JP6063800B2 - 箱体 - Google Patents
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Description
これに対して、例えば、蓋部に形成された差込フラップを胴部に差し込んで組み立てる、いわゆるサック箱において、差込フラップから破断線を介して延設された破断フラップを有する箱体が提案されている(特許文献1参照)。この箱体では、差込フラップと破断フラップとが鋭角(V字型)になるように折り畳まれた状態で胴部に差し込まれる。この構成では、組立状態において、破断フラップが内容物品の一部に規制されることにより、差込フラップと破断フラップとがV字型が保持されるため、破断フラップの端部が内フラップに当接して蓋部が開封しにくくなっている。また、蓋部に開封方向に所定以上の力が加わると、差込フラップと破断フラップとが破断線において分離するため、開封後、再封止することが難しく、不正開封を抑止することができる。
また、同様のサック箱において、差込フラップと破断フラップとが破断する構成になっていないが、左右の内フラップと追加フラップ(破断フラップに相当)とがロックする仕組みを有する箱体が提案されている(特許文献2参照)。この箱体は、差込フラップと内フラップとが確実に係止するため、蓋部に開封方向の力が加わっても開封しにくい。このために、不正開封が困難になっている。
また、特許文献2の記載の箱体では、差込フラップ及び追加フラップと左右の内フラップとが係止するために開封困難にすることができるが、差込フラップと追加フラップとの角度が広がってしまった場合には、差込フラップ及び追加フラップと左右の内フラップとの係止が緩くなり、蓋部の開封を十分に規制できないことがあった。
そこで、本発明は、内容物品を封入する、蓋を差し込んで組み立てる箱体において、蓋部の開封を困難にでき、不正開封を防止できる箱体の提供を課題とする。
以下では、1.第1実施形態、2.第2実施形態、3.第3実施形態、4.第4実施形態、5.第5実施形態、6.第6実施形態、7.その他の実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態として示す箱体は、複数の平面が連なって形成され、開口端を有する筒状の胴部と、該開口端において該胴部を形成する平面から開口方向に延びるサイドフラップと、該サイドフラップが延びる平面とは別の平面から開口方向に延びる蓋部と、該蓋部に連結されており、該蓋部に連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第1フラップと、該第1フラップの該蓋部が連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第2フラップとを有する差込フラップと、該第2フラップ及び該サイドフラップの少なくとも一方に形成されており該第2フラップと該サイドフラップとを係合する係合部と、を有し、該第1フラップと該第2フラップとが互いに前記胴部の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態で該差込フラップが該開口端に差し込まれて組み立てられた組立状態において、該第2フラップと該サイドフラップとが係合部により係合されたものである。
箱体1は、筒状の胴部10と、蓋部21,22と、蓋部21に形成された差込フラップ30と、蓋部22に形成された差込フラップ40と、胴部10から延びるサイドフラップ51,52,61,62とを有する。箱体1は、図1に示すように、蓋部21,22及びサイドフラップ51,52,61,62が筒状の胴部10の開口端を塞ぐように折り畳まれた状態で、差込フラップ30,40が胴部10の開口端に差し込まれて組み立てられたものである。箱体1には、胴部10の一部を破断するための破断線Lcが形成されていてもよい。
箱体1は、一例として、図2に示す展開体を組み立てることによって形成される。図2に示すように、胴部10は、それぞれ矩形状を有する背面11と、側面12と、正面13と、側面14と、貼付面15とを有し、これら各面が連なって形成されている。
背面11の長辺方向Yの一方の端部11aには、長辺方向Yに沿って延びる蓋部21が連結されている。蓋部21の、背面11の縁部11aに連結される端部とは反対側の縁部21aの少なくとも一部には、差込フラップ30が連結されている。
なお、上記長さD1は、組立状態において、折り畳まれた差込フラップ30が差し込まれる隙間が確保できる長さであればよいため、組立状態において、折り畳まれた差込フラップ30が収まることができればよく、サイドフラップ51のD1とサイドフラップ52のD1とは必ずしも等しくある必要はない。
本実施形態において、孔部33と、突出部51a,52aは、第2フラップ32及びサイドフラップ51,52を係合する係合部を構成する。
箱体1は、以下のように組み立てられる。すなわち、図2に示す展開体において、背面11と、側面12と、正面13と、側面14と、貼付面15とが互いの境界において全て谷折りされた状態で、貼付面15が箱体1の内側を形成する背面11の裏面に貼付される。これにより、胴部10が4つの面を有する筒状に形成される。
すなわち、背面11の縁部11aと、側面12の縁部12a、正面13の長辺方向Yの一方の端部13a、側面14の縁部14aは、第1フラップ21,22、サイドフラップ51,52、61,62を無視すれば、筒状の胴部10の開口端を構成する。上記各面の長辺方向Yは、上述のように形成された筒状の胴部10の開口方向に一致する。
また、図示しないが、他方の開口端においても同様にして、第1フラップ41と第2フラップ42とが互いに胴部10の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態で、胴部10の他方の開口端に差し込まれる。箱体1は、この状態において、第2フラップ42の孔部43とサイドフラップ61,62に形成された突出部61a,62aとが係合される。
第1実施形態に係る箱体1によれば、孔部33及び突出部51a,52aから構成される係合部により、第2フラップ32とサイドフラップ51,52とが係合される。また、孔部43及び突出部61a,62aから構成される係合部により、第2フラップ42とサイドフラップ61,62とが係合される。このため、蓋部21,22を開封方向、すなわち開口方向に移動させることが困難になる。
このため、箱体1が商品棚に陳列された状態など購入前の状態において、蓋部21又は蓋部22を開けて、再び閉めるなどの不正行為を防止することができる。
また、第1実施形態の箱体1において、胴部10に破断線Lcが形成されている場合には、箱体1の蓋部21に開封方向の力が加わると、蓋部21が開封する前に、破断線Lcにおいて胴部10が破断する。このように、箱体1は、開封された後に再び開封前の状態に戻せないため、不正開封を発見し易くなる。
