JP6031890B2 - ガンマブチロラクトンの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明で原料とする1,4−ブタンジオール(以下、“1,4BG”と略記することがある)は、従来から公知である1,4BGの製法で得ることが可能である。例えば、原料ブタジエン、酢酸及び酸素を用いてアセトキシ化反応を行って中間体であるジアセトキシブテンを得、このジアセトキシブテンを水添した後、加水分解することにより1,4BGを得ることができる。また、マレイン酸、コハク酸、無水マレイン酸及び/又はフマル酸を原料として、それらを水素化して1,4BGを得ることができる。また、アセチレンを原料としてホルムアルデヒド水溶液と接触させて得られるブチンジオールを水素化して1,4BGを得ることができる。また、プロピレンの酸化を経由して1,4BGを得ることができる。更に、発酵法により得たコハク酸を水添することにより、或いは糖などのバイオマスから直接発酵により1,4BGを得ることができる。
本発明における原料1,4BGは、所定量の窒素含有化合物を含む。
原料1,4BG中の窒素含有化合物の含有量は窒素原子換算の濃度で0.5〜15重量ppmである。
原料1,4BG中の窒素含有化合物の窒素原子換算の濃度は、より好ましくは1.0重量ppm以上、12重量ppm以下であり、特に好ましくは1.2重量ppm以上、10重量ppm以下である。上記上限よりも窒素含有化合物の窒素原子換算の濃度が高い場合には、窒素含有化合物による触媒被毒が大きくなってしまう。また、上記下限よりも窒素含有化合物の窒素原子換算の濃度が低すぎた場合には、本発明の効果が低下してしまう。
アミン及び/又はアミドの濃度範囲は、下限が上がると本発明の効果をより発現し、上限が下がると触媒被毒が軽減される傾向にある。
上記の窒素原子換算の濃度範囲で上記アミン(1)、アミド(2)等の窒素含有化合物を含む原料1,4BGは、市販の1,4BG、前述の従来公知の1,4BGの製法で得られる1,4BG、又はその精製1,4BGに、窒素含有化合物を直接添加し調製して得ることが可能である。更に、上述の従来公知の1,4BGの製法において、原料若しくはそれら1,4BGの製造工程のプロセスの途中で窒素含有化合物を添加し得ることも可能である。
本発明で用いる原料1,4BGはpH7.0以上であることが好ましいが、更に好ましくはpH7.01以上、10.5以下であり、特に好ましくはpH7.1以上、9.0以下である。原料1,4BGのpHが上記上限よりも高い場合には、触媒被毒が大きくなる傾向にある。逆にpHが低すぎた場合には、本発明の効果が低下する傾向にある。
この原料1,4BGのpHは一般的には原料1,4BG中の窒素含有化合物の量で調整することができ、前記アミン(1)、アミド(2)等の窒素含有化合物を窒素原子換算の濃度で0.5重量ppm以上、15重量ppm以下含有する原料1,4BGは、通常、そのpHが上記範囲となる。
本発明で脱水素反応に用いる周期表第8〜11族に属する金属を含む触媒としては、脱水素反応に対して触媒作用を示すものであればよく、特に限定されないが、本発明における効果が大きいものとして、ルテニウム及び/又は銅を含む触媒が挙げられる。
本反応に使用するトリアルキルホスフィンのアルキル基は、ノルマル体、イソ体、及びその混合物でも差し支えない。
O3、SiO2/Al2O3、TiO2、ZrO2、ZnO、硫酸バリウム、珪藻土、ゼオライト等の1種又は2種以上を用いることができる。好ましい銅触媒の例として、亜クロム酸銅触媒、マンガン/亜クロム酸銅触媒、銅/亜鉛触媒、銅/亜鉛/ルテニウム触媒などを挙げることができる。
本発明における1,4BGの脱水素反応は、通常は無溶媒で、すなわち反応原料である1,4BG及び生成物のガンマブチロラクトン以外の溶媒を存在させずに行われるが、所望により他の溶媒を用いることもできる。用いることができる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、アニソール、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、フェノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のアルコール類及びポリアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トルイル酸などのカルボン酸類、酢酸メチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル等のカルボン酸エステル類、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物、N,N−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類、ジメチルスルホン等のスルホン類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、カプロラクトン等のラクトン類、テトラグライム、トリグライム等のポリエーテル類、ジメチルカーボネート、エチレンカーボネート等の炭酸エステル類等の1種又は2種以上が挙げられ、これらの中で好ましくは、エーテル類、カルボン酸エステル類、ポリエーテル類、ポリアルコール類、炭酸エステル類である。
<実施例1>
50mlのバイアル瓶にトリ−n−ブチルアミン0.4mgと1,4−ブタンジオール27.09gを入れて十分に混合し、アミン含有1,4−ブタンジオール溶液とした(アミン含有量は窒素原子濃度として1.2重量ppm、pH7.0)。
50mlのガラス製シュレンク管にトリス(アセチルアセトナト)ルテニウム12.6mg、上記アミン含有1,4−ブタンジオール5.0gを入れ、窒素ガス置換後、窒素ガス雰囲気下において、ルテニウムに対して6モル当量のトリ−n−オクチルホスフィン(67mg)を加えた。このシュレンク管を200℃に昇温したオイルバスに入れ、200℃で8時間加熱攪拌を行った(Ru金属濃度約0.006モル/L)。反応後、シュレンク管を冷却し、取り出した反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は100モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は95.7%で、ガンマブチロラクトンの選択率は95.7モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は0.3%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は90.5モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は86.5%で、ガンマブチロラクトンの選択率は95.6モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は3.3%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として10.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は99.9モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は94.5%で、ガンマブチロラクトンの選択率は94.5モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は0.8%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに2−ピロリドン(「2P」と略記する。)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は93.6モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は87.2%で、ガンマブチロラクトンの選択率は93.2モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は0.6%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに1−アミノデカン(「1AD」と略記する。)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は100モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は96.2%で、ガンマブチロラクトンの選択率は96.2モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は0.4%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに4−ヒドロキシピペリジン(「4OHP」と略記する。)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は95.0モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は85.8%で、ガンマブチロラクトンの選択率は90.3モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は2.2%であった。
アミン含有1,4−ブタンジオールの替わりにアミンを含有しない1,4−ブタンジオールを用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は79.3モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は76.6%で、ガンマブチロラクトンの選択率は96.5モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は4.8%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として20.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は44.8モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は35.5%で、ガンマブチロラクトンの選択率は79.3モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は7.1%であった。
