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JP5920617B2 - 複写防止用印刷素材 - Google Patents

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JP5920617B2 JP2011286748A JP2011286748A JP5920617B2 JP 5920617 B2 JP5920617 B2 JP 5920617B2 JP 2011286748 A JP2011286748 A JP 2011286748A JP 2011286748 A JP2011286748 A JP 2011286748A JP 5920617 B2 JP5920617 B2 JP 5920617B2
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Description

本発明は、印刷に用いられる印刷素材に関するものであり、印刷等によって表示された原稿(出力データ)情報が、複写機で複写されても、その複写物から、原稿情報を判読することができない複写防止機能を備えた印刷素材に関するものである。
近年、複写技術の発達と市場への普及により、誰もが容易に複写物を得ることが可能になっている。これにより、重要書類、機密文書などの書類が簡単に複写され、その複写物が他人に渡り、原稿情報が外部へ漏洩する等の社会問題がある。
このような問題を解決するために種々の複写防止素材が提案されている。代表的なものとして、基材シートにアルミニウムを蒸着してなるアルミ蒸着シートに、印刷適性を有する印刷下地層を重ね合わせてなる、金属蒸着等の反射を用いた方法(特許文献1、特許文献2)、屈折率の異なる複数の材料を積層した光学的薄膜を用いた色調の角度依存性を利用した方法(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、金属蒸着等の反射を用いた方法では、原稿を見る際に、原稿表面における光沢やグレアによる不快を生じ、原稿の文字・図柄の視認性、判読性が低下する。さらに、原稿を複写機で複写した場合、原稿情報がうっすらと見え、内容の判読が可能となり、複写物による原稿情報の外部への漏洩を、防止することができない。
また、光学的薄膜を用いた色調の角度依存性を利用した方法は、角度による色調の変化を、複写機による複写物では、忠実に再現できないことを利用した、複写物が偽造されたものかどうかの真偽判別を可能とする偽造防止を目的とする提案である。この場合複写物の内容が全く見えない状態にはなっておらず、原稿情報の内容が判読できてしまい、複写物による原稿情報が外部へ漏洩することを防止できない。
特開2005−225088号 公報 特開平8−39730号 公報 特開平2004−333884号 公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、トナーによって印刷された原稿が、原稿表面における光沢やグレアによる不快を抑え、原稿の文字・図柄の視認性、判読性が低下することがなく、さらに、印刷した原稿情報を、複写機で複写(コピー)された複写物においては、その原稿情報の内容を判読することができない特性を有し、外部へ漏洩することを確実に防止することができる複写防止用印刷素材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、黒色層、多層積層フイルム層、接着層、ポリエチレンテレフタレートフイルム層、を順次設けてなる、トナー印刷で用いられる印刷素材にあって、黒色層が、反射濃度(OD値)1.30〜1.87の範囲であり、多層積層フイルム層が、ポリエステル樹脂からなる第1の層と、第1の層と屈折率の異なるポリエステル樹脂からなる第2の層を、交互に積層したものからなり、且つ、波長550nm〜625nm域内に、反射ピークを有しており、且つ、各層の光路差干渉(屈折率×厚み)による特定波長の多重増反射を利用した構造発色による独特の色相を呈し、見る角度によって反射色の変わる特異な意匠性を有していること、を特徴とする複写防止用印刷素材である。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複写防止用印刷素材において、前記ポリエチレンテレフタレートフイルム層が、非結晶化状態のポリエチレンテレフタレートからなること、を特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の複写防止用印刷素材において、前記ポリエチレンテレフタレートフイルム層が、延伸ポリエチレンテレフタレートからなること、を特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項に記載の複写防止用印刷素材において、前記黒色層の多層積層フイルム層と接する面と反対の面に、基材層がさらに設けてなること、を特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項に記載の複写防止用印刷素材を用いて印刷された原稿を目視したとき、原稿の視認性、判読性が良い目視角度を有すること、を特徴とする。
