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JP6013934B2 - マーキング治具およびマーキング方法 - Google Patents

マーキング治具およびマーキング方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削装置の切削ブレードを挟持するブレードマウントを構成する環状支持面にマーキングするためのマーキング治具およびマーキング方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように形成された半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと呼ばれている切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段とを具備している。切削手段は、回転スピンドルに装着され切削ブレードの背部を支持する環状支持面を備えた固定フランジと該固定フランジの中央部から側方に突出して形成され切削ブレードの中央に形成された嵌合穴が嵌合する円柱状のボス部とを備えたブレードマウントと、該ブレードマウントを構成するボス部の外周面に形成されて雄ネジに螺合して切削ブレードを該固定フランジとによって挟持固定する挟持ナットとを具備している。このように構成された切削装置の切削手段においては、ブレードマウントを構成する環状支持面が切削ブレードの着脱によって傷が付き面精度が低下すると、切削ブレードの回転時にブレが生じて切削精度が悪化する。このため、ブレードマウントを構成する環状支持面を定期的に研削して平坦化している。(例えば、特許文献1参照。)
特開平8−339977号公報
上述したブレードマウントを構成する環状支持面を研削する平坦化作業においては、環状支持面の研削が適正に実施されたか否かを確認するために、環状支持面にマジックインキでマーキングを施し、環状支持面の研削を行い環状支持面からマーキングが無くなったことをもって研削が適正に行われたと判断している。
しかるに、ブレードマウントを構成する環状支持面は直径方向の幅が3mm程度しかないため、マジックインキでマーキングすることが可なり難しいという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ブレードマウントを構成する環状支持面に容易にマーキングすることができるマーキング治具およびマーキング方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段とを具備し、該切削手段は、回転スピンドルに装着され切削ブレードの背部を支持する環状支持面を備えた固定フランジと該固定フランジの中央部から側方に突出して形成され切削ブレードの中央に形成された嵌合穴が嵌合する円柱状のボス部とを備えたブレードマウントと、該ブレードマウントを構成するボス部の外周面に形成された雄ネジに螺合して切削ブレードを該固定フランジとによって挟持固定する挟持ナットと、を具備している切削装置において、該ブレードマウントを構成する該固定フランジの該環状支持面にマーキングする際に用いるマーキング治具であって、
該ブレードマウントを構成する円柱状のボス部の直径と等しい内径を有する回転支持穴と、該回転支持穴の中心から該環状支持面の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴を備えたプレートからなっている、
ことを特徴とするマーキング治具が提供される。
上記プレートに設けられたマーカーペン挿入穴は、環状支持面の半径に対応して複数設けられている。
また、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段とを具備し、該切削手段は、回転スピンドルに装着され切削ブレードの背部を支持する環状支持面を備えた固定フランジと該固定フランジの中央部から側方に突出して形成され切削ブレードの中央に形成された嵌合穴が嵌合する円柱状のボス部とを備えたブレードマウントと、該ブレードマウントを構成するボス部の外周面に形成された雄ネジに螺合して切削ブレードを該固定フランジとによって挟持固定する挟持ナットと、を具備している切削装置において、該ブレードマウントを構成する該固定フランジの該環状支持面にマーキングするマーキング方法であって、
該ブレードマウントを構成する円柱状のボス部の直径と等しい内径を有する回転支持穴と、該回転支持穴の中心から該環状支持面の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴を備えたプレートからなるマーキング治具を用い、該マーキング治具の該回転支持穴を該ブレードマウントを構成する該ボス部に回転可能に嵌合し、該マーカーペン挿入穴にマーカーペンのペン先を挿入して該環状支持面に接触させた状態で、該マーキング治具と該ブレードマウントとを相対的に回転することにより、該環状支持面にマーキングする、
ことを特徴とするマーキング方法が提供される。
本発明においては、被加工物を切削するための切削ブレードを装着するためのブレードマウントを構成する円柱状のボス部の直径と等しい内径を有する回転支持穴と、回転支持穴の中心から環状支持面の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴を備えたプレートからなるマーキング治具を用い、該マーキング治具の回転支持穴をブレードマウントを構成するボス部に回転可能に嵌合し、マーカーペン挿入穴にマーカーペンのペン先を挿入して環状支持面に接触させた状態で、マーキング治具とブレードマウントとを相対的に回転することにより、環状支持面にマーキングするので、ブレードマウントを構成する固定フランジの環状支持面に容易でかつ確実にマーキングを施すことができる。
