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JP5962499B2 - 車載用空調装置 - Google Patents

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JP5962499B2
JP5962499B2 JP2012283494A JP2012283494A JP5962499B2 JP 5962499 B2 JP5962499 B2 JP 5962499B2 JP 2012283494 A JP2012283494 A JP 2012283494A JP 2012283494 A JP2012283494 A JP 2012283494A JP 5962499 B2 JP5962499 B2 JP 5962499B2
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Description

本発明は車載用空調装置に関する。
従来技術として、特許文献1に開示された車載用空調装置が知られている。当該車載用空調装置においては、シングルファンにより吸入した内気あるいは外気をエバポレータおよびヒータコアへ送風し、DEFドア、FACEドア、およびFOOTドア等を通じて車内へ供給する。
特開2010−89590号公報
特許文献1に開示された車載用空調装置においては吹出モードが設定され、吹出モードに応じてDEFドア、FACEドア、FOOTドア等の位置が設定される。例えば吹出モードがDEF吹出モードである場合、空調装置下部に位置するFOOTドアが全閉位置に設定され、また空調装置上部に位置するDEFドアが全開位置に設定される。このような状態では空調装置下部の送風が制限されるため、エバポレータ上部に通風が集中する。したがってエバポレータ下部の通風が不十分となり、エバポレータの性能が十分に発揮されない事態が懸念される。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、吹出モードに関わらず、エバポレータへの送風を均等にできる車載用空調装置を提供する事を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車載用空調装置は、車外の空気と車室内の空気とを切り替える内外気切替部(34)を備えて内部に内外気室(33)を形成する内外気箱(32)を有し、内部に空気が通過する通路(54,56、44,64,46,66)を形成するケース(30,31,60)と、ケース(30,31,60)に収容され、内外気室(33)を通じて空気を吸入し通路(54,56、44,64,46,66)へ送出する単一のファン(11)と、ケース(30,31,60)に収容され、空気の流通方向に対してファン(11)の下流に位置するエバポレータ(50)と、ケース(30,31,60)に収容され、空気の流通方向に対してエバポレータ(50)の下流に位置するヒータコア(52)と、を備える車載用空調装置であって、ケース(30,31,60)は第1仕切り板(62)および第2仕切り板(41,61)を内部に備え、第1仕切り板(62)は、通路(54,56、44,64,46,66)のうち、エバポレータ(50)からヒータコア(52)まで延びる通路(54,56)を、ファン(11)の軸方向に、複数の第1通路(54,56)に区画し、第1仕切り板(62)は、エバポレータ(50)およびヒータコア(52)の少なくとも一方より離間して、複数の第1通路(54,56)を互いに連通する連通路(80)を形成し、第2仕切り板(41,61)は、通路(54,56、44,64,46,66)のうち、ファン(11)からエバポレータ(50)まで延びる通路(44,64,46,66)を、ファン(11)の軸方向に、複数の第2通路(44,64,46,66)に区画し、
複数の第2通路(44,64,46,66)は、単一の第2仕切り板(41,61)により区画される2つの第2通路(44,64,46,66)より構成され、第2仕切り板(41,61)は、ファン(11)側に位置する第2端部(69)を有し、第2端部(69)は、軸方向に対し、ファン(11)の中心(C2)より鉛直方向下側に位置することを特徴とする。
この発明によれば、内外気室より流入する空気を、第2仕切り板により区分された複数の第2通路に沿って、エバポレータへ供給できる。例えば、第2通路を車輌上下方向に対し第2上部通路と第2下部通路の2つに区分した場合、空気を第2上部通路によりエバポレータの上部へ案内し、また第2下部通路によりエバポレータの下部へ案内できる。
このような構成により、例えば車載用空調装置の吹出モードがDEF吹出モードに設定され、エバポレータ下流において、車輌上下方向に対して下側における流通抵抗が増加しても、第2仕切り板は、エバポレータの上流において、第2下部通路を流通する空気と第2上部通路を流通する空気とを隔離して相互の移動を妨げる。したがって、エバポレータの上流において第2下部通路を流通する空気が第2上部通路へ上方向に直接移動して上部で偏流する事態を回避できる。