本発明の複写防止用印刷素材を用いて印刷された原稿は、構造発色による独特の色相と、見る角度によって反射色の変わる特異な意匠性を示すが、原稿の文字・図柄について、視認性、判読性が良い目視角度を有する。
さらに、この原稿を複写機で複写した場合、モノクロ複写機での複写物は全面黒ベタ、カラー複写機での複写物は、緑色系、茶色系の全面ベタの複写物となり、複写物から原稿情報の内容を判読することはできない複写物となり、原稿情報が外部へ漏洩することを確実に防止することができる。
本発明の複写防止用印刷素材の一実施形態の断面構成を示す説明図である。 本発明の複写防止用印刷素材の他の実施形態の断面構成を示す説明図である。 本発明の複写防止用印刷素材の他の実施形態の断面構成を示す説明図である。 本発明の複写防止用印刷素材の他の実施形態の断面構成を示す説明図である。
本発明における複写防止用印刷素材の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1に示す複写防止用印刷素材は、反射濃度(OD値)1.30〜1.87の範囲の黒色層20、ポリエステル樹脂からなる第1の層と、第1の層と屈折率の異なるポリエステル樹脂からなる第2の層を、交互に積層したものからなり、且つ、波長550nm〜625nm域内に、反射ピークを有しており、且つ、各層の光路差干渉(屈折率×厚み)による特定波長の多重増反射を利用した構造発色による独特の色相を呈し、見る角度によって反射色の変わる特異な意匠性を有する多層積層フイルム層10、接着層50、ポリエチレンテレフタレートフイルム層30、を順次設けてなる。
図2に示す複写防止用印刷素材は、図1の構成体のポリエチレンテレフタレートフイルム層30の上に、さらに文字や図柄などの出力データ層40を設けてなる。
に示す複写防止用印刷素材は、図1で示す黒色層20が、基材層0の上に設けてなる。図中、50、0は接着層を示している。
に示す複写防止用印刷素材は、図2で示す黒色層20が、基材層0の上に設けてなる。図中、50、0は接着層を示している。
本発明を構成する多層積層フイルム層10は、ポリエステル樹脂からなる第1の層と、第1の層と屈折率の異なるポリエステル樹脂からなる第2の層を交互に積層したもので、層間の構造的な光干渉によって、特定波長の光を選択的に反射または透過する光学干渉フイルムである。これにより、各層の光路差干渉(屈折率×厚み)による特定波長の多重増反射を利用した構造発色による独特の色相、膜厚によって反射光波長(色)を調整できる干渉色独特の色合い(色素による発色でない)を呈し、見る角度によって反射色が変わる特異な意匠性を有するものである。
本発明を構成する多層積層フイルム層10は、吸収波長550nm〜625nm域内に、特定波長の反射ピークを有する。また、多層積層フイルム層10の第1の層および第2の層の厚みを変化させることにより、波長を変化させることができる。つまり、厚みを大きくすることで、長波長側へシフトすることが可能となる。
具体的には、フイルム厚み16.5μmで反射ピーク波長550nm、又は、フイルム厚み19.0μmで反射ピーク波長625nmの多層積層フイルムを挙げることができる。
多層積層フイルム層10にフイルム厚み13.0μmで反射ピーク波長450nmの多層積層フイルムを用いた場合には複写防止効果は有するが、原稿視認性が悪く文字出力データが判読できない
さらに、本発明を構成する多層積層フイルム層10、及びポリエチレンテレフタレートフイルム層30は、複写機やレーザープリンターによる、トナー印刷適性を有している。
本発明において、図、図に示す基材層0としては、天然紙、合成紙等の紙類やプラスチックフイルム等が使用でき、紙類の場合材質的な制約は特に無い。プラスチックフイルムの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等からなるフイルムが挙げられる。
本発明を構成するポリエチレンテレフタレートフイルム層30は、代表的なポリエステルであるポリエチレンテレフタレート樹脂からなる高分子フイルムである。類似のポリエステルとして、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなどを挙げることができる。中でも、ポリエチレンテレフタレート樹脂を使用した高分子フイルムが複写防止効果に有用であり、成膜後にXYの2軸方向に延伸して分子を配向させることで結晶化させた(2軸)延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸をしない(未延伸)非結晶化状態の樹脂をシート状にした非結晶化状態のポリエチレンテレフタレート(A−PET)フイルムが好適である。
本発明を構成する黒色層20の形成方法は、特に限定されない。市販の黒インク、オリジナル配合による黒インク等を用い、多層積層フイルム層10に公知のバーコート法、グラビア法、ロールコート法等の塗布方法を用いて塗布、又は、基材層0に塗布した後に、多層積層フイルム層10と貼り合わせる等の方法を採用することができる。
