[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6005384B2 - 変速機の潤滑油供給装置 - Google Patents

変速機の潤滑油供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6005384B2
JP6005384B2 JP2012084255A JP2012084255A JP6005384B2 JP 6005384 B2 JP6005384 B2 JP 6005384B2 JP 2012084255 A JP2012084255 A JP 2012084255A JP 2012084255 A JP2012084255 A JP 2012084255A JP 6005384 B2 JP6005384 B2 JP 6005384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
oil passage
oil
casing
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012084255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013213543A (ja
Inventor
勝巳 久保
勝巳 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012084255A priority Critical patent/JP6005384B2/ja
Publication of JP2013213543A publication Critical patent/JP2013213543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6005384B2 publication Critical patent/JP6005384B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、変速機の潤滑油供給装置に関し、特に変速機構及びクラッチを備える変速機の所定部位に、原動機によって駆動されるオイルポンプによって加圧された潤滑油を供給する潤滑油供給装置に関する。
特許文献1には、ロックアップクラッチを備える自動変速機の油圧制御装置が示されている。この装置は、オイルポンプの吐出圧をライン圧に調整するための主調圧弁と、潤滑油路内の圧力(潤滑油圧)を所定圧に調整するための潤滑調圧弁と、潤滑油路に供給する潤滑油の量を切り換えるための潤滑切換弁とを備えており、ライン圧の変化に対応して、ロックアップクラッチに供給する潤滑油量が適量となるように、潤滑油圧の調圧及び潤滑油量の切換が行われる。これにより、ロックアップクラッチへの潤滑油供給量が過多となって、特に低温時においてクラッチの引きずりトルク(クラッチの非係合状態において潤滑油の粘性によって伝達されるトルク)が増加することが防止される。
国際公開WO2011/001841号公報
上記従来の装置では、ライン圧の変化に対応して潤滑油供給量を適量に調整するための構成が複雑であり、改善の余地があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、より簡単な構成でクラッチに供給する潤滑油量を適量に調整し、引きずりトルクの増加を防止することができる潤滑油供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、複数の摩擦係合要素(51,52,53)を有する変速機構と、原動機の駆動力が伝達される入力軸(1a)と前記変速機構の主軸(11,12)との間に設けられたクラッチ(20)とを備える変速機(3)の潤滑油供給装置において、前記原動機(1)によって駆動され、前記変速機構及びクラッチに供給する潤滑油を加圧するオイルポンプ(101)と、該オイルポンプの吐出圧をライン圧に調整するための調圧弁(102)と、前記オイルポンプから前記調圧弁へ潤滑油を供給する第1油路(113)と、前記調圧弁から前記クラッチへ潤滑油を供給する第2油路(115)とを備え、前記調圧弁(102)は、ケーシング(201)と、該ケーシング内に摺動可能に設けられたスプール(202)と、前記ケーシングの一端側に設けられ、前記スプールを前記ケーシングの他端方向へ付勢する弁ばね(203)と、前記ケーシング内の前記他端側に設けられ、前記第1油路(113)と連通する圧力室(204)と、前記第1油路と接続された第1ポート(211)と、前記第2油路(115)と接続された第2ポート(214)とを有し、前記スプール(202)は前記ケーシングの内径より小径の第1小径部(202a)と、該第1小径部より小径の第2小径部(202b)とを有し、前記第1小径部と前記ケーシングとの間にチョーク部(205)を画成するとともに、前記第2小径部と前記ケーシングとの間に連通室(206)を画成し、該連通室(206)を画成する前記スプール(202)の外周部には、前記チョーク部(205)に隣接する部位に、前記チョーク部(205)に近づくほど流路が狭くなるテーパー部が設けられ、前記第1ポート(211)から流入する潤滑油は、前記連通室及びチョーク部を介して前記第2