JP6157407B2 - 空気調和機の風向調整装置および空気調和機 - Google Patents

Description

この発明は、空気調和機の風向調整装置および空気調和機に関する。

従来、空気調和機の吹出口に、複数の風向調整部材を設置して、空気調和機の吹出口から吹き出される風の向きを変更する風向調整装置が知られている。例えば、以下の特許文献１に記載の風向調整装置では、可動操作部を有する風向調整部材と、可動操作部を有していない風向調整部材と、を含んで構成されており、可動操作部を操作することによって、複数の風向調整部材の向きを調整して空気調和機の吹出口から吹き出される風の向きを調整している。

特開平９−１９６４５７号公報（第４頁、図１）

しかしながら、特許文献１に記載の風向調整装置は、可動操作部を有する風向調整部材と、可動操作部を有していない風向調整部材とを含んで構成されており、これらが異なる構造であったため、製造工程および組立工程が繁雑化し、且つ構成部材の管理負荷が増大している。例えば、組立工程において、どちらの風向調整部材を、何処に取り付けるのかを、選択しながら取り付ける必要があったため、製造工程が煩雑であった。

この発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、風向調整部材が共通化された空気調和機の風向調整装置を得ることによって、製造工程および組立工程を簡略化し、且つ構成部材の管理負荷を軽減させることを目的とするものである。

この発明の空気調和機の風向調整装置は、風路に突出した複数個の取付軸を有したベース部材と、複数個の取付軸のそれぞれに、回動自在に取り付けられた複数個の風向調整部材と、複数個の風向調整部材を連結し、複数個の風向調整部材を連動して回動させるリンク板と、を備えた空気調和機の風向調整装置であって、複数個の風向調整部材のそれぞれは、取付軸に取り付けられた回動軸取付部と、リンク板に係合されたリンク板係合部と、当該風向調整部材の向きを手動で調整するための手動操作部材が取り付け可能な操作部材取付部と、を備えており、複数個の風向調整部材のうち少なくとも１つには、手動操作部材が取り付けられ、ベース部材には、手動操作部材が取り付けられる位置に、手動操作部材を収容する凹状の収容部が設けられていることを特徴とする。

この発明の空気調和機の風向調整装置では、風向調整部材が共通化されているため、製造工程および組立工程が簡略化されており、且つ構成部材の管理負荷が軽減されている。

この発明の実施の形態１に係る空気調和機の室内機の斜視図である。 図１に記載の室内機の縦断面を概略的に記載した縦断面図である。 図２に記載の風向調整装置の部分を拡大した拡大図である。 図３に記載の風向調整部材の側面図である。 図３に記載の手動操作部材の側面図である。 図３に記載のベース部材に風向調整部材を取り付ける工程を説明する模式図である。 図６に記載のベース部材に取り付けられた風向調整部材にリンク板を取り付ける工程を説明する模式図である。 図７に記載のリンク板が取り付けられた風向調整部材に手動操作部材を取り付ける工程を説明する模式図である。 図６〜図８で説明した工程で組み立てられた風向調整装置の一部分の模式図である。 図９に記載の風向調整装置の全体を記載した模式図である。 風向調整装置の中央吹きの状態を示す模式図である。 風向調整装置の右吹きの状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態２に係る風向調整装置の一部分の模式図である。

以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その大きさおよび配置は、この発明の範囲内で適宜変更することができる。

実施の形態１．
図１は、この発明の実施の形態１に係る空気調和機の室内機１００の斜視図である。図２は、図１に記載の室内機１００の縦断面を概略的に記載した縦断面図である。この実施の形態に係る室内機１００は、例えば、室内の壁等に取り付けられて、室内の冷房または暖房を行うものである。

室内機１００は、前面筐体１および背面筐体３を備えている。背面筐体３は、壁または柱等に固定された据付部材（図示せず）に取り付けられ、室内機１００全体を支持するものである。前面筐体１は、背面筐体３に組み付けられており、前面筐体１の前面には、室内機１００の前面を開閉自在に覆う前面意匠パネル２が取り付けられている。前面意匠パネル２は、前面筐体１に、例えば回動自在に取り付けられている。

図２に示すように、室内機１００は、前面筐体１および背面筐体３で覆われた内部空間に、フィルタ６、熱交換器７、送風機８およびドレンパン１０等を収容している。送風機８は、前面筐体１の上部に形成された吸込口１Ａから室内の空気を取り込み、前面筐体１の前面下方に形成された吹出口４から室内に空気を吹き出すように空気流れを発生させるものである。

