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JP6150020B2 - 導光体、光源装置および画像読取装置 - Google Patents

導光体、光源装置および画像読取装置 Download PDF

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JP6150020B2 JP2016554518A JP2016554518A JP6150020B2 JP 6150020 B2 JP6150020 B2 JP 6150020B2 JP 2016554518 A JP2016554518 A JP 2016554518A JP 2016554518 A JP2016554518 A JP 2016554518A JP 6150020 B2 JP6150020 B2 JP 6150020B2
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Description

この発明は、画像読取装置、特にファクシミリ、コピー機、金融端末等に使用される導光体、光源装置および画像読取装置に関する。
画像読取装置は、ファクシミリ、コピー機、金融端末等に使用され、原稿の複写、紙葉の真偽の判別、および流通劣化度合いの判別を行う。画像読取装置は、被読取対象物に光を照射するために、光源素子から出射された光を伝搬する導光体を備える。
特許文献1に記載の画像読取装置は、線状光源装置を備える。線状光源装置は、柱状の樹脂製の導光体と、該導光体に光を出射する光源素子を含む。導光体の周面の一部には、複数の凹部または凸部が幅方向に直線状に形成された帯状領域が形成されている。導光体の端部から入射した光は、帯状領域と対向する領域から出射する。
特許文献2に記載の照明装置は導光体を備える。導光体の周面の一部には、塗料を印刷したりフィルムを貼り付けたりすることにより光散乱体が形成されている。導光体端部から入射した光は、光散乱部と対向する領域から出射される。
特許文献3,4に記載の導光体は、複数の光反射体が形成された反射面を備える。光反射体は、導光体の出射面に向かって突出する半楕円体形状で形成されている。光反射体は、主走査方向における配置位置によって形状が異なる。
国際公開第2008/108210号 特開平10−126581号公報 特開2014−235881号公報 特開2014−235882号公報
特許文献1に記載の導光体は、凹部または凸部が幅方向に直線上に形成されているため、出射される光は幅方向へ広がりづらいという課題がある。また、画像読取装置への組み付け時に精度よく組み付ける必要があり、組み付けに手間がかかる。さらに、長手方向への照射角度にも偏りが生じるため、凹凸のある原稿を読み取る際に影が生じてしまう。
特許文献2に記載の導光体は、散乱体を精度よく形成することが難しく、均一な特性を得づらいという課題がある。また、射出成型等で成型した後から散乱体の加工が必要となり、工数が増加する。また、広帯域で使用するには多色混合の塗料もしくはフィルムによって散乱体を形成せねばならないため、コストアップにつながる。
特許文献3、4に記載の導光体は、直接光及び間接光の副走査方向の照明分布を、主走査方向の各位置で均一にできるものの、主走査方向の照明分布は均一にできないという課題がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、被読取対象物を均等に照明することができる導光体、光源装置および画像読取装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明に係る導光体の一態様は、少なくとも一方の端部から光が入射する柱状の本体部と、本体部の周面の一部に長手方向に延在して形成された帯状領域部と、帯状領域部に配列された微細体で形成された光反射体と、を備え、微細体は、帯状領域部に垂直な直線である基準軸と帯状領域部との交点である基準点から帯状領域部に少なくとも3方向に放射状に延びる突起部を有し、基準軸を通る平面による断面のうち、隣り合う二つの突起部の間である深部を通る断面における微細体の外形の傾斜が、突起部において放射状に伸びた頂部を通る断面における微細体の外形の傾斜よりも急であると共に、これら2つの断面において、微細体の外形と、帯状領域部において微細体が設けられていない平面との距離が、基準点に近いほど、大きいことを特徴とする。
この発明によれば、被読取対象物を均等に照明することができる。
実施の形態1に係る画像読取装置の斜視図である。 実施の形態1に係る画像読取装置の断面図である。 実施の形態1に係る画像読取装置の断面図である。 実施の形態1に係る画像読取装置の断面図である。 実施の形態1に係る導光体2の斜視図である。 実施の形態1に係る導光体2の上面図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5の斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5の平面図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5の断面図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5の断面図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5aの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5bの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5cの