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JP5926372B2 - マルチシリンダピストンエンジン - Google Patents

マルチシリンダピストンエンジン Download PDF

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JP5926372B2
JP5926372B2 JP2014510841A JP2014510841A JP5926372B2 JP 5926372 B2 JP5926372 B2 JP 5926372B2 JP 2014510841 A JP2014510841 A JP 2014510841A JP 2014510841 A JP2014510841 A JP 2014510841A JP 5926372 B2 JP5926372 B2 JP 5926372B2
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Description

本発明は請求項1の前段によるマルチシリンダピストンエンジンに関する。エンジンは、始動装置及びエンジンの各シリンダに対して少なくとも1つのカム操作バルブリフト装置を有し、バルブリフト装置はガス交換バルブを開くように構成される。
船の又は発電所で電気及び/又は熱を作り出すための主又は補助エンジンとして使用される大型内燃機関は通常、クランクシャフトを回転させるためにエンジンのシリンダに連続的に噴射される圧縮空気を使用することによって始動される。始動空気を貯蔵するために必要なエネルギ及びスペースを節約するために始動空気の消費を最小化することが望まれ、したがって空気噴射の正確な制御が必要とされる。
特許文献1は、マルチシリンダピストンエンジンのための始動システムを開示する。パイプシステムが、圧力媒体源をエンジンの各シリンダに接続する。各シリンダは、圧力媒体をシリンダに導入するための始動空気バルブを備える。各始動バルブは、制御バルブによって制御される。始動システムは、エンジンの回転部品と機械的に接続している制御部品を有するタイミング装置を備える。この種の始動装置は、始動空気噴射の正確なタイミングを保証するが、欠点は制御空気が別々の制御空気パイプで各制御バルブに届けられなければならないことである。また、異なるタイミング装置が異なる数のシリンダを持つエンジンに対して設計される必要がある。
WO2007/003693 A1
本発明の目的は、改良された始動装置を持つマルチシリンダピストンエンジンを提供することである。本発明によるエンジンは、請求項1の特徴部分によって特徴付けられる。
本発明によれば、マルチシリンダピストンエンジンは、エンジンの各シリンダに対して少なくとも1つのカム操作バルブリフト装置を有し、バルブリフト装置はガス交換バルブを開くように構成される。始動装置は、圧力媒体源、エンジンのシリンダに圧力媒体を導入するための少なくとも1つの始動バルブ、圧力媒体源を始動バルブに接続するための手段、及び始動バルブを備えるエンジンの各シリンダに対する始動バルブの動作を制御するための制御バルブ、を有する。各制御バルブは、それぞれのシリンダのガス交換カムによって操作されるように構成される。
本発明は幾つかの利点を有する。始動バルブはガス交換カムによって制御されるので、別々の始動カムが必要とされない。同一のカムがエンジンのシリンダの数にかかわらず使用されることができ、異なる数のシリンダを持つエンジンに対して異なる始動カムを設計する必要もない。始動空気は、各シリンダに対する別々のダクトの代わりに1つの始動空気ダクトでシリンダに分配され得る。これは、スペースと材料の両方を節約する。本発明はまた、始動空気噴射の信頼できる且つ正確な制御を可能にする。
本発明の実施形態によれば、制御バルブを操作する各ガス交換カムは、制御バルブを操作するためのカムの基礎円より下に配置された部分を有する。制御バルブがガス交換カムの基礎円の下にあるガス交換カムの部分によって操作されるとき、単純且つ信頼できる制御機構が実現され得る。同一のカムが異なる数のシリンダを持つエンジンに対して使用されることができ、始動空気タイミングのための別々の調整は必要とされない。