ここで第2仕切り板により空気の移動を上下に制限する事により、第2下部通路を流通する空気の圧力が第2上部通路を流通する空気の圧力より高い状態で、それぞれエバポレータの上部と下部を通過する事が想定される。そのような事態においても、エバポレータの下流において、空気が連通路を通じて上方向に移動して上下の圧力差を均衡させる。このような構成により、エバポレータの下流における流通抵抗の偏りがエバポレータの上流に大きく影響しないため、エバポレータの上部と下部へほぼ均等に空気を供給できる。つまり吹出モードに関わらず、エバポレータへの空気の送風をほぼ均等とする車載用空調装置を提供できる。これにより、エバポレータの上部と下部との間に発生する偏流を低減でき、エバポレータの性能を有効に発揮できる。なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態に係る車載用空調装置の構成を示す部分断面図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置を示す上面図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のエバポレータを通過する空調空気を示す概略図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のFACE吹出モードを示す説明図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のB/L吹出モードを示す説明図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のFOOT吹出モードを示す説明図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のFOOTDEF吹出モードを示す説明図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置のDEF吹出モードを示す説明図である。 比較例に係る車載用空調装置のFOOT吹出モードを示す説明図である。 比較例に係る車載用空調装置のDEF吹出モードを示す説明図である。 第1実施形態に係る車載用空調装置の第2仕切り板の上下位置を示す説明図である。 第2実施形態に係る車載用空調装置のダクト部材を示す斜視図である。 第2実施形態に係る車載用空調装置の接続ダクトを示す斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用する事ができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能である事を明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせる事も可能である。
(第1実施形態)
図1〜図8に基づき、第1実施形態の車載用空調装置1を説明する。図1に示すように、本実施形態の車載用空調装置1は、送風機ユニット100およびエアコンユニット200を備える。
送風機ユニット100はファン11、モータ13、およびフィルタ15を備え、それらを送風機ケース30に収容して構成される。送風機ケース30は上部に内外気箱32を備え、内外気箱32は内部に内外気室33を形成する。内外気箱32には内気吸入口36と外気吸入口38とを切り替える内外気切替ドア(内外気切替部)34が回動可能に設置される。フィルタ15は、吸入した内外気より異物を除去する。ファン11はモータ13により駆動され、フィルタ15を通過した内外気を送風する。ファン11は軸方向Xに沿って一様に延びる羽を備えるシロッコファン(シングルファン)である。送風機ケース30は樹脂製であり、接続ダクト31と一体的に形成される。
送風機ケース30と接続ダクト31は、内部には仕切り板41を有する。仕切り板41は、内外気の流通方向に対して、ファン11の下流に位置する。仕切り板41は、送風機ケース30と接続ダクト31の内部を、上部に位置する上部通路44と下部に位置する下部通路46に区画する。本実施形態では、仕切り板41は送風機ケース30および接続ダクト31にリブ状の部材として一体成形される。
エアコンユニット200は接続ダクト31の下流側に接続される。エアコンユニット200はエバポレータ50、ヒータコア52、各種ドアを備え、それらを樹脂製のエアコンケース60に収容して構成される。エアコンケース60もエバポレータ50の上流と下流にそれぞれ仕切り板61、62を備える。本実施形態では、仕切り板61、62はエアコンケース60に一体成形される。仕切り板61はエバポレータ50の上流に位置し、接続ダクト31の仕切り板41と流通方向に対して連続的に接続される。仕切り板61は、ファン11の軸方向に対して、上側に位置する上部通路64と下側に位置する下部通路66に区画する。
エアコンケース60は更に、通路229、230、222、220を形成する。通路229はヒータコア52よりも下側に位置し、ヒータコア52をバイパスする通路である。通路230はヒータコア52の下流に位置し、通路229とFOOT開口部94の間に位置する。通路222は、通路230とFACE開口部92の間に位置する。通路220は、通路222とFACE開口部92およびDEF開口部90の間に位置する。
エアコンケース60の上部通路64は接続ダクト31の上部通路44と連通することにより、第2上部通路を構成する。エアコンケース60の下部通路66は接続ダクト31の下部通路46と連通することにより、第2下部通路を構成する。送風機ケース30と接続ダクト31に形成される仕切り板41と、エバポレータ50の上流に位置するエアコンケース60の仕切り板61は、第2仕切り板を構成する。
この構成により、ファン11により送風された内外気は、送風機ケース30と接続ダクト31の上部に位置する上部通路44、およびエアコンケース60の上部に位置する上部通路64を、車輌前方側より車輌後方側へ向かって連続的に流通する。同様に、ファン11により送風された内外気は、送風機ケース30と接続ダクト31の下部に位置する下部通路46、およびエアコンケース60の下部に位置する下部通路66を、車輌前方側より車輌後方側へ向かって連続的に流通する。