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5dの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5eの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5fの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5gの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5hの斜視図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5による散乱光線図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5による散乱光線図である。 実施の形態1に係る放射状微細体5による散乱光線図である。 比較例の導光体2の斜視図である。 比較例の導光体2の斜視図である。 比較例の導光体2の斜視図である。 実施の形態1に係る導光体2における照射光の放射角度と照射強度との関係を示した図である。 比較例の導光体2からの照射光の放射角度に対する照射強度を示す図である。 実施の形態1に係る導光体2からの照射光の放射角度に対する照射強度を示す図である。 実施の形態1に係る画像読取装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る画像読取装置のアナログ出力のグラフである。 実施の形態1に係る画像読取装置のデジタル出力のグラフである。 実施の形態2に係る導光体2の斜視図である。 実施の形態2に係る導光体2の上面図である。 実施の形態2に係る他の導光体2の斜視図である。 実施の形態2に係る他の導光体2の上面図である。 実施の形態3に係る画像読取装置の断面図である。 実施の形態3に係る微細体5iの斜視図である。 実施の形態3に係る微細体5jの斜視図である。 実施の形態3に係る導光体2の斜視図である。 実施の形態3に係る導光体2の上面図である。 実施の形態4に係る導光体2の斜視図である。 実施の形態4に係る導光体2の上面図である。 実施の形態4に係る導光体2の斜視図である。 実施の形態4に係る導光体2の上面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に関して、図1から図24を用いて説明する。実施の形態に係る画像読取装置を「画像読取装置11」として以下の説明を行う。図1は、実施の形態1に係る画像読取装置の斜視図である。画像読取装置11は、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor:CIS)である。図1に示すX軸方向は、画像読取装置11の主走査方向を意味している。Y軸方向は、画像読取装置11の主走査方向と直交する副走査方向を意味している。副走査方向は、被読取対象物MMが搬送される搬送方向である。Z軸方向は、X軸とY軸で規定されるXY平面と直交する軸の方向である。Z軸方向は、画像読取装置11の結像光学系9aおよび9bの光軸方向であり、結像光学系9aおよび9bの焦点深度に関わる方向であり、読取深度方向とも呼ぶ。
図2Aは、図1に示すZ軸とX軸とで規定されるZX平面と平行な平面である仮想平面Sでの画像読取装置11の断面図である。詳しくは、仮想平面Sは、光源素子基板10上に複数並べられた光源素子1の一つと交差する部分の断面である。画像読取装置11は、導光体2aから出射される光が被読取対象物MMを透過した光を読み取る画像読取装置11bと、導光体2bから出射される光が被読取対象物MMで反射した光を読み取る画像読取装置11aとを備える。光源素子1は、光源素子基板10上の、Y軸とZ軸とで規定されるYZ平面と平行な平面上に、導光体2bの端面3と対面するように並べられている。被読取対象物MMは、例えば、原稿、本、誌面、文書(一般文書)、絵画、写真、スライドフィルム、フィルム、紙幣、証券、基板、電子部品、指紋を含む被読取対象物であり、被照射体である。
図2Bは、図2Aに示した破線領域I内を拡大した図であり、被読取対象物MMに凹凸がある場合を示している。矢印は導光体2から出射される光線の向きを表している。図示するように出射角度に偏りがある場合、被読取対象物MM上に太線で示した領域JJのように光が当たらない部分が発生し、読取画像に影が生じてしまうことがある。
図3は、図1に示すZ軸とY軸とで規定されるZY平面と平行な平面である仮想平面Tでの画像読取装置11の断面図である。導光体2aから出射される光は、カバー部材6aを透過して被読取対象物MMを透過する。さらにカバー部材6bを透過して結像光学系9bを通りラインセンサ8b上に結像される。導光体2bから出射される光は、カバー部材6aを透過して被読取対象物MMで反射され、再びカバー部材6aを透過して結像光学系9aを通りラインセンサ8a上に結像される。以降、導光体2aおよび2bを合わせて導光体2ともいう。aおよびbの記号を付して説明する他の要素についても同様である。
結像光学系9aおよび9bは、主走査方向に沿って配列された複数のレンズから構成され、ラインセンサ部8aおよび8bへ反射光をそれぞれ集束するレンズアレイである。結像光学系9はレンズアレイ部9と称してもよい。以下の説明では、結像光学系9は、アレイ状に配列した複数のロッドレンズ、即ちロッドレンズアレイが板材で挟み込まれたロッドレンズアレイ部で構成されている場合を例示的に用いて説明を行うが、ロッドレンズアレイと同じく正立等倍光学系であるマイクロレンズアレイなどの別のレンズアレイを用いてもよい。マイクロレンズアレイを使用する場合、結像光学系9は、複数のマイクロレンズ、即ちマイクロレンズアレイが板材で挟み込まれたマイクロレンズアレイ部となる。