<実施例7>
50mlのバイアル瓶にトリ−n−ブチルアミン0.24mgと1,4−ブタンジオール25.20gを入れて十分に混合し、アミン含有1,4−ブタンジオール溶液とした(窒素原子濃度として0.7重量ppm)。
50mlのガラス製シュレンク管にCuZn触媒121.1mg、上記アミン含有1,4−ブタンジオール2.0gを入れ、このシュレンク管を200℃に昇温したオイルバスに入れ、200℃で3時間加熱攪拌を行った。反応後、シュレンク管を冷却し、取り出した反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は90.5モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は67.7%で、ガンマブチロラクトンの選択率は74.8モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は7.7%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は65.9モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は38.7%で、ガンマブチロラクトンの選択率は58.7モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は12.1%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として10.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は70.8モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は32.9%で、ガンマブチロラクトンの選択率は46.5モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は8.6%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として15.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は73.8モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.8%で、ガンマブチロラクトンの選択率は45.8モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は10.4%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに2−ピロリドン(2P)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は71.2モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.4%で、ガンマブチロラクトンの選択率は46.9モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は10.6%であった。
2−ピロリドン(2P)を窒素原子濃度として10.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例11と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は70.4モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.1%で、ガンマブチロラクトンの選択率は47.1モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は10.5%であった。
2−ピロリドン(2P)を窒素原子濃度として15.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例11と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は86.0モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は57.0%で、ガンマブチロラクトンの選択率は66.3モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は6.1%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりにジヘキシルアミン(「DHA」と略記する。)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は59.6モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は38.1%で、ガンマブチロラクトンの選択率は63.9モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は11.2%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに1−アミノデカン(1AD)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は43.2モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.1%で、ガンマブチロラクトンの選択率は76.6モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は10.3%であった。
トリ−n−ブチルアミンの替わりに4−ヒドロキシピペリジン(4OHP)を窒素原子濃度として3.5重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は58.7モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は34.1%で、ガンマブチロラクトンの選択率は58.0モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は12.4%であった。
アミン含有1,4−ブタンジオールの替わりにアミンを含有しない1,4−ブタンジオールを用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は64.5モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は29.8%で、ガンマブチロラクトンの選択率は46.2モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は15.1%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として0.1重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は65.2モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.5%で、ガンマブチロラクトンの選択率は51.4モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は14.0%であった。
トリ−n−ブチルアミンを窒素原子濃度として20.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例7と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は60.0モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は32.0%で、ガンマブチロラクトンの選択率は53.3モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は12.6%であった。
2−ピロリドン(2P)を窒素原子濃度として0.1重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例11と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は66.8モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は33.5%で、ガンマブチロラクトンの選択率は50.0モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は14.8%であった。
2−ピロリドン(2P)を窒素原子濃度として30.0重量ppm含有する1,4−ブタンジオールを反応原料に用いた以外は実施例11と同様に反応を行った。反応生成液のGC分析を行った結果、1,4−ブタンジオールの転化率は61.5モル%であり、ガンマブチロラクトンの収率は31.9%で、ガンマブチロラクトンの選択率は51.9モル%であった。このとき、高沸副生物の収率は14.5%であった。
Claims (3)
- ルテニウム及び/又は銅を含む触媒の存在下で、原料1,4−ブタンジオールの脱水素反応によりガンマブチロラクトンを製造する方法において、該原料1,4−ブタンジオール中の窒素含有化合物の濃度が窒素原子換算の濃度で0.5〜15重量ppmであり、該窒素含有化合物が、1級アミン、2級アミン、3級アミン、ポリエチレンジアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂から溶出したエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有する重合体、及びカルボン酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするガンマブチロラクトンの製造方法。
- 前記窒素含有化合物がアミンであることを特徴とする請求項1に記載のガンマブチロラクトンの製造方法。
- 前記脱水素反応温度が100〜250℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガンマブチロラクトンの製造方法。
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