本発明における複写防止用印刷素材は、ポリエチレンテレフタレートフイルム層30に、非結晶化状態のポリエチレンテレフタレート(A−PET)フイルムを使用する場合、黒色層20の反射濃度(OD値)の値が1.30以上、ポリエチレンテレフタレートフイルム層30に(2軸)延伸ポリエチレンテレフタレートを使用する場合、黒色層20の反射濃度(OD値)の値が1.30〜1.87、で管理することで、高い複写防止効果を示す。なお、本願における反射濃度(OD値)としては、後述する実施例に記載の手法により測定した値を採用する。つまり、本発明において、反射濃度(OD値)を制御することは、複写防止効果を維持するために有用である。
本発明の上記実施形態における、多層積層フイルム層10とポリエチレンテレフタレートフイルム層30、基材層0と多層積層フイルム層10を積層するのに使用する接着剤としては、透明性を有するアクリル系、ウレタン系、エポシキ系等の接着性樹脂及び粘着性樹脂を挙げることができる。接着層形成には、公知のバーコート法、グラビア法、ロールコート法等の塗布方法等を用いることができる。その際の接着剤の塗布量は、固形分重量5.0〜10.0g/mが好ましい。固形分重量5.0g/mより少ないと、剥がれなどの接着不良を生じ、印刷時の走行不良を生じる可能性がある。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、下記の実施例のみに限定されるものではない。
比較例1]
多層積層フイルム層として、層総数201層からなる、テイジン(登録商標)テトロン(登録商標)フィルムMLFシリーズのMLF−13.0 色Blue/Yellow 厚み13.0μm(帝人デュポンフィルム株式会社製)の一方の面(下側)に、黒色層を形成する。この際の黒色層形成インクは、固形分比率でポリエステル樹脂100重量部に対し、固形分比率でカーボンインク117重量部を混合したものであり、これをバーコート塗布して、反射濃度(OD値)1.87の黒色層を形成した。
もう一方の面(上側)には、ポリエチレンテレフタレートフイルム層として、A−PETフイルムのNOACRYSTAL−V(RP東プラ株式会社製)を用意し、接着層を介して、多層積層フイルム層と貼り合わせて、複写防止用印刷素材を得た。なお、接着層は、アクリル系樹脂接着剤を固形分重量6.0g/mにて、バーコート塗布した。次に、得られた複写防止用印刷素材のポリエチレンテレフタレートフイルム層の上面に、モノクロコピー機 SHARP MX−M423F(シャープ株式会社製)で、文字出力データを印刷し、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記の比較例1の多層積層フイルム層を、テイジン(登録商標)テトロン(登録商標)フィルムMLFシリーズのMLF−16.5 色Green/Magenta 厚み16.5μm(帝人デュポンフィルム株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記の実施例の多層積層フイルム層を、テイジン(登録商標)テトロン(登録商標)フィルムMLFシリーズのMLF−19.0 色Red/Cyan 厚み19.0μm(帝人デュポンフィルム株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例のポリエチレンテレフタレートフイルム層であるA−PETフイルムを、延伸PETフイルムとして コスモシャイン(登録商標)シリーズのA4300(東洋紡績株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例のポリエチレンテレフタレートフイルム層であるA−PETフイルムを、延伸PETフイルムとして コスモシャイン(登録商標)シリーズのA4300(東洋紡績株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記比較例1のA−PETフイルム上面に印刷した文字出力データを、先に多層積層フイルム層の黒色層を形成していない面に、モノクロコピー機 SHARP MX−M423F(シャープ株式会社製)で印刷し、その後で印刷面の上に、A−PETフイルムのNOACRYSTAL−V(RP東プラ株式会社製)を、接着層を介して貼り合わせた、複写防止用印刷素材を得た。なお、接着層は、アクリル系樹脂接着剤を固形分重量6.0g/mにて、バーコート塗布した。
参考
上記の参考の多層積層フイルム層を、テイジン(登録商標)テトロン(登録商標)フィルムMLFシリーズのMLF−16.5 色Green/Magenta 厚み16.5μm(帝人デュポンフィルム株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記の参考の多層積層フイルム層を、テイジン(登録商標)テトロン(登録商標)フィルムMLFシリーズのMLF−19.0 色Red/Cyan 厚み19.0μm(帝人デュポンフィルム株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記参考のポリエチレンテレフタレートフイルム層であるA−PETフイルムを、延伸PETフイルムとして コスモシャイン(登録商標)シリーズのA4300(東洋紡績株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記参考のポリエチレンテレフタレートフイルム層であるA−PETフイルムを、延伸PETフイルムとして コスモシャイン(登録商標)シリーズのA4300(東洋紡績株式会社製)に置き換えた、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)2.15の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
