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JP6079350B2 - ロボット制御方法、ロボット制御装置、ロボット及びロボット制御プログラム - Google Patents

ロボット制御方法、ロボット制御装置、ロボット及びロボット制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ロボット制御方法、ロボット制御装置、ロボット及びロボット制御プログラムに関する。
特許文献1には、従来の物体把持装置の制御方法に制御目標値の設定変更と制御系パラメーターの変更に関する学習機能を追加し、過去に把持経験のある物体と同程度の硬さの物体の把持を行う場合に把持達成までに要する時間を短縮することが記載されている。
特開平10−249767号公報
特許文献1に記載の発明は、過去の把持履歴を使って、把持成功までの試行回数を少なくする点に特徴がある。特許文献1に記載の発明では、把持動作のみが対象であるため、データベースに蓄えられる履歴におけるパラメーターの組み合わせは一通りである。したがって、特許文献1に記載の発明においては、学習機能においてパラメーターの比較を行うときに、データベースに蓄えらえた過去の履歴を全て使用することができる。
しかしながら、ロボットを用いて把持した対象物を移動等させる場合は、単にロボットを用いて対象物を把持する場合と比較して、様々なパラメーターが存在する。例えば、対象物を移動させる場合には、移動開始位置、移動先の位置、中継点、速度等の複数のパラメーターが存在する。また、対象物に対する一連の動作は、移動開始位置、移動先の位置、中継点、速度等の複数のパラメーターの一部又は全てを組み合わせることにより規定される。そのため、過去の履歴としてデータベースに蓄えられるデータにおいては、パラメーターの組み合わせが複数存在する。
したがって、学習機能においてパラメーターの比較を行うときに、単にデータベースに蓄えられた過去の履歴を用いることはできず、ロボットを用いて把持した対象物を移動等させる場合に特許文献1に記載の発明を適用することはできない。
本発明は、把持した対象物の移動等の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果に基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができるロボット制御方法、ロボット制御装置、ロボット及びロボット制御プログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の第一の態様は、ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御方法であって、前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得し、かつ前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第1のステップと、前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出する第2のステップと、前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出する第3のステップと、前記選出された最適なシナリオを出力する第4のステップと、を含むことを特徴とする。
第一の態様によれば、ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得する。また、ロボットの目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する。そして、第1の実行情報から、シナリオが示す作業内容が目的の作業の内容と同一、かつ第1のパラメーターの選択値が第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出する。第2の実行情報の実行ログに含まれるシナリオから、目的の作業に最適なシナリオを選出し、選出されたシナリオを出力する。これにより、目的の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果のうちのシナリオが示す作業内容が目的の作業の内容と同一の実行ログに基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができる。また、目的の作業に近い環境で、過去に成功した作業結果を選出することにより、現実的、実用的、汎用的、かつ柔軟にロボットを制御することができる。
ここで、前記第1のステップでは、前記第1のパラメーター及び前記第2のパラメーターとして、前記ロボットを移動させる速度に関する情報である速度情報を取得してもよい。これにより、実行結果に大きな影響を与える速度情報を、目的の作業に近い環境の実行結果の抽出に用いることができる。
ここで、前記実行ログ及び前記指示情報は、前記ロボットを移動させる速度に関する情報である速度情報を含み、前記第2のステップでは、前記第1の実行情報から、前記指示情報の速度情報と同一の速度情報が関連付けられた実行ログを抽出してもよい。これにより、実行結果に大きな影響を与える速度情報が一致する実行ログのみを用いてシナリオを選出することで、より適切なシナリオを選出することができる。
ここで、前記第2のステップでは、前記第1のパラメーターの選択値と前記第2のパラメーターの選択値との差が大きいほど値が小さくなる算出式を用いて算出した類似度に基づいて、第2の実行情報を抽出してもよい。これにより、目的の作業に近い環境の実行結果を抽出することができる。
