JP6157290B2 - 再生装置、再生装置の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本実施形態に係る再生装置について図1〜図6を参照して説明する。ここでは、再生装置として撮像装置(デジタルカメラ)を適用する場合について説明する。
図1(a)は、デジタルカメラの中央断面図である。
デジタルカメラは、カメラ本体1、カメラ本体1に着脱可能なレンズユニット2を有している。カメラ本体1は、撮像素子6、表示部9としての背面表示装置、クイックリターン機構14、ファインダ表示部16などを有している。レンズユニット2は、光軸4に沿った撮影光学系3を形成するレンズ、レンズシステム制御回路12などを有している。カメラ本体1とレンズユニット2とは電気接点11により電気的に接続される。
カメラ本体1およびレンズユニット2からなるデジタルカメラは、撮像系、画像処理系、記録再生系、制御系を有する。撮像系は、撮影光学系3、撮像素子6を含んで構成される。画像処理系は、画像処理部7を含んで構成される。記録再生系は、メモリ部8、表示部9を含んで構成される。制御系は、カメラシステム制御回路5、操作検出部10、レンズシステム制御回路12、レンズ駆動部13を含んで構成される。レンズ駆動部13は、焦点レンズ、ブレ補正レンズ、絞りなどを駆動することができる。
メモリ部8は、実際に画像データを記録する記録部に加え、記録に必要な処理回路を有している。メモリ部8は、記録部に出力を行うと共に、表示部9に出力する像を生成、保存する。また、メモリ部8は、予め定められた方法を用いて画像、動画、音声などの圧縮を行う。
まず、本発明を実現するためには、複数の視点からの被写体像を取得する必要がある。本実施形態では、角度情報の取得のために撮像素子6の結像面の近傍にMLAを配置すると共に、MLAを構成する1つのマイクロレンズに対して複数の画素を対応させている。
図2(a)に示すように撮像素子6上にはMLA18が設けられている。MLA18の前側主点は撮影光学系3の結像面近傍になるように配置されている。図2(a)は、MLAをデジタルカメラの正面および側面から見た図である。正面から見た場合、MLA18は、レンズが撮像素子6上の画素を覆うように配置されている。なお、図2(a)ではMLAを構成する各マイクロレンズを見やすくするために、大きく示しているが、実際には各マイクロレンズは画素の数倍程度の大きさしかない(後述する図2(b)を参照)。なお、1つの画素は1つの光電変換部に相当する。
図2(b)に示すように、マイクロレンズ1つに対して複数の画素が割り当てられている。ここでは、5行×5列=25個の画素が1つのマイクロレンズに対して設けられている。すなわち、各マイクロレンズの大きさは画素の大きさの5倍×5倍の大きさである。
また、図2(c)では説明を簡単にするために、1次元の投影/信号処理について説明するが、カメラシステム制御回路5は容易に2次元に拡張することができる。なお、図2(c)の画素20a〜20eは、図2(b)の画素20a〜20eにそれぞれ対応する位置関係である。
上述したように本発明を適用するためには、複数の視点の異なる像を取得する必要がある。このような複数の視点の異なる像を取得できる光学系が、プレノプティックカメラやいわゆる多眼カメラなどとして知られている。なお、複数の視点の異なる像とは、特許文献1に記載された光線空間情報と等価なものである。
図3は、物体(被写体)からの光線が撮像素子6上に結像する状態を模式的に示した図である。図3(a)は、図2で説明した撮影光学系に対応しており、撮影光学系3の結像面近傍にMLA18を配置した例である。図3(b)は、撮影光学系3の結像面よりも物体寄りにMLA18を配置した例である。図3(c)は、撮影光学系3の結像面よりも物体から遠い側にMLA18を配置した例である。図3(d)は、いわゆる多眼光学系を示す例である。
また、図3(a)〜(d)では、物体上の点51aから出射され撮影光学系あるいは多眼光学系を通過する光束を実線で示し、物体上の点51bから出射され撮影光学系あるいは多眼光学系を通過する光束を一点鎖線で示している。
その他の方法としては、時分割で複数の視点の異なる像を取得する方法であってもよい。この方法においては、デジタルカメラにおいて時間的に離間した多数の画像を得ると共に、手振れやユーザのスイングを利用して複数の視点の異なる像を取得する。
図4(a)は、デジタルカメラと被写体との位置関係を示す図である。図4(a)では、カメラ本体1およびレンズユニット2によって撮影される範囲102に、デジタルカメラからの距離がそれぞれ異なる、被写体110および被写体111が存在している。
