JP5928596B2 - 移載装置 - Google Patents
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Description
移載装置の構成としては、フォークで荷物をすくい上げて移載するスライドフォーク方式、吸引によって荷物を吸着保持して移載する吸引方式、ピックアップベルトにより荷物を摺動して移載するピックアップベルト方式、荷物の両側を挟んで保持して移載するクランプ方式、スライドアームの先端に設けたフックにより荷物の端部を引っかけてスライドアームの進退により荷物を押し出し、あるいは引っ張ることにより荷物を移載するフック方式などがある。
特許文献1では、スライドアーム先端に設けられたフックが、スライドアームに対して回動することによって、荷物の端部に当接する動作姿勢と、荷物に当接しない退避姿勢との間で移動可能となっている。
この移載装置は、移載装置側から棚に荷物を移載する動作では、フックを動作姿勢にして荷物の端部位置に当接させ、スライドアームを棚側に前進させることによって荷物を棚に押し出している。
動作姿勢にあるフックを荷物の端部位置に当接する際に、高速で接触すると、荷物の損傷を招くおそれがある。したがって、スライドアームのフック取り付け位置近傍に光学センサを設けておき、この光学センサにより荷物の端部位置を検出するまで、低速でアームを移動させるようにしている。
本発明の課題は、スタッカクレーンや無人搬送システムのステーションなどに用いられる移載装置において、移載処理の時間を短縮することにある。
本発明の一見地に係る移載装置は、コンベアと、スライドアームと、フックと、制御部とを備えている。コンベアは、上面に載置される荷物を荷物搬送方向と平行に搬送可能である。スライドアームは、荷物搬送方向と平行にスライド移動可能である。フックは、スライドアームに取り付けられ、スライドアームのスライド移動方向に交わる方向であって、コンベアに載置される荷物側に突出する動作姿勢と、コンベアに載置される荷物との当接を避ける退避姿勢との間で移動可能である。制御部は、荷物搬送方向の反対側方向における端部位置がフックの近傍に到達するようにコンベアにより荷物搬送方向の反対側に荷物を搬送させ、その後にスライドアームを荷物搬送方向に移動させる。
この移載装置では、荷物を搬送する際に、予めコンベアによって荷物搬送方向の反対側方向に荷物を搬送し、荷物の端部位置をフックに当接させている。したがって、スライドアームによる荷物の移動は、最初から高速で行うことが可能であり、移載処理の時間を短縮できる。
この場合、スライドアームとコンベアにより、迅速かつ円滑な荷物の搬送を行うことができる。
また、移載装置は、スライドアームのフックの近傍に取り付けられる端部検出センサをさらに備え、制御部は、端部検出センサの検出信号に基づいて、荷物の搬送方向の反対側方向における端部位置がフックの近傍に到達したか否かを判断することができる。
この場合、荷物の端部位置がフックの近傍に到達したことを確実に検出することができ、その結果、荷物の損傷を防止して、迅速な移載処理をできる。
ここで、制御部が、第1端部検出センサ及び第2端部検出センサの検出結果に基づいて、第1コンベア及び第2コンベアのいずれにも荷物が載置されていない状態、第1コンベア及び第2コンベアのいずれか一方に荷物が載置されている状態、第1コンベア及び第2コンベアのそれぞれに荷物が載置されている状態、又は、第1コンベア及び第2コンベアにまたがって大型の荷物が載置されている状態のいずれかを判別することができる。
また、制御部は、第1コンベア及び第2コンベアのいずれにも荷物が載置されていない状態であると判断した場合には、荷物の搬送処理を終了し、第1コンベア及び第2コンベアのいずれか一方に荷物が載置されている状態であると判断した場合には、第1コンベア及び第2コンベアのうち荷物が載置されているコンベアに対応するフックを動作姿勢にし、コンベアに載置された荷物の搬送方向の反対側方向のおける端部位置がフックの近傍に到達するように、コンベアにより荷物を荷物搬送方向と反対側方向に搬送させ、第1コンベア及び第2コンベアのそれぞれに荷物が載置されている状態であると判断した場合、第1フック及び第2フックを動作姿勢にし、第1コンベア及び第2コンベアに載置された荷物の搬送方向の反対側方向における端部位置がそれぞれ第1フック及び第2フックの近傍に到達するまで、第1コンベア及び第2コンベアにより荷物を荷物搬送方向と反対側方向に搬送させ、第1コンベア及び第2コンベアにまたがって大型の荷物が載置されている状態であると判断した場合、第1フック及び第2フックのうち荷物搬送方向の反対側方向に位置するフックを動作姿勢にし、荷物搬送方向の反対側方向における端部位置がフックの近傍に到達するように、第1コンベア及び第2コンベアにより荷物を荷物搬送方向の反対側方向に搬送させることができる。
さらに、第1端部検出センサ及び第2端部検出センサは、スライドアームの第1フック及び第2フックの近傍にそれぞれ取り付けられ、制御部は、第1端部検出センサ及び第2端部検出センサの検出信号に基づいて、第1コンベア及び/又は第2コンベアに載置された荷物の搬送方向の反対側方向における端部位置が、第1フック及び/又は第2フックに当接したか否かを判断することができる。
本発明の移載装置の実施形態について、スタッカクレーンに設けた場合を例示して説明する。
図1は、移載装置を有するスタッカクレーンが設けられた自動倉庫の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、自動倉庫300は、荷物200を搬送するために走行可能なスタッカクレーン301と、スタッカクレーン301の走行方向両側に配置された棚302を備えている。
同様に、スタッカクレーン301は、棚302に収納されている荷物200を移載装置100によりスタッカクレーン301に移載し、ステーション303に搬送する。