結像光学系9は、光軸が被読取対象物MMの読取面である原稿面に対して垂直になるように配置されており、被読取対象物MMからの透過光または反射光を受光部であるセンサIC(Integrated Circuit)8に結像させる機能を有する。センサIC8は、基板7の一方の面に主走査方向に沿って複数の受光素子が形成されたラインセンサ部8から構成される。ラインセンサ部8は、センサアレイ部8と称してもよい。センサIC8は、結像光学系9で集束された光を受光し、光電変換して電気信号を出力する。センサIC8には、半導体チップ等で構成された受光部、その他の駆動回路などが搭載されている。これは、基板7の一方の面および他方の面並びに内部に配置されている。
基板7aおよび7bには光学素子基板10を含む電子部品が設置される。設置される電子部品と、その動作についての詳細は後述する。
図4Aおよび図4Bは、導光体2の斜視図である。導光体2は、図1、図2の座標系におけるX軸方向に延びる導光体本体21を含む。導光体本体21の周面部の一部には、長手方向に延在する帯状領域4が形成されている。図4Aは、帯状領域4が真上にくるような角度から導光体2を見た場合の斜視図である。図4Bは、帯状領域4が真上にくるような角度から導光体2を見た場合の上面図である。帯状領域4の面が、U軸とV軸とで規定されるUV平面と平行となるように座標系を定義する。W軸をUV平面と直交する方向の軸として、U軸を導光体2の長手方向に平行な軸として、V軸を導光体2の短手方向に平行な軸として、それぞれ定義する。なお、図3および図4から明らかなように、U軸とX軸は一致している。
帯状領域4の全域に亘り、凹型または凸型の放射状微細体5がU軸方向およびV軸方向の2次元の格子状に配列されている。すなわち、放射状微細体5は、導光体本体21の周面上の一部に長手方向であるU軸方向に形成された帯状領域4に、導光体本体21の周面方向および長手方向に2次元配列されている。なお、図4では一部のパターン以外の描写を省略している。各放射状微細体5は、帯状領域4に垂直なW軸に平行なある直線を基準軸とし、この基準軸と帯状領域4との交点である基準点から帯状領域4に平行なUV平面に沿って少なくとも3方向に放射状に延びる突起部で形成されている。
導光体2は、光を透過する材質、例えば、樹脂やガラスで構成され、U軸方向に延在している導光体である。導光体2は、射出成型等の成型方法によって、導光体本体21、帯状領域4および放射状微細体5を一体成型して制作される。
端面3近傍に端面3に対向して設置されている光源素子1から出射された光は、端面3を通って導光体2に入射する。導光体2に入射した光は、U軸方向へ伸びる帯状領域4の上に形成された凹型または凸型の放射状微細体5によって反射または屈折され、導光体2の帯状領域4と対向する周面部領域から出射する。導光体2は、このように光を伝搬することで、光源装置として機能する。
図4では、導光体本体21の周面と帯状領域4との間に段差がある場合を示しているが、導光体本体21の周面との間に段差がなくてもよい。また、帯状領域4の表面は必ずしも平面である必要はなく、曲面でもよい。また、放射状微細体5を、光源素子1の近傍では粗、光源素子1から遠方となるほど密に配置することで照明の主走査方向均一性を確保することが出来る。さらに副走査方向の粗密を調整することで副走査方向の均一性も確保することが出来る。副走査方向の粗密は導光体2を構成する導光体本体21の形状によるが、本実施の形態の例では放射状微細体5を副走査方向の中心では密、両端部では粗に配置することで均一性を確保できる。
図5は、導光体本体21上の帯状領域4に形成された凹型または凸型の放射状微細体5の斜視図である。図6は、図5の放射状微細体5を真上から見た平面図である。放射状微細体5は、帯状領域4に垂直なある直線を基準軸とし、この基準軸と帯状領域4との交点である基準点から全周囲に亘って放射状に6本の突起部が伸びた六芒星錐形状構造となっている。図5、図6の六芒星錐形状構造の放射状微細体5は、凸型の場合は高さが20μm程度、凹型の場合は深さが20μm程度、放射形状の突起部の頂部51を結んだ仮想円の直径は120μm程度、放射形状の突起部の深部52を結んだ仮想円の直径は60μm程度の大きさである。
図7Aは、図6に示す直線L1、L2およびL3を通り紙面に垂直な平面で放射状微細体5をそれぞれ切断した断面C1、C2およびC3を示す図である。図6に示すように、直線L1は向かい合う頂部51を通る直線である。直線L2は向かい合う深部52を通る直線である。直線L3は放射状微細体5の中心を通る直線に垂直な直線である。
断面C1は向かい合う頂部51を通る断面であって、放射状微細体5の中心を通り最もなだらかな斜面を含む断面である。図7Aに示すように、断面C1は膨らんだ斜面を有する山状である。即ち、放射状微細体5は、放射状微細体5の中心を通り最もなだらかな斜面を含む断面が、膨らんだ斜面を有する山状に形成されている。
断面C2は向かい合う深部52を通る断面であって、放射状微細体5の中心を通り最も急な斜面を含む断面である。図7Aに示すように、断面C2は膨らんだ斜面を有する山状である。即ち、放射状微細体5は、放射状微細体5の中心を通り最も急な斜面を含む断面が、膨らんだ斜面を有する山状に形成されている。
断面C3は、放射状微細体5の突起部の、放射状微細体5の中心を通る直線に垂直な平面で切断した断面である。図7Aに示すように、断面C3は膨らんだ斜面を有する山状である。即ち、放射状微細体5は、放射状微細体5の突起部の、放射状微細体5の中心を通る直線に垂直な平面で切断した断面が、膨らんだ斜面を有する山状に形成されている。
