JP6091329B2 - 屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材 - Google Patents
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Z8722)を有するものであり、20〜50%であることがより好ましい。可視光透過率が15%未満であると、火災発生時に膜材の向こう側の状況を的確に認識する事ができないことがあり、特に日中の火災においては、周辺が明るい為膜材越しでは火災の発生に気づかず、避難の遅れにつながる事がある。一方、本発明においては、可視光透過率が55%を超える膜材を得るのは困難である。
1、耐炎性能
実施例・比較例で作成した膜材について、建築基準法第2条第9号の二のロ(防火戸
その他の政令で定める防火設備)の認定に係る性能評価法に準じて、耐炎性能を評価し
た。ただし、試験に供した膜材の大きさは幅200cm×高さ100mとし、幅190
cm×高さ90cmの開口部を有する標準仕様の周壁(木造軸組工法に厚さ12.5m
mの石膏ボードの2枚重ね張り)の、開口部内側(加熱側)に、試料固定用の鉄枠
(枠部幅5cm)を介して隙間がない様固定し、ISO834に準拠した標準加熱曲線
に従って加熱を行い、20分(加熱温度781℃)及び30分(加熱温度842℃)の
時点で、下記の項目についてそれぞれ以下の様に評価・判定した。
(1)非加熱面への火炎の噴出
A1:非加熱側への火炎の噴出がない
A2:非加熱側への火炎の噴出があったが10秒以内であった
B:非加熱側へ10秒を超えて継続する火炎の噴出があった
*判定:A1およびA2を適合とし、Bを不適合とした
(2)非加熱面での発炎の有無
A1:非加熱側に発炎を生じない
A2:非加熱側に発炎を生じたが、10秒以内であった
B:非加熱側に10秒を超えて継続する発炎を生じた
*判定:A1およびA2を適合とし、Bを不適合とした
(3)火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間の有無
A:火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間を発生しない
B:火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間を発生した
*判定:Aを適合とし、Bを不適合とした
2、燃焼試験(ASTM−E1354:コーンカロリーメーター試験法)
実施例及び比較例で得た膜材に対して、輻射電気ヒーターによる50kW/m2の輻射
熱を20分間照射する発熱性試験を行い、20分間の総発熱量と発熱速度を測定すると
ともに、試験後の膜材外観を観察し、以下の様に判定した。(いずれもAを適合とし、
Bを不適合とした)
(1)総発熱量
A:8MJ/m2以下
B:8MJ/m2を越えた
(2)発熱速度
A:10秒以上継続して200kW/m2を超えない
B:10秒以上継続して200kW/m2を超えた
(3)外観観察
A:直径0.5mmを超えるピンホール陥没痕の発生がない
B:直径0.5mmを超えるピンホール陥没痕が発生した
3、屈曲耐久性
JISP8115 紙及び板紙のMIT型試験機による耐折り強さ試験方法に準じて、
試験片に9.8Nの荷重を掛けた状態で往復折り曲げを繰返し、膜材が破断した時の
折り曲げ回数(1往復で1回とする)を記録した。なお、膜材の縦(経)方向及び
横(緯)方向とも各5点の試験片について試験を行い、縦横それぞれの平均回数をとり、
その値について以下の様に評価した。
A1:縦横とも30000回以上であり、屈曲耐久性に優れた膜材である
A2:縦横何れか一方、或いは両方が30000回未満であるが、縦横とも20000
回以上であり、屈曲耐久性を有する膜材である。
B:縦横何れか一方、或いは両方が20000回未満であり、屈曲耐久性の劣る膜材で
ある
*判定:A1およびA2を適合とし、Bを不適合とした
4、可視光透過率
実施例及び比較例で得た膜材の可視光透過率を、分光側色計CM−3600d(コニカ
ミノルタ(株)製)を使用しJISZ 8722に従って測定した。
<基布>
1350dtexのガラス(Eガラス)マルチフィラメント(フィラメント単糸直径6
μm)糸条を、経糸及び緯糸に用いた平織布(織密度:経糸29本/インチ×緯糸32本/インチ)を、ガラスクロス製基布1(質量340g/m2、空隙率0%)として用いた。
<撥油処理>
上記ガラスクロス製基布1を下記配合1のフッ素系化合物含有撥油処理組成物に浸漬し、引き上げると同時にマングルロールで圧搾し、基布に撥油処理剤組成物を完全に含浸させた。次いで、オーブン内で140℃×1分加熱して、フッ素系化合物で全体を撥油処理されたガラス繊維製基布を得た。(付着量:固形分で1.7g/m2 ・・・ガラスクロス製基布の質量に対して0.5質量%)
(配合1)フッ素系化合物撥油処理組成物
フッ素系撥油処理剤 5質量部
(旭硝子(株)社製:商品名「アサヒガードE−300D」)
水 95質量部
<難燃性樹脂被覆層の形成>
撥油処理されたガラスクロス製基布を、下記配合2の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物からなるペーストゾルに浸漬し、引き上げると同時にマングルロールで圧搾し、次いでオーブン内で190℃×1分加熱して、撥油処理したガラスクロス製基布上に、両面合わせて100g/m2の難燃性樹脂被覆層を有する実施例1の膜材を得た。なお、配合2において、反応性ウレタン樹脂としてポリエステルポリオールとイソシアヌレート化HDIからなる2液硬化型ウレタン樹脂を用い、熱線反射性粒子として波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子を用いた。得られた膜材において、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.7質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれており、ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比は1:0.29であった。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
(配合2)軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子 6質量部
(メルク(株)製:商品名「ソーラーフレア870」)
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 6質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 3質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合3の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして実施例2の膜材を得た。配合3において、熱線反射性粒子として、干渉雲母粒子に代えて、重量平均粒子径1.0μmの酸化チタン粒子(ルチル型)を用いた。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて105g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比は1:0.31)であった。難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.6質量%、熱線反射性粒子が5.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
