以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る抽選システム100の一例を概略的に示す。抽選システム100は、抽選装置200及び複数の通信端末300を備えてよい。抽選装置200と複数の通信端末300とは、ネットワーク10を介して通信する。ネットワーク10は、インターネット及び電話網の少なくともいずれかを含んでよい。
抽選装置200は、複数の通信端末300のそれぞれから抽選依頼情報を受信する。そして、抽選装置200は、受信した抽選依頼情報に対する抽選を実行して、抽選依頼情報を送信した通信端末300に抽選結果を送信する。
通信端末300は、通信機能を備えた機器であればどのような機器であってもよい。通信端末300は、例えば、タブレット端末、携帯電話、及びPC(Personal Computer)等の通信機器である。通信端末300は、無線通信によってネットワーク10に接続されてよく、有線通信によってネットワーク10に接続されてもよい。
通信端末300は、複数人によって利用される通信機器であってよい。例えば、通信端末300は店舗等に設置され、来店者等によって利用される。通信端末300は、店舗の従業員等によって管理されてよい。例えば、店舗の従業員は、抽選を行う権利を有する抽選権利者に対して、通信端末300を利用した抽選の実行を許可してよい。
抽選を行う権利は、様々な形で抽選権利者に対して与えられてよい。例えば、抽選を行う権利は、抽選チケットを所有する者に対して与えられる。また、抽選を行う権利は、予め定められた物品を提出した者に対して与えられてもよい。予め定められた物品とは、例えば、リサイクル用の携帯電話等である。
通信端末300は、抽選権利者による操作に応じて、抽選依頼情報を抽選装置200に送信してよい。そして、通信端末300は、抽選結果を抽選装置200から受信して、出力してよい。出力形態は、表示出力及び音声出力の少なくともいずれかであってよい。
通信端末300によって出力された抽選結果が当選を示した場合、例えば、店舗の従業員が、当選品を抽選権利者に授与する。当選品は、物品、現金、金券、及び電子マネー等であってよい。例えば、リサイクル用の携帯電話を提出した者に対して抽選を行う権利を与えることによって、リサイクル用の携帯電話を店舗に提出するインセンティブを携帯電話の利用者に与えることができる。
ここで、例えば、毎日当選者が出るような抽選手法を提供することによって、よりインセンティブを高めることができると考えられる。しかし、毎日当選者が出ても当選者に提供できるだけの当選品を予め準備していたとしても、抽選する人数が少ない等の理由によって当選者が出なかった場合には、当選確率が低い印象を与えてしまいかねない。これに対して、例えば、受け付けた抽選依頼情報を保存しておき、1日の営業が終了した後に、当選者が必ず出るような形で抽選を行うことも考えられるが、この場合、抽選をしてから抽選結果を知らせるまでにタイムラグが発生してしまう。さらに、当選したことを知らせるために、抽選を行った全ての者の連絡先を管理しなければならなくなる。
そこで、本実施形態に係る抽選装置200は、1日の間で当選者が出る確率を向上させ、かつ、抽選をしてから抽選結果を知らせるまでのタイムラグの発生を防止できる抽選手法を提供する。例えば、抽選装置200は、複数の時間帯のうち、後の時間帯ほど当選確率が高くなるべく、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当てる。複数の時間帯とは、1日の間での複数の時間帯であってよい。例えば、複数の時間帯は、通信端末300が設置された店舗の営業時間中の複数の時間帯である。
後の時間帯ほど当選確率が高くなるべく、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当てることにより、1日の間で当選者が出る確率を向上させることができる。また、例えば、抽選装置200は、複数の時間帯のうち一の時間帯に100%の当選確率を割り当てる。これにより、100%の当選確率を割り当てた時間帯に抽選が実行されなかった場合を除いて、確実に当選者を出すことができる。
図2は、抽選装置200の機能構成の一例を概略的に示す。抽選装置200は、当選確率割当部202、抽選依頼情報取得部204、当選確率決定部206、抽選実行部208、当選数カウント部210、抽選結果出力部212、及び抽選傾向分析部214を備える。なお、抽選装置200がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