[箱体2の構成及び組立状態の説明]
本発明の第2実施形態として示す箱体2は、第1実施形態の箱体1とは、係合部の構成が異なる。以下、第2実施形態の箱体2について図4及び図5を用いて説明する。図4は、第2実施形態として示す箱体2の展開図であり、箱体2の組み立て前の展開体の平面図でもある。図5は、箱体の正面の中央において正面及び背面にともに直交する平面で切り欠いて示す断面図である。
第2実施形態以降では、第1実施形態で説明したように両方の開口端に同様の構成を備えている。これらは同様の作用効果を奏するため、一方の開口端における構成のみ説明する。
箱体2において、第2フラップ32は、孔部33の代わりに、突部34を有する。また、第2フラップ42は、孔部43の代わりに、突部44を有する。突部34及び突部44は、組立状態において、箱体2の内部に向けて突出して形成されている。
図5に示すように、突部34は、サイドフラップ51,52の長辺方向Y、すなわち開口方向における内側部分を支持するように突出されている。突部34は、エンボス加工により形成することができる。
第2実施形態に係る箱体2によれば、突部34及び突出部51a,52aから構成される係合部により、第2フラップ32とサイドフラップ51,52とが係合される。箱体2では、蓋部21が開封方向、すなわち開口方向に移動させられると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aの開口方向における内側部分が突部34に当接する。このため、蓋部21を開口方向に移動させることが困難になる。
[箱体3の構成及び組立状態の説明]
本発明の第3実施形態として示す箱体3は、箱体1に記載の係合部に加えて、差込フラップ30に別の構成が追加されている。以下、第3実施形態の箱体3について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、第3実施形態として示す箱体3の展開図であり、箱体3の組み立て前の展開体の平面図でもある。図7は、箱体の正面の中央において正面及び背面にともに直交する平面で切り欠いて示す断面図である。
箱体3において、差込フラップ30は、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ35を有する。縁部32aから第3フラップ35の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。同様に、差込フラップ40は、第2フラップ42の縁部42aに連結された第3フラップ45を有し、第2フラップ42には、孔部43が形成されている。
図7に示すように、第3フラップ35は、組立状態において、サイドフラップ51,52の開口方向における外側に配置される。第2フラップ32には、孔部33が形成されている。
箱体3では、孔部33と、突出部51a,52aから構成される係合部は、第2フラップ32と第3フラップ35とが連結された連結部又はその近傍に配置されることが好ましい。ここで、連結部の近傍とは、展開体の状態において、第2フラップ32内であって、第2フラップ32と第3フラップ35との連結部に近い位置である。
第3実施形態に係る箱体3によれば、孔部33及び突出部51a,52aから構成される係合部により、蓋部21を開封方向、すなわち開口方向に移動させることが困難になるという効果を有する。
さらに、箱体3では、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔が縮められる方向の力が働いたとしても、第3フラップ35が形成されていることにより、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aが孔部33から抜けにくく、確実な係合が保持できる。
さらにまた、箱体3では、蓋部21が開封方向に移動させられると、第3フラップ35の開口方向内側の表面がサイドフラップ51,52の開口方向外側の表面に押しつけられるため、蓋部21がサイドフラップ51,52に規制されて、蓋部21を開封方向に移動させることが一層困難になる。
また、箱体3では、孔部33と突出部51a,52aから構成される係合部は、第2フラップ32と第3フラップ35とが連結された連結部又は第2フラップ32内であって連結部に近い位置に配置されているほど、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aが孔部33から抜けにくくなる効果と、第3フラップ35がサイドフラップ51,52に押しつけられる効果が高められる。
[箱体4の構成及び組立状態の説明]
本発明の第4実施形態として示す箱体4は、箱体2に記載の係合部に加えて、差込フラップ30に別の構成が追加されている。以下、第4実施形態の箱体4について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、第4実施形態として示す箱体4の展開図であり、箱体4の組み立て前の展開体の平面図でもある。図9は、箱体の正面の中央において正面及び背面にともに直交する平面で切り欠いて示す断面図である。
箱体4において、差込フラップ30は、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ35を有する。縁部32aから第3フラップ35の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。
図9に示すように、第3フラップ35は、組立状態において、サイドフラップ51,52の開口方向における外側に配置される。第2フラップ32には、突部34が形成されている。また、差込フラップ40は、第2フラップ42に連結された第3フラップ45を有し、第2フラップ42には、突部44が形成されている。
箱体4では、突部34と、突出部51a,52aから構成される係合部は、第2フラップ32と第3フラップ35とが連結された連結部又はその近傍に配置されることが好ましい。ここで、連結部の近傍とは、展開体の状態において、第2フラップ32内であって、第2フラップ32と第3フラップ35との連結部に近い位置である。
第4実施形態に係る箱体4によれば、突部34及び突出部51a,52aから構成される係合部により、蓋部21が開封方向、すなわち開口方向に移動させられると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aの開口方向における内側部分が突部34に当接する。このため、蓋部21を開封方向に移動させることが困難になる。