上記の課題を解決するための本発明の第二の態様は、ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御装置であって、前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得する第1の取得部と、前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第2の取得部と、前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出するシナリオ群抽出部と、前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出するシナリオ選出部と、前記選出された最適なシナリオを出力する出力部と、を備えることを特徴とする。これにより、把持した対象物の移動等の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果のうちのシナリオが示す作業内容が目的の作業の内容と同一の実行ログに基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができる。また、目的の作業に近い環境で、過去に成功した作業結果を選出することにより、現実的、実用的、汎用的、かつ柔軟にロボットを制御することができる。
上記の課題を解決するための本発明の第三の態様は、ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットの可動部に目的の作業を行わせるロボットであって、前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得する第1の取得部と、前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第2の取得部と、前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出するシナリオ群抽出部と、前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出するシナリオ選出部と、前記選出された最適なシナリオを用いて前記可動部を制御する駆動制御部と、を備えることを特徴とする。これにより、把持した対象物の移動等の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果のうちのシナリオが示す作業内容が目的の作業の内容と同一の実行ログに基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができる。また、目的の作業に近い環境で、過去に成功した作業結果を選出することにより、現実的、実用的、汎用的、かつ柔軟にロボットを制御することができる。
上記の課題を解決するための本発明の第四の態様は、ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御プログラムであって、前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得し、かつ前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第1のステップと、前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出する第2のステップと、前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出する第3のステップと、前記選出された最適なシナリオを出力する第4のステップと、を演算装置に実行させることを特徴とする。これにより、把持した対象物の移動等の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果のうちのシナリオが示す作業内容が目的の作業の内容と同一の実行ログに基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができる。また、目的の作業に近い環境で、過去に成功した作業結果を選出することにより、現実的、実用的、汎用的、かつ柔軟にロボットを制御することができる。
本発明の第1の実施形態に係るロボットシステム1の概略構成の一例を示す図である。 制御装置の機能構成の一例を示す図である。 ライブラリー記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 各シナリオに対して、パラメーターが異なる場合のハンドの移動経路を模式的に示す図である。 実行ログテーブルの構成の一例を示す図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 ロボットシステム1のシナリオ決定処理の一例を示すフロー図である。 ロボットシステム1のシナリオ群A抽出処理の一例を示すフロー図である。 シナリオS選出処理の一例を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るロボットシステム2のシナリオ決定処理の一例を示すフロー図である。 ロボットシステム2のシナリオ群A抽出処理の一例を示すフロー図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるロボットシステム1の構成の一例を示すシステム構成図である。本実施形態におけるロボットシステム1は、主として、ロボット10と、制御装置20と、第1撮像部30と、第2撮像部31と、を備える。
ロボット10は、2本のアームを有するアーム型のロボットである。本実施の形態では、2本のアーム11を備えた双腕ロボットを例に説明するが、ロボット10のアーム11の数は1本でも構わない。
アーム11は、複数のジョイント(関節)12と、複数のリンク13と備える。
アーム11の先端には、ロボット10の操作対象物であるワークAを把持したり、道具を把持して対象物に対して所定の作業を行ったりすることが可能なハンド14(いわゆるエンドエフェクター又は手先効果器)が設けられる。アーム11及びハンド14は、本発明の可動部に相当する。
ジョイント12及びハンド14には、それらを動作させるためのアクチュエーター(図示せず)が設けられる。アクチュエーターは、例えば、サーボモーターやエンコーダーなどを備える。エンコーダーが出力するエンコーダー値は、制御装置20によるロボット10のフィードバック制御に使用される。