この放射状微細体の形状は図5、図6の形状と必ずしも一致する必要はなく、図8から図15の斜視図に示すような、中心から放射状に突起部が伸びる形状であれば、図5および図6の放射状微細体5と近い性能を得ることができる。中心から伸びる突起部の本数は何本でもよいが、本数が少ないほど樹脂やガラスによる成型がしやすくなり、本数が多いほど、期待される多方向への散乱がより均一に実現される。図8から図15の放射状微細体5aから5hは、放射状微細体5と近い光学特性が得られる形状の他の例である。放射状微細体5の形状はこれらに限定されるものではない。
実施の形態1において、図8は、6枚葉片形状の放射状微細体5aを示す。図9は、六芒星パラシュート型錐形状の放射状微細体5bを示す。図10は、八芒星錐形状の放射状微細体5cを示す。図11は、3枚葉片形状の放射状微細体5dを示す。図12は、パラシュート型ヒトデ形状の放射状微細体5eを示す。図13は、三頂点星型錐形状の放射状微細体5fを示す。図14は、山型六芒星形状の放射状微細体5gを示す。図15は、7枚葉片形状の放射状微細体5hを示す。
また、放射状微細体の形状は図7Aの形状と必ずしも一致する必要はない。放射状微細体の中心を通り最もなだらかな斜面を含む断面が、へこんだ斜面を有する山状、直線の斜面を有する山状、または複数の山を有する形状に形成されていてもよい。さらに、放射状微細体は、図7Aの、帯状領域4の表面から突出した形状に限られず、図7Bに示す帯状領域4の表面から陥没した形状であってもよい。
図16から図18は、図4における、放射状微細体5による光の散乱の様子を模式的に示している。図16はUV平面をW軸方向から見たときの光の散乱の様子を示す。図17はV軸とW軸とで規定されるVW平面をU軸方向から見たときの光の散乱の様子を示す。図18はW軸とU軸とで規定されるWU平面をV軸方向から見たときの光の散乱の様子を示す。光源素子1から出射され、導光体2の端面3から入射した光は、帯状領域4上に形成された放射状微細体5の表面の凹凸によって、UV平面内、VW平面内およびWU面内を複雑に全反射を含む反射および屈折を繰り返しながら散乱される。図16から図18に示した光線は、散乱される光の経路のごく一部を例示的に示したものであり、導光体2に入射した光は、様々な光路を通って多方向に散乱され、導光体2を構成する導光体本体21の帯状領域4に対向する周面部領域から照射される。
図16から図18は、図5、図6に示す六芒星錐形状構造の放射状微細体5の場合の光の散乱の様子を示している。図16は、UV平面をW軸方向から見たときのUV平面内方向の光の散乱の様子を示す散乱光線図である。放射状微細体5は、UV平面において、放射状の突起部の頂部51は凸形状の曲線を有し、放射状突起部の深部52は凹形状の曲線を有し、放射状の突起部の頂部と深部との間の側部53は直線を有している。そのため、放射状の突起部の頂部51、深部52および側部53のそれぞれで、光の反射角度が異なり、導光体2に入射した光はUV平面内を複雑に全反射を含む反射および屈折を繰り返しながら散乱される。
図17は、VW平面をU軸方向から見たときのVW平面内方向の光の散乱の様子を示す散乱光線図である。放射状微細体5は、VW平面において凹状の曲線を有している。そのため、凹部のそれぞれで、光の反射角度が異なり、導光体2に入射した光はVW平面内を複雑に全反射を含む反射および屈折を繰り返しながら散乱される。なお、放射状微細体5が、VW平面において凸状の曲線を有している場合も同様である。
図18は、WU平面をV軸方向から見たときのWU平面内方向の光の散乱の様子を示す散乱光線図である。放射状微細体5は、WU平面において凹状の曲線を含む。そのため、凹部のそれぞれで、光が反射および屈折されて進む角度が異なり、導光体2に入射した光はWU平面内を複雑に全反射を含む反射および屈折を繰り返しながら散乱される。なお、放射状微細体5が、WU平面において凸状の曲線を有している場合も同様である。
六芒星錐形状構造の放射状微細体5の場合の光の散乱の様子について説明したが、図8から図15に示す放射状微細体5aから5hも同様の作用効果を奏する。図8から図15に示したように、基準軸と帯状領域4との交点に対して点対称またはV軸に平行な直線に対して線対称の形状であることが望ましい。
また、実施の形態1において、図17では、放射状微細体5が導光体本体21の周面部に対して凹型に形成されている場合を示しているが、導光体本体21の周面部に対して凸型に形成しても同様の性能を得ることができる。つまり、放射状微細体5は、帯状領域4に凹型に形成してもよいし、凸型に形成してもよいし、その両方を混在させて形成してもよい。また、図8から図15に示すような、形状または突起部の数が異なる放射状微細体を混在させて形成してもよい。
上記のように多方向へ光が散乱されることで、被読取対象物MMへ照射される光が均一化される。図19は、比較例の導光体2の斜視図である。図19に示したような、帯状領域4の幅方向であるV軸方向に直線状に形成されている微細体105では、長手方向であるU軸方向への照射角度に偏りが生じる。そのため、凹凸のある原稿を読み取る際に影が生じてしまう。実施の形態1に係る画像読取装置11は、入射角度が均一に分散することでこの問題を解決できる。また、図19の微細体105により出射される光はV軸方向へも広がりづらく、画像読取装置への組み付け時に精度よく組み付ける必要があり、組み付けに手間がかかってしまう。実施の形態1に係る画像読取装置11は、放射状微細体5が、図16、図17に示したようにV軸方向へも光をよく散乱させることができるため、この問題を解決することができる。
また、図20は、別の比較例の導光体2の斜視図である。図20に示すように、半球型のような単純な形状を格子状、またはその他UV平面に平行な帯状領域4上の面に2次元的に配列した場合でも、図19に示す微細体105よりもV軸方向へ光を散乱させることは可能である。しかし、半球型のような単純な形状では出射光線が特定の方向に集中してしまい、主走査方向であるU軸方向への光の分散は不十分であり、U軸方向照射角度の偏りは解決されない。従って、凹凸のある原稿を読み取る際に依然として不自然な影が生じてしまう。図5から図15に示したような形状の凹型または凸型のプリズムを帯状領域4上に2次元的に配列した場合に、原稿への均一な照明が実現される。
