JP6043129B2 - シリアルデータの受信回路および受信方法、オーディオ信号処理回路、電子機器、オーディオシステム - Google Patents
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Description
ビットクロックBCKは、シリアルデータDATAのビットごとにポジティブエッジを有する。つまりビットクロックBCKの周波数は、サンプリング周波数fs(=1/Ts)の64倍である。
シリアルデータDATAは、32ビットのLチャンネルデータと、32ビットのRチャンネルデータを含むが、それぞれのうち実効的なオーディオデータは最長24ビットである。したがってシフトレジスタ14は、24ビットで構成されており、シリアルデータDATAをビットクロックBCKと同期して1ビットずつシフトしていく。シフトレジスタ14からは、24ビットのパラレルデータDpが出力される。
またタイミング制御部15は、ワードクロックLRCKのネガティブエッジから、ビットクロックBCKを(32+24)個カウントすると、あるいはワードクロックLRCKのポジティブエッジからビットクロックBCKを24個カウントすると、第2タイミング信号をアサートする。RchバッファBUF_Rは、第2タイミング信号がアサートされると、シフトレジスタ14に格納されるパラレルデータDpをRチャンネルデータD_Rchとしてラッチする。
図3(a)は、システムクロックPLLCKの周波数が、1024×fsを保っているときの動作である。この場合、カウンタクリア信号CNT_CLRは、LチャンネルデータLnの中央付近でアサートされるため、安定的にデータが取り込まれる。
シリアルデータDATAは、32ビットのLチャンネルデータと、32ビットのRチャンネルデータを含むが、それぞれのうち実効的なオーディオデータは最長24ビットである。したがってシフトレジスタ14は、24ビットで構成されており、シリアルデータDATAをビットクロックBCKと同期して1ビットずつシフトしていく。シフトレジスタ14からは、24ビットのパラレルデータDpが出力される。
またタイミング制御部15は、ワードクロックLRCKのネガティブエッジから、ビットクロックBCKを(32+24)個カウントすると、あるいはワードクロックLRCKのポジティブエッジからビットクロックBCKを24個カウントすると、第2タイミング信号をアサートする。RchバッファBUF_Rは、第2タイミング信号がアサートされると、シフトレジスタ14に格納されるパラレルデータDpをRチャンネルデータD_Rchとしてラッチする。第1、第2タイミング信号がアサートされるタイミングは、受信すべきデータの配置(左詰、右詰)、受信すべきデータのビット数Kに応じて設定すればよい。
第1カウンタ12の初期値をαとし、x、yを所定数とするとき、第1状態φ1では、設定値DSETがα+M×N−1であり、第2状態φ2では、設定値DSETがα+M×N−1−xであり、第3状態φ3では、設定値DSETがα+M×N−1+yである。α=0、x=y=1のとき、第1状態φ1において、カウント周期は1024であり、カウント値CNT1は0から1023を繰り返し、第2状態φ2において、カウント周期は1023であり、カウント値CNT2は0から1022を繰り返し、第3状態φ3において、カウント周期は1025であり、カウント値CNT3は0から1024を繰り返す。
図6(a)〜(c)は、受信回路100の動作を示す波形図である。図6(a)に示すように、システムクロックPLLCKが、M×N×fsを保っているとき、ワードクロックLRCKのネガティブエッジにおける第1カウンタ12のカウント値CNT1は0付近となる。このとき周期設定部70は第1状態φ1であり、第1カウンタ12のカウント周期はM×Nである。
この方式では、サンプリング周期Ts=1/fsごとに、xまたはyのクロック周波数のずれを吸収することができる。たとえばノイズの影響により、システムクロックPLLCKに100クロック分のずれが生じた場合、その後、100/x回のサンプリング周期、または100/y回のサンプリング周期で、ニュートラルな状態に復帰することができる。
図7は、受信回路100を備えるオーディオ信号処理回路200を用いたオーディオシステム500の構成を示すブロック図である。
Claims (17)
- Mビット(Mは自然数)を単位として伝送され、受信すべきKビット(Kは自然数)を含むシリアルデータと、前記シリアルデータのビットごとにエッジを有するビットクロックと、前記Mビットごとにエッジを有するワードクロックと、を受信する受信回路であって、
前記ビットクロックをN逓倍(Nは自然数)することによりシステムクロックを生成する逓倍回路と、
前記ビットクロックおよび前記ワードクロックと同期して、前記シリアルデータに含まれる受信すべきKビットをパラレルデータに変換するシリアルパラレル変換器と、