エバポレータ50は、上部通路64および下部通路66の全域を横切るよう、流通方向に対して垂直に配置される。エバポレータ50は冷房用熱交換器であり、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却する。エバポレータ50は、アルミ合金等によりなるチューブをフィンを介して積層し、一体的にろう付けしたものである。
温度センサ210はエバポレータ50の下流に設置され、エバポレータ50を通過した空調空気の温度を検出する。この例において、温度センサ210はエバポレータ50の下部に位置する。温度センサ210は制御装置(図示せず)に接続される。制御装置は温度センサ210により検出した温度と所定温度とを比較して冷凍サイクルのコンプレッサ(図示せず)のON/OFF制御を行う。
エアミックスドア72,74は、エバポレータ50の下流(車輌後方側)に配置される。エアミックスドア72,74は、それぞれ横長の板状部材であり、エアコンケース60の車輌左右方向の寸法と同等の寸法を有する。エアミックスドア72,74の車輌左右方向の側方端部には図示しないリンク機構およびサーボモータが接続される。エアミックスドア72,74は、実線で示されヒータコア52の上流を遮る最小暖房位置、およびヒータコア52の上流を開放する最大暖房位置との間で回動可能である。なおエアミックスドア72,74は、点線で示され最小暖房位置と最大暖房位置の間に位置する中間暖房位置に操作されることにより、エバポレータ50下流の空調空気をヒータコア52、通路220、および通路229へ分流する。
エアコンケース60の仕切り板62はエバポレータ50の下流に位置し、第1仕切り板を構成する。本実施形態では、仕切り板62はエアコンケース60に一体成形される。仕切り板62は、エバポレータ50からヒータコア52まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、車輌上部に位置する上部通路54(第1上部通路)と車輌下側に位置する下部通路(第1下部通路)56に区画する。仕切り板62はエバポレータ50側に位置するエバポレータ側端部63を有する。エバポレータ側端部63とエバポレータ50とは離間し、エバポレータ50の下流を上下方向に連通する連通路80を形成する。車載用空調装置1が運転中、後述する吹出モードによっては、エアコンケース60の上部あるいは下部の流通抵抗が大きくなる。このような場合、連通路80はエバポレータ50下流の空調空気を、流通抵抗の小さい方へ案内する。
ヒータコア52は、エアミックスドア72,74の下流側(車輌後方側)に位置する。ヒータコア52の車輌左右方向の幅寸法は、エバポレータ50の車輌左右方向の寸法より小さい。ヒータコア52は、アルミ合金等よりなるチューブをフィンを介して積層し、一体的にろう付けしたものである。ヒータコア52のチューブ内には高温のエンジン冷却水が流れる流路を形成し、エンジン冷却水を熱源として、エバポレータ50を通過した冷風を再加熱する。
エアコンケース60は通路下流側に、DEF開口部90、FACE開口部92、FOOT開口部94を有する。DEF開口部90は、エアコンケース60の上部に位置して車輌前後方向の中央に開口する。DEF開口部90にはDEFダクト202が接続され、このDEFダクト202の先端より車輌窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。DEF開口部90はDEFドア76により開閉される。DEFドア76は板状であり、回転軸を中心として回動可能である。
FACE開口部92は、エアコンケース60の上部においてDEF開口部90よりも車輌後方側に開口する。FACE開口部92にはFACEダクト204が接続され、このFACEダクト204の先端より車室内の乗員頭部へ向けて空気を吹き出す。FACE開口部92はFACEドア77により開閉される。FACEドア77は板状であり、回転軸を中心として回動可能である。
図1および図2に示すように、FACEドア77は、回転軸方向中央に位置するセンタドア部77a、および回転軸方向両端に位置するサイドドア部77bより構成され、これらドア部は一本の回転軸により連結される。サイドドア部77bは、それぞれ開口部77cを有する。このためサイドドア部77bが全閉の状態でも、空調空気が開口部77cを通じてFACEダクト204の図示しないサイド部へ流入する。
FOOT開口部94は、エアコンケース60の底面において、車輌後方側に開口する。FOOT開口部94にはFOOTダクト206が接続され、車輌の中央および左右に位置するFOOTダクト206の先端より車室内の乗員の足元へ向けて空気を吹き出す。FOOT開口部94は、FOOTドア78により開閉される。FOOTドア78は回転軸方向中央に位置するセンタドア部78a、および回転軸方向両端に位置するサイドドア部78bより構成され、これらドア部は一本の回転軸により連結される。
DEFドア76の回転軸、FACEドア77の回転軸、およびFOOTドア78の回転軸は、図示しないリンク機構を介してサーボモータに連結され、点線で示す全閉位置と実線で示す全開位置との間で駆動される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を吹出モードごとに説明する。
[FACE吹出モード]
図4に示すFACE吹出モードにおいて、DEF開口部90はDEFドア76により全閉され、FOOT開口部94もすべてFOOTドア78により全閉され、FACE開口部92はFACEドア77により全開の状態となる。このFACE吹出モードの例では、エアミックスドア72,74をヒータコア52の上流側の位置に操作してヒータコア52の上部と下部を全閉する。
