[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5815575B2 - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5815575B2
JP5815575B2 JP2013003555A JP2013003555A JP5815575B2 JP 5815575 B2 JP5815575 B2 JP 5815575B2 JP 2013003555 A JP2013003555 A JP 2013003555A JP 2013003555 A JP2013003555 A JP 2013003555A JP 5815575 B2 JP5815575 B2 JP 5815575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
pattern
resist
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013003555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133723A (ja
Inventor
大橋 正樹
正樹 大橋
知洋 小林
知洋 小林
明寛 関
明寛 関
正義 提箸
正義 提箸
将大 福島
将大 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2013003555A priority Critical patent/JP5815575B2/ja
Priority to US14/099,678 priority patent/US8956803B2/en
Priority to KR1020130159864A priority patent/KR101695054B1/ko
Priority to TW103100703A priority patent/TWI561918B/zh
Publication of JP2014133723A publication Critical patent/JP2014133723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5815575B2 publication Critical patent/JP5815575B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D333/04Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom
    • C07D333/06Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to the ring carbon atoms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/039Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists
    • G03F7/0392Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists the macromolecular compound being present in a chemically amplified positive photoresist composition
    • G03F7/0397Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists the macromolecular compound being present in a chemically amplified positive photoresist composition the macromolecular compound having an alicyclic moiety in a side chain
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/0045Photosensitive materials with organic non-macromolecular light-sensitive compounds not otherwise provided for, e.g. dissolution inhibitors
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
    • G03F7/028Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with photosensitivity-increasing substances, e.g. photoinitiators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、スルホニウム塩、レジスト材料及びパターン形成方法に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、次世代の微細加工技術として遠紫外線リソグラフィー及び真空紫外線リソグラフィーが有望視されている。中でもArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフィーは0.13μm以下の超微細加工に不可欠な技術である。
ArFリソグラフィーは130nmノードのデバイス製作から部分的に使われ始め、90nmノードデバイスからはメインのリソグラフィー技術となった。次の45nmノードのリソグラフィー技術として、当初Fレーザーを用いた157nmリソグラフィーが有望視されたが、諸問題による開発遅延が指摘されたため、投影レンズとウエハーの間に水、エチレングリコール、グリセリン等の空気より屈折率の高い液体を挿入することによって、投影レンズの開口数(NA)を1.0以上に設計でき、高解像度を達成することができるArF液浸リソグラフィーが急浮上し(例えば、非特許文献1参照)、実用段階にある。この液浸リソグラフィーのためには水に溶出しにくいレジスト材料が求められる。
ArFリソグラフィーでは、精密かつ高価な光学系材料の劣化を防ぐために、少ない露光量で十分な解像性を発揮できる感度の高いレジスト材料が求められており、実現する方策としては、その各成分として波長193nmにおいて高透明なものを選択するのが最も一般的である。例えばベース樹脂については、ポリアクリル酸及びその誘導体、ノルボルネン−無水マレイン酸交互重合体、ポリノルボルネン及び開環メタセシス重合体、開環メタセシス重合体水素添加物等が提案されており、樹脂単体の透明性を上げるという点ではある程度の成果を得ている。
また、近年ではアルカリ現像によるポジティブトーンレジストとともに有機溶剤現像によるネガティブトーンレジストも脚光を浴びている。ポジティブトーンでは達成できない非常に微細なホールパターンをネガティブトーンの露光で解像するために、解像性の高いポジ型レジスト組成物を用いた有機溶剤現像でネガパターンを形成するのである。更に、アルカリ現像と有機溶剤現像の2回の現像を組み合わせることにより、2倍の解像力を得る検討も進められている。
有機溶剤によるネガティブトーン現像用のArFレジスト組成物としては、従来型のポジ型ArFレジスト組成物を用いることができ、特許文献1〜3にパターン形成方法が示されている。
近年の急速な微細化に適応できるよう、プロセス技術とともにレジスト材料の開発も日々進んでいる。光酸発生剤も種々の検討がなされており、トリフェニルスルホニウムカチオンとパーフルオロアルカンスルホン酸アニオンのスルホニウム塩が一般的に使われている。しかしながら、発生酸のパーフルオロアルカンスルホン酸、中でもパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は難分解性、生体濃縮性、毒性懸念があり、レジスト材料への適用は厳しく、現在はパーフルオロブタンスルホン酸を発生する光酸発生剤が用いられているが、レジスト材料に用いると発生酸の拡散が大きく高解像性を達成するのが厳しい。
この問題に対して種々部分フッ素置換アルカンスルホン酸及びその塩が開発されており、レジスト溶剤に対する溶解性、安定性、拡散性等を制御する置換基の導入のし易さなどで2−アシルオキシ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−スルホン酸を有する光酸発生剤が開発されてきた(特許文献4)。なお、この特許文献4には、従来技術として露光によりα,α−ジフルオロアルカンスルホン酸を発生する光酸発生剤、具体的にはジ(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム=1,1−ジフルオロ−2−(1−ナフチル)エタンスルホナートやα,α,β,β−テトラフルオロアルカンスルホン酸を発生する光酸発生剤が挙げられているが、これらは共にフッ素置換率は下げられているものの、エステル構造などの分解が可能な置換基を持たないため、分解性の観点からは不十分であり、更にアルカンスルホン酸の大きさを変化させるための分子設計に制限があり、またフッ素含有の出発物質が高価である等の問題を抱えている。
また、カチオンとしてはトリフェニルスルホニウムカチオンが広く用いられているが、ArF露光波長(193nm)での吸収が大きく、レジスト膜での透過率を下げてしまい、解像性が低い場合があるという欠点がある。そこで、高感度、高解像性を目的として4−アルコキシ−1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウムカチオン等が開発されており(特許文献5)、複数の酸不安定基を有する樹脂等の組み合わせのレジスト組成物(特許文献6)も開示されている。
しかし、回路線幅の急速な縮小に伴いレジスト材料においては酸拡散によるコントラスト劣化の影響が一層深刻になってきており、上記のスルホニウム塩ではレジストの要求性能を満たすことができていないのが現状である。これは、パターン寸法が酸の拡散長に近づくためであり、具体的にはマスク忠実性やパターン矩形性の劣化、微細なラインパターンの不均一さ(ライン幅ラフネスLWR)等を招く。
また、近年のように高解像性のレジストパターンが要求されるようになってくると、パターン形状やコントラスト、ラフネス等に代表されるリソグラフィー特性に加えて、従来以上に現像後のレジストパターンのディフェクト(表面欠陥)の改善がいっそう必要となってくる。このディフェクトとは、例えば、KLAテンコール社の表面欠陥観察装置(商品名「KLA」)により、現像後のレジストパターンを真上から観察した際に検知される不具合全般のことである。この不具合とは、例えば現像後のスカム、泡、ゴミ、レジストパターン間のブリッジ等である。
特開2008−281974号公報 特開2008−281975号公報 特許第4554665号公報 特開2007−145797号公報 特許第3632410号公報 特許第3995575号公報
Journal of photopolymer Science and Technology Vol.17, No.4, p587(2004)
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、例えばArFエキシマレーザー光、EUV等の高エネルギー線を光源としたフォトリソグラフィーにおいて解像性、特にパターン形状の矩形性に優れ、かつラフネスの小さい良好なパターンを与え、更にはディフェクトが発現しにくいレジスト材料に使用されるスルホニウム塩、及び該スルホニウム塩を含有するレジスト材料、及びそのレジスト材料を用いたパターン形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、下記一般式(1a)で示されるスルホニウム塩を提供する。
Figure 0005815575
(式中、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、又はヘテロ原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1〜30の直鎖状、分岐状又は環状の一価炭化水素基を示す。)
このようなスルホニウム塩を、酸発生剤(光酸発生剤)として用いることにより、高透明でかつ解像性、形状及びラフネスに優れ、且つディフェクト数が少ないレジスト材料を得ることができ、レジスト材料として精密な微細加工に極めて有効なものとすることができる。
またこの場合、前記一般式(1a)が、下記一般式(1b)で示されるものであることが好ましい。
Figure 0005815575
(式中、Rは上記の通りである。nは1〜4の整数を示す。)
このようなスルホニウム塩を酸発生剤として用いることにより、より高透明でかつ解像性、形状及びラフネスに優れ、且つディフェクト数が少ないレジスト材料を得ることができ、レジスト材料として精密な微細加工に極めて有効なものとすることができる。