これに加えて、箱体4では、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔が縮められる方向の力が働いたとしても、第3フラップ35が形成されていることにより、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aと突部34との係りが外れにくく、確実な係合が保持できる。
さらにまた、箱体4では、蓋部21が開封方向に移動させられると、第3フラップ35の開口方向内側の表面がサイドフラップ51,52の開口方向外側の表面に押しつけられるため、蓋部21がサイドフラップ51,52に規制されて、蓋部21を開封方向に移動させることが一層困難になる。
また、箱体4では、突部34と突出部51a,52aから構成される係合部は、第2フラップ32と第3フラップ35とが連結された連結部、又は突出部51a,52aの厚み分を考慮した連結部に近い第2フラップ32内の位置に配置されていると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aが突部34との係りが外れにくくなる効果と、第3フラップ35がサイドフラップ51,52に押しつけられる効果が高められる。
[箱体5の構成及び組立状態の説明]
本発明の第5実施形態として示す箱体5は、第3実施形態の箱体3において、第3フラップ35よりも長い第3フラップ36を備えるものである。図10は、第5実施形態として示す箱体5の展開図であり、箱体5の組み立て前の展開体の平面図でもある。図11は、箱体の正面の中央において正面及び背面にともに直交する平面で切り欠いて示す断面図である。
箱体5において、差込フラップ30は、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ36を有する。縁部32aから第3フラップ36の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ36の端部が背面11に当接する長さ以下である。
また、箱体5において、差込フラップ40は、第2フラップ42に連結された第3フラップ46を有する。
第3フラップ36は、図11に示すように、組立状態において、サイドフラップ51,52の開口方向外側に配置される。第2フラップ32には、孔部33が形成されている。
第5実施形態に係る箱体5によれば、蓋部21が開封方向に移動させられると、第3フラップ36の開口方向内側の表面がサイドフラップ51,52の開口方向外側の表面に押しつけられるため、蓋部21がサイドフラップ51,52に規制されて、蓋部21を開封方向に移動させることを困難にできる。
さらに、第5実施形態に係る箱体5によれば、蓋部21の一部に切抜きなどの加工を施した場合でも、強度を確保できる。例えば、図12に示すように、蓋部21の一部に円弧形状や凸形状の切り込みを入れて、切り込み開始端と終端とを結ぶ折り線で折り返して起立させると、蓋部21にラグ部分21Lを形成することができる。切り込み開始端と終端とを結ぶ折り線は、第3フラップ36の端部が到達する位置よりも正面13側に形成する。ラグ部分21Lに、さらに開口21Aを設けると、この箱体を吊り下げる吊下部21Hを形成することができる。
このように、蓋部21に一部分を切り欠く加工を施した場合であっても、第3フラップ36が設けられていると、蓋部21の強度低下を補うことができる。また、蓋部21にラグ部21Lを形成することによりできた開口から箱体内部に埃などが入ることを防止できる。
[箱体6の構成及び組立状態の説明]
本発明の第6実施形態として示す箱体6は、第4実施形態の箱体4において、第3フラップ35よりも長い第3フラップ36を備えるものである。図13は、第6実施形態として示す箱体6の展開図であり、箱体6の組み立て前の展開体の平面図でもある。図14は、箱体の正面の中央において正面及び背面にともに直交する平面で切り欠いて示す断面図である。
箱体6において、差込フラップ30は、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ36を有する。縁部32aから第3フラップ36の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ36の端部が背面11に当接する長さ以下である。
第3フラップ36は、図14に示すように、組立状態において、サイドフラップ51,52の開口方向における外側に配置される。第2フラップ32には、突部34が形成されている。同様に、第2フラップ42には、突部44が形成されており、差込フラップ40は、第3フラップ46を有する。
[作用効果]
第6実施形態に係る箱体6によれば、箱体4における第3フラップ35の効果に加えて、図12を用いて説明したように、蓋部21に吊下部21Hを形成した場合であっても、強度低下を補うことができるとともに、箱体内部への埃などの侵入を防止できる。
[第1実施形態の変形例]
<変形例1−1>
図15は、変形例として示す箱体101の展開図であり、箱体101の組み立て前の展開体の平面図でもある。第1実施形態の箱体1では、第2フラップ32に複数の孔部が形成されていてもよい。図15に示す箱体101では、蓋部21と差込フラップ30との連結部を構成する蓋部21の縁部21aにおいて、蓋部21の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部21b,21cが形成されている。
サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。
また、サイドフラップ51の付け根部分には、突出部51bの外縁から縁部12aに沿ってスリット51sが形成されている。サイドフラップ52の付け根部分にも同様に、突出部52bの外縁から縁部12aに沿ってスリット52sが形成されている。
組立状態において、第2フラップ32の突出部51a,52aに対向する位置には、孔部33aが形成されている。また、組立状態において、第2フラップ32の突出部51bに対向する位置には、孔部33bが形成されている。また、組立状態において、第2フラップ32の突出部52bに対向する位置には、孔部33cが形成されている。
このような箱体101は、第1フラップ31と第2フラップ32とが互いに胴部10の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態において、第2フラップ32の孔部33aとサイドフラップ51,52に形成された突出部51a,52aとが係合される。また、サイドフラップ51に形成された突出部51bが孔部33bに挿通した状態で切欠部21bと係合するとともに、サイドフラップ52に形成された突出部52bが孔部33cに挿通した状態で切欠部21cと係合することができる。このため、蓋部21が開封方向に移動させられる動作に対して、差込フラップ30の変形を低減でき、差込フラップ30が箱体101の開口端に差し込まれた状態を保持する強度が増す。したがって、箱体101では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが、一層強力に係合することができる。
