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JP6161998B2 - 電源装置及びアーク加工用電源装置 - Google Patents

電源装置及びアーク加工用電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源装置の出力電力の生成過程において、直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うインバータ回路を備える電源装置及びアーク加工用電源装置に関する。
インバータ回路を備える電源装置として、例えば特許文献1に開示のアーク加工用電源装置が知られている。特許文献1の電源装置は、入力される商用交流電力を整流回路にて直流電力に変換し、変換した直流電力をハーフブリッジ型インバータ回路のスイッチング動作にて高周波交流電力に変換し、変換した高周波交流電力をトランスを介して二次側に供給し、該二次側においてアーク溶接等のアーク加工に適した直流出力電力に変換する構成となっている。出力電力を調整するには、インバータ回路のスイッチング動作を制御することで行われる。
インバータ回路のスイッチング制御の一つに、例えば特許文献2に開示されている位相シフト制御(PSM制御)がある。尚、特許文献2のインバータ回路は、フルブリッジ型のものが用いられている。そして、その時々において出力電力を大きくする場合は、インバータ回路の対をなすスイッチング素子の同時オン期間を長くすることが行われ、スイッチング素子に出力する制御パルス信号の位相差(位相シフト角)が小さく設定される。これに対して、出力電力を小さくする場合は、インバータ回路の対をなすスイッチング素子の同時オン期間を短くすることが行われ、スイッチング素子に出力する制御パルス信号の位相差(位相シフト角)が大きく設定される。PSM制御においては、インバータ回路のスイッチング素子に出力する制御パルス信号のオンパルス幅を十分幅広(例えば最大幅)に設定できるため、スイッチング素子がオンし損ねることが防止でき、出力不安定、トランス偏磁等の発生防止を図ることができる。
ところで、特許文献1のハーフブリッジ型インバータ回路においては、上アーム及び下アームの各スイッチング素子(第1,第2のスイッチング素子)のそれぞれに直列接続され電力伝達において対で動作するスイッチング素子(第1,第2の電力開閉用スイッチング素子)が備えられている。そのため、電力伝達において対で動作するスイッチング素子に対して特許文献2のようなPSM制御を行えば、ハーフブリッジ型インバータ回路を用いる電源装置でありながらも、PSM制御による出力調整を行うことが可能である。
特開2005−279774号公報 特開2006−280120号公報
しかしながら、低出力要求時の対の制御パルス信号の位相差がより大きく、対のスイッチング素子のオン期間のずれがより大きくなる条件では、電力伝達に寄与しない循環電流が大きく、その損失も大きくなる。また、PSM制御は、対のスイッチング素子のオン期間をずらす制御であることから、位相差を大きくした時に中性点電位が不安定になるためにトランス電流が一方の極性に偏ってトランスが偏磁を起こすことがある。特にトランスの偏磁や循環電流の増大といった問題は、位相差が大きいほど顕著になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、位相シフト制御(PSM制御)において、特に対の制御パルス信号の位相差が大きく対のスイッチング素子のオン期間のずれが大きくなる低出力要求時の動作改善を図ることができる電源装置及びアーク加工用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決する電源装置は、電源装置の出力電力の生成過程において直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うインバータ回路を備える電源装置において、上アーム及び下アームにスイッチング素子を備えるとともに、各アームのスイッチング素子のそれぞれに直列接続され電力伝達において対で動作するスイッチング素子を更に備えてなるハーフブリッジ型インバータ回路と、前記インバータ回路の各スイッチング素子に制御パルス信号を出力して各スイッチング素子のオンオフ動作を制御し、電源装置の出力電力を制御する制御回路とを備えた電源装置であって、前記制御回路は、電力伝達において対をなす前記スイッチング素子の制御パルス信号の位相差を調整するPSM制御と、前記制御パルス信号のオンパルスの密度を調整するPDM制御とが実施可能に構成され、前記制御回路の制御において、所定出力要求より高出力側では前記PSM制御を行わせ、所定出力要求よりも低出力側では前記PDM制御に切り替える制御切替部を備えた。
