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JP6007637B2 - 光半導体装置、その製造方法、その製造に用いる基体およびリフレクタ成型体 - Google Patents

光半導体装置、その製造方法、その製造に用いる基体およびリフレクタ成型体 Download PDF

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Description

本発明は、基板の表面に形成された銀めっき層上に、発光ダイオードがボンディングされた光半導体装置、その製造方法、その製造に用いる基体およびリフレクタ成型体に関する。
LED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)が搭載された光半導体装置として、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に記載の光半導体装置は、成型体に青色LEDをボンディングし、青色LEDを取り囲むように成型体を立ち上げて青色LEDから発せられた光を反射する反射板とし、その中に蛍光体を含有する透明封止部を充填して青色LEDを封止したものである。
国際公開第2007/015426号パンフレット
近年、このような光半導体装置が、照明や街灯等のLED照明として採用されるようになってきた。しかしながら、実際に使用してみると、LEDの保証時間よりも短時間でLED照明の照度が低下してしまう。これは、光半導体装置の電極に銀めっき層を形成しており、この銀めっき層が変色することに起因するものである。すなわち、透明封止部には、一般的にガスや水分の透過性が高い樹脂が使用されているため、透明封止部を透過したガスや水分により銀めっき層が腐食して変色する。特に、硫化水素ガスにより銀めっき層が硫化すると、電極が黒色に変色するため、照度の低下が顕著に表れる。
また、従来は、反射板として熱可塑性樹脂が採用されており、銀めっき層の硫化速度よりも反射板の黄変速度の方が速かったため、銀めっき層の硫化による照度低下は目立たなかった。しかしながら、最近は、反射板として熱硬化性樹脂が採用されるようになり、銀めっき層の硫化速度よりも反射板の黄変速度の方が遅くなったため、銀めっき層の硫化による照度低下が目立つようになってきた。しかも、LED照明がハイパワー化されると、青色LEDの発熱温度が高くなって銀めっき層の温度が上昇するため、銀めっき層の硫化が促進されてしまう。
更には、このような銀めっき層の硫化に伴う問題に鑑み、LED照明に採用する光半導体装置の耐硫化水素ガスの評価を規格化する動きもある。
そこで、本発明者らは、鋭意検討を行ったところ、透明封止部のガス透過性を改良するのではなく、銀めっき層を雲母膜で被覆することで、銀めっき層の硫化を効果的に抑制することができるとの知見を得た。
ただし、銀めっき層を覆う雲母膜の厚さに応じて、銀めっき層の硫化を抑制する度合いが変わるため、本発明者らは、銀めっき層の硫化を実用上十分に抑制できる雲母膜の厚さ範囲について研究を重ねた。
すなわち、本発明は、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができる光半導体装置、その製造方法、その製造に用いる基体およびリフレクタ成型体を提供することを目的とする。
本発明に係る光半導体装置は、表面に銀めっき層が形成された基板と、銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、基板上であって、発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、リフレクタ内に充填されて発光ダイオードを封止する透明封止部と、銀めっき層を被覆する雲母膜とを備え、雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下である。
この光半導体装置においては、銀めっき層が雲母膜で被覆されており、かつ、その雲母膜の膜厚が0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができる。その結果、銀めっき層が黒色化することによる光半導体装置の照度低下が抑制される。
本発明に係る基体は、表面に銀めっき層が形成された基板と、銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、基板上であって、発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、リフレクタ内に充填されて発光ダイオードを封止する透明封止部と、銀めっき層を被覆する雲母膜とを備える光半導体装置の製造に用いられる、表面に形成された銀めっき層が雲母膜で被覆された基体であって、雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下である。