ハンド14の内部又はアーム11の先端等には、力覚センサー(図示せず)が設けられる。力覚センサーは、ハンド14に加わる力を検出する。力覚センサーとしては、例えば、並進3軸方向の力成分と、回転3軸回りのモーメント成分の6成分を同時に検出することができる6軸力覚センサーを用いることができる。また、力覚センサーで使用される物理量は、電流、電圧、電荷量、インダクタンス、ひずみ、抵抗、電磁誘導、磁気、空気圧、光等である。力覚センサーは、所望の物理量を電気信号に変換することにより、6成分を検出可能である。なお、力覚センサーは、6軸に限らず、例えば3軸でもよい。また、力覚センサーを設ける位置は、ハンド14に加わる力を検出できるのであれば、特に限定されるものではない。
なお、ロボット10の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。一般的な把持ロボットが備える構成を排除するものではない。例えば、図1では6軸のアームが示されているが、軸数(ジョイント数)をさらに増加させてもよいし、減らしてもよい。リンクの数を増減させてもよい。また、アーム、ハンド、リンク、ジョイント等の各種部材の形状、大きさ、配置、構造等も適宜変更してよい。また、エンドエフェクターはハンド14に限られない。
制御装置20は、ロボット10の全体を制御する処理を行う。制御装置20は、ロボット10の本体とは離れた場所に設置してもよいし、ロボット10等に内蔵してもよい。制御装置20がロボット10の本体と離れた場所に設置されている場合には、制御装置20は、有線又は無線でロボット10と接続される。
第1撮像部30、第2撮像部31は、ロボット10の作業領域付近をそれぞれ異なる角度から撮像して、画像データを生成するユニットである。第1撮像部30、第2撮像部31は、例えば、カメラを含み、作業台、天井、壁などに設けられる。本実施の形態では、第1撮像部30及び第2撮像部31は作業台に設けられる。第1撮像部30、第2撮像部31としては、可視光カメラ、赤外線カメラ等を採用することができる。
次に、ロボットシステム1の機能構成例について説明する。図2は、制御装置20の機能ブロック図の一例である。制御装置20は、主として、情報取得部201と、シナリオ選出部202と、ロボット駆動部203と、ライブラリー記憶部204と、実行ログ記憶部205とを有する。
情報取得部201は、入力装置25(図6参照)等から入力されたゴールG及び速度レベルを取得する。ゴールGとは、ロボット10に行わせたい作業の内容を示す情報である。ゴールGは、作業内容と、作業内容を定める変数(パラメーター)とを含む。ここで、作業内容は、例えば「Move A from XS to XE」のような形式であり、「Move A from XS to XE」は、ワークAをXSからXEへ移動させることを意味する。パラメーターは、例えば、作業内容に含まれるパラメーター(ワークA、位置XS、位置XE)と、その他のパラメーターである速度レベルとを含む。なお、速度レベルとは、ハンド14を移動させる速度であり、例えばハンド14がワークAを把持している場合には、ワークAを移動させる速度である。情報取得部201は、本発明の第1の取得部に相当する。ゴールGは、本発明の指示情報に相当する。ゴールGに含まれるパラメーターは、本発明の第2のパラメーターに相当する。
シナリオ選出部202は、ライブラリー記憶部204(後に詳述)に格納された情報及び実行ログ記憶部205(後に詳述)に格納された実行ログに基づいて、任意のシナリオを1個選出する。本実施形態では、ロボット駆動部203で解釈可能な動作命令群を「シナリオ」と呼ぶ。シナリオは、動作を実現するために必要なロボットの単位動作を複数組み合わせたものである。例えば、動作が「ワークAを目的位置Dに置く」である場合、動作命令群は、「ワークAに(ワークAの位置に)手先を移動する」、「ワークAを把持する」、「位置Dに手先を移動する」「ワークAを解放する」などとすることができる。シナリオ選出部202が行う処理については、後に詳述する。シナリオ選出部202は、本発明の第2の取得部、シナリオ群抽出部、及びシナリオ選出部に相当する。
ロボット駆動部203は、ロボット10の現在の状態(例えば、ジョイントの角度、手先の位置、力覚センサーなどのセンサーの出力値など)を特定する情報等をロボット10から取得し、ロボット10の周囲の環境の現在の状態(例えば、ワークAの位置及びワークAが空間を占める領域、障害物の位置及び障害物が空間を占める領域など)を特定する情報等を第1撮像部30及び第2撮像部31からを取得する。そして、ロボット駆動部203は、取得した情報に基づいて、シナリオ選出部202で選出されたシナリオでワークAを移動させるようにロボット10を制御する。ロボット駆動部203の処理は、公知の技術により実現できるので、詳細な説明は省略する。ロボット駆動部203は、本発明の駆動制御部に相当する。
ライブラリー記憶部204には、複数の動作命令群で構成されるシナリオが複数記憶される。図3は、ライブラリー記憶部204に記録されるデータ構成の一例を示す図である。
図3に示すように、ライブラリー記憶部204には、シナリオの識別情報であるシナリオ名と、作業内容と、作業内容を構成する動作命令群とが、シナリオ毎に関連付けられて記憶されている。
ここで、シナリオ名、作業内容及び動作命令群について、シナリオ名がシナリオ1の場合を例に説明する。シナリオ1の作業内容は、「Move A from XS to XE」であり、ワークAをXSからXEへ移動させるという内容である。作業内容は、本発明のシナリオが示す作業内容に相当する。
シナリオ1の作業内容「Move A from XS to XE」は、「Move to XS」、「Grasp A」、「Move from XS to X1」、「Move from X1 to XE」、及び「Release A」の複数の動作命令(動作命令群)からなる。
動作命令「Move to XS」は、ハンド14の位置を位置XSへ移動させる、という動作命令である。