この構成によれば、所定出力要求より高出力側では、電力伝達において対をなすスイッチング素子の制御パルス信号の位相差を調整するPSM制御が行われ、所定出力要求よりも低出力側になると、制御パルス信号のオンパルスの密度を調整するPDM制御に切り替えられる。つまり、低出力要求時にPSM制御を実施すると、対の制御パルス信号の位相差が大きく対のスイッチング素子のオン期間のずれが大きくなって、回路内に生じる循環電流が増大するといった問題や、インバータ回路の後段にトランスを備える構成の場合ではトランスの偏磁の問題の発生が懸念されるため、この低出力要求時においては制御パルス信号のオンパルスを適宜間引いてスイッチング素子(インバータ回路)の動作を停止するPDM制御に切り替えることで、先の問題を解消しつつ低出力要求に応えることが可能となる。
また、上記電源装置において、前記制御切替部は、前記制御パルス信号の位相差がゼロから所定値となるまで前記PSM制御を行わせ、それ以下の低出力要求時には前記制御パルス信号の位相差を前記所定値で固定としつつオンパルスの密度を調整する前記PDM制御に切り替えるようにするのが好ましい。
この構成によれば、PSM制御とPDM制御との切り替わり時に制御パルス信号の位相差が所定値として継承されるようにしたことで、制御の切り替わり時の出力過渡変化を小さくでき、出力安定化に寄与できる。
また、上記電源装置において、前記PDM制御は、前記制御パルス信号の一定周期分をPDM制御周期とし、そのPDM制御周期中のいずれかのオンパルスを間引いてオンパルスの密度を調整するようにするのが好ましい。
この構成によれば、PDM制御において、制御パルス信号の一定周期分がPDM制御周期とされ、そのPDM制御周期中のいずれかのオンパルスが間引かれてオンパルスの密度の調整が行われる。つまり、このPDM制御は、PDM制御周期が常に制御パルス信号の一定周期分で行われるため、制御の簡略化に寄与できる。
また、上記電源装置において、前記PDM制御は、前記PDM制御周期の後端側からオンパルスを順に間引いてオンパルスの密度を調整するようにするのが好ましい。
この構成によれば、PDM制御において、PDM制御周期の後端側からオンパルスが順に間引かれてオンパルスの密度が調整される。つまり、PDM制御周期の後端側から単純にオンパルスが間引かれるため、このことでも制御の簡略化に寄与できる。
また、上記電源装置において、前記インバータ回路は、上アーム及び下アームのスイッチング素子に跨って並列接続されるキャパシタを備えるのが好ましい。
この構成によれば、キャパシタは、上アーム及び下アームのスイッチング素子に入力される電圧に生じ得るサージ電圧を吸収する機能を発揮するため、各スイッチング素子に要求される耐圧が低く抑えられる。つまり、上アーム及び下アームのスイッチング素子に耐圧の低い安価なスイッチング素子を用いることが可能となる。
また、上記電源装置を、アーク加工用の直流出力電力を生成するアーク加工用電源装置に適用するのが好ましい。
この構成によれば、アーク加工用電源装置において、PSM制御の実施の際に特に対の制御パルス信号の位相差が大きく対のスイッチング素子のオン期間のずれが大きくなる低出力要求時の動作改善を図ることが可能となる。
本発明の電源装置及びアーク加工用電源装置によれば、位相シフト制御(PSM制御)において、特に対の制御パルス信号の位相差が大きく対のスイッチング素子のオン期間のずれが大きくなる低出力要求時の動作改善を図ることができる。
一実施形態におけるアーク溶接用電源装置を示す回路図。 高出力要求時のPSM制御にかかる電源装置各所の波形図。 中出力要求時におけるPSM−PDM臨界時の電源装置各所の波形図。 低出力要求時のPDM制御にかかる電源装置各所の波形図。 別例におけるアーク溶接用電源装置を示す回路図。