図4(b)は、デジタルカメラの外観を示す斜視図である。レンズユニット2には、ユーザにより操作可能なフォーカス指示部120が配置されている。フォーカス指示部120は、フォーカス指示手段の一例である。フォーカス指示部120は、例えばレンズユニット2の外周に沿って回転可能な第1リング部材を有し、操作検出部10によって第1リング部材の回転位置が検出される。
また、カメラ本体1には、ユーザにより操作可能な絞り値指示部121が配置されている。絞り値指示部121は、絞り指示手段の一例である。絞り値指示部121は、例えば回転可能な第2リング部材を有し、操作検出部10によって第2リング部材の回転位置が検出される。
まず、図4(d)は遠くにある被写体111にピントが合っていて、近くにある被写体110にピントが合っていない(ぼけている)状態を示している。一方、図4(e)は近くにある被写体110にピントが合っていて、遠くにある被写体111はピントが合っていない(ぼけている)状態を示している。また、図4(f)は、近くにある被写体110および遠くにある被写体111の何れにもピントが合っている状態を示している。また、図4(g)は、図4(e)と同様、近くにある被写体110にピントが合っていて、遠くにある被写体111はピントが合っていない(ぼけている)状態であって、絞り込みによるピント状態の変化を同時に表示した場合を示している。
カメラシステム制御回路5は、最初に表示するピント位置を、撮影時の設定、デフォルトの設定または前回の設定値などの値を用いて表示する。図5ではフォーカス指示部120や絞り値指示部121によって、ユーザがピント状態を変化させるように指示した場合における、評価値の計算方法や評価値に応じた表示方法を具体的に説明する。
図5(a)では、ある視点の像141、像141と異なる視点の像142、着目する測距枠143、対応する測距枠144、画像の切り出し位置の変化方向としての矢印145、加算器151、絶対値演算器152、加算器153をそれぞれ示している。
図5(a)に示す像141は複数の視点の異なる像のうちの特定の視点の像を示している。ここでは、図2の画素20eに対応する視点の像として説明する。同様に像142は図2の画素20aに対応する視点の像として説明する。
カメラシステム制御回路5は特定の視点の像141の測距枠143に着目する。カメラシステム制御回路5は、着目した画像を切り出し、他の視点の像142と比較する。図5(a)では、切り出した画像を下方向に拡大して表示している。
先に説明したように特定の視点の像141と他の視点の像142はそれぞれ図3の画素20eおよび20aに対応している。同時に取得された視点の異なる画像間にはいわゆるエピポーラ拘束が存在するのでその方向のみに探索を行えばよい。例えば画素20aと画素20eから得られる画像を比較する場合には、視点位置がX方向のみにずれているので、探索方向をX方向に限定することができる。図5(a)では模式的に探索方向を矢印145で示している。
図5(b)の評価値と図4のような表示の関係について述べる。ここでは説明を簡単にするために、カメラシステム制御回路5は表示画像のFナンバーがF2.8とF5.6との2つの画像を生成可能であるものとして説明する。また、表示画像のピント位置に関しては、図5(b)に示すピント位置1、ピント位置2、ピント位置3の3つの場合について説明する。
表示画像のピント位置が図5(b)のピント位置1にある場合を考える。この位置ではF2.8およびF5.6のいずれの絞り値であってもピントが合っているとみなすことができる。したがって、カメラシステム制御回路5は、表示画像の設定がF2.8であってもF5.6であってもピントが合っていると判定し、合焦を示す表示をオーバーレイして表示する。
上述したような処理を施すことで、図4(d)から図4(g)に示したような表示を実現することができる。
ステップS101では、カメラシステム制御回路5は、処理を開始する。
ステップS102では、カメラシステム制御回路5は、操作検出部10を介してユーザ操作による割り込みを待機する。ユーザ操作があった場合にはステップS103に進み、ユーザ操作がない場合にはステップS102にて待機する。
ステップS105では、カメラシステム制御回路5は、ユーザ操作が絞りを変更する操作またはピントを変更する操作であるか否かを判定する。具体的には、カメラシステム制御回路5は、操作検出部10を介して絞り値指示部121またはフォーカス指示部120によって絞り値またはピント位置を変更する操作であるか否かを判定する。絞りまたはピントを変更する操作があった場合にはステップS106に進み、絞りまたはピントを変更する操作ではない場合には不図示のユーザ操作に応じて処理を施してステップS102に戻る。
ステップS108では、カメラシステム制御回路5は、現像を施して表示画像を更新する。具体的には、カメラシステム制御回路5は、ステップS105で判断した絞りまたはピントを変更する操作に応じて画像を現像して表示部9に表示する。