動作命令「Grasp A」は、ハンド14でワークAを把持する、という動作命令である。
動作命令「Move from XS to X1」は、ハンド14の位置を位置XSから位置X1へ移動させる、という動作命令である。
動作命令「Move from X1 to XE」は、ハンド14の位置を位置X1から位置XEへ移動させる、という動作命令である。
動作命令「Release A」ハンドで把持されたワークAを解放する、という動作命令である。
ここで、シナリオ中、大文字で表示されたワークA、位置XS、位置X1、位置XEは、変更可能なパラメーターである。このパラメーターは、本発明の第1のパラメーターに相当する。
図4(A)、(B)、(C)は、複数のシナリオに対し、パラメーターが異なる場合のハンド14の移動経路を模式的に示す図である。図4(A)、(B)、(C)における[1]、[2]等の数字は、実行ログ番号(後に詳述、図5参照)を示している。また、図4(A)、(B)、(C)においては、シナリオ1でハンド14を移動させた場合を実線で示し、シナリオ2(図3参照)でハンド14を移動させた場合を一点鎖線で示し、シナリオ3(図3参照)でハンド14を移動させた場合を二点鎖線で示す。
図4に示すように、シナリオが異なれば、異なる経路でハンド14が移動する。例えば、図3に示すように、シナリオ1、シナリオ2、及びシナリオ3の作業内容は、全て「Move A from XS to XE」である。しかしながら、シナリオ1、シナリオ2、及びシナリオ3は動作命令群が異なるため、図4に示すように、シナリオ1でハンド14を移動させた場合と、シナリオ2でハンド14を移動させた場合と、シナリオ3でハンド14を移動させた場合とでは、異なる経路でハンド14が移動する。
また、同じシナリオの場合であっても、パラメーターが異なれば、異なる経路でハンド14が移動する。例えば、シナリオ1でハンド14を移動させた場合であっても、パラメーターである位置XS、位置X1、位置XEが異なると、異なる経路でハンド14が移動する。
なお、図3及び図4は、シナリオ及びハンド14の移動経路のあくまで一例を示したものであり、図3及び図4に示す場合に限られるものではない。
図2の説明に戻る。実行ログ記憶部205には、ロボット10が過去に実行した結果である実行ログが格納されている。実行ログ記憶部205には、図5に示すように、主として、実行ログを特定する実行ログ番号を格納する番号格納領域2051と、シナリオを特定するシナリオ名を格納するシナリオ名格納領域2052と、シナリオを定めるパラメーターを格納するパラメーター格納領域2053と、シナリオの実行結果を格納する実行結果格納領域2054とが互いに関連付けられた実行ログテーブルが格納されており、実行ログテーブル内に実行ログが格納されている。
パラメーター格納領域2053は、ライブラリー記憶部204に格納されたシナリオに登場するパラメーターの全てに対して、パラメーターの情報を格納するための格納領域を有する。本実施の形態では、パラメーター格納領域2053は、主として、ワークAに関する情報が格納されるA格納領域2053aと、位置XSに関する情報が格納されるXS格納領域2053bと、位置XEに関する情報が格納されるXE格納領域2053cと、位置X1に関する情報が格納されるX1格納領域2053dと、位置X2に関する情報が格納されるX2格納領域2053eと、ハンド14の移動速度を示す速度レベルが格納される速度格納領域2053fと、を有する。他のパラメーターについては、図示を省略する。パラメーター格納領域2053に格納される値は、本発明の第1のパラメーターの選択値に相当する。速度レベルは、本発明の速度情報に相当する。
なお、パラメーター格納領域2053は、全てのパラメーター格納する領域を有するため、シナリオによっては使用しないパラメーターが存在する。使用しないパラメーターについては、パラメーター格納領域2053に、例えば、使用しないことを示す「‐」が格納される。
図6は、制御装置20の概略構成の一例を示すブロック図である。図示するように、例えばコンピューターなどで構成される制御装置20は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)21と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)や不揮発性の記憶装置であるROM(Read only Memory)からなるメモリー22と、外部記憶装置23と、ロボット10等の外部の装置と通信を行う通信装置24と、マウスやキーボード等の入力装置25と、ディスプレイ等の出力装置26と、制御装置20と他のユニットを接続するインターフェイス(I/F)27とを備える。
各機能部は、例えば、CPU21が外部記憶装置23等に格納された所定のプログラムをメモリー22等に読み出して実行すること、及びCPU21がメモリー22又は外部記憶装置23を利用することにより実現される。なお、所定のプログラムは、例えば、予め外部記憶装置23等にインストールされてもよいし、通信装置24を介してネットワークからダウンロードされてインストール又は更新されてもよい。
以上のロボットシステム1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。制御装置20の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、ロボット10が制御装置20の少なくとも一部の機能や、第1撮像部30及び第2撮像部31を備えていてもよい。また、一般的なロボットシステムが備える構成を排除するものではない。
次に、本実施形態における、上記構成からなるロボットシステム1の特徴的な処理について説明する。
図7は、シナリオ選出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、任意のタイミングで、例えば、図示しないボタン等を介してシナリオ選出の開始指示が入力されることにより開始される。