スタッカクレーン301は、下部台車311と上部台車312とがマスト313で連結されており、マスト313に沿って昇降台316が上下する構成となっている。
昇降台316には、移載装置100が設けられている。
(2−1)構成
図3は、第1実施形態による移載装置100の説明図であって、図3(A)はフックが退避姿勢にある場合の平面図であり、図3(B)はその側面図である。図4は、第1実施形態による移載装置100の説明図であって、図4(A)はフックが動作姿勢にある場合の平面図であり、図4(B)はその側面図である。なお、図3(A)、図4(A)において、図左右方向を第1水平方向とし、図上下方向を第2水平方向とする。
一対のスライドアーム110は、第2水平方向に間隔を空けて配置されている。各スライドアーム110は、ベースアーム111と、ミドルアーム112と、トップアーム113と、第1フック114と、第2フック115とを備えている。
ベースアーム111は、昇降台316に固定されている。ミドルアーム112は、ベースアーム111によって第1水平方向にスライド可能に支持されており、トップアーム113を第1水平方向にスライド可能に支持している。ミドルアーム112及びトップアーム113をベースアーム111に対してスライド移動させることにより、トップアーム113を両側の棚302内に挿入することが可能である。
例えば、第1フック114は、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。
第1フック114は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114と第2フック115の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第2フック115は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
トップアーム113には、第1フック114の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第1端部検出センサ116A、116Bが設けられている。第1端部検出センサ116A、116Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第1フック114により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第1端部検出センサ116A,116Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第1フック114に隣接する位置に取り付けられる。
第1端部検出センサ116A、116Bとして、透過型の光学センサを用いる場合には、一方を投光素子とし、他方を受光素子とする。また、第1端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
第2端部検出センサ117A、117Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第2フック115により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第2端部検出センサ117A,117Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第2フック115に隣接する位置に取り付けられる。
第2端部検出センサ117A、117Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第2端部検出センサとして拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
図5は、第1実施形態の制御ブロック図である。
移載装置100は、各部を制御するための制御部400を備えている。制御部400は、CPU、ROM、RAMなどを備えるマイクロプロセッサで構成することができる。
制御部400は、スライドアーム110を棚302に対してスライド移動するためのスライドアーム駆動部402に接続されている。
さらに、制御部400は、荷物200を移載する方向に応じてコンベア121を駆動するコンベア駆動部404に接続されている。
また、制御部400は、第1端部検出センサ116及び第2端部検出センサ117に接続されており、両センサからの検出信号が入力される。
図6は、第1実施形態の制御フローチャートである。
ここでは、移載装置100の昇降台316に載置されている荷物200を棚302に移載する際の動作について説明する。
ステップS601において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、荷物200を棚302側に押し出すためのフックを動作姿勢に位置させる。図3に示すように、昇降台316から左側に位置する棚302に荷物200を移載する場合には、移載方向後方に位置する第2フック115を動作姿勢に位置させる。このことにより、第2フック115は、荷物200の端部位置に当接可能となる。
例えば、図4(A)の一点鎖線で示す位置に荷物200が載置されている状態から、コンベア121を駆動して、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115に当接する位置(図の実線による荷物200の位置)まで荷物200を移動させる。
例えば、第2端部検出センサ117A、117Bが透過型の光学センサで構成され、第2フック115の近傍に設けられているものとする。第2端部検出センサ117A、117Bの受光素子が受光状態から非受光状態に遷移すると、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2端部検出センサ117A、117Bの位置に到達したものと判断できる。この後、さらに、第2端部検出センサ117A、117Bの設置位置と、第2フック115との間隙分だけコンベア121による荷物200の移動を行うことで、荷物200の端部位置を第2フック115に当接させることができる。
