着口22に設けられた係止溝部24の縁部に形成されている(図3参照)。係止溝部24は、リテーナ30に設けられた係止爪34がパイプ嵌合部10の外側から内側へ向かって挿入可能な溝形状をなし、リテーナ装着口22の前後両面に一対が設けられている。係止溝部24に差し込まれた係止爪34は、係止溝部24を通過してパイプ嵌合部10の内側に到達し、係止受け部23に係止する。係止爪34が係止受け部23に係止することで、リテーナ30は外側への変位が防止され、パイプ当接面32がパイプ嵌合部10内に所定の寸法突出した位置に保持される。
リテーナ30には、図2に示すように、パイプ嵌合部10への突出方向と反対方向に押し込まれることで車体Bに固定される固定部36が設けられている。固定部36は、リテーナ30の上面(パイプ当接面32とは反対側の面)に設けられている。固定部36は、図2に示すように、車体Bに形成された取付穴Hに、下方から挿入することによって取付けられるものであり、リテーナ30の上面に略垂直に設けられた軸部37と、軸部37の先端部に設けられて側方に張り出す張出部38とを備えている。
固定部36は、図4に示すように、周方向に4分割され、軸部27および張出部38が、固定部36の中心線(軸線)側に弾性的に変形可能とされている。固定部36は、取付穴Hに挿入される際には、軸部27および張出部38が弾性変形することで縮径変形し、張出部38が取付穴Hを通り抜けると、軸部27および張出部38が弾性復帰することで拡径変形し、張出部38が車体Bの上面に係止する。これにより、固定部36が車体Bの取付穴Hに固定される。このとき、クリップCの上面(リテーナ30の上面)と張出部38との間に取付穴Hの周縁部が挟まれた状態になっている。なお、固定部36の形状は、車体Bに固定できる限り、他の任意の形状とすることができる。
次に、上記のクリップCを用いてシールドパイプ40Pよりも断面が一回り小さい円形状をなすシールドパイプ(以下、小径シールドパイプ40Sと称する)を車体Bに固定する作業の一例について説明する。
まず、クリップCを小径シールドパイプ40Sに取り付ける。クリップCの蓋部13を回動して開いた状態にし、パイプ嵌合部10の開口11から小径シールドパイプ40Sに嵌合する。その後、蓋部13を回動して閉じ状態にすると、蓋ロック部16が互いに係止し、蓋部13が閉じ状態に保持される。このとき、蓋部13およびリテーナ30は、小径シールドパイプ40S外周面から離れて位置する(図6参照)。
次いで、クリップCを車体Bに固定する。固定部36を取付穴Hに挿入すると、張出部38が取付穴Hの周囲に接触して内側に弾性変位する。また、取付穴Hの周囲との接触により、固定部36が取付穴Hへの挿入方向と反対側に押圧され、この押圧力によって、リテーナ30がパイプ嵌合部10の内側に大きく変位する。そして、図7に示すように、パイプ当接面32が小径シールドパイプ40Sの外周面に当接するとともに、リテーナ30が小径シールドパイプ40Sを円弧面14に押し付けた状態になる。また、取付穴Hに挿入された固定部36の張出部38が取付穴Hの周囲に係止しリテーナ30が車体Bに固定される。
以上により、小径シールドパイプ40Sを車体Bに固定する作業が完了する。
次に、上記のように構成された実施例1の作用および効果について説明する。
本実施例のクリップCは、シールドパイプ40の外周に外嵌するパイプ嵌合部10と、パイプ嵌合部10の内側に適宜突出してシールドパイプ40の外周面に当接可能とされたリテーナ30と、を備えている。これにより、シールドパイプ40の形状に合わせてパイプ嵌合部10の内側に適宜リテーナ30を突出させてシールドパイプ40の外周面に当接させることで、クリップCのがた付きを抑えることができるから、例えば小径シールドパイプ40Sに対してがた付きなく取り付けることができる。
また、シールドパイプ40が、車体Bに固定されるものであり、リテーナ30が、パイプ嵌合部10への突出方向と反対方向に押し込まれることで車体Bに固定される固定部36を有している。これにより、車体Bへの固定部36の押し込みに伴ってリテーナ30がパイプ嵌合部10の内側に突出してシールドパイプ40の外周面に当接するから、シールドパイプ40を車体Bに固定する作業において、リテーナ30をパイプ嵌合部10に押し込む作業と、車体BにクリップCを固定する作業とを一度に行うことができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係るクリップ50を図9によって説明する。
本実施例のクリップ50は、パイプ外嵌部10とリテーナ30とが、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向において複数段階で係止可能な係止部51を備えている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例のクリップ50は、実施例1と同様、シールドパイプ40の外周に外嵌するパイプ嵌合部10と、パイプ嵌合部10の内側に適宜突出してシールドパイプ40の外周面に当接可能とされたリテーナ30と、を備えている。