情報取得部201は、入力装置25等を介して入力されたゴールGを取得し、シナリオ選出部202に出力する(ステップS100、本発明の第1のステップに相当)。
シナリオ選出部202は、ライブラリー記憶部204からシナリオの内容を取得し、かつ実行ログ記憶部205に格納されている実行ログを取得する(本発明の第1のステップに相当する)。そして、シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205に格納されている実行ログからシナリオ群Aを抽出する(ステップS102、本発明の第2のステップに相当する)。ここで、ステップS102の処理について、詳細に説明する。
図8は、シナリオ群A抽出処理の流れを示すフローチャートである。
シナリオ選出部202は、Jを1に設定する(ステップS1021)。なお、Jは、実行ログ記憶部205に格納された実行ログ番号を示す数値(ここでは自然数)である。
シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがあるか否かを判断する(ステップS1022)。
実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがある場合(ステップS102でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログのシナリオの作業内容が、ステップS100で取得されたゴールGの作業内容と一致するか否かを判断する(ステップS1023)。ステップS1023の処理について、J=1であり、ステップS100で取得されたゴールGの作業内容が「Move A from XS to XE」である場合を例に説明する。
J=1であるため、シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205から1番の実行ログを取得する。1番の実行ログのシナリオ名はシナリオ1であるため、シナリオ選出部202は、ライブラリー記憶部204からシナリオ1の作業内容を取得する。シナリオ1の作業内容は、「Move A from XS to XE」である。
なお、本実施の形態では、実行ログ記憶部205にシナリオ名のみが含まれ、シナリオの詳細はライブラリー記憶部204に記憶されているため、シナリオ選出部202は、ライブラリー記憶部204及び実行ログ記憶部205から情報を取得する。ただし、実行ログ記憶部205にシナリオの詳細が記憶されている場合には、シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205のみから情報を取得すればよく、ライブラリー記憶部204から情報を取得する必要はない。
シナリオ選出部202は、シナリオ1の作業内容「Move A from XS to XE」と、ゴールGの作業内容「Move A from XS to XE」とを比較する。この場合には、シナリオ1の作業内容「Move A from XS to XE」と、ゴールGの作業内容「Move A from XS to XE」とは一致するため、シナリオ選出部202は、1番のシナリオの作業内容が、ステップS100で取得されたゴールGの作業内容と一致すると判断する。
J番の実行ログの作業内容が、ゴールGと一致する場合(ステップS1023でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログとゴールGとの類似度を算出する(ステップS1024)。ステップS1024の処理について、J=1であり、ゴールGの作業内容が「Move A from XS to XE」であり、ゴールGのパラメーターが、Aが球11、XSが(15,50,0)、XEが(60,0,0)、速度レベルが2である場合を例に説明する。なお、Aの球11は、把持対象物の種類を示し、XSの(15,50,0)、XEの(60,0,0)は、3次元空間における座標を示す。なお、球11の内容等については、メモリー22等に記憶されている。ゴールGのパラメーターの値は、本発明の第2のパラメーターの選択値に相当する。
シナリオ選出部202は、数式(1)にゴールGのパラメーターと、1番の実行ログのパラメーターとを代入することで、1番の実行ログとゴールGとの類似度を算出する。
[数1]
類似度=Σw[i]/(Goal.Param[i]−Log.Param[i]) ・・・(1)
ここで、w[i]は、各パラメーターiの重み付け固定値であり、各パラメーターに任意の値とすることができる。Goal.Param[i]は、ゴールGのパラメーターiの値であり、Log.Param[i]は、シナリオのパラメーターiの値である。このように、数式(1)は、パラメーター毎に差の逆数をとり、これらを所定の重みづけて加算したものである。
1番の実行ログのパラメーターは、Aが球10、XSが(50,10,0)、XEが(20,50,0)、速度レベルが2(図5参照)である。本実施の形態では、w[i]を全て1とするため、球11と球10との差の逆数と、座標(15,50,0)座標(50,10,0)との距離の逆数と、座標(60,0,0)と座標(20,50,0)との逆数と、速度レベル2と速度レベル2との差の逆数(すなわち0)との和が、類似度として算出される。ここで、球10、球11の値は、例えばメモリー22等に記憶された球の大きさや、球の重さ等の値を類似度の算出に用いることができる。また、速度レベルについても、例えばメモリー22等に記憶された速度の値を用いることができる。
なお、数式(1)は、差が大きいほど類似度が小さくなるような数式の一例であり、類似度の計算に用いる式はこれに限られない。類似度の計算に用いる式は、パラメーターの差が大きいほど、類似度が小さくなるような数式であれば、様々な形態の式を用いることができる。
また、数式(1)において、w[i]は1に限定されない。例えば、速度レベルについては、他のパラメーターに対して重みづけが重くなるようにw[i]を設定してもよい。
シナリオ選出部202は、J番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値(任意の値)以上であるか否かを判断する(ステップS1025)。