この基体においては、銀めっき層が雲母膜で被覆されており、かつ、その雲母膜の膜厚が0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、光半導体装置の製造に用いることで、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができ、銀めっき層が黒色化することによる光半導体装置の照度低下が抑制される。
本発明に係るリフレクタ成型体は、表面に銀めっき層が形成された基板と、銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、基板上であって、発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、リフレクタ内に充填されて発光ダイオードを封止する透明封止部と、銀めっき層を被覆する雲母膜とを備える光半導体装置の製造に用いられ、表面に形成された銀めっき層が雲母膜で被覆された基板上に、リフレクタが配置されたリフレクタ成型体であって、雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下である。
このリフレクタ成型体においては、銀めっき層が雲母膜で被覆されており、かつ、その雲母膜の膜厚が0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、光半導体装置の製造に用いることで、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができ、銀めっき層が黒色化することによる光半導体装置の照度低下が抑制される。
本発明に係る光半導体装置の製造方法は、表面に銀めっき層が形成された基板と、銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、基板上であって、発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、リフレクタ内に充填されて発光ダイオードを封止する透明封止部と、銀めっき層を被覆する雲母膜とを備える光半導体装置の製造方法であって、表面に銀めっき層が形成された基板を準備する基板準備工程と、基板準備工程の後に、基板上にリフレクタを配置するリフレクタ配置工程と、リフレクタ配置工程の後に、リフレクタ内の銀めっき層上に、発光ダイオードをボンディングにより配置する発光ダイオード搭載工程と、発光ダイオード搭載工程の後に、発光ダイオードと銀めっき層とをワイヤボンディングして電気的に接続する発光ダイオード接続工程と、発光ダイオード接続工程の後に、リフレクタ内に透明封止部を充填して発光ダイオードを封止する発光ダイオード封止工程と、銀めっき層を雲母膜で被覆する銀めっき層被覆工程とを含み、雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下である。
この光半導体装置の製造方法においては、銀めっき層被覆工程において、銀めっき層が雲母膜で被覆され、かつ、その雲母膜の膜厚が0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができ、銀めっき層が黒色化することによる光半導体装置の照度低下を大幅に抑制することができる。
なお、銀めっき層被覆工程は、リフレクタ配置工程より前におこなわれる態様や、リフレクタ配置工程の後、かつ、発光ダイオード搭載工程の前におこなわれる態様、発光ダイオード接続工程の後、かつ、発光ダイオード封止工程の前におこなわれる態様であってもよい。
本発明によれば、実用上十分な程度に銀めっき層の硫化を抑制することができる光半導体装置、その製造方法、その製造に用いる基体およびリフレクタ成型体が提供される。
第1の実施形態に係る光半導体装置の断面図である。 図1に示す光半導体装置の平面図である。 図1に示す光半導体装置の部分拡大断面図である。 フッ素化雲母を用いた雲母膜の構成を説明するための概念図である。 フッ素化雲母を用いた雲母膜の断面を示す顕微鏡写真である。 第1の実施形態に係る光半導体装置の製造方法を示したフローチャートである。 第1の実施形態に係るリフレクタ成型体の断面図である。 ワイヤ端部が粘度膜を突き破っている様子を示した顕微鏡写真である。 第2の実施形態に係る光半導体装置の断面図である。 第2の実施形態における光半導体装置の製造方法を示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る基体の断面図である。 第3の実施形態に係る光半導体装置の断面図である。 図12に示す光半導体装置の平面図である。 第3の実施形態に係る光半導体装置の製造方法を示したフローチャートである。 第3の実施形態の銀めっき層被覆工程後の様子を示した断面図である。 実施例で用いた試験器の概略図である。 実施例において雲母膜に生じた亀裂を示した写真である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、全図中、同一または相当部分には同一符号を付すこととする。