この変形例において、孔部33b及び孔部33cは、第2フラップ32の短辺方向X外側から内側に向けて切り欠かれた切欠であってもよい。また、孔部33aは無くてもよい。
図16は、変形例として示す箱体102の展開図であり、箱体102の組み立て前の展開体の平面図でもある。図16に示す箱体102では、蓋部21に連結される差込フラップ30の構成が第1実施形態の箱体1とは異なる。箱体102では、蓋部21と差込フラップ30との連結部を構成する蓋部21の縁部21aにおいて、蓋部21の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部21b,21cが形成されている。
箱体102では、第1フラップ31に、第1フラップ31の短辺方向Xの長さよりも短い長さを有する第2フラップ37が連結されている。第2フラップ37の短辺方向Xの長さは、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いことが好ましい。
サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。
組立状態において、第2フラップ37の突出部51a,52aに対向する位置には、孔部33が形成されている。同様に、差込フラップ40は、第2フラップ41の縁部41aに連結された第2フラップ47を有し、第2フラップ47には、孔部43が形成されている。また、蓋部22の縁部22aにおいて、蓋部22の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部22b,22cが形成されている。
第2フラップ37の短辺方向Xの長さが、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いと、箱体102の組立状態において、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体102では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
<変形例2−1>
図17は、変形例として示す箱体103の展開図であり、箱体103の組み立て前の展開体の平面図でもある。第2実施形態の箱体2では、第2フラップ32に複数の突部が形成されていてもよい。図17に示す箱体103では、サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。
したがって、箱体103では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが、一層強力に係合することができる。
図18は、変形例として示す箱体104の展開図であり、箱体104の組み立て前の展開体の平面図でもある。図18に示す箱体104では、蓋部21と差込フラップ30との連結部を構成する蓋部21の縁部21aにおいて、蓋部21の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部21b,21cが形成されている。
箱体104では、第1フラップ31に、第1フラップ31の短辺方向Xの長さよりも短い長さを有する第2フラップ37が連結されている。第2フラップ37には、突部34が形成されている。第2フラップ37の短辺方向Xの長さは、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いことが好ましい。
同様に、第1フラップ41に、第1フラップ41の短辺方向Xの長さよりも短い長さを有する第2フラップ47が連結されている。第2フラップ47には、突部44が形成されている。また、蓋部22の縁部22aにおいて、蓋部22の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部22b,22cが形成されている。
サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。同様に、サイドフラップ61には突出部61bが、サイドフラップ62には突出部62bが形成されている。組立状態において、第2フラップ37の突出部51a,52aに対向する位置には、突部34が形成されている。
また、第2フラップ37は、切欠部21b,21cの長さ分、第1フラップ31の短辺方向Xの長さよりも短く形成されている。このため、組立状態では、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体104では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
<変形例3−1>
図19は、変形例として示す箱体105の展開図であり、箱体105の組み立て前の展開体の平面図でもある。図19に示す箱体105は、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ35を有する。縁部32aから第3フラップ35の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。同様に、箱体105は、第2フラップ42に連結された第3フラップ45を有する。また、蓋部21の縁部21aにおいて、蓋部21の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部21b,21cが形成されている。
また、サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。
また、サイドフラップ51の付け根部分には、突出部51bの外縁から縁部12aに沿ってスリット51sが形成されている。サイドフラップ52の付け根部分にも同様に、突出部52bの外縁から縁部12aに沿ってスリット52sが形成されている。
組立状態において、第2フラップ32の突出部51a,52aに対向する位置には、孔部33aが形成されている。また、組立状態において、第2フラップ32の突出部51bに対向する位置には、孔部33bが形成されている。また、組立状態において、第2フラップ32の突出部52bに対向する位置には、孔部33cが形成されている。
同様に、第2フラップ42には、孔部43a、43b、43cが形成されている。また、蓋部22に切欠部22b,22cが形成されている。また、サイドフラップ61には突出部61bとスリット61sが形成されている。さらにまた、サイドフラップ62には突出部62bとスリット62sが形成されている。