本発明によるマーキング治具およびマーキング方法が実施される切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備される切削手段としてのスピンドルユニットの構成部材を分解して示す斜視図。 図1に示す切削装置に装備される切削手段としてのスピンドルユニットの他の実施形態の構成部材を分解して示す斜視図。 本発明に従って構成されたマーキング治具とスピンドルユニットを構成するブレードマウントを示す斜視図。 本発明によるマーキング方法の説明図。 本発明によるマーキング方法が実施されたスピンドルユニットを構成するブレードマウントの斜視図。
以下、本発明によって構成されたマーキング治具およびマーキング方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるマーキング治具およびマーキング方法が実施される切削装置の斜視図が示されている。図1に示す切削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持するチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向(X軸方向)に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に配設された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の上面である保持面上に被加工物を図示しない吸引手段を作動することによって吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル3には、被加工物として後述するウエーハをダイシングテープを介して支持する環状のフレームを固定するためのクランプ33が配設されている。このように構成されたチャックテーブル3は、図示しない切削送り手段によって、矢印Xで示す切削送り方向(X軸方向)に移動せしめられるようになっている。
図1に示す切削装置は、切削手段としてのスピンドルユニット4を具備している。スピンドルユニット4は、切削送り方向(X軸方向)と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って配設されている。スピンドルユニット4は、図示しない割り出し送り手段によって割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられるとともに、図示しない切り込み送り手段によって図1において矢印Zで示す切り込み送り方向(Z軸方向)に移動せしめられるようになっている。このスピンドルユニット4は、図示しない移動基台に装着され割り出し方向(Y軸方向)および切り込み方向(Z軸方向)に移動調整されるスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に支持された回転スピンドル42と、該回転スピンドル42の前端部に装着された切削ブレード43とを具備している。回転スピンドル42は、図示しないサーボモータによって回転せしめられるように構成されている。なお、該回転スピンドル42の前端部に切削ブレード43を装着する構造については、後で詳細に説明する。
図示の実施形態における切削装置は、上記チャックテーブル3上に保持された被加工物の表面を撮像し、上記切削ブレード43によって切削すべき領域を検出するための撮像手段7を具備している。この撮像手段7は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。また、切削装置は、撮像手段7によって撮像された画像を表示する表示手段8を具備している。
上記装置ハウジング2におけるカセット載置領域9aには、被加工物を収容するカセットを載置するカセット載置テーブル9が配設されている。このカセット載置テーブル9は、図示しない昇降手段によって上下方向に移動可能に構成されている。カセット載置テーブル9上には、被加工物としての半導体ウエーハWを収容するカセット11が載置される。カセット11に収容される半導体ウエーハWは、表面に格子状のストリートが形成されており、この格子状のストリートによって区画された複数の矩形領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。このように形成された半導体ウエーハWは、環状の支持フレームFに装着されたダイシングテープTの表面に裏面が貼着された状態でカセット11に収容される。
また、図示の実施形態における切削装置は、カセット載置テーブル9上に載置されたカセット11に収容されている半導体ウエーハW(環状の支持フレームFにダイシングテープTを介して支持されている状態)を仮置きテーブル12に搬出する搬出・搬入手段13と、仮置きテーブル12に搬出された半導体ウエーハWを上記チャックテーブル3上に搬送する第1の搬送手段14と、チャックテーブル3上で切削加工された半導体ウエーハWを洗浄する洗浄手段15と、チャックテーブル3上で切削加工された半導体ウエーハWを洗浄手段15へ搬送する第2の搬送手段16を具備している。
次に、回転スピンドル42の前端部に切削ブレード43を装着する構造について、図2を参照して説明する。