フィルタ６は、吸込口１Ａと熱交換器７との間に設置され、吸込口１Ａから吸い込まれた空気に含まれる粉塵等を取り除くためのものである。熱交換器７は、吸込口１Ａと吹出口４との間に配置され、吸込口１Ａから吸い込んだ空気と熱交換を行うものである。熱交換器７で熱交換が行われた空気は、吹出口４から吹き出される。ドレンパン１０は、例えば、熱交換器７の前面意匠パネル２側において、熱交換器７の下方に設置されており、熱交換器７から滴下した凝縮水を受けるものである。

背面筐体３の背面側において、室内機１００の外側には、収納スペース３Ａが設けられている。収納スペース３Ａには、室内機１００の内部側に断熱部材１２が設置されており、室内機１００の内部側との間に、断熱部材１２を介して、ドレンホース１３、配管１４および電源コード（図示せず）等が設置されている。

吹出口４には、上下方向に風向を調整する上下風向調整装置５と、左右方向に風向を調整する風向調整装置５０と、が設置されている。風向調整装置５０の前面側には、保護カバー３０が設置されている。保護カバー３０は、風向調整装置５０の風向調整部材９の回動が阻害されないように、風向調整装置５０の前面側に設置されている。

図１に示すように、この実施の形態に係る風向調整装置５０は、吹出口４の左側に設置された風向調整装置５０Ａと、吹出口４の右側に設置された風向調整装置５０Ｂとを含む。風向調整装置５０Ａおよび風向調整装置５０Ｂのそれぞれは、収容部２２に収容された手動操作部材２０を有している。ユーザは、手動操作部材２０を操作して、風向調整部材９を回動させて、吹出口４から吹き出される風の向きを調整することができる。なお、風向調整装置５０Ａと風向調整装置５０Ｂとは同様の構成であるため、以下では、風向調整装置５０Ａのみの説明を行い、風向調整装置５０Ｂについての説明は省略する。

図３は、図２に記載の風向調整装置５０Ａの部分を拡大した拡大図である。図３に示すように、風向調整装置５０Ａは、ベース部材１５と風向調整部材９とリンク板１６と手動操作部材２０とを含む。ベース部材１５は、ドレンパン１０の下方に設置されている。ベース部材１５は、例えば、前面筐体１およびドレンパン１０とは別部材で構成され、前面筐体１またはドレンパン１０に固定されている。なお、ベース部材１５は、前面筐体１またはドレンパン１０と一体的に形成されていてもよい。

ベース部材１５には、複数の風向調整部材９（図１０を参照）が回動自在に取り付けられている。風向調整部材９に取り付けられた手動操作部材２０を操作することによって、風向調整部材９の向きを調整することができる。

図４は、図３に記載の風向調整部材９の側面図であり、図５は、図３に記載の手動操作部材２０の側面図である。風向調整部材９は、図４に示すように、回動軸取付部９１と、リンク板係合部９２と、操作部材取付部９３と、第１ベース部９４と、第２ベース部９５と、板部分９６とを含み、例えば合成樹脂によって一体成形されている。風向調整部材９の部位は、相違する材質によって形成して、互いに接合されていてもよい。

回動軸取付部９１には、取付穴９１Ａが形成されている。第１ベース部９４は、回動軸取付部９１の回動軸に交差する方向に形成された第１案内平面９４Ａを有し、第２ベース部９５は、第１案内平面９４Ａに対向して形成された第２案内平面９５Ａを有する。風向調整部材９は、その外縁に切欠部９７が形成されている。リンク板係合部９２は、第１案内平面９４Ａから切欠部９７側に突出した円筒部９２Ａと、円筒部９２Ａの先端に形成され、円筒部９２Ａの外径よりも大きい径を有する円錐部９２Ｂとを有する。操作部材取付部９３は、第１案内平面９４Ａと第２案内平面９５Ａとの間に形成されている。また、操作部材取付部９３は、切欠部９７の切欠鉛直縁９３Ａを含む。操作部材取付部９３は、途中部から切欠鉛直縁９３Ａに向かって徐々に幅が太くなるように（肉厚になるように）形成されている。

手動操作部材２０は、一端側に把持部２０１が形成されており、他端側にクリップ部２０３が形成されている。把持部２０１とクリップ部２０３とは、高さ方向（図５の上下方向）および幅方向（図５の左右方向）に異なる位置に配置されるように、連結部２０２で連結されている。手動操作部材２０は、例えば合成樹脂によって一体成形されている。