また、本発明では、ベース樹脂、酸発生剤及び有機溶剤を含有してなる化学増幅型レジスト材料において、前記酸発生剤が、前記本発明のスルホニウム塩であることを特徴とする化学増幅型レジスト材料を提供する。
このような化学増幅型レジスト材料であれば、高透明でかつ解像性、形状及びラフネスに優れ、且つディフェクト数が少なく、精密な微細加工に極めて有効なものとなる。
またこの場合、前記ベース樹脂が、下記一般式(2)で示される繰り返し単位と下記一般式(3)で示される繰り返し単位とを有する高分子化合物であることが好ましい。
Figure 0005815575
(式中、Rは水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を示す。Zは単結合、フェニレン基、ナフチレン基及び(主鎖)−C(=O)−O−Z’−のいずれかを示す。Z’はヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合及びラクトン環のいずれかを有していてもよい炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を示すか、あるいはフェニレン基又はナフチレン基を示す。XAは酸不安定基を示す。YLは水素原子を示すか、あるいはヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、及びカルボン酸無水物から選択されるいずれか一つ以上の構造を有する極性基を示す。)
このようなベース樹脂を含有してなる化学増幅型レジスト材料であれば、より高透明でかつ解像性、形状及びラフネスに優れ、且つディフェクト数が少なく、レジスト材料として露光後のパターン形成が良好なものとなる。
またこの場合、さらに塩基性化合物、界面活性剤の少なくとも一方を含有するものである化学増幅型レジスト材料が好ましい。
このような化学増幅型レジスト材料であれば、解像度がより向上するものとなり得るため好都合である。
また、本発明では、前記化学増幅型レジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後高エネルギー線で露光する工程と、現像液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパターン形成方法を提供する。
このような本発明のパターン形成方法を用いれば、解像性、特にパターン形状の矩形性に優れ、かつラフネスの小さい良好なパターンを形成することができる。
この場合、前記露光を、屈折率1.0以上の液体をレジスト塗布膜と投影レンズとの間に介在させて液浸露光にて行うことが好ましい。
このような液浸露光によるパターン形成方法を用いれば、解像性、特にパターン形状の矩形性に優れ、かつラフネスの小さい、より良好なパターンを形成することができる。
また、前記レジスト塗布膜の上に更に保護膜を塗布し、該保護膜と投影レンズとの間に前記液体を介在させて液浸露光を行うことが好ましい。
このように保護膜を用いれば、レジスト膜を保護して、解像性、特にパターン形状の矩形性に優れ、かつラフネスの小さい、さらに良好なパターンを形成することができる。
この場合、露光する高エネルギー線が、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子ビーム、又は波長3〜15nmの範囲の軟X線であることが好ましい。本発明の酸発生剤は、このような光源の露光に好適である。
本発明のスルホニウム塩であれば酸発生剤(光酸発生剤)として、化学増幅型レジスト材料に含有させた場合、その構造に起因して従来のレジスト材料より解像性、形状及びラフネスのさらなる改善に寄与することができ、レジスト材料として精密な微細加工に極めて有効なものとすることができる。
合成例1−3で得られた目的物PAG−1のH−NMR/DMSO−dを示した図である。 合成例1−3で得られた目的物PAG−1の19F−NMR/DMSO−dを示した図である。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1a)で示されるスルホニウム塩を光酸発生剤として用いたレジスト材料が、高透明でかつ解像性、形状及びラフネスに優れ、且つディフェクト数が少なく、レジスト材料として精密な微細加工に極めて有効であることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記のスルホニウム塩、該スルホニウム塩を含有してなるレジスト材料及びパターン形成方法を提供する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明では、第1として、下記一般式(1a)で示されるスルホニウム塩を提供する。
Figure 0005815575
(式中、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、又はヘテロ原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1〜30の直鎖状、分岐状又は環状の一価炭化水素基を示す。)
まず、一般式(1a)で示されるスルホニウム塩のカチオン部について詳述する。
一般式(1a)において、Rは水素原子、又はへテロ原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1〜30の直鎖状、分岐状又は環状の一価炭化水素基を示す。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基、ノルボルニル基、オキサノルボルニル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカニル基、アダマンチル基等を例示できる。またこれらの基の水素原子の一部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子といったヘテロ原子と置き換わっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子が介在していてもよく、その結果ヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物、ハロアルキル基等を形成又は介在しても良い。Rとして好ましくは水素原子あるいはアルキル基、より好ましくは酸素原子が介在したアルキル基である。
続いて、一般式(1a)で示されるスルホニウム塩のアニオン部について詳述する。
一般式(1a)において、Rは水素原子、又はへテロ原子で置換されていてもよく、ヘテロ原子が介在してもよい炭素数1〜30の直鎖状、分岐状又は環状の一価炭化水素基を示す。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基、ノルボルニル基、オキサノルボルニル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカニル基、アダマンチル基等を例示できる。またこれらの基の水素原子の一部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子といったヘテロ原子と置き換わっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子が介在していてもよく、その結果ヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物、ハロアルキル基等を形成又は介在しても良い。
一般式(1a)におけるRの好ましい構造としては、具体的に以下のものが例示できる。ただし、本発明のスルホニウム塩はこれらに限定されない。
Figure 0005815575
(式中、破線は結合手を示す。)
一般式(1a)で示されるスルホニウム塩としては、上述したカチオン部の具体例及びアニオン部の具体例の組み合わせによる構造が例示できる。
本発明のスルホニウム塩において、前記一般式(1a)が、下記一般式(1b)で示されるものが好ましい。
Figure 0005815575
(式中、Rは上記の通りである。nは1〜4の整数を示す。)
上記一般式(1b)中、Rは具体的には既に述べたとおりである。n’は1〜4の整数を示す。n’が1以上であると、レジスト組成物中での溶解性が良好であり、現像後欠陥が発現しづらい。n’が5以上であるときも同様の効果が期待されるが、原料の入手容易性の観点よりn’は1〜4が好ましい。
本発明のスルホニウム塩は、レジスト組成物中の溶解性に優れる。これは、カチオン部について、一般的に溶剤溶解性が低いナフタレン環に、エーテル結合部位を持たせたことが一つの要因であると推測される。特に上記式(1b)で示されるスルホニウム塩は、カチオン部に二つ以上の酸素原子を介したアルキル基(グライム鎖)を有することにより、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、γブチロラクトン等に代表されるレジスト溶媒との相溶性が良い。したがってこれを用いたレジスト材料を用いて現像、パターンを形成した場合、該スルホニウム塩あるいはそのカチオン分解物が残渣として残りにくく、結果としてディフェクトの要因となりづらい利点がある。
上記一般式(1b)で示されるスルホニウム塩として、特に好適に用いられるものとして下記のものが挙げられる。ただし本発明のスルホニウム塩はこれらに限定されるものではない。
Figure 0005815575
Figure 0005815575
ここで、本発明のスルホニウム塩の優位点を述べる。従来用いられているパーフルオロブタンスルホン酸アニオン等は発生酸の酸強度は十分なものの拡散性が高い。酸拡散が大きいと種々のレジスト性能、特にLWRを低減することができないが、本発明のスルホニウム塩のアニオンでは適切なRを選択することによって拡散性を制御することができる。また近年では、例えば特開2007−145797号公報に示されるトリフェニルスルホニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−スルホネートや、特開2006−257078号公報に示されるトリフェニルスルホニウム 1−アダマンチルメトキシカルボニルジフルオロメタンスルホナート等のα,α−ジフルオロスルホネート型の部分フッ素化アルカンスルホン酸塩が開発されており、これらも構造改変の自由度が比較的高く、置換基によってはある程度酸拡散を抑制することが可能であるがまだ所望のリソグラフィーの性能を確保するには不十分である。一方、本発明のスルホニウム塩のアニオン構造は、トリフルオロメチル基がスルホ基のβ位に位置することに由来して発生酸の酸性度が上記先行例よりも若干弱く、したがって見かけ上酸拡散が抑制された挙動を示す。結果として本発明のスルホニウム塩は従来のスルホニウム塩と比較してLWRを低減することができる。
また本発明のスルホニウム塩は、そのカチオン構造に由来して、酸発生効率を大きく損なうことなく適度に透明性も確保されているので高解像性、特に矩形性に優れたパターンを形成することができる。このような1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウムカチオンは、たとえば特許第3632410号公報に記載されているようにすでに開発されているが、解像性にはある程度優れているものの酸拡散抑制能が不十分であり、LWRの低減が満足のいくものではなかった。したがって本発明のカチオン部とアニオン部を有するスルホニウム塩を用いることで、良好な解像性・形状を確保しつつLWRにも優れた従来にないレジスト材料を提供するものである。
さらに本発明のスルホニウム塩は、レジスト組成物中において溶解性に優れている。そのため、本発明のレジスト材料を用いて現像を行った場合、残渣として残りにくく、結果としてディフェクトの要因となりづらい利点がある。以上の事から、本発明のスルホニウム塩を用いたレジスト材料はArFリソグラフィー以降の微細化プロセスにおいて特に有用である。
上記一般式(1a)又は(1b)のスルホニウムカチオンは、i)アルコキシナフタレンの合成、ii)スルホニウムカチオンの合成の2段階の公知の方法により容易に合成できる。例えば上記一般式(1b)において、n’=1の場合、具体的には2−メトキシエチルクロリドと1−ナフトールを塩基性条件下反応させ、1−(2−メトキシエトキシ)ナフタレンを合成する。次いでこれとテトラメチレンスルホキシドを五酸化二燐/メタンスルホン酸溶液中でスルホニウムカチオンを合成する。n’が2〜4の場合にも対応する置換アルキルハライド等を用いることで合成できる。
一般式(1a)又は(1b)で示されるスルホニウム塩のアニオンは、特開2010−215608号公報を参考に合成できる。
上記カチオンとアニオンのイオン交換反応はジクロロメタン、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、アセトニトリル等の有機溶剤単独又は水を併用することで行うことができる。