この変形例において、孔部33b及び孔部33cは、第2フラップ32の短辺方向X外側から内側に向けて切り欠かれた切欠であってもよい。また、孔部33aは無くてもよい。
図20は、変形例として示す箱体106の展開図であり、箱体106の組み立て前の展開体の平面図でもある。図20に示す箱体106では、蓋部21と差込フラップ30との連結部を構成する蓋部21の縁部21aにおいて、蓋部21の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部21b,21cが形成されている。同様に、蓋部22の縁部22aにおいて、蓋部22の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部22b,22cが形成されている。
箱体106では、第1フラップ31に、第1フラップ31の短辺方向Xの長さよりも短い長さを有する第2フラップ37が連結されている。第2フラップ37の短辺方向Xの長さは、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いことが好ましい。
箱体106は、第2フラップ37の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部37aに連結された第3フラップ38を有する。第3フラップ38の短辺方向Xの長さは、連結された第2フラップ37と同じである必要はなく、第2フラップ37よりも短辺方向Xにおいて長く形成されていてもよい。縁部37aから第3フラップ38の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。同様に、箱体106は、第2フラップ47の縁部47aに連結された第3フラップ48を有する。
サイドフラップ51には、側面12に連結されたサイドフラップ51の付け根部分に突出部51bが形成されている。さらにまた、サイドフラップ52には、側面14に連結されたサイドフラップ52の付け根部分に突出部52bが形成されている。
組立状態において、第2フラップ37の突出部51a,52aに対向する位置には、孔部34が形成されている。
また、第2フラップ37の短辺方向Xの長さが、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いと、組立状態では、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体106では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
<変形例4−1>
図21は、変形例として示す箱体107の展開図であり、箱体107の組み立て前の展開体の平面図でもある。図21に示す箱体107は、図17に示す箱体103に、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された第3フラップ35を有するものである。縁部32aから第3フラップ35の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。
さらに、箱体107では、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔が縮められる方向の力が働いたとしても、第3フラップ35が形成されていることにより、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aと突部34aとの係りが外れにくく、またサイドフラップ51,52の突出部51b,52bと突部34b,34cとの係りが外れにくく、確実な係合が保持できる。したがって、箱体107では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが、一層強力に係合することができる。
図22は、変形例として示す箱体108の展開図であり、箱体108の組み立て前の展開体の平面図でもある。図22に示す箱体108では、図18に示す箱体104に、第2フラップ37の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部37aに連結された第3フラップ38を有するものである。縁部37aから第3フラップ38の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分未満である。第3フラップ38の短辺方向Xの長さは、連結された第2フラップ37と同じである必要はなく、第2フラップ37よりも短辺方向Xにおいて長く形成されていてもよい。
このような箱体108は、組立状態において、蓋部21が開封方向、すなわち開口方向に移動させられると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aの開口方向における内側部分が突部34aに当接する。また、第2フラップ37の短辺方向Xの長さが、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いと、組立状態では、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体108では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
さらに、箱体108では、第1フラップ31と第2フラップ37との間隔が縮められる方向の力が働いたとしても、第3フラップ38が形成されていることにより、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aと突部34との係りが外れにくく、確実な係合が保持できる。したがって、箱体108では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが、一層強力に係合することができる。
<変形例5−1>
図23は、変形例として示す箱体109の展開図であり、箱体109の組み立て前の展開体の平面図でもある。図23に示す箱体109は、図15に示す箱体101に、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された、第3フラップ36を有するものである。縁部32aから第3フラップ36の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ36の端部が背面11に当接する長さ以下である。