この状態において、内外気の約50%は接続ダクト31の上部通路44およびエアコンケース60の上部通路64を通過してエバポレータ50の上部へ案内される。また空調空気の残り約50%は、接続ダクト31の下部通路46およびエアコンケース60の下部通路66を通過してエバポレータ50の下部へ案内される。
このようにしてエバポレータ50の上部と下部へ流入した内外気は、冷媒の蒸発潜熱を内外気から吸熱する事により、冷却されて冷風となる。冷風はエバポレータ50の上部を通過した後に通路220を通過し、またエバポレータ50の下部を通過した後に通路229、230、222を通過し、それぞれFACE開口部92に流れる。これにより、冷風はFACE開口部92を経て車室内乗員の上半身側へ吹き出して、車室内を冷房する。FACEモードにおいては、空調空気のほぼ100%がFACE開口部92より吹き出される。
[B/L吹出モード]
図5に示すB/L吹出モード(バイレベル吹出モード)において、DEF開口部90はDEFドア76により全閉され、FOOT開口部94はFOOTドア78により大開度の状態となり、FACE開口部92もFACEドア77により大開度の状態となる。このB/Lモードの例では、エアミックスドア72,74は中間位置に操作され、ヒータコア52の上部と下部の両側を開放する。この状態において、空調空気はエバポレータ50の上部を通過した後にヒータコア52をバイパスして通路54、220を通過し、FACE開口部92へ向かう。また空調空気はエバポレータ50の上部を通過した後に通路54を経てヒータコア52の上部に流入し、温水と熱交換して加熱され温風となり、FACE開口部92へ向かう。また空調空気はエバポレータ50の下部を通過した後に通路56を経てヒータコア52の下部に流入し、温水と熱交換して加熱され温風となり、FOOT開口部94へ向かう。また空調空気はエバポレータ50の下部を通過した後にヒータコア52をバイパスして通路229を通過し、FOOT開口部94へ向かう。このようにしてFACE開口部92に向かった空調空気は車室内上方へ吹き出し、FOOT開口部94に向かった空調空気は乗員足元へ吹き出す。B/L吹出モードにおいては、空調空気の約50%がFOOT開口部94に分配され、残りの約50%がFACE開口部92に分配される。
[FOOT吹出モード]
図6に示すFOOT吹出モードにおいて、FACE開口部92はFACEドア77により全閉され、FOOT開口部94はFOOTドア78により全開され、DEF開口部90はDEFドア76により小開度の状態となる。このFOOT吹出モードの例では最大暖房状態であり、エアミックスドア72,74はヒータコア52の上流側を開放する位置に操作される。この状態において、空調空気はエバポレータ50の上部を通過した後に通路54を経てヒータコア52の上部に流入し、またエバポレータ50の下部を通過した後に通路56を経てヒータコア52の下部に流入し、温水と熱交換して加熱され温風となる。
エバポレータ50の上部およびヒータコア52の上部を通過した温風は通路222,220を通過してDEF開口部90より車輌窓ガラスの内面に向かって吹き出して、窓ガラスの曇りを防止する。また温風は通路222を通過してFACE開口部92へも向かい、サイドドア部77bの開口部77c(図2)を通じてFACEダクト204(図1)の図示しないサイド部へ流入する。またエバポレータ50の下部およびヒータコア52の下部を通過した温風は通路230を通過してFOOT開口部94を経て運転席側および助手席側の乗員足元に吹き出して、乗員足元を暖房する。
FOOT吹出モードにおいては、空調空気の多くがエアコンケース60の下部に位置するFOOT開口部94へ向かう。対してFACEドア77は全閉に設定されDEFドア76は小開度に設定されるため、エアコンケース60の上部に位置するFACE開口部92およびDEF開口部90へ向かう空調空気の流通量が制限される。FOOT吹出モードにおいては、例えば空調空気のほぼ70〜80%がFOOT開口部94に分配され、残りの20〜30%がDEF開口部90およびFACE開口部92に分配される。このためFOOT開口部94へ向かう空調空気の流通抵抗は、DEF開口部90およびFACE開口部92へ向かう空調空気の流通抵抗と比較して小さくなる。したがって、エバポレータ50の上部を通過した空調空気の一部は矢印に示すように連通路80を通過して通路230へ向かう。
この例では、エバポレータ50の上流において、内外気の約50%は上部通路44、64を通過してエバポレータ50の上部へ案内される。また空調空気の残り約50%は、下部通路46、66を通過してエバポレータ50の下部へ案内される。その後エバポレータ50の上部を通過した空調空気の約20%が連通路80を下方向に通過して通路56へ向かう。これにより、約70%の空調空気がエアコンケース60の下部に位置する通路56を通過し、残りの約30%の空調空気がエアコンケース60の上部に位置する通路54、222を通過する。FOOT吹出モードにおいては、エバポレータ50の下流において、エアコンケース60内の上部で流通抵抗が大きくなり下部で流通抵抗が小さくなる。そのためエバポレータ50の下流において、エアコンケース60内の上下に流通抵抗の偏りが発生する。しかしそのような状態においても、エバポレータ50の下流において、空調空気が連通路80を下方向に移動することにより空気の流通が配分される。
つまりエバポレータ50の下流で流通抵抗の偏りが発生し、それに伴い空調空気の背圧が上下に偏っても、連通路80が形成されることによりエバポレータ50の下流で空調空気の流通が上下に配分される。これにより、エバポレータ50の下流における流通抵抗の偏りによる影響がエバポレータ50の上流に大きく作用しないため、エバポレータ50の上流においては、上下にほぼ均一の割合で空気が流通する。