[第1の実施形態]
図1および図2は、第1の実施形態に係る光半導体装置1Aを示しており、図1は光半導体装置1Aの断面図、図2は光半導体装置1Aの平面図である。
図1および図2に示すように、光半導体装置1Aは、一般に「表面実装型」に分類されるものである。この光半導体装置1Aは、基板10と、基板10の表面にボンディングされた青色LED30と、青色LED30を取り囲むように基板10の表面に設けられたリフレクタ20と、リフレクタ20に充填されて青色LED30を封止する透明封止樹脂(透明封止部)40とを備えている。なお、図2では、透明封止樹脂40の図示を省略している。
基板10は、公知の絶縁材料によって構成された絶縁性基板である。基板10の表面10a上には、銅めっき板12を介して、銀めっき層14が形成されている。銀めっき層14は、基板10の表面に配置されて青色LED30と導通される電極となっている。なお、銀めっき層14は、銀を含むめっき層であれば如何なる組成であってもよい。例えば、銀のみをめっきすることにより銀めっき層14を形成してもよく、ニッケル及び銀をこの順でめっきすることにより銀めっき層14を形成してもよい。
ここで、銅めっき板12および銀めっき層14は、絶縁部16において、アノードE1側とカソードE2側とが離間し、電気的に互いに絶縁されている。絶縁部16は、図1に示すように、銅めっき板12および銀めっき層14のいずれも形成されてない部分である。なお、必要に応じて、絶縁部16に公知の絶縁材料を配置することもできる。
青色LED30は、カソードE2側の銀めっき層14にダイボンドされており、ダイボンド材32を介して当該銀めっき層14と導通されている。また、青色LED30は、アノードE1側の銀めっき層14にワイヤボンドされており、ボンディングワイヤ34を介して当該銀めっき層14と導通されている。なお、アノードE1およびカソードE2は、必要に応じて交換することができる。
リフレクタ20は、青色LED30を封止するための透明封止樹脂40を充填させるとともに、青色LED30から発せられた光を光半導体装置1Aの表面側に反射させるものである。
リフレクタ20は、青色LED30を取り囲むように基板10の表面から立設されている。すなわち、リフレクタ20には、青色LED30を取り囲むように、基板10の厚さ方向に立ち上がって内側に青色LED30を収容する内側空間を形成し、平面視(図2参照)において円形に形成された内周面20aを備えている。内周面20aの形状は特に限定されるものではないが、光半導体装置1Aの照度向上の観点から、基板10から離れるに従い拡径する円錐台形状(漏斗状)に形成することが好ましい。なお、図面では、内周面20aの形成例として、基板10側に位置する下部分が基板10に対して垂直となっており、基板10の反対側に位置する上部分が基板10から離れるに従い拡径しているものを図示している。
リフレクタ20は、白色顔料が含有された熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなっている。熱硬化性樹脂組成物は、リフレクタ20の形成容易性の観点から、熱硬化前においては室温(25℃)で加圧成型可能なものが好ましい。
熱硬化性樹脂組成物に含まれる熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、シアネート樹脂等種々のものを用いることができる。特に、エポキシ樹脂は、種々の材料に対する接着性が優れるため好ましい。
白色顔料としては、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化チタンまたは酸化ジルコニウムを使用することができる。これらの中でも光反射性の点から酸化チタンが好ましい。白色顔料として無機中空粒子を使用してもよい。無機中空粒子の具体例として、珪酸ソーダガラス、アルミ珪酸ガラス、硼珪酸ソーダガラス、シラス等が挙げられる。
透明封止樹脂40は、リフレクタ20の内周面20aにより形成される内側空間に充填されて、青色LED30を封止するものである。この透明封止樹脂40は、透光性を有する透明封止樹脂からなる。透明封止樹脂には、完全に透明な樹脂の他、半透明な樹脂も含まれる。透明封止樹脂としては、弾性率が室温(25℃)において1MPa以下のものが好ましい。特に、透明性の点からシリコーン樹脂またはアクリル樹脂を採用することが好ましい。透明封止樹脂は、光を拡散する無機充填材や青色LED30から発せられる青色光を励起源として白色光とする蛍光体42を含有している。
そして、本実施形態に係る光半導体装置1Aにおいては、リフレクタ20内の銀めっき層14が、雲母膜50によって被覆されている。すなわち、リフレクタ20内では、図3に示すように、基板厚さ方向の下から順に、銅めっき板12、銀めっき層14、雲母膜50が順次積層された積層構造となっている。