クリップ部２０３は、図４に記載の操作部材取付部９３を狭持するように形成されている。クリップ部２０３は、第１ベース部９４の第１案内平面９４Ａと、第１案内平面９４Ａに対向して形成された第２案内平面９５Ａとに案内されて、操作部材取付部９３に取り付けられる。手動操作部材２０が風向調整部材９に取り付けられると、手動操作部材２０のクリップ部２０３は、第１案内平面９４Ａと第２案内平面９５Ａとで支持される。クリップ部２０３の端部側には、図４に記載の切欠鉛直縁９３Ａに係合する爪部２０３Ａが形成されている。

次に、図６〜図９を用いて、風向調整装置５０Ａの組立工程の一例についての説明を行う。図６は、図３に記載のベース部材１５に風向調整部材９を取り付ける工程を説明する模式図であり、図７は、図６に記載のベース部材１５に取り付けられた風向調整部材９にリンク板１６を取り付ける工程を説明する模式図であり、図８は、図７に記載のリンク板１６が取り付けられた風向調整部材９に手動操作部材２０を取り付ける工程を説明する模式図であり、図９は、図６〜図８で説明した工程によって組み立てられた風向調整装置５０Ａの一部分の模式図であり、図１０は、図９に記載の風向調整装置５０Ａの全体を記載した模式図である。

まず、図６に示すように、ベース部材１５から風路に突出した複数個の取付軸１９のそれぞれに、風向調整部材９を取り付ける。具体的には、回動軸取付部９１の取付穴９１Ａ（図４を参照）に取付軸１９を挿入させて、風向調整部材９を取付軸１９に取り付ける。

次に、図７に示すように、取付軸１９に取り付けられた風向調整部材９にリンク板１６を取り付ける。具体的には、風向調整部材９のリンク板係合部９２（図４を参照）とリンク板１６の突起係合穴１７とを係合させる。

リンク板１６は、板状に形成された部材であり、複数個の風向調整部材９を連結して、複数個の風向調整部材９を連動させて回動させるものである。リンク板１６には、取付軸１９の間隔と同じ間隔で、突起係合穴１７が形成されている。突起係合穴１７のリンク板１６の長手方向の両側には、リンク板係合部９２の突起係合穴１７への圧入が容易となるように、スリットが形成されている。また、リンク板１６には、外縁から外側に突出した回動規制突出部２４Ａおよび回動規制突出部２４Ｂが形成されている。リンク板１６が風向調整部材９に取り付けられると、回動規制突出部２４Ａが、風向調整部材９の側方において、風向調整部材９側に突出する。回動規制突出部２４Ｂが、風向調整部材９の側方において、風向調整部材９側に突出するように、リンク板１６が風向調整部材９に取り付けられていてもよい。なお、回動規制突出部２４Ａは、手動操作部材２０が取り付けられていない風向調整部材９の側方に配置される。

突起係合穴１７の内径は、図４に記載のリンク板係合部９２の円筒部９２Ａの外径よりも大きく、風向調整部材９の円錐部９２Ｂの底面の外径よりも小さくなっている。このため、リンク板係合部９２の円筒部９２Ａを突起係合穴１７に圧入させたときに、円錐部９２Ｂの底面が突起係合穴１７の周囲に係止するため、リンク板係合部９２が突起係合穴１７から抜け出さないようになっている。

次に、図８に示すように、リンク板１６で連結された風向調整部材９に手動操作部材２０を取り付ける。手動操作部材２０の把持部２０１は、凹部に形成された収容部２２に収容されるようになっており、手動操作部材２０は、収容部２２に対応する位置に設置された風向調整部材９のみに取り付けられるようになっている。ベース部材１５の収容部２２が形成された以外の場所は、手動操作部材２０の取り付けを阻害する取付阻害部２２Ａとなっている。すなわち、手動操作部材２０が取り付けられない風向調整部材９に対応する位置では、取付阻害部２２Ａが手動操作部材２０の取り付けを阻害している。なお、平面に形成された収容部に、凸形状の取付阻害部を設けた構成であってもよい。

上記のように、ベース部材１５と風向調整部材９とリンク板１６と手動操作部材２０とが組み立てられると、図９および図１０に示すように風向調整装置５０Ａが得られる。手動操作部材２０を左右方向に操作することによって、手動操作部材２０が取り付けられた風向調整部材９および当該風向調整部材９とリンク板１６で連結された風向調整部材９が連動して回動する。

次に、手動操作部材２０を操作した場合の例について説明する。図１１は、風向調整装置５０Ａの中央吹きの状態を示す模式図である。図１２は、風向調整装置５０Ａの右吹きの状態を示す模式図である。