上記スルホニウムカチオンとスルホネートアニオンは、レジスト材料中でのスルホニウムカチオンの安定性や、露光波長での酸発生効率、又は発生酸の拡散性などを考慮して好適な組み合わせを適宜選択することが可能である。
本発明では、第2として、(A)一般式(1a)又は(1b)で示されるスルホニウム塩、(B)ベース樹脂、(C)有機溶剤を必須成分とし、その他の材料として、
(D)塩基性化合物(クエンチャー)、(E)水不溶又は難溶でアルカリ現像液可溶な界面活性剤、及び/又は水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤(疎水性樹脂)、
更に必要により
(F)一般式(1a)又は(1b)で示されるスルホニウム塩(光酸発生剤)以外の光酸発生剤、
更に必要により
(G)有機酸誘導体及び/又はフッ素置換アルコール等を含有する化学増幅型レジスト材料を提供することができる。
本発明の(A)成分のスルホニウム塩(光酸発生剤)は上述の通りであるが、その配合量は、レジスト材料中のベース樹脂100部(質量部、以下同じ)に対し0.1〜40部、特に1〜20部であることが好ましい。
(B)ベース樹脂
本発明のレジスト材料に使用されるベース樹脂としては、下記一般式(2)で示される繰り返し単位と下記一般式(3)で示される繰り返し単位とを含有する高分子化合物であることが好ましい。
Figure 0005815575
(式中、Rは水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を示す。Zは単結合、フェニレン基、ナフチレン基及び(主鎖)−C(=O)−O−Z’−のいずれかを示す。Z’はヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合及びラクトン環のいずれかを有していてもよい炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を示すか、あるいはフェニレン基又はナフチレン基を示す。XAは酸不安定基を示す。YLは水素原子を示すか、あるいはヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、及びカルボン酸無水物から選択されるいずれか一つ以上の構造を有する極性基を示す。)
上記一般式(2)中のZを変えた構造は、具体的には下記に例示することができる。
Figure 0005815575
上記一般式(2)で示される繰り返し単位を含有する重合体は、酸の作用で分解してカルボン酸を発生し、アルカリ可溶性となる重合体を与える。酸不安定基XAとしては種々用いることができるが、具体的には下記一般式(L1)〜(L4)で示される基、炭素数4〜20、好ましくは4〜15の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基等を挙げることができる。
Figure 0005815575
ここで、破線は結合手を示す(以下、同様である。)。
また、式(L1)において、RL01、RL02は水素原子又は炭素数1〜18、好ましくは1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、ノルボルニル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、アダマンチル基等が例示できる。RL03は炭素数1〜18、好ましくは1〜10の酸素原子等のヘテロ原子を有してもよい1価炭化水素基を示し、直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、これらの水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ基等に置換されたものあるいは炭素原子間に酸素原子が介在されたものを挙げることができる。具体的な直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、ノルボルニル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、アダマンチル基等が例示できる。具体的な置換アルキル基としては、下記のものが例示できる。
Figure 0005815575
L01とRL02、RL01とRL03、RL02とRL03とは互いに結合してこれらが結合する炭素原子や酸素原子と共に環を形成してもよく、環を形成する場合にはRL01、RL02、RL03のうち環形成に関与する基はそれぞれ炭素数1〜18、好ましくは1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。
式(L2)において、RL04は炭素数4〜20、好ましくは4〜15の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基又は上記一般式(L1)で示される基を示し、三級アルキル基としては、具体的にはtert−ブチル基、tert−アミル基、1,1−ジエチルプロピル基、2−シクロペンチルプロパン−2−イル基、2−シクロヘキシルプロパン−2−イル基、2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)プロパン−2−イル基、2−(アダマンタン−1−イル)プロパン−2−イル基、1−エチルシクロペンチル基、1−ブチルシクロペンチル基、1−エチルシクロヘキシル基、1−ブチルシクロヘキシル基、1−エチル−2−シクロペンテニル基、1−エチル−2−シクロヘキセニル基、2−メチル−2−アダマンチル基、2−エチル−2−アダマンチル基等が例示でき、トリアルキルシリル基としては、具体的にはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチル−tert−ブチルシリル基等が例示でき、オキソアルキル基としては、具体的には3−オキソシクロヘキシル基、4−メチル−2−オキソオキサン−4−イル基、5−メチル−2−オキソオキソラン−5−イル基等が例示できる。yは0〜6の整数である。
式(L3)において、RL05は炭素数1〜8の置換されていてもよい直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていてもよいアリール基を示し、置換されていてもよいアルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、これらの水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホ基等に置換されたもの等が例示でき、置換されていてもよいアリール基としては、具体的にはフェニル基、メチルフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル基等が例示できる。m’は0又は1、n’は0、1、2、3のいずれかであり、2m’+n’=2又は3を満足する数である。
式(L4)において、RL06は炭素数1〜8の置換されていてもよい直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていてもよいアリール基を示し、具体的にはRL05と同様のもの等が例示できる。RL07〜RL16はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜15の1価炭化水素基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基等の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、これらの水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、オキソ基、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホ基等に置換されたもの等が例示できる。RL07〜RL16はそれらの2個が互いに結合してそれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく(例えば、RL07とRL08、RL07とRL09、RL07とRL10、RL08とRL10、RL09とRL10、RL11とRL12、RL13とRL14等)、その場合にはその結合に関与するものは炭素数1〜15の2価炭化水素基を示し、具体的には上記1価炭化水素基で例示したものから水素原子を1個除いたもの等が例示できる。また、RL07〜RL16は隣接する炭素に結合するもの同士で何も介さずに結合し、二重結合を形成してもよい(例えば、RL07とRL09、RL09とRL15、RL13とRL15、RL14とRL15等)。
上記式(L1)で示される酸不安定基のうち直鎖状又は分岐状のものとしては、具体的には下記の基が例示できる。
Figure 0005815575
上記式(L1)で示される酸不安定基のうち環状のものとしては、具体的にはテトラヒドロフラン−2−イル基、2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、2−メチルテトラヒドロピラン−2−イル基等が例示できる。
上記式(L2)の酸不安定基としては、具体的にはtert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカルボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル基、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニルメチル基、1−エチルシクロペンチルオキシカルボニル基、1−エチルシクロペンチルオキシカルボニルメチル基、1−エチル−2−シクロペンテニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−シクロペンテニルオキシカルボニルメチル基、1−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロフラニルオキシカルボニルメチル基等が例示できる。
上記式(L3)の酸不安定基としては、具体的には1−メチルシクロペンチル基、1−エチルシクロペンチル基、1−n−プロピルシクロペンチル基、1−イソプロピルシクロペンチル基、1−n−ブチルシクロペンチル基、1−sec−ブチルシクロペンチル基、1−シクロヘキシルシクロペンチル基、1−(4−メトキシ−n−ブチル)シクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロヘキシル基、3−メチル−1−シクロペンテン−3−イル基、3−エチル−1−シクロペンテン−3−イル基、3−メチル−1−シクロヘキセン−3−イル基、3−エチル−1−シクロヘキセン−3−イル基等が例示できる。
上記式(L4)の酸不安定基としては、下記式(L4−1)〜(L4−4)で示される基が特に好ましい。
Figure 0005815575
前記一般式(L4−1)〜(L4−4)中、破線は結合位置及び結合方向を示す。RL41はそれぞれ独立に炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基等の1価炭化水素基を示し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を例示できる。
前記一般式(L4−1)〜(L4−4)には、エナンチオ異性体(enantiomer)やジアステレオ異性体(diastereomer)が存在し得るが、前記一般式(L4−1)〜(L4−4)は、これらの立体異性体の全てを代表して表す。これらの立体異性体は単独で用いてもよいし、混合物として用いてもよい。
例えば、前記一般式(L4−3)は下記一般式(L4−3−1)、(L4−3−2)で示される基から選ばれる1種又は2種の混合物を代表して表すものとする。
Figure 0005815575
また、上記一般式(L4−4)は下記一般式(L4−4−1)〜(L4−4−4)で示される基から選ばれる1種又は2種以上の混合物を代表して表すものとする。
Figure 0005815575
上記一般式(L4−1)〜(L4−4)、(L4−3−1)、(L4−3−2)及び(L4−4−1)〜(L4−4−4)は、それらのエナンチオ異性体及びエナンチオ異性体混合物をも代表して示すものとする。
なお、式(L4−1)〜(L4−4)、(L4−3−1)、(L4−3−2)、及び式(L4−4−1)〜(L4−4−4)の結合方向がそれぞれビシクロ[2.2.1]ヘプタン環に対してexo側であることによって、酸触媒脱離反応における高反応性が実現される(特開2000−336121号公報参照)。これらビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を有する3級exo−アルキル基を置換基とする単量体の製造において、下記一般式(L4−1−endo)〜(L4−4−endo)で示されるendo−アルキル基で置換された単量体を含む場合があるが、良好な反応性の実現のためにはexo比率が50モル%以上であることが好ましく、exo比率が80モル%以上であることが更に好ましい。
