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JP6020248B2 - インストルメントパネル構造 - Google Patents

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JP6020248B2 JP2013031477A JP2013031477A JP6020248B2 JP 6020248 B2 JP6020248 B2 JP 6020248B2 JP 2013031477 A JP2013031477 A JP 2013031477A JP 2013031477 A JP2013031477 A JP 2013031477A JP 6020248 B2 JP6020248 B2 JP 6020248B2
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Description

本発明は、インストルメントパネル構造に関する。
車両前後方向に開閉される引出し式のグラブボックス(収納ボックス)が開示されている(特許文献1参照)。このグローブボックスを車両後方へ開いた状態で、その上にインストルメントパネルからテーブルを引き出して利用できるとされている。
特開2008−87597号公報
車両の前面衝突時に、助手席に着座した乗員の膝部に対する衝撃を吸収するために、ニーエアバッグ装置が用いられる。ニーエアバッグ装置は、主として、折り畳まれたニーエアバッグと、該ニーエアバッグへのガス供給源であるインフレータとをモジュール化したものであり、グラブボックスの下方に設けられることが多い。ニーエアバッグは、グラブボックスと乗員の膝部との間に下方から上方へ向けて展開する。グラブボックスの蓋の開閉が下方の軸を中心として行われる形式の場合、該蓋が開いているときにニーエアバッグ装置が作動しても、ニーエアバッグの展開の勢いで蓋を閉じることができる。このため、ニーエアバッグを適切な位置に展開させることができる。
しかしながら、上記した従来例のように、車両前後方向に開閉される引出し式の収納ボックスの場合、車両後方側に引き出された状態では、ニーエアバッグの展開力により収納ボックスを閉じることが難しい。このため、ニーエアバッグを適切に位置に展開させ、該ニーエアバッグにより乗員の膝部を適切に拘束することが難しいと考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、収納ボックスの前後位置にかかわらず、乗員の膝部に対する衝撃を安定して吸収できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、助手席の車両前方のインストルメントパネルに組み込まれ、車両前後方向に開閉される引出し式の収納ボックスと、車両の前面衝突時に、前記収納ボックスにおける車両前方側の壁面を構成する前壁部と、該前壁部の車両前方に位置し前記インストルメントパネル側の奥壁部との間にエアバッグを膨張展開させ、前記エアバッグを前記前壁部に当接させるエアバッグ装置と、を有する。
請求項1に記載のインストルメントパネル構造では、車両の前面衝突時に、収納ボックスの前壁部と、インストルメントパネル側の奥壁部との間に、エアバッグが膨張展開し、収納ボックスの前壁部に当接する。収納ボックスが完全に開いていない場合には、エアバッグの膨張展開に伴い、収納ボックスが車両後方へ押し出される。収納ボックスが完全に開いている場合には、前壁部と奥壁部との間の空間を満たすように、エアバッグが膨張展開する。助手席に着座した乗員の膝部が収納ボックスに当接した際には、エアバッグが潰れることにより衝撃を吸収する。このため、収納ボックスの前後位置にかかわらず、乗員の膝部に対する衝撃を安定して吸収することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のインストルメントパネル構造において、前記エアバッグ装置は、前記奥壁部の車両前方側に配置されている。
請求項2に記載のインストルメントパネル構造では、エアバッグ装置が奥壁部の車両前方側に配置されているので、収納ボックスの容量を大きくすることができる。このため、収納ボックスの使い勝手を向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のインストルメントパネル構造において、前記エアバッグ装置は、前記収納ボックスの下部に配置されている。
請求項3に記載のインストルメントパネル構造では、エアバッグ装置が収納ボックスの下部に配置されているので、奥壁部の車両前方側のスペースを他部品の配置等に有効活用することができる。
以上説明したように、請求項1に記載のインストルメントパネル構造によれば、収納ボックスの前後位置にかかわらず、乗員の膝部に対する衝撃を安定して吸収できるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のインストルメントパネル構造によれば、収納ボックスの使い勝手を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のインストルメントパネル構造によれば、奥壁部の車両前方側のスペースを他部品の配置等に有効活用することができる、という優れた効果が得られる。
第1実施形態にかかるインストルメントパネル構造を示す断面図である。 第1実施形態において、膨張展開したエアバッグと収納ボックスにより、乗員の膝部に対する衝撃を吸収している状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るインストルメントパネル構造を示す断面図である。 第2実施形態において、膨張展開したエアバッグと収納ボックスにより、乗員の膝部に対する衝撃を吸収している状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るインストルメントパネル構造S1は、収納ボックス10と、エアバッグ装置12とを有している。
収納ボックス10は、助手席14の車両前方のインストルメントパネル16に組み込まれ、車両前後方向に開閉される引出し式とされている。助手席14の車両前方のインストルメントパネル16には、上壁部22、左右の側壁部26、及び奥壁部28により囲まれた空間20が形成されている。収納ボックス10は、この空間20に格納されている。空間20は、車両後方側(車室側)に開口している。
