JP6147790B2 - プログラム書換装置及びプログラム書換方法 - Google Patents
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Description
前記プログラム書換装置は、
前記車両に搭載されている書換え可能な全ての前記ECUの識別記号に対応させて、書換えの優先順番を予め記憶した順番データベースと、
プログラム書換えが必要な前記車両の変更対象動作毎に、前記対象ECUの候補である書換候補ECUの識別記号と、前記書換候補ECUの搭載プログラムの最新バージョン情報との組合せを書換候補情報として記憶する書換候補情報データベースと、
書換プログラムを記憶する書換プログラムデータベースと
を備え、
前記書換候補情報データベースに記憶される前記最新バージョン情報は、書換プログラムが前記書換候補情報データベースに記憶される時点でのバージョン情報であり、
前記書換制御部は、
前記ネットワークに含まれる書換え可能な全ての前記ECUから前記ECUの識別記号及び搭載プログラムの現在バージョン情報を対にして読み出し、
読み出した前記現在バージョン情報と、当該現在バージョン情報に対応する前記最新バージョン情報とを比較して、前記最新バージョン情報と一致しない前記現在バージョン情報と対になる前記書換候補ECUを前記対象ECUとして抽出し、
抽出した前記対象ECUに対して前記順番データベースに記憶されている前記優先順番でプログラム書換動作を連続して実行する
ことを特徴とする。
前記プログラム書換装置は、
前記車両に搭載されている書換え可能な全ての前記ECUの識別記号に対応させて、書換えの優先順番を予め記憶した順番データベースと、
プログラム書換えが必要な前記車両の変更対象動作毎に、前記対象ECUの候補である書換候補ECUの識別記号と、前記書換候補ECUの搭載プログラムの最新バージョン情報との組合せを書換候補情報として記憶する書換候補情報データベースと、
書換プログラムを記憶する書換プログラムデータベースと
を備え、
前記書換候補情報データベースに記憶される前記最新バージョン情報は、書換プログラムが前記書換候補情報データベースに記憶される時点でのバージョン情報であり、
前記書換制御部は、
前記ネットワークに含まれる書換え可能な全ての前記ECUから前記ECUの識別記号及び搭載プログラムの現在バージョン情報を対にして読み出し、
読み出した前記現在バージョン情報と、当該現在バージョン情報に対応する前記最新バージョン情報とを比較して、前記最新バージョン情報と一致しない前記現在バージョン情報と対になる前記書換候補ECUを前記対象ECUとして抽出し、
抽出した前記対象ECUに対して前記順番データベースに記憶されている前記優先順番でプログラム書換動作を連続して実行する
ことを特徴とする。
[A1.プログラム書換システム10の構成]
(A1−1.全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るプログラム書換装置12(以下「書換装置12」ともいう。)を含むプログラム書換システム10(以下「書換システム10」又は「システム10」ともいう。)を簡略的に示す概略構成図である。システム10は、書換装置12に加え、車両14を含む。図1では、書換装置12及び車両14をそれぞれ1つずつ示しているが、それぞれ複数設けることも可能である。
(A1−2−1.プログラム書換装置12の全体構成)
書換装置12は、車両14の第1〜第10電子制御装置62a〜62j(以下「第1〜第10ECU62a〜62j」又は「ECU62a〜62j」という。)のうちプログラム書換対象のECUに記憶されたプログラムを書き換える(又は更新する)。以下では、ECU62a〜62jをECU62と総称する。プログラム書換対象のECU62を「対象ECU62tar」ともいう。ECU62に記憶されているプログラムを「搭載プログラムPi」又は「プログラムPi」ともいう。
図2は、本実施形態における記憶部26の構成を概念的に記載した図である。図2では、1つのECU62のみを示し、その他のECU62の図示を省略している。図1及び図2に示すように、記憶部26は、プログラムID履歴データベース50(以下「プログラムID履歴DB50」ともいう。)と、書換順番データベース52(以下「順番DB52」ともいう。)と、書換組合せ情報データベース54(以下「組合せDB54」ともいう。)と、書換プログラムデータベース56(以下「プログラムDB56」ともいう。)と、プログラム書換え用リスト58(以下「書換え用リスト58」又は「リスト58」ともいう。)とを有する。