Figure 0005815575
上記式(L4)の酸不安定基としては、具体的には下記の基が例示できる。
Figure 0005815575
また、炭素数4〜20の三級アルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基としては、具体的にはRL04で挙げたものと同様のもの等が例示できる。
前記一般式(2)で示される繰り返し単位として、具体的には下記のものを例示できるが、これらに限定されない。
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
上記具体例はZが単結合の場合であるが、Zが単結合以外の場合においても同様の酸不安定基と組み合わせることができる。単結合であるZを単結合以外のものに置き換えたものが挙げられる。
前記一般式(3)において、YLは水素原子を示すか、あるいはヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物から選択されるいずれか一つあるいは複数の構造を有する極性基を示す。具体的には下記のものを例示できるが、これらに限定されない。
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
前記一般式(3)で示される繰り返し単位を使用する場合において、特にラクトン環を極性基として有するものが最も好ましく用いられる。
本発明のレジスト材料に使用するベース樹脂は既に述べたとおり一般式(2)で示される繰り返し単位および一般式(3)で示される繰り返し単位を含むことを特徴とするが、更に他の繰り返し単位を共重合させても構わない。例えば、メタクリル酸メチル、クロトン酸メチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル等の置換アクリル酸エステル類、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、ノルボルネン、ノルボルネン誘導体、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデセン誘導体などの環状オレフィン類、無水イタコン酸等の不飽和酸無水物、その他の単量体から得られる繰り返し単位を含んでいてもよい。また、開環メタセシス重合体の水素添加物は特開2003−66612号公報に記載のものを用いることができる。
本発明のレジスト材料に用いられる高分子化合物の重量平均分子量は、1,000〜500,000、好ましくは3,000〜100,000である。この範囲を外れると、エッチング耐性が極端に低下したり、露光前後の溶解速度差が確保できなくなって解像性が低下したりすることがある。分子量の測定方法はポリスチレン換算でのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)が挙げられる。
これら高分子化合物を合成するには、1つの方法としては不飽和結合を有するモノマー一種あるいは数種を有機溶剤中、ラジカル開始剤を加えて加熱重合を行う方法があり、これにより高分子化合物を得ることができる。重合時に使用する有機溶剤としては、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等が例示できる。重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が例示でき、好ましくは50〜80℃に加熱して重合できる。反応時間としては2〜100時間、好ましくは5〜20時間である。酸不安定基は、モノマーに導入されたものをそのまま用いてもよいし、重合後保護化あるいは部分保護化してもよい。
本発明のレジスト材料に用いられる(B)成分の高分子化合物において、各単量体から得られる各繰り返し単位の好ましい含有割合は、例えば以下に示す範囲(モル%)とすることができるが、これに限定されるものではない。
(I)上記式(2)で示される構成単位の1種又は2種以上を1モル%以上50モル%以下、好ましくは5〜40モル%、より好ましくは10〜30モル%含有し、
(II)上記式(3)で示される構成単位の1種又は2種以上を50〜99モル%、好ましくは60〜95モル%、より好ましくは70〜90モル%含有し、必要に応じ、
(III)その他の単量体に基づく構成単位の1種又は2種以上を0〜80モル%、好ましくは0〜70モル%、より好ましくは0〜50モル%含有することができる。
(C)有機溶剤
本発明で使用される(C)成分の有機溶剤としては、高分子化合物、光酸発生剤、クエンチャー、その他の添加剤等が溶解可能な有機溶剤であればいずれでもよい。このような有機溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明ではこれらの有機溶剤の中でもレジスト成分中の酸発生剤の溶解性が特に優れている1−エトキシ−2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン及びその混合溶剤が好ましく使用される。
有機溶剤の使用量は、ベース樹脂100質量部に対して200〜5,000質量部、特に400〜3,000質量部が好適である。
(D)塩基性化合物(クエンチャー)
本明細書において、塩基性化合物とは、光酸発生剤より発生する酸などがレジスト膜中に拡散する際の拡散速度を抑制することができる化合物を意味する。このようなクエンチャーとしては、第一級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、水酸基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド類、イミド類、カーバメート類、アンモニウム塩類等が好適に用いられる。
この場合、求核性の高い化合物や塩基性の強すぎる化合物は本発明のスルホニウム塩におけるカチオン部と反応しうるため、不適である。好ましくは1級あるいは2級アミンをtBOC(tert−ブトキシカルボニル)保護化した化合物が挙げられる。これらの保護化アミン類については、例えば特開2007−298569号公報、特開2010−20204号公報などを参考にすることができる。またアニリン類、例えばアニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、エチルアニリン、プロピルアニリン、ジメチルアニリン、2,6−ジイソプロピルアニリン、トリメチルアニリン、2−ニトロアニリン、3−ニトロアニリン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、2,6−ジニトロアニリン、3,5−ジニトロアニリン、N,N−ジメチルトルイジン等のアニリン系化合物は弱塩基性であり、本発明のスルホニウム塩との組み合わせとしては好適である。
なお、これら塩基性化合物(クエンチャー)は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、配合量は、ベース樹脂100部に対し0.001〜12部、特に0.01〜8部が好ましい。クエンチャーの配合により、レジスト感度の調整が容易となることに加え、レジスト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上し、露光後の感度変化を抑制したり、基板や環境依存性を少なくし、露光余裕度やパターンプロファイル等を向上させることができる。また、これらクエンチャーを添加することで基板密着性を向上させることもできる。
(E)水不溶又は難溶でアルカリ現像液可溶な界面活性剤、及び/又は水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤(疎水性樹脂)
本発明のレジスト材料中には界面活性剤(E)成分を添加することができ、特開2010−215608号公報や特開2011−16746号公報に記載の(S)定義成分を参照することができる。
水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤としては、上記公報記載の界面活性剤の中でもFC−4430,サーフロンS−381,サーフィノールE1004,KH−20,KH−30、及び下記構造式(surf−1)にて示したオキセタン開環重合物が好適である。これらは単独あるいは2種以上の組み合わせで用いることができる。
Figure 0005815575
ここで、R、Rf、A、B、C、m、nは、上述の記載に拘わらず、上記式(surf−1)のみに適用される。Rは2〜4価の炭素数2〜5の脂肪族基を示し、具体的には2価のものとしてエチレン、1,4−ブチレン、1,2−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、1,5−ペンチレンが挙げられ、3価又は4価のものとしては下記のものが挙げられる。
Figure 0005815575
(式中、破線は結合手を示し、それぞれグリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールから派生した部分構造である。)
これらの中で好ましく用いられるのは、1,4−ブチレン又は2,2−ジメチル−1,3−プロピレンである。Rfはトリフルオロメチル基又はペンタフルオロエチル基を示し、好ましくはトリフルオロメチル基である。mは0〜3の整数、nは1〜4の整数であり、nとmの和はRの価数を示し、2〜4の整数である。Aは1、Bは2〜25の整数、Cは0〜10の整数を示す。好ましくはBは4〜20の整数、Cは0又は1である。また、上記構造の各構成単位はその並びを規定したものではなくブロック的でもランダム的に結合してもよい。部分フッ素化オキセタン開環重合物系の界面活性剤の製造に関しては米国特許第5650483号明細書などに詳しい。
水不溶又は難溶でアルカリ現像液可溶な界面活性剤は、ArF液浸露光においてレジスト保護膜を用いない場合、スピンコート後のレジスト表面に配向することによって水のしみ込みやリーチングを低減させる機能を有し、レジスト膜からの水溶性成分の溶出を抑えて露光装置へのダメージを下げるために有用であり、また露光後、ポストベーク後のアルカリ現像時には可溶化し欠陥の原因となる異物にもなり難いため有用である。この界面活性剤は水不溶又は難溶でアルカリ現像液可溶な性質であり、疎水性樹脂とも呼ばれ、特に撥水性が高く滑水性を向上させるものが好ましい。このような高分子型の界面活性剤は下記に示すことができる。
Figure 0005815575
(式中、R114はそれぞれ同一でも異なってもよく、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基、R115はそれぞれ同一でも異なってもよく、水素原子、又は炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はフッ素化アルキル基を示し、同一単量体内のR115はそれぞれ結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、その場合、合計して炭素数2〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基又はフッ素化アルキレン基を示す。R116はフッ素原子又は水素原子、又はR117と結合してこれらが結合する炭素原子と共に炭素数の和が3〜10の非芳香環を形成してもよい。R117は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基で、1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい。R118は1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル基で、R117とR118が結合してこれらが結合する炭素原子と共に非芳香環を形成していてもよく、その場合、R117、R118及びこれらが結合する炭素原子とで炭素数の総和が2〜12の3価の有機基を表す。R119は単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基、R120は同一でも異なってもよく、単結合、−O−、又は−CR114114−である。R121は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、同一単量体内のR115と結合してこれらが結合する炭素原子と共に炭素数3〜6の非芳香環を形成してもよい。R122は1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基、又は1,4−ブチレン基を示し、Rfは炭素数3〜6の直鎖状のパーフルオロアルキル基、又は3H−パーフルオロプロピル基、4H−パーフルオロブチル基、5H−パーフルオロペンチル基、又は6H−パーフルオロヘキシル基を示す。Xはそれぞれ同一でも異なってもよく、−C(=O)−O−、−O−、又は−C(=O)−R123−C(=O)−O−であり、R123は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基である。また、0≦(a’−1)<1、0≦(a’−2)<1、0≦(a’−3)<1、0<(a’−1)+(a’−2)+(a’−3)<1、0≦b’<1、0≦c’<1であり、0<(a’−1)+(a’−2)+(a’−3)+b’+c’≦1である。)