本発明の実施形態によれば、各制御バルブは、圧力媒体源及びそれぞれの始動バルブと制御空気ダクトを介して流れ連通する。
本発明の実施形態によれば、制御バルブは、バルブリフト装置がガス交換カムの基礎円より下にあるガス交換カムの部分と係合するとき、始動バルブを開くために圧力媒体が始動バルブに流れることを可能にするように構成される。
本発明の実施形態によれば、各制御バルブは、バルブリフト装置によって移動可能なバルブ部材を有する。
本発明の実施形態によれば、バルブリフト装置は、バルブリフト装置がガス交換カムの基礎円より下にあるガス交換カムの部分と係合するとき、バルブ部材をガス交換カムに向かって押すプランジャを有する。
本発明の実施形態によれば、バルブ部材は、圧力媒体の圧力によってバルブリフト装置に向かって押される。
本発明の実施形態によれば、ガス交換カムは吸気カムである。始動空気噴射は、上死点近くで開始され、排気バルブが開くクランク角の近くで終了する。吸気カムが始動バルブを制御するために使用されるとき、基礎円より下にあるカムの部分はカムの突出部から遠くにある。基礎円より下の部分の形状はしたがって、突出部の形状によって決まらない。基礎円より下の部分がカムの突出部の近くにある場合、基礎円より下の部分形状に幾つかの制限があり得る。
本発明の実施形態によれば、各吸気カムは、可変の吸気バルブ閉鎖の操作を制御するために、カムの基礎円より下に配置された第2の部分を有し、カムの基礎円より下に配置された部分もこの第2の部分より下に配置される。
本発明の実施形態によれば、ガス交換カムは排気カムである。制御バルブが排気カムによって操作されるとき、本発明は、カム操作排気バルブを持つ2ストロークエンジンでも使用され得る。
本発明の実施形態によれば、2ストロークエンジンでは、エンジンの少なくとも3つのシリンダが始動バルブを備え、4ストロークエンジンでは、エンジンの少なくとも5つのシリンダが始動バルブを備える。
本発明の実施形態によれば、エンジンの全てのシリンダが始動バルブを備える。同一のカムプロファイル及びバルブリフト装置がエンジンの全てのシリンダに対して使用できるので、全てのシリンダに始動バルブを与えることが実際的である。
本発明の実施形態によれば、各制御バルブは、圧力媒体を制御バルブに導入するための吸入通路、始動バルブを開くために圧力媒体を始動バルブに導入するための排出通路、及び制御バルブがガス交換カムによって作動されないとき、圧力媒体を制御バルブの外に放出するためのドレン通路、を有する。
本発明の実施形態によれば、始動装置は、エンジンの始動を開始するための主始動バルブを有する。
図1は、内燃機関の始動システムを概略的に示す。 図2は、ガス交換バルブ及び始動バルブを持つシリンダヘッドの一部の単純化された断面図を示す。 図3は、本発明の実施形態による運転の異なるステージでのエンジンの吸気カム及び始動バルブの制御装置を示す。 図4は、本発明の実施形態による運転の異なるステージでのエンジンの吸気カム及び始動バルブの制御装置を示す。 図5は、本発明の実施形態による運転の異なるステージでのエンジンの吸気カム及び始動バルブの制御装置を示す。 図6は、本発明の実施形態による運転の異なるステージでのエンジンの吸気カム及び始動バルブの制御装置を示す。 図7は、本発明の他の実施形態によるエンジンの吸気カム及び始動バルブの制御装置を示す。 図8は、本発明の他の実施形態による内燃機関の始動システムを概略的に示す。 図9は、エンジンの排気カム及び空気噴射バルブの制御装置を示す。 図10は、異なるクランク角におけるカムフォロワの垂直位置を示す。 図11は、VICを持つエンジンの異なるクランク角におけるカムフォロワの垂直位置を示す。
本発明の実施形態が今、添付の図面を参照してより詳細に説明される。