当選確率割当部202は、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当てる。当選確率割当部202は、例えば、複数の時間帯のうち、後の時間帯ほど当選確率が高くなるべく、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当てる。これにより、1日の間で当選者が出る確率を向上させることができる。
当選確率割当部202は、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率が割り当たるように、複数の時間帯のそれぞれにランダムに当選確率を割り当ててもよい。例えば、当選確率割当部202は、複数の時間帯のそれぞれに、毎日ランダムに当選確率を割り当てる。また、例えば、当選確率割当部202は、抽選装置200の管理者の指示に従って、複数の時間帯のそれぞれにランダムに当選確率を割り当てる。これにより、当選の傾向が固定されてしまうことを防止できる。
当選確率割当部202は、複数の時間帯のうちの一の時間帯に100%の当選確率を割り当ててよい。これにより、100%の当選確率を割り当てた時間帯に抽選が実行されなかった場合を除いて、確実に当選者を出すことができる。
当選確率割当部202は、例えば、複数の時間帯のうち、後の時間帯ほど当選確率が高くなるべく複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当てて、最後の時間帯に100%の当選確率を割り当ててよい。これにより、最後の時間帯までに当選が出なかった場合であっても、最後の時間帯に抽選が実行された場合に、確実に当選者を出すことができる。
当選確率割当部202は、複数の抽選等級のそれぞれについて、異なる当選確率を割り当ててよい。例えば、複数の抽選等級が1等から3等までである場合、当選確率割当部202は、1等について複数の時間帯のそれぞれに割り当てる当選確率と、2等について複数の時間帯のそれぞれに割り当てる当選確率と、3等について複数の時間帯のそれぞれに割り当てる当選確率とを、異ならせてよい。
抽選依頼情報取得部204は、識別情報を含む抽選依頼情報を取得する。識別情報は抽選依頼情報を識別する情報であってよい。抽選依頼情報取得部204は、通信端末300から、識別情報を含む抽選依頼情報を受信してよい。通信端末300から識別情報を含む抽選依頼情報を受信する場合、当該識別情報は、通信端末300を識別する情報と、当該通信端末300において抽選依頼情報を識別する情報とを含んでよい。また、当該識別情報は、通信端末300が設置された店舗を識別する情報と、当該店舗において抽選依頼情報を識別する情報とを含んでもよい。
抽選依頼情報取得部204は、さらに、時刻情報を取得する。抽選依頼情報取得部204は、例えば、時刻情報を含む抽選依頼情報を通信端末300から受信する。抽選依頼情報取得部204は、通信端末300から抽選依頼情報を受信した時刻を、現在時刻を管理する時刻管理部205から取得してもよい。
当選確率決定部206は、抽選依頼情報取得部204が抽選依頼情報を取得した場合に、当該抽選依頼情報に対する抽選を実行するときの当選確率を決定する。当選確率決定部206は、当選確率割当部202によって複数の時間帯のそれぞれに割り当てられた当選確率を参照することにより、抽選依頼情報取得部204が取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた当選確率を特定して、当該抽選依頼情報に対する抽選を実行するときの当選確率として決定してよい。
抽選実行部208は、当選確率決定部206が決定した当選確率に基づいて、抽選依頼情報取得部204が取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行する。抽選実行部208は、当選確率決定部206が決定した当選確率で抽選を実行できれば、どのような抽選手法を用いてもよい。例えば、抽選実行部208は、予め定められた範囲内で乱数を発生させて、予め設定された当選番号と照合することによって抽選を実行する。
抽選実行部208は、複数の抽選等級がある場合、抽選等級順に抽選を実行してよい。例えば、抽選等級が1等から3等までである場合、抽選実行部208は、まず1等についての抽選を実行する。そして、1等に当選した場合には、当選結果を1等とする。1等に当選しなかった場合、抽選実行部208は、2等についての抽選を実行する。そして、2等に当選した場合には、当選結果を2等とする。2等に当選しなかった場合、抽選実行部208は、3等についての当選を実行する。そして、3等に当選した場合には、当選結果を3等とする。3等に当選しなかった場合、抽選実行部208は、当選しなかったと判定してよい。
当選数カウント部210は、抽選実行部208が実行した抽選の当選数をカウントする。当選数カウント部210は、複数の抽選等級がある場合、抽選等級毎に当選数をカウントしてよい。例えば、抽選等級が1等から3等までである場合、当選数カウント部210は、1等から3等のそれぞれについて当選数をカウントする。