図2に示す切削ブレード43は、アルミニウムによって形成された円環状の基台431と、該円環状の基台431の外周部側面に装着された環状の切れ刃432とからなる所謂ハブブレードである。円環状の基台431は、中心部に後述するブレードマウントのボス部に嵌合する嵌合穴431aが設けられており、外周側にブレード装着部431bが設けられている。ブレード装着部431bに環状の切れ刃432が装着される。環状の切れ刃432は、例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって固定し厚さ20μm程度に形成されている。
上述したように構成された切削ブレード43は、スピンドルユニット4のスピンドルハウジング41に回転自在に支持された回転スピンドル42に取付けられるブレードマウント5に装着される。そして、切削ブレード43はブレードマウント5と挟持ナット55によって挟持され固定される。
回転スピンドル42に取付けられるブレードマウント5は、図示の実施形態においてはステンレス鋼によって形成されており、固定フランジ51と、該固定フランジ51の中央部から側方に突出して形成された円柱状のボス部52とからなっている。固定フランジ51におけるボス部52側の外周部側面には、上記切削ブレード43を構成する円環状の基台431の背面を支持するための環状支持面511が設けられている。この環状支持面511の直径方向の幅は、3mm程度に形成されている。円柱状のボス部52は、その直径が上記切削ブレード43を構成する円環状の基台431に設けられた嵌合穴431aと対応する寸法に形成されており、外周面における先端部には挟持ナット55が螺合する雄ネジ521が形成されている。
図示の実施形態におけるブレードマウント5は以上のように構成されており、円柱状のボス部52に切削ブレード43を構成する円環状の基台431に設けられた嵌合穴431aを嵌合し、挟持ナット55を円柱状のボス部52に形成された雄ネジ521に螺合することにより、円環状の基台431をブレードマウント5の固定フランジ51の環状支持面511と挟持ナット55によって挟持して固定する。
次に、回転スピンドル42の前端部に切削ブレード43を装着する構造の他の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3に示す切削ブレード430は、ダイヤモンド等からなる砥粒を結合剤で結合して円形に形成したワッシャーブレードからなっている。このワッシャーブレードとしては、砥粒をレジンボンド材に混錬し環状に成型して焼成したレジノイドブレードや、砥粒を金属ボンド材に混錬し環状に成型して焼成したメタルブレードや、アルミニウム等によって形成された基台の側面に砥粒をニッケル等の金属メッキで結合した電鋳ブレード等が用いられる。
上述したように構成された切削ブレード430は、スピンドルハウジング41に回転自在に支持された回転スピンドル42に取付けられている上記ブレードマウント5に装着される。即ち、ブレードマウント5を構成する円柱状のボス部52に環状の切削ブレード430を嵌合するとともに挟持部材56に設けられた嵌合穴561を嵌合した後、挟持ナット55を円柱状のボス部52に形成された雄ネジ521に螺合することにより、切削ブレード430をブレードマウント5の固定フランジ51の環状支持面511と挟持部材56によって挟持して固定する。
上述した切削ブレード43および切削ブレード430は、比較的頻繁に交換するため、ブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511が切削ブレードの着脱によって傷が付き面精度が低下し、切削ブレードの回転時にブレが生じて切削精度が悪化する。このため、上述したようにブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511を定期的に研削して平坦化している。このとき、環状支持面511にマジックインキでマーキングを施しているが、環状支持面511は直径方向の幅が3mm程度しかないため、マジックインキでマーキングすることが可なり難しい。そこで、本発明においては、ブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511にマーキングを施す際には、図4に示すマーキング治具を用いる。
図4に示すマーキング治具6は、合成樹脂によって形成された円環状のプレート61からなっている。この円環状のプレート61は、中心部に上記ブレードマウント5を構成する円柱状のボス部52の直径と等しい内径を有する回転支持穴611と、該回転支持穴611の中心からブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴612を備えている。このマーカーペン挿入穴612は、直径が上記環状支持面511の直径方向の幅より僅かに大きい寸法に形成されている。なお、図4に示すマーキング治具6を構成する円環状のプレート61には、回転支持穴611の中心から異なる半径位置に複数のマーカーペン挿入穴612が設けられている。このように複数のマーカーペン挿入穴612を設けるのは、例えば上記ワッシャーブレードからなる切削ブレード430をブレードマウント5に取り付ける場合、被加工物の種類によって切削ブレード430の外周における環状支持面511の外周縁からの突出量が異なるために、固定フランジ51の外径が異なる複数のブレードマウント5が用意されており、これに対応するためである。