雲母膜50は、下層の銀めっき層14を被覆することにより銀めっき層14の硫化を抑制するものである。雲母膜50としては、天然雲母及び合成雲母のいずれも使用することができ、天然雲母および合成雲母ならびにこれらの変性物のうちの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
天然雲母としては、例えば、金雲母、鉄雲母、タエニオライト、ポリイシオナイト、パラゴナイト、トベライト、キノシタライト、マーガライト、セリサイト、フェンジャイト、セラドナイト、黒雲母、レピドライト、イライト、白雲母が挙げられる。市販品として、湿式粉砕雲母(ヤマグチマイカ製、Yシリーズ、SAシリーズ)が挙げられる。
合成雲母としては、例えば、フッ素化雲母、フッ素金雲母、カリウム四珪素雲母、ナトリウム四珪素雲母、ナトリウムヘクトライトが挙げられる。市販品として、ミクロマイカ、ソマシフ(コープケミカル(株)製、商品名「MEB−3」)、膨潤性マイカゾル(トピー工業製、NTS−10、NTS−5)が挙げられる。
合成雲母の変性物としては、例えば、市販品として、ソマシフ(コープケミカル(株)製、商品名「MAE」)が挙げられる。
図4および図5は、合成雲母であるフッ素化雲母で構成された雲母膜50を示しており、これらの図からわかるとおり、鱗片状の雲母素片(ナノフィラー)が、不規則に数十層ほど重なり合い、雲母膜50には迷路のようなガスのパスルートが形成されている。
つまり、銀めっき層14を覆う雲母膜50が、銀めっき層14までのパスルートを延長することで、硫化水素ガス等のガスが銀めっき層14に到達するのを効果的に阻んでおり、そのために銀めっき層14の硫化が有意に抑制されている。特に、フッ素化雲母は、その雲母素片の厚さHが0.5nm以下、長さLが10nm以上10000nm以下とアスペクト比が高く、ガスのパスルートが長くなるため、雲母膜50に用いることで高いガスバリア性を実現することができる。
雲母膜50の膜厚dは、0.005μm以上500μm以下の厚さ範囲をなっている。ここで、膜厚dが0.005μm以上である場合には、銀めっき層の硫化を抑制でき、銀めっき層の黒色化が抑制される。膜厚dが500μm以下である場合にも、雲母膜を形成する工程(より詳しくは、後述の雲母希釈液を乾燥させる工程)において、雲母膜に亀裂が生じる事態が回避され、銀めっき層の硫化が抑制される。なお、亀裂が生じた場合には、ガスが上記のパスルートを通らずに、亀裂から直接的に銀めっき層に到達してしまうため、雲母膜の亀裂が生じた部分では硫化抑制の効果が著しく低下してしまう。
したがって、雲母膜50の膜厚dは、0.005μm以上500μm以下の厚さ範囲に設計することで、銀めっき層14に対し、実用上十分に高いガスバリア性を実現することができる。また、銀めっき層14に対するガスバリア性と雲母膜50の透明性とを両立させることができる。
以上で説明したように、光半導体装置1Aにおいては、銀めっき層14が雲母膜50で被覆されており、かつ、その雲母膜50の厚さが、0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、銀めっき層14が黒色化することによる光半導体装置1Aの照度低下が抑制される。
次に、第1の実施形態に係る光半導体装置1Aの製造方法について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る光半導体装置1Aの製造方法を示したフローチャートである。図6に示すように、光半導体装置1Aの製造方法では、まず、基板準備工程として、表面に銅めっき板12が配線された絶縁性の基板10を準備するとともに(ステップS101)、銅めっき板12の表面に銀めっき層14を形成し、銅めっき板12を介して銀めっき層14が形成された基板10を形成する(ステップS102)。
次に、リフレクタ配置工程として、青色LED30が搭載されるべき領域を取り囲むように、基板10上にリフレクタ20を形成する(ステップS103)。そして、銀めっき層被覆工程として、リフレクタ20内の銀めっき層14を雲母膜50で被覆する(ステップS104)。
銀めっき層被覆工程は、より詳しくは、雲母希釈液を塗布する工程と、その雲母希釈液を乾燥させる工程とで構成されている。
雲母希釈液を塗布する工程では、リフレクタ20内の銀めっき層14に雲母希釈液を塗布して、銀めっき層14を雲母希釈液で覆う。雲母希釈液は、雲母を溶媒で希釈した液体である。水系溶媒としては、特に制限されるものではないが、例えば水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール(以下「IPA」と記載する。)、ジオキサン等の液体を単独または複数を混合して採用することができる。
雲母希釈液の塗布は、例えば、基板10の表面側から、雲母希釈液をリフレクタ20の内側空間に滴下または散布することによりおこなってもよい。このとき、少なくとも銀めっき層14の全てが雲母希釈液で覆われるように、雲母希釈液の滴下量または散布量を調節する。