収納ボックス10は、底壁部34と、左右の側壁部36と、車両前方側の壁面を構成する前壁部18と、車両後方側の壁面を構成する後壁部38とにより、車両上方側が開口した容器状に構成されている。後壁部38は、助手席14に着座した乗員40の膝部40Kと車両前後方向に対向している。左右の側壁部36と、その車幅方向外側に位置する側壁部26との間には、スライドレール32が介在している。収納ボックス10は、スライドレール32により案内されて、車両前後方向にスライドして開閉されるようになっている。
エアバッグ装置12は、車両の前面衝突時に、収納ボックス10における車両前方側の壁面を構成する前壁部18と、該前壁部18の車両前方に位置しインストルメントパネル16側の奥壁部28との間に、エアバッグ24を膨張展開させるように構成されている。エアバッグ24は、折り畳まれた状態で、インフレータ46と共にモジュールケース44に収納されている。モジュールケース44は、エアバッグドア48の上壁部48Aと下壁部48Bに、例えば爪嵌合により取り付けられている。
エアバッグドア48は、例えば奥壁部28と面一となるように配置されている。上壁部48Aと下壁部48Bは、奥壁部28の位置よりも車両前方側に突出形成されている。エアバッグドア48は、エアバッグ装置12の作動時に、エアバッグ24の膨張圧によって車両後方側に開くように構成されている。このように、エアバッグ装置12は、奥壁部28の車両前方側に配置されており、特に搭載スペースを必要とするエアバッグ24及びインフレータ46が、奥壁部28の車両前方側に配置されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2において、本実施形態に係るインストルメントパネル構造S1では、車両の前面衝突時に、インフレータ46が作動して、エアバッグ24に膨張用のガスが供給される。エアバッグ24が膨張し始めると、その膨張圧により、エアバッグドア48が車両後方に展開する。これにより、エアバッグ24は、収納ボックス10の前壁部18と、インストルメントパネル16側の奥壁部28との間に膨張展開する。
ここで、収納ボックス10が完全に開いていない場合(閉じているか、又は開いているが完全には開いていない場合)には、エアバッグ24の膨張展開に伴い、収納ボックス10が車両後方へ押し出される。一方、収納ボックス10が完全に開いている場合には、前壁部18と奥壁部28との間の空間を満たすように、エアバッグ24が膨張展開する。助手席14に着座した乗員40の膝部40Kが収納ボックス10の後壁部38に当接した際には、エアバッグ24が潰れることにより衝撃を吸収する。このため、収納ボックス10の前後位置(開き具合)にかかわらず、乗員40の膝部40Kに対する衝撃を安定して吸収することができる。
また、本実施形態では、エアバッグ装置12が奥壁部28の車両前方側に配置されているので、収納ボックス10の容量を大きくすることができる。このため、収納ボックス10の使い勝手を向上させることができる。
[第2実施形態]
図3において、本実施形態に係るインストルメントパネル構造S2では、エアバッグ装置12が収納ボックス10の下部に配置されている。収納ボックス10は、底壁部34の車両上方に中底部50が設けられた二重床構造となっている。エアバッグ装置12は、該底壁部34と中底部50との間のスペース42に配置されている。収納ボックス10の前壁部18のうち、エアバッグ装置12に隣接する部分は、エアバッグドア52とされている。このエアバッグドア52は、エアバッグ装置12の作動時に、エアバッグ24の膨張圧によって車両前方側に開くように構成されている。エアバッグ24及びインフレータ46は、底壁部34及びエアバッグドア52と、断面L字形のモジュールケース54とにより囲まれている。モジュールケース54は、エアバッグ24がスペース42の車両後方側に膨張展開することを抑制する反力板を兼ねている。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図4において、本実施形態に係るインストルメントパネル構造S2では、エアバッグ装置12が収納ボックス10の下部に配置されているので、奥壁部28の車両前方側のスペースを他部品の配置等に有効活用することができる。
車両の前面衝突時には、インフレータ46が作動して、エアバッグ24に膨張用のガスが供給される。エアバッグ24が膨張し始めると、その膨張圧により、エアバッグドア52が車両前方に展開する。これにより、エアバッグ24は、収納ボックス10の前壁部18と、インストルメントパネル16側の奥壁部28との間に膨張展開する。助手席14に着座した乗員40の膝部40Kが収納ボックス10の後壁部38に当接した際には、収納ボックス10の前後位置(開き具合)にかかわらず、エアバッグ24が潰れることにより、乗員40の膝部40Kに対する衝撃を安定して吸収することができる。
[他の実施形態]
エアバッグ装置12が、第1実施形態では奥壁部28の車両前方側に配置され、第2実施形態では収納ボックス10の下部に配置されるものとしたが、エアバッグ装置12の配置はこれらに限られず、収納ボックス10の上方や下方、側方等であってもよい。エアバッグ装置12の搭載位置は、前壁部18と、奥壁部28との間にエアバッグ24を展開させることができる位置であればよい。また、本実施形態に係るインストルメントパネル構造S1,S2は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、エアバッグドア48,52はあってもなくてもよい。奥壁部28は、インストルメントパネル16と一体であっても別体であってもよい。
10 収納ボックス
12 エアバッグ装置
14 助手席
16 インストルメントパネル
18 前壁部
24 エアバッグ
28 奥壁部
S1 インストルメントパネル構造
S2 インストルメントパネル構造

Claims (3)

  1. 助手席の車両前方のインストルメントパネルに組み込まれ、車両前後方向に開閉される引出し式の収納ボックスと、
    車両の前面衝突時に、前記収納ボックスにおける車両前方側の壁面を構成する前壁部と、該前壁部の車両前方に位置し前記インストルメントパネル側の奥壁部との間にエアバッグを膨張展開させ、前記エアバッグを前記前壁部に当接させるエアバッグ装置と、
    を有するインストルメントパネル構造。
  2. 前記エアバッグ装置は、前記奥壁部の車両前方側に配置されている請求項1に記載のインストルメントパネル構造。
  3. 前記エアバッグ装置は、前記収納ボックスの下部に配置されている請求項1に記載のインストルメントパネル構造。
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