また、予め、荷物200が載置されている位置を検出しておき、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115に到達するように、コンベア121を所定時間駆動することも可能である。
制御部400は、荷物200の端部位置がフックに当接するまで、コンベア121の駆動状態を維持させ、荷物200の端部位置がフックに当接したと判断した場合に、ステップS604に移行する。
制御部400は、コンベア駆動部404に対して制御信号を送信して、搬送方向の反対側方向への荷物200の搬送を停止させる。また、制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、第2フック115が荷物200の端部位置に当接した状態のスライドアーム110の棚302側への移動を開始させる。
また、制御部400は、スライドアーム110の移動開始と同時に、又は若干遅れてコンベア121の搬送方向への移動を開始させることができる。
制御部400が、荷物200の移載が完了したと判断するまで、スライドアーム110の移動状態を維持し、荷物200の移載が完了したと判断した場合には、ステップS606に移行する。
ステップS607において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して第2フック115を退避姿勢に移動させ、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信してスライドアーム110を初期位置に復帰させる。
(3−1)構成
図7は、第2実施形態による移載装置100の説明図である。
第2実施形態では、スライドアーム110の移動方向に直列に載置された2つの荷物200A、200Bを同時に移載可能な移載装置100を示すものであって、第1実施形態と同一部分については同一符号を付している。
移載装置100は、昇降台316と棚302との間で荷物200を移載するための装置であって、一対のスライドアーム110を備えている。
ベースアーム111は、昇降台316に固定されている。ミドルアーム112は、ベースアーム111によって第1水平方向にスライド可能に支持されており、トップアーム113を第1水平方向にスライド可能に支持している。ミドルアーム112及びトップアーム113をベースアーム111に対してスライド移動させることにより、トップアーム113を両側の棚302内に挿入することが可能である。
例えば、第1フック114は、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。
第1フック114は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114と第2フック115の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第2フック115は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114、第2フック115及び第3フック118の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第3フック118は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
トップアーム113には、第1フック114の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第1端部検出センサ116A、116B(端部検出センサの一例)を有している。第1端部検出センサ116A、116Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第1フック114により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第1端部検出センサ116A,116Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第1フック114に隣接する位置に取り付けられる。
第1端部検出センサ116A、116Bとして、透過型の光学センサを用いる場合には、一方を投光素子とし、他方を受光素子とする。また、第1端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第2フック115により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第2端部検出センサ117A,117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第2フック115に隣接する位置に取り付けられる。
第2端部検出センサ117A、117Bは、図7において、第2フック115の左側に位置する荷物200の端部位置を検出するために、第1端部検出センサ116A、116Bに近い側に取り付けられている。また、第3端部検出センサ119A、119Bは、図7において、第2フック115の右側に位置する荷物の200の端部位置を検出するために、第1端部検出センサ116A、116Bから遠い側に取り付けられている。
第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第2端部検出センサ及び第3端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