図1に示すように、車両14は、通信ネットワーク60(以下「車内ネットワーク60」又は「ネットワーク60」ともいう。)を備える。ネットワーク60は、通信線64で接続された複数のECU62a〜62jを備える。また、ネットワーク60は、データリンクコネクタ66(以下「DLC66」ともいう。)を介してプログラム書換装置12に接続される。
次に、本実施形態において、対象ECU62tarに記憶されている搭載プログラムPiの書換えについて説明する。
特定の変更対象動作Otarについてプログラム書換えを行う前に、書換装置12のユーザ(又は作業者)は、当該変更対象動作Otarに対応するデータを書換装置12の記憶部26に記憶させる。より具体的には、ユーザは、当該特定の変更対象動作Otarに対応する複数の書換プログラムPrをプログラムDB56(書換プログラムデータベース)に記憶させる。
(A2−2−1.書換え時の全体的な流れ)
図3は、本実施形態においてプログラム書換えを行うフローチャートである。図3及び後述する図4、図5及び図7の処理は、主として、書換装置12の演算部24(書換制御部)が実行する。図3のステップS1において、ユーザが書換装置12の電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、書換装置12が起動する。ステップS2において、書換装置12は、選択メニューを表示部28に表示させる。当該選択メニューとしては、例えば、プログラムPの連続書換え、プログラムPの個別書換え等を含む。連続書換えは、複数の対象ECU62tarのプログラムPiを連続して書き換えるためのメニューであり、個別書換えは、単一の対象ECU62tarのプログラムPiを書き換えるためのメニューである。
図4は、本実施形態における書換候補ECU組合せ選択処理のフローチャート(図3のS4の詳細)である。図4のステップS21において、書換装置12は、車内ネットワーク60とのリンクを確立する。リンクの確立に際し、書換装置12は、各ECU62a〜62jにおけるセッションが終了するまで、所定時間待機する。
図5は、本実施形態におけるプログラム連続書換処理のフローチャート(図3のS8の詳細)である。図6は、本実施形態におけるプログラム連続書換処理及び書換完了確認処理において書換装置12及び各ECU62の通信状態及び動作状態を説明するための図である。上記のように、プログラム連続書換処理(図3のS8)は、図3のステップS7において選択可能な組合せの1つをユーザが選択した後に行われる。図6において、プログラム連続書換処理のうち実際の連続的なプログラム書換え(プログラム連続書換え(図5のS48等))は、時点t2〜t3の間に実行され、書換完了確認処理は、時点t3〜t6の間に実行される。
(規則1) ゲートウェイECU62a(上位ECU)については、それ以外のECU62b〜62j(下位ECU)よりも書換えの順番を後にする。
(規則2) 他のECU62の書換えに用いるデータを出力するECU62(データ提供ECU)については、当該他のECU62よりも書換えの順番を後にする。
(A2−2−4−1.全体的な流れ)
図7は、本実施形態における書換完了確認処理のフローチャート(図3のS9の詳細)である。ステップS51において、書換装置12は、各対象ECU62tarの電源オフをユーザに求める電源オフ要求を表示部28に表示させる。本実施形態における電源オフ要求では、IGSW80をオフにすることをユーザに求める。なお、通信停止要求信号Sstpは、図5のステップS48の時点から定期的に送信され続けている。
上記のように、図7のステップS52では、各対象ECU62tarの電源オフを順番に確認していく。この場合、各対象ECU62tarが電源オフであることを確実に確認できる。その一方、当該確認にかかる時間は比較的長くなるため、IGSW80がオフにされてから再オンまでの時間が短いと、各対象ECU62tarが電源オフであるとの判定を確定することができなくなる。その場合、図7のステップS52を繰り返すのみで、ステップS53に進めなくなる可能性がある。
