JP6048653B2 - 車両のアンダカバー構造 - Google Patents
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Description
バッテリユニットは、ケース内にバッテリモジュール(走行用モータを駆動する電力を蓄える)などを収めて構成される機器である。しかし、バッテリユニットは、走行中、前輪から跳ね上がる石などが当たるなどすると、衝撃でケースの一部が破損したりする。また前輪から跳ね上がる泥水の影響を受けることもある。
プロテクタの内側へ流入した泥水の多くは、プロテクタから外部へ流れ出すものの、一部は泥土としてプロテクタの下部壁の上面に残り、同部分に堆積することがある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、プロテクタ内における泥土の堆積が防げる車両のアンダカバー構造を提供することにある。
請求項3に記載の発明は、バッテリユニットが、バッテリケースの前端部の下面に、エバポレータからのドレンをバッテリユニット外へ導出させるドレンバルブを有し、下壁は、ドレンバルブを覆う位置に配置され、第1開口部および第2開口部は、ドレンバルブよりも車両前後方向前側に配置されることとした。
請求項5に記載の発明は、コネクタ部が、エバポレータと、バッテリケースの外部に配管される冷媒配管とを接続するもので、冷媒配管が、プロテクタの前部壁とバッテリケースの前端部の前面との間に配管され、プロテクタの前部壁が、第3開口部を有しているものとした。
それ故、第1開口部と第2開口部とを車両前後方向で高低差をつけて配置したり、傾かせて配置したりするという簡単な構造のプロテクタで、泥土がプロテクタの内部に堆積するのを防ぐことができる。
そのうえ、第2開口部の開口縁部に設けた鍔部により、洗い流した泥土を滞らせずに、速やかにプロテクタ外へ流出させることができる。
請求項3の発明によれば、前端部下面にドレンバルブを有するバッテリユニットでは、ドレンバルブへ向かう泥土を抑えることができ、泥土がドレンバブルの動きに影響を与えずにすみ、ドレンの排出を円滑に行うことができる。
請求項5の発明によれば、前部壁の第3開口部を通じて、プロテクタ内部に滞留する冷媒配管からの熱は逃げるので、プロテクタ内部に熱がこもるのを防ぐことができる。
図1は、例えばシリーズ方式の電気自動車(車両)のフロント側の断面、図2は同電気自動車の下面(図1中の矢視A)、図3は同電気自動車に搭載した走行用バッテリの前側付近をそれぞれ示している。
図1〜図3を参照して電気自動車の各部を説明すると、図中1は車体である。車体1の前部に形成されているパワーユニットスペースには、前輪11へ駆動力を伝える走行用モータ3(走行駆動源:交流モータ)、発電用エンジン5、ジェネレータ7などが収められている。走行用モータ3およびジェネレータ7は、トランスアクスル9を介して、発電用エンジン5に接続され、発電用エンジン5からの駆動力を、トランスアクスル9を通じて、ジェネレータ7へ伝えたり(発電)、トランスアクスル9を通じて、前輪11へ伝えられるようにしている。
こうしたバッテリトレイ15aの車幅方向両側からは、複数のブラケット31(図2)が車幅方向両側に張り出ている。これらブラケット31が、車体1下面の車幅方向両側のサイドフレーム2に固定され、車室1aの床下(車体下面)にバッテリユニット13を組み付けている(搭載)。
図3〜図5には、このプロテクタ41で構成されるアンダカバー構造の全体や各部が示されている。同アンダカバー構造を説明すると、プロテクタ41は、図2〜図4に示されるようにバッテリユニット13の前端部に、間隙を存して、同バッテリユニット13の前端部の全体、すなわち前端部の下面全体や前面全体を覆うように配置される部品である。
ところで、プロテクタ41は、雨天走行時、プロテクタ41の上方の隙間や部品の取り合いのための切欠きなど、プロテクタ41の周囲の各部から内側へ泥水が流入すると、多くは外部に流れ出すものの、一部は泥土として下部壁43の上面に堆積しやすい。泥土が堆積すると、水はけが悪化する。
この手段には、図3〜図5に示されるようにプロテクタセンタ部材41aの下部壁43の車幅方向中央となる地点に、複数の開口部、ここでは二つの開口部59a,59bを車両前後方向に並んで設け、この開口部59a,59bのうちの車両前後方向前側の開口部59a(本願の第1開口部に相当)を、後側の開口部59(本願の第2開口部に相当)より高い位置に配置し、かつこの開口部59aを車両前後方向前端から車両前後方向後端に向かって下降するように傾斜して形成し、開口部59aから流入する外気(走行風)を後方の下部壁部分60の上面沿いに流す構造が用いられる。