当選確率割当部202は、当選数カウント部210によってカウントされた当選数が、予め定められた当選数と等しくなった場合に、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更してよい。例えば、予め定められた当選数が1であった場合、当選確率割当部202は、当選数カウント部210によってカウントされた当選数が1と等しくなった場合に、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更する。これにより、予め定められた当選数を超えて当選してしまうことを防止できる。
当選確率割当部202は、複数の抽選等級がある場合、複数の抽選等級のそれぞれについて、当選数カウント部210によってカウントされた当選数が予め定められた当選数と等しくなった場合に、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更してよい。例えば、1等の当選数が1であった場合、当選確率割当部202は、当選数カウント部210によってカウントされた1等の当選数が1と等しくなった場合に、1等に割り当てられた、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更する。また、例えば、2等の当選数が2であった場合、当選確率割当部202は、当選数カウント部210によってカウントされた2等の当選数が2と等しくなった場合に、2等に割り当てられた、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更する。また、例えば、3等の当選数が5であった場合、当選確率割当部202は、当選数カウント部210によってカウントされた3等の当選数が5と等しくなった場合に、3等に割り当てられた、複数の時間帯のそれぞれの当選確率を0%に変更する。
抽選結果出力部212は、抽選実行部208による抽選結果と、当該抽選結果に対応する抽選依頼情報を識別する識別情報とを、出力する。抽選結果出力部212は、例えば、抽選結果及び識別情報を、抽選依頼情報を送信した通信端末300に対して送信する。
抽選傾向分析部214は、抽選の傾向を分析する。抽選傾向分析部214は、例えば、複数の時間帯のそれぞれについて、抽選の実行回数を記録する。そして、抽選傾向分析部214は、複数の時間帯のうち、抽選の実行回数が多い時間帯と、抽選の実行回数が少ない時間帯とを分析してよい。
当選確率割当部202は、抽選傾向分析部214による分析結果に基づいて、複数の時間帯のそれぞれに当選確率を割り当ててよい。例えば、当選確率割当部202は、複数の時間帯のうち、抽選の実行回数がより多い時間帯に、より高い当選確率を割り当てる。また、当選確率割当部202は、抽選の実行回数が最も多い時間帯に、100%の当選確率を割り当ててもよい。これにより、1日の間に当選者が出る確率を向上させることができる。
図3は、当選確率テーブル220の一例を概略的に示す。当選確率テーブル220は、時間帯欄222及び当選確率欄224を含んでよい。当選確率テーブル220には、当選確率割当部202によって、複数の時間帯のそれぞれに割り当てられた当選確率が登録される。図3に示すように、当選確率割当部202は、複数の時間帯のうち、後の時間帯ほど当選確率が高くなるべく、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当ててよい。
図4は、当選確率テーブル230の一例を概略的に示す。当選確率テーブル230は、時間帯欄232、当選番号欄234、及び番号範囲欄236を含んでよい。当選確率割当部202は、複数の時間帯のそれぞれに対して、当選番号と、番号範囲とを割り当てることによって、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当ててよい。
例えば、当選確率割当部202は、図4に示すように、複数の時間帯のそれぞれに対して、同一の番号範囲と、異なる数の当選番号とを割り当てることによって、複数の時間帯のそれぞれに対して異なる当選確率を割り当てる。抽選実行部208は、番号範囲欄236に示される番号範囲内で乱数を発生させて、抽選依頼情報取得部204が取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた当選番号と乱数とを照合することによって、抽選を実行してよい。