次に、上記マーキング治具6を用いてブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511にマーキングを施すマーキング方法について、図5および図6を参照して説明する。
先ず、マーキング治具6を構成する円環状のプレート61の回転支持穴611をブレードマウント5を構成するボス部52に回転可能に嵌合する。そして、円環状のプレート61に設けられた複数のマーカーペン挿入穴612における固定フランジ51の環状支持面511(図2、図3参照)の半径に対応する位置に設けられたマーカーペン挿入穴612にマーカーペン10のペン先101を挿入して環状支持面511に接触させた状態で、マーキング治具6を矢印6a で示す方向にボス部52上で1回転する。なお、マーカーペン10のペン先101は、マーカーペン挿入穴612の直径と対応する直径を有し、マーカーペン挿入穴612に挿入した際に内周面との間に大きな隙間が生じないことが望ましい。この結果、ブレードマウント5を構成する固定フランジ51の環状支持面511には、容易でかつ確実にマーキング100を施すことができる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば上述した実施形態においてはマーキング治具6を円環状のプレート61によって構成した例を示したが、マーキング治具6は回転支持穴611とマーカーペン挿入穴612を備えていればどのような形状のプレートを用いてもよい。
また、上述した実施形態においてはマーキング治具6を構成するプレート61に設けられたマーカーペン挿入穴612にマーカーペン10のペン先101を挿入して環状支持面511に接触させた状態で、マーキング治具6をボス部52上において1回転する例を示したが、マーキング治具6とブレードマウント5とを相対的に回転すればよく、マーカーペン挿入穴612にマーカーペン10のペン先101を挿入して環状支持面511に接触させた状態でマーキング治具6を持ってブレードマウント5を回転してもよい。
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
4:スピンドルユニット
42:回転スピンドル
43:切削ブレード
430:切削ブレード
431:円環状の基台
432:環状の切れ刃
5:ブレードマウント
51:固定フランジ
511:環状支持面
52:ボス部
55:挟持ナット
56:挟持部材
6:マーキング治具
61:円環状のプレート
611:回転支持穴
612:マーカーペン挿入穴
7:撮像手段
8:表示手段
9:カセット載置テーブル
10:マーカーペン
11:カセット
12:仮置きテーブル
13:搬出・搬入手段
14:第1の搬送手段
15:洗浄手段
16:第2の搬送手段
W:半導体ウエーハ
F:環状の支持フレーム
T:ダイシングテープ

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段とを具備し、該切削手段は、回転スピンドルに装着され切削ブレードの背部を支持する環状支持面を備えた固定フランジと該固定フランジの中央部から側方に突出して形成され切削ブレードの中央に形成された嵌合穴が嵌合する円柱状のボス部とを備えたブレードマウントと、該ブレードマウントを構成するボス部の外周面に形成された雄ネジに螺合して切削ブレードを該固定フランジとによって挟持固定する挟持ナットと、を具備している切削装置において、該ブレードマウントを構成する該固定フランジの該環状支持面にマーキングする際に用いるマーキング治具であって、
    該ブレードマウントを構成する円柱状のボス部の直径と等しい内径を有する回転支持穴と、該回転支持穴の中心から該環状支持面の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴を備えたプレートからなっている、
    ことを特徴とするマーキング治具。
  2. 該プレートに設けられたマーカーペン挿入穴は、該環状支持面の半径に対応して複数設けられている、請求項1記載のマーキング治具。
  3. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段とを具備し、該切削手段は、回転スピンドルに装着され切削ブレードの背部を支持する環状支持面を備えた固定フランジと該固定フランジの中央部から側方に突出して形成され切削ブレードの中央に形成された嵌合穴が嵌合する円柱状のボス部とを備えたブレードマウントと、該ブレードマウントを構成するボス部の外周面に形成された雄ネジに螺合して切削ブレードを該固定フランジとによって挟持固定する挟持ナットと、を具備している切削装置において、該ブレードマウントを構成する該固定フランジの該環状支持面にマーキングするマーキング方法であって、
    該ブレードマウントを構成する円柱状のボス部の直径と等しい内径を有する回転支持穴と、該回転支持穴の中心から該環状支持面の半径に対応する位置に設けられマーカーペンのペン先を挿入するマーカーペン挿入穴を備えたプレートからなるマーキング治具を用い、該マーキング治具の該回転支持穴を該ブレードマウントを構成する該ボス部に回転可能に嵌合し、該マーカーペン挿入穴にマーカーペンのペン先を挿入して該環状支持面に接触させた状態で、該マーキング治具と該ブレードマウントとを相対的に回転することにより、該環状支持面にマーキングする、
    ことを特徴とするマーキング方法。
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