図1はピストンエンジン20の始動装置を概略的に示す。図1の例では、エンジン20は6つのシリンダ19を有するが、エンジン20は例えば直列又はV型に配置された任意の妥当な数のシリンダ19を有し得る。エンジン20は、発電所で電力及び/又は熱を作り出すために又は船舶の主又は補助エンジンとして使用されるような、大型内燃機関である。図1に示される実施形態では、全てのシリンダ19は、エンジン20を始動するために、圧縮空気等、圧力媒体をシリンダ19に導入するための手段を備える。しかし、多くのシリンダを持つエンジンでは、エンジンの全てのシリンダが始動のために使用される必要はない。4ストロークエンジンの場合、シリンダの少なくとも5つへの始動空気噴射が、初期クランクシャフト位置に関係なくエンジンを始動することを可能にするために必要とされる。2ストロークエンジンでは、3つのシリンダで十分である。エンジンがクランクシャフトをより良い始動位置に回転させるための手段を備える場合、より少ない数の始動空気噴射を備えるシリンダでも十分である。しかし、本発明による始動装置は、エンジン20の各シリンダ19に始動空気を噴射するための同一の手段の使用を可能にするので、始動のためにエンジン20の全てのシリンダ19を使用することが実際的である。
圧縮空気は、始動空気タンク18に貯蔵される。この始動空気タンク18から、圧縮空気は始動空気ダクト26でエンジン20のシリンダ19に導入され得る。空気の代わりに、他の加圧ガスもまた使用され得る。始動空気タンク18は、コンプレッサ(図示せず)によって充填され得る。始動のために使用されるエンジン20の各シリンダ19は、始動バルブ10を備える。図2には、シリンダヘッド23に関連して始動バルブ10が示される。シリンダヘッド23はまた、燃焼空気をそれぞれのシリンダ19に導入するための吸気ダクト32、及び排気ガスをシリンダ19から外に案内するための排気ダクト33を備える。1つ又は複数の吸気バルブ24及び1つ又は複数の排気バルブ25が、シリンダ19と吸気及び排気ダクト32、33との間の接続を開閉するために、シリンダヘッド23に配置される。各始動バルブ10の動作は、それぞれの制御バルブ12によって制御される。エンジン20の各シリンダ19はまた、1つより多い始動バルブ10を備えることもできる。各シリンダ19が例えば2つの始動バルブ10を備える場合、両方のバルブ10は同じ制御バルブ12によって制御されることができる。制御バルブ12は、始動空気ダクト26に接続される。始動空気ダクト26は、エンジン20が始動されるとき制御するための主始動バルブ17を備える。始動バルブ10及び制御バルブ12の例は図3−6の単純化された図に示される。
本発明の実施形態によれば、始動装置は、バルブリフト装置4及びガス交換カム1を有する。ガス交換カム1は、カムプロファイル2をより良く示すために垂直軸周りに90度回転されて図に示される。ガス交換カム1のカムプロファイル2は、基礎円2a、突出部2b及び基礎円2aより下に配置された部分2cを有する。「基礎円より下」の表現は、カムプロファイル2のその部分の半径が基礎円2aの半径より小さいことを意味する。基礎円2aより下の部分2cの半径は、全部分2cにわたって一定である必要はない。図3−6に示された実施形態では、ガス交換カム1は吸気カムであり、バルブリフト装置4はエンジン20の吸気バルブ24を開くように構成される。同一のカムリフト装置4がエンジン20の排気バルブ25を開くために使用され得る。
カムリフト装置4は、ボディ部5及びボディ部5の内部に配置される往復プランジャ6を有する。プランジャ6は、プッシュロッド8を持上げるように配置される。カムフォロワ3がベアリングを使ってプランジャ6に取り付けられる。ボディ部5とプランジャ6との間のコイルスプリング7がカムフォロワ3をカムプロファイル2に押し付ける。リフト装置は従来の方法で動く。カムフォロワ3が基礎円2cより下にあるカムプロファイル2の部分2cにあるとき、プランジャ6は最下位置にある。ボディ部5はストッパ面9を備え、カムフォロワ3が基礎円2aを離れて基礎円2aより下の部分2cに入る、又はその逆のとき、プッシュロッド8及び吸気バルブ24の位置が変化しないように、このストッパ面9に対して、プッシュロッド8は支えられ得る。吸気カム1が回転すると、カムフォロワ3は後にカムプロファイル2の突出部2bと係合するようになる。プランジャ6及びプッシュロッド8は上方に動かされ、吸気バルブ24が開かれる。図4には、吸気バルブ24が完全に開かれた状態が示される。