図5は、当選確率テーブル240の一例を概略的に示す。当選確率テーブル240は、時間帯欄242、当選番号欄244、及び番号範囲欄246を含んでよい。当選確率割当部202は、複数の時間帯のそれぞれに対して、当選番号と、番号範囲とを割り当てることによって、複数の時間帯のそれぞれに異なる当選確率を割り当ててよい。
例えば、当選確率割当部202は、図5に示すように、複数の時間帯のそれぞれに対して、同一の当選番号と、異なる番号範囲とを割り当てることによって、複数の時間帯のそれぞれに対して異なる当選確率を割り当てる。抽選実行部208は、抽選依頼情報取得部204が取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた番号範囲内で乱数を発生させて、当選番号欄244に登録された当選番号と乱数とを照合することによって、抽選を実行してよい。
図6は、通信端末300の機能構成の一例を概略的に示す。通信端末300は、抽選入力受付部302、第1抽選実行部304、第2抽選実行部306、抽選依頼情報送信部308、抽選結果受信部310、及び抽選結果出力部312を備える。なお、通信端末300がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
抽選入力受付部302は、抽選入力を受け付ける。抽選入力受付部302は、通信端末300が備える入力デバイスを用いて入力された抽選入力を受け付けてよい。例えば、通信端末300がタッチパネル、プッシュボタン、マウス、及びキーボードの少なくともいずれかを備える場合、抽選入力受付部302は、タッチパネル、プッシュボタン、マウス、及びキーボードの少なくともいずれかを用いて入力された抽選入力を受け付ける。
第1抽選実行部304は、抽選結果が上位であるか下位であるかを判定するべく、抽選を実行する。第1抽選実行部304は、予め定められた複数の抽選等級のうち、予め定められた抽選等級以上であるか、予め定められた抽選等級よりも低い抽選等級であるかを判定してよい。例えば、抽選等級が1等から5等までである場合に、第1抽選実行部304は、抽選結果が1等から3等のいずれかであるか、4等又は5等であるかを判定する。第1抽選実行部304は、予め定められた確率に従って、抽選結果が上位であるか下位であるかを判定してよい。予め定められた確率は、変更可能であってよい。
第1抽選実行部304によって抽選結果が下位であると判定された場合、第2抽選実行部306が抽選を実行する。第2抽選実行部306は、下位の抽選等級のうちの、いずれかの抽選等級が抽選結果となるように、抽選を実行してよい。例えば、下位の抽選等級が4等及び5等である場合に、第2抽選実行部306は、抽選結果が4等又は5等となるように抽選を実行する。第2抽選実行部306は、下位の抽選等級のうち、より下位の抽選等級の当選確率を、より上位の抽選等級の当選確率よりも高く割り当てて、抽選を実行してよい。なお、第2抽選実行部306は、抽選結果に、当選しなかったことが含まれるように抽選を実行してもよい。例えば、第2抽選実行部306は、4等、5等、及びはずれのいずれかが抽選結果となるように抽選を実行する。
第1抽選実行部304によって抽選結果が上位であると判定された場合、抽選依頼情報送信部308が、抽選依頼情報を抽選装置200に送信する。抽選依頼情報送信部308は、識別情報を含む抽選依頼情報を抽選装置200に送信してよい。また、抽選依頼情報送信部308は、時刻情報を含む抽選依頼情報を抽選装置200に送信してもよい。
抽選結果受信部310は、抽選依頼情報送信部308が抽選装置200に送信した抽選依頼情報に対して、抽選装置200によって実行された抽選の抽選結果を、抽選装置200から受信する。抽選結果受信部310は、抽選結果と、当該抽選結果に対応する抽選依頼情報を識別する識別情報とを、抽選装置200から受信してよい。
抽選結果出力部312は、抽選結果を出力する。抽選結果出力部312は、第1抽選実行部304によって抽選結果が下位であると判定された場合、第2抽選実行部306によって実行された抽選結果を出力する。抽選結果出力部312は、第1抽選実行部304によって抽選結果が上位であると判定された場合、抽選結果受信部310が受信した抽選結果を出力する。抽選結果出力部312は、表示出力及び音声出力の少なくともいずれかによって抽選結果を出力してよい。
抽選結果出力部312は、第2抽選実行部306によって実行された抽選結果と、抽選結果受信部310が受信した抽選結果とを、異なる出力形態で出力してもよい。例えば、抽選結果出力部312は、第2抽選実行部306によって実行された抽選結果を表示出力し、抽選結果受信部310が受信した抽選結果をメール送信する。メール送信先は、例えば、抽選入力受付部302が受け付ける。
