JP5935609B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents
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また、上述した自動精査と同様に、売上金としての紙幣を収納する紙幣カセットから売上金回収用カセットへ紙幣を移動させて売上金の計数を行うとともに、売上金を売上金回収用カセットに回収するようにしている。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、収納された紙幣と紙幣との間に形成された隙間により自動精査用カセットが満杯になることを抑制することを目的とする。
図1において、現金管理機等の紙幣入出金システム100は、紙幣を搬送して計数する紙幣処理装置20を備えたものである。
紙幣入出金システム100は、一般に、図示しないCPU(Central Processing Unit)等の演算および制御手段で構成された主制御部、メモリ素子や磁気ディスク等で構成される記憶部を有し、各種カードを読み取るカードリーダ部15、操作者の操作を誘導する画面等を表示する表示手段および操作者の操作を受付ける操作手段からなる操作表示部16、紙幣を搬送して計数する紙幣処理装置20等を含めて装置全体の動作をその記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御される。
ここで、入金処理とは、紙幣処理装置20の紙幣受け渡し口である紙幣入金部としての紙幣投入口1から投入された紙幣を繰出して計数等し、万券カセット4、五千券カセット5、または千券カセット6へ収納する処理であり、出金処理とは、万券カセット4、五千券カセット5、または千券カセット6に収納されている紙幣を繰出して計数等し、紙幣投入口1へ集積させ、操作者に払い出す処理である。
さらに、売上金回収処理とは、売上金としての紙幣が収納された万券カセット4、五千券カセット5、または千券カセット6から空の自動精査カセット7へ紙幣を移動させて収納するとともに、紙幣の計数を行い、万券カセット4、五千券カセット5、または千券カセット6に収納された紙幣を回収する処理である。
紙幣投入口1は、操作者の操作により投入された入金紙幣を受け入れて集積する投入口であり、また、操作者へ出金する紙幣または入金紙幣のうち異常紙幣と鑑別された紙幣等の返却紙幣を集積する出金口であり、操作者との間で紙幣の受け渡しを行う部位である。投入された紙幣は、分離ローラ等の分離機構(分離手段)で1枚ずつ分離して紙幣搬送路へ繰り出すことができ、また、紙幣搬送路で搬送された出金される紙幣や返却紙幣を集積ローラ等の集積機構(集積手段)で集積することができる。
また、紙幣一時保留部2は、一時保留した紙幣を1枚ずつ紙幣搬送路へ繰り出すことができ、紙幣投入口1、万券カセット4、五千券カセット5、千券カセット6、または自動精査カセット7へ搬送することができるようになっている。
また、収納された紙幣は、上昇するステージ4a〜7aにより万券カセット4、五千券カセット5、千券カセット6、および自動精査カセット7の上方に設けられた図示しない分離機構としての分離ローラへ押圧され、その分離ローラを回転することにより当接した紙幣を1枚ずつ分離して繰り出すことができる。
さらに、ステージ4a〜7aを上昇させることにより、ステージ4a〜7a上に集積されている紙幣を分離ローラ等の分離機構(分離手段)へ押圧することにより、集積されている紙幣と紙幣との間の隙間を少なくすることができるようになっている。
自動精査カセット7は、移動可能なステージ7aを有し、ステージ7a上に紙幣を集積する集積手段と、ステージ7a上に集積された紙幣の上部に当接して紙幣を繰出す分離手段とを備えた自動精査用カセットである。
万券カセット4、五千券カセット5、千券カセット6および自動精査カセット7は、上部に収納した紙幣が満杯であることを検知するセンサ等の満杯検知手段を備えており、満杯検知手段で満杯が検知されたカセットには紙幣を収納しないように制御される。
なお、万券カセット4、五千券カセット5、千券カセット6、および自動精査カセット7は、本実施例では、それぞれ同一構造となっている。
紙幣搬送路23aは、紙幣投入口1と、紙幣一時保留部2と、紙幣鑑別部3と、万券カセット4、五千券カセット5、千券カセット6、自動精査カセット7、およびリジェクト部8とを結んでいる。
紙幣搬送部23は、紙幣カセット(4、5、6)と紙幣一時保留部2とを結び、また紙幣一時保留部2と自動精査用カセット7とを結ぶ紙幣搬送路23aで紙幣を搬送する。
記憶部22は、メモリ素子や磁気ディスク等で構成される記憶部であり、紙幣鑑別部3が鑑別や計数した結果等を記憶する。なお、この記憶部22は、紙幣入出金システム100全体を制御するための各種制御プログラム(ソフトウェア)の格納部位と共用化してもよい。