ちなみに、前部壁45の一部、具体的には冷媒配管37の配置されている周辺、ここでは縁部には、切欠部71(図4:本願の第3開口部に相当)が設けられ、プロテクタセンタ部材41aとバッテリユニット13の前端部との間にこもる熱気が切欠部71から排出される構造にもしてある。つまり、切欠部71は通気用の開口である。
例えば雨天中、荒地を車両が走行しているとする。この雨天走行中、前輪11から跳ね上がる泥水の一部は、プロテクタ41の上方などから内側へ進入する。この泥水が図5中の破線の矢印αのようにプロテクタ41の前部壁45やコーナー部61の内面を流下しながら、プロテクタセンタ41aに形成されている開口部59a,59bへ向かう。泥水の多くは、流れる開口部59a(前側),開口部59b(後側)から外部へ流れ出すが、一部は泥土となって、図5中の二点鎖線aのように、滞留しやすい部位、すなわち高低差のなくなる開口部59a,59b間の下部壁部分60上に溜まる(堆積)。
そのうえ、バッテリユニット13のドレンバルブ29の前方に、泥土aを洗い流す構造(開口部59a,59b)を設け、ドレンバルブ29の下側を水平壁65で覆うようにすると、泥土aを洗い流す構造で、ドレンバルブ29へ向かう泥土を抑えるから、ドレンバルブ29は泥土aの影響を受けずにすみ、ドレンバルブ29におけるドレンの排出を円滑に行わせることができる。
加えて、冷媒配管37が配管される地点の前部壁45では、冷媒配管37(高温側)からの放熱で熱がこもりやすいが、前部壁45に切欠部71を設けたことで、熱が切欠部71を通じて外部に逃げるから、熱のこもりはない。
また一実施形態では、電気自動車のバッテリユニットをプロテクタで保護する例を挙げたが、これに限らず、車体下面に据え付く他の車載機器をプロテクタで保護するアンダカバー構造に本発明を適用しても構わない。
13 バッテリユニット(車載機器)
15 バッテリケース
17,19 バッテリモジュール,エバポレータ(内蔵機器)
23,30 コネクタ部
29 ドレンバルブ
41 プロテクタ
43 下部壁
45 前部壁
59a,59b 開口部(第1開口部、第2開口部)
60 開口部間の下部壁部分
63 傾斜壁
65 水平壁(下壁)
67 鍔部
71 切欠部(第3開口部)
Claims (5)
- 車両の車体下面に据付けられた車載機器のうち、車両前後方向の前側の端部にプロテクタを配置して、前記車載機器の前端部を保護する車両のアンダカバー構造であって、
前記プロテクタは、前記車載機器の前端部の下面を覆う下部壁と、当該下部壁から続いて前記車載機器の前端部の前面を覆う前部壁とを有し、
前記下部壁には、第1開口部と、第2開口部とが車両前後方向に並んで設けられ、
前記下部壁は、前記前部壁の下部側から端に向かうにしたがい下降する方向に傾斜した傾斜壁と、同傾斜壁の最下端から前記車載機器の下面に沿って延びた下壁とを有し、
前記傾斜壁に前記第1開口部が設けられ、前記下壁に前記第2開口部が設けられ、
前記第2開口部における車両前後方向後側の開口縁部は、当該開口縁部から斜め上側へ前記第2開口部の開口の上方を遮るように延びる鍔部を有する
ことを特徴とする記載の車両のアンダカバー構造。 - 前記車載機器は、バッテリケース内に走行用モータを駆動する電力を蓄えるバッテリモジュール、前記バッテリモジュールを冷却するエバポレータを含む内蔵機器を内蔵して構成されるバッテリユニットであることを特徴とする請求項1に記載の車両のアンダカバー構造。
- 前記バッテリユニットは、前記バッテリケースの前端部の下面に、前記エバポレータからのドレンをバッテリユニット外へ導出させるドレンバルブを有し、
前記下壁は、前記ドレンバルブを覆う位置に配置され、前記第1開口部および前記第2開口部は、前記ドレンバルブよりも車両前後方向前側に配置される
ことを特徴とする請求項2に記載の車両のアンダカバー構造。 - 前記バッテリユニットは、前記バッテリケースに内蔵された内蔵機器と、前記バッテリケースの外部に配置される外部機器とを接続するコネクタ部を前記バッテリケースの前端部の前面に有し、
前記下壁のうち前記第1開口部と前記第2開口部の間の部分は、前記コネクタ部の下側に対向させて配置してある
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両のアンダカバー構造。 - 前記コネクタ部は、前記エバポレータと、前記バッテリケースの外部に配管される冷媒配管とを接続するもので、前記冷媒配管は、前記プロテクタの前部壁と前記バッテリケースの前端部の前面との間に配管され、
前記プロテクタの前部壁は、第3開口部を有している
ことを特徴とする請求項4に記載の車両のアンダカバー構造。
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