ステップS111では、カメラシステム制御回路5は、絞り込むことにより測距枠のピントが合うか否かを判定する。絞り込むことによりピントが合う場合にはステップS112に進み、絞り込んでもピントが合わない場合にはステップS113に進む。ここで、カメラシステム制御回路5は、絞り込むことにより測距枠のピントが合うか否かを、図5(b)で説明したように、表示画像のピント位置および絞り値、許容錯乱円、当該測距枠の合焦位置の情報に基づいて判定することができる。例えば、図5(b)に示すように、表示画像のピント位置が“ピント位置2”であって、現在の表示画像の設定がF2.8である場合には、評価点163はピントが合っていると判定されない。しかし、絞り込むことによりピントが合っていると判定する合焦範囲が広がることにより、評価点163はピントが合っていると判定される。このように、カメラシステム制御回路5は、ユーザによる絞り値を変更する操作によってピントが合うか否かを判定する。
ステップS113では、カメラシステム制御回路5は、全ての測距枠についてステップS109〜ステップS112までの処理を行ったか否かを判定する。全ての測距枠について処理が完了した場合にはステップS102に戻り、カメラシステム制御回路5はユーザ操作を待機する。完了していない場合にはステップS109に戻り、カメラシステム制御回路5は、次の測距枠について着目し、全ての測距枠について処理が完了するまで繰り返す。
また、上述した実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、この場合に限定されず、再生装置にも用いることができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してデジタルカメラに供給し、デジタルカメラのコンピュータ(カメラシステム制御回路5など)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (7)
- 少なくとも露光時間が重複するように得られた複数の視点の異なる像から画像を生成して表示する再生装置であって、
画像のピント位置を指示するフォーカス指示手段と、
画像の絞りを指示する絞り指示手段と、
前記フォーカス指示手段により指示されたピント位置および前記絞り指示手段により指示された絞りに応じて画像を再構成して生成する現像手段と、
前記現像手段により生成された画像に、ピント状態を示す表示をオーバーレイして表示する表示手段と、を有することを特徴とする再生装置。 - 前記表示手段は、前記現像手段により生成された画像に、前記絞り指示手段により絞りが変更されることによってピント状態が変化することを示す表示を、前記ピント状態を示す表示と合わせて表示することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 前記ピント状態を判定するための閾値を設定する閾値設定手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の再生装置。
- 前記表示手段は、前記現像手段により生成された画像に複数の測距枠をオーバーレイして表示し、ピント状態を示す表示としてピントが合っている測距枠を識別できるように表示することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の再生装置。
- 前記現像手段により生成された画像に表示された複数の測距枠について、それぞれピント状態を判定する判定手段を有し、
前記判定手段は、前記フォーカス指示手段により指示されたピント位置、前記絞り指示手段により指示された絞り値、合焦位置および合焦範囲に基づいてピント状態を判定することを特徴とする請求項4に記載の再生装置。 - 少なくとも露光時間が重複するように得られた複数の視点の異なる像から画像を生成して表示する再生装置の制御方法であって、
フォーカス指示手段により指示されたピント位置および絞り指示手段により指示された絞りに応じて画像を再構成して生成する現像ステップと、
前記現像ステップにより生成された画像に、ピント状態を示す表示をオーバーレイして表示する表示ステップと、を有することを特徴とする再生装置の制御方法。 - 少なくとも露光時間が重複するように得られた複数の視点の異なる像から画像を生成して表示する撮影装置を制御するためのプログラムであって、
フォーカス指示手段により指示されたピント位置および絞り指示手段により指示された絞りに応じて画像を再構成して生成する現像ステップと、
前記現像ステップにより生成された画像に、ピント状態を示す表示をオーバーレイして表示する表示ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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