また、ここでは、抽選結果出力部312が、第1抽選実行部304によって実行された抽選結果と抽選結果受信部310が受信した抽選結果とを出力する場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。通信端末300は、第1抽選実行部304によって実行された抽選結果を出力する第1出力部と、抽選結果受信部310が受信した抽選結果を出力する第2出力部とを備えてもよい。
また、ここでは、抽選装置200によって実行された抽選結果を、抽選結果受信部310が受信して、抽選結果出力部312が出力する場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。抽選装置200は、抽選結果を通信端末300以外の装置に送信してもよい。例えば、抽選装置200は、通信端末300が設置された店舗に設置された、大型ディスプレイに抽選結果を送信して、当該大型ディスプレイに抽選結果を表示させる。
上述したように、抽選入力受付部302が受け付けた抽選入力に対して、抽選結果が下位である場合には第2抽選実行部306が抽選を実行し、上位である場合に抽選装置200に抽選依頼情報を送信することにより、抽選入力受付部302が受け付けたすべての抽選入力について抽選依頼情報を抽選装置200に送信するのに比べて、抽選装置200の処理負荷を軽減させることができる。また、抽選装置200と通信端末300との間の通信量を低減させることができ、抽選装置200と通信端末300との間の通信時間を短縮させることができる。また、抽選結果が下位である場合に、その結果を、抽選を実行した者に、より速く伝えることができる。これにより、抽選の運営を効率化させることができる。また、抽選を実行した者に対して、抽選結果が下位又は落選であった上に、抽選結果を知るために待たされたという不快感を与えてしまうことを防止できる。
図7は、抽選装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。図7は、抽選装置200が抽選依頼情報を待ち受けている状態を開始状態とし、抽選依頼情報を取得してから抽選結果を出力するまでの処理の流れを説明する。図7に示す各処理は、抽選装置200が備える制御部が主体となって実行されてよい。
ステップ702(ステップをSと省略して表記する場合がある。)では、抽選依頼情報取得部204が、通信端末300から受信した識別情報を含む抽選依頼情報と、時刻情報とを取得する。S704では、当選確率決定部206が、S702で取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行するときの当選確率を決定する。
当選確率決定部206は、当選確率割当部202が複数の時間帯のそれぞれに割り当てた当選確率を参照して、S702で取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた当選確率を特定し、S702で取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行するときの当選確率として決定してよい。なお、抽選等級が複数ある場合、当選確率決定部206は、最も高い抽選等級に対して割り当てられた当選確率を参照する。
S706では、抽選実行部208が、S704で決定された当選確率に基づいて、S702で取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行する。S706で抽選実行部208が抽選した抽選結果が当選ではなかった場合(S708:NO)、S710に進む。
S710で、次の抽選等級が有ると判定された場合、S704に戻る。次の抽選等級とは、抽選等級が複数ある場合における、1つ下位の抽選等級であってよい。S704では、当選確率決定部206が、次の抽選等級について、複数の時間帯のそれぞれに割り当てられた当選確率を参照して、S702で取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた当選確率を、S706で用いる当選確率として決定する。
S710で、次の抽選等級が無いと判定された場合、S718に進む。S718では、抽選結果出力部212が、S702で取得した抽選依頼情報に含まれる識別情報と、当選しなかったことを示す抽選結果とを、抽選依頼情報を送信した通信端末300に送信する。
S706で抽選実行部208が抽選した抽選結果が当選であった場合(S708:YES)、S712に進む。S712では、当選数カウント部210が、当選カウント数をカウントアップする。当選数カウント部210は、当選した抽選等級に対応する当選カウント数をカウントアップする。