参考
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)2.15の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.58の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.58の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.30の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.30の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
比較
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)2.00の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
比較
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)2.00の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.58の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例10
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.58の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例11
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.30の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[実施例12
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.30の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.21の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)1.07の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記実施例の反射濃度(OD値)1.87の黒色層を、反射濃度(OD値)0.80の黒色層とした、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記参考で、出力データ層の上に、A−PETフイルムを貼り合わせない、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記参考で、出力データ層の上に、A−PETフイルムを貼り合わせない、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例
上記参考で、出力データ層の上に、A−PETフイルムを貼り合わせない、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[比較例10
基材上に鏡面層を有する市販の銀色系コピー防止紙(キソ化成産業(株)製:KSKシークレットペーパー)の上面に、モノクロコピー機 SHARP MX−M423F(シャープ株式会社製)で文字出力データを印刷して、複写防止用印刷素材の原稿を得た。
[評価]
次に得られた実施例・比較例・参考例について、以下の評価を行った。実施例1〜12、及び比較例1〜10、参考例1〜7で得られた複写防止用印刷素材の原稿についての評価結果を下記の表1に示す。
[原稿視認性・判読性]
原稿に印刷された文字出力データの目視評価を、入射角及び反射角がそれぞれ20度、60度、75度において、◎:原稿がはっきり視認でき、文字出力データが判読できる、○:原稿が視認でき、文字出力データが判読できる、×:原稿の視認性が悪く、文字出力データが判読できない、の3段階で評価した。
[複写防止効果(判読性)]
複写防止効果(判読性)を確認するため、得られた各原稿をモノクロコピー機(SHARP MX−M423F)のノーマルモード、写真モード・濃度最淡、カラー複合機(Fujixerox DocuCentle C2101)の写真モードで複写して、複写条件の違う)()(の複写物を得た。得られた複写物の原稿内容の判読性(複写防止効果)を、複写物を目視で観察して、◎:原稿内容がまったく判読できない、○:原稿内容らしいものの影が見えるが、内容は判読できない、×:原稿内容が判読できる、の3段階で評価した。
[反射濃度(OD値)]