第4端部検出センサ120A、120Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第3フック118により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第4端部検出センサ120A,120Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第3フック118に隣接する位置に取り付けられる。
第4端部検出センサ120A、120Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第4端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
図8は、第2実施形態における制御ブロック図である。
移載装置100は、各部を制御するための制御部400を備えている。制御部400は、CPU、ROM、RAMなどを備えるマイクロプロセッサで構成することができる。
制御部400は、スライドアーム110を棚302に対してスライド移動するためのスライドアーム駆動部402に接続されている。
さらに、制御部400は、荷物200を移載する方向に応じて第1コンベア121及び第2コンベア122を駆動するコンベア駆動部404に接続されている。
また、制御部400は、第1端部検出センサ116、第2端部検出センサ117、第3端部検出センサ119、第4端部検出センサ120に接続されており、各センサからの検出信号が入力される。
図9は、第2実施形態の制御フローチャートである。
ここでは、昇降台316の左側に位置する棚302に荷物200を移載する場合について説明するものとし、図7の右から左に向かう方向を荷物の搬送方向とし、図7の左から右に向かう方向を荷物の搬送方向の反対側方向とする。
ステップS901において、制御部400は、昇降台316上の荷物の載置状態を把握する。第1コンベア121及び第2コンベア122上の載置状態を検出するためのセンサが昇降台316に設けられている場合には、制御部400は、該当するセンサの検出信号に基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122上の載置状態に関するデータを取得する。
昇降台316上の荷物の載置状態は、たとえば、第1コンベア121または第2コンベア122のいずれにも荷物200が載置されていない状態、第1コンベア121または第2コンベア122のうちの一方にのみ荷物200が載置された状態、第1コンベア121及び第2コンベア122にそれぞれ荷物200A、200Bが載置された状態、第1コンベア121及び第2コンベア122にまたがって大型の荷物が載置された状態がある。
この場合、制御部400は、昇降台316に設置されたセンサの検出信号に基づいて、前述したような載置状態のうちのいずれであるかを判断することができる。
図11は、第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって荷物200が載置されている昇降台316の説明図である。
制御部400は昇降台316に設けられたセンサ(図示せず)の検出信号に基づいて、荷物200が第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって載置されているか否かを判別することができる。
したがって、このような場合には、制御部400は、第2端部検出センサ117A,117Bと、第3端部検出センサ119A,119Bとがともに非受光状態である場合に、制御部400は、荷物200が第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって載置されている大型の荷物であると判断することができる。
ステップS903において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、荷物200の搬送方向に対して後方に位置する第3フック118を動作姿勢に位置させる。このとき、荷物200の落下を防止するために、第1フック114を動作姿勢にすることもできる。
制御部400は、昇降台316に設けられたセンサの検出信号、または、過去の移載処理のデータに基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122にうち一方にのみ荷物200が載置されていると判断した場合にはステップS905に移行し、第1コンベア121及び第2コンベア122の両方に荷物200A、200Bが載置されていると判断した場合にはステップS912に移行する。
ステップS905において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、中央部に位置する第2フック115及び荷物200の搬送方向の反対側方向に位置する第3フック118のうち一方を動作姿勢に位置させる。
例えば、第1コンベア121上に荷物200が載置されている場合には、制御部400は、フック駆動部403が中央に位置する第2フック115を動作姿勢に位置させるように制御信号を送信する。また、第2コンベア122上に荷物200が載置されている場合には、制御部400は、フック駆動部403が搬送方向の反対側方向に位置する第3フック118を動作姿勢に位置させるように制御信号を送信する。このとき、荷物200の落下を防止するために、荷物200の前方に位置する第1フック114及び/または第2フック115を動作姿勢に位置させることも可能である。
この後、ステップS907〜S911の工程は、第1実施形態のステップS603〜S607の工程と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
ステップS914において、制御部400は、荷物200A、200Bのうち一方の荷物の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115または第3フック118に到達したか否かを判断する。