より具体的に上記単位を示す。
Figure 0005815575
これら水不溶又は難溶でアルカリ現像液可溶な界面活性剤は特開2008−122932号公報、特開2010−134012号公報、特開2010−107695号公報、特開2009−276363号公報、特開2009−192784号公報、特開2009−191151号公報、特開2009−98638号公報、特開2010−250105号公報、特開2011−42789号公報も参照できる。
上記高分子型の界面活性剤の重量平均分子量は、好ましくは1,000〜50,000、より好ましくは2,000〜20,000である。この範囲から外れる場合は、表面改質効果が十分でなかったり、現像欠陥を生じたりすることがある。なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値を示す。添加量は、レジスト材料のベース樹脂100質量部に対して0.001〜20質量部、好ましくは0.01〜10質量部の範囲である。これらは特開2010−215608号公報に詳しい。
(F)一般式(1a)又は(1b)で示されるスルホニウム塩(光酸発生剤)以外の光酸発生剤
光酸発生剤(F)を添加する場合は、紫外線、遠紫外線、電子線、EUV、X線、エキシマレーザー、γ線、シンクロトロン放射線等の高エネルギー線照射により酸を発生する化合物であればいずれでも構わない。好適な光酸発生剤としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニルジアゾメタン、N−スルホニルオキシジカルボキシイミド、O−アリ−ルスルホニルオキシム、O−アルキルスルホニルオキシム等の光酸発生剤等がある。これらは単独あるいは2種以上を混合して用いることができる。
上記スルホニウム塩は、スルホニウムカチオンとスルホネートあるいはビス(置換アルキルスルホニル)イミド、トリス(置換アルキルスルホニル)メチドの塩であり、スルホニウムカチオンとしては下記一般式(5)で示されたものが挙げられる。
(R334455) (5)
(式中、R33、R44及びR55は、それぞれ独立に置換もしくは非置換の炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、アルケニル基又はオキソアルキル基、又は置換もしくは非置換の炭素数6〜18のアリール基、アラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示す。R33、R44及びR55のうちのいずれか2つは、相互に結合して式中の硫黄原子と共に環を形成してもよい。)
上記アルキル基として具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。上記オキソアルキル基として具体的には、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソプロピル基、2−オキソエチル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。上記アルケニル基として具体的には、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。上記アリール基として具体的には、フェニル基、ナフチル基、チエニル基、4−ヒドロキシフェニル基等のヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−tert−ブトキシフェニル基、3−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。上記アラルキル基として具体的には、ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基等が挙げられる。上記アリールオキソアルキル基として具体的には、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。また、これらの基の水素原子の一部が、フッ素原子や水酸基で置換されていてもよい。R33、R44及びR55のうちのいずれか2つは、相互に結合して式中の硫黄原子と共に環を形成してもよく、その場合には、下記式で示される基等が挙げられる。
Figure 0005815575
(式中、R66は、上記R33、R44及びR55として例示した基と同じものを示す。)
上記スルホニウム塩のアニオン種として、スルホネートとしては、トリフルオロメタンスルホネート、ペンタフルオロエタンスルホネート、ヘプタフルオロプロパンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート、トリデカフルオロヘキサンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、1,1−ジフルオロ−2−ナフチルエタンスルホネート、1,1,2,2−テトラフルオロ−2−(ノルボルナン−2−イル)エタンスルホネート、1,1,2,2−テトラフルオロ−2−(テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−3−エン−8−イル)エタンスルホネート、2−ベンゾイルオキシ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンスルホネート、1,1−ジフルオロ−2−トシルオキシエタンスルホネート、アダマンタンメトキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート、1−(3−ヒドロキシメチルアダマンタン)メトキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート、メトキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート、1−(ヘキサヒドロ−2−オキソ−3,5−メタノ−2H−シクロペンタ[b]フラン−6−イルオキシカルボニル)ジフルオロメタンスルホネート、4−オキソ−1−アダマンチルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート等が挙げられ、ビス(置換アルキルスルホニル)イミドとしてはビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド、ビス(ヘプタフルオロプロピルスルホニル)イミド、パーフルオロ(1,3−プロピレンビススルホニル)イミド等が挙げられ、トリス(置換アルキルスルホニル)メチドとしてはトリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチドが挙げられ、これらに上述に挙げたカチオン種との組み合わせのスルホニウム塩が挙げられる。
上記ヨードニウム塩、N−スルホニルオキシジカルボキシイミド型光酸発生剤、O−アリールスルホニルオキシム化合物あるいはO−アルキルスルホニルオキシム化合物(オキシムスルホネート)型光酸発生剤については、特開2009−269953号公報に記載の化合物が挙げられる。
中でも好ましく用いられるその他の酸発生剤としてはトリフェニルスルホニウム ノナフルオロブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリフェニルスルホニウム パーフルオロ(1,3−プロピレンビススルホニル)イミド、トリフェニルスルホニウム トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチド、N−ノナフルオロブタンスルホニルオキシ−1,8−ナフタレンジカルボキシイミド、2−(2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシイミノ)ブチル)フルオレン、2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシイミノ)ペンチル)フルオレン等が挙げられる。
光酸発生剤の好ましい構造として、下記一般式(P1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0005815575
(式中、R77は水素原子又はトリフルオロメチル基を表す。R88はヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表す。R33、R44及びR55は前記と同様である。)
上記式(P1)中、R77は水素原子又はトリフルオロメチル基を表す。R33、R44及びR55は前記と同様である。R88はヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表す。R88に含まれるヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ハロゲン原子が好ましく、酸素原子がより好ましい。R88の炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基は、直鎖状、分岐状又は環状のいずれでもよいが、炭素数6〜30であることが、微細パターン形成において高解像性を得る上ではより好ましい。R88がアリール基である場合は、形成されるレジストパターンの側壁の滑らかさに劣ることがあり、好ましくない。R88として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、3−シクロヘキセニル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、1−アダマンチル基、2−アダマンチル基、1−アダマンチルメチル基、ノルボルニル基、ノルボルニルメチル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロドデカニル基、テトラシクロドデカニルメチル基、ジシクロヘキシルメチル基、イコサニル基、アリル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基、テトラヒドロフリル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メチルチオメチル基、アセトアミドメチル基、トリフルオロエチル基、(2−メトキシエトキシ)メチル基、アセトキシメチル基、2−カルボキシ−1−シクロヘキシル基、2−オキソプロピル基、4−オキソ−1−アダマンチル基、3−オキソシクロヘキシル基を例示できるが、これらに限定されない。
一般式(P1)のスルホニウム塩の合成に関しては、特開2007−145797号公報、特開2008−106045号公報、特開2009−7327号公報、特開2009−258695号公報に詳しい。
また、特開2010−215608号公報に記載のスルホニウム塩も好適に用いられる。
より具体的に好ましい光酸発生剤を例示する。
Figure 0005815575
(式中、Acはアセチル基、Phはフェニル基を示す。)
Figure 0005815575
(式中、Acはアセチル基、Phはフェニル基を示す。)
これら光酸発生剤(F)の添加量は、レジスト材料中の高分子化合物100質量部に対し0〜40質量部であり、配合する場合は0.1〜40質量部であることが好ましく、更には0.1〜20質量部であることが好ましい。多すぎると解像性の劣化や、レジスト現像後又は剥離時において異物の問題が生じるおそれがある。
その他の光酸発生剤として、含窒素置換基を有する光酸発生剤を用いてもよい。このような化合物は、未露光部ではクエンチャーとして機能し、露光部は自身の発生酸との中和によってクエンチャー能を失う、いわゆる光崩壊性塩基として機能する。光崩壊性塩基を用いることによって、露光部と未露光部のコントラストをより強めることができる。光崩壊性塩基としては、例えば特開2009−109595号公報、特開2012−046501号公報等を参考にすることができる。
光酸発生剤(F)を2種類以上、あるいは他の酸発生剤と配合して用いてもよい。他の酸発生剤を配合する場合、他の酸発生剤の添加量は、通常レジスト材料中のベース樹脂100質量部に対し0〜20質量部、好ましくは0.1〜10質量部である。
(G)有機酸誘導体及び/又はフッ素置換アルコール
本発明のレジスト材料に、酸により分解し酸を発生する化合物(酸増殖化合物)を添加してもよい。これらの化合物については、特開2009−269953号公報又は特開2010−215608号公報を参照できる。