[FOOTDEF吹出モード]
図7に示されるFOOTDEF吹出モードにおいて、FACE開口部92はFACEドア77により全閉され、FOOT開口部94はFOOTドア78により全開され、DEF開口部90はDEFドア76により全開される。FOOTDEF吹出モードでは、FOOT吹出モードと比較してDEF開口部90からの吹出風量を増加させる。
このFOOTDEF吹出モードの例では最大暖房状態であり、エアミックスドア72,74はヒータコア52の上流側を開放する位置に操作される。この状態において、空調空気はエバポレータ50上部を通過した後に通路54を経てヒータコア52の上部に流入し、またエバポレータ50の下部を通過した後に通路56を経てヒータコア52の下部に流入し、温水と熱交換して加熱され温風となる。温風の流通方向は、FOOT吹出モードと類似しており、詳細な説明は省略する。
FOOTDEF吹出モードにおいては、空調空気の約50%がFOOT開口部94に分配され、残りの約50%がDEF開口部90およびFACE開口部92に分配される。したがって、FOOT開口部94へ向かう空調空気の流通抵抗は、DEF開口部90およびFACE開口部92へ向かう空調空気の流通抵抗とは大きく異ならない。このため、エバポレータ50の上部を通過した空調空気はエアコンケースの上部に形成される通路222,220へ、またエバポレータ50の下部を通過した空調空気はエアコンケースの下部に形成される通路230へ、それぞれ分流する。
[DEF吹出モード]
図8に示すDEF吹出モードにおいて、FACE開口部92はFACEドア77により全閉され、FOOT開口部94もFOOTドア78により全閉され、DEF開口部90はDEFドア76により全開される。このDEF吹出モードの例では最大暖房状態であり、エアミックスドア72,74はヒータコア52の上流側を開放する位置に操作される。
この状態において、空調空気はエバポレータ50の上部を通過した後に通路54を経てヒータコア52の上部に流入して温水と熱交換して加熱され温風となり、通路222、220を通過してDEF開口部90へ向かい、一部はFACE開口部92へ向かう。また空調空気はエバポレータ50の下部を通過した後に通路56を経てヒータコア52の下部に流入して温水と熱交換して加熱され温風となり、通路230、222、220を通過してDEF開口部90へ向かい、一部はFACE開口部92へ向かう。FACE開口部92へ向かう温風は、サイドドア部77bの開口部77c(図2)を通じてFACEダクト204(図1)の図示しないサイド部へ流入する。DEF吹出モードにおいては、空調空気の多くがDEF開口部90を通過し、車輌窓ガラスの内面に向かって吹き出して、窓ガラスの曇りを防止する。
対してFOOTドア78は全閉されるため、エアコンケース60の下側を通過する空調空気の流通量が制限される。このためFOOT開口部94の近傍に位置する通路56を通過する空調空気の流通抵抗は、DEF開口部90およびFACE開口部92の近傍に位置する通路54を通過する空調空気の流通抵抗と比較して大きくなる。したがって、エバポレータ50の下部を通過した空調空気の一部は矢印に示すように連通路80を通過して通路54へ向かう。
この例では、エバポレータ50の下部を通過した空調空気の約20%が連通路80を上側に通過して通路54へ向かう。これにより、約70%の空調空気がエアコンケース60の上部に位置する通路54を通過し、残りの約30%の空調空気がエアコンケース60の下部に位置する通路56を通過する。つまりエアコンケース60の下部で流通抵抗が大きくなり上部で流通抵抗が小さくなる事によってエアコンケース60内の上下に流通抵抗の偏りが発生しても、エバポレータ50の下流で空調空気が連通路80を上方向に移動して空調空気の流通が配分される。
このような構成により、FOOT吹出しモードと同様の理由によって、エバポレータ50の下流における流通抵抗の偏りがエバポレータ50の上流に大きく影響しなくなる。したがって、エバポレータ50の上流においては上下にほぼ均一の割合で内外気が流通する。
次に、図9および図10に示す比較例について説明する。この比較例においては、送風機ケース30、接続ダクト31、およびエアコンケース60は上述の仕切り板41、61、62を備えず、それぞれ単一の空調流路を内部に形成する。上述したように、エアコンケース60の内部に形成される通路の流通抵抗は吹出モードに応じて異なり、空調空気は異なる経路を流通する。なおこの図9および図10に示す比較例は、本実施形態の作用効果を説明するための例であり、従来技術ではない。
例えば図9に示すFOOT吹出モードの比較例では、FOOTドア78が全開に設定され、またエアミックスドア72,74はヒータコア52の上流側を開放する位置に操作される。この状態では、エアコンケース60の下部の流路の流通抵抗が小さくなる。これにより内外気の流通量はエアコンケース60の下部において多くなる。したがって、エバポレータ80の上流において、下部通路46、66の流速は、上部通路44、64の流速と比較して高くなる。このため下部通路46、66の圧力が上部通路44、64の圧力より低くなる。この比較例では、エバポレータ80の上流において上述の仕切り板41、61がない。そのためエバポレータ80の上流において、上部通路44、64を流通する空気が下部通路46、66へ下方向に直接移動する。