J番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値以上である場合(ステップS1025でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログをシナリオ群Aに追加する(ステップS1026)。
ステップS1026が行われた場合、J番の実行ログのシナリオの作業内容が、ゴールGと一致しない場合(ステップS1023でNO)、及びJ番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値(任意の値)以上でない場合(ステップS1025でNO)には、シナリオ選出部202は、Jに1を追加し(ステップS1027)、再度ステップS1022を行う。
実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがない場合(ステップS1022でNO)には、シナリオ選出部202は、シナリオ群A抽出処理(ステップS102)を終了する。
なお、本実施の形態では、先にゴールGを取得し、次にライブラリー記憶部204及び実行ログ記憶部205の情報を取得したが、情報の取得順はこれに限定されない。先にライブラリー記憶部204及び実行ログ記憶部205の情報を取得してから、ゴールGを取得してもよいし、全ての情報を同時に取得してもよい。
シナリオ選出部202は、ステップS102で選出されたシナリオ群Aから、シナリオSを選出する(ステップS104、本発明の第3のステップに相当)。ここで、ステップS104の処理について、詳細に説明する。
図9は、シナリオS選出処理の流れを示すフローチャートである。
シナリオ選出部202は、Kを1に設定し、かつ最大成功率を0に設定する(ステップS1041)。ここで、Kは、ライブラリー記憶部204に格納されているシナリオのシナリオ名を示す番号である。例えば、Kが1の場合は、シナリオ1の場合である。
シナリオ選出部202は、シナリオ群Aに含まれる実行ログの中に、シナリオ名がシナリオKであるものがあるか否かを判断する(ステップS1042)。
シナリオ群AにシナリオKの実行ログがある場合(ステップ1042でYES)には、シナリオ選出部202は、シナリオKの成功率を算出する(ステップS1043)。ステップS1043の処理について、具体例を用いて説明する。
例えば、Kが1であり、図5に示す実行ログテーブルのうち、番号が1〜10、32、33、87、146の実行ログがシナリオ群Aに含まれている場合には、シナリオ選出部202は、番号が1〜10、32、33、87、146の実行ログのうち、シナリオ名がシナリオ1である番号1、4、7、10をシナリオ群Aから抽出する。
シナリオ選出部202は、シナリオ群Aから抽出された番号1、4、7、10の実行ログの成功率を算出する。実行ログテーブルの実行結果格納領域2054を参照すると、番号7の実行ログは結果が成功であるが、番号1、4、10は結果が失敗である。したがって、シナリオ選出部202は、成功率を1/4と算出する。
シナリオ選出部202は、ステップS1043で算出された成功率が最大成功率より大きいか否かを判断する(ステップS1044)。
ステップS1043で算出された成功率が最大成功率より大きい場合(ステップS1044でYES)には、シナリオ選出部202は、シナリオKをシナリオSとし、シナリオKの成功率を最大成功率とする(ステップS1045)。最初にステップS1044、S1045を行う場合には、ステップS1041で最大成功率が0とされているので、シナリオ1の成功率が0でない限り、シナリオ1がシナリオSとされ、シナリオ1の成功率が最大成功率とされる。
ステップS1045が行われた場合、及びステップS1043で算出された成功率が最大成功率より大きくない場合(ステップS1044でNO)には、シナリオ選出部202は、Kに1を追加し(ステップS1046)、再度ステップS1042を行う。
シナリオ群AにシナリオKの実行ログがない場合(ステップS1042でNO)には、シナリオ選出部202は、すべてのシナリオについて成功率の算出が行われたか否かを判断する(ステップS1047)。例えば、ライブラリー記憶部204に格納されたシナリオがシナリオ1〜シナリオ10である場合には、シナリオ選出部202は、Kが10より大きい場合には、全てのシナリオについて処理が行われたと判断するようにしてもよい。
すべてのシナリオについて処理が終了していない場合(ステップS1047でNO)には、シナリオ選出部202は、再度ステップS1042を行う。すべてのシナリオについて処理が終了した場合(ステップS1047でYES)には、シナリオ選出部202は、シナリオS選出処理(ステップS104)を終了する。
シナリオ選出部202は、ステップS104で選出されたシナリオSをロボット駆動部203に出力する。ロボット駆動部203は、シナリオ選出部202から出力されたシナリオSでロボット10を移動させるように、ロボット10を制御する(ステップS106、本発明の第4のステップに相当)。
ロボット駆動部203は、ステップS106でロボット10を制御した結果が成功か否かを判断し、その結果とシナリオSとを関連付けて実行ログ記憶部205に記憶する(ステップS108)。ロボット駆動部203は、例えば、シナリオSの動作命令群が最後まで実行できた場合には、シナリオSの実行は成功であると判断することができる。
本実施の形態によれば、把持した対象物の移動等の作業をロボットに行わせる場合に、過去の実行結果に基づいて、作業に適したシナリオかつ成功率の高いシナリオを選択することができる。また、過去の実行結果から状況(パラメーターとして設定されるワークのサイズや、スタート及びゴールの位置等)に合わせて、成功率の高い作業結果を選択して実行できるため、処理の信頼性を向上させることができる。
なお、厳密に一致した環境(ワークのサイズや、スタート及びゴールの位置等)で再度作業を行う場合というのは、実際は稀である。したがって、本実施の形態のように、より近い環境で、過去に成功した作業結果を選出することにより、現実的、実用的、汎用的、かつ柔軟にロボットを制御することができる。