雲母希釈液を乾燥させる工程では、銀めっき層14に塗布した雲母希釈液を乾燥させて雲母膜50を形成する。このとき、雲母膜50の膜厚dを調整し、0.005μm以上500μm以下の厚さ範囲とする。雲母膜50の厚さ調整は、たとえば、雲母希釈液の濃度を変えたり、雲母希釈液の塗布量を増減したりすることで、おこなうことができる。
雲母膜50の膜厚dは、0.005μm以上500μm以下であることが好ましく、0.01μm以上500μm以下であることが好ましく、0.05μm以上100μm以下であることが更に好ましく、0.05μm以上10μm以下、0.05μm以上1μm以下であることが更に好ましい。
雲母膜50の膜厚dを0.005μm以上500μm以下とすることで、銀めっき層14に対するガスバリア性と雲母膜50の透明性とを両立させることができる。この場合、雲母膜50の膜厚dを0.01μm以上500μm以下、0.05μm以上100μm以下、0.05μm以上10μm以下、0.05μm以上1μm以下にすることで、この効果を更に向上させることができる。
その結果、図7に示すようなリフレクタ成型体60が形成される。このリフレクタ成型体60は、銀めっき層14が形成された基板10上にリフレクタ20が配置されたものであり、リフレクタ20から露出する基板10上の全面に、雲母膜50が形成されている。すなわち、リフレクタ20内における、銀めっき層14の全表面領域および絶縁部16の全域が、雲母膜50で覆われている。
図6に戻って、銀めっき層被覆工程(ステップS104)の後、発光ダイオード搭載工程として、リフレクタ20内の銀めっき層14上に、青色LED30をボンディングにより配置する(ステップS105)。
発光ダイオード搭載工程では、リフレクタ20で囲まれた内側空間において、カソードE2側の銀めっき層14に、青色LED30をダイボンディングすることによりおこなう。これにより、青色LED30がダイボンド材32を介してカソードE2側の銀めっき層14と導通されるとともに、青色LED30がリフレクタ20に取り囲まれて内側空間に収容された状態となる。
次に、発光ダイオード接続工程として、青色LED30と銀めっき層14とをワイヤボンディングして電気的に接続する(ステップS106)。
発光ダイオード接続工程では、青色LED30とアノードE1側の銀めっき層14とをワイヤボンディングする。このとき、銀めっき層14を覆う雲母膜50を突き破るようにワイヤ34の端部34aを銀めっき層14にボンディングすることで、青色LED30と銀めっき層14との導通が図られる。発明者らがおこなった実験によれば、図8に示す顕微鏡写真のとおり、ワイヤ端部34aが雲母膜50を突き破って銀めっき層14まで到達することが観察されており、かつ、青色LED30と銀めっき層14との導通が確認されている。
なお、ワイヤ34による雲母膜50の突き破りは、例えば、雲母膜50の層厚を調節することや、ワイヤボンディングをおこなうボンディングヘッドの荷重を調節すること、このボンディングヘッドを振動させること等によりおこなわれる。
再度図6に戻って、発光ダイオード接続工程(ステップS106)の後、発光ダイオード封止工程として、リフレクタ20の内周面20aにより形成される内側空間に、透明封止樹脂40を充填して、青色LED30が透明封止樹脂40によって封止される(ステップS107)。
以上で説明した製造方法により、図1および図2に示した光半導体装置1Aが作製される。
上述した第1の実施形態においては、雲母膜50となるべき雲母希釈液をリフレクタ20内に滴下等して、銀めっき層14の全面を覆う雲母膜50を容易に形成することができ、製造工程の簡便化が図られている。その上、基板10とリフレクタ20との間に雲母膜50が介在していないため、基板10とリフレクタ20との間の高い接着性が実現されている。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る光半導体装置1Bについて、図9、10を参照しつつ説明する。第2の実施形態に係る光半導体装置1Bは、上述した第1の実施形態に係る光半導体装置1Aと、雲母膜の形態のみが異なり、その他の構成は同様である。
すなわち、図9に示すように、第2の実施形態に係る光半導体装置1Bにおいては、雲母膜50は、リフレクタ20内の銀めっき層14上だけでなく、基板10上の銀めっき層14の全面に亘って形成されている。
以下、第2の実施形態に係る光半導体装置1Bの製造方法について説明する。なお、第2の実施形態に係る光半導体装置1Bの製造方法と相違する部分のみを説明し、同一または同様の部分の説明を省略する。
図10は、第2の実施形態における光半導体装置1Bの製造方法を示したフローチャートである。
図10に示すように、光半導体装置1Bの製造方法では、まず、第1の実施形態の基板準備工程と同様に、基板準備工程(ステップS201、S202)をおこなう。
次に、銀めっき層被覆工程として、基板10上に形成された銀めっき層14の全面を雲母膜50で被覆する(ステップS203)
その結果、図11に示すような基体70が形成される。この基体70では、基板10の上面が全体的に雲母膜50で被覆されている。すなわち、銀めっき層14の全表面領域および絶縁部16の全域が、雲母膜50で覆われている。