図21は、さらに別の比較例の導光体2の斜視図である。この例では、光を反射する塗料の塗布またはフィルムの貼付によって帯状領域4上に光散乱体205を形成している。図21に示したような光散乱体205を形成すると、使用できる波長は用いる塗料やフィルムの反射特性に依存してしまう。しかし、この実施の形態における導光体2の反射特性は導光体本体21の屈折率により決まり、材質を透過する波長であれば屈折率の変化は微小である。そのため、光波長にほとんど依存がなく、導光体本体21を透過する波長であれば様々な波長を同時に使ってもよい。しかし、UVなどの非常に短い波長を使用する場合、導光体本体21の材質にはUV劣化しないような材質を選ぶ必要がある。
上記導光体2の端面3の近傍に設置されている光源素子1は、LED(Light Emitting Diode)や有機EL(Organic Electro Luminescence)素子などの点光源の素子が好適であるが、これに限るものではない。
図22は、図4Aに記載の、帯状領域4に放射状微細体5が形成された導光体2が照射する光をシミュレートし、長手方向であるU軸方向への放射角度強度分布をプロットした図である。また、図22には、帯状領域4に幅方向であるV軸方向に直線状に微細対が形成された、図19および図21に記載の比較例の導光体2が照射する光についても示されている。すなわち、図22は、導光体2において、WU面に照射光を投影し、W軸方向を0度、U軸方向を±90度として、照射光の放射角度と照射強度との関係を示した図である。図22において、実線は、実施の形態1に係る放射状微細体5のシミュレーションの結果である。破線は、図19及び図21に示す比較例の直線微細体のシミュレーションの結果である。参考に、白色塗料散乱体のシミュレーションの結果が点線で併記されている。
図22で示すシミュレーションの結果について、図23を用いて詳しく説明する。図23は、シミュレートされた導光体2からの照射光の放射角度に対する照射強度を示す図である。図23においては、図22の軸に対応し、W軸方向を0度、U軸方向を±90度とする。図23において、照射光を示す矢印の長さが照射光の照射強度に相当する。
図23Aは、図22の破線で示される比較例の直線微細体における照射光の放射角度に対する照射強度を示している。図23Aに示すように、放射角度が+20度付近で照射光の照射強度を示す矢印の長さが突出し、その他の放射角度では照射光の照射強度を示す矢印の長さがほぼ0に近い値となっている。すなわち、比較例の直線微細体で反射した光は、特定の方向に集中して照射されている。
図23Bは、図22の実線で示される実施の形態1に係る放射状微細体5における照射光の放射角度に対する照射強度を示している。図23Bに示すように、放射角度−90度から+90度に亘る照射光の照射強度は、比較例の直線微細体における照射光のピーク時の照射強度よりも小さい。しかしながら、放射角度−90度から+90度に亘って照射光の照射強度の変化が小さくなっている。すなわち、放射状微細体5で反射した光は、特定の方向に偏ることなく様々な方向に散乱して均一に照射されている。
比較例の直線微細体では照射角度に対する照射強度に大きな偏りが生じている。一方、実施の形態1に係る放射状微細体5は、白色塗料散乱体と同様に、照射角度に対する照射強度の変化が小さく、長手方向における照射角度に対する照射強度を均等にすることができる。したがって、凹凸のある原稿であっても、凹凸をあらゆる方向から光を照射することで凹凸を均等に照明することができるため、影を生じることなく像を読み取ることができる。また、波長依存性が小さいため、任意の波長の光源を使用しても均一な照明特性を得ることができる。なお、図22および図23は、W軸方向を0度、U軸方向を±90度とした場合について説明した。同様に、実施の形態1に係る放射状微細体5のW軸方向を0度、V軸方向を±90度とした場合についても、照射光の放射角度に対する照射強度の変化は小さく、放射状微細体5で反射した光は、特定の方向に偏ることなく様々な方向に散乱して均一に照射される。したがって、実施の形態1に係る放射状微細体5は、短手方向においても照射角度に対する照射強度を均等にすることができる。
次に、実施の形態1に係る画像読取装置11の動作を説明する。ここで説明する画像読取装置11は光源素子1を内部に有し、この光源素子1が発光した光を導光体2内で導光させ、被読取対象物MMへ光を照射する。
図24は、実施の形態1に係る画像読取装置11の機能ブロック図およびアナログ出力を示すグラフである。図24Aは、実施の形態1に係る画像読取装置11の機能ブロック図である。機能ブロック図で表される各要素は、基板7aおよび7b上に配置されている。
CISである画像読取装置11は、光源素子1、センサIC8、結像光学系9、信号処理IC14、光源駆動回路15、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16、外部コネクタ(図示せず)を含む。信号処理IC14は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)14aやRAM(Random Access Memory)14bと連動して、センサIC8により受光した光電変換出力を信号処理する。信号処理IC14に含まれるCPU14a、RAM14bおよび信号処理回路14cをまとめて信号処理部14と呼ぶ。外部コネクタは、センサIC8の光電変換出力、その信号処理出力を含む入出力信号インターフェース用として機能する。