以上のような本実施形態によれば、車両14の各変更対象動作Otarで書換えが必要となるECU62(対象ECU62tar)の組合せに対応する優先順番Opでプログラム書換えを行う(図5)。このため、その車両14に最適な順番でプログラム書換えを行うことが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態では、システム10を車両14用に用いたが、これに限らず、例えば、その他の移動体(飛行機、船舶、ヘリコプタ等)であってもよい。
(B2−1.プログラム書換装置12)
(B2−1−1.全般)
上記実施形態では、書換装置12を車両14の外部から接続するものとした(図1)。しかしながら、例えば、プログラム書換えの前に通信故障がないことを確認する観点(図4のS23、S25)からすれば、これに限らず、書換装置12を車両14に搭載することも可能である。
上記実施形態の順番DB52は、複数車種のECU62の書換優先順番Opを一緒に記憶した(図2)。しかしながら、例えば、特定の変更対象動作Otarについて優先順番Opを特定する観点からすれば、これに限らない。例えば、順番DB52は、単一車種のECU62の優先順番Opのみを記憶することも可能である。或いは、順番DB52は、変更対象動作Otar毎に優先順番Opを記憶してもよい。
上記実施形態では、車両14がガソリン車であることを想定していたが、これに限らない。車両14は、例えば、電動車両(ハイブリッド車、燃料電池車等を含む。)であってもよい。
(B3−1.全般)
上記実施形態では、プログラム名とバージョン情報Iverとを一体化したプログラムIDの形で処理を行った。例えば、プログラムID履歴DB50、組合せDB54等では、プログラムIDとしてデータを管理した(図2)。しかしながら、プログラム名とバージョン情報Iverとを用いる観点からすれば、プログラム名とバージョン情報Iverとを別々に管理することも可能である。
上記実施形態において、書換装置12は、プログラムID履歴DB50を用いて最新プログラムIDを特定した(図4のS28)。しかしながら、例えば、候補ECU62canにおける現在プログラムIDが最新バージョンであるか否かを確認する観点からすれば、これに限らない。
上記実施形態では、ネットワーク通信停止要求信号Sstpを定期的に送信した。しかしながら、例えば、各ECU62を所望の状態に維持させる観点からすれば、送信する信号は、これに限らない。例えば、書換装置12は、各ECU62に対して定期的に現状の状態(DTCの保存を禁止した状態と、各ECU62間相互通信の停止状態)の維持を要求する信号を送信することも可能である。
上記実施形態では、各対象ECU62tarを再起動させるため、書換装置12のユーザによるIGSW80のオフ操作及び再オン操作を求めた(図7のS51、S54)。しかしながら、例えば、各対象ECU62tarを再起動させる観点からすれば、これに限らない。例えば、書換装置12から各対象ECU62tarに対して再起動信号を出力することも可能である。
上記実施形態では、変更対象動作Otarの選択を書換装置12のユーザが行った(図3のS6、S7)。換言すると、変更対象動作Otarを選択する変更対象動作選択部は、ユーザの操作を入力する操作入力部22であった。しかしながら、例えば、変更対象動作Otarを選択する観点からすれば、これに限らない。例えば、書換装置12自身で変更対象動作Otarを選択することも可能である。
20…信号入出力部(ネットワーク接続部)
22…操作入力部(対象変更動作選択部)
24…演算部(書換制御部) 52…順番DB
54…組合せDB
56…プログラムDB(書換プログラムデータベース)
58…書換え用リスト(リスト) 60…ネットワーク
62…ECU 62can…書換候補ECU
62tar…対象ECU Ican…書換候補情報
P…プログラム Pi…搭載プログラム
Pr…書換プログラム
Op…優先順番 Otar…変更対象動作
Claims (5)
- 車両の外部から前記車両内の電子制御装置(以下「ECU」という。)のネットワークに接続するネットワーク接続部と、プログラム書換えが必要なECU(以下「対象ECU」という。)を選択してプログラム書換えを行う書換制御部とを備えるプログラム書換装置であって、