また、本実施の形態では、実行に大きな影響を与える速度情報をパラメーターとし、類似度の算出に用いることで、目的の作業に近い環境の実行結果の抽出に用いることができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、速度レベルを含めて類似度を算出したが、速度レベルは、他のパラメーターと比べると、作業結果に対する影響が大きい。
本発明の第2の実施の形態は、速度レベルが同じ実行ログのみを用いてシナリオSを選出する形態である。以下。第2の実施の形態のロボットシステム2について説明する。ロボットシステム2の構成は、ロボットシステム1と同一であるため、説明を省略する。また、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態における、上記構成からなるロボットシステム2の特徴的な処理について説明する。
図10は、シナリオ選出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、任意のタイミングで、例えば、図示しないボタン等を介してシナリオ選出の開始指示が入力されることにより開始される。
情報取得部201は、入力装置25等を介して入力されたゴールGを取得し、シナリオ選出部202に出力する(ステップS100)。
シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205に格納されている実行ログから、シナリオ群Aを抽出する(ステップS103)。ここで、ステップS103の処理について、詳細に説明する。
図11は、シナリオ群A抽出処理の流れを示すフローチャートである。
シナリオ選出部202は、Jを1に設定する(ステップS1031)。シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがあるか否かを判断する(ステップS1032)。実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがある場合(ステップS1032でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログのシナリオの作業内容が、ステップS100で取得されたゴールGの作業内容と一致するか否かを判断する(ステップS1033)。なお、ステップS1031の処理は、ステップS1021の処理と同じであり、ステップS1032の処理は、ステップS1022の処理と同じであり、ステップS1033の処理は、ステップS1023の処理と同じである。
J番の実行ログの作業内容が、ゴールGと一致する場合(ステップS1033でYES)には、シナリオ選出部202は、実行ログ記憶部205に格納された実行ログテーブルの速度格納領域2053fを参照して、J番の実行ログの速度レベルがゴールGの速度レベルと一致するか否かを判断する(ステップS1034)。
J番の実行ログの速度レベルがゴールGの速度レベルと一致する場合(ステップS1034でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログとゴールGとの類似度を算出する(ステップS1035)。ステップS1035の処理は、ステップS1024の処理に対して、類似度の算出式(1)のパラメーターに速度レベルが含まれないだけであるため、詳細な説明は省略する。
シナリオ選出部202は、J番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値(任意の値)以上であるか否かを判断する(ステップS1036)。ステップS1036の処理は、ステップS1025の処理と同一である。
J番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値(任意の値)以上である場合(ステップS1036でYES)には、シナリオ選出部202は、J番の実行ログをシナリオ群Aに追加する(ステップS1037)。ステップS1037の処理は、ステップS1026と同一である。
ステップS1026が行われた場合、J番の実行ログのシナリオの作業内容が、ゴールGと一致しない場合(ステップS1033でNO)、J番の実行ログの速度レベルがゴールGの速度レベルと一致しない場合(ステップS1034でNO)、及びJ番の実行ログとゴールGとの類似度が閾値(任意の値)以上でない場合(ステップS1036でNO)には、シナリオ選出部202は、Jに1を追加し(ステップS1038)、再度ステップS1032を行う。ステップS1038の処理は、ステップS1027と同一である。
実行ログ記憶部205にJ番の実行ログがない場合(ステップS1032でNO)には、シナリオ選出部202は、シナリオ群A抽出処理(ステップS103)を終了する。
シナリオ選出部202は、ステップS102で選出されたシナリオ群Aから、シナリオSを選出する(ステップS104)。
シナリオ選出部202は、ステップS104で選出されたシナリオSをロボット駆動部203に出力する。ロボット駆動部203は、シナリオ選出部202から出力されたシナリオSでロボット10を移動させるように、ロボット10を制御する(ステップS106)。
ロボット駆動部203は、ステップS106でロボット10を制御した結果が成功か否かを判断し、その結果とシナリオSとを関連付けて実行ログ記憶部205に記憶する(ステップS108)。
本実施の形態によれば、実行ログのうち、速度レベルがゴールGの速度レベルと一致するもののみを用いてシナリオSを選出するため、より適切なシナリオを選出することができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。特に、第1、第2の実施の形態では、ロボットと制御装置とが別に設けられたロボットシステムを提供する場合を例示したが、本発明は、ロボットと制御装置とが別に設けられたロボットシステムとして提供してもよいし、ロボットに制御装置等が含まれたロボットとして提供してもよいし、制御装置を備えたロボット制御装置として提供してもよい。また、本発明は、ロボット等を制御するプログラムやプログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。
