JP5999306B2 - インクジェット記録用水系インク - Google Patents
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Description
本発明に係るインクジェット記録用水系インクの一態様は、
自己分散型顔料と、
重量平均分子量が1,000以上30,000以下の第1樹脂と、
重量平均分子量が30,000超300,000以下の第2樹脂と、
両性イオン化合物と、
水と、
を含有する。
適用例1において、
前記両性イオン化合物の含有量[MA(質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M1(質量%)]および前記第2樹脂の含有量[M2(質量%)]の合計[M1+M2(質量%)]と、の差[MA−(M1+M2)]が、5以上であることができる。
請求項1または請求項2において、
前記第2樹脂のガラス転移温度(Tg)が、−40℃以上80℃以下であることができる。
適用例1ないし適用例3のいずれか1例において、
前記第1樹脂が、アルカリ可溶型樹脂であることができる。
適用例1ないし適用例4のいずれか1例において、
前記両性イオン化合物が、ベタイン系化合物であることができる。
適用例1ないし適用例5のいずれか1例において、
前記両性イオン化合物の含有量[MA(質量%)]が、8質量%以上40質量%以下であることができる。
請求項1ないし請求項6のいずれか1例において、
前記両性イオン化合物の含有量[MA(質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M1(質量%)]との含有比(MA/M1)が、6以上14以下であることができる。
適用例1ないし適用例7のいずれか1例において、
前記第2樹脂の含有量[M2(質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M1(質量%)]との含有比(M2/M1)が、1以上4以下であることができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録用水系インク(以下、単に「水系インク」ともいう。)は、自己分散型顔料と、重量平均分子量が1000以上30,000以下の第1樹脂と、重量平均分子量が30,000超300,000以下の第2樹脂と、両性イオン化合物と、水と、を含有する。
本実施形態に係る水系インクは、自己分散型顔料を含有する。自己分散型顔料は、顔料の表面に−COOH、−CHO、−OH、−SO3Hおよびこれらの塩からなる群より選ばれる1種または2種以上等の官能基(分散性付与基)を有するように処理された顔料である。
溶剤に顔料を添加し、これをハイスピードミキサー等で高速剪断分散するか、またはビーズミルやジェットミル等で衝撃分散してスラリー状の顔料分散液を得る。該顔料分散液をゆっくり攪拌しながら、硫黄を含む処理剤(スルファミン酸、発煙硫酸、硫酸、クロロ硫酸、フルオロ硫酸、アミド硫酸等)を添加し、該顔料分散液を60〜200℃に加熱処理して、前記顔料表面に前記分散性付与基を導入する。該顔料分散液から溶剤を除去した後、水洗、限外濾過、逆浸透、遠心分離、濾過等を繰り返して前記硫黄を含む処理剤を取り除いて、自己分散型顔料を得る。
本実施形態に係る水系インクは、重量平均分子量が1000以上30,000以下の第1樹脂を含有する。
本実施形態に係る水系インクは、重量平均分子量が30,000超300,000以下の第2樹脂を含有する。
本実施形態に係る水系インクは、両性イオン化合物を含有する。両性イオン化合物の機能の一つとしては、記録媒体(特に、普通紙)の変形を抑制することが挙げられる。両性イオン化合物が記録媒体の変形を抑制できる具体的なメカニズムは、次のように考えられる。
本実施形態に係る水系インクは、分散媒として水を含有する。本実施形態に係る水は、主溶媒であり、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水を用いることが好ましい。特に紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水を用いることが、カビやバクテリアの発生を防止して顔料インクの長期保存を可能にする点で好ましい。
(アセチレングリコール系界面活性剤)
本実施形態に係る水系インクは、アセチレングリコールを含んでいてもよい。アセチレングリコールは、アセチレン基を中央に持ち、左右対称の構造をした非イオン系界面活性剤で、泡立ちにくい濡れ剤として各方面の水系材料に応用されている。アセチレングリコールは、濡れ、消泡、および分散といった機能に優れている。分子構造としても非常に安定したグリコールで、分子量も小さく、水の表面張力を下げる効果があるため、インクの記録媒体への浸透性や滲みを適度に制御できる。
本実施形態に係る水系インクは、湿潤剤を含んでいてもよい。これにより、インクジェットヘッドのノズル近傍での目詰まりを効果的に抑制することができる。
本実施形態に係る水系インクは、浸透促進剤を含んでいてもよい。