エンジン20の各シリンダ19は、バルブ部材22を有する始動バルブ10を備える。始動バルブ10はスプリング11によって閉じたままにされる。始動バルブ10の動作を制御するために、各バルブリフト装置4は制御バルブ12を備える。カムフォロワ3が基礎円2aより下にあるカムプロファイル2の部分2cと係合するとき、プランジャ6は、図5に示されるように、制御バルブ12内のバルブ部材13を下方に押す。
エンジン20を始動するために、主始動バルブ17が開かれる。これは、始動空気が始動空気ダクト26に入って制御バルブ12に流れることを可能にする。圧縮空気は、吸入通路14を経由して制御バルブ12に入る。カムフォロワ3が吸気カム1の基礎円2a又は突出部2bにあるバルブリフト装置4と接続するこれらの制御バルブ12では、圧縮空気は制御バルブ12内のバルブ部材13を上方に図4に示された位置に押す。バルブ部材13はしたがって、圧縮空気がドレン通路16を通って制御バルブ12の外に流れることを可能にする。空気はドレン通路16から例えば機関室に放出される。対照的に、カムフォロワ3が吸気カム1の基礎円2aより下の部分2cにあるバルブリフト装置4と接続するこれらの制御バルブ12では、プランジャ6は、図5に示されたように、バルブ部材13を下方に押す。これは、吸入通路14とドレン通路16との間の接続を閉じ、始動空気は始動バルブ10に流れる。空気は、制御空気入口27を通って始動バルブ10のバルブ部材22より上の空間に導入され、空気圧はバルブ部材22を下方に押し、始動バルブ10を開く。始動空気はしたがって、始動空気タンク18から始動空気ダクト26に入り始動バルブ10へ、そして始動空気入口28を通ってエンジン20のシリンダ19に流れ、ピストンを下方に押しエンジン20のクランクシャフトを回転させる。
カムシャフトがさらに回転するとき、カムフォロワ3は、吸気カム1のカムプロファイル2の基礎円2aより下の部分2cを離れ、再び基礎円2aに入る。吸入通路14の圧力及びスプリング11によって上方に押されているときに始動バルブ10のバルブ部材22によって作られた圧力は、したがって、バルブ部材13を制御バルブ12内で上方に押す。その結果として、吸入通路14と制御バルブ12のドレン通路16との間の接続が、図6に見られるように、再び開き、それぞれのシリンダ19への始動空気噴射が終了する。始動空気は、エンジン20が始動するまで、エンジン20のシリンダ19に連続的(順)に噴射される。エンジン20が始動するとき、主始動バルブ17は閉じられ得る。
基礎円2aより下の部分2cが異なる位置にある、異なるカムプロファイル2を用いて、排気バルブ25を開くために使用されるこれらのカムリフト装置4はまた始動バルブを制御するために使用され得る。しかし、基礎円2aより下の部分2cはカムプロファイル2の突出部2bから離れて配置され得るので、この目的のために吸気カムを使用することが有利である。これは、カムリフト装置4及び制御バルブ12の滑らかな動作を確実にする。
図7には、本発明の僅かに異なる実施形態が示される。この実施形態では、プッシュロッド8は、プッシュロッド8とプランジャ6との間に配置されたピストン30によって動かされる。プッシュロッド8とプランジャ6との間の隙間を取り除くための第2のスプリング29がピストン30とプランジャ6との間に配置される。カムフォロワ3がカムプロファイル2の基礎円2aより下にあるカムプロファイル2の部分2cと係合するとき、ギャップ31がプランジャ6とピストン30との間に形成される。第2のスプリング29は、ギャップがプッシュロッド8とピストン30との間またはプッシュロッド8の上端とロッカアームとの間に形成されないように、ピストン30をプッシュロッド8の端部に対して保持する。これは、バルブリフト装置4の滑らかな動作を確実にする。
