JP5979286B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
特許文献1のプリンターにおいては、液体噴射ヘッドへのインクの供給圧を調整する自己封止弁の圧力室内の気泡を排出するために、自己封止弁の受圧部をカムによって外力を与えて変位させる機構を備えている。
また、特許文献2のモーターの駆動によりプロペラを回転させてインクを攪拌する機構においても、同様に複雑な機構を必要とする。また、当該攪拌機構を設置するには、少なくともプロペラを収容できる攪拌スペースが必要となり、構成の大型化に繋がるという問題がある。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力によって圧力調整部の変位壁部の囲い部で、液体収容部内の態様を変化させることができる。
また、本発明においては、前記圧力調整部は、前記液体収容部内の圧力が該液体収容部外の圧力より低くかつ該液体収容部外の圧力との差圧が前記第2閾値より小さい第1閾値以上になると、前記連通孔による前記液体流入部と前記液体収容部との連通を遮断する閉弁状態から該連通を許容する開弁状態となる開閉弁を有し、前記囲い部は、前記液体噴射ヘッドによる媒体への前記液体の噴射時の前記差圧が前記第2閾値より小さくかつ前記第1閾値以下の場合を含む前記液体収容部内の圧力では、前記液体収容部の対向する部位に接触しないという構成を採用できる。
また、本発明においては、前記変位壁部は前記液体収容部の側面に設けられ、重力方向と交差する方向に変位し、前記液体収容部は前記差圧が前記第2閾値以上の場合に前記側面方向から見て円形状の前記内側領域と環状の前記外側領域に区画されるという構成を採用できる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を強制的に吸引するクリーニング時において圧力調整部の変位壁部の囲い部を液体収容部の対向する部位に接触させることで、液体流入部から液体収容部内へと連通孔を介して流入する液体の流れを変化させることができる。これにより、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、囲い部を液体収容部の対向する部位と接触させず、当該接触による圧力調整機能への影響を回避させることができる。
また、本発明においては、前記変位壁部は前記液体収容部の側面に設けられ重力方向と交差する方向に変位し、前記変位壁部の前記連通孔と対向する対向面は前記差圧が前記第2閾値以上の場合に、前記連通孔が形成された面に対して離間する距離が前記連通孔を挟んで上側よりも下側の方が大きくなる方向に傾き、前記変位壁部は、前記液体収容部の対向する部位に向かって突出し前記内側領域の前記外側領域と連通する領域以外を囲むように一部が切り欠かれた環形状の前記囲い部としての突出部を有するという構成を採用できる。
また、本発明においては、前記液体流出孔は、前記液体収容部の底よりも上方であってかつ前記外側領域内となる位置に設けられているという構成を採用できる。
このような構成を採用することによって、本発明では、変位部が変位壁部の変位により対向面を傾けさせることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、対向面が第2の姿勢のときに、連通孔を介して流入する液体の流れを、連通孔が形成された面に対する距離が大きい下側に向けて誘導させ、当該下側に溜まった沈降成分を攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、対向面が第2の姿勢のときに、連通孔を介して流入する液体の流れを、連通孔が形成された面に対する距離が大きい下側に向けて誘導させ、当該下側に溜まった沈降成分を攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、変位部が気泡を溜め易い(捕集し易い)形状であったとしても、変位部をダイヤフラム部の変位に応じて移動する移動部材に設けて、対向面の傾きと共にその姿勢を変位させることにより、気泡の排出を好適に行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、液体収容部の底に溜まった沈降成分を液体流出孔から液体噴射ヘッドへと供給されないようにすることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、ダイヤフラム部の変位方向における移動部材と対向する領域外では、ダイヤフラム部が変位するため容積の変化が大きくなることから、当該領域外に液体流出孔を設けることで、液体流出孔を介した気泡の排出を好適に行うことができる。
図1に示すプリンターPRTは、紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。プリンターPRTは、筐体PBと、記録媒体Mにインクを噴射するインクジェット機構IJと、当該インクジェット機構IJにインクを供給するインク供給機構ISと、記録媒体Mを搬送する搬送機構CVと、インクジェット機構IJの保全動作を行うメンテナンス機構MNと、これら各機構を制御する制御装置CONTとを備えている。
インク供給機構ISは、インクカートリッジCTRとインクジェットヘッドHとの間を結ぶインク流路(液体流路)20を有する。インク流路20の一端部には、インク供給針21が設けられている。インク供給針21は、インクカートリッジCTR内に挿入され、インクカートリッジCTR内部とインク流路20とを連通させる。