以下、電源装置としてのアーク溶接用電源装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、アーク溶接機10は、これに用いるアーク溶接用電源装置11のプラス側の出力端子o1に溶接トーチTHの電極WEを接続し、マイナス側の出力端子o2に溶接対象(母材)Mを接続して、電源装置11にて生成した直流出力電力に基づいて電極WEの先端にてアークを生じさせ、溶接対象Mのアーク溶接を行うものである。アーク溶接機10は、例えば消耗電極式のアーク溶接機であり、電極WEとして用いるワイヤ電極がアークにより消耗するため、該電極WEをその消耗に応じて送給する送給装置(図示略)を用いる。
アーク溶接用電源装置11は、入力変換回路12、インバータ回路13、トランスINT、及び出力変換回路14を備え、入力される商用交流電力からアーク溶接に適した直流出力電力を生成する。
入力変換回路12は、ダイオードブリッジ回路よりなる一次側整流回路DRaと、該整流回路DRaの出力端子間に直列接続される平滑キャパシタC1,C2とを備え、三相の商用交流電力を直流電力に変換する。直流入力電力は、後段のインバータ回路13に供給される。
インバータ回路13は、IGBT等の半導体スイッチング素子よりなる第1〜第4スイッチング素子TR1〜TR4と、各スイッチング素子TR1〜TR4に付随するダイオードDR1〜DR4と、これらとは別にクランプダイオードDc1,Dc2とスナバキャパシタCs1,Cs2とを備えている。
インバータ回路13は、ハーフブリッジ型インバータにて構成されるものであり、一方の上アームに第2スイッチング素子TR2が備えられ、下アームに第3スイッチング素子TR3が備えられている。第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3にはそれぞれダイオードDR2,DR3が逆接続されている。また、第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3とは並列をなすもう一方の上アームにはダイオードDc1が備えられ、下アームにはダイオードDc2が備えられている。この直列接続のダイオードDc1,Dc2(スイッチング素子TR2,TR3))には更にキャパシタCs1,Cs2がそれぞれ並列接続されている。
第2スイッチング素子TR2と整流回路DRaのプラス側出力端子との間には第1スイッチング素子TR1が備えられ、該スイッチング素子TR1は第2スイッチング素子TR2と対で動作する。また、第3スイッチング素子TR3と整流回路DRaのマイナス側出力端子との間には第4スイッチング素子TR4が備えられ、該スイッチング素子TR4は第3スイッチング素子TR3と対で動作する。第1及び第4スイッチング素子TR1,TR4にはそれぞれダイオードDR1,DR4が逆接続されている。因みに、キャパシタCs1,Cs2は、スイッチング素子TR1,TR4のオンオフ時の電位差を解消すべく充放電動作して、スイッチング素子TR1,TR4をゼロ電圧でスイッチング動作させる所謂ソフトスイッチング動作を行わせるために設けられている。
第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3間はインバータ回路13の出力端子aであり、ダイオードDc1,Dc2間はインバータ回路13の出力端子bである。出力端子aはトランスINTの一次側コイルL1の一端側と接続され、出力端子bはトランスINTの一次側コイルL1の一端側と接続されるとともに平滑キャパシタC1,C2間とも接続されている。
そして、インバータ回路13は、第1及び第2スイッチング素子TR1,TR2と、第3及び第4スイッチング素子TR3,TR4とが交互にスイッチング動作することで、平滑キャパシタC1,C2の充電電力を交互に使って高周波交流電力を生成し、トランスINTの一次側コイルL1に供給する。これらスイッチング素子TR1〜TR4のスイッチング動作は、制御回路20から入力される制御パルス信号S1〜S4に基づいて行われる。
トランスINTの二次側では、インバータ回路13にて生成された高周波交流電力が所定電圧に変換され、二次側コイルL2から出力される。二次側コイルL2には、出力変換回路14が接続される。