図10には、カムフォロワ3の位置のグラフが示される。破線は排気バルブ25のカムフォロワの位置を示し、実線は吸気バルブ24のカムフォロワの位置を示す。また、プランジャ6は同じ曲線をたどる。プッシュロッド8及びバルブリフトも、図3−6の実施形態におけるストッパ面9又は図7の実施形態のピストン/スプリング構成29、30により、プッシュロッド8の垂直位置が負になり得ないということを除いて、同じ曲線をたどる。水平軸より下の領域は、吸気バルブリフト装置4のカムフォロワ3がどのように基礎円2aより下の部分2cと係合するかを示す。始動空気噴射は、この段階の間で行われ、図に示された実施形態では圧縮工程中の上死点(TDC)直線で開始し、動力工程中の上死点後約90度のクランク角度まで続く。
図11は、可変吸気バルブ閉鎖(VIC)を備えるエンジンのカムフォロワの垂直位置を示す。この実施形態では、吸気カムプロファイルは、吸気バルブ閉鎖タイミングを制御するために基礎円より下に配置された部分を有する。始動バルブを制御するための他の部分が吸気バルブ閉鎖タイミングを制御する部分より下に配置される。
図8には、本発明の他の実施形態が示され、始動空気ダクト26及び始動空気タンク18はまた、エンジン20のシリンダ19に追加の燃焼空気を導入するためにも使用される。用語「追加の燃焼空気」はここでは、点火前であるが通常の吸気が終了した後のエンジン20のシリンダ19に導入される空気を指す。4ストロークエンジンでは、これは、追加の燃焼空気がシリンダ19の吸気バルブの閉鎖後にシリンダに導入されることを意味する。追加の燃焼空気は、エンジン負荷が急に増加するような状況においてターボラグを減らすために、エンジン20のシリンダ19に導入され得る。図8の実施形態では、エンジン20は、制御バルブ12を始動空気タンク18に接続する制御空気ダクト21を備える。主始動バルブ17は制御空気ダクト21に配置される。始動空気ダクト26は閉鎖バルブ34を備える。エンジン20の各シリンダ19は、追加の燃焼空気のシリンダ19への噴射を制御するための第2の制御バルブ12’を備える。第2の制御バルブ12’は、第2の制御空気ダクト21’を用いて始動空気タンク18に接続される。第2の制御空気ダクト21’は、追加の燃焼空気の噴射がいつオンにされるか制御するための空気噴射制御バルブ17’を備える。図8の実施形態では、始動バルブ10は、追加の燃焼空気をシリンダ19に導入するためにも使用される。しかし、別個のバルブも使用され得る。制御空気ダクト21は、追加の燃焼空気がエンジン20に導入されるとき追加の燃焼空気がそれぞれの制御バルブ12を通って漏れることを防ぐために、各制御バルブ12から下流にチェックバルブ32を備える。同様に、第2の制御空気ダクト21’は、エンジン20の始動中に始動空気が第2の制御バルブ12’を通って漏れることを防ぐために、各制御バルブ12’から下流に第2のチェックバルブ32’を備える。
第2の制御バルブ12’は、図9に示されるように、エンジン20の排気カム1’によって操作される。排気バルブ25を開くために使用されるバルブリフト装置4は、吸気バルブ24を開くために使用されるバルブリフト装置4と同一であり得る。排気カム1’のカムプロファイル2’は、吸気カム1のカムプロファイル2と異なるが、その他の点では、第2の制御バルブ12’は第1の制御バルブ12と同じ方法で作動される。排気カム1’では、基礎円2’より下の部分2c’がカムプロファイル2’の突出部2b’から離れて配置され得るので、第2の制御バルブ12’を操作するために排気カム1’を使用することは有利である。しかし、第2の制御バルブ12’を操作するために吸気カム1を使用すること及び第1の制御バルブ12を操作するために排気カム1’を使用することも可能である。第2の制御バルブ12’は、第1の制御バルブ12と同一であり、バルブ部材13’、吸入通路14’、放出通路15’、及びドレン通路14’を有する。
本発明が、上述の実施形態に限定されることはなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で変化し得ることが当業者には理解されるであろう。

Claims (14)

  1. マルチシリンダピストンエンジンの各シリンダに対して少なくとも1つのカム操作バルブリフト装置を有し、前記バルブリフト装置はガス交換バルブを開くように構成され、
