JP6048606B1 - 調光フィルム及び調光フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記液晶セルは、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層が配置された第1の積層体と、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層が配置された第2の積層体と、
前記第1及び第2の積層体により挟持された液晶層とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体の配向層が、
配向規制力の方向が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられた光配向層であり、
前記第1及び第2の領域の繰り返し方向に任意に選択した少なくとも1mmの範囲において、前記第1及び第2の領域幅が、前記第1及び第2の領域の連続する方向で、ランダムに変化する調光フィルム。
前記第1及び第2の領域の幅が、140μm以上160μm以下であるである調光フィルム。
前記第1及び第2の領域の幅は、
標準偏差(σ)が30μm以上80μm以下である調光フィルム。
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を配置して第2の積層体を得る第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持して液晶セルを得る工程とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体作製工程は、
塗工液を前記基材に塗工して光配向層の材料層を得る塗工工程と、
前記塗工工程により得た前記光配向層の材料層に紫外線を照射して、配向規制力の方向が異なる第1及び第2の領域の順次交互の配置により前記配向層を得る露光工程とを備え、
前記露光工程は、
前記第1及び第2の領域の繰り返し方向に任意に選択した少なくとも1mmの範囲において、前記第1及び第2の領域幅が、前記第1及び第2の領域の連続する方向で、ランダムに変化するように前記配向層を配置する調光フィルムの製造方法。
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す断面図である。この調光フィルム1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の可変により透過光の光量を制御する。
液晶セル4は、フィルム形状による第1及び第2の積層体である上側積層体5U及び下側積層体5Dにより液晶層8を挟持して構成される。下側積層体5Dは、透明フィルム材による基材6に、透明電極11、スペーサー12、配向層13を配置して形成される。上側積層体5Uは、透明フィルム材による基材15に、透明電極16、配向層17を積層して形成される。液晶セル4は、この上側積層体5U及び下側積層体5Dに設けられた透明電極11、16の駆動により、VA(Virtical Alignment)方式におけるマルチドメイン化方式であるMVA方式により液晶層8に設けられた液晶材料の配向を制御し、これにより透過光の偏光面を制御する。
ここで調光フィルム1は、このように配向層13、17に光配向層を適用して、この光配向層のパターンニングによりマルチドメイン化が図られる。すなわち上側積層体5U及び下側積層体5Dは、平面視、矩形形状により形成され、上側積層体5Uに係る配向層17は、図2(A)により示すように、この矩形形状に係る短辺に沿って延長する第1及び第2の帯状の領域A、Bが、この延長方向と直交する方向に密接して順次交互に設けられる。
ところでこのように光配向層のパターンニングによるマルチドメインし、さらにドメインの規則性の緩和により回折光を低減するようにしても、スペーサーの規則性による回折により屋外の風景等を鮮明に見て取ることが困難になる場合がある。
ここでこの実施形態では、円柱形状又は円錐台形状によりスペーサー12が形成される。さらにこの実施形態では、スペーサー12のビッカース硬度値Xs、スペーサー12の先端が当接する部位のビッカース硬度値Xfが、ビッカース硬度値2以上、ビッカース硬度値6以下であって、かつXs<Xfであるように設定され、これによりスペーサーに関する信頼性を従来に比して一段と向上する。
図5は、調光フィルムの製造工程の説明に供するフローチャートである。調光フィルムの製造工程は、上側積層体作製工程SP2及び下側積層体作製工程SP3において、それぞれ上側積層体5U及び下側積層体5Dが得られる。また積層工程SP4において、液晶層8を間に挟んで、上側積層体5U及び下側積層体5Dを積層した後、シール材19により一体化して液晶セルが得られる。調光フィルムの製造工程は、このようにして得られた液晶セルを直線偏光板と積層一体化して調光フィルムが作製される。
両面にハードコート層が作製されてなる厚み100μmによるCOPフィルム材を基材6、15に適用し、上述の実施形態の構成により調光フィルムを作製した。10mJ/cm2の光量により直線偏光の紫外線を照射して1回目の露光処理を実行すると共に、さらに30mJ/cm2の光量による直線偏光の紫外線を使用したマスク露光により2回目の露光処理を実行し、これにより上側積層体5Uに係る配向層17を配置した。下側積層体5Dに係る配向層13は、光配向層材料層を露光処理することなく単に乾燥させるだけにして、垂直配向層により形成した。なお領域A及びBの幅WA及びWBは、平均値を300μmとした。2回目の露光時におけるマスクの設定により、第1及び第2の領域幅をランダムに可変した。この実施例では、作製した調光フィルムを通して10m先の文字を目視により確認したところ、鮮明に見て取れることが確認された。
この比較例では、第1及び第2の領域幅を一定幅に設定した点を除いて、実施例1と同様にして調光フィルムを作製した。実施例と同様にして作製した調光フィルムを通して10m先の文字を目視により確認したところ、文字がぼやけて見られ、これにより鮮明に見て取れることが困難であることが判った。
図8(A)及び(B)は、図3(A)及び(B)との対比により本発明の第2実施形態に係る調光フィルムの説明に供する図である。この実施形態では、上側積層体5Uの配向層17及び下側積層体5Dの配向層13に、光配向層が適用され、それぞれプレチルト角に係る向きが逆向きの第1及び第2の帯状領域AA及びBA、BB及びABが形成され、この第1及び第2の帯状領域AA及びBA、BB及びABが直交するように配置される。これによりこの実施形態では、4ドメインによりマルチドメイン化する。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を組み合わせ、さらには上述の実施形態を種々に変更することができる。
2、3 直線偏光板
2A、3A 位相差フィルム
4 液晶セル
5D 下側積層体(第1の積層体)
5U 上側積層体(第2の積層体)
6、15 基材
8 液晶層
11、16 透明電極
12 スペーサー
13、17 配向層
19 シール材
21 マスク
Claims (4)
- 液晶セルを直線偏光板により挟持してなる調光フィルムにおいて、
前記液晶セルは、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層が配置された第1の積層体と、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層が配置された第2の積層体と、
前記第1及び第2の積層体により挟持された液晶層とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体の配向層が、
配向規制力の方向が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられた光配向層であり、
前記第1及び第2の領域の繰り返し方向に任意に選択した少なくとも1mmの範囲において、前記第1及び第2の領域幅が、前記第1及び第2の領域の連続する方向で、ランダムに変化する
調光フィルム。 - 前記第1及び第2の領域の幅が、140μm以上160μm以下である
請求項1に記載の調光フィルム。 - 前記第1及び第2の領域の幅は、
標準偏差(σ)が30μm以上80μm以下である
請求項1、又は請求項2に記載の調光フィルム。 - 透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を配置して第1の積層体を得る第1の積層体作製工程と、
透明フィルム材による基材に透明電極、配向層を配置して第2の積層体を得る第2の積層体作製工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持して液晶セルを得る工程とを備え、
前記第1及び又は第2の積層体作製工程は、
塗工液を前記基材に塗工して光配向層の材料層を得る塗工工程と、
前記塗工工程により得た前記光配向層の材料層に紫外線を照射して、配向規制力の方向が異なる第1及び第2の領域の順次交互の配置により前記配向層を得る露光工程とを備え、
前記露光工程は、
前記第1及び第2の領域の繰り返し方向に任意に選択した少なくとも1mmの範囲において、前記第1及び第2の領域幅が、前記第1及び第2の領域の連続する方向で、ランダムに変化するように前記配向層を配置する
調光フィルムの製造方法。
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- 2016-03-31 JP JP2016072744A patent/JP6048606B1/ja active Active
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