昇降台316に設けられた第1コンベア121と第2コンベア122のそれぞれに、荷物200A及び荷物200Bが載置されている場合、荷物200A、200Bの載置位置及びその大きさにより、載置位置からフックに到達するまでの時間が異なる。
例えば、図10に示す例では、荷物200Aの載置位置から第2フック115までの距離は、荷物200Bの載置位置から第3フック118までの距離よりも短い。このため、第1コンベア121と第2コンベア122の搬送速度が同一であれば、荷物200Aの後部位置が先に第2フック115に到達する。
制御部400は、荷物200Aの端部位置がフックに到達するまで、第1コンベア121及び第2コンベア122の駆動状態を維持させ、荷物200Aの端部位置が第2フック115に到達したと判断した場合に、ステップS915に移行する。
図10に示す例では、第1コンベア121上の荷物200Aの端部位置が第2フック115に到達した時点で、制御部400は、第1コンベア121を停止させる制御信号をコンベア駆動部404に送信する。
図10に示す例では、第1コンベア121上の荷物200Aが第2フック115に到達した後、第2コンベア122上の荷物200Bが第3フック118に到達する。スライドアーム110の第3フック118の近傍には、第4端部検出センサ120A、120B(図8では第4端部検出センサ120)が設けられており、この第4端部検出センサ120A、120Bの受光部の検出信号が受光状態から非受光状態に遷移すると、制御部400は、荷物200Bの搬送方向の反対側方向の端部位置が第4端部検出センサ120A,120Bの位置に到達したと判断できる。この後、さらに、第4端部検出センサ120A、120Bの設置位置と、第3フック118との間隙分だけ第2コンベア122による荷物200Bの移動を行うことで、荷物200Bの端部位置を第3フック118に到達させることができる。
制御部400は、荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達するまで、第2コンベア122の駆動状態を維持させ、荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達したと判断した場合に、ステップS917に移行する。
図10に示す例では、第2コンベア122上の荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達した時点で、制御部400は、第2コンベア122を停止させる制御信号をコンベア駆動部404に送信する。この後、ステップ908に移行する。
制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、第2フック115が荷物200の端部位置に当接し、第3フック118が荷物200Bの端部位置に当接した状態のスライドアーム110を棚302側に移動させる。
また、制御部400は、スライドアーム110の移動開始と同時に、又は若干遅れて第1コンベア121及び第2コンベア122の搬送方向への移動を開始させることができる。
制御部400が、荷物200A、200Bの移載が完了したと判断するまで、スライドアーム110の移動状態を維持し、荷物200A、200Bの移載が完了したと判断した場合には、ステップS910に移行する。
ステップS911において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して第1フック114、第2フック115及び第3フック118を退避姿勢に移動させ、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信してスライドアーム110を初期位置に復帰させる。
また、第1フック114、第2フック115、第3フック118の近傍に設けられた第1端部検出センサ116A,116B、第2端部検出センサ117A,117B、第3端部検出センサ119A,119B、第4端部検出センサ120A,120Bの検出信号に基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122上の荷物200A、200Bの載置状態を検出することができる。このことから、第1コンベア121、第2コンベア122上に載置された荷物の個数や形状に基づいて、迅速な移載処理が可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
図1及び図2に示すように、スタッカクレーン301の走行方向に対して両側面に棚302を備える自動倉庫300についても、前述した実施形態の構成を適用することが可能である。
例えば、図3、図4に示す例において、図右側に位置する棚302がある場合、移載装置100は、第1フック114を荷物200の端部位置に当接させて棚側に押し出すようにする。この時、第1コンベア121を駆動して、荷物200を図の左側に移動させ、第1フック114に端部位置が当接するようにしておく。
上記いずれの実施形態においても、制御部(例えば、制御部400)は、以下の制御動作を共通に実行する。
(A)フック(例えば、第2フック115、第3フック118)が荷物(例えば、荷物200)の端部位置に当接するまでコンベア(例えば、第1コンベア121、第2コンベア122)により荷物を搬送方向の反対側方向に搬送させる(例えば、ステップS602、ステップS902)。
(B)スライドアーム(例えば、スライドアーム110)を荷物の搬送方向(例えば、棚302側)に移動させる。
110 スライドアーム
111 ベースアーム
112 ミドルアーム
113 トップアーム
114 第1フック
115 第2フック
116A 第1端部検出センサ
116B 第1端部検出センサ
117A 第2端部検出センサ
117B 第2端部検出センサ
118 第3フック
119A 第3端部検出センサ
119B 第3端部検出センサ
120A 第4端部検出センサ
120B 第4端部検出センサ
121 第1コンベア
122 第2コンベア
200 荷物
200A 荷物
200B 荷物
300 自動倉庫
301 スタッカクレーン
302 棚
303 ステーション
311 下部台車
312 上部台車
316 昇降台
400 制御部
401 走行及び昇降駆動部
402 スライドアーム駆動部
403 フック駆動部
404 コンベア駆動部
Claims (8)
- 上面に載置される荷物を前記荷物の搬送方向と平行に搬送可能なコンベアと、
荷物搬送方向と平行にスライド移動可能なスライドアームと、
前記スライドアームに取り付けられ、前記スライドアームのスライド移動方向に交わる方向であって、前記コンベアに載置される荷物側に突出する動作姿勢と、前記コンベアに載置される荷物との当接を避ける退避姿勢との間で移動可能なフックと、
前記荷物搬送方向と反対側方向における端部位置が前記フックの近傍に到達するように前記コンベアにより前記荷物を前記荷物搬送方向と反対方向に搬送させ、その後に前記スライドアームを前記荷物搬送方向に移動させる制御部と、
を備える移載装置。 - 前記制御部は、前記フックが前記荷物の端部位置に当接した後、前記スライドアームの移動開始と同時又は移動開始より後に、前記コンベアに前記荷物を前記荷物搬送方向への搬送を開始させる、請求項1に記載の移載装置。
- 前記スライドアームの前記フックの近傍に取り付けられる端部検出センサをさらに備え、
前記制御部は、前記端部検出センサの検出信号に基づいて、前記荷物の搬送方向と反対側方向における端部位置が前記フックの近傍に到達したか否かを判断する、請求項1に記載の移載装置。 - 前記スライドアームの前記フックの近傍に取り付けられる端部検出センサをさらに備え、
前記制御部は、前記端部検出センサの検出信号に基づいて、前記フックが前記荷物の端部位置に当接したか否かを判断する、請求項2に記載の移載装置。 - 荷物搬送方向に直列に配置され、上面に載置される前記荷物を前記荷物搬送方向と平行に搬送可能な第1コンベア及び第2コンベアと、
前記荷物搬送方向と平行にスライド移動可能なスライドアームと、
前記スライドアームに取り付けられ、前記スライドアームのスライド移動方向に交わる方向であって、それぞれ、前記第1コンベア及び前記第2コンベアに載置される荷物側に突出する動作姿勢と、前記第1コンベア及び前記第2コンベアに載置される荷物との当接を避ける退避姿勢との間で移動可能である第1フック及び第2フックと、
前記スライドアームに取り付けられ、それぞれ前記スライドアームの移動方向において前記第1コンベア及び前記第2コンベアに載置される荷物の端部位置を検出する第1端部検出センサ及び第2端部検出センサと、
前記第1コンベア及び前記第2コンベア上の荷物の載置状態を検出するための載置状態検出センサと、
前記載置状態検出センサの検出結果に基づいて、前記第1コンベア及び前記第2コンベア上に載置された前記荷物の状態を判別し、前記判別結果に基づいて前記第1コンベア及び/又は前記第2コンベアに載置された荷物の搬送方向と反対側方向における端部位置が前記第1フック及び/又は前記第2フックの近傍に到達するように、前記第1コンベア及び/又は前記第2コンベアにより前記荷物の搬送方向の反対方向に搬送させ、その後に前記スライドアームを前記荷物の搬送方向に移動させる制御部と、
を備える移載装置。 - 前記制御部は、前記載置状態検出センサの検出結果に基づいて、前記第1コンベア及び前記第2コンベアのいずれにも荷物が載置されていない状態、前記第1コンベア及び前記第2コンベアのいずれか一方に荷物が載置されている状態、前記第1コンベア及び前記第2コンベアのそれぞれに荷物が載置されている状態、又は、前記第1コンベア及び前記第2コンベアにまたがって大型の荷物が載置されている状態のいずれかを判別する、請求項5に記載の移載装置。
- 前記制御部は、
前記第1コンベア及び前記第2コンベアのいずれにも荷物が載置されていない状態であると判断した場合には、前記荷物の搬送処理を終了し、
前記第1コンベア及び前記第2コンベアのいずれか一方に荷物が載置されている状態であると判断した場合には、前記第1コンベア及び前記第2コンベアのうち荷物が載置されているコンベアに対応するフックを動作姿勢にし、前記一方のコンベアに載置された前記荷物搬送方向の反対側方向のおける端部位置が前記フックの近傍に到達するように、前記コンベアにより前記荷物搬送方向の反対側方向に前記荷物を搬送させ、
前記第1コンベア及び前記第2コンベアのそれぞれに荷物が載置されている状態であると判断した場合、前記第1フック及び前記第2フックを動作姿勢にし、前記第1コンベア及び前記第2コンベアに載置された前記荷物の搬送方向と反対側方向における端部位置がそれぞれ前記第1フック及び前記第2フックの近傍に到達するまで、前記第1コンベア及び前記第2コンベアにより前記荷物搬送方向の反対側方向に前記荷物を搬送させ、
前記第1コンベア及び前記第2コンベアにまたがって大型の荷物が載置されている状態であると判断した場合、前記第1フック及び前記第2フックのうち前記荷物の搬送方向の反対側方向に位置するフックを動作姿勢にし、前記荷物搬送方向の反対側方向における端部位置が前記フックの近傍に到達するように、前記第1コンベア及び前記第2コンベアにより前記荷物搬送方向の反対側方向に前記荷物を搬送させる、請求項6に記載の移載装置。 - 前記第1端部検出センサ及び前記第2端部検出センサは、前記スライドアームの前記第1フック及び前記第2フックの近傍にそれぞれ取り付けられ、
前記制御部は、前記第1端部検出センサ及び前記第2端部検出センサの検出信号に基づいて、前記第1コンベア及び/又は前記第2コンベアに載置された荷物の搬送方向の反対側方向における端部位置が、前記第1フック及び/又は前記第2フックに当接したか否かを判断する、請求項7に記載の移載装置。
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