このとき、制御部21は、紙幣カセット(4、5、6)から自動精査用カセット7に搬送した紙幣の枚数が閾値を超えたことを検知したとき、自動精査用カセット7のステージ7aを移動させてステージ7a上に集積された紙幣の上部を分離手段に押圧する。なお、閾値は、自動精査用カセット7に収納可能な紙幣の枚数に基づいて算出された値であり、自動精査用カセット7が収納された紙幣で満杯に近いことを検知するための値である。
また、図1において、硬貨処理装置は、入金硬貨の投入口である硬貨投入口9と、硬貨を鑑別する硬貨鑑別部10と、入金処理時に一時的に硬貨を集積する硬貨一時保留部11と、入金処理が取り消されたとき硬貨を返却する硬貨返却箱12と、釣銭準備金を収納する出金ホッパ13と、出金処理時の硬貨出金口である硬貨出金箱14とを備えている。なお、硬貨処理装置は存在しないものであっても良い。
なお、以下の実施例に説明する各部の動作は、図2に示すメモリや磁気ディスク等の記憶部22に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて中央処理装置等の制御部21により制御される。
まず、紙幣処理装置が行なう自動精査処理を図3の第1の実施例における紙幣処理装置の自動精査処理の動作を示す説明図に基づいて図1および図2を参照しながら説明する。なお、万券カセット4に収納されている紙幣の有り高を確定する動作を説明する。
制御部21は、上述したステップ1およびステップ2の動作を繰り返し、万券カセット4に収納されている紙幣をすべて自動精査カセット7へ搬送し、紙幣鑑別部3において紙幣の枚数を計数して自動精査カセット7に収納する。
制御部21は、上述したステップ3およびステップ4の動作を繰り返し、自動精査カセット7に収納されている紙幣をすべて万券カセット4へ搬送し、紙幣鑑別部3において紙幣の枚数を計数して万券カセット4に収納する。
このようにして、制御部21は、万券カセット4に収納されている紙幣を計数する。
このように制御部21は、紙幣カセット(4、5、6)に収納されたすべての紙幣を一旦自動精査用カセット7に搬送して収納した後、自動精査用カセット7に収納されたすべての紙幣を紙幣カセット(4、5、6)へ搬送して収納する自動精査処理を行う。
この自動精査処理を行うことにより、万券カセット4、五千券カセット5および千券カセット6に収納されている紙幣の有り高が確定する。
紙幣処理装置20の制御部21は、上述したステップ1およびステップ2の動作を繰り返して行なうとき、万券カセット4から紙幣一時保留部2を経由させて自動精査カセット7に収納した紙幣の枚数が自動精査カセット7において満杯に近くなった場合、図5に示すように、紙幣4bを万券カセット4から紙幣一時保留部2を経由させて自動精査カセット7へ移動させる動作を一旦停止する。
ステージ7a上に集積させた紙幣7b間の隙間を減少させた制御部21は、ステージ7aを所定の速度で下降させ、ステージ7a上に集積させた紙幣7bと自動精査カセット7の上端部との間に紙幣を収納する空間を形成する。
このように、自動精査カセット7に収納した紙幣のふくらみを低減させて紙幣を収納する空間を形成することにより、万券カセット4内のすべての紙幣を自動精査カセット7へ移動する前に、自動精査カセット7が満杯の状態となって自動精査処理を継続して行うことができなくなることを防止することができる。
紙幣処理装置20の制御部21は、五千券カセット5および千券カセット6から自動精査カセット7へ紙幣を移動するときも同様の動作を行い、ステージ7a上に集積させた紙幣7bと自動精査カセット7の上端部との間に紙幣を収納する空間を形成する。
また、収納された紙幣と紙幣との間に形成された隙間により自動精査カセットが満杯になることで必要になる係員の操作負担を軽減させることができるという効果が得られる。
上述した構成の作用について説明する。
紙幣処理装置が行なう売上金回収処理を図7の第2の実施例における紙幣処理装置の売上金回収処理の動作を示す説明図に基づいて図1および図2を参照しながら説明する。なお、万券カセット4に収納されている紙幣を回収する動作を説明する。
ステップ2:所定枚数の紙幣を紙幣一時保留部2へ集積した制御部21は、図7に示すように、紙幣一時保留部2に集積したすべての紙幣を1枚ずつ紙幣搬送路23aへ送り出し、紙幣搬送部23により紙幣鑑別部3を経由して紙幣搬送路23aを搬送して自動精査カセット7へ集積する。
このようにして、制御部21は、万券カセット4に収納されているすべての紙幣を自動精査カセット7へ搬送して収納するとともに計数して売上金回収処理を行う。
なお、紙幣処理装置20の制御部21は、五千券カセット5および千券カセット6についても同様の処理を行うようにしても良い。
紙幣処理装置20の制御部21は、上述したステップ1およびステップ2の動作を繰り返して行なうとき、万券カセット4から紙幣一時保留部2を経由させて自動精査カセット7に収納した紙幣の枚数が自動精査カセット7において満杯に近くなった場合、図5に示すように、紙幣4bを万券カセット4から紙幣一時保留部2を経由させて自動精査カセット7へ移動させる動作を一旦停止する。