ポート(214)から吐出されるように構成されており、前記スプール(202)は前記圧力室(204)内の油圧が高くなるほど、前記弁ばね(203)の弾性力に抗して前記一端方向へ移動し、前記潤滑油が通過する前記チョーク部(205)の長さ(LCH)が増加するように構成されており、前記チョーク部の長さ(LCH)が増加することによって、前記圧力室内の油圧の変化に対する、前記第2ポート(214)から吐出される潤滑油の流量の変化率が減少することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変速機の潤滑油供給装置において、前記第2油路(115)は前記クラッチとともに前記摩擦係合要素(51,52,53)にも潤滑油を供給することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の変速機の潤滑油供給装置において、開閉弁(103)と、前記第2油路(115)から分岐し、前記開閉弁に接続された第3油路(116)と、前記開閉弁と前記第2油路(115)とを接続する第4油路(119)とを備え、前記開閉弁(103)は前記変速機(3)の作動状態に応じて開閉制御されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、オイルポンプから第1油路を介して調圧弁の第1ポートから流入する潤滑油は、連通室及びチョーク部を介して第2ポートから吐出され、潤滑油が通過するチョーク部の長さ(以下「有効チョーク部長」という)は、圧力室内の油圧が高くなるほど増加する。したがって、原動機の回転数が増加して、オイルポンプの吐出圧が増加すると、圧力室内の油圧が増加し、スプールを弁ばねの弾性力に抗して移動させるため、有効チョーク部長が増加し、第2ポートから吐出される潤滑油量の増加を抑制する。これにより、原動機回転数が比較的低い(オイルポンプ吐出圧が比較的低い)状態では、原動機回転数(吐出圧)の変化にほぼ比例する流量変化特性が得られるとともに、原動機回転数が比較的高い(オイルポンプ吐出圧が比較的高い)状態では、原動機回転数(吐出圧)の変化に対する流量の変化率が減少する特性、すなわち流量変化量が抑制された特性が得られる。その結果、クラッチに供給する潤滑油量を適量に調整し、クラッチの引きずりトルクの増加を防止することが可能となる。また、調圧弁に設けたチョーク部が潤滑油流量の調整機能を有するため、潤滑油流量を調整するために他の部材を設ける必要がなく、簡単な構成で良好な潤滑油量制御特性を実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、第2油路を介して摩擦係合要素にも潤滑油が供給されるので、原動機回転数の変化に対応して、摩擦係合要素へ供給する潤滑油量も適量に調整することができ、係合動作を円滑に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、開閉弁が開弁されると、第3油路、開閉弁、及び第4油路を介する潤滑油供給経路が追加されるため、オイルポンプ吐出圧の変化に対する潤滑油供給流量の変化特性を維持しつつ供給流量を増加させることができる。したがって、変速機の作動状態に応じて開閉弁の開閉制御を行うことにより、変速機の作動状態に対応した適量の潤滑油をクラッチに供給することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる変速機及びその潤滑油供給装置を含む車両駆動装置の構成を示すスケルトン図である。 潤滑油供給装置の構成を示す図である。 図2に示す調圧弁(102)を拡大して示す図である。 調圧弁(102)の流量制御特性を説明するための図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる変速機及びその潤滑油供給装置を含む車両駆動装置の構成を示すスケルトン図である。この駆動装置は、原動機としての内燃機関(以下「エンジン」という)1と、原動機及び発電機としての機能を有する電動機(以下「モータ」という)2と、エンジン1及び/またはモータ2の駆動力を伝達するための変速機3とを備え、差動ギヤ機構5及び駆動軸6を介して駆動輪7を駆動するように構成されている。
変速機3は、第1クラッチ21及び第2クラッチ22からなるツインクラッチ20と、互いに平行に設けられた第1主軸11、第2主軸12、連結軸13、カウンタ軸14、第1中間軸15、第2中間軸16、及びリバース軸17とを備えており、ツインクラッチ20にエンジン1のクランク軸1aが接続されている。第1主軸11はエンジン1のクランク軸1aと同軸上に配置されている。
モータ2は、変速機3の第1主軸11と直結されるとともに、遊星ギヤ機構40を介して連結軸13を駆動可能に設けられている。モータ2はステータ61と、ステータ61に対向して配置されたロータ62とを備えている。ロータ62は、遊星ギヤ機構40のリングギヤ45の外周側に配置され、遊星ギヤ機構40のサンギヤ42とともに変速機3の第1主軸11に取り付けられている。