    前記エンジンはさらに、
    − 圧力媒体源、
    − 前記エンジンのシリンダに圧力媒体を導入するための少なくとも1つの始動バルブ、
    − 前記圧力媒体源を前記始動バルブに接続するための手段、及び
    − 始動バルブの動作を制御するために、前記始動バルブを備える前記各シリンダに対する制御バルブ、を備える、
    始動装置を有する、マルチシリンダピストンエンジンであって、
    各前記制御バルブは、それぞれの前記シリンダのガス交換カムによって操作されるように構成される、
    エンジン。
  2. 前記制御バルブを操作する各前記ガス交換カムは、前記制御バルブを操作するための前記カムの基礎円より下に配置された部分を有する、
    請求項1に記載のエンジン。
  3. 各前記制御バルブは、前記圧力媒体源及びそれぞれの前記始動バルブと制御空気ダクトを介して流れ連通する、
    請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 各前記制御バルブは、前記バルブリフト装置が前記ガス交換カムの前記基礎円より下にある前記ガス交換カムの前記部分と係合するとき、前記始動バルブを開くために前記圧力媒体が前記始動バルブに流れることを可能にするように構成される、
    請求項3に記載のエンジン。
  5. 各前記制御バルブは、前記バルブリフト装置によって移動可能なバルブ部材を有する、
    請求項4に記載のエンジン。
  6. 前記バルブリフト装置は、前記バルブリフト装置が前記ガス交換カムの前記基礎円より下にある前記ガス交換カムの前記部分と係合するとき、前記バルブ部材を前記ガス交換カムに向かって押すプランジャを有する、
    請求項5に記載のエンジン。
  7. 前記バルブ部材は、前記圧力媒体の圧力によって前記バルブリフト装置に向かって押される、
    請求項5又は6に記載のエンジン。
  8. 前記ガス交換カムは前記吸気カムである、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエンジン。
  9. 各前記吸気カムは、可変の吸気バルブ閉鎖の操作を制御するために、前記カムの前記基礎円より下に配置された第2の部分を有し、前記カムの前記基礎円より下に配置された前記部分も前記第2の部分より下に配置される、
    請求項8に記載のエンジン。
  10. 前記ガス交換カムは前記排気カムである、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエンジン。
  11. 2ストロークエンジンでは、前記エンジンの少なくとも3つの前記シリンダが前記始動バルブを備え、4ストロークエンジンでは、前記エンジンの少なくとも5つの前記シリンダが前記始動バルブを備える、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載のエンジン。
  12. 前記エンジンの全ての前記シリンダが前記始動バルブを備える、
    請求項11に記載のエンジン。
  13. 各前記制御バルブは、前記圧力媒体を前記制御バルブに導入するための吸入通路、前記始動バルブを開くために前記圧力媒体を前記始動バルブに導入するための排出通路、及び前記制御バルブが前記ガス交換カムによって作動されないとき、前記圧力媒体を前記制御バルブの外に放出するためのドレン通路、を有する、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載のエンジン。
  14. 前記始動装置は、前記エンジンの始動を開始するための主始動バルブを有する、
    請求項1乃至13のいずれか1項に記載のエンジン。
JP2014510841A 2011-05-17 2012-05-11 マルチシリンダピストンエンジン Active JP5926372B2 (ja)

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