黒色層の面へ、光束を入射し、反射濃度(OD値)を測定した。測定には、反射濃度計TR927(コールモーガン社製マクベス)を用いて測定した。
Figure 0005920617
黒色層の反射濃度(OD値)1.87において、A−PETフイルム層の上に文字出力データ層を有する場合も、文字出力データ層の上にA−PETフイルム層を有する場合であっても、多層積層フイルム層として、厚さ13.0μmタイプを使用したものは、複写防止効果はあるものの、原稿視認性・判読性が悪く、厚さ16.5μmタイプ、19.0μmタイプを使用したものついては、複写防止効果、原稿視認性・判読性が共に有効であることがわかる。
黒色層の反射濃度(OD値)1.87、多層積層フイルム層として、厚さ16.5μmタイプ、19.0μmタイプを使用したものついては、ポリエチレンテレフタレートフイルム層として使用しているA−PETフイルム層が延伸PETフイルム層であっても、複写防止効果、原稿視認性・判読性が有効であることがわかる。
多層積層フイルム層として、厚さ16.5μmタイプ、19.0μmタイプを、ポリエチレンテレフタレートフイルム層としてA−PETフイルム層を使用しているものは、黒色層の反射濃度(OD値)1.87を、1.30、1.58、2.15とした場合でも、複写防止効果、原稿視認性・判読性が有効であることがわかる。
多層積層フイルム層として、厚さ16.5μmタイプ、19.0μmタイプを、ポリエチレンテレフタレートフイルム層として延伸PETフイルム層を使用しているものは、黒色層の反射濃度(OD値)1.87を、1.30、1.58、2.00とした場合、2.00において、複写防止効果の低下が見られたため、反射濃度(OD値)1.30〜1.87の範囲が有効であることがわかる。
多層積層フイルム層として、厚さ19.0μmタイプを、ポリエチレンテレフタレートフイルム層としてA−PETフイルム層を使用しているものは、黒色層の反射濃度(OD値)1.30をさらに低くして、1.21、1.07、0.80とした場合は、1.21から徐々に複写防止効果が低下していき、複写したものの内容が判読できてしまう。つまり、黒色層の反射濃度(OD値)1.21より低くなるにしたがい、複写防止効果が低下することを示しており、黒色層の反射濃度(OD値)を管理することが、本発明の複写防止効果を有効とする一つの要因であることを示している。
比較例の本発明を構成するポリエチレンテレフタレートフイルム層を有しない構成では、黒色層の反射濃度(OD値)が、本発明の反射濃度(OD値)管理値を満たしていても、複写防止効果を得ることができない。
このように、本発明の複写防止用印刷素材によれば、原稿の視認性・判読性に優れる角度を有し、複写機の写真モードといった従来の複写防止用印刷素材では、クリアーできなかった複写防止効果を得られる複写防止用印刷素材を提供することができる。
本発明の複写防止用印刷素材は、複写防止機能及び原稿が見る角度によって反射色の変わる特異な意匠性を有しており、重要書類、機密文書などの複写をさせたくない文書等の印刷に使用される、複写防止用印刷素材として、幅広く利用することが可能である。
さらに、本発明の目的は複写防止印刷用紙の提供であるが、この技術を偽造防止物体として活用することも可能である。本発明は複写機(コピー機)、スキャナー等で秘密文書を複写されて、情報が漏洩するのを防止するためのものであるが、機密文書の一部分(重要個所、マーク等)にこの用紙を活用することで、偽造物は簡単には作成不可能となる。つまり、本発明は偽造防止技術という一面も有している。
10 多層積層フイルム層
20 黒色層
30 ポリエチレンテレフタレートフイルム層
40 出力データ層
50、70 接着層
60 基材層

Claims (5)

  1. 黒色層、多層積層フイルム層、接着層、ポリエチレンテレフタレートフイルム層、を順次設けてなる、トナー印刷で用いられる印刷素材にあって、黒色層が、反射濃度(OD値)1.30〜1.87の範囲であり、多層積層フイルム層が、ポリエステル樹脂からなる第1の層と、第1の層と屈折率の異なるポリエステル樹脂からなる第2の層を、交互に積層したものからなり、且つ、波長550nm〜625nm域内に、反射ピークを有しており、且つ、各層の光路差干渉(屈折率×厚み)による特定波長の多重増反射を利用した構造発色による独特の色相を呈し、見る角度によって反射色の変わる特異な意匠性を有していること、を特徴とする複写防止用印刷素材。
  2. 前記ポリエチレンテレフタレートフイルム層が、非結晶化状態のポリエチレンテレフタレートからなること、を特徴とする請求項1に記載の複写防止用印刷素材。
  3. 前記ポリエチレンテレフタレートフイルム層が、延伸ポリエチレンテレフタレートからなること、を特徴とする請求項1に記載の複写防止用印刷素材。
  4. 前記黒色層の多層積層フイルム層と接する面と反対の面に、基材層がさらに設けてなること、を特徴とする請求項1乃至請求項に記載の複写防止用印刷素材。
  5. 前記請求項1乃至請求項に記載の複写防止用印刷素材を用いて印刷された原稿を目視したとき、原稿の視認性、判読性が良い目視角度を有すること、を特徴とする複写防止用印刷素材。
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