(配合3) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
重量平均粒子径1.0μmの酸化チタン粒子(ルチル型) 10質量部
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 6質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 3質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合4の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして実施例3の膜材を得た。配合4において、熱線反射性粒子として、配合2で用いた干渉雲母粒子と配合3で用いた酸化チタン粒子(ルチル型)を併用して用いた。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて105g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比は1:0.31)であった。難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.5質量%、熱線反射性粒子が4.0質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
(配合4) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子 3質量部
(メルク(株)製:商品名「ソーラーフレア870」)
重量平均粒子径1.0μmの酸化チタン粒子(ルチル型) 5質量部
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 6質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 3質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合5の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして実施例4の膜材を得た。配合5において、2液硬化型ウレタン系樹脂の代わりに、イソシアネート末端を有するウレタンプレポリマーからなる1液硬化型ウレタン系樹脂を用いた。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は両面合わせて100g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.29)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が5.2質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
(配合5) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子 6質量部
(メルク(株)製:商品名「ソーラーフレア870」)
1液硬化型ウレタンプレポリマー(固形分100%) 10質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネート2011」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
ガラスクロス製基布1の代わりに、375dtexのガラス(Eガラス)マルチフィラメント(フィラメント単糸直径9μm)糸条を経糸及び緯糸に用いた平織布(織密度:経糸32本/インチ×緯糸32本/インチ、質量100g/m2、空隙率2.5%)からなるガラスクロス製基布2を用い、配合2の希釈溶剤を5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、実施例5の膜材を得た。ガラスクロス製基布2に対する撥油処理剤の付着量は固形分で1.7g/m2(ガラスクロス製基布の質量に対して0.5質量%)であり、得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて110g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:1.1)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.7質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
配合2の代わりに配合3を用い、配合3の希釈溶剤を5質量部とした以外は、実施例5と同様にして、実施例6の膜材を得た。ガラスクロス製基布2に対する撥油処理剤の付着量は固形分で1.7g/m2(ガラスクロス製基布の質量に対して0.5質量%)であり、得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて117g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:1.2)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.7質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表1に示す。
撥油処理を省略した以外は、実施例1と同様にして比較例1の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて160g/m2(ガラスクロス製基布の質量と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.47)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.7質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
撥油処理を省略した以外は、実施例2と同様にして比較例2の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて165g/m2(ガラスクロス製基布の質量と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.49)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.5質量%、熱線反射性粒子が5.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
配合1のフッ素系化合物撥油処理組成物の代わりに下記配合6のパラフィン系撥水処理組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして比較例3の膜材を得た。ガラスクロス製基布に対するパラフィン系撥水処理の付着量は固形分で1.6g/m2 (ガラスクロス製基布の質量に対して0.5質量%)、得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は、両面合わせて120g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥水処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.35)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.7質量%、熱線反射性粒子が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
(配合6)撥水処理組成物
パラフィン系撥水処理剤 8質量部