出力変換回路14は、二次側整流回路DRbと、直流リアクトルDCLとを備えている。二次側整流回路DRbは、一対のダイオードDs1,Ds2を用いた全波整流回路よりなり、各ダイオードDs1,Ds2のアノードが二次側コイルL2の両側端子にそれぞれ接続され、各ダイオードDs1,Ds2のカソードは共に直流リアクトルDCLの一端に接続されている。直流リアクトルDCLの他端は、電源装置11のプラス側の出力端子o1に接続されている。電源装置11のマイナス側の出力端子o2は、二次側コイルL2の中間端子と接続されている。このような出力変換回路14は、トランスINTの二次側コイルL2からの高周波交流電力をアーク溶接用の直流出力電力に変換し、出力端子o1,o2から出力する。
電源装置11には、CPU等を含む制御回路20が備えられている。制御回路20には、電源装置11の出力側電源線上に設置した電流検出器21から出力電流Ioに対応する検出信号Idと、使用者等により操作可能な出力電流設定器22から出力電流目標値に対応する設定信号Irとがそれぞれ入力されている。制御回路20は、入力された検出信号Id及び設定信号Irから得られる出力電流Ioの実値及びその目標値等を含む各種パラメータに基づき、その時々で適切な出力を行うための内部演算を行っている。そして、制御回路20は、その内部演算に基づいてインバータ回路13のスイッチング素子TR1〜TR4に対してスイッチング制御を実施する。
本実施形態のスイッチング制御としては、高〜中出力要求時においては位相シフト制御(PSM制御)が用いられ、低出力要求時においてはパルス密度変調制御(PDM制御)が用いられ、PSM制御とPDM制御とが適宜切り替えられる。制御の切り替えについて本実施形態では、先ず制御回路20の位相差設定部20aにて、出力電流Ioの実値及び目標値等に基づきその時々で適切な制御パルス信号S1,S2間(制御パルス信号S3,S4間)の位相差α(図3等参照)が算出され、次いでその位相差αの算出値に基づいて制御切替部20bにてPSM制御かPDM制御かの切り替えが行われる。
次に、図2〜図4を用いて本実施形態の動作(作用)を説明する。
[高〜中出力要求時:PSM制御]
インバータ回路13(スイッチング素子TR1〜TR4)に出力する制御パルス信号S1,S2間(制御パルス信号S3,S4間)の位相差αの算出に基づいて、その算出値が図2に示すゼロから図3に示す本実施形態での最大値(臨界値)までの間にある場合、算出値がそのまま位相差αとして設定される。つまり、この高〜中出力要求時においては、位相差αが図2のゼロから図3の臨界値までの間で調整されるPSM制御により電源装置11の出力が調整される。
即ち、第1及び第2スイッチング素子TR1,TR2は、キャパシタC1の充電電力をトランスINT側に伝達するものであり、制御パルス信号S1,S2の位相差αが小さくスイッチング素子TR1,TR2のオン期間のずれが小さいほど、同時オン期間(電力伝達期間)が大きく、トランスINT側への電力伝達は大きい。一方、制御パルス信号S1,S2の位相差αが大きくスイッチング素子TR1,TR2のオン期間のずれが大きくなるほど、同時オン期間(電力伝達期間)が小さくなり、トランスINT側への電力伝達は小さくなる。
第3及び第4スイッチング素子TR3,TR4についても第1及び第2スイッチング素子TR1,TR2と同様である。第3及び第4スイッチング素子TR3,TR4は、キャパシタC2の充電電力をトランスINT側に伝達するものであり、制御パルス信号S3,S4の位相差αが小さくスイッチング素子TR3,TR4のオン期間のずれが小さいほど、同時オン期間が大きく、トランスINT側への電力伝達は大きい。一方、制御パルス信号S3,S4の位相差αが大きくスイッチング素子TR3,TR4のオン期間のずれが大きくなるほど、同時オン期間が小さくなり、トランスINT側への電力伝達は小さくなる。
本実施形態では、第1及び第4スイッチング素子TR1,TR4の制御パルス信号S1,S4が基準相(固定相)となっており、180°より若干小さいオンパルス幅を有するとともに、互いが180°の位相差を有している。これに対し、第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3の制御パルス信号S2,S3が制御相ではあるが、第1及び第4スイッチング素子TR1,TR4の制御パルス信号S1,S4と同幅のオンパルス幅に設定されている。そして、位相差αが設定されると、制御相である制御パルス信号S2,S3は制御パルス信号S1,S4よりもその位相差α分だけ遅れ側に位相シフトされ、第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3のオン期間が第1及び第4スイッチング素子TR1,TR4のオン期間よりも遅れ側にずらされる。