実施の形態1に係る画像読取装置11の動作を説明する。最初に、信号処理IC14に含まれるCPU14aが、光源駆動回路15に光源点灯信号を送信する。光源駆動回路15は、受信した光源点灯信号を基に、複数の光源素子1にそれぞれ所定時間電源を供給する。光源素子1が発生する照明光は、端面3から導光体2内へ入射し、放射状微細対5で透過または反射を繰り返しながら被読取対象物MMへ照射される。画像読取装置11の外部に光源素子1が存在する場合でも、画像読取装置11によって、光源素子1の駆動制御を行ってもよい。
被読取対象物MMで反射または透過した光は結像光学系9によってセンサIC8に集束される。センサIC8は集束された光を受光し、光電変換して電気信号を出力する半導体チップなどで構成された受光部として機能する受光素子である。センサIC8は、その他の駆動回路なども搭載している。ASIC16は、タイミングジェネレータからのシステムクロック(SCLK)に同期して、クロック信号(CLK)と、CLKと同期したスタート信号(SI)とを生成する。受光部は、SIのタイミングで光電変換されたアナログ出力(SO)を得る。SOは、図24Bに一例をグラフで示している。このグラフは、縦軸が出力値で、横軸が時間(t:Time)である。
図24Aでは、前述の通り、信号処理IC14内のCPU14a、RAM14bおよび信号処理回路14cをまとめて信号処理部14としている。SOは、A/D変換回路17でアナログデジタル(A/D)変換され、信号処理回路14cでは、サンプル・ホールドを含むシェーディング補正や全ビット補正などが行われる。信号データの補正は、信号データを記憶したRAM領域と基準データを記憶したRAM領域からデータを採取し、演算加工することで行われる。その後、信号処理部14は、デジタル出力(SIG)として被読取対象物MMの画像データを出力する。この画像データは、画像読取装置11の外部の装置に送出してもよいし、画像読取装置11の内部でさらに画像処理を施した後に、外部の装置に送出してもよい。SIGは、図24Cに一例をグラフで示している。このグラフは、縦軸が8bitの出力値で、横軸が1ライン区間の時間である。横軸が1ライン区間の時間となっているのは、画像読取装置11がラインセンサであるためである。つまり、画像読取装置11は主走査方向の1ラインごとに被読取対象物MMを読み取り、被読取対象物MMが副走査方向に搬送されることにより、次のラインを読み取るものである。
このように、実施の形態1に係る画像読取装置11は、導光体2aおよび2bと、基板7aおよび7bと、ラインセンサ部8aおよび8bと、レンズアレイ部9aおよび9bと、を備える。導光体2は、端面3から入射した光を、帯状領域4上の放射状微細体5で反射および屈折し、導光体本体21の帯状領域4と対向する部分から出射し、透明の樹脂またはガラス製のカバー部材6を透過させて被読取対象物MMに照射する。基板7aおよび7bの一方の面には、主走査方向に沿って複数の受光素子が形成されたラインセンサ部8aおよび8bと、主走査方向に沿って複数のレンズが配列され、ラインセンサ部8aおよび8bへ反射光および透過光を集束するレンズアレイ部9aおよび9bとが配置される。
実施の形態1に係る画像読取装置11は、導光体2の帯状領域4に突起を放射状に3本以上設けた放射状微細体5を形成する。このような形状とすることで、放射状微細体5に入射した光が複雑な光路で反射・透過を繰り返し導光体2から放出されるため放射光が均一になり、折り目のある原稿で影が発生することを抑制できる。また、放射状微細対5は特許文献1に記載の微細体と異なり帯状領域4の短手方向にも光を散乱することが出来るため、導光体2の画像読取装置11への組み付けを容易にし、組み付け尤度を確保することができる効果がある。
また、特許文献2に記載の光散乱体は、均一な放射光を得るためには導光体の成型とは別に光散乱体形成の工程が必要であるが、実施の形態1に係る画像読取装置11ではそれらの工数を削減できる。また、放射状微細対5が格子状に配置されているため、製造が容易である。さらに、特許文献2に記載の光散乱体のように使用波長を選ばないため、広帯域な光の波長で使用でき、任意の波長の光源を使用できるという効果がある。
また、特許文献3,4に記載の導光体は副走査方向での照明光を主走査方向の各位置で均一にできるものの主走査方向での照明光を均一にできなかったが、実施の形態1に係る画像読取装置では副走査方向である短手方向だけでなく主走査方向である長手方向における照明光をも均一にすることができる。このため、凹凸のある原稿に対しても均等に照明することができ、不自然な影を生じさせることなく画像を読み取ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の係る画像読取装置11について、図25、図26を用いて説明する。図25は、実施の形態2に係る導光体2の斜視図および上面図であり、図26は、実施の形態2に係る他の導光体2の斜視図および上面図である。実施の形態1では製造の容易さを考慮し放射状微細体5を格子状に配列しているが、配列条件はこれに限るものではない。実施の形態2に係る画像読取装置11では、図25に示すようなU軸方向に延伸し、V軸方向に隣接する放射状微細体5が千鳥配置とした千鳥格子配置で配列されている。別の例では、図26に示すようなランダム配置で配列されている。実施の形態1と同様に光源素子1付近の放射状微細体5の密度を粗、光源素子1から遠方になるほど密に配置することで照明の均一性を確保することが出来る。