前記プログラム書換装置は、
前記車両に搭載されている書換え可能な全ての前記ECUの識別記号に対応させて、書換えの優先順番を予め記憶した順番データベースと、
プログラム書換えが必要な前記車両の変更対象動作毎に、前記対象ECUの候補である書換候補ECUの識別記号と、前記書換候補ECUの搭載プログラムの最新バージョン情報との組合せを書換候補情報として記憶する書換候補情報データベースと、
書換プログラムを記憶する書換プログラムデータベースと
を備え、
前記書換候補情報データベースに記憶される前記最新バージョン情報は、書換プログラムが前記書換候補情報データベースに記憶される時点でのバージョン情報であり、
前記書換制御部は、
前記ネットワークに含まれる書換え可能な全ての前記ECUから前記ECUの識別記号及び搭載プログラムの現在バージョン情報を対にして読み出し、
読み出した前記現在バージョン情報と、当該現在バージョン情報に対応する前記最新バージョン情報とを比較して、前記最新バージョン情報と一致しない前記現在バージョン情報と対になる前記書換候補ECUを前記対象ECUとして抽出し、
抽出した前記対象ECUに対して前記順番データベースに記憶されている前記優先順番でプログラム書換動作を連続して実行する
ことを特徴とするプログラム書換装置。 - 請求項1に記載のプログラム書換装置において、
前記書換制御部は、
前記最新バージョン情報と一致しない前記現在バージョン情報と対になる前記書換候補ECUを前記対象ECUとしてリストに登録し、
前記リストに登録された前記対象ECUに対して、前記順番データベースに記憶されている前記優先順番でプログラム書換動作を実行する
ことを特徴とするプログラム書換装置。 - 請求項1又は2に記載のプログラム書換装置において、
前記順番データベースに記憶されている前記優先順番は、前記書換え可能な全ての前記ECUのうち他のECUのデータを利用することが設定されているECUの順番が、利用相手のECUより先になるように設定され、
ゲートウェイECUは、通信が中継される他の前記対象ECUよりも後にプログラム書換動作が実行される
ことを特徴とするプログラム書換装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラム書換装置において、
前記書換プログラムデータベースは、同一の識別記号を有する前記書換プログラムについて最新バージョンのものを記憶し、
前記変更対象動作が複数存在する場合、前記書換制御部は、より新しい変更対象動作に対応する前記書換候補情報を用いる
ことを特徴とするプログラム書換装置。 - 車両の外部から前記車両内の電子制御装置(以下「ECU」という。)のネットワークに接続するネットワーク接続部と、プログラム書換えが必要なECU(以下「対象ECU」という。)を選択してプログラム書換えを行う書換制御部とを備えるプログラム書換装置におけるプログラム書換方法であって、
前記プログラム書換装置は、
前記車両に搭載されている書換え可能な全ての前記ECUの識別記号に対応させて、書換えの優先順番を予め記憶した順番データベースと、
プログラム書換えが必要な前記車両の変更対象動作毎に、前記対象ECUの候補である書換候補ECUの識別記号と、前記書換候補ECUの搭載プログラムの最新バージョン情報との組合せを書換候補情報として記憶する書換候補情報データベースと、
書換プログラムを記憶する書換プログラムデータベースと
を備え、
前記書換候補情報データベースに記憶される前記最新バージョン情報は、書換プログラムが前記書換候補情報データベースに記憶される時点でのバージョン情報であり、
前記書換制御部は、
前記ネットワークに含まれる書換え可能な全ての前記ECUから前記ECUの識別記号及び搭載プログラムの現在バージョン情報を対にして読み出し、
読み出した前記現在バージョン情報と、当該現在バージョン情報に対応する前記最新バージョン情報とを比較して、前記最新バージョン情報と一致しない前記現在バージョン情報と対になる前記書換候補ECUを前記対象ECUとして抽出し、
抽出した前記対象ECUに対して前記順番データベースに記憶されている前記優先順番でプログラム書換動作を連続して実行する
ことを特徴とするプログラム書換方法。
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