遊星ギヤ機構40は、サンギヤ42と、プラネタリギヤ44と、リングギヤ45と、キャリア46とを備えている。リングギヤ45は、サンギヤ42と同軸上に配置され、かつサンギヤ42の周囲を取り囲むように配置されている。プラネタリギヤ44はサンギヤ42とリングギヤ45に噛合されており、キャリア46はプラネタリギヤ44を自転可能、かつ公転可能に支持する。したがって、サンギヤ42、リングギヤ45、及びキャリア46が、相互に差動回転自在に構成されている。リングギヤ45はロック機構50を備え、ロック機構50は同期機構を有し、リングギヤ45の回転を停止可能に構成されている。
次に変速機3の構成を詳細に説明する。第1主軸11は、エンジン1側の端部が第1クラッチ21に接続されており、エンジン1と反対側の端部近傍に遊星ギヤ機構40のサンギヤ42及びモータ2のロータ62が取り付けられている。したがって、第1主軸11は、第1クラッチ21によってエンジン1のクランク軸1aと連結可能であり、またモータ2と直結されているので、エンジン1及び/またはモータ2の駆動力はサンギヤ42に伝達可能である。
第1主軸11には、第5速用駆動ギヤ35aが相対回転自在に設けられるとともに、リバース従動ギヤ38b及び第1変速用セレクタ51が取り付けられている。リバース従動ギヤ38bは第1主軸11と一体に回転する。
第2主軸12は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11のエンジン1側部分の周囲を覆うように相対回転自在に配置されている。第2主軸12には、アイドル駆動ギヤ37aが取り付けられ、エンジン1側の端部が第2クラッチ22に接続されている。したがって、第2主軸12は、第2クラッチ22によってエンジン1のクランク軸1aと連結可能であり、第2クラッチ22が係合されると、エンジン1の駆動力が第2主軸12を介してアイドル駆動ギヤ37aへ伝達される。
連結軸13は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11のエンジン6と反対側部分の周囲を覆うように相対回転自在に配置されている。また、連結軸13には、エンジン1側に第3速用駆動ギヤ33aが取り付けられ、エンジン6とは反対側に遊星ギヤ機構40のキャリア46が取り付けられている。したがって、プラネタリギヤ44の公転により連結軸13に取り付けられたキャリア46と第3速用駆動ギヤ33aが一体に回転する。
第1変速用セレクタ51は、第3速用駆動ギヤ33aと第5速用駆動ギヤ35aとの間に設けられ、第1主軸11と、第3速用駆動ギヤ33aまたは第5速用駆動ギヤ35aとを連結または開放する。第1変速用セレクタ51が第3速用位置に接続されるときには、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ33aが連結して一体に回転し、第5速用位置に接続されるときには、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ35aが一体に回転し、第1変速用セレクタ51がニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第3速用駆動ギヤ33a及び第5速用駆動ギヤ35aから開放される。
なお、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ33aが一体に回転するときは、第1主軸11に取り付けられたサンギヤ42と、第3速用駆動ギヤ33aに連結軸13で連結されたキャリア46とが一体に回転するとともに、リングギヤ45も一体に回転し、遊星ギヤ機構40が一体となる。遊星ギヤ機構40が一体となって回転するとき、第3速走行が行われる。また、第1変速用セレクタ51がニュートラル位置にあり、かつロック機構50が第1速用位置で接続されると、リングギヤ45がロックされ、サンギヤ42の回転が減速されてキャリア46に伝達される。これにより第1速走行が行われる。
第1中間軸15には、第2主軸12に取り付けられたアイドル駆動ギヤ37aと噛合する第1アイドル従動ギヤ37bが取り付けられている。第2中間軸16には、第2アイドル従動ギヤ37cと、第2速用駆動ギヤ32aと、第4速用駆動ギヤ34aと、第2変速用セレクタ52とが取り付けられている。
第2アイドル従動ギヤ37cは、第1中間軸15に取り付けられた第1アイドル従動ギヤ37bと噛合し、アイドル駆動ギヤ37aと第1アイドル従動ギヤ37bとともに第1アイドルギヤ列37Aを構成する。第2速用駆動ギヤ32a及び第4速用駆動ギヤ34aは、それぞれ第3速用駆動ギヤ33a及び第5速用駆動ギヤ35aと対応する位置に、第2中間軸16と相対回転可能に支持されている。第2変速用セレクタ52は、第2速用駆動ギヤ32aと第4速用駆動ギヤ34aとの間に設けられ、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ32aまたは第4速用駆動ギヤ34aとを連結または開放する。
第2変速用セレクタ52が第2速用位置で接続されるときには、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ32aとが一体に回転し、第2変速用セレクタ52が第4速用位置で接続されるときには、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ34aとが一体に回転し、第2変速用セレクタ52がニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第2速用駆動ギヤ32a及び第4速用駆動ギヤ34aから開放される。