続いて、リフレクタ形成工程(ステップS204)、発光ダイオード搭載工程(ステップS205)、発光ダイオード接続工程(ステップS206)、発光ダイオード封止工程(ステップS207)をこの順序で行う。なお、第2の実施形態におけるリフレクタ形成工程(ステップS204)、発光ダイオード搭載工程(ステップS205)、発光ダイオード接続工程(ステップS206)および発光ダイオード封止工程(ステップS207)は、第1の実施形態におけるリフレクタ形成工程(ステップS103)、発光ダイオード搭載工程(ステップS105)、発光ダイオード接続工程(ステップS106)および発光ダイオード封止工程(ステップS107)と同様である。
以上で説明した第2の実施形態の光半導体装置1Bにおいても、第1の実施形態の光半導体装置1A同様、銀めっき層14が雲母膜50で被覆されており、かつ、その雲母膜50の厚さが、0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、銀めっき層14が黒色化することによる光半導体装置1Bの照度低下が抑制される。
上述した第2の実施形態においては、雲母膜50となるべき雲母希釈液を基板10の全面に塗布するため、塗布の際にリフレクタに対する位置合わせをする必要がなく、製造工程の簡便化が図られている。また、リフレクタ成型用樹脂の溶融過程での金型からのはみ出しのため、リフレクタ20のリフレクタ−銀界面部分にはバリが生じるが、本実施形態ではそのバリの低減が図れる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る光半導体装置1Cについて、図12−14を参照しつつ説明する。第3の実施形態に係る光半導体装置1Cは、上述した第1の実施形態に係る光半導体装置1Aと、基板および雲母膜の形態のみが異なり、その他の構成は同様である。
すなわち、図12に示すように、第3の実施形態に係る光半導体装置1Cにおいては、銅めっき板が配線された基板10の代わりに、リードフレーム等の導電性を有する基板13が用いられる。アノードE1側の銀めっき層14と、カソードE2側の銀めっき層14との絶縁を図るために、基板13を厚さ方向に貫く絶縁部17が設けられている。なお、第1の実施形態および第2の実施形態においても、適宜、銅めっき板が配線された基板10を基板13に変更してもよい。
また、第3の実施形態に係る光半導体装置1Cの雲母膜50は、リフレクタ20内の銀めっき層14と、銀めっき層14上に搭載された青色LED30とを一体的に覆うように形成されている。
以下、第3の実施形態に係る光半導体装置1Cの製造方法について説明する。なお、第3の実施形態に係る光半導体装置1Cの製造方法と相違する部分のみを説明し、同一または同様の部分の説明を省略する。
図14は、第3の実施形態における光半導体装置1Cの製造方法を示したフローチャートである。
図14に示すように、光半導体装置1Cの製造方法では、まず、基板準備工程として、導電性の基板13を準備するとともに(ステップS301)、基板13の表面に銀めっき層14を形成し、銀めっき層14が形成された基板13を形成する(ステップS302)。
続いて、リフレクタ形成工程(ステップS303)および発光ダイオード搭載工程(ステップS304)をこの順序で行う。なお、第3の実施形態におけるリフレクタ形成工程(ステップS303)および発光ダイオード搭載工程(ステップS304)は、第1の実施形態におけるリフレクタ形成工程(ステップS103)、発光ダイオード搭載工程(ステップS105)と同様である。
次に、銀めっき層被覆工程として、図15に示すように、リフレクタ20内の銀めっき層14と、銀めっき層14上に搭載された青色LED30とを一体的に雲母膜50で被覆する(ステップS305)。
さらに、発光ダイオード接続工程(ステップS306)および発光ダイオード封止工程(ステップS307)をこの順序で行う。なお、第3の実施形態における発光ダイオード接続工程(ステップS306)および発光ダイオード封止工程(ステップS307)は、第1の実施形態における発光ダイオード接続工程(ステップS106)および発光ダイオード封止工程(ステップS107)と同様である。
なお、第3の実施形態の発光ダイオード接続工程では、青色LED30とアノードE1側の銀メッキ層14とをワイヤボンディングする際、青色LED30及び銀メッキ層14に被覆されている雲母膜50を突き破るように、ワイヤ34の両端34a、34bを青色LED30と銀メッキ層14とにボンディングする。それにより、青色LED30と銀メッキ層14との導通が図られる。
以上で説明した第3の実施形態の光半導体装置1Cにおいても、第1の実施形態の光半導体装置1Aや第2の実施形態の光半導体装置1B同様、銀めっき層14が雲母膜50で被覆されており、かつ、その雲母膜50の厚さが、0.005μm以上500μm以下の範囲であるため、銀めっき層14が黒色化することによる光半導体装置1Cの照度低下が抑制される。
