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JP6025666B2 - エンジン - Google Patents

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JP6025666B2
JP6025666B2 JP2013138925A JP2013138925A JP6025666B2 JP 6025666 B2 JP6025666 B2 JP 6025666B2 JP 2013138925 A JP2013138925 A JP 2013138925A JP 2013138925 A JP2013138925 A JP 2013138925A JP 6025666 B2 JP6025666 B2 JP 6025666B2
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、エンジンに関し、詳しくは、クランクケース内でのオイルミストの発生量を抑制することができるエンジンに関する。
従来、エンジンとして次のものがある(例えば、特許文献1参照)。
クランクケースの一端部に伝動ケースが設けられ、伝動ケースにオイルポンプが設けられ、オイルポンプが伝動ケース内の伝動装置を介して駆動されるように構成され、クランクケースの下部にオイルパンが取り付けられ、オイルパンに溜められたエンジンオイルが上方からバッフルプレートで覆われたエンジン。
この種のエンジンによれば、オイルパンに溜められたエンジンオイルの波立ちがバッフルプレートで抑制され、クランク軸のエンジンオイル掻き回しによる出力損失を抑制することができる利点がある。
しかし、この種のエンジンでは、オイルポンプのリリーフ弁のオイル吐出孔が伝動ケース内に臨み、オイル吐出孔から吐出されたエンジンオイルは、伝動ケース内からクランクケースの端壁の開口を介してバッフルプレートの上方空間に流出するため、問題がある。
特開平9−280030号公報(図2参照)
《問題点》 クランクケース内でのオイルミストの発生量が多い。
オイル吐出孔から吐出されたエンジンオイルは、伝動ケース内からクランクケースの端壁の開口を介してバッフルプレートの上方空間に流出するため、エンジンオイルがクランク軸で掻き揚げられ、クランクケース内でのオイルミストの発生量が多くなる。このため、ブリーザ装置からのエンジンオイルの排出量が多くなる。
本発明の課題は、クランクケース内でのオイルミストの発生量を抑制することができるエンジンを提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1,3,4に例示するように、クランクケース(1)の一端部に伝動ケース(2)が設けられ、伝動ケース(2)にオイルポンプ(3)が設けられ、オイルポンプ(3)が伝動ケース(2)内の伝動装置(4)を介して駆動されるように構成され、クランクケース(1)の下部にオイルパン(5)が取り付けられ、オイルパン(5)に溜められたエンジンオイル(6)が上方からバッフルプレート(7)で覆われた、エンジンにおいて、
クランクケース(1)の端壁(1a)にオイルポンプ(3)のリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)を臨ませたオイル流入孔(9)が設けられ、このオイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨み、
図3,図1(B),図2(A)に例示するように、クランク軸(10)の架設方向を前後方向として、
前記クランクケース(1)の端壁(1a)がクランクケース(1)の前後方向端部側に設けられ、この端壁(1a)で前後方向に向けて開口されたオイル流入孔(9)を介してリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)がバッフルプレート(7)よりも低い位置でバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨んでいる、ことを特徴とするエンジン。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 クランクケース内でのオイルミストの発生量を抑制することができる。
図1(B)に例示するように、クランクケース(1)の端壁(1a)にオイルポンプ(3)のリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)を臨ませたオイル流入孔(9)が設けられ、このオイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨んでいるので、オイル吐出孔(8a)から吐出されたエンジンオイル(6)は、オイル流入孔(9)を介してバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に流入し、クランク軸(10)によるエンジンオイル(6)の掻き揚げが抑制され、クランクケース(1)内でのオイルミストの発生量を抑制することができる。このため、ブリーザ装置(図外)からのエンジンオイル(6)の排出量を少なくすることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 伝動ケース内でのオイルミストの発生量を抑制することができる。
図1(A)(B)に例示するように、オイル流入孔(9)が伝動ケース(2)の内底面(2a)の高さに設けられ、伝動ケース(2)の内底面(2a)に溜まろうとするエンジンオイル(6)がオイル流入孔(9)からバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に流入するように構成されているので、伝動ケース(2)内での伝動装置(4)によるエンジンオイル(6)の掻き揚げが抑制され、伝動ケース(2)内でのオイルミストの発生量を抑制することができる。このため、ブリーザ装置からのエンジンオイルの排出量を少なくすることができる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 バッフルプレートの下方空間でのオイルミストの発生量を抑制することができる。
図1(B)に例示するように、オイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下面(7b)寄りの高さに配置され、オイル流入孔(9)から噴出するエンジンオイル(6)がバッフルプレート(7)の下面(7b)に沿うように構成されているので、オイル流入孔(9)からバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に噴出するエンジンオイル(6)の飛沫がバッフルプレート(7)の下面(7b)に付着して凝集し、オイルパン(6)に落下し、バッフルプレート(7)の下方空間(7a)でのオイルミストの発生量を抑制することができる。このため、ブリーザ装置からのエンジンオイル(6)の排出量を少なくすることができる。
本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図で、図1(A)は伝動ケースの背面図、図1(B)はクランクケースの縦断背面図である。 図1のエンジンを説明する図で、図2(A)はクランクケースの縦断背面図、図2(B)はクランクケースの底面図である。 図1のエンジンの横断平面図である。 図1のエンジンの縦断側面図である。
図1〜図4は本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図であり、この実施形態では、立形の水冷直列2気筒ガソリンエンジンについて説明する。
このエンジンの概要は、次の通りである。
図4に示すように、シリンダブロック(11)の下部にクランクケース(1)が設けられ、クランクケース(1)内にクランク軸(10)が架設され、シリンダブロック(11)の上部に第1気筒シリンダ(17)と第2気筒シリンダ(18)とが配置され、シリンダブロック(11)の上部にシリンダヘッド(図外)が組み付けられ、シリンダブロック(11)の前部に伝動ケース(2)が組み付けられ、伝動ケース(2)の前部にベルトケース(12)が組み付けられ、シリンダブロック(11)の後方にフライホイール(13)が配置され、クランクケース(1)の下部にオイルパン(5)が組み付けられ、オイルパン(5)内にエンジンオイル(6)が溜められている。
図3に示すように、クランクケース(1)にはクランク軸(10)の両側で一対の一次回転バランサ(14)(14)が架設され、この一対の一次回転バランサ(14)(14)は伝動ケース(2)内の伝動装置(4)を介してクランク軸(10)から連動される。伝動装置(4)は調時伝動ギヤトレインである。
ベルトケース(12)内には伝動ベルト(15)が収容され、この伝動ベルト(16)を介して吸排気の動弁カム(図外)が駆動される。
図1,3,4に示すように、クランクケース(1)の一端部に伝動ケース(2)が設けられ、伝動ケース(2)にオイルポンプ(3)が設けられ、オイルポンプ(3)が伝動ケース(2)内の伝動装置(4)を介して駆動されるように構成され、クランクケース(1)の下部にオイルパン(5)が取り付けられ、オイルパン(5)に溜められたエンジンオイル(6)が上方からバッフルプレート(7)で覆われている。
オイルポンプ(3)は、エンジンオイル(6)をエンジン内で循環させる潤滑用のものであり、一対の一次回転バランサ(14)(14)の一方に連動連結されている。オイルポンプ(3)の横側にはオイルフィルタ(20)が配置されている。他方の一次回転バランサ(14)には動力取り出し用のオイルポンプ(19)が連動連結されている。
バッフルプレート(7)の中央部には動弁カムやクランク軸(10)の軸受のからリークしたエンジンオイル(6)をオイルパン(5)に戻すオイル戻し口(16)が設けられている。
クランクケース(1)の端壁(1a)にオイルポンプ(3)のリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)を臨ませたオイル流入孔(9)が設けられ、このオイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨んでいる。
図3,図1(B),図2(A)に示すように、クランク軸(10)の架設方向を前後方向として、前記クランクケース(1)の端壁(1a)がクランクケース(1)の前後方向端部側に設けられ、この端壁(1a)で前後方向に向けて開口されたオイル流入孔(9)を介してリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)がバッフルプレート(7)よりも低い位置でバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨んでいる。

図1(A)(B)に示すように、オイル流入孔(9)が伝動ケース(2)の内底面(2a)の高さに設けられ、伝動ケース(2)の内底面(2a)に溜まろうとするエンジンオイル(6)がオイル流入孔(9)からバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に流入するように構成されている。
図1(B)に示すように、オイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下面(7b)寄りの高さに配置され、オイル流入孔(9)から噴出するエンジンオイル(6)がバッフルプレート(7)の下面(7b)に沿うように構成されている。
(1) クランクケース
(1a) 端壁
(2) 伝動ケース
(2a) 内底面
(3) オイルポンプ
(4) 伝動装置
(5) オイルパン
(6) エンジンオイル
(7) バッフルプレート
(7a) 下方空間
(7b) 下面
(8) リリーフ弁
(8a) オイル吐出孔
(9) オイル流入孔

Claims (3)

  1. クランクケース(1)の一端部に伝動ケース(2)が設けられ、伝動ケース(2)にオイルポンプ(3)が設けられ、オイルポンプ(3)が伝動ケース(2)内の伝動装置(4)を介して駆動されるように構成され、クランクケース(1)の下部にオイルパン(5)が取り付けられ、オイルパン(5)に溜められたエンジンオイル(6)が上方からバッフルプレート(7)で覆われた、エンジンにおいて、
    クランクケース(1)の端壁(1a)にオイルポンプ(3)のリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)を臨ませたオイル流入孔(9)が設けられ、このオイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨み、
    クランク軸(10)の架設方向を前後方向として、
    前記クランクケース(1)の端壁(1a)がクランクケース(1)の前後方向端部側に設けられ、この端壁(1a)で前後方向に向けて開口されたオイル流入孔(9)を介してリリーフ弁(8)のオイル吐出孔(8a)がバッフルプレート(7)よりも低い位置でバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に臨んでいる、ことを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    オイル流入孔(9)が伝動ケース(2)の内底面(2a)の高さに設けられ、伝動ケース(2)の内底面(2a)に溜まろうとするエンジンオイル(6)がオイル流入孔(9)からバッフルプレート(7)の下方空間(7a)に流入するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたエンジンにおいて、
    オイル流入孔(9)がバッフルプレート(7)の下面(7b)寄りの高さに配置され、オイル流入孔(9)から噴出するエンジンオイル(6)がバッフルプレート(7)の下面(7b)に沿うように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
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