前記システムクロックをカウントし、そのカウント値が設定値に達するたびにカウント値を初期値にリセットする動作を繰り返す第1カウンタと、
前記システムクロックをカウントし、そのカウント値が設定値に達するたびにカウント値を初期値にリセットする動作を繰り返す第2カウンタと、
前記シリアルパラレル変換器から出力されるKビットのパラレルデータをラッチするラッチ回路と、
前記第1カウンタおよび前記第2カウンタの設定値を動的に設定する周期設定部と、
を備えることを特徴とする受信回路。 - 前記周期設定部は、所定のタイミングにおける前記第1カウンタのカウント値にもとづいて、前記設定値を動的に設定することを特徴とする請求項1に記載の受信回路。
- 前記所定のタイミングは、前記ワードクロックのエッジのタイミングであることを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
- 前記第1カウンタの前記初期値をα、所定の定数をx、yとするとき、前記周期設定部は、前記設定値がα+M×N−1である第1状態と、α+M×N−1−xである第2状態と、α+M×N−1+yである第3状態と、を遷移するステートマシンを含むことを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
- 前記ステートマシンは、前記ワードクロックのエッジのタイミングにおける前記第1カウンタのカウント値にもとづいて状態遷移することを特徴とする請求項4に記載の受信回路。
- 前記状態遷移には、前記カウント値に対してヒステリシスが設定されることを特徴とする請求項5に記載の受信回路。
- 前記シリアルデータは、KビットのLチャンネルデータとKビットのRチャンネルデータを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の受信回路。
- 前記第2カウンタのカウント値が第1所定値、第2所定値に達するたびにアサートされる第1、第2ストローブ信号を生成するストローブ信号生成部をさらに備え、
前記ラッチ回路は、前記第1ストローブ信号と同期して前記Lチャンネルデータをラッチし、前記第2ストローブ信号と同期して前記Rチャンネルデータをラッチすることを特徴とする請求項7に記載の受信回路。 - 前記シリアルデータは、オーディオデータを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の受信回路。
- ひとつの半導体基板に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の受信回路。
- 請求項1から10のいずれかに記載の受信回路と、
前記受信回路が受信したデータを信号処理する処理ユニットと、
を備えることを特徴とするオーディオ信号処理回路。 - 請求項11に記載のオーディオ信号処理回路を備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項11に記載のオーディオ信号処理回路を備えることを特徴とするオーディオシステム。
- Mビット(Mは自然数)を単位として伝送され、受信すべきKビット(Kは自然数)を含むシリアルデータと、前記シリアルデータのビットごとにエッジを有するビットクロックと、前記Mビットごとにエッジを有するワードクロックと、を受信する方法であって、
前記ビットクロックをN逓倍(Nは自然数)することによりシステムクロックを生成するステップと、
前記ビットクロックおよび前記ワードクロックと同期して、前記シリアルデータに含まれる受信すべきKビットをパラレルデータに変換するステップと、
第1カウンタによって、前記システムクロックをカウントし、そのカウント値が設定値に達するたびにカウント値を初期値にリセットする動作を繰り返すステップと、
第2カウンタによって、前記システムクロックをカウントし、そのカウント値が設定値に達するたびにカウント値を初期値にリセットする動作を繰り返すステップと、
前記Kビットのパラレルデータをラッチするステップと、
前記第1カウンタおよび前記第2カウンタの設定値を動的に設定するステップと、
を備えることを特徴とする方法。 - 所定のタイミングにおける前記第1カウンタのカウント値にもとづいて、前記設定値を動的に設定することを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記所定のタイミングは、前記ワードクロックのエッジのタイミングであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 前記設定値がM×Nである第1状態と、M×N−1である第2状態と、M×N+1である第3状態と、を遷移することを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の方法。
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