図2及び図3(後述する図4も同様)において、インバータ回路13の出力端子a,b間電圧をVab、スイッチング素子TR1〜TR4を流れる電流をITR1〜ITR4、スイッチング素子TR1〜TR4に印加される電圧をVTR1〜VTR4とする。制御パルス信号S1,S2間及び制御パルス信号S3,S4間の位相差αに応じてインバータ回路13の出力電圧Vabが変化することで、トランスINTの二次側で生成される電源装置11の出力電力の調整がなされる。
ところで、制御パルス信号S1,S2及び制御パルス信号S3,S4の位相差αの臨界値は、図3に示すように、本実施形態では例えば90°(オンパルス幅の約半分)に設定されている。つまり、第1スイッチング素子TR1に対する第2スイッチング素子TR2のオン期間のずれ、第4スイッチング素子TR4に対する第3スイッチング素子TR3のオン期間のずれに伴ってトランスINTの一次側回路で生じる循環電流がこれ以上増大しないようにしている。そのため、出力要求に応じた位相差αの算出が臨界値より大きくなった場合、位相差αを臨界値に固定した状態でオンパルスの密度を調整(オンパルスを間引き)するPDM制御に移行する。換言すると、上記のPSM制御では毎周期でオン機会が与えられ、オンパルスの密度(PDMデュティサイクル)としては100%、最大である。
[低出力要求時:PDM制御]
位相差αの算出値が臨界値より大きい値となった場合には、位相差αは臨界値で固定し、そのオンパルスの密度が小さく設定される。つまり、この低出力要求時においては、オンパルス数が調整されるPDM制御により電源装置11の出力が調整される。
具体的には、本実施形態では図4に示すように、制御パルス信号S1〜S4のオンパルスが例えば10個、即ち上記のPSM制御時の制御周期の10周期分がPDM制御周期TDの1周期とされ、各制御周期TD毎に位相差αの算出値に応じて間引く数が決定される。位相差αの算出値が大きくなるほど間引く数が多くなる。また不要となったオンパルスは、PDM制御周期TDの後端から順に間引かれて、オンパルスの密度が小さくされる。更に制御パルス信号S1,S4及びこれに付随する制御パルス信号S2,S3は同様に間引かれる。因みに、同図4は、PDMデュティサイクルが50%、PDM制御の1周期の内で前半5個のオンパルスはそのまま設定され(位相差αは固定)、後半5個のオンパルスは間引かれて消失する。
ここで、本実施形態のPDM制御では、制御パルス信号S1〜S4のオンパルスの間引きは制御回路20で行うため、スイッチング素子TR1〜TR4をオンさせないのは意図して行っている。つまり、上アーム側のスイッチング素子TR1,TR2と下アーム側のスイッチング素子TR3,TR4とのスイッチング動作(オンオフ)のバランスは、トランスINTにて発生し得る偏磁の抑制等を考慮して行われる。
このようにして、制御パルス信号S1,S2間及び制御パルス信号S3,S4間の位相差αの算出値がPSM−PDM制御の臨界値よりも大きい値となる低出力要求がなされた場合では、オンパルス自体を適宜間引いてオンパルスの密度を小さくすることで、電源装置11としては最低出力まで出力要求に応えることが可能である。
因みに図4に示すように、制御パルス信号S1〜S4の個々のオンパルスに対するインバータ回路13の出力電圧Vabは、PSM−PDM制御臨界時の図3と同様であるが、そこからオンパルスを間引いた分、出力電圧Vabの平均電圧は低下する。そのため、トランスINTの二次側で生成される電源装置11の出力電力も低出力となる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)所定出力要求より高出力側では、電力伝達において対をなすスイッチング素子TR1,TR2の制御パルス信号S1,S2間、及びスイッチング素子TR3,TR4の制御パルス信号S3,S4間の位相差αを調整するPSM制御が行われ、所定出力要求よりも低出力側になると、制御パルス信号S1〜S4のオンパルスの密度を調整するPDM制御に切り替えられる。