このため、太線矢印で示されるように、空調空気のほとんど、例えば約70%がエアコンケース60の下部を流通する。対してFACEドア77は全閉に設定されDEFドア76は小開度に設定されるため、エアコンケース60の上部における流通抵抗が大きくなる。したがって、点線矢印で示されるように、エアコンケース60の上部を通過する空調空気の流通量が小さく、例えば残りの約30%となる。
このようにして、比較例では空調空気の流通が流通抵抗の小さいエバポレータ50の下部に集中し、空調空気がエバポレータ50の上部を十分に流通しない。このため、エバポレータ50の上部では空調空気との熱交換が有効に行われず熱交換性能が低下し、除湿した水分の凍結が懸念される。またこのようにエバポレータ50の上部のみで温度低下が発生している状況で、かつ温度センサ210がエバポレータ50の下部付近の温度を検出する場合、温度センサ210の検出値はエバポレータ50の上部の温度より高くなる。上述の制御装置が、このような検出値に基づきコンプレッサを制御した場合には、冷媒の温度を更に低下させ、エバポレータ50の上部を更に冷却させ凍結を促すよう操作する事態が懸念される。
また例えば図10に示すDEF吹出モードの比較例では、DEFドア76が全開に設定されるため、エアコンケース60において上部の流通抵抗が小さくなる。したがって、太線矢印で示されるように、空調空気のほとんど、例えば約70%がエアコンケース60の上部を流通する。対してFOOTドア78は全閉に設定されるため、エアコンケース60において下部の流通抵抗が大きくなる。この比較例でも、エバポレータ80の上流において上述の仕切り板41、61がない。そのため、エバポレータ80の上流において下部通路46、66を流通する空気が上部通路44、64へ上方向に直接移動する。したがって、点線矢印で示されるように、エアコンケース60の下部を通過する空調空気の流通量が小さく、例えば残りの約30%となる。
つまりこの比較例では、空調空気の流通が流通抵抗の小さいエバポレータ50の上部に集中し、空調空気がエバポレータ50の下部を十分に流通しない。また温度センサ210周辺の空調空気の流通量が小さくなり、この場合も温度センサ210が検出する温度はエバポレータ50上部の温度と乖離し、温度の検出が正しく行われない。この場合、エバポレータ50の下部では空調空気と熱交換が有効に行われない事から除湿した水分の凍結が懸念される。
これに対し本実施形態において、車載用空調装置1のケースを構成を構成する送風機ケース30、接続ダクト31、およびエアコンケース60は、第2仕切り板を内部に備える。第2仕切り板は、送風機ケース30と接続ダクト31に形成される仕切り板41と、エバポレータ50の上流に位置するエアコンケース60の仕切り板61により構成される。
第2仕切り板は、ファン11からエバポレータ50まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、第2上部通路および第2下部通路に区画する。第2上部通路は接続ダクト31の上部通路44とエアコンケース60の上部通路64により構成され、第2下部通路は接続ダクト31の下部通路46とエアコンケース60の下部通路66により構成される。
このような構成により、図4〜図10を用いて説明したような異なる吹出モードにおいて、エアコンケース60内の流通抵抗が上部と下部で異なる場合においても、第2仕切り板は、エバポレータ80の上流において、下部通路46、66を流通する内外気と上部通路44、64を流通する内外気とを隔離して相互の移動を妨げる。したがって、エバポレータ80の上流において、下部通路46、66を流通する内外気と上部通路44、64を流通する内外気とが互いに上下方向に直接移動する事に起因するエバポレータ80上流での偏流を回避できる。
本実施形態において第1仕切り板62は、エバポレータ50からヒータコア52まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、第1上部通路54と第1下部通路56に区画する。この構成では、ヒータの上部と下部における偏流を低減でき、ヒータの性能を有効に発揮できる。
本実施形態において、第1仕切り板62は、エバポレータ50およびヒータコア52の少なくとも一方より離間して上部通路54と下部通路56の間を連通する連通路80を形成する。具体的にこの実施形態では、第1仕切り板62はエバポレータ50側に位置するエバポレータ側端部63を有し、エバポレータ50とエバポレータ側端部63の間に連通路80を形成する。この連通路80は、エバポレータ50の下流で第1上部通路54と第1下部通路56とを連通する。この構成では、エバポレータ50を通過した空調空気が、第1上部通路54と第1下部通路56との間を移動可能である。
上述の如く、第2仕切り板により内外気の移動を上下に制限することにより、下部通路46、66を流通する内外気と上部通路44、64を流通する内外気との間で圧力差が生じた状態で、それぞれエバポレータ50の上部と下部を通過する事が想定される。そのような事態においても、エバポレータ50の下流において、空調空気が連通路80を通じて上下方向に移動して圧力差を均衡させる。このような構成により、エバポレータ50の下流における流通抵抗の偏りがエバポレータ50の上流に大きく影響しないため、空調空気をエバポレータ50の上部と下部に対してほぼ均等に流通させる事ができる。これにより、エバポレータ50の上部と下部における偏流を低減でき、エバポレータ50の性能を有効に発揮できる。
更に吹出モードに応じてエアコンケース60の内部で流通抵抗に偏りが生じても、エバポレータ50の下流において流通抵抗の小さい通路に連通路80を通じて空調空気を流通できる。このため、エアコンケース60内の流路を有効に利用できる。