上述した第3の実施形態においては、雲母膜50により、リフレクタ20内の要素全てを一体的に覆うため、雲母膜50が、効果的に銀めっき層14の硫化を抑制する。また、本実施形態においては、リフレクタ、銀、LED表面に雲母膜が接する構成が可能であるため、蛍光体42との一体化が可能であり、従来は、透明封止樹脂に混合していた蛍光体の量を減らせる、無くせる、または、蛍光体を局在化させ、濃度を濃くすることができるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば、光半導体装置1A、1B、1Cにボンディングする発光ダイオードとして、青色の光を発生する青色LED30を採用するものとして説明したが、青色以外の光を発生する発光ダイオードを採用するものとしてもよい。
以下、銀めっき層を覆う雲母膜の膜厚と銀めっきの硫化防止との関係を明らかにするために、発明者らがおこなった実施例について具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、基板としてLEDリードフレーム(株式会社エノモト製 OP4)を準備し、雲母膜の厚さが異なる4つの試料A〜Dを作製した。具体的には、上記LEDリードフレームに形成された銀めっき層上に、水膨潤性合成雲母分散液(コープケミカル(株)製、ソマシフMEB−3)を純水で希釈した雲母分散液(雲母希釈液)をマイクロピペッターで3μl滴下し、恒温槽またはホットプレートで70℃で5分以上乾燥させ、さらに150℃で30分間乾燥させて、雲母膜の厚さが異なる4つの試料A(膜厚0.001μm)、試料B(膜厚0.005μm)、試料C(膜厚500μm)、試料D(膜厚2000μm)を得た。なお、雲母膜の厚さ調整は、各試料を作製する際の雲母希釈液の濃度を変えることによりおこなった。
各試料の雲母膜の厚さは、銀リードフレーム上の雲母膜を収束イオンビーム(FIB)で断面加工し、走査イオン顕微鏡(SIM)で観察することにより測定した。
各試料A〜Dを、図16に示した試験器80により硫化ガス雰囲気に晒した。具体的には、試料81を、密封可能なガラス瓶82内のステンレス製金網83上に上向きにして載置するとともに、その下方に、硫黄粉末84(約0.5g)が入れられたアルミカップ85を配置して、80℃で4時間だけ硫化ガス雰囲気に晒した。
そして、銀めっき層の硫化(すなわち、黒色化)の有無を、目視により確認した。
その結果は、以下の表1に示すとおりであった。
すなわち、試料B、Cでは、銀めっき層の硫化が確認されなかったのに対し、試料A、Dではいずれも銀めっき層が硫化されて黒色化していた。さらに、試料Dでは、図17に示すように、雲母膜に大きな亀裂(図の黒く見える部分)が確認された。
雲母膜の膜厚0.001μmであった試料Aでは、雲母膜が薄すぎるために、ガスのパスルートの延長効果が十分に得られず、銀めっき層が硫化したものと考えられる。
また、雲母膜の膜厚2000μmであった試料Dでは、雲母膜は十分厚かったものの、厚すぎたために亀裂が生じ、その亀裂の部分からガスが浸入し、銀めっき層が硫化されたと考えられる。
一方、雲母膜の膜厚が0.005μm以上500μm以下の範囲であった試料B、Cでは、その膜厚が適切な範囲であったために、銀めっき層の硫化が効果的に抑制されたものと考えられる。
すなわち、以上の結果から、銀めっき層を覆う雲母膜の厚さを0.005μm以上500μm以下の範囲にすることで、銀めっき層の硫化が実用上十分に抑えられることは明らかである。
1A、1B、1C…光半導体装置、10、13…基板、12…銅めっき板、14…銀めっき層、20…リフレクタ、30…青色LED(青色発光ダイオード)、32…ダイボンド材、34…ボンディングワイヤ、40…透明封止樹脂、42…蛍光体、50…雲母膜、60…リフレクタ成型体、70…基体。

Claims (9)

  1. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備え、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下(但し、0.1μm〜5.0μmを除く)である、光半導体装置。
  2. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備える光半導体装置の製造に用いられる、
    表面に形成された前記銀めっき層が前記雲母膜で被覆された基体であって、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下(但し、0.1μm〜5.0μmを除く)である、基体。
  3. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備える光半導体装置の製造に用いられ、
    表面に形成された前記銀めっき層が前記雲母膜で被覆された基板上に、前記リフレクタが配置されたリフレクタ成型体であって、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下(但し、0.1μm〜5.0μmを除く)である、リフレクタ成型体。