カウンタ軸14には、エンジン1とは反対側から順に第1共用従動ギヤ33bと、第2共用従動ギヤ34bと、パーキングギヤ31と、ファイナルギヤ36aとが取り付けられており、ファイナルギヤ36aを介して差動ギヤ機構5が駆動される。したがって、カウンタ軸14が変速機3の出力軸に相当する。
第1共用従動ギヤ33bは、連結軸13に取り付けられた第3速用駆動ギヤ33aと噛合して第3速用駆動ギヤ33aとともに第3速用ギヤ対33を構成し、第2中間軸16に設けられた第2速用駆動ギヤ32aと噛合して第2速用駆動ギヤ32aとともに第2速用ギヤ対32を構成する。
第2共用従動ギヤ34bは、第1主軸11に設けられた第5速用駆動ギヤ35aと噛合して第5速用駆動ギヤ35aとともに第5速用ギヤ対35を構成し、第2中間軸16に設けられた第4速用駆動ギヤ34aと噛合して第4速用駆動ギヤ34aとともに第4速用ギヤ対34を構成する。
ファイナルギヤ36aは差動ギヤ機構5と噛合し、差動ギヤ機構5は駆動軸6を介して駆動輪7に連結されている。したがって、カウンタ軸14に伝達される駆動力はファイナルギヤ36a、差動ギヤ機構5、及び駆動軸6を介して、駆動輪7へと出力される。
リバース軸17には、第3アイドル従動ギヤ37dと、後進用駆動ギヤ38aと、後進用セレクタ53とが取り付けられている。第3アイドル従動ギヤ37dは、第1中間軸15に取り付けられた第1アイドル従動ギヤ37bと噛合し、アイドル駆動ギヤ37aと第1アイドル従動ギヤ37bとともに第2アイドルギヤ列37Bを構成する。
後進用駆動ギヤ38aは、第1主軸11に取り付けられた後進用従動ギヤ38bと噛合し、リバース軸17に相対回転自在に支持されている。後進用駆動ギヤ38aは、後進用従動ギヤ38bとともに後進用ギヤ列38を構成する。
後進用セレクタ53は、後進用駆動ギヤ38aのエンジン1とは反対側に設けられ、リバース軸17と後進用駆動ギヤ38aとを連結または開放する。後進用セレクタ53が後進用位置で接続されるときには、リバース軸17と後進用駆動ギヤ38aとが一体に回転し、後進用セレクタ53がニュートラル位置にあるときには、リバース軸17は後進用駆動ギヤ38aから開放される。
なお、第1変速用セレクタ51、第2変速用セレクタ52、後進用セレクタ53は、接続する軸とギヤの回転数を一致させる同期機構(シンクロメッシュ)のスリーブを油圧駆動することにより、軸とギヤとの接続/解除を行うものである。
以上のように構成された駆動装置によれば、ロック機構50、第1及び第2クラッチ21、22の連結/開放を制御するとともに第1変速用セレクタ51、第2変速用セレクタ52及び後進用セレクタ53の接続位置を制御することにより、エンジン1によって第1〜第5速走行及び後進走行を行うことができる。
なお、図1に示す駆動装置の基本的な構成(以下に説明する本実施形態に特有の構成を除く部分)は、国際公開WO2011/136235号公報に示されている。
図2は、図1に示すツインクラッチ20、変速用セレクタ51、52、53の同期機構などの変速機3内の潤滑部位(潤滑油の供給が必要な部位)へ潤滑油を供給する潤滑油供給装置の要部の構成を示す図であり、図3は図2に示す調圧弁102を拡大して示す図である。図2に示す潤滑油供給装置は、オイルポンプ101と、調圧弁102と、切換弁103と、電磁弁104と、オイルリザーバ105と、ストレーナ106と、油路111〜121とを備えている。
オイルポンプ101は、エンジン1によって駆動され、変速機3を格納するケースの下部に設けられたオイルリザーバ105からストレーナ106を介して潤滑油を汲み上げて加圧し、油路113に吐出する。したがって、オイルポンプ101の吐出流量は、エンジン1の回転数NEが増加するほど増加する。
調圧弁102は、油路113内の潤滑油圧(以下「ライン圧」という)PLを調圧するとともに、油路115に吐出する潤滑油流量をライン圧PLに応じた所定の特性となるように調整する。
調圧弁102は、ケーシング201と、ケーシング201内に摺動可能に設けられたスプール202と、ケーシング201の一端側(図の右側)に設けられ、スプール202をケーシング201の他端方向(図の左方向)へ付勢する弁ばね203と、ケーシング201内の他端側(図の左側)に設けられ、油路113と連通する圧力室204と、油路113に接続されたポート211〜213と、油路115に接続されたポート214と、油路112に接続されたポート215及び216とを有する。
スプール202は、ケーシング201の内径より小径の第1小径部202aと、第1小径部202aより小径の第2小径部202bとを有し、第1小径部202aとケーシング201との間に、流路抵抗が大きいチョーク部205を画成するとともに、第2小径部202bとケーシング201との間に連通室206を画成する。したがって、ポート211から流入する潤滑油は、連通室206及びチョーク部205を介してポート214から吐出される。
スプール202は、さらにケーシング201との間に連通室207及び208を画成する。連通室207及び208は、スプール202の位置に応じて、油路113に接続されたポート212と、油路112に接続されたポート215及び216とを連通可能に設けられている。