このような箱体109は、第2フラップ32の孔部33aとサイドフラップ51,52に形成された突出部51a,52aとが係合される。また、サイドフラップ51に形成された突出部51bが孔部33bに挿通した状態で切欠部21bと係合するとともに、サイドフラップ52に形成された突出部52bが孔部33cに挿通した状態で切欠部21cと係合することができる。
さらに、箱体109によれば、蓋部21の一部に、例えば、図12に示すような切抜きなどの加工を施した場合でも、蓋部21の強度低下を補うことができる。また、蓋部21にラグ部21Lを形成することによりできた開口から箱体内部に埃などが入ることを防止できる。
この変形例において、孔部33b及び孔部33cは、第2フラップ32の短辺方向X外側から内側に向けて切り欠かれた切欠であってもよい。また、孔部33aは無くてもよい。
図24は、変形例として示す箱体110の展開図であり、箱体110の組み立て前の展開体の平面図でもある。図24に示す箱体110は、図16に示す箱体102の第2フラップ37の第1フラップ31が連結された縁部とは反対側の縁部37aに、第3フラップ39が連結されたものである。縁部37aから第3フラップ39の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ39の端部が背面11に当接する長さ以下である。第3フラップ39の短辺方向Xの長さは、連結された第2フラップ37と同じである必要はなく、第2フラップ37よりも短辺方向Xにおいて長く形成されていてもよい。
このような箱体110では、第2フラップ37の短辺方向Xの長さが、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短く形成されている。このため、組立状態では、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体110では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
さらに、箱体110によれば、蓋部21の一部に、例えば、図12に示すような切抜きなどの加工を施した場合でも、蓋部21の強度低下を補うことができる。また、蓋部21にラグ部21Lを形成することによりできた開口から箱体内部に埃などが入ることを防止できる。
<変形例6−1>
図25は、変形例として示す箱体111の展開図であり、箱体111の組み立て前の展開体の平面図でもある。図25に示す箱体111は、図17に示す箱体103に、第2フラップ32の第1フラップ31の縁部31aに連結された縁部とは反対側の縁部32aに連結された、第3フラップ36を有するものである。縁部32aから第3フラップ36の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ36の端部が背面11に当接する長さ以下である。
このような箱体111は、蓋部21が開封方向、すなわち開口方向に移動させられると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aの開口方向における内側部分が突部34aに当接する。また、突出部51bの開口方向における内側部分が突部34bに当接する。また、突出部52bの開口方向における内側部分が突部34cに当接する。このため、蓋部21を開封方向に移動させることが困難になる。
さらに、箱体111によれば、蓋部21の一部に、例えば、図12に示すような切抜きなどの加工を施した場合でも、蓋部21の強度低下を補うことができる。また、蓋部21にラグ部21Lを形成することによりできた開口から箱体内部に埃などが入ることを防止できる。
図26は、変形例として示す箱体112の展開図であり、箱体112の組み立て前の展開体の平面図でもある。図26に示す箱体112は、図18に示す箱体104の第2フラップ37の第1フラップ31が連結された縁部とは反対側の縁部37aに、第3フラップ39が連結されたものである。縁部37aから第3フラップ39の端部までの長さは、側面12の短辺方向Xにおける長さの半分以上であり、第3フラップ39の端部が背面11に当接する長さ以下である。第3フラップ39の短辺方向Xの長さは、連結された第2フラップ37と同じである必要はなく、第2フラップ37よりも短辺方向Xにおいて長く形成されていてもよい。
このような箱体112では、蓋部21が開封方向、すなわち開口方向に移動させられると、サイドフラップ51,52の突出部51a,52aの開口方向における内側部分が突部34に当接する。また、第2フラップ37の短辺方向Xの長さが、切欠部21b及び21cの間の縁部21aの長さより短いと、組立状態では、サイドフラップ51に形成された突出部51bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21bと係合することができる。同様に、突出部52bが第2フラップ37の一部に妨げられること無く切欠部21cと係合することができる。したがって、箱体112では、蓋部21とサイドフラップ51,52とが強力に係合することができる。
さらに、箱体112によれば、蓋部21の一部に、例えば、図12に示すような切抜きなどの加工を施した場合でも、蓋部21の強度低下を補うことができる。また、蓋部21にラグ部21Lを形成することによりできた開口から箱体内部に埃などが入ることを防止できる。
上述の実施形態及び変形例において説明した箱体の係合部は、適宜組み合わせて使用することができる。例えば、第1実施形態の係合部と、第2実施形態の係合部とを組み合わせて使用してもよい。また、蓋部21,22の少なくともいずれか一方を上述した実施形態及び変形例から選択される係合部とし、他方を貼付テープなどで開封困難に封止してもよい。
図27に示す箱体113は、第2フラップ32に形成される孔部が、切り込み線と折り曲げによって形成される。この場合、孔部33は、以下のように形成される。すなわち、図28に示すように、切り込み線に囲まれた部分が形成されている。この部分は、第3フラップ36が折り曲げられると、第2フラップ32に対して立ち上がり庇部分32Hを形成する。また、第2フラップ32には、庇部分32Hが刳り抜かれて孔部133が形成される。このようにして形成された孔部133にサイドフラップ51,52の一部が係合することができる。このように形成された庇部分32Hは、組立状態において、第1フラップ31に当接することで第1フラップ31と第2フラップ32との間隔が保たれる。
箱体113は、庇部分32Hによって、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔を拡げる方向への力が働きやすくなることから、蓋部21を開封しようとすると、サイドフラップ51,52が孔部133に、より強固に係合する方向に変形させられるため、サイドフラップ51,52と第2フラップ32とを、より強固に係合することができる。
図30に示すように、突部34aは、第1フラップ31に接するように突出している。このため、突部34aが第1フラップ31に当接することにより、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔が保たれる。
箱体114は、突部34aによって、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔を拡げる方向への力が働きやすくなることから、蓋部21を開封しようとすると、サイドフラップ51,52が孔部133に、より強固に係合する方向に変形させられるため、サイドフラップ51,52と第2フラップ32とを、より強固に係合することができる。
突部34aは、特定の突出高さとした場合、第2フラップ32内にあって、第1フラップ31と第2フラップ32との連結部に近い位置に配置されているほど、第1フラップ31と第2フラップ32との間隔を拡げる方向への力が働きやすくなるため、サイドフラップ51,52が孔部133から抜けにくくなる効果を高めることができる。
なお、突部34aは、差込フラップ30が折り畳まれた状態で、第2フラップ32に接するように突出していれば、第1フラップ31側に形成されていてもよい。
また、突出量を大きくすれば、第1フラップ31と第2フラップ32との連結部から遠ざけた位置に形成しても同等の効果が得られる。
この場合には、破断線Lcを破断せずに蓋部21を開封すると、ミシン目51m,52mが破断する。このため、蓋部21を開封した後でサイドフラップ51,52及び蓋部21を再度封したとしても、破断線Lcで開封した際、ミシン目51m,52mの破断によって開封した形跡が目視で確認することができる。このため、不正開封を発見し易くなる。
係合部を構成する孔部又は突部は、必ずしもサイドフラップ51,52が重複した形で係合していなくてもよく、複数カ所で係合してあってもよい。箱体の背面11と、正面13とが幅広に形成された箱体の場合には、サイドフラップ51,52を、組立状態において、胴部10の開口端において、互いに重複できる程度の長さにできない場合がある。
このような形状の場合には、突出部51a,52aは、第2フラップ32の短辺方向Xにおける外側に形成された孔部又は突部と係合する構成であれば、同様の効果が得られる。
<1>複数の平面が連なって形成され、開口端を有する筒状の胴部と、該開口端において該胴部を形成する平面から開口方向に延びるサイドフラップと、該サイドフラップが延びる平面とは別の平面から開口方向に延びる蓋部と、該蓋部に連結されており、該蓋部に連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第1フラップと、該第1フラップの該蓋部が連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第2フラップとを有する差込フラップと、該第2フラップ及び該サイドフラップの少なくとも一方に形成されており該第2フラップと該サイドフラップとを係合する係合部と、を有し、
該第1フラップと該第2フラップとが互いに前記胴部の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態で該差込フラップが該開口端に差し込まれて組み立てられた組立状態において、該第2フラップと該サイドフラップとが係合部により係合された箱体。
<3>両方のサイドフラップに、突出部が形成されている、前記<1>又は<2>に記載の箱体。
<4>突出部を含めたサイドフラップの短辺方向Xの長さは、側面の短辺方向Xの長さよりも短く形成されている、前記<2>〜<3>のいずれかに記載の箱体。
<5>突出部の短辺方向Xの端部は、折り畳まれた際に胴部の開口に収まるように形成されてなる、前記<2>〜<4>のいずれかに記載の箱体。
<6>サイドフラップの長辺方向Yの長さは、箱体の組立状態において、胴部の開口端において、互いに重複することのできる長さに形成されてなる、前記<1>〜<5>のいずれかに記載の箱体。
<7>サイドフラップは、箱体の正面の短辺方向Xにおける中央部において互いに重複する長さに成形されてなる、前記<1>〜<6>のいずれかに記載の箱体。
<8>第2フラップに、サイドフラップの一部が係合する孔部が形成されてなる、前記<1>〜<7>のいずれかに記載の箱体。
<9>サイドフラップの突起部が嵌まる孔部が形成されてなる、前記<8>に記載の箱体。
<10>第2フラップに、サイドフラップの一部が係合する突部が形成されてなる、前記<1>〜<9>のいずれかに記載の箱体。
<11>突部は開口方向における内側部分を支持するように突出してなる、前記<10>に記載の箱体。
<12>突部は、エンボス加工により形成されてなる、前記<10>又は<11>に記載の箱体。
<13>サイドフラップには、箱体の組立状態において、孔部、突部、又は孔部及び突部に対向する位置に、突出部が形成されている、前記<8>〜<12>のいずれかに記載の箱体。
<14>箱体の組立状態において、孔部、突部、又は孔部及び突部と、突出部から構成される係合部により、第2フラップ及びサイドフラップとが係合される、前記<8>〜<13>のいずれかに記載の箱体。
<15>第2フラップの第1フラップの縁部に連結された縁部とは反対側の縁部に、第3フラップが連結されてなる、前記<1>〜<14>のいずれかに記載の箱体。
<16>第3フラップは、箱体の組立状態において、サイドフラップの開口方向における外側に配置されてなる、前記<1>〜<15>のいずれかに記載の箱体。
<17>孔部、突部、又は孔部及び突部と、突出部から構成される係合部は、第2フラップと第3フラップとが連結された連結部又はその近傍に配置されてなる、前記<8>〜<16>のいずれかに記載の箱体。
<18>孔部、突部、又は孔部及び突部と、突出部から構成される係合部は、展開体の状態において、第2フラップ内であって、第2フラップと第3フラップとの連結部に近い位置に配置されてなる、前記<8>〜<17>のいずれかに記載の箱体。
<19>第3フラップの長さは、側面の短辺方向Xの長さの半分以上であり、第3フラップの端部が背面に当接する長さ以下である、前記<15>〜<18>のいずれかに記載の箱体。
<20>蓋部の一部に凸形状の切り込みを入れ、吊下部が形成されてなる、前記<1>〜<19>のいずれかに記載の箱体。
<21>吊り下げ部は、切り込み開始端と終端とを結ぶ折り線で折り返して起立させ、開口を設けることにより形成されてなる、前記<1>〜<20>のいずれかに記載の箱体。
<22>サイドフラップの側面への付け根部分が、側面の短辺方向Xの長さよりも短く形成されてなる、前記<1>〜<21>のいずれかに記載の箱体。