ステージ7a上に集積させた紙幣7b間の隙間を減少させた制御部21は、ステージ7aを所定の速度で下降させ、ステージ7a上に集積させた紙幣7bと自動精査カセット7の上端部との間に紙幣を収納する空間を形成する。
このように、自動精査カセット7に収納した紙幣のふくらみを低減させて紙幣を収納する空間を形成することにより、万券カセット4内のすべての紙幣を自動精査カセット7へ移動する前に、自動精査カセット7が満杯の状態となって売上金回収処理を継続して行うことができなくなることを防止することができる。
紙幣処理装置20の制御部21は、五千券カセット5および千券カセット6から自動精査カセット7へ紙幣を移動するときも同様の動作を行い、ステージ7a上に集積させた紙幣7bと自動精査カセット7の上端部との間に紙幣を収納する空間を形成する。
また、収納された紙幣と紙幣との間に形成された隙間により自動精査カセットが満杯になることで必要になる係員の操作負担を軽減させることができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、現金管理機に備えられた紙幣処理装置として説明したが、それに限られることなく、商業施設などに設置され、紙幣の入出金を管理する紙幣処理装置としても良い。
2 紙幣一時保留部
3 紙幣鑑別部
4 万券カセット
5 五千券カセット
6 千券カセット
7 自動精査カセット
8 リジェクト部
20 紙幣処理装置
21 制御部
22 記憶部
Claims (7)
- 紙幣を搬送して計数する紙幣処理装置において、
紙幣を収納する紙幣カセットと、
紙幣を貯留する紙幣一時保留部と、
移動可能なステージを有し、前記ステージ上に紙幣を集積する集積手段と、前記ステージ上に集積された紙幣の上部に当接して前記紙幣を繰出す分離手段とを備えた自動精査用カセットと、
前記紙幣カセットと前記紙幣一時保留部とを結び、前記紙幣一時保留部と前記自動精査用カセットとを結び、紙幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部により、前記紙幣カセットと前記紙幣一時保留部との間で所定枚数の紙幣を搬送し、前記紙幣一時保留部と前記自動精査用カセットとの間で前記所定枚数の紙幣を搬送する動作を繰り返して行なう制御部とを備え、
前記制御部は、前記紙幣カセットから前記自動精査用カセットに搬送した紙幣の集積量が閾値を超えたことを検知したとき、前記自動精査用カセットのステージを移動させて前記ステージ上に集積された紙幣の上部を前記分離手段に押圧し、
前記制御部は、前記ステージを下降させる速度を、前記ステージを上昇させる速度より遅くしたことを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項1に記載の紙幣処理装置において、
前記制御部は、前記紙幣を搬送する動作を一旦停止し、前記自動精査用カセットのステージを移動させて前記ステージ上に集積された紙幣の上部を前記分離手段に押圧することを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項2に記載の紙幣処理装置において、
前記制御部は、前記ステージ上に集積された紙幣の上部を前記分離手段に押圧させた後、前記ステージを移動させて前記ステージ上に集積された紙幣の上方に空間を形成し、前記紙幣カセットから前記自動精査用カセットに紙幣を搬送する動作を再開して前記空間に紙幣を集積することを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項3に記載の紙幣処理装置において、
前記制御部は、前記紙幣カセットに収納されたすべての紙幣を前記自動精査用カセットに搬送して収納した後、前記自動精査用カセットに収納されたすべての紙幣を前記紙幣カセットへ搬送して収納する自動精査処理を行うことを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項3に記載の紙幣処理装置において、
前記制御部は、前記紙幣カセットに収納されたすべての紙幣を前記自動精査用カセットに搬送して収納する売上金回収処理を行うことを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
前記閾値は、前記自動精査用カセットに収納可能な紙幣の枚数に基づいて算出された値であることを特徴とする紙幣処理装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
前記制御部は、前記紙幣カセットから前記自動精査用カセットに搬送した紙幣の枚数が所定枚数に達したことを検知して、前記紙幣カセットから前記自動精査用カセットに搬送した紙幣の枚数が閾値を超えたことを検知することを特徴とする紙幣処理装置。
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