スプール202は圧力室204内の油圧が高くなるほど、弁ばね203の弾性力に抗して一端方向(右方向)へ移動し、潤滑油が通過するチョーク部205の長さ(有効チョーク部長)LCHが増加する。図2は、スプール202がケーシング201の左端部に押しつけられた状態、すなわちライン圧PLが低い状態を示し、図3は、スプール202がケーシング201の右端部に押しつけられた状態、すなわちライン圧PLが高い状態を示しており、スプール202は、ライン圧PLに応じて図2に示す左端位置から図3に示す右端位置までの間を移動可能である。
図2に示す状態では、ポート212はポート215及び216と連通しておらず、ライン圧PLが増加すると、ポート212がポート215及び216と連通し、ポート212から流入する潤滑油がポート215及び216から排出されて、油路112に戻される。したがって、ライン圧PLがほぼ一定値に維持される。
調圧弁102のポート214に接続された油路115は第1吐出口131に接続されるとともに、油路116を介して切換弁103に接続されており、油路116は切換弁103によって油路119または120と接続可能に構成されている。さらに油路115から分岐する油路117は第2吐出口132に接続されている。
また油路113は油路114を介して切換弁103に接続され、切換弁103によって油路121と接続可能に構成されている。油路121は第3吐出口133に接続されている。
電磁弁104は、開弁時に油路113を介して供給されるライン圧PLを油路118を介して切換弁103に供給する。切換弁103は、ケーシング301、スプール302、及び弁ばね303を備えており、電磁弁104が閉弁されているときは、図2に示されるように、スプール302がケーシング301の左端に位置する。したがって、油路116が油路120と連通し、第2吐出口132に供給される潤滑油量が増加する。
一方電磁弁104が開弁されているときは、油路118を介して供給されるライン圧PLによって、スプール302がケーシング301内を右方向に移動し、油路116が油路119と連通するとともに、油路114が油路121と連通する。したがって、第1吐出口131に供給される潤滑油量が増加するとともに、第3吐出口133に油路121を介して潤滑油が供給される。
電磁弁104は、変速機制御用の電子制御ユニット(ECU)400に接続されており、ECU400によって、変速機3の所定箇所(ツインクラッチ20,モータ2など)の温度、潤滑油の温度、及び車両の運転状態に応じて開閉制御される。
第1吐出口131は、ツインクラッチ20及び変速用セレクタ51等の同期機構の潤滑部位に潤滑油を供給する油路に接続され、第2吐出口132は、モータ2及び変速機構の同期機構以外の潤滑部位に潤滑油を供給する油路に接続され、第3吐出口133は図示しない油圧スイッチに潤滑油を供給する油路に接続されている。
以上のように構成される潤滑油供給装置の動作を次に説明する。
図4(a)は、エンジン1により駆動されるオイルポンプ101の回転数NPと、ライン圧PLとの関係を示す図であり、同図の実線L1は常温状態における関係を示し、破線L2は低温状態における関係を示す。すなわち、回転数NPが「0」から増加するのにともなってライン圧PLは上昇し、回転数NPが図に示す回転数NP1より高くなると、調圧弁102の調圧機能によってライン圧PLはほぼ一定に維持される。ただし低温時は、潤滑油の粘性が高まるため、高回転領域においてライン圧PLが上昇する。
図4(b)は、ライン圧PLと、調圧弁102の有効チョーク部長LCHとの関係を示しており、ライン圧PLが「0」であるとき最小値LMINとなり、ライン圧PLの増加に伴って直線的に最大値LMAXまで増加する。図3に示すように、スプール202の右端がケーシング201の右端に位置するとき、LCH=LMAXとなり、図2に示すようにスプール202の左端がケーシング201の左端に位置するとき、LCH=LMINとなる。
図4(c)は、ライン圧PLと、ポート214から吐出される潤滑油流量FLとの関係を示す図であり、実線L3が本実施形態における関係を示し、破線L4がチョーク部205が設けられていない従来の調圧弁を用いた場合の関係を示す。すなわち、本実施形態では、チョーク部205の作用によって、図4(b)に示すようにライン圧PLが高くなるほど、有効チョーク部長LCHが増加するため、ライン圧PLの増加に対して潤滑油流量FLの増加が、従来例(破線L4)と比較して抑制される。これにより、ポンプ回転数NP(エンジン回転数NE)が比較的低い(ライン圧PLが比較的低い)状態では、ポンプ回転数NP(ライン圧PL)の変化に応じて従来と同程度の流量変化特性、すなわちライン圧PLにほぼ比例する流量変化特性が得られるとともに、ポンプ回転数NP(エンジン回転数NE)が比較的高い(ライン圧PLが比較的高い)状態では、ポンプ回転数NP(ライン圧PL)の変化に対する流量変化量が抑制された特性、すなわちライン圧PLの変化に対する流量変化率(実線L3の傾き)が抑制された特性が得られる。その結果、ツインクラッチ20及び同期機構に供給する潤滑油量を適量に調整し、クラッチの引きずりトルクの増加を防止するとともに同期機構におけるインギヤ動作を円滑に行うことが可能となる。また、調圧弁102に設けたチョーク部205が潤滑油流量の調整機能を有するため、潤滑油流量を調整するために他の部材を設ける必要がなく、簡単な構成で良好な潤滑油量制御特性を実現できる。