1、2:ロボットシステム、10:ロボット、11:アーム、12:ジョイント、13:リンク、14:ハンド、20:制御装置、21:CPU、22:メモリー、23:外部記憶装置、24:通信装置、25:入力装置、26:出力装置、30:第1撮像部、31:第2撮像部、201:情報取得部、202:シナリオ選出部、203:ロボット駆動部、204:ライブラリー記憶部、205:実行ログ記憶部、2051:番号格納領域、2052 :シナリオ名格納領域、2053:パラメーター格納領域、2053a:A格納領域、2053b:XS格納領域、2053c:XE格納領域、2053d:X1格納領域、2053e:X2格納領域、2053f:速度格納領域、2054:実行結果格納領域

Claims (7)

  1. ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御方法であって、
    前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得し、かつ前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第1のステップと、
    前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出する第2のステップと、
    前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出する第3のステップと、
    前記選出されたシナリオを出力する第4のステップと、
    を含むことを特徴とするロボット制御方法。
  2. 請求項1に記載のロボット制御方法であって、
    前記第1のステップでは、前記第1のパラメーター及び前記第2のパラメーターとして、前記ロボットを移動させる速度に関する情報である速度情報を取得する
    ことを特徴とするロボット制御方法。
  3. 請求項1に記載のロボット制御方法であって、
    前記実行ログ及び前記指示情報は、前記ロボットを移動させる速度に関する情報である速度情報を含み、
    前記第2のステップでは、前記第1の実行情報から、前記指示情報の速度情報と同一の速度情報が関連付けられた実行ログを抽出する
    ことを特徴とするロボット制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のロボット制御方法であって、
    前記第2のステップでは、前記第1のパラメーターの選択値と前記第2のパラメーターの選択値との差が大きいほど値が小さくなる算出式を用いて算出した類似度に基づいて、第2の実行情報を抽出する
    ことを特徴とするロボット制御方法。
  5. ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御装置であって、
    前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得する第1の取得部と、
    前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第2の取得部と、
    前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出するシナリオ群抽出部と、
    前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出するシナリオ選出部と、
    前記選出された最適なシナリオを出力する出力部と、
    を備えることを特徴とするロボット制御装置。
  6. ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットの可動部に目的の作業を行わせるロボットであって、
    前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得する第1の取得部と、
    前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第2の取得部と、
    前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出するシナリオ群抽出部と、
    前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出するシナリオ選出部と、
    前記選出された最適なシナリオを用いて前記可動部を制御する駆動制御部と、
    を備えることを特徴とするロボット。
  7. ロボットの単位動作を複数組み合わせたシナリオを用いて前記ロボットに目的の作業を行わせるロボット制御プログラムであって、
    前記ロボットが実行したシナリオと、当該シナリオを定める第1のパラメーターの選択値と、当該シナリオの実行結果と、を関連付けた実行ログが複数含まれる第1の実行情報を取得し、かつ前記目的の作業の内容と、当該目的の作業を定める第2のパラメーターの選択値と、を含む指示情報を取得する第1のステップと、
    前記第1の実行情報から、前記シナリオが示す作業内容が前記目的の作業の内容と同一、かつ前記第1のパラメーターの選択値が前記第2のパラメーターの選択値に類似する実行ログを第2の実行情報として抽出する第2のステップと、
    前記第2の実行情報に含まれるシナリオから、前記実行結果に基づいて成功率の最も高いシナリオを選出する第3のステップと、
    前記選出された最適なシナリオを出力する第4のステップと、
    を演算装置に実行させることを特徴とするロボット制御プログラム。
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