JP5933872B1 - 内視鏡 - Google Patents

Abstract

内視鏡１は、使用者に把持される把持部１０を有し、第１の長手軸Ｘを備えた操作部３と、この操作部３から第１の長手軸Ｘに対して鋭角の所定の角度の第２の長手軸Ｙを有して延出し、被検体に挿入される挿入部２と、操作部３の先端側から第１の長手軸Ｘに沿った延長線上に第３の長手軸Ｚを有して延出し、外部機器に着脱自在に接続されるコネクタ部５が延出端に設けられたケーブル４と、を具備する。

Description

本発明は、外部機器と接続されるケーブルを備えた内視鏡に関する。

従来から、生体の体内、構造物など被検体の内部の観察が困難な箇所を観察するために、被検体内に導入可能な内視鏡が、例えば医療分野または工業分野において広く利用されている。このような内視鏡には、撮像手段、照明手段などが設けられている。

内視鏡は、撮像手段への信号の授受、照明手段への照明光の伝送などを行うための外部機器と接続されるケーブルであるユニバーサルコードが延設されている。なお、一般的な内視鏡は、ユニバーサルコードが操作部の長手方向に直交するように基端側となる上部側部から延設されている。

これに対して、例えば、日本国特開２００２−５８６２９号公報には、操作部の長手方向と略同軸方向に挿入部が延設しており、鋭角で交叉するユニバーサルコードが延出した電子内視鏡が開示されている。

しかしながら、日本国特開２００２−５８６２９号公報に開示された従来の内視鏡では、ユニバーサルコードが術者側に延出するため、外部機器の配置によっては検査時の取り回しが煩雑となって使用者に絡まったりして邪魔となってしまうという問題があった。

そこで、本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであって、その目的とするところは、外部機器に接続されるケーブルが使用者に対して邪魔とならないように取り回しが容易となる内視鏡を提供することである。

本発明の一態様の内視鏡は、使用者に把持される把持部を有し、第１の長手軸を備えた操作部と、前記把持部に設けられた処置具挿通部よりも先端側において、前記操作部から前記第１の長手軸に対して鋭角の所定の角度の第２の長手軸を有して延出し、被検体に挿入される挿入部と、前記操作部の先端側から前記第１の長手軸に沿った延長線上に第３の長手軸を有して延出し、外部機器に着脱自在に接続されるコネクタ部が延出端に設けられたケーブルと、を具備する。

以上に記載の本発明によれば、外部機器に接続されるケーブルが使用者に対して邪魔とならないように取り回しが容易となる内視鏡を提供することができる。

本発明の一態様の電子内視鏡の構成を示す斜視図 同、電子内視鏡の構成を示す側面図

以下、図を用いて本発明について説明する。
なお、以下の説明において、下記の実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。

先ず、本発明の一態様の内視鏡の実施の形態について、図面に基づいて、以下に説明する。図面は本発明に係わり、図１は電子内視鏡の構成を示す斜視図、図２は電子内視鏡の構成を示す側面図である。

また、以下の説明では、気管支鏡と例示して説明するが、これに限定されることなく、各種内視鏡にも適用可能な構成である。

図１および図２に示すように、本実施形態の電子内視鏡（以下、単に内視鏡と称す）１は、被検体に挿入される細長管状に形成された挿入部２と、この挿入部２の基端が接続された操作部３と、この操作部３の先端側から延設される内視鏡ケーブルであるユニバーサルコード４と、このユニバーサルコード４の先端に配設される内視鏡コネクタ５などによって主に構成されている。

挿入部２は、先端側から順に、先端部６、湾曲部７、可撓管部８が連設されて形成され可撓性を備えた管状部材である。このうち、先端部６には、内部に撮像手段を備えた撮像装置である撮像ユニット、照明手段などが収納配置されている。

湾曲部７は、操作部３の操作手段のうちの１つである後述の湾曲レバー９の回動操作によって上下２方向（ＵＰ−ＤＯＷＮ）へと能動的に湾曲させ得るように構成される機構部位である。

なお、湾曲部７は、このタイプのものに限定されることはなく、上下方向に加えて左右方向をも含めた四方向（上下左右の操作によって軸回りの全周方向、ＵＰ−ＤＯＷＮ／ＲＩＧＨＴ−ＬＥＦＴ）に湾曲し得るタイプのものであっても良い。

可撓管部８は、受動的に可撓可能となるように柔軟性を持たせて形成される管状部材である。この可撓管部８の内部には、処置具挿通チャンネルのほか、先端部６に内蔵された撮像ユニットから延出し、さらに操作部３を介してユニバーサルコード４の内部へと延設される各種信号線、光源装置からの照明光を導光し先端部６に配された照明窓から出射させるためのライトガイドなどが挿通している（ここでは、何れも不図示）。

操作部３は、使用者が内視鏡１を使用する時に手によって把持する把持部１０と、この把持部１０の前面側の中途部に配設された処置具挿通部１１と、各種内視鏡機能を操作する操作手段と、把持部１０の前面側の上部に配設された吸引バルブ１３などによって主に構成される。

また、操作部３は、先端側に設けられて、ユニバーサルコード４の基端を覆ってユニバーサルコード４と接続される折れ止め部１４と、把持部１０の前面側において処置具挿通部１１の下部側に設けられた筒状突部１５に接続され、挿入部２の可撓管部８の基端を覆って可撓管部８と接続される折れ止め部１６と、を有している。