図4(c)に示す特性は調圧弁102のポート214における流量特性を示しており、電磁弁104が閉弁しているときは、第1吐出口131から吐出される潤滑油の流量特性は、図4(c)に示す特性と同一となる。一方、電磁弁104が開弁しているときは、油路115だけでなく、油路116、切換弁103、及び油路119を経由する経路でも第1吐出口131に潤滑油が供給されるため、第1吐出口131からの吐出される潤滑油流量は増加するが、ライン圧PLとの関係は図4(c)に示す関係と同様のもの、すなわちライン圧PLが比較的高い領域で流量変化率が抑制された特性となる。
したがって、ECU400によって変速機3の所定箇所の温度、潤滑油温度、及び車両の運転状態に応じて電磁弁104の開閉制御を行うことにより、変速機3の作動状態に対応した適量の潤滑油をツインクラッチ20及び同期機構に供給することが可能となる。
本実施形態では、変速機3のツインクラッチ20以外の部分が変速機構に相当し、変速用セレクタ51等の同期機構が摩擦係合要素に相当し、エンジン1が原動機に相当する。また油路113及び115がそれぞれ第1油路及び第2油路に相当し、油路116及び119がそれぞれ第3油路及び第4油路に相当し、切換弁103が開閉弁に相当する。また調圧弁102のポート211及び214がそれぞれ第1ポート及び第2ポートに相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、ハイブリッド車両用の変速機の潤滑油供給装置に本発明を適用した例を示したが、原動機として内燃機関のみまたは電動機のみを備える車両の変速機の潤滑油供給装置にも適用可能である。
1 内燃機関(原動機)
3 変速機
11 第1主軸
12 第2主軸
20 ツインクラッチ
101 オイルポンプ
102 調圧弁
103 切換弁(開閉弁)
113 油路(第1油路)
115 油路(第2油路)
116 油路(第3油路)
119 油路(第4油路)
211 ポート(第1ポート)
214 ポート(第2ポート)

Claims (3)

  1. 複数の摩擦係合要素を有する変速機構と、原動機の駆動力が伝達される入力軸と前記変速機構の主軸との間に設けられたクラッチとを備える変速機の潤滑油供給装置において、
    前記原動機によって駆動され、前記変速機構及びクラッチに供給する潤滑油を加圧するオイルポンプと、
    該オイルポンプの吐出圧をライン圧に調整するための調圧弁と、
    前記オイルポンプから前記調圧弁へ潤滑油を供給する第1油路と、
    前記調圧弁から前記クラッチへ潤滑油を供給する第2油路とを備え、
    前記調圧弁は、
    ケーシングと、
    該ケーシング内に摺動可能に設けられたスプールと、
    前記ケーシングの一端側に設けられ、前記スプールを前記ケーシングの他端方向へ付勢する弁ばねと、
    前記ケーシング内の前記他端側に設けられ、前記第1油路と連通する圧力室と、
    前記第1油路と接続された第1ポートと、
    前記第2油路と接続された第2ポートとを有し、
    前記スプールは前記ケーシングの内径より小径の第1小径部と、該第1小径部より小径の第2小径部とを有し、前記第1小径部と前記ケーシングとの間にチョーク部を画成するとともに、前記第2小径部と前記ケーシングとの間に連通室を画成し、該連通室を画成する前記スプールの外周部には、前記チョーク部に隣接する部位に、前記チョーク部に近づくほど流路が狭くなるテーパー部が設けられ、
    前記第1ポートから流入する潤滑油は、前記連通室及びチョーク部を介して前記第2ポートから吐出されるように構成されており、
    前記スプールは前記圧力室内の油圧が高くなるほど、前記弁ばねの弾性力に抗して前記一端方向へ移動し、前記潤滑油が通過する前記チョーク部の長さが増加するように構成されており、
    前記チョーク部の長さが増加することによって、前記圧力室内の油圧の変化に対する、前記第2ポートから吐出される潤滑油の流量の変化率が減少することを特徴とする変速機の潤滑油供給装置。
  2. 前記第2油路は前記クラッチとともに前記摩擦係合要素にも潤滑油を供給することを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑油供給装置。
  3. 開閉弁と、前記第2油路から分岐し、前記開閉弁に接続された第3油路と、前記開閉弁と前記第2油路とを接続する第4油路とを備え、
    前記開閉弁は前記変速機の作動状態に応じて開閉制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機の潤滑油供給装置。
JP2012084255A 2012-04-02 2012-04-02 変速機の潤滑油供給装置 Expired - Fee Related JP6005384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012084255A JP6005384B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 変速機の潤滑油供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012084255A JP6005384B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 変速機の潤滑油供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013213543A JP2013213543A (ja) 2013-10-17