実施の形態2に係る画像読取装置11では放射状微細体5の配列方法を千鳥配列、ランダム配列とすることで、さらに多方向への散乱が実現され、より均一な放射光を得ることができる。また、放射状微細体5へ光源素子1からの光が入射する確率が増加するため導光体2から出射される光量が増加する効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3に係る画像読取装置11について、図27から図30を用いて説明する。図27は、実施の形態3に係る画像読取装置11の断面図である。図28は、実施の形態3に係る微細体5iの斜視図である。図29は、実施の形態3に係る微細体5jの斜視図である。図30は、実施の形態3に係る導光体2の斜視図および上面図である。実施の形態1に係る画像読取装置11は、導光体2の長手方向の両端部3付近に置かれた光源素子1からの光が両端部3から導光体2の内部へ入射している。一方、実施の形態3に係る画像読取装置11は、図27のように、導光体2の一方の端部3付近にのみ光源素子1を設置し、光源素子1の設置された側の端部3のみから導光体2へ光を入射させるような片側光源装置構造としている。片側光源画像読取装置18aおよび18bは、それぞれ反射側片側光源画像読取装置18aおよび透過側片側光源画像読取装置18bである。
実施の形態3に係る放射状微細体について説明する。実施の形態1では、放射状微細体は、図5から図15に示すように、帯状領域4に垂直なある直線を基準軸とし、基準軸を起点として中心から全周囲に亘って突起部が放射状に伸びる形状としている。一方、実施の形態3では、放射状微細体は、図28、図29に示すように、中心から半周囲内に、放射状に3本の突起部が伸びた形状としている。なお、突起部の数は、3本以上であれば良い。
導光体2を構成する導光体本体21への光の入射方向が、図1および図2における導光体2の長手方向(X軸方向)中心を通り、YZ平面に平行な面について対称になっている場合は、放射状微細体は図5から図15に示されたような基準軸と帯状領域4との交点に対して点対称またはV軸に平行な直線に対して線対称の形状が望ましい。しかし、図27のように、導光体2の長手方向の片方の端部3に光源素子1を配置した構造の片側光源画像読取装置18においては、放射状微細体は、必ずしも対称性を持つ必要はない。図30に示すように、光源素子1が設置された端部3の方向にのみ突起部を有する、図28、図29に示すような放射状微細体5i,5jを配置しても、対称性を持つ微細体と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3において、光源素子1から導光体2を構成する導光体本体21に入射した光の大部分は、図30に示すように放射状微細体5iの突起部がある方向から放射状微細体へ入射する。そのため、非対称な形状であっても、実施の形態1における放射状微細体5と同様の作用効果を得ることができる。実施の形態3では放射状微細体の形状を一部単純化することができ、導光体2の成型が容易になるという効果がある。
実施の形態4.
図31は、実施の形態4に係る導光体2の斜視図および上面図である。実施の形態1から3において、帯状領域4に2次元配列された放射状微細体5の向きは、全て、導光体2の長手方向に対して線対称になるように、向きを揃えて配置されている。一方、実施の形態4では、図31のように、放射状微細体5の底面の中心を通る、高さ方向の軸を回転軸として、配置角度を回転させながら帯状領域4上に2次元的に配列されている。
上記のように、凹型または凸型の放射状微細体5を形成することで、異なる面に入射光が当たり、より均一な放射光が得られる。また、ある放射状微細体5の突起部と隣接する放射状微細体5の突起部間を向い合わせて配置することで、より密に放射状微細体5を配置することが出来るため、導光体2から出射する光量を増やすことが出来る効果がある。
実施の形態5.
図32は、実施の形態5に係る導光体2の斜視図および上面図である。実施の形態1から4において、放射状細体5は等しい大きさで帯状領域4に2次元配列されている。一方、実施の形態5では、図32のように、大きさの異なる複数の光放射体5が配列されている。
上記のように、大きさの異なる複数の光放射体5を形成することで、散乱される光の角度や強さがより複雑になり、より均一な放射光が得られる。
上記実施の形態は、いずれも本発明の趣旨の範囲内で各種の変形が可能である。上記実施の形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明の範囲は実施形態よりも添付した請求項によって示される。請求項の範囲内、および発明の請求項と均等の範囲でなされた各種変形は本発明の範囲に含まれる。
例えば、実施の形態2から5では、実施の形態1と比較して放射状微細体5の配列、形状または大きさを変化させたが、これらを組み合わせて実施してもよい。実施の形態2および5の例を組み合わせ、大きさの異なる複数の光放射体5を千鳥格子配置としてもよい。これに限られず、実施の形態の例を任意に組み合わせた放射状微細体5の形成が可能である。
また、実施の形態3において、導光体2の端部3のどちらかの付近にのみ光源素子1を設置するとしたが、これに限られるものではない。実施の形態3の中心から半周囲内に突起部が伸びた形状の放射状微細体5を形成した導光体2に対して、導光体2の両端部3付近に光源素子1を設置してもよい。
また、図4に示すように、帯状領域4には同一形状の放射状微細体5が形成されているものとして説明したが、これに限られるものではない。図5から図15、図28および図29に示すような、複数の異なる形状の放射状微細体5を組み合わせて配置してもよい。この際、同一の形状の放射状微細体5同士を並べて配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2015年2月20日に出願された、日本国特許出願特願2015−031335号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2015−031335号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、例えば、ファクシミリ、コピー機、金融端末等に使用される導光体、光源装置および画像読取装置に利用することができる。
