JP6020885B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
この種の車両用操舵装置では、操舵部材につながった操舵機構と、転舵輪を転舵させるための転舵モータを用いて実際にタイヤを転舵する転舵機構とが備えられている。転舵機構は、操舵部材の操舵角を検出するための操舵角センサにより検出される操舵角に基づいて転舵モータを駆動制御する。
本発明はこの課題に鑑みてなされたものであり、安価かつ簡素な部材の追加でいわゆるステア・バイ・ワイヤ・システムにおけるセンサの故障発生時にも操舵を達成することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
また、転舵モータ指令値は、車両の前進時と後退時とで異なる特性に設定されるようにしてもよい。後退時に前進時と同じ転舵モータの出力とすると、旋回し過ぎてしまい、取り回し性が低下するが、本構成によりこの取り回し性の低下を緩和できる。
図1は本発明の一実施形態の車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と転舵輪3との機械的な連結が解除された、いわゆるステア・バイ・ワイヤ・システムを構成している。
車両用操舵装置1では、操舵部材2の回転操作に応じて駆動される転舵アクチュエータ4の動作を、ハウジング5に支持された転舵軸6の車幅方向の直線運動に変換するようになっている。この転舵軸6の直線運動は、転舵用の左右の転舵輪3の転舵運動に変換され、これにより車両の転舵が達成される。車両が直進しているときの転舵輪3の位置に対応する操舵部材2の位置が、操舵中立位置として設定されている。
操舵部材2は、車体Bに回転可能に支持された操舵軸9に連結されている。操舵軸9には、路面等から転舵輪3に伝わる反力を、操舵反力として操舵部材2に与えるための反力モータ10が取り付けられている。反力モータ10は、ブラシレスモータ等のモータである。反力モータ10は、車体Bに固定されたハウジング11内に収容されている。
さらに車両用操舵装置1には、操舵軸9に関連して、操舵部材2の操舵中立位置を基準とした操舵方向を検出する第1の運動変換機構40を設けている。この第1の運動変換機構40の構造は操舵方向を検出することができれば任意の構造を採用できるが、本実施形態では操舵軸9が回転すると、その動きを、上下動自在に設置されたボールナット41の上下の動きに変換することにより、操舵方向を検出している。その詳しい構造と動作は、後に図2を用いて説明する。
これらのセンサの他にも、車速Vを検出する車速センサ15が設けられている。車速センサ15は、動力伝達機構の所定の回転軸などの回転速度を検出して車速Vを演算するセンサであっても良く、車内LAN(CAN)から取得される車速信号に基づいて車速Vを検出するセンサであっても良い。
さらにボールナット41には、その中心軸と平行な方向に中心軸を有する1つ又はそれ以上の側孔46が設けられている。そして第1の板状部材42aと第2の板状部材42bとの間には、ボールナット41に設けられた側孔46に貫通され、ボールナット41の自由な回転を阻止するための棒状部材47が渡されている。これにより、ボールナット41は自ら回転することなく、図2に示す矢印E方向にのみ移動することができる。なお、操舵部材2が操舵中立位置にあるときに、 ボールナット41が、第1の板状部材42aと第2の板状部材42bとのほぼ中間になるように、ボールナット41の位置が決められている。。
また、第1の板状部材42aと第2の板状部材42bは、ボールナット41の端面に当接することにより、操舵部材2の操舵角に限界を設けるためのストッパ部材としても機能する。
操舵部材2 が操舵中立位置にあるとき、すなわち、ボールナット41が第1の板状部材42aと第2の板状部材42bとのほぼ中間の位置にあるときは、中心軸Fとピン48との距離は最も近く、操舵部材2 を左又は右に回して、ボールナット41が第1の板状部材42a又は第2の板状部材42bの何れかに接近すると、中心軸Fとピン48との距離は離れていく。アーム52に形成された挿通孔53は、前述のとおり長円状に形成されているので、この距離差を吸収することができる。
ただし、前記「左」は過去の履歴を含むので、以前左(−a2〜−a1)の範囲にあれば、現在は中立又はその近傍にあったとしても、「左」と判定される。「左」の判定が解消されるのは、操舵部材2を右(a1〜a2)に切ったときである。前記「右」も過去の履歴を含むので、以前(a1〜a2)の範囲にあり、現在は中立又はその近傍にあったとしても、「右」と判定される。「右」の判定が解消されるのは、操舵部材2を左(−a2〜−a1)に切ったときである。このようにヒステリシス特性を持たせることによって、 操舵部材2の操舵角が「左」と「中立又はその近傍」との間でふらついているときでも、比較回路56から安定した出力電圧Vを取り出すことができる。「右」と「中立又はその近傍」との間でふらついているときも同様である。
まず操舵角センサ12の正常時の制御装置19の処理を簡単に説明すると、制御装置19は、操舵角センサ12により検出された操舵部材2の操舵角及び車速センサ15によって検出された車速Vに基づいて、転舵モータMの電流指令値又は回転速度指令値のいずれかを選択して設定する。そして、この電流指令値又は回転速度指令値に基づいて、転舵モータMを駆動制御する。これにより、転舵モータMから、操舵部材2の操作方向及び操作量に応じた方向に転舵軸6を移動させるための回転トルクが出力され、車両の走行状況や操舵部材2の操作態様に応じた良好な操舵が達成される。またこれと同時に、制御装置19は、センサ類12〜15が出力する検出信号に基づいて、操舵部材2が操舵された方向と逆方向を向く適当な反力が操舵部材2に付与されるように、駆動回路20Bを介して、反力モータ10を駆動制御する。
制御装置19が転舵モータMを駆動するのに前記電流指令値に基づいて駆動する場合、転舵モータ指令値motor_reqは電流指令値motor_currentとなる。前記回転速度指令値に基づいて駆動する場合、転舵モータ指令値motor_reqは回転速度指令値motor_speedとなる。この指令値motor_reqの算出方法は図9、図10を用いて後に説明する。
図8は、車速に応じて転舵モータMを駆動するための転舵モータ指令値motor_reqを算出する方法を説明するためのグラフである。転舵モータ指令値motor_reqは、前進時であって車速が0であれば最大値をとり、車速が増大するほど低下し、車速がある値以上になれば、最低値を維持する。これは低速時ほどタイヤを転回させるのに力が必要なので、転舵モータ指令値motor_reqを増大させて転舵をスムーズにするためである。また、速い転舵を行っても危険の少ない低速時に指令値を大きくし、反対に高速時に指令値を小さくすることで、安全性と取り回し性を両立させることができる。
図9(a)は、比較回路56の出力信号Vが同一値を示す時間にわたって時間積分する積分回路62と、積分回路62の積分値に応じて、転舵モータ指令値motor_reqを補正する補正回路61とを示す図である。すなわち、積分回路62により、比較回路56の出力信号Vが閾値Thl又はThrの状態を維持する時間にわたって時間積分値を計算し、その積分値に応じて、補正回路61を使って転舵モータ指令値motor_reqを補正する。
この円弧状の部材49とアーム52との間に発生する摩擦力によって、操舵角センサ12の正常、異常にかかわらず、操舵部材2の操作に抵抗力を与えることができる。この抵抗力は反力の一部を構成するものとなる。
Claims (8)
- 操舵部材及び操舵角検出手段を有する操舵機構と、転舵アクチュエータ及び転舵輪を有し前記操舵機構と機械的に非連結の転舵機構と、転舵アクチュエータの構成部材としての転舵モータを制御する制御装置とを備える車両用操舵装置であって、
前記操舵部材の回転運動を、所定方向の直線運動に変換する第1の運動変換機構と、
前記第1の運動変換機構に連結され、前記所定方向の直線運動を回転運動に変換する第2の運動変換機構と、
前記第2の運動変換機構の回転角に基づいて、操舵部材の中立位置を基準とした操舵方向を検出する操舵方向検出手段とを有し、
前記第2の運動変換機構は、その先端部が前記第1の運動変換機構に連結されている回転可能な部材を含み、前記部材の回転運動に摩擦抵抗力を与えるための摩擦付与機構が設置されており、
前記制御装置は、前記操舵角検出手段の故障時に、前記操舵方向検出手段からの方向検出信号に基づいて前記転舵モータを制御するものである、車両用操舵装置。 - 前記摩擦付与機構は、前記操舵部材の回転角が操舵中立位置に近い位置では前記部材の回転運動に比較的大きな摩擦抵抗力を与え、前記操舵部材の回転角が操舵中立位置から遠い位置では比較的小さな摩擦抵抗力を与える、請求項1記載の車両用操舵装置。
- 前記操舵方向検出手段は、前記第2の運動変換機構の回転角が、左回転又は右回転の閾値に到達したことに基づいて、前記方向検出信号を出力するものである、請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置。
- 前記制御装置は、転舵モータを制御する転舵モータ指令値を決定するものであり、
前記転舵モータ指令値は、前記方向検出信号が同一方向を示す時間積分値に応じて変化される、請求項3に記載の車両用操舵装置。 - 前記制御装置は、転舵モータを制御する転舵モータ指令値を決定するものであり、
前記転舵モータ指令値は、車速に応じて変化される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用操舵装置。 - 前記制御装置は、転舵モータを制御する転舵モータ指令値を決定するものであり、
前記転舵モータ指令値は、車両の前進時と後退時とで異なる特性に設定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用操舵装置。 - 前記第1の運動変換機構が、前記操舵部材の操舵軸に形成されたボールねじに螺合するボールナットであり、前記第2の運動変換機構は、その先端部が前記ボールナットに連結されている回転可能なアームである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
- 前記摩擦付与機構が発生させる摩擦抵抗力は、前記アームと前記ボールナットの側面との間で発生する、請求項7に記載の車両用操舵装置。
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