JP6005384B2 true JP6005384B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=49587005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012084255A Expired - Fee Related JP6005384B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 変速機の潤滑油供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6005384B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106062436B (zh) * 2014-03-31 2018-01-02 本田技研工业株式会社 车辆用驻车锁定装置
KR101827102B1 (ko) * 2016-04-28 2018-02-07 현대자동차주식회사 차량용 유량 공급 시스템 및 제어 방법
CN115574078A (zh) * 2022-12-08 2023-01-06 盛瑞传动股份有限公司 油路控制装置、油路系统以及车辆

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632218A (ja) * 1992-07-16 1994-02-08 Toyota Motor Corp 液圧制御装置
JP3296254B2 (ja) * 1997-07-11 2002-06-24 日産自動車株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP4414077B2 (ja) * 2000-09-08 2010-02-10 本田技研工業株式会社 オートマチックトランスミッション用チョークバルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013213543A (ja) 2013-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6048576B2 (ja) 油供給装置
JP6036277B2 (ja) 車両用伝動装置
JP6130860B2 (ja) オイル供給装置
US8413437B2 (en) Transmission hydraulic control system having independently controlled stator cooling flow
JP5177123B2 (ja) 動力伝達装置
CN110242744B (zh) 变速器和液压控制系统
CN110431332B (zh) 油供给装置
JP2011075061A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
WO2008130059A1 (ja) 油圧制御装置
JP6005384B2 (ja) 変速機の潤滑油供給装置
US10557547B2 (en) Hydraulic control device
JP5772413B2 (ja) 自動変速機用油圧制御装置
US20190011046A1 (en) Hydraulic circuit to enable unidirectional flow under forward and reverse positive displacement pump rotation
JP2018146019A (ja) 油供給装置
JP6954162B2 (ja) 油圧作動式変速機
JP5233693B2 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5267258B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2013204543A (ja) 車両用エンジンの油圧回路装置
JP2013174259A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP6879787B2 (ja) 動力伝達装置
JP7207823B2 (ja) オイル供給装置
JP2018100736A (ja) 摩擦締結要素の潤滑制御装置
KR20200047337A (ko) 유압 기어 박스 액츄에이터
JP2019148284A (ja) 油供給装置
JP2016102564A (ja) 動力伝達機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6005384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees