JP6061794B2 - 透過型スクリーンに用いる積層体 - Google Patents
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Description
(1)光透過性支持体の少なくとも一方の面に光拡散層、透明粘着層およびセパレート基材が順次積層された透過型スクリーンに用いる積層体であって、該光拡散層が光拡散性微粒子とキセロゲルを含有し、光拡散微粒子がキセロゲルに担持されており、該透明粘着層が点状あるいはブロック状にパターン化して離散的に配置せしめた接着部を有することを特徴とする透過型スクリーンに用いる積層体。
図1、2は本発明の透過型スクリーン積層体の一実施例あるいは他の実施例を示す概略断面図を示す。本発明における透過型スクリーン積層体は、図1および2に示すように、光透過性支持体4の少なくとも一方の面に光拡散性微粒子2とキセロゲル5を含有する光拡散層3、点状あるいはブロック状にパターン化して離散的に配置せしめた接着部6を有する透明粘着層8、およびセパレート基材7を有する(図中、貼り付け前の図)。本透過型スクリーン積層体を使用して被接着基材10に貼り付ける際には、セパレート基材7を剥がし取り、露出した透明粘着層8と被接着基材10を重ね合わせて貼り付ける(図中、貼り付け後の図)。この際、点状あるいはブロック状にパターン化して離散的に配置せしめた接着部6を有する透明粘着層8により、皺なく容易に被接着基材10との間の空気を取り除いて貼り付けることができる。
P=(V/T)×100(%)
P:空隙率(%)
V:空隙容量(ml/m2)
T:塗層厚み(μm)
光透過性支持体として厚さ100μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ヘーズ値4%)の片面に、下記組成の光拡散層塗布液1を、固形分塗布量が20.0g/m2になるようにスライドビード塗布装置を用いて塗布し、10℃及び50℃の熱風を順次吹き付けて乾燥して光拡散層を設けた。なお、凝集粒子分散性の光拡散性微粒子は、水を分散媒としてホモミキサーで予め分散して使用した。また、水銀ポロシメーター(測定器名称 Autopore II 9220 製造者 micromeritics instrument corporation)を用いて空隙容量を測定したところ19.2ml/m2、光拡散層の断面の電子顕微鏡観察による厚みは34μmであり、計算される空隙率は55%であった。
水にジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)4部と気相法シリカ(平均一次粒子径7nm、比表面積300m2/g)100部を添加し予備分散液を作製した後、高圧ホモジナイザーで処理して、固形分濃度20%のシリカ分散液を製造した。平均二次粒子径は、(株)堀場製作所製LA910を用いて測定すると80nmであった。
シリカ分散液 (シリカ固形分として)150部
ポリビニルアルコール 100部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
ホウ酸 16部
ノニオン性界面活性剤 0.3部
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
凝集粒子分散性の光拡散性微粒子 150部
(P−78A:水澤化学工業(株)製、平均二次粒子径6.0μm、比表面積360m2/g、屈折率1.45)
単一粒子分散性の光拡散性微粒子 6部
(オプトビーズ500S:日産化学工業(株)製、シリカ、メラミン樹脂複合微粒子(メラミン樹脂主体)、平均一次粒子径0.5μm、真比重2.2、屈折率1.65)
単一粒子分散性の光拡散性微粒子 24部
(オプトビーズ2000M:日産化学工業(株)製、シリカ、メラミン樹脂複合微粒子(メラミン樹脂主体)、平均一次粒子径1.5μm、真比重2.2、屈折率1.65)
全体の固形分濃度が10%になるように水で調整した。
実施例1の光拡散層塗布液1を、実施例1と同様の光透過性支持体の両面に、光拡散層塗布液1をそれぞれ固形分塗布量が10.0g/m2になるようにスライドビード塗布装置を用いて塗布・乾燥し光拡散層を設け、続いてもう一方の面の光拡散層上に実施例1と同様の透明粘着層を設けた以外は実施例1と同様にして実施例2の透過型スクリーン積層体を得た。なお、この透過型スクリーン積層体において、セパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は70%であり、実施例1と同様にして測定した点状の接着部の高さが30μm、点状の接着部は1個あたりの面積が3.1mm2で、透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は65%であり、10mm四方面積内および透明粘着層全体において均一に分布していた。
実施例2と同様にして、点状の接着部の高さが8μmとなるように塗工し、紫外線を照射し硬化させて透明粘着層を設けた以外は実施例2と同様にして実施例3の透過型スクリーン積層体を得た。なお、この透過型スクリーン積層体において、セパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は70%であり、実施例1と同様にして測定した透明粘着層の点状の接着部は1個あたりの面積が3.1mm2で、透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は65%であり、10mm四方面積内および透明粘着層全体において均一に分布していた。
実施例2と同様にして、点状の接着部の高さが12μmとなるように塗工し、紫外線を照射し硬化させて透明粘着層を設けた以外は実施例2と同様にして実施例4の透過型スクリーン積層体を得た。なお、この透過型スクリーン積層体において、セパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は70%であり、実施例1と同様にして測定した透明粘着層の点状の接着部は1個あたりの面積が3.1mm2で、透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は65%であり、10mm四方面積内および透明粘着層全体において均一に分布していた。
実施例2の透明粘着層を設けないもう一方の光拡散層上に、プロテクト基材としてシリコン樹脂接着層で剥離処理を施した厚さ16μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ヘーズ値3%)を密着貼合し光拡散層面を保護した以外は実施例2と同様にして実施例5の透過型スクリーン積層体を得た。なお、この透過型スクリーン積層体において、プロテクト基材及びセパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は70%であり、実施例1と同様にして測定した点状の接着部の高さが30μm、点状の接着部は1個あたりの面積が3.1mm2で、透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は65%であり、10mm四方面積内および透明粘着層全体において均一に分布していた。
実施例1の光拡散層塗布液1を下記の光拡散層塗布液2にして、固形分塗布量が13.0g/m2になるように塗布・乾燥した以外は実施例1と同様にして比較例1の透過型スクリーン積層体を作製した。なお、この透過型スクリーン積層体において、セパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は70%であり、実施例1と同様にして測定した光拡散層の空隙率は3%、点状の接着部の高さが30μm、点状の接着部は1個あたりの面積が2.8mm2で、透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は58%であり、10mm四方面積内および透明粘着層全体において均一に分布していた。
アルカリ処理ゼラチン 100部
ノニオン性界面活性剤 0.3部
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
ゲル法シリカ 150部
(P−78A:水澤化学工業(株)製、平均二次粒子径6.0μm、比表面積360m2/g、屈折率1.45)
全体の固形分濃度が10%になるように水で調整した。
比較例1と同様にして光拡散層を設けた後、光拡散層上に下記の透明粘着層液を30μmの乾燥塗厚になるように塗布・乾燥し透明粘着層を設け、セパレート基材としてシリコン樹脂加工で剥離処理を施した厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ヘーズ値3%)を密着貼合し透明粘着層を保護し、比較例2の透過型スクリーン積層体を得た。なお透明粘着層における任意の10mm四方面積における接着部の面積比率は100%であり、この透過型スクリーン積層体において、セパレート基材を貼合する前の透過型スクリーンの全光線透過率は68%であった。
被接着基材として3mm厚の透明ガラス面と、A4サイズのセパレート基材を剥離した透過型スクリーンの透明粘着層面をそのまま貼り合わせた。
その際のスクリーンの貼り付け易さを以下の基準で評価した。
○:空気が抜けやすく容易にスクリーンを貼り付けることができた
△:やや空気が抜けにくく、スクリーンの貼り付けにやや時間がかかった
×:全く空気が抜けずスクリーンの貼り付けが不可能であり、貼り付けには作業性の悪い水貼りにて対応せざるを得なかった
被接着基材として3mm厚の透明ガラス面に貼り付けたA4サイズの透過型スクリーン(セパレート基材を剥離し、比較例2は水貼りにて貼り付け、その他はそのまま貼り付けた)を被接着基材から剥離した際の剥離し易さを以下の基準で評価した。
○:剥離に大きな力は不要で簡単に剥離することができ、透明アクリル板に透明粘着層が残ることはなかった
△:剥離に上記○レベルより比較的大きな力が必要であったが、透明アクリル板に透明粘着層が残ることはなかった
×:剥離に上記△レベルよりさらに大きな力が必要で、透明アクリル板に透明粘着層と一部の光拡散層が残り、これらの除去に非常に時間がかかった
被接着基材として3mm厚の透明ガラス面に貼り付けたA4サイズの透過型スクリーン(セパレート基材を剥離し、比較例2は水貼りにて貼り付け、その他はそのまま貼り付けた)を垂直に保持し、20℃、50%RH環境で3日間保持し以下の基準で評価した。
○:スクリーンが被接着基材から剥離することはなかった
△:スクリーンの端部が一部被接着基材から剥離した
×:スクリーンが被接着基材から完全に剥離してしまった
被接着基材として5mm厚の透明アクリル板面に貼り付けたA2サイズの透過型スクリーン(セパレート基材を剥離し、比較例2は水貼りにて貼り付け、その他はそのまま貼り付けた)に関し、プロテクト基材を持つものはこれを剥がした後、垂直に立ててデジタルプロジェクター(MP515ST、BenQ製)で実際に映像を、透過型スクリーン側より投影し、プロジェクターとは反対側より透過型スクリーンに投影された映像を観察した。なお、プロジェクターはスクリーンの垂線に対して上方向から約30度の角度を持たせて照射した。この状態でプロジェクターとは反対側から水平方向の視野角を0°から90°変えて観察し以下の評価基準により評価した。
◎:すべての角度で映像が十分確認でき非常に視野角が広い
○:上記◎よりはやや劣るが、すべての角度で映像が確認でき視野角が広い
△:90°付近の高視野角で映像がやや確認しにくい
×:90°付近の高視野角で映像が確認しにくい
2 光拡散性微粒子
3 光拡散層
4 光透過性支持体
5 キセロゲル
6 点状あるいはブロック状にパターン化して離散的に配置せしめた接着部
7 セパレート基材
8 透明粘着層
10 被接着基材
100 透過型スクリーン
Claims (1)
- 光透過性支持体の少なくとも一方の面に光拡散層、透明粘着層およびセパレート基材が順次積層された透過型スクリーンに用いる積層体であって、該光拡散層が光拡散性微粒子とキセロゲルを含有し、光拡散微粒子がキセロゲルに担持されており、該透明粘着層が点状あるいはブロック状にパターン化して離散的に配置せしめた接着部を有することを特徴とする透過型スクリーンに用いる積層体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013128907A JP6061794B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 透過型スクリーンに用いる積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013128907A JP6061794B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 透過型スクリーンに用いる積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015004746A JP2015004746A (ja) | 2015-01-08 |
JP6061794B2 true JP6061794B2 (ja) | 2017-01-18 |
Family
ID=52300714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013128907A Expired - Fee Related JP6061794B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 透過型スクリーンに用いる積層体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7855833B2 (en) * | 2004-08-10 | 2010-12-21 | Kimoto Co., Ltd. | Transmission screen |
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