そして、パイプ嵌合部10とリテーナ30とには、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向において複数段階で係止可能な係止部51が備えられている。係止部51は、リテーナ本体部31の側面に設けられた複数の係止歯52と、パイプ嵌合部10に設けられた係止突起53とを有している。
係止歯52は、リテーナ本体部31の両側面に設けられている。複数の係止歯52は、リテーナ本体部31の上端から下端にわたる略全体に連続して形成されている。
係止突起53は、リテーナ装着口22に設けられた一対の係止溝部24に一ずつ形成されている。係止突起53には、パイプ嵌合部10からのリテーナ30の離脱方向に対して略直交をなす係止面54が設けられている。また、係止突起53のうち係止面54とは反対側には、係止突起53に対する係止歯52の乗り越え動作を案内するように傾斜する案内面55が設けられている。
係止溝部24に差し込まれた複数の係止歯52のうちいずれか一の係止歯52が係止突起53に選択的に係止する。これにより、リテーナ30は、パイプ当接面32がパイプ嵌合部10内に任意の寸法だけ突出した位置に保持される。
以上のように本実施例においては、パイプ嵌合部10とリテーナ30とが、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向において複数段階で係止可能な係止部51を備えているから、シールドパイプ40の形状に対応してリテーナ30の突出量を複数段階で調整することができ、もって多数の異形シールドパイプ40に対してがた付きなく取り付けることができる。なお、図9には、クリップ50が小径シールドパイプ40Sに取り付けられた状態を示している。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3に係るクリップ60を図10によって説明する。
本実施例のクリップ60は、固定部36がリテーナ30ではなくパイプ嵌合部10に設けられている点で実施例2とは相違する。なお、実施例2と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例のクリップ60は、実施例2と同様、シールドパイプ40の外周に外嵌するパイプ嵌合部10と、パイプ嵌合部10の内側に適宜突出してシールドパイプ40の外周面に当接可能とされたリテーナ30と、を備えている。そして、パイプ嵌合部10とリテーナ30とには、実施例2と同様、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向において複数段階で係止可能な係止部51が備えられている。なお、リテーナ装着口22は、パイプ嵌合部10のうち蓋部13に貫通形成されている。
固定部36は、パイプ嵌合部10の外周面に一体に設けられている。固定部36は、パイプ嵌合部10の外周面に形成された平坦な面(以下、固定面61と称する)に略垂直に突設されている。固定面61は、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向と略平行をなしている。
次に、上記のクリップ60を用いて断面が楕円形状をなすシールドパイプ(以下、楕円シールドパイプ40Eと称する)を車体Bに固定する作業の一例について説明する。なお、楕円シールドパイプ40Eの断面は、その長軸が先に述べたシールドパイプ40Pの直径と同等の寸法を有している。
まず、クリップ60を楕円シールドパイプ40Eに取り付ける。クリップ60の蓋部13を回動して開いた状態にし、パイプ嵌合部10の開口11からシールドパイプ40Eに嵌合する。このとき、楕円シールドパイプ40Eが、車体Bに固定したときに倒れた姿勢となる向き(楕円シールドパイプ40Eの断面における長軸が水平をなす向き)にして嵌合させる。このような向きにすることにより、楕円シールドパイプ40Eが車体Bの床面に固定された場合の低背化を図ることができる。楕円シールドパイプ40Eにパイプ嵌合部10を嵌合すると、楕円シールドパイプ40Eの断面における長軸方向の一端側が本体部12の円弧面14に当接した状態になる。また、円弧面14の一部(周方向における端部)が楕円シールドパイプ40Eの外周面に当接した状態になる。その後、蓋部13を回動して閉じ状態にすると、蓋ロック部16が互いに係止し、蓋部13が閉じ状態に保持される。
次いで、リテーナ30をパイプ嵌合部10の内側に向かって押し込み、パイプ当接面32を楕円シールドパイプ40Eの外周面に当接させる。このとき、リテーナ30に設けられた複数の係止歯52のうちいずれか一の係止歯52が係止突起53に係止し、リテーナ30は楕円シールドパイプ40Eに当接した状態で保持される。これにより、楕円シールドパイプ40Eは、リテーナ30とパイプ嵌合部10とによって挟み込まれた状態になる。なお、楕円シールドパイプ40Eは、図10に示すように、円弧面14とパイプ当接面32とによって3点支持された状態になる。