つまり、低出力要求時にPSM制御を実施すると、対の制御パルス信号S1,S2間及び制御パルス信号S3,S4間の位相差αが大きく対のスイッチング素子TR1,TR2間及びスイッチング素子TR3,TR4間のオン期間のずれが大きくなって、トランスINTの一次側回路内に生じる循環電流が増大するといった問題や、インバータ回路13の後段にトランスINTを備える本実施形態の場合ではトランスINTの偏磁の問題の発生が懸念されるため、この低出力要求時において本実施形態では、制御パルス信号S1〜S4のオンパルスを適宜間引いてスイッチング素子TR1〜TR4(インバータ回路13)の動作を停止するPDM制御に切り替えることで、先の問題を解消しつつ低出力要求に応えることができる。
(2)PSM制御とPDM制御との切り替わり時に制御パルス信号S1,S2及び制御パルス信号S3,S4の位相差αが臨界値(本実施形態の最大値)として継承されるようにしたことで、制御切り替わり時の出力過渡変化が小さく出力安定化に寄与することができる。
(3)PDM制御において、制御パルス信号S1〜S4の一定周期分(例えば10周期分)がPDM制御周期TDとされ、そのPDM制御周期TD中のいずれかのオンパルスが間引かれてオンパルスの密度の調整が行われる。つまり、このPDM制御は、PDM制御周期TDが常に制御パルス信号S1〜S4の一定周期分で行われるため、制御の簡略化に寄与することができる。
(4)PDM制御において、PDM制御周期TDの後端側からオンパルスが順に間引かれてオンパルスの密度が調整される。つまり、PDM制御周期TDの後端側から単純にオンパルスが間引かれるため、このことでも制御の簡略化に寄与することができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・PDM制御周期TDを制御パルス信号S1〜S4の10周期で一定に設定したが、周期数はこれに限らず適宜変更してもよい。また、PDM制御周期TDは一定でなく、その時々で変更してもよい。
・PDM制御周期TDの後端から順にオンパルスを間引いたが、前端から順に間引いてもよく、適当な箇所から間引くようにしてもよい。この場合、オンパルス間の間隔が同様となるように(オンパルス間の間隔の差が小さくなるように)間引いてもよい。
・制御パルス信号S1〜S4の位相差αの臨界値をオンパルスの約半分としたが、これに限らず適宜変更してもよい。尚、この場合、スイッチング素子TR1〜TR4のソフトスイッチング動作が可能な範囲内で位相差αを設定するのが好ましい。また、PSM制御とPDM制御とで位相差αを継承させなくてもよく、PDM制御において位相差ゼロも含めて独自に位相差αを設定してもよい。
・出力要求としての制御パルス信号S1〜S4の位相差αの算出値の大小に基づいて制御を切り替えるのではなく、電流検出器21にて検出される出力電流Io等の実出力値の大小や、出力電流設定器22による出力電流目標値等の出力目標値の大小に基づいて制御を切り替えるようにしてもよい。
・図1に示す上記実施形態の電源装置11は一例であり、その構成を適宜変更してもよい。例えばハーフブリッジ型インバータ回路13の構成はこれに限らず、適宜変更してもよい。図5はその一例である。
図5に示すインバータ回路13は、図1の回路で上アーム及び下アームの第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3のそれぞれに並列に設けられていたキャパシタCs1,Cs2を省略し、1つのキャパシタCssを第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3に跨って並列接続(素子TR2,TR3のコレクタ間に接続)して構成されている。キャパシタCssは、第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3に入力される電圧に生じ得るサージ電圧を吸収する機能を発揮する。これにより、第2及び第3スイッチング素子TR2,TR3に要求される耐圧を低く抑えることができ、耐圧の低い安価なスイッチング素子を用いることが可能となる。また図5のインバータ回路13では、第1及び第4スイッチング素子TR1,TR4にそれぞれキャパシタCs3,Cs4が並列接続され、各スイッチング素子TR1,TR4のゼロ電圧スイッチングを可能としている。
・電源装置11はアーク溶接用電源装置であったが、アーク溶接以外のアーク加工用電源装置や、これ以外の他の電源装置であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)電源装置の出力電力の生成過程において、上アーム及び下アームにスイッチング素子を備えるとともに各アームのスイッチング素子のそれぞれに直列接続され電力伝達において対で動作するスイッチング素子を更に備えて直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うハーフブリッジ型インバータ回路に対し、各スイッチング素子に制御パルス信号を出力して各スイッチング素子のオンオフ動作を制御し、電源装置の出力電力を制御する電源装置の制御方法であって、
電力伝達において対をなす前記スイッチング素子の制御パルス信号の位相差を調整するPSM制御と、前記制御パルス信号のオンパルスの密度を調整するPDM制御とが実施可能であり、所定出力要求より高出力側ではPSM制御を実施し、所定出力要求よりも低出力側ではPDM制御に切り替えて実施するようにしたことを特徴とする電源装置の制御方法。
11 アーク溶接用電源装置(電源装置、アーク加工用電源装置)
13 インバータ回路
20 制御回路
20b 制御切替部
S1〜S4 制御パルス信号
TD PDM制御周期
TR1〜TR4 スイッチング素子
Css キャパシタ
α 位相差

Claims (6)

  1. 電源装置の出力電力の生成過程において直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うインバータ回路を備える電源装置において、
    上アーム及び下アームにスイッチング素子を備えるとともに、各アームのスイッチング素子のそれぞれに直列接続され電力伝達において対で動作するスイッチング素子を更に備えてなるハーフブリッジ型インバータ回路と、
    前記インバータ回路の各スイッチング素子に制御パルス信号を出力して各スイッチング素子のオンオフ動作を制御し、電源装置の出力電力を制御する制御回路と
    を備えた電源装置であって、
    前記制御回路は、電力伝達において対をなす前記スイッチング素子の制御パルス信号の位相差を調整するPSM制御と、前記制御パルス信号のオンパルスの密度を調整するPDM制御とが実施可能に構成され、
    前記制御回路の制御において、所定出力要求より高出力側では前記PSM制御を行わせ、所定出力要求よりも低出力側では前記PDM制御に切り替える制御切替部を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記制御切替部は、前記制御パルス信号の位相差がゼロから所定値となるまで前記PSM制御を行わせ、それ以下の低出力要求時には前記制御パルス信号の位相差を前記所定値で固定としつつオンパルスの密度を調整する前記PDM制御に切り替えることを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置において、
    前記PDM制御は、前記制御パルス信号の一定周期分をPDM制御周期とし、そのPDM制御周期中のいずれかのオンパルスを間引いてオンパルスの密度を調整することを特徴とする電源装置。
  4. 請求項3に記載の電源装置において、
    前記PDM制御は、前記PDM制御周期の後端側からオンパルスを順に間引いてオンパルスの密度を調整することを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源装置において、
    前記インバータ回路は、上アーム及び下アームのスイッチング素子に跨って並列接続されるキャパシタを備えたことを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源装置は、アーク加工用の直流出力電力を生成するように構成されたことを特徴とするアーク加工用電源装置。
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