変位部材51は、クリーニング時の吸引装置SCの吸引により所定圧力に達したときに、図5に示すように、対向面50aを上記第1の姿勢とは連通孔43に対する傾きが異なる第2の姿勢に変位させる構成となっている。なお、所定圧力は、大気圧から−100Paより小さく、且つ、大気圧から−80kPa以上の圧力の範囲内で設定されている。
したがって、本実施形態では、複雑な機構を用いることなく自己封止弁40におけるインクの沈降成分Sを攪拌することができるプリンターPRTが得られる。
Claims (7)
- 液体貯溜部と液体噴射ヘッドとの間を結ぶ液体流路に設けられ、液体を溜めて圧力を調整する圧力調整部を有する液体噴射装置であって、
前記圧力調整部は、
前記液体噴射ヘッド側と連通する液体流出孔および前記液体貯留部側と連通する連通孔とを有する液体収容部であって、前記液体収容部の一部を形成し、該液体収容部内の圧力に応じて変位する変位壁部を有する液体収容部を有し、
前記変位壁部は、前記液体収容部内の圧力が該液体収容部外の圧力より低くかつ該液体収容部外の圧力との差圧が第2閾値より小さい場合は前記液体収容部の対向する部位と接触せず、前記差圧が前記第2閾値以上の場合は前記液体収容部の対向する部位に接触し、前記液体収容部を前記連通孔の該液体収容部側の開口を含む内側領域と該内側領域と前記連通孔の下方側で連通する該内側領域の外側となる外側領域に区画する囲い部を有することを特徴とする液体噴射装置。 - 前記圧力調整部は、前記液体収容部内の圧力が該液体収容部外の圧力より低くかつ該液体収容部外の圧力との差圧が前記第2閾値より小さい第1閾値以上になると、前記連通孔による前記液体流入部と前記液体収容部との連通を遮断する閉弁状態から該連通を許容する開弁状態となる開閉弁を有し、
前記囲い部は、前記液体噴射ヘッドによる媒体への前記液体の噴射時の前記差圧が前記第2閾値より小さくかつ前記第1閾値以下の場合を含む前記液体収容部内の圧力では、前記液体収容部の対向する部位に接触しないことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記変位壁部は前記液体収容部の側面に設けられ、重力方向と交差する方向に変位し、前記液体収容部は前記差圧が前記第2閾値以上の場合に前記側面方向から見て円形状の前記内側領域と環状の前記外側領域に区画されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射ヘッドから液体を吸引する吸引装置を備えており、
前記吸引装置の吸引により前記差圧が前記第2閾値に達したときに、前記囲い部が前記液体収容部の対向する部位に接触することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記液体流路の前記圧力調整部より前記液体貯留部側に設けられ、前記吸引装置の吸引によるクリーニングにおいて前記液体流路内の前記液体の流れを遮断する弁を備えることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
- 前記変位壁部は前記液体収容部の側面に設けられ重力方向と交差する方向に変位し、前記変位壁部の前記連通孔と対向する対向面は前記差圧が前記第2閾値以上の場合に、前記連通孔が形成された面に対して離間する距離が前記連通孔を挟んで上側よりも下側の方が大きくなる方向に傾き、前記変位壁部は、前記液体収容部の対向する部位に向かって突出し前記内側領域の前記外側領域と連通する領域以外を囲むように一部が切り欠かれた環形状の前記囲い部としての突出部を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体流出孔は、前記液体収容部の底よりも上方であってかつ前記外側領域内となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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JP2015133337A JP5979286B2 (ja) | 2015-07-02 | 2015-07-02 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Family Applications (1)
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JP2015133337A Active JP5979286B2 (ja) | 2015-07-02 | 2015-07-02 | 液体噴射装置 |
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JP (1) | JP5979286B2 (ja) |
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JP2010240925A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | 自己封止ユニット、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 |
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