(大原パラジウム(株)社製:商品名「パラジウムNT」)
水 92質量部
配合2の代わりに下記配合7の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較例4の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は両面合わせて100g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.29)、難燃性樹脂被覆層に対して熱線反射性粒子は3.3質量%含まれていたが、反応性ウレタン樹脂を含んでいなかった。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
(配合7) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子 6質量部
(メルク(株)製:商品名「ソーラーフレア870」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合8の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較例4の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は両面合わせて100g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.29)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が12.8質量%、熱線反射性粒子が2.9質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
(配合8) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
波長900nmに反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子 6質量部
(メルク(株)製:商品名「ソーラーフレア870」)
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 15質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 12質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合9の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較例5の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は両面合わせて100g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.29)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が4.8質量%含まれていたが、熱線反射性粒子を含んでいなかった。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
(配合9) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 6質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 3質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
配合2の代わりに下記配合10の軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物から難燃性樹脂被覆層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較例6の膜材を得た。得られた膜材の難燃性樹脂被覆層の質量は両面合わせて120g/m2(ガラスクロス製基布の質量(撥油処理前)と難燃性樹脂被覆層との質量比1:0.35)、難燃性樹脂被覆層に対して反応性ウレタン樹脂が3.1質量%含まれていた。この膜材を各種試験に供した結果を表2に示す。
(配合10) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(数平均分子量1700) 100質量部
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤粒子) 10質量部
水酸化マグネシウム(難燃剤) 50質量部
熱膨張性黒鉛 50質量部
(東ソー(株)社製:商品名「フレームカットGREP−EG」)
ポリエステル系ポリオール(固形分100%) 6質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「ニッポラン1004」)
イソシアヌレート化HDI(固形分100%) 3質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製:商品名「コロネートHX」)
安定剤:Ba−Zn系 2質量部
紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系 0.5質量部
希釈溶剤:トルエン 20質量部
2:ガラスクロス製基布(フッ素系化合物で撥油処理)
2−1:経糸条
2−2:緯糸条
3:難燃性樹脂被覆層(熱線反射性粒子含有)
Claims (5)
- ガラスクロス製基布の両面に、難燃性樹脂被覆層が形成された可撓性膜材であって、前記ガラスクロス製基布の全体がフッ素系化合物で撥油処理されており、前記難燃性樹脂被覆層が、反応性ウレタン樹脂および熱線反射性粒子を含む軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物の塗工硬化物により形成され、かつ、前記ガラスクロス製基布の内部に前記熱線反射性粒子を含まない状態で形成され、前記難燃性樹脂被覆層に対して前記反応性ウレタン樹脂を3〜10質量%、前記熱線反射性粒子を1〜10質量%それぞれ含み、前記可撓性膜材の可視光透過率(JIS Z8722)が15〜55%であることを特徴とする、屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材。
- 前記反応性ウレタン樹脂が、1液硬化型ウレタン系樹脂、または、2液硬化型ウレタン系樹脂から選ばれる1種、または2種以上である、請求項1に記載の屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材。
- 前記熱線反射性粒子が、波長800nm〜2500nmの赤外領域に、少なくとも一つの反射ピークを有する薄片状の干渉雲母粒子である、請求項1または2に記載の屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材。
- 前記ガラスクロス製基布が、ガラスマルチフィラメント糸条を製織してなる織布であり、かつ、質量90〜400g/m2、空隙率0〜5%を有する、請求項1から3いずれか1項に記載の屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材。
- 前記ガラスクロス製基布の質量及び前記難燃性樹脂被覆層との質量比が1:0.25〜1:3である、請求項1から4いずれか1項に記載の屈曲耐久性及び耐炎性に優れた膜材。
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JP2014226841A (ja) | 2014-12-08 |
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