S714では、当選カウント数が予め設定された当選数と等しいか否かを判定する。S714で、当選カウント数が予め設定された当選数と等しいと判定された場合、S716に進む。S716では、当選確率割当部202が、当選した抽選等級について、複数の時間帯のそれぞれに割り当てられた当選確率を0%に変更する。S714で、当選カウント数が予め設定された当選数と等しくないと判定された場合、S718に進む。また、S716で当選確率を変更した後、S718に進む。
S718では、抽選結果出力部212が、S702で取得した抽選依頼情報に含まれる識別情報と、S708で当選したと判定された抽選等級を示す抽選結果とを、抽選依頼情報を送信した通信端末300に送信する。そして、処理が終了する。
図8は、抽選装置200による処理の流れの他の一例を概略的に示す。なお、図8は、抽選装置200が抽選依頼情報を待ち受けている状態を開始状態とし、抽選依頼情報を取得してから抽選結果を出力するまでの処理の流れを説明する。図8に示す各処理は、抽選装置200が備える制御部が主体となって実行されてよい。
ここでは、1等1件、2等1件が用意された場合であって、ある時間帯に対して1等の当選番号A1と、2等の当選番号B1〜B3と、ハズレ番号C1〜Cnとが割り当てられ、次の時間帯にA1及びB1〜B3が割り当てられており、1等の当選が出た場合にA1を削除し、2等の当選が出た場合にB1〜B3を削除する処理の流れについて説明する。nは任意であってよく、例えば、抽選装置200の管理者によって設定されてよい。A1、B1〜B3及びC1〜Cnは、連続する異なる数値であってよい。例えば、nが10である場合、A1、B1〜B3及びC1〜C10のそれぞれに、1〜14のそれぞれが割り当てられる。
S802では、抽選依頼情報取得部204が、通信端末300から受信した識別情報を含む抽選依頼情報と、時刻情報とを取得する。S804では、当選確率決定部206が、S802で取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行するときの当選確率を決定する。当選確率決定部206は、時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた番号を設定する。例えば、時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に対して、A1、B1〜B3及びC1〜Cnが割り当てられていた場合、これらの番号を設定する。
S806では、抽選実行部208が、S804で設定された番号に基づいて、S802で取得した抽選依頼情報に対する抽選を実行する。抽選実行部208は、例えば、S804でA1、B1〜B3及びC1〜Cnが設定されていた場合、A1、B1〜B3及びC1〜Cnの間で乱数を発生させて、A1、B1〜B3及びC1〜Cnのいずれかを選択する。また、抽選実行部208は、例えば、S804で、A1及びB1〜B3が設定されていた場合、A1及びB1〜B3の間で乱数を発生させて、A1及びB1〜B3のいずれかを選択する。
S808では、S806で抽選した抽選結果が当選であったか否かが判定される。例えば、S806で発生した乱数がA1及びB1〜B3のいずれかであった場合、当選と判定され、C1〜Cnのいずれかであった場合、当選ではないと判定される。S808で当選と判定された場合、S810に進む。
S810では、当選数カウント部210が、当選カウント数をカウントアップする。当選数カウント部210は、当選した抽選等級に対応する当選カウント数をカウントアップする。
S812では、当選カウント数が予め設定された当選数と等しいか否かを判定する。例えば、1等1件が用意されている場合であって、1等に当選した場合は、当選カウント数が1と等しいか否かが判定される。なお、例えば、1等3件が用意された場合には、1等の当選カウント数が3と等しいか否かが判定される。S812で、当選カウント数が予め設定された当選数と等しいと判定された場合、S814に進む。
S814では、当選確率割当部202が、当選カウント数が設定当選数と等しくなった抽選等級について、当選番号を削除する。例えば、A1の当選カウント数が設定当選数と等しくなった場合、当選確率割当部202は、時刻情報が示す時刻に対応する時間帯と、それ以降の時間帯とに割り当てられた番号からA1を削除する。また、B1〜B3のいずれかに当選した場合、当選確率割当部202は、時刻情報が示す時刻に対応する時間帯と、それ以降の時間帯とに割り当てられた番号からB1〜B3を削除する。
S816では、抽選結果出力部212が、抽選結果を出力する。S808で当選ではないと判定された場合、抽選結果出力部212は、S802で取得した抽選依頼情報に含まれる識別情報と、当選しなかったことを示す抽選結果とを、抽選依頼情報を送信した通信端末300に送信する。S808で当選したと判定された場合、抽選結果出力部212は、S802で取得した抽選依頼情報に含まれる識別情報と、当選した抽選等級とを、抽選依頼情報を送信した通信端末300に送信する。そして、処理が終了する。なお、S814でA1又はB1〜B3が削除された後、他の抽選依頼情報を受信した場合、抽選実行部208は、発生させた乱数が、削除された番号と一致した場合にハズレと判定してよく、また、削除された番号を含まないように乱数を発生させてもよい。
図9は、通信端末300による処理の流れの一例を示す。図9に示す処理は、通信端末300が抽選入力を待ち受けている状態を開始状態として説明する。図9に示す各処理は、通信端末300が備える制御部が主体となって実行されてよい。
S902では、抽選入力受付部302が抽選入力を受け付ける。S904では、第1抽選実行部304が、抽選結果が上位であるか下位であるかを抽選により判定する。S904で抽選結果が上位であると判定された場合(S906:YES)、S908に進み、下位であると判定された場合(S906:NO)、S912に進む。
S908では、抽選依頼情報送信部308が、抽選依頼情報を抽選装置200に送信する。S910では、S908で送信した抽選依頼情報に対して、抽選装置200によって実行された抽選の抽選結果を、抽選結果受信部310が抽選装置200から受信する。S912では、第2抽選実行部306が抽選を実行する。
S914では、抽選結果出力部312が、抽選結果を出力する。抽選結果出力部312は、S904で抽選結果が上位であると判定された場合、S910で抽選装置200から受信した抽選結果を出力する。抽選結果出力部312は、S904で抽選結果が下位であると判定された場合、S912で第2抽選実行部306が実行した抽選の抽選結果を出力する。そして、処理が終了する。
図10は、抽選システム100の一例を概略的に示す。図10は、リサイクル用の携帯電話400を店舗に提出することによって抽選を行う権利を取得した抽選権利者が、店舗の受付台20に設置された通信端末300に対して抽選入力を行う場合を例に挙げて説明する。
抽選入力受付部302は、通信端末300が備える入力デバイスを用いて、抽選権利者によって入力された抽選入力を受け付ける。抽選入力受付部302は、さらに、店舗に提出された携帯電話400の機種情報を受け付けてよい。機種情報は、通信端末300が備える入力デバイスを用いて、店舗の従業員等によって入力されてよい。
抽選入力受付部302が抽選入力を受け付けたのに応じて、第1抽選実行部304は、抽選結果が上位であるか下位であるかを判定する。ここで、第1抽選実行部304は、抽選入力受付部302が受け付けた携帯電話400の機種情報に基づく確率に従って、抽選結果が上位であるか下位であるかを判定してよい。
第1抽選実行部304は、例えば、携帯電話400の機種情報と、上位又は下位を判定する確率とを対応付けた対応データを予め保持しておいてよい。そして、第1抽選実行部304は、当該対応データを参照することにより、抽選入力受付部302が受け付けた携帯電話400の機種情報に対応する確率に従って、抽選結果が上位であるか下位であるかを判定してよい。
携帯電話400の機種情報に対応する確率としては、例えば、リサイクルする価値がより高い携帯電話400について、上位と判定されやすいような確率が設定されてよい。これにより、リサイクルする価値がより高い携帯電話400を保有する保有者に対して、当該携帯電話400を店舗に提出するより強いインセンティブを与えることができる。
第1抽選実行部304によって抽選結果が下位であると判定された場合、第2抽選実行部306が、抽選を実行する。ここで、第2抽選実行部306は、抽選入力受付部302が受け付けた携帯電話400の機種情報に基づく当選確率を用いて、抽選を実行してよい。
第2抽選実行部306は、例えば、下位の抽選等級のそれぞれに当選する当選確率と、携帯電話400の機種情報とを対応付けた対応データを予め保持しておいてよい。そして、第2抽選実行部306は、当該対応データを参照することにより、抽選入力受付部302が受け付けた携帯電話400の機種情報に対応する当選確率に従って、抽選を実行してよい。
携帯電話400の機種情報に対応する当選確率としては、リサイクルする価値がより高い携帯電話400について、より上位の抽選等級に当選しやすい当選確率が設定されてよい。例えば、下位の抽選等級が4等及び5等の場合、リサイクルする価値がより高い携帯電話400について、リサイクルする価値がより低い携帯電話400よりも、4等に当選する確率が高くなるように、当選確率が設定される。また、リサイクルする価値がより高い携帯電話400については、抽選を2回以上実行して、2回以上の抽選結果のうち最も上位の抽選結果を、抽選結果として採用してもよい。これにより、リサイクルする価値がより高い携帯電話400を保有する保有者に対して、当該携帯電話400を店舗に提出するより強いインセンティブを与えることができる。
第1抽選実行部304によって抽選結果が上位であると判定された場合、抽選依頼情報送信部308が抽選依頼情報を抽選装置200に送信する。抽選依頼情報送信部308は、抽選依頼情報に加えて、抽選入力受付部302が受け付けた携帯電話400の機種情報を送信してよい。抽選依頼情報取得部204は、抽選依頼情報に加えて、携帯電話400の機種情報を取得してよい。
当選確率決定部206は、抽選依頼情報取得部204が取得した携帯電話400の機種情報に基づく当選確率を用いて、当選確率を決定してよい。例えば、当選確率割当部202が、携帯電話400の機種情報毎に、複数の時間帯のそれぞれに対して異なる当選確率を割り当てておく。そして当選確率決定部206は、抽選依頼情報取得部204が取得した携帯電話400の機種情報に対応する、複数の時間帯のそれぞれに対して割り当てられ当選確率を参照して、抽選依頼情報取得部204が取得した時刻情報が示す時刻に対応する時間帯に割り当てられた当選確率を特定し、抽選依頼情報取得部204が取得した抽選依頼情報に対する抽選に用いる当選確率として決定してよい。
携帯電話400の機種情報に対応する当選確率としては、リサイクルする価値がより高い携帯電話400について、上位の抽選等級に当選しやすい当選確率が設定されてよい。例えば、上位の抽選等級が1等から3等である場合、リサイクルする価値がより高い携帯電話400について、リサイクルする価値がより低い携帯電話400よりも、1等に当選する確率が高くなるように、当選確率が設定される。また、リサイクルする価値がより高い携帯電話400については、抽選を2回以上実行して、2回以上の抽選結果のうち最も上位の抽選結果を、抽選結果として採用してもよい。これにより、リサイクルする価値がより高い携帯電話400を保有する保有者に対して、当該携帯電話400を店舗に提出するより強いインセンティブを与えることができる。
上記実施形態では、通信端末300が、複数人によって利用される通信機器である場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。通信端末300は、個人が所有する通信機器であってもよい。抽選装置200は、抽選を行う権利を有する通信端末300から抽選依頼情報を受信した場合に、抽選を実行して、抽選結果を当該通信端末300に送信してよい。抽選を行う権利は、様々な形で通信端末300に与えられてよい。例えば、抽選を行う権利は、抽選用の電子チケットを保持する通信端末300に対して与えられる。抽選装置200は、通信端末300から抽選依頼情報と、抽選用の電子チケットとを受信した場合に、抽選を実行してよい。
以上の説明において、抽選装置200の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよい。また、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、抽選装置200として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、抽選装置200の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。
コンピュータにインストールされ、コンピュータを本実施形態に係る抽選装置200として機能させるプログラムは、CPU等に働きかけて、コンピュータを、抽選装置200の各部としてそれぞれ機能させる。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアと抽選装置200のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。
また、通信端末300の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよい。また、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、通信端末300として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、通信端末300の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。
コンピュータにインストールされ、コンピュータを本実施形態に係る通信端末300として機能させるプログラムは、CPU等に働きかけて、コンピュータを、通信端末300の各部としてそれぞれ機能させる。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアと通信端末300のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。