本実施形態に係る水系インクは、酸化防止剤を含んでいてもよい。酸化防止剤(紫外線吸収剤)としては、例えば、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩、並びにランタニドの酸化物などが挙げられる。これらの市販品としては、例えば、チバガイギー社製のTinuvin328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor252、153、Irganox1010、1076、1035、MD1024などが用いられる。酸化防止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態に係る水系インクは、防腐剤・防黴剤を含んでいてもよい。防腐剤・防黴剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、デヒドロ酢酸ナトリウム、3,4−イソチアゾリン−3−オン、および4,4−ジメチルオキサゾリジンが挙げられる。これらの市販品としては、例えば、プロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2(1,2−ベンチアゾリン−3−オン)、プロキセルTN(いずれもAvecia社製商品名)等が挙げられる。防腐剤・防黴剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態に係る水系インクは、pH調整剤を含有してもよい。pH調整剤としては、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本実施形態に係る水系インクは、上記の各成分を適当な方法で分散・混合することよって製造することができる。上記の各成分を十分に攪拌した後、目詰まりの原因となる粗大粒子および異物を除去するためにろ過を行って目的の水系インクを得ることができる。
本実施形態に係る水系インクは、記録品質とインクジェット用インクとしての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力が20mN/m以上50mN/mであることが好ましく、25mN/m以上40mN/m以下であることがより好ましい。なお、表面張力の測定は、自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
本実施形態に係る水系インクは、インクジェット記録装置のヘッドに設けられたノズルから吐出させることにより、記録媒体に画像を記録できる。このようにして、画像が記録された記録物を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を実施例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
3.1.1.顔料分散液の調製
(1)シアン顔料分散液C1
回転子−固定子型高剪断混合機(シルバーソンL4RT−A)に4リットルステンレス鋼製ビーカーを取り付け、氷浴中に浸した。このビーカーに、C.I.ピグメントブルー15:4約75gと水1000gを入れ、7200rpmにて15分間均質化した。これに2.07g(0.01mol)のo−アセトアニシジドを溶解したイソプロパノール溶液20mlを添加し、更に15分間撹拌した。
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4に代えてC.I.ピグメントイエロー74を用いた点以外は、前記シアン顔料分散液C1と同様に調製し、固形分濃度が20質量%のイエロー自己分散型顔料分散液Y1(以下、「イエロー顔料分散液Y1」ともいう。)を得た。この分散液の顔料の体積平均粒子径をMicrotrac UPA 150 (Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、110nmであった。
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4に代えてC.I.ピグメントレッド122を用いた点以外は、前記シアン顔料分散液C1と同様に調製し、固形分濃度が20質量%のマゼンダ自己分散型顔料分散液M1(以下、「マゼンタ顔料分散液M1」ともいう。)を得た。この分散液の顔料の体積平均粒子径をMicrotrac UPA 150 (Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、85nmであった。
体積平均粒子径が105nmとなるように、製造条件を変更した以外は、上記マゼンタ顔料分散液M1と同様にしてマゼンタ自己分散型顔料分散液M2(以下、「マゼンタ顔料分散液M2」ともいう。)を調製した。
体積平均粒子径が120nmとなるように、製造条件を変更した以外は、上記マゼンタ顔料分散液M1と同様にしてマゼンタ自己分散型顔料分散液M3(以下、「マゼンタ顔料分散液M3」ともいう。)を調製した。
表1および表2に示す割合で各成分を混合し、室温にて2時間攪拌した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過して、実施例および比較例の各インクジェット記録用水系インクを調製した。ただし、表1および表2中に示す添加量は全て質量%の濃度を表し、顔料分散液の数字は顔料の固形分濃度(質量%)を示し、第1樹脂および第2樹脂の数字は樹脂濃度(質量%)を示す。