  4. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備える光半導体装置の製造方法であって、
    表面に銀めっき層が形成された基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板準備工程の後に、前記基板上に前記リフレクタを配置するリフレクタ配置工程と、
    前記リフレクタ配置工程の後に、前記リフレクタ内の前記銀めっき層上に、前記発光ダイオードをボンディングにより配置する発光ダイオード搭載工程と、
    前記発光ダイオード搭載工程の後に、前記発光ダイオードと前記銀めっき層とをワイヤボンディングして電気的に接続する発光ダイオード接続工程と、
    前記発光ダイオード接続工程の後に、前記リフレクタ内に透明封止部を充填して前記発光ダイオードを封止する発光ダイオード封止工程と、
    前記銀めっき層を雲母膜で被覆する銀めっき層被覆工程とを含み、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下(但し、0.1μm〜5.0μmを除く)である、光半導体装置の製造方法。
  5. 前記銀めっき層被覆工程が、前記リフレクタ配置工程より前におこなわれる、請求項4に記載の光半導体装置の製造方法。
  6. 前記銀めっき層被覆工程が、前記リフレクタ配置工程の後、かつ、前記発光ダイオード搭載工程の前におこなわれる、請求項4に記載の光半導体装置の製造方法。
  7. 前記銀めっき層被覆工程が、前記発光ダイオード接続工程の後、かつ、前記発光ダイオード封止工程の前におこなわれる、請求項4に記載の光半導体装置の製造方法。
  8. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備える光半導体装置の製造方法であって、
    表面に銀めっき層が形成された基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板準備工程の後に、前記基板上に前記リフレクタを配置するリフレクタ配置工程と、
    前記リフレクタ配置工程の後に、前記リフレクタ内の前記銀めっき層上に、前記発光ダイオードをボンディングにより配置する発光ダイオード搭載工程と、
    前記発光ダイオード搭載工程の後に、前記発光ダイオードと前記銀めっき層とをワイヤボンディングして電気的に接続する発光ダイオード接続工程と、
    前記発光ダイオード接続工程の後に、前記リフレクタ内に透明封止部を充填して前記発光ダイオードを封止する発光ダイオード封止工程と、
    前記銀めっき層を雲母膜で被覆する銀めっき層被覆工程とを含み、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下であり、
    前記銀めっき層被覆工程が、前記リフレクタ配置工程より前におこなわれ、
    前記発光ダイオード接続工程の際、ワイヤ端部で前記雲母膜を突き破って、前記発光ダイオードと前記銀めっき層とを導通させる、光半導体装置の製造方法。
  9. 表面に銀めっき層が形成された基板と、
    前記銀めっき層上にボンディングされた発光ダイオードと、
    前記基板上であって、前記発光ダイオードを取り囲む位置に配置されるリフレクタと、
    前記リフレクタ内に充填されて前記発光ダイオードを封止する透明封止部と、
    前記銀めっき層を被覆する雲母膜と
    を備える光半導体装置の製造方法であって、
    表面に銀めっき層が形成された基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板準備工程の後に、前記基板上に前記リフレクタを配置するリフレクタ配置工程と、
    前記リフレクタ配置工程の後に、前記リフレクタ内の前記銀めっき層上に、前記発光ダイオードをボンディングにより配置する発光ダイオード搭載工程と、
    前記発光ダイオード搭載工程の後に、前記発光ダイオードと前記銀めっき層とをワイヤボンディングして電気的に接続する発光ダイオード接続工程と、
    前記発光ダイオード接続工程の後に、前記リフレクタ内に透明封止部を充填して前記発光ダイオードを封止する発光ダイオード封止工程と、
    前記銀めっき層を雲母膜で被覆する銀めっき層被覆工程とを含み、
    前記雲母膜の厚さが0.005μm以上500μm以下であり、
    前記銀めっき層被覆工程が、前記リフレクタ配置工程の後、かつ、前記発光ダイオード搭載工程の前におこなわれ、
    前記発光ダイオード接続工程の際、ワイヤ端部で前記雲母膜を突き破って、前記発光ダイオードと前記銀めっき層とを導通させる、光半導体装置の製造方法。
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