本実施形態において、車載用空調装置1のケースは、ファン11からエバポレータ50までの通路を形成する接続ダクト31を備え、第2仕切り板の少なくとも一部は、接続ダクト31の内部に形成されるリブにより形成される。この構成では、接続ダクト31とリブとを樹脂の射出成型により一体成型できるため、生産性を向上できる。
なお上記において、送風機ケース30と接続ダクト31に形成される仕切り板41と、エバポレータ50の上流に位置するエアコンケース60の仕切り板61とにより構成される第2仕切り板の上下方向の位置を特に規定しなかったが、第2仕切り板の上下方向の位置を次のように規定してもよい。
すなわち図11に示すように、第2仕切り板は、エバポレータ50側に位置するエバポレータ側端部68を有する。またエバポレータ側端部68は、ファン11の軸方向(車輌上下方向)に対し、エバポレータ50の中心C1より鉛直方向下側(車輌上下方向下側)に位置する構成でもよい。具体的に、エバポレータ側端部68は、エバポレータ50のコア部の中心C1より鉛直方向下側に位置する構成でもよい。
あるいは、第2仕切り板はファン11側に位置するファン側端部69を有し、ファン側端部69は、ファン11の軸方向(車輌上下方向)に対し、ファン11の中心C2より鉛直方向下側(車輌上下方向下側)に位置する構成でもよい。具体的に、ファン側端部69は、ファン11のブレード部の中心C2より鉛直方向下側に位置する構成でもよい。
また第2仕切り板のエバポレータ側端部68およびファン側端部69の両方が、ファン11の軸方向に対し、ファン11の中心より鉛直方向下側に位置する構成でもよい。このような構成では、特にエアコンケース60の上部に位置するFACE側の冷房性能を向上できる利点がある。
(第2実施形態)
第2実施形態の車載用空調装置1を図12および図13を参照して説明する。第2実施形態では、接続ダクト310の構成が第1実施形態の接続ダクト31と異なり、接続ダクト310は送風機ケース30とは別体である。図12に示すように、接続ダクト310は、それぞれ筒状のダクト部材(第1ダクト部材)311とダクト部材(第2ダクト部材)312を備える。
図13に示すように、ダクト部材311とダクト部材312は、ファン11の軸方向(車輌上下方向)に溶接あるいは締結部材等を用いて接合される事により仕切り板410を形成する。この仕切り板410は、上述した第2仕切り板の少なくとも一部として構成される。このようにして構成される接続ダクト310は、送風機ケース30に溶接あるいは締結部材等で接続される。
第1実施形態の接続ダクト31は上部通路44と下部通路46を内部に形成するため、樹脂を金型に射出して接続ダクト31を一体的に成型する事が困難になる場合が想定される。これに対し第2実施形態の構成では、接続ダクト310を第1ダクト部材311と第2ダクト部材312の2つの部材に分割するため、第1ダクト部材311と第2ダクト部とを別々に樹脂で一体成型でき、金型からの離型も容易となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施する事が可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
第1実施形態では、接続ダクト31は送風機ケース30に一体成形されたが、この構成に限らない。接続ダクト31は送風機ケース30とは別体として成形されてもよい。この場合、接続ダクト31はエアコンケース60に一体成形されてもよい。
上記実施形態では、車載用空調装置1のケースは1つのエバポレータ側仕切り板を備え、ファン11からエバポレータ50まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、2つの第2通路に区画したが、この構成に限らない。車載用空調装置1のケースは、2つ以上の第2仕切り板を、ファン11の軸方向に備えてもよい。この場合、第2仕切り板は、ファン11からエバポレータ50まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、3つ以上の第2通路に区画する。この構成では、エバポレータ50を3つ以上のセグメントに分割し、それぞれに空調空気が案内される。したがって、エバポレータ50の熱交換部全体に空調空気を分配できるため、エバポレータ50の熱交換効率を高める事が可能となる。
上記実施形態では、車載用空調装置1のケースは1つの第1仕切り板62を備え、エバポレータ50からヒータコア52まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、2つの第1通路に区画したが、この構成に限らない。車載用空調装置1のケースは、2つ以上の第1仕切り板62を、ファン11の軸方向に備えてもよい。この場合、第1仕切り板62は、エバポレータ50からヒータコア52まで延びる通路を、ファン11の軸方向に、3つ以上の第1通路に区画する。この構成では、ヒータを3つ以上のセグメントに分割し、それぞれに空調空気が案内される。したがって、ヒータの熱交換部全体に空調空気を分配できるため、ヒータの熱交換効率を高める事が可能となる。
上記実施形態では、第1仕切り板62はエバポレータ50側に位置するエバポレータ側端部63を有し、エバポレータ50とエバポレータ側端部63の間に連通路80を形成したが、この構成に限らない。第1仕切り板62はヒータ52側に位置する第1端部を有し、この第1端部とヒータ52との間に連通路を形成してもよい。つまり第1仕切り板62は、ヒータ52と離間してヒータ52との間に連通路を形成してもよい。