本発明のレジスト材料における酸増殖化合物の添加量としては、レジスト材料中のベース樹脂100質量部に対し2質量部以下、好ましくは1質量部以下である。添加量が多すぎる場合は拡散の制御が難しく、解像性の劣化、パターン形状の劣化が起こる。
更に、有機酸誘導体、酸の作用によりアルカリ現像液への溶解性が変化する重量平均分子量3,000以下の化合物(溶解阻止剤)の添加は任意であるが、上記各成分と同様に特開2009−269953号公報又は特開2010−215608号公報に記載の化合物を参照できる。
本発明では、第3として更に上述したレジスト材料を用いたパターン形成方法を提供する。
本発明のレジスト材料を使用してパターンを形成するには、公知のリソグラフィー技術を採用して行うことができ、例えば、集積回路製造用の基板(Si,SiO,SiN,SiON,TiN,WSi,BPSG,SOG,有機反射防止膜等)、あるいはマスク回路製造用の基板(Cr,CrO,CrON,MoSi等)にスピンコーティング等の手法で膜厚が0.05〜2.0μmとなるように塗布し、これをホットプレート上で60〜150℃、1〜10分間、好ましくは80〜140℃、1〜5分間プリベークする。次いで目的のパターンを形成するためのマスクを上記のレジスト膜上にかざし、遠紫外線、エキシマレーザー、X線等の高エネルギー線又は電子線を露光量1〜200mJ/cm、好ましくは10〜100mJ/cmとなるように照射する。あるいは、パターン形成のためのマスクを介さずに電子線を直接描画する。露光は通常の露光法の他、場合によってはマスクとレジスト膜の間を液浸するImmersion法を用いることも可能である。その場合には水に不溶な保護膜を用いることも可能である。次いで、ホットプレート上で、60〜150℃、1〜5分間、好ましくは80〜140℃、1〜3分間ポストエクスポージャーベーク(PEB)する。更に、0.1〜5質量%、好ましくは2〜3質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、0.1〜3分間、好ましくは0.5〜2分間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法により現像して、基板上に目的のパターンが形成される。なお、本発明のレジスト材料は、特に高エネルギー線の中でもKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子ビーム、又は波長3〜15nmの範囲の軟X線による微細パターニングに最適である。また、上記範囲が上限又は下限から外れる場合は、目的のパターンを得ることができない場合がある。
上述した水に不溶な保護膜はレジスト膜からの溶出物を防ぎ、膜表面の滑水性を上げるために用いられ、大きく分けて2種類ある。1種類はレジスト膜を溶解しない有機溶剤によってアルカリ現像前に剥離が必要な有機溶剤剥離型ともう1種はアルカリ現像液に可溶でレジスト膜可溶部の除去と共に保護膜を除去するアルカリ可溶型である。
後者は特に水に不溶でアルカリ現像液に溶解する1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール残基を有する高分子化合物をベースとし、炭素数4以上のアルコール系溶剤、炭素数8〜12のエーテル系溶剤、及びこれらの混合溶媒に溶解させた材料が好ましい。
上述した水に不溶でアルカリ現像液に可溶な界面活性剤を炭素数4以上のアルコール系溶剤、炭素数8〜12のエーテル系溶剤、又はこれらの混合溶媒に溶解させた材料とすることもできる。
また、パターン形成方法の手段として、フォトレジスト膜形成後に、純水リンス(ポストソーク)を行うことによって膜表面からの酸発生剤などの抽出、あるいはパーティクルの洗い流しを行ってもよいし、露光後に膜上に残った水を取り除くためのリンス(ポストソーク)を行ってもよい。
更に、ArFリソグラフィーの32nmまでの延命技術として、ダブルパターニング法が挙げられる。ダブルパターニング法としては、1回目の露光とエッチングで1:3トレンチパターンの下地を加工し、位置をずらして2回目の露光によって1:3トレンチパターンを形成して1:1のパターンを形成するトレンチ法、1回目の露光とエッチングで1:3孤立残しパターンの第1の下地を加工し、位置をずらして2回目の露光によって1:3孤立残しパターンを第1の下地の下に形成された第2の下地を加工してピッチが半分の1:1のパターンを形成するライン法が挙げられる。
なお、本発明のパターン形成方法の現像液には上述のように0.1〜5質量%、好ましくは2〜3質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用いることができるが、有機溶剤を用いて未露光部を現像/溶解させるネガティブトーン現像の手法を用いてもよい。
この有機溶剤現像には現像液として2−オクタノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸ブテニル、酢酸イソアミル、酢酸フェニル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸イソブチル、蟻酸アミル、蟻酸イソアミル、吉草酸メチル、ペンテン酸メチル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸イソブチル、乳酸アミル、乳酸イソアミル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシイソ酪酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、蟻酸ベンジル、蟻酸フェニルエチル、3−フェニルプロピオン酸メチル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸エチル、酢酸2−フェニルエチルから選ばれる1種以上を用いることができる。
以下、合成例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[合成例1]
本発明のスルホニウム塩を以下に示す方法で合成した。
[合成例1−1]トリエチルアンモニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネートの合成
特開2010−215608号公報記載の方法に準じて、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウムの水溶液を合成した。次いでこの水溶液1320g(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホン酸ナトリウム1mol相当)にトリエチルアミン152g、35%塩酸104gを加えて10分攪拌した後、反応液を濃縮した。これにトリエチルアミン111g、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン12g、塩化メチレン2000gを加えた。この混合溶液に氷冷下にて1−アダマンタンカルボニルクロリド250gと塩化メチレン250gの混合溶液を加え、一晩室温にて攪拌した後、反応液に水1000gを加えて反応を停止した。クエンチした反応液を分液し、抽出した有機層をトリエチルアミン塩酸塩水溶液で洗浄、次いで水で洗浄した。その後有機層を濃縮し、メチルイソブチルケトンを加え、再び濃縮を行った。濃縮液にジイソプロピルエーテルを加えて再結晶を行い、析出した固体を回収して減圧乾燥を行うことで目的物であるトリエチルアンモニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネート392gを赤褐色固体として得た(収率74%)。
[合成例1−2]1−(2−メトキシエトキシ)−ナフタレンの合成
Figure 0005815575
窒素雰囲気下、1−ナフトール1500g、2−メトキシエチルクロリド1032g、水酸化ナトリウム460g、ヨウ化ナトリウム78g、エタノール3000gの混合溶液を80℃で37時間加熱撹拌を行った。冷却後に水3000gとトルエン5000gを加えて有機層を分取し、5質量%水酸化ナトリウム水溶液1800gで5回洗浄した。次いで水1800gで4回洗浄した後に有機層を濃縮し、油状物1835gを得た。これを減圧蒸留し(110℃/13Pa)、目的物を1637g得た(収率77%)。
[合成例1−3]4−(2−メトキシエトキシ)−1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネート(PAG−1)の合成
Figure 0005815575
[合成例1−2]で合成した1−(2−メトキシエトキシ)−ナフタレン161gをアルドリッチ社製Eaton’s試薬(五酸化二燐−メタンスルホン酸溶液)324gに分散させ、テトラメチレンスルホキシド83gを氷冷下にて滴下混合した。室温で一晩熟成を行い、氷冷下水810gとジイソプロピルエーテル400gを加えて水層を分取した。水層を再度ジイソプロピルエーテル400gで洗浄し、4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウム=メタンスルホネートを水溶液として調製した。この水溶液567g(0.315mol相当)に、[合成例1−1]で合成したトリエチルアンモニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネート110g、塩化メチレン1000g、水600gを加え、混合溶液から有機層を抽出した。抽出した有機層を水洗後濃縮し、メチルイソブチルケトンを加え、再び濃縮を行った。濃縮液にジイソプロピルエーテルを加えて再結晶を行い、析出した固体を回収して減圧乾燥を行うことで目的物である4−(2−メトキシエトキシ)−1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネート144gを白色固体として得た(収率96%)。
ここで得られた目的物のスペクトルデータを調べ、確かにPAG−1であることを確認した(図1、2)。得られた目的物のスペクトルデータを下記に示す。核磁気共鳴スペクトル(H−NMR,19F−NMR/DMSO−d)の結果を図1及び図2に示す。なお、H−NMRにおいて微量の残溶剤(ジイソプロピルエーテル、水)が観測されている。
IR(D−ATR):ν=2911、2854、1755、1592、1572、1510、1455、1379、1367、1332、1268、1251、1237、1215、1198、1146、1126、1087、1063、1038、1017、970、758、650、616、595cm−1
飛行時間型質量分析(TOFMS;MALDI)
POSITIVE M289((C1721相当)
NEGATIVE M423((C1015COO)−C(CF−CHSO 相当)
[合成例2]
本発明のレジスト材料に用いる高分子化合物を以下に示す処方で合成した。なお、下記例中における“GPC”はゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーのことであり、得られた高分子化合物の重量平均分子量(Mw)は、溶媒としてテトラヒドロフランを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算値として測定した。
[合成例2−1]高分子化合物(P−1)の合成
窒素雰囲気下、メタクリル酸=3−ヒドロキシ−1−アダマンチル3.9gとメタクリル酸3−エチル−3−exo−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデシル18.0gとメタクリル酸=4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン−2−イル18.3g、V−601(和光純薬工業(株)製)0.38g、2−メルカプトエタノール0.48g、PGMEA(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート)24g、ガンマブチロラクトン31gをとり、単量体−重合開始剤溶液を調製した。窒素雰囲気とした別のフラスコにPMA(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート)8.0gとガンマブチロラクトン10.5gをとり、撹拌しながら80℃まで加熱した後、上記単量体−重合開始剤溶液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、重合液の温度を80℃に保ったまま2時間撹拌を続け、次いで室温まで冷却した。得られた重合液を、激しく撹拌した10wt%水含有メタノール640gのメタノールに滴下し、析出した共重合体を濾別した。共重合体をメタノール240gで2回洗浄した後、50℃で20時間真空乾燥して35.3gの白色粉末状の共重合体を得た(収率88%)。GPCにて分析したところ、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は6,520、分散度は1.86であった。