ユーザは、例えば、図１１に示す風向調整装置５０Ａの中央吹きの状態において、手動操作部材２０を右側に操作して、図１１に示すように、風向調整装置５０Ａを右吹きの状態に調整する。図１０に示す中央吹きの状態では、風向調整部材９と回動規制突出部２４Ａとの間に間隙が形成されており、左右方向に風向調整を行うことができる。図１１に示すように、横吹き角度（右吹き角度）が回動限界に達すると、回動規制突出部２４Ａが、風向調整部材９の切欠鉛直縁９３Ａに当接して、風向調整部材９の右回りの回動が規制される。なお、回動規制突出部２４Ａは、複数の風向調整部材９のうちの、少なくとも何れか１つの左側にも形成されており、風向調整部材９の左回りの回動が規制されるようになっている。

上記のように、この実施の形態に係る風向調整装置５０Ａでは、風向調整部材９が共通化されているため、製造工程および組立工程が簡略化されており、且つ構成部材の管理負荷が軽減されている。

さらに、この実施の形態では、手動操作部材２０は、収容部２２にされることによって、風向調整部材９に取り付けられる構成であるため、手動操作部材２０の取付位置が明確である。しかも、手動操作部材２０が取り付けられない風向調整部材９に対応する位置では、取付阻害部２２Ａが手動操作部材２０の取り付けを阻害しているため、所望の場所に確実に手動操作部材２０を取り付けることができる。

さらに、この実施の形態では、風向調整部材９に形成された切欠部９７の内側に、リンク板１６を係合させるリンク板係合部９２が設けられており、リンク板１６が、切欠部９７の内側に設置されている。また、切欠部９７の内側には、手動操作部材２０を固定する操作部材取付部９３の切欠鉛直縁９３Ａが形成されている。また、切欠部９７の内側には、切欠鉛直縁９３Ａと、リンク板１６に形成された回動規制突出部２４Ａと、で構成され、風向調整部材９の回動限界を規定する機構が設けられている。このように、この実施の形態では、風向調整部材９に形成された切欠部９７を利用して、上記の構成が配置されているため、空気調和機の室内機１００の風路の限られたスペースが効率良く利用されている。

なお、この実施の形態は、上記で説明した例に限定されない。例えば、上記では、風向調整部材９にリンク板１６を取り付けた後に、風向調整部材９に手動操作部材２０を取り付ける例についての説明を行ったが、手動操作部材２０を取り付けた風向調整部材９をベース部材１５に取り付けて、その後にリンク板１６を取り付けてもよい。

また、上記の説明では、室内機１００の吹出口４に、２つの風向調整装置５０（５０Ａ，５０Ｂ）を設置した例についての説明を行ったが、１つまたは３つ以上の風向調整装置５０が設置されてもよい。

実施の形態２．
上記の実施の形態１では、風向調整部材９に取り付けられた手動操作部材２０を操作して、風向調整部材９を回動させる例について関する説明を行った。実施の形態１と比較して、実施の形態２に係る風向調整装置５０Ｃでは、手動操作部材２０が省略されており、リンク板１６で連結された複数の風向調整部材９は、駆動機構（駆動手段）４０によって自動的に回動される。以下の説明では、実施の形態１と重複する部分については、説明を省略する。

図１３は、この発明の実施の形態２に係る風向調整装置５０Ｃの一部分の模式図である。この実施の形態では、リンク板１６Ａの長手方向端部の少なくとも一方に、図示を省略してある駆動機構４０が接続されている。駆動機構４０は、リンク板１６Ａを概略長手方向に移動させることによって、リンク板１６Ａに取り付けられた風向調整部材９の向きを調整する。

図１３に示すように、この実施の形態に係るリンク板１６Ａは、収容部２２に対応する位置において、風向調整部材９側に突出する取付阻害突出部２６が形成されている。取付阻害突出部２６は、手動操作部材２０の取り付けを阻害するものである。手動操作部材２０を収容部２２に収容させて風向調整部材９に取り付けようとしたときに、手動操作部材２０のクリップ部２０３の端部が取付阻害突出部２６に当接し、手動操作部材２０が風向調整部材９に取り付けられることを阻害する。

上記のように、実施の形態２では、実施の形態１のリンク板１６を、リンク板１６Ａに置き換えるのみで、自動タイプの風向調整装置５０Ｃを得ることができる。このため、自動タイプの風向調整装置と手動タイプの風向調整装置とで、部材の共有化が達成されている。

この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々に改変することができる。すなわち、上記の実施の形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施の形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。

例えば、上記の実施の形態１に係る風向調整装置５０Ａは、手動操作部材２０に加えて、風向調整部材９を自動的に回動させる駆動手段を含んでもよい。すなわち、この場合には、実施の形態１のリンク板に、駆動手段が接続され、駆動手段は、リンク板を移動させて、リンク板に取り付けられた風向調整部材９の向きを調整する。