(第1樹脂)
・第1樹脂A(商品名ARUFON−UC3510、東亜合成株式会社製、ポリアクリル酸エステル、重量平均分子量2,000)
・第1樹脂B(商品名Joncryl−57J、BASF株式会社製、ポリアクリル酸エステル、重量平均分子量5,000)
・第1樹脂C(商品名Joncryl−60J、BASF株式会社製、ポリアクリル酸エステル、重量平均分子量9,000)
・第1樹脂D(商品名Joncryl−HPD96J、BASF株式会社製、ポリアクリル酸エステル、重量平均分子量17,000)
(第2樹脂)
・第2樹脂A(商品名WBR−016U、大成ファインケミカル株式会社製、ポリエーテル系ポリウレタン、重量平均分子量45,000、平均粒子径40nm、Tg20℃)
・第2樹脂B(商品名WBR−600U、大成ファインケミカル株式会社製、ポリエステル系ポリウレタン、重量平均分子量75,000、平均粒子径40nm、Tg−30℃)
・第2樹脂C(ポリウレタン、重量平均分子量130,000、平均粒子径40nm、Tg64℃)
・第2樹脂D(スチレン・アクリル共重合体、重量平均分子量50,000、平均粒子径60nm、Tg−6℃)
・第2樹脂E(商品名Joncryl−PDX7677、BASF株式会社製、ポリアクリル酸エステル、重量平均分子量160,000、平均粒子径10nm、Tg32℃)
・第2樹脂F(スチレン・アクリル共重合体、重量平均分子量300,000、平均粒子径80nm、Tg−15℃)
(両性イオン化合物)
・アミノコート(商品名、旭化成ケミカルズ株式会社製、トリメチルグリシン)
(界面活性剤)
・サーフィノール465(商品名、エアープロダクツ社製、アセチレングリコール系界面活性剤)
・オルフィンE1010(商品名、日信化学工業社製、アセチレングリコール系界面活性剤)
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水1000gおよびラウリル硫酸ナトリウム7.5gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン356g、ブチルアクリレート545g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と5%水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水1000gおよびラウリル硫酸ナトリウム2.5gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン300g、ブチルアクリレート640g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と5%水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
3.2.1.光沢性の評価
調製した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、記録媒体(写真用紙<光沢>、セイコーエプソン社製)に100%Dutyパッチパターンの記録を行った。得られたサンプルを常温常湿環境下(温度20℃・湿度65%)で1時間放置した。放置後、光沢度計GM−268(コニカミノルタ社製)を用いて、各パッチ部分の20°におけるグロス(光沢度)を測定し、そのグロス値(光沢度)を下記基準に基づき判定した。
A:正反射角20°における記録用紙グロスの150%以上である。
B:正反射角20°における記録用紙グロスの100%以上150%未満である。
C:正反射角20°における記録用紙グロスの50%以上100%未満である。
D:正反射角20°における記録用紙グロスの50%未満である。
調製した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、記録媒体(XeroxP紙)に100%Dutyパッチパターンの記録を行った。得られたサンプルを常温常湿環境下(温度20℃・湿度65%)で1時間放置した。放置後、グレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いて各パッチ部分のOD値(Optical Density;光学濃度)を測定し、そのOD値を基に発色性の評価をした。判定基準は次の通りである。
A:光学反射濃度(OD値)が1.3以上である。
B:光学反射濃度(OD値)が1.2以上1.3未満である。
C:光学反射濃度(OD値)が1.1以上1.2未満である。
D:光学反射濃度(OD値)が1.1未満である。
(1)布擦り試験
調製した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、記録媒体(写真用紙<光沢>、セイコーエプソン社製)に100%Dutyパッチパターンの記録を行った。得られたサンプルを常温常湿環境下(温度20℃・湿度65%)で1時間放置した。放置後、パッチ部分を摺擦布としてベンコットM−3(旭化成製)の表面が摺擦するように直径10mm、荷重200gの分銅により押圧しながら1cm/秒の速度で掃引した。摺擦後の各パッチ部分及びベンコットの摺擦面を目視で観察し、下記評価基準に基づき判定した。