上述のごとく、送風機ケース30および接続ダクトにより形成される上部通路44、およびエアコンケース60により形成される上部通路54は、第2上部通路を構成し、送風機ケース30および接続ダクトにより形成される下部通路46およびエアコンケース60により形成される下部通路56は、第2下部通路を構成する。ここで、第2上部通路と第2下部通路を形成する壁面の少なくとも一方に対し、車輌の左右方向あるいは上下方向に窪みあるいは膨らみを形成する事により、内外気の通風量を調整してもよい。
例えばエバポレータ50の上流において第2上部通路の空調空気の流通量が第2下部通路の空調空気の流通量より多い場合、第2上部通路に窪みを形成して流路を絞る事により、第2上部通路と第2下部通路の空調空気の流通量を均等にできる。あるいはエバポレータ50の上流において第2上部通路の空調空気の流通量が第2下部通路の空調空気の流通量より少ない場合、第2上部通路に膨らみを形成して流路を拡大する事により、第2上部通路と第2下部通路の空調空気の流通量を均等にできる。この構成は、上記実施形態のごとく第2仕切り板を備える構成において得に有効であり、エバポレータ50における上下方向の偏流を更に低減できる。
11…ファン、30…送風機ケース、31…接続ダクト
60…エアコンケース、50…エバポレータ、52…ヒータコア
41…仕切り板(第2仕切り板)、61…仕切り板(第2仕切り板)
62…仕切り板(第1仕切り板)、44…上部通路(第2上部通路)
54…上部通路(第2上部通路)、46…下部通路(第2下部通路)
56…下部通路(第2下部通路)、54…上部通路(第1上部通路)
56…下部通路(第1下部通路)

Claims (5)

  1. 車外の空気と車室内の空気とを切り替える内外気切替部(34)を備えて内部に内外気室(33)を形成する内外気箱(32)を有し、内部に空気が通過する通路(54,56、44,64,46,66)を形成するケース(30,31,60)と、
    前記ケース(30,31,60)に収容され、前記内外気室(33)を通じて空気を吸入し前記通路(54,56,44,64,46,66)へ送出する単一のファン(11)と、
    前記ケース(30,31,60)に収容され、空気の流通方向に対して前記ファン(11)の下流に位置するエバポレータ(50)と、
    前記ケース(30,31,60)に収容され、空気の流通方向に対して前記エバポレータ(50)の下流に位置するヒータコア(52)と、
    を備える車載用空調装置であって、
    前記ケース(30,31,60)は第1仕切り板(62)および第2仕切り板(41,61)を内部に備え、
    前記第1仕切り板(62)は、前記通路(54,56、44,64,46,66)のうち、前記エバポレータ(50)から前記ヒータコア(52)まで延びる通路(54,56)を、前記ファン(11)の軸方向に、複数の第1通路(54,56)に区画し、
    前記第1仕切り板(62)は、前記エバポレータ(50)および前記ヒータコア(52)の少なくとも一方より離間して、前記複数の第1通路(54,56)を互いに連通する連通路(80)を形成し、
    前記第2仕切り板(41,61)は、前記通路(54,56、44,64,46,66)のうち、前記ファン(11)から前記エバポレータ(50)まで延びる前記通路(44,64,46,66)を、前記ファン(11)の前記軸方向に、複数の第2通路(44,64,46,66)に区画し、
    前記複数の第2通路(44,64,46,66)は、単一の前記第2仕切り板(41,61)により区画される2つの第2通路(44,64,46,66)より構成され、
    前記第2仕切り板(41,61)は、前記ファン(11)側に位置する第2端部(69)を有し、
    前記第2端部(69)は、前記軸方向に対し、前記ファン(11)の中心(C2)より鉛直方向下側に位置することを特徴とする車載用空調装置。
  2. 記第2仕切り板(41,61)は、前記エバポレータ(50)側に位置するエバポレータ側端部(68)を有し、
    前記エバポレータ側端部(68)は、前記軸方向に対し、前記エバポレータ(50)の中心(C1)より鉛直方向下側に位置することを特徴とする請求項1に記載の車載用空調装置。
  3. 前記第1仕切り板(62)は前記エバポレータ(50)側に位置するエバポレータ側端部(63)を有し、
    前記エバポレータ(50)と前記エバポレータ側端部(63)との間に前記連通路(80)を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用空調装置。
  4. 前記ケース(30,31,60)は、前記ファン(11)から前記エバポレータ(50)までの通路を形成する接続ダクト(31)を含み、
    前記第2仕切り板(41,61)の少なくとも一部は、前記接続ダクト(31)の内部に形成されるリブにより形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の車載用空調装置。
  5. 前記ケース(30,31,60)は、前記ファン(11)から前記エバポレータ(50)までの通路を形成する接続ダクト(310)を備え、
    前記接続ダクト(310)は、それぞれ筒状の第1ダクト部材(311)と第2ダクト部材(312)を備え、
    前記第2仕切り板(41,61)の少なくとも一部は、前記第1ダクト部材(311)と前記第2ダクト部材(312)を前記軸方向に接合することにより形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の車載用空調装置。
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