Figure 0005815575
[合成例2−2〜2−11]P−2〜P−11の合成
各単量体の種類、配合比を変えた以外は、上記[合成例2−1]と同様の手順により、高分子化合物を製造した。
製造した樹脂(高分子化合物)を下記表1に示す。なお、表1において、導入比はモル比を示す。また表1中、各単位の構造を下記表2及び表3に示す。
Figure 0005815575
Figure 0005815575
Figure 0005815575
レジスト溶液の調製
上記合成例で示したスルホニウム塩と高分子化合物を使用し、下記塩基性化合物(クエンチャー)を下記表4に示す組成で下記界面活性剤A(オムノバ社製)0.01質量%を含む溶媒中に溶解してレジスト材料を調製し、更にレジスト材料を0.2μmのテフロン(登録商標)製フィルターで濾過することにより、レジスト溶液をそれぞれ調製した。
なお、表4において、上記合成例で示したスルホニウム塩と高分子化合物と共にレジスト材料として使用した塩基性化合物(クエンチャー)(Q−1)、溶剤、アルカリ可溶型界面活性剤(SF−1)、上記合成例で示したスルホニウム塩以外のスルホニウム塩は、下記の通りである。
Q−1:1−ベンジルオキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール
PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
GBL:γ−ブチロラクトン
PAG−X:
トリフェニルスルホニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパン−1−スルホネート
PAG−Y:
4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−ナフチルテトラヒドロチオフェニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−スルホネート
PAG−Z:
トリフェニルスルホニウム=2−(アダマンタン−1−カルボニルオキシ)−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン−1−スルホネート
アルカリ可溶型界面活性剤(SF−1):
ポリ(メタクリル酸=3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−2−トリフルオロメチルプロピル・メタクリル酸=1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−6−メチル−2−トリフルオロメチルヘプタ−4−イル)下記式(特開2008−122932号公報に記載の化合物)
Figure 0005815575
界面活性剤A:
3−メチル−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシメチル)オキセタン・テトラヒドロフラン・2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール共重合物(オムノバ社製)(下記式)
Figure 0005815575
Figure 0005815575
レジスト材料の評価:ArF露光(1)(実施例1−1〜1−11、比較例1−1〜1−3)
シリコン基板上に反射防止膜溶液(日産化学工業(株)製、ARC−29A)を塗布し、200℃で60秒間ベークして作製した反射防止膜(100nm膜厚)基板上にレジスト溶液をスピンコーティングし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間ベークし、90nm膜厚のレジスト膜を作製した。これをArFエキシマレーザースキャナー((株)ニコン製、NSR−S610C、NA=1.30、二重極、Crマスク)を用いて液浸露光し、80℃で60秒間ベーク(PEB)を施し、2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液で60秒間現像を行った。
(評価方法)
レジストの評価は、40nmの1:1ラインアンドスペースパターンを対象とし、電子顕微鏡にて観察、ライン寸法幅が40nmとなる露光量を最適露光量(Eop、mJ/cm)とした。最適露光量におけるパターン形状を比較し、良否を判別した。
更に、40nmの1:1ラインアンドスペースのライン部の線幅変動をSEMにより測定し、ライン幅ラフネス(LWR)とした(30点測定、3σ値を算出)。LWR値が小さいほど、ラインパターンの揺らぎがなく、良好である。
本評価方法においては、良:3.0nm以下、悪:3.1nm以上とした。
次いで、現像後に形成されたパターン中の欠陥数を欠陥検査装置KLA2800(KLA−Tencor(株)製)により検査し、次式に従って欠陥密度を求めた。
欠陥密度(個/cm)=検出された総欠陥数/検査面積
形成したパターン:40nmの1:1ラインアンドスペースの繰り返しパターン
欠陥検査条件:光源UV、検査ピクセルサイズ0.28μm、セルツーセルモード
本評価方法においては、良好:0.05個/cm未満、不良:0.05個/cm以上とした。
Figure 0005815575
表5の結果より、本発明のレジスト材料はパターン形状およびLWRに優れ、かつ欠陥数も少なく、ArF液浸リソグラフィーの材料として好適であることが示された。
レジスト材料の評価:ArF露光(2)(実施例2−1〜2−11、比較例2−1〜2−3)
表4に示す組成で調製したレジスト組成物を、シリコンウエハーに信越化学工業(株)製スピンオンカーボン膜ODL−50(カーボンの含有量が80質量%)を200nm、その上に珪素含有スピンオンハードマスクSHB−A940(珪素の含有量が43質量%)を35nmの膜厚で成膜したトライレイヤープロセス用の基板上にスピンコーティングし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間ベークし、レジスト膜の厚みを100nmにした。
これをArFエキシマレーザー液浸スキャナー((株)ニコン製、NSR−610C、NA1.30、σ0.98/0.78、クロスポール開口20度、Azimuthally偏光照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク、ウエハー上寸法がピッチ90nm、ライン幅30nmの格子状マスク)を用いて露光量を変化させながら露光を行い、露光後80℃で60秒間ベーク(PEB)を施し、現像ノズルから酢酸ブチルを3秒間30rpmで回転させながら吐出させ、その後静止パドル現像を27秒間行い、ジイソアミルエーテルでリンス後スピンドライし、100℃で20秒間ベークしてリンス溶剤を蒸発させ、ネガ型のパターンを得た。
溶剤現像のイメージ反転されたホールパターン50箇所の寸法を(株)日立ハイテクノロジーズ製TDSEM(CG−4000)で測定し、3σの寸法バラツキを求めた。ホールパターンの断面形状を(株)日立ハイテクノロジーズ製電子顕微鏡S−4300で観察した。結果を表6に示す。
Figure 0005815575
表6の結果より、本発明のレジスト材料が有機溶剤現像後のパターンの寸法均一性に優れ、垂直なパターンを得ることができることが示された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (1)

  1. ベース樹脂、酸発生剤及び有機溶剤を含有してなる化学増幅型レジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後高エネルギー線で露光する工程と、有機溶剤の現像液を用いて現像する工程とを含み、前記酸発生剤として、下記一般式(1b’)で示されるスルホニウム塩を用いることを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 0005815575
    (式中、R’は下記構造式から選ばれる基を示す。nは1〜4の整数を示す。)
    Figure 0005815575
    (式中、破線は結合手を示す。)
JP2013003555A 2013-01-11 2013-01-11 パターン形成方法 Active JP5815575B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003555A JP5815575B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 パターン形成方法
US14/099,678 US8956803B2 (en) 2013-01-11 2013-12-06 Sulfonium salt, resist composition, and patterning process
KR1020130159864A KR101695054B1 (ko) 2013-01-11 2013-12-20 술포늄염, 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
TW103100703A TWI561918B (en) 2013-01-11 2014-01-08 Sulfonium salt, resist composition, and patterning process

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003555A JP5815575B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 パターン形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133723A JP2014133723A (ja) 2014-07-24
JP5815575B2 true JP5815575B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=51165394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013003555A Active JP5815575B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 パターン形成方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8956803B2 (ja)
JP (1) JP5815575B2 (ja)
KR (1) KR101695054B1 (ja)
TW (1) TWI561918B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5815575B2 (ja) 2013-01-11 2015-11-17 信越化学工業株式会社 パターン形成方法
JP5815576B2 (ja) * 2013-01-11 2015-11-17 信越化学工業株式会社 パターン形成方法
JP5803957B2 (ja) 2013-03-05 2015-11-04 信越化学工業株式会社 パターン形成方法及びレジスト組成物
JP2014215549A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及び、パターン形成方法
JP6205280B2 (ja) * 2014-01-29 2017-09-27 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、及び電子デバイスの製造方法
JPWO2016006406A1 (ja) * 2014-07-09 2017-04-27 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、パターン形成方法、及び、電子デバイスの製造方法
JP6394481B2 (ja) 2015-04-28 2018-09-26 信越化学工業株式会社 レジスト組成物及びパターン形成方法
JP6365394B2 (ja) * 2015-05-07 2018-08-01 信越化学工業株式会社 ポジ型レジスト組成物及びパターン形成方法
JP6298022B2 (ja) 2015-08-05 2018-03-20 信越化学工業株式会社 高分子化合物、ポジ型レジスト組成物、積層体、及びレジストパターン形成方法
JP6428596B2 (ja) * 2015-12-25 2018-11-28 信越化学工業株式会社 レジスト組成物、パターン形成方法、高分子化合物、及び単量体
JP6714533B2 (ja) 2017-03-22 2020-06-24 信越化学工業株式会社 スルホニウム塩、レジスト組成物、及びパターン形成方法
JP7096189B2 (ja) 2019-03-22 2022-07-05 信越化学工業株式会社 レジスト組成物及びパターン形成方法