A:布擦りによる摺擦痕が全く認められない。
B:摺擦痕が認められるが、布表面に汚れが認められない。
C:摺擦痕が認められ、布表面に汚れが僅かに認められる。
D:摺擦痕が認められ、布表面に汚れが多量に認められる。
調製した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、記録媒体(Xerox4200)に24point文字パターンの記録を行った。得られたサンプルを常温常湿環境下(温度20℃・湿度65%)で24時間放置した。放置後、ゼブラ社製のイエロー水性蛍光ペンZEBRA PEN2(登録商標)を用いて、印刷文字を筆圧300g/15mmで摺擦した。摺擦後の記録文字を目視で観察し、下記評価基準に基づき判定した。
A:同一部分を2回擦った際、汚れが全く認められない。
B:1回目の擦りでは汚れが認められないが、2回目の擦りで汚れが認められる。
C:1回目の擦りで汚れが僅かに認められる。
D:1回目の擦りで汚れが多量に認められる。
調製した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、記録媒体(XeroxP紙)に100%Dutyパッチパターンの記録を行った。得られたサンプルを常温常湿環境下(温度20℃・湿度65%)で24時間、水平平面のテーブル上に放置した。放置後、水平平面テーブルと記録媒体の四隅との鉛直方向距離を4箇所それぞれ測定した。その距離の平均値をカール(反り)量として、下記判定基準に基づき判定した。
A:24時間放置後のカール量が10mm未満
B:24時間放置後のカール量が10mm以上30mm未満
C:24時間放置後のカール量が30mm以上50mm未満
D:24時間放置後のカール量が50mm以上
3.3.評価結果
以上の評価試験の結果を上記表1および表2に併せて示す。
Claims (7)
- 自己分散型顔料と、
重量平均分子量が1,000以上30,000以下の第1樹脂と、
重量平均分子量が30,000超300,000以下の第2樹脂と、
両性イオン化合物と、
水と、
を含有し、
前記両性イオン化合物の含有量[M A (質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M 1 (質量%)]および前記第2樹脂の含有量[M 2 (質量%)]の合計[M 1 +M 2 (質量%)]と、の差[M A −(M 1 +M 2 )]が、5以上であり、
前記両性イオン化合物の含有量[M A (質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M 1 (質量%)]との含有比(M A /M 1 )が、6以上14以下であり、
前記第1樹脂が、ポリアクリル酸エステルであり、
前記第2樹脂が、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリウレタン、スチレン・アクリル共重合体およびポリアクリル酸エステルからなる群より選択される少なくとも一種である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1において、
前記第2樹脂のガラス転移温度(Tg)が、−40℃以上80℃以下である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1または請求項2において、
前記両性イオン化合物が、ベタイン系化合物である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記両性イオン化合物の含有量[MA(質量%)]が、8質量%以上40質量%以下である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記第2樹脂の含有量[M2(質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M1(質量%)]との含有比(M2/M1)が、1以上4以下である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
前記両性イオン化合物の含有量[M A (質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M 1 (質量%)]および前記第2樹脂の含有量[M 2 (質量%)]の合計[M 1 +M 2 (質量%)]と、の差[M A −(M 1 +M 2 )]が、10以上である、インクジェット記録用水系インク。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
前記第2樹脂が、スチレン・アクリル共重合体であり、
前記第2樹脂の含有量[M 2 (質量%)]と、前記第1樹脂の含有量[M 1 (質量%)]との含有比(M 2 /M 1 )が、2以上4以下である、インクジェット記録用水系インク。
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