<23>蓋部と第2フラップとの連結部を構成する蓋部の縁部において、蓋部の短辺方向X外側から内側に向けて切欠部が形成されてなる、前記<1>〜<22>のいずれかに記載の箱体。
<24>少なくとも1つのサイドフラップにおいて、側面に連結されたサイドフラップの付け根部分に突出部が形成されてなる、前記<1>〜<21>又は<23>のいずれかに記載の箱体。
<25>両方のサイドフラップにおいて、側面に連結されたサイドフラップの付け根部分に突出部が形成されてなる、前記<1>〜<21>又は<23>のいずれかに記載の箱体。
<26>少なくとも一つのサイドフラップの付け根部分に、突出部の外縁から縁部に沿ってスリットが形成されてなる、前記<1>〜<25>のいずれかに記載の箱体。
<27>両方のサイドフラップの付け根部分に、突出部の外縁から縁部に沿ってスリットが形成されてなる、前記<1>〜<26>のいずれかに記載の箱体。
<28>第2フラップに複数の孔部、突部、又は孔部及び突部が形成されてなる、前記<8>〜<27>のいずれかに記載の箱体。
<29>箱体の組立状態において、サイドフラップの開口方向(長辺方向Y)の外側の縁部よりの突出部に対向する第2フラップの位置に、孔部、突部、又は孔部及び突部が形成されてなる、前記<8>〜<28>のいずれかに記載の箱体。
<30>箱体の組立状態において、側面に連結されたサイドフラップの付け根部分の突出部に対向する第2フラップの位置に、孔部、突部、又は孔部及び突部が形成されてなる、前記<8>〜<29>のいずれかに記載の箱体。
<31>箱体の組立状態において、側面に連結されたサイドフラップの付け根部分の突出部に対向する第2フラップの位置に形成された孔部は、第2フラップの短辺方向X外側から内側に向けて切り欠かれた切欠である、前記<30>に記載の箱体。
<32>第1フラップに、第1フラップの短辺方向Xの長さよりも短い長さを有する第2フラップが連結されてなる、前記<1>〜<31>のいずれかに記載の箱体。
<33>第2フラップの短辺方向Xの長さは、蓋部と第2フラップとの連結部を構成する蓋部の縁部に形成された切欠部の間の縁部の長さより短い、前記<32>に記載の箱体。
<34>第2フラップの第1フラップの縁部に連結された縁部とは反対側の縁部に連接された第3フラップが、第2フラップの短辺方向Xの長さと等しい、前記<33>に記載の箱体。
<35>箱体の材質は、紙、プラスチックである、前記<1>〜<34>のいずれかに記載の箱体。
<36>孔部は、切り込み線と折り曲げによって形成されてなる、前記<8>〜<35>のいずれかに記載の箱体。
<37>第2フラップには、差込フラップが折り畳まれた状態で、第1フラップに接するように突出する突部を有する、前記<1>〜<36>のいずれかに記載の箱体。
<38>第1フラップには、差込フラップが折り畳まれた状態で、第2フラップに接するように突出する突部を有する、前記<1>〜<37>のいずれかに記載の箱体。
<39>少なくとも一方のサイドフラップにおいて、係合部を構成する突部の近傍に破断しやすい弱化線が形成されてなる、前記<1>〜<38>のいずれかに記載の箱体。
<40>両方のサイドフラップにおいて、係合部を構成する突部の近傍に破断しやすい弱化線が形成されてなる、前記<1>〜<39>のいずれかに記載の箱体。
<41>弱化線はミシン目によって形成されてなる、前記<39>又は<40>に記載の箱体。
<42>蓋部の少なくともいずれかを貼付により開封困難に封止してなる、前記<1>〜<41>のいずれかに記載の箱体。
<43>箱体には、胴部の一部を破断するための破断線が形成されてなる、前記<1>〜<42>のいずれかに記載の箱体。
Claims (4)
- 複数の平面が連なって形成され、開口端を有する筒状の胴部と、
該開口端において該胴部を形成する平面から開口方向に延びるサイドフラップと、
該サイドフラップが延びる平面とは別の平面から開口方向に延びる蓋部と、
該蓋部に連結されており、該蓋部に連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第1フラップと、該第1フラップの該蓋部が連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第2フラップとを有する差込フラップと、
該第2フラップ及び該サイドフラップの少なくとも一方に形成されており該第2フラップと該サイドフラップとを係合する係合部と、
を有し、
該第2フラップの該サイドフラップよりも開口方向の内側の位置に、開口方向における該サイドフラップの内側部分を支持するように形成された突部が該係合部を構成し、
該第1フラップと該第2フラップとが互いに前記胴部の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態で該差込フラップが該開口端に差し込まれて組み立てられた組立状態において、該第2フラップと該サイドフラップとが該突部により係合された箱体。 - 前記差込フラップは、前記第2フラップの前記第1フラップが連結される縁部とは反対側の縁部に連結された第3フラップを有し、
該第3フラップは、前記組立状態において、開口方向における前記サイドフラップの外側に配置される請求項1に記載の箱体。 - 複数の平面が連なって形成され、開口端を有する筒状の胴部と、
該開口端において該胴部を形成する平面から開口方向に延びるサイドフラップと、
該サイドフラップが延びる平面とは別の平面から開口方向に延びる蓋部と、
該蓋部に連結されており、該蓋部に連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第1フラップと、該第1フラップの該蓋部が連結される縁部とは反対側の縁部の少なくとも一部に連結された第2フラップとを有する差込フラップと、
該第2フラップ及び該サイドフラップの少なくとも一方に形成されており該第2フラップと該サイドフラップとを係合する係合部と、
を有し、
該第1フラップと該第2フラップとが互いに前記胴部の内側面に連なる面同士を接するようにして折り畳まれた状態で該差込フラップが該開口端に差し込まれて組み立てられた組立状態において、該第2フラップと該サイドフラップとが係合部により係合され、
該差込フラップは、前記第2フラップの前記第1フラップが連結される縁部とは反対側の縁部に連結された第3フラップを有し、
該第3フラップは、前記組立状態において、開口方向における前記サイドフラップの外側に配置される箱体。 - 前記第2フラップには前記係合部を構成する孔部が形成されており、
前記サイドフラップは、該孔部に嵌まるように形成された突出部を有し、
前記組立状態において、該孔部と前記突出部とが係合する請求項3に記載の箱体。
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