US12013639B2 (en) 2020-08-13 2024-06-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Positive resist material and patterning process

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5807977A (en) 1992-07-10 1998-09-15 Aerojet General Corporation Polymers and prepolymers from mono-substituted fluorinated oxetane monomers
US6187504B1 (en) 1996-12-19 2001-02-13 Jsr Corporation Radiation sensitive resin composition
JP3632410B2 (ja) 1996-12-19 2005-03-23 Jsr株式会社 ポジ型感放射線性樹脂組成物
KR100441734B1 (ko) 1998-11-02 2004-08-04 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 신규한 에스테르 화합물, 고분자 화합물, 레지스트 재료및 패턴 형성 방법
JP2000336121A (ja) 1998-11-02 2000-12-05 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規なエステル化合物、高分子化合物、レジスト材料、及びパターン形成方法
JP4013044B2 (ja) 2001-06-15 2007-11-28 信越化学工業株式会社 レジスト材料、及びパターン形成方法
KR100636068B1 (ko) 2001-06-15 2006-10-19 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
JP3995575B2 (ja) 2002-09-30 2007-10-24 富士フイルム株式会社 ポジ型レジスト組成物
US7304175B2 (en) 2005-02-16 2007-12-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Salt suitable for an acid generator and a chemically amplified resist composition containing the same
TWI332122B (en) 2005-04-06 2010-10-21 Shinetsu Chemical Co Novel sulfonate salts and derivatives, photoacid generators, resist compositions and patterning process
JP4816921B2 (ja) 2005-04-06 2011-11-16 信越化学工業株式会社 新規スルホン酸塩及びその誘導体、光酸発生剤並びにこれを用いたレジスト材料及びパターン形成方法
JP5054929B2 (ja) 2006-04-27 2012-10-24 Jsr株式会社 レジストパターン形成方法
JP5083528B2 (ja) 2006-09-28 2012-11-28 信越化学工業株式会社 新規光酸発生剤並びにこれを用いたレジスト材料及びパターン形成方法
US7527912B2 (en) 2006-09-28 2009-05-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Photoacid generators, resist compositions, and patterning process
US7771914B2 (en) 2006-10-17 2010-08-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Resist composition and patterning process
JP4849267B2 (ja) 2006-10-17 2012-01-11 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法
JP4554665B2 (ja) 2006-12-25 2010-09-29 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、該パターン形成方法に用いられる多重現像用ポジ型レジスト組成物、該パターン形成方法に用いられるネガ現像用現像液及び該パターン形成方法に用いられるネガ現像用リンス液
KR101277395B1 (ko) 2007-02-15 2013-06-20 샌트랄 글래스 컴퍼니 리미티드 광산발생제용 화합물 및 이를 사용한 레지스트 조성물, 패턴 형성방법
JP5011018B2 (ja) 2007-04-13 2012-08-29 富士フイルム株式会社 パターン形成方法
JP4982288B2 (ja) 2007-04-13 2012-07-25 富士フイルム株式会社 パターン形成方法
US8034547B2 (en) 2007-04-13 2011-10-11 Fujifilm Corporation Pattern forming method, resist composition to be used in the pattern forming method, negative developing solution to be used in the pattern forming method and rinsing solution for negative development to be used in the pattern forming method
JP4993138B2 (ja) 2007-09-26 2012-08-08 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法
JP4961324B2 (ja) 2007-10-26 2012-06-27 富士フイルム株式会社 電子線、x線又はeuv用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP5131461B2 (ja) 2008-02-14 2013-01-30 信越化学工業株式会社 高分子化合物、レジスト材料、及びパターン形成方法
JP5071658B2 (ja) 2008-02-14 2012-11-14 信越化学工業株式会社 レジスト材料、レジスト保護膜材料、及びパターン形成方法
JP5245956B2 (ja) 2008-03-25 2013-07-24 信越化学工業株式会社 新規光酸発生剤並びにこれを用いたレジスト材料及びパターン形成方法
JP4569786B2 (ja) 2008-05-01 2010-10-27 信越化学工業株式会社 新規光酸発生剤並びにこれを用いたレジスト材料及びパターン形成方法
JP4650644B2 (ja) 2008-05-12 2011-03-16 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
JP5125832B2 (ja) 2008-07-14 2013-01-23 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物
JP4666190B2 (ja) 2008-10-30 2011-04-06 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
TWI424994B (zh) 2008-10-30 2014-02-01 Shinetsu Chemical Co 具有環狀縮醛構造之含氟單體、高分子化合物、光阻保護膜材料、光阻材料、圖型之形成方法
JP4748331B2 (ja) 2008-12-02 2011-08-17 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
JP5368270B2 (ja) * 2009-02-19 2013-12-18 信越化学工業株式会社 新規スルホン酸塩及びその誘導体、光酸発生剤並びにこれを用いたレジスト材料及びパターン形成方法
JP5170456B2 (ja) 2009-04-16 2013-03-27 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
JP5387181B2 (ja) 2009-07-08 2014-01-15 信越化学工業株式会社 スルホニウム塩、レジスト材料及びパターン形成方法
KR101871500B1 (ko) 2010-07-29 2018-06-26 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 염 및 포토레지스트 조성물
JP5510176B2 (ja) 2010-08-17 2014-06-04 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
JP5246220B2 (ja) * 2010-08-23 2013-07-24 信越化学工業株式会社 スルホニウム塩、レジスト材料及びパターン形成方法
US8597869B2 (en) 2010-10-25 2013-12-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Sulfonium salt, resist composition, and patterning process
JP5561184B2 (ja) * 2011-01-26 2014-07-30 信越化学工業株式会社 スルホニウム塩
JP2013003167A (ja) * 2011-06-10 2013-01-07 Shin Etsu Chem Co Ltd パターン形成方法
JP5815575B2 (ja) 2013-01-11 2015-11-17 信越化学工業株式会社 パターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140091443A (ko) 2014-07-21
US20140199629A1 (en) 2014-07-17
TWI561918B (en) 2016-12-11
TW201432373A (zh) 2014-08-16
US8956803B2 (en) 2015-02-17
JP2014133723A (ja) 2014-07-24
KR101695054B1 (ko) 2017-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5815575B2 (ja) パターン形成方法
JP6651965B2 (ja) 単量体、高分子化合物、レジスト組成物及びパターン形成方法
JP5812030B2 (ja) スルホニウム塩及び高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法
JP6206311B2 (ja) 光酸発生剤、化学増幅型レジスト材料及びパターン形成方法
JP6237428B2 (ja) パターン形成方法
JP5783137B2 (ja) スルホニウム塩、高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法
JP5678864B2 (ja) ArF液浸露光用化学増幅ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法
JP5699943B2 (ja) パターン形成方法及びレジスト材料
JP6020347B2 (ja) 高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法
TWI467326B (zh) 高分子化合物之製造方法、依該製造方法所製造之高分子化合物、及包含該高分子化合物之光阻材料與圖案形成方法
JP5790631B2 (ja) スルホニウム塩及び高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法、並びに該高分子化合物の製造方法
JP5815576B2 (ja) パターン形成方法
JP5615860B2 (ja) 酸発生剤、化学増幅型レジスト材料、及びパターン形成方法
KR20220044423A (ko) 술포늄염, 화학 증폭 레지스트 조성물, 및 패턴 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150804

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5815575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150