また、リテーナ30の押し込み作業については、蓋部13を閉じる際に同時に行うことができる。すなわち、蓋部13を閉じる前の段階で、リテーナ30を若干深め(パイプ嵌合部10への突出寸法が若干大きくなるような位置)に装着しておくと、蓋部13を閉じる際の回動動作に伴って、リテーナ30のパイプ当接面32が楕円シールドパイプ40Eの外周面に当接し、リテーナ30が外側に押圧されて適切な位置に保持される。このようにすることで、蓋部13を閉じる作業と、リテーナ30を押し込む作業とを一度に行うことができる。
こうして、クリップ60を楕円シールドパイプ40Eに取り付けた後、車体Bに固定することにより、楕円シールドパイプ40Eを車体Bに固定する作業が完了する。
以上のように本実施例においては、楕円シールドパイプ40Eの外周に外嵌するパイプ嵌合部10と、パイプ嵌合部10の内側に適宜突出して楕円シールドパイプ40Eの外周面に当接可能とされたリテーナ30と、を備えているから、実施例2と同様に、楕円シールドパイプ40Eの形状に合わせてパイプ嵌合部10の内側に適宜リテーナ30を突出させて楕円シールドパイプ40Eの外周面に当接させることで、楕円シールドパイプ40Eに対してクリップ60をがた付きなく取り付けることができる。
また、本実施例のクリップ60は、パイプ嵌合部10とリテーナ30とが、リテーナ30のパイプ嵌合部10への突出方向において複数段階で係止可能な係止部51を備えているから、実施例2と同様に、シールドパイプ40の形状に対応してリテーナ30の突出量を複数段階で調整することができ、もって多数の異形シールドパイプ40に対してがた付きなく取り付けることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、本発明を、電線41を包囲するシールドパイプ40に取り付けられるクリップCに適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は、いかなるパイプに取り付けられるクリップにも適用することができ、例えば液体または気体が通過するパイプに取り付けられるクリップにも適用することができる。
(2)上記実施例において、パイプ嵌合部10の内側に、弾性部材を設けるものとしてもよい。これにより、クリップを異形パイプに対してがた付きなく取り付けることができることに加え、弾性部材がパイプに弾性的に接触することで、パイプの回転方向および軸方向の位置ずれを抑制することができる。この場合には、ゴム、エラストマー、スポンジ等の各種材料からなる弾性部材をパイプ嵌合部の内側に貼り付けてもよいし、二色成形によりパイプ嵌合部の内側に軟質樹脂を一体に成形してもよい。
(3)上記実施例1では、クリップCを用いて小径シールドパイプ40Sを車体Bに固定する作業について説明したが、これに限らず、クリップは、これよりも大径の円形断面を有するシールドパイプ、もしくは、楕円形状または長円形状の断面を有する多様な異形シールドパイプを車体に固定する場合にも使用することができる。
(4)上記実施例2では、クリップ50に多数の係止歯52が設けられ、パイプ嵌合部10に一の係止突起53が設けられているが、これとは反対に、クリップに一の係止突起を設け、パイプ嵌合部に多数の係止歯を設けてもよい。
(5)上記実施例3では、楕円シールドパイプ40Eを倒れた姿勢となる向きで車体Bに固定するものとしているが、これに限らず、異形シールドパイプを立った姿勢(長軸が垂直をなす向き)で車体に固定するものとしてもよい。
B…車体(被固定部材)
C,50,60…クリップ(パイプ用クリップ)
10…パイプ嵌合部
30…リテーナ
36…固定部
40,40E,40S…シールドパイプ(パイプ)
51…係止部

Claims (2)

  1. パイプの外周に外嵌するパイプ嵌合部と、
    前記パイプ嵌合部の内側に適宜突出して前記パイプの外周面に当接可能とされたリテーナと、
    を備え
    前記パイプ嵌合部と前記リテーナとが、前記リテーナの前記パイプ嵌合部への突出方向において複数段階で係止可能な係止部を備えているパイプ用クリップ。
  2. パイプの外周に外嵌するパイプ嵌合部と、
    前記パイプ嵌合部の内側に適宜突出して前記パイプの外周面に当接可能とされたリテーナと、
    を備え、
    前記パイプが、被固定部材に固定されるものであり、
    前記リテーナが、前記パイプ嵌合部への突出方向と反対方向に押し込まれることで前記被固定部材に固定される固定部を有しているパイプ用クリップ。
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