１ 前面筐体、１Ａ 吸込口、２ 前面意匠パネル、３ 背面筐体、３Ａ 収納スペース、４ 吹出口、５ 上下風向調整装置、６ フィルタ、７ 熱交換器、８ 送風機、９ 風向調整部材、１０ ドレンパン、１２ 断熱部材、１３ ドレンホース、１４ 配管、１５ ベース部材、１６ リンク板、１６Ａ リンク板、１７ 突起係合穴、１９ 取付軸、２０ 手動操作部材、２２ 収容部、２２Ａ 取付阻害部、２４Ａ 回動規制突出部、２４Ｂ 回動規制突出部、２６ 取付阻害突出部、３０ 保護カバー、４０ 駆動機構、５０ 風向調整装置、５０Ａ 風向調整装置、５０Ｂ 風向調整装置、５０Ｃ 風向調整装置、９１ 回動軸取付部、９１Ａ 取付穴、９２ リンク板係合部、９２Ａ 円筒部、９２Ｂ 円錐部、９３ 操作部材取付部、９３Ａ 切欠鉛直縁、９４ 第１ベース部、９４Ａ 第１案内平面、９５ 第２ベース部、９５Ａ 第２案内平面、９６ 板部分、９７ 切欠部、１００ 室内機、２０１ 把持部、２０２ 連結部、２０３ クリップ部、２０３Ａ 爪部。

Claims (8)

1. 風路に突出した複数個の取付軸を有したベース部材と、
   前記複数個の取付軸のそれぞれに、回動自在に取り付けられた複数個の風向調整部材と、
   前記複数個の風向調整部材を連結し、前記複数個の風向調整部材を連動して回動させるリンク板と、を備えた空気調和機の風向調整装置であって、
   前記複数個の風向調整部材のそれぞれは、
   前記取付軸に取り付けられた回動軸取付部と、
   前記リンク板に係合されたリンク板係合部と、
   当該風向調整部材の向きを手動で調整するための手動操作部材が取り付け可能な操作部材取付部と、を備えており、
   前記複数個の風向調整部材のうち少なくとも１つには、前記手動操作部材が取り付けられ、
   前記ベース部材には、前記手動操作部材が取り付けられる位置に、前記手動操作部材を収容する凹状の収容部が設けられていることを特徴とする空気調和機の風向調整装置。
2. 前記手動操作部材は、一端側に形成された把持部と、他端側に形成され、前記操作部材取付部を狭持するクリップ部とを含み、
   前記収容部は、前記手動操作部材の前記把持部を収容することを特徴とする請求項１記載の空気調和機の風向調整装置。
3. 前記リンク板を移動させる駆動手段をさらに有し、
   前記リンク板は、前記収容部に対応する位置に、前記手動操作部材の前記風向調整部材への取り付けを阻害する取付阻害突出部を有したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の空気調和機の風向調整装置。
4. 前記ベース部材は、前記複数個の風向調整部材のうち前記手動操作部材が取り付けられない風向調整部材に対応する位置に、前記手動操作部材の取り付けを阻害する取付阻害部を有したことを特徴とする請求項１〜請求項３の何れか１項に記載の空気調和機の風向調整装置。
5. 前記リンク板は、前記風向調整部材の側方において、前記風向調整部材側に突出した回動規制突出部を有しており、
   前記風向調整部材が回動限界まで回動したときに、前記回動規制突出部は、前記風向調整部材に当接することを特徴とする請求項１〜請求項４の何れか１項に記載の空気調和機の風向調整装置。
6. 前記複数個の風向調整部材は、前記回動軸取付部の回動軸に交差する方向に形成された第１案内平面と、前記第１案内平面に対向して形成された第２案内平面と、を更に有し、
   前記手動操作部材は、前記風向調整部材に取り付けられたときに、前記第１案内平面と前記第２案内平面とに支持されることを特徴とする請求項１〜請求項５の何れか１項に記載の空気調和機の風向調整装置。
7. 前記複数個の風向調整部材は、その外縁に切欠部が形成されており、
   前記リンク板係合部は、前記第１案内平面から前記切欠部側に突出した円筒部と、前記円筒部の先端に形成され、前記円筒部の外径よりも大きい径を有する円錐部とを含み、
   前記手動操作部材は、前記第１案内平面と前記第２案内平面との間で、前記切欠部の縁に形成された係合部に係合されることを特徴とする請求項６記載の空気調和機の風向調整装置。
8. 請求項１〜請求項７の何れか１項に記載の空気調和機の風向調整装置を備えたことを特徴とする空気調和機。

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