なお、操作部３に設けられる操作手段としては、例えば湾曲部７の湾曲操作を行う湾曲レバー９、吸引操作のための吸引バルブ１３、撮像手段、照明手段などの各対応する操作を行うための複数の操作部材１７などがある。

処置具挿通部１１は、各種の処置具（不図示）を挿入する処置具挿通口を備え、操作部３の内部で、分岐部材を介して処置具挿通チャンネルに連通する構成部である。この処置具挿通部１１には、処置具挿通口を開閉するための蓋部材であって、この処置具挿通部１１に対して着脱自在（交換可能）に構成される鉗子栓１２が配設されている。

ユニバーサルコード４は、挿入部２の先端部６から、この挿入部２内部を挿通して操作部３に至り、さらに操作部３から延出する各種信号線などを内部に挿通すると共に、光源装置（不図示）から光を伝達するライトガイドを挿通する複合ケーブルである。

内視鏡コネクタ５は、外部機器のビデオプロセッサ（不図示）との間を着脱自在に接続する信号ケーブルが接続される電気コネクタ部２０を側面部に有すると共に、外部機器である光源装置との間を着脱自在に接続する光源コネクタ部１８などを有して構成されている。

ここで、本実施の形態の内視鏡１は、図２に示すように、ユニバーサルコード４が操作部３の長手軸Ｘ（操作部３の中心軸Ｘの場合もある）に沿った中心軸（長手軸）Ｚを有して把持部１０の先端から下方側（例えば、使用者が操作部３の把持部１０を把持した状態において真下側となる鉛直下方側）に延出した構成となっている。即ち、ユニバーサルコード４は、操作部３の長手軸Ｘの延長線上に中心軸（長手軸）Ｚを有している。

そして、内視鏡１は、直線状態の挿入部２がユニバーサルコード４の延出方向である操作部３の長手軸Ｘに対して９０度未満となる鋭角の所定の角度θを有して交差する方向に中心軸（長手軸）Ｙが設定されて延出した構成となっている。

さらに、直線状態の挿入部２は、使用者が操作部３の把持部１０を把持した際に、操作部３の正対する把持部１０の背面に離反する正面となる方向に向けて操作部３の長手軸Ｘに対して鋭角の所定の角度θを有して交差して把持部１０から延出する中心軸Ｙが設定されている。

なお、挿入部２は、操作部３の把持部１０の正面において、処置具挿通部１１よりも先端側となる下方側から、この処置具挿通部１１と操作部３の長手軸Ｘに沿って並設した位置から延出している。

そして、操作部３は、吸引バルブ１３、複数の操作部材１７および処置具挿通部１１が前面側に配設され、操作部３の長手軸Ｘに沿った直線状の位置から挿入部２が前方へ延設されている。

以上のように構成された本実施の形態の内視鏡１は、ユニバーサルコード４が操作部３の下方側から延出するように配設され、挿入部２がユニバーサルコード４の延出方向に対して鋭角の所定の角度θを有して交差した方向に延出する構成として、内視鏡検査時に外部機器に接続される内視鏡コネクタ５が延出端に設けられるユニバーサルコード４が使用者に絡まったりして邪魔となることなく、取り回しが容易となる。

以上に説明したように、内視鏡１は、外部機器に接続されるケーブルであるユニバーサルコード４が使用者に対して邪魔とならないように取り回しが容易となる構成となる。

さらに、内視鏡１は、使用者が操作部３を把持した際に、挿入部２が前方側に延出するため、挿入部２を横たわる被検者に対してアクセスし易くなり、内視鏡検査が行い易くなるという利点もある。

なお、本発明は、電子内視鏡１に限らず、リレーレンズ、イメージファイバなどを用いた内視鏡にも適用可能な技術である。

なお、上述の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。

本出願は、２０１４年９月２５日に日本国に出願された特願２０１４−１９５５９０号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。

Claims (5)

1. 使用者に把持される把持部を有し、第１の長手軸を備えた操作部と、
   前記把持部に設けられた処置具挿通部よりも先端側において、前記操作部から前記第１の長手軸に対して鋭角の所定の角度の第２の長手軸を有して延出し、被検体に挿入される挿入部と、
   前記操作部の先端側から前記第１の長手軸に沿った延長線上に第３の長手軸を有して延出し、外部機器に着脱自在に接続されるコネクタ部が延出端に設けられたケーブルと、
   を具備することを特徴とする内視鏡。
2. 前記挿入部は、前記把持部を把持した前記使用者に正対する前記操作部の背面に離反した正面から前方側に延出していることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡。
3. 前記把持部には、処置具を挿入する処置具挿通部が設けられ、
   前記挿入部は、前記把持部の前記処置具挿通部よりも先端側から延出していることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡。
4. 前記挿入部は、前記把持部の前記処置具挿通部と前記操作部の前記第１の長手軸に沿った方向に並設する位置から延出していることを特徴とする請求項３に記載の内視鏡。
5. 前記操作部には、吸引バルブおよび内視鏡機能を操作する操作部材が設けられ、
   前記挿入部は、前記処置具挿通部、前記吸引バルブおよび前記操作部材と前記操作部の前記第１の長手軸に沿った位置から延出していることを特徴とする請求項４に記載の内視鏡。

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