1 光源素子、2 導光体、21 導光体本体(本体部)、2a 導光体(透過光源用導光体)、2b 導光体(反射光源用導光体)、3 端面(端部)、4 帯状領域、5 放射状微細体(光反射体)、51 凸部(放射状微細体5の凸部)、52 凹部(放射状微細体5の凹部)、53 側部(放射状微細体5の側部)、5a 放射状微細体(光反射体)、5b 放射状微細体(光反射体)、5c 放射状微細体(光反射体)、5d 放射状微細体(光反射体)、5e 放射状微細体(光反射体)、5f 放射状微細体(光反射体)、5g 放射状微細体(光反射体)、5h 放射状微細体(光反射体)、5i 放射状微細体(光反射体)、5j 放射状微細体(光反射体)、6 カバー部材、6a カバー部材(反射光読取側カバー部材)、6b カバー部材(透過光読取側カバー部材)、7 基板、7a 基板(反射光読取側基板)、7b 基板(透過光読取側基板)、8 ラインセンサ部(センサIC)、8a ラインセンサ部(反射光読取側センサIC)、8b ラインセンサ部(透過光読取側センサIC)、9 結像光学系(レンズアレイ部)、9a 結像光学系(反射光読取側レンズアレイ部)、9b 結像光学系(透過光読取側レンズアレイ部)、10 光源素子基板、11 画像読取装置、11a 画像読取装置(反射側画像読取装置)、11b 画像読取装置(透過側画像読取装置)、14 信号処理部(信号処理IC)、14a CPU、14b RAM、14c 信号処理回路、15 光源駆動回路、16 ASIC、17 A/D変換回路、18 片側光源画像読取装置、18a 片側光源画像読取装置(反射側片側光源画像読取装置)、18b 片側光源画像読取装置(透過側片側光源画像読取装置)、105 微細体、205 光散乱体、MM 被読取対象物。

Claims (14)

  1. 少なくとも一方の端部から光が入射する柱状の本体部と、前記本体部の周面の一部に長手方向に延在して形成された帯状領域部と、前記帯状領域部に配列された微細体で形成された光反射体と、を備え、
    前記微細体は、前記帯状領域部に垂直な直線である基準軸と前記帯状領域部との交点である基準点から前記帯状領域部に少なくとも3方向に放射状に延びる突起部を有し、前記基準軸を通る平面による断面のうち、隣り合う二つの前記突起部の間である深部を通る断面における前記微細体の外形の傾斜が、前記突起部において放射状に伸びた頂部を通る断面における前記微細体の外形の傾斜よりも急であると共に、これら2つの断面において、前記微細体の外形と、前記帯状領域部において前記微細体が設けられていない平面との距離が、前記基準点に近いほど、大きいことを特徴とする導光体。
  2. 少なくとも一方の端部から光が入射する柱状の本体部と、
    前記本体部の周面の一部に長手方向に延在して形成された帯状領域部と、
    前記帯状領域部に配列され、基準点から前記帯状領域部に少なくとも3方向に放射状に延びる突起部を有する微細体で形成された光反射体と、を備え、
    前記光反射体は、前記突起部の数が異なる複数の光反射体を含む導光体。
  3. 前記帯状領域部の表面は平面または曲面である、請求項1または2に記載の導光体。
  4. 複数の前記光反射体が前記本体部の前記長手方向及び周面方向に2次元配列された請求項1から3のいずれか1項に記載の導光体。
  5. 前記光反射体は、前記基準点に対して点対称形状または前記基準点を通り前記帯状領域部に垂直な直線と前記長手方向とに垂直な前記基準点を通る直線に対して線対称形状である請求項1から4のいずれか1項に記載の導光体。
  6. 前記光反射体は、六芒星錐形状である請求項1に記載の導光体。
  7. 少なくとも一方の端部から光が入射する柱状の本体部と、
    前記本体部の周面の一部に長手方向に延在して形成された帯状領域部と、
    前記帯状領域部に配列され、基準点から前記帯状領域部に放射状に延びる突起部を有する微細体で形成された光反射体と、を備え、
    前記光反射体は、六芒星錐形状である導光体。
  8. 前記帯状領域部の表面は平面または曲面である、請求項6または7に記載の導光体。
  9. 複数の前記光反射体が前記本体部の前記長手方向及び周面方向に2次元配列された請求項6から8のいずれか1項に記載の導光体。
  10. 前記光反射体は、大きさの異なる複数の光反射体を含む請求項1から9のいずれか1項に記載の導光体。
  11. 前記光反射体は、前記本体部の前記周面から突出した凸部で形成された光反射体または前記本体部の前記周面から窪んだ凹部で形成された光反射体を含む請求項1から10のいずれか1項に記載の導光体。
  12. 前記帯状領域部に、前記本体部の前記周面から突出した凸部で形成された前記光反射体と前記本体部の前記周面から窪んだ凹部で形成された前記光反射体とを混在して配列した請求項1から10のいずれか1項に記載の導光体。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の導光体と、
    前記導光体の前記端部に対向して配置された光源素子と、を備え、
    前記導光体の前記周面の前記帯状領域部に対向する部分から光を出射する光源装置。
  14. 請求項13に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射した光が被読取対象物で反射した反射光または前記被読取対象物を透過した透過光を受光素子に結像する結像光学系と、を備える画像読取装置。
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