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JP5895338B2 - 電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法 - Google Patents

電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法 Download PDF

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JP5895338B2 JP2010274271A JP2010274271A JP5895338B2 JP 5895338 B2 JP5895338 B2 JP 5895338B2 JP 2010274271 A JP2010274271 A JP 2010274271A JP 2010274271 A JP2010274271 A JP 2010274271A JP 5895338 B2 JP5895338 B2 JP 5895338B2
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本願に開示の技術は、電流モードでスイッチング制御を行なう電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法に関するものである。
高速応答が可能な電源装置として、フィードバック電圧のリップル成分と基準電圧との比較に基づいてスイッチング制御を行なうことにより出力電圧を制御する電源装置が知られている(特許文献1、2など)。いわゆる、コンパレータ方式の電源装置である。
特開2010−35316 米国公開公報2005−00286269
しかしながら、一般的な技術におけるコンパレータ方式の電源装置では、出力電圧の低下に伴いフィードバック電圧のリップル成分が基準電圧を下回る際にスイッチング動作が行なわれる。スイッチング動作のタイミングは、出力電圧の変動に応じて行なわれる非同期動作である。
したがって、複数の電源装置を機器に混載する場合、個々の電源装置は、他の電源装置との間でスイッチング動作のタイミングに関して調整などを行なわず互いに非同期にスイッチング動作を行なう。このため、各々の電源装置のスイッチング動作のタイミングは個々バラバラになり、スイッチング動作に起因するノイズは広い周波数帯域で発生するおそれがある。
また、コンパレータ方式の電源装置は、フィードバック電圧のリップル成分のうちピーク値あるいはボトム値において基準電圧と比較することが一般的である。この場合、出力電圧のリップル成分のうちピーク値あるいはボトム値が基準電圧に対応する電圧値に制御されることとなる。一方、出力電圧のリップル成分は動作条件に応じて異なる値となる場合がある。コンパレータ方式の電源装置では、リップル成分を平均化して得られる出力電圧は、動作条件に応じて異なる電圧値に制御されてしまうおそれがある。出力電圧の精度を確保できない場合があり問題である。
本願に開示される技術は、前記背景技術の課題に鑑みなされたものであり、電流モードでのスイッチング制御において高速応答性を改善した電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法を提供することを目的とする。
本願に開示される技術に係る電源の制御回路は、インダクタンス素子の一端から出力される電圧に対応するフィードバック電圧と基準電圧との差電圧に基づいて増幅信号を出力する増幅器と、増幅信号に基づいて第1制御信号を出力する信号生成回路と、インダクタンス素子の他端に接続されるトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、電流電圧変換回路の出力信号と増幅信号を比較し第2制御信号を出力する比較回路と、クロック信号の立ち上り遷移に応じてトランジスタをオン状態とし、第2制御信号に基づいてトランジスタをオフ状態とする第3制御信号を出力するフリップフロップ回路と、固定周期を有する第1クロック信号を出力する発振回路と、第1クロック信号により固定周期でトランジスタをオン状態とする動作における第3制御信号の立ち上り遷移から第1クロック信号の立ち上り遷移までの期間より、第3制御信号の立ち上り遷移からの経過期間が短い時点で立ち上り、かつ、第3制御信号の立ち上り遷移から固定の所定期間で立ち上る、立ち上り遷移を有する第2クロック信号を出力する計時回路と、第1制御信号に基づいて、第1クロック信号もしくは第2クロック信号のいずれか一方を選択してクロック信号としてフリップフロップ回路へ出力する選択回路と、を有し、信号生成回路は、所定の時定数に応じて増幅信号の電圧を微分した第1電圧値が第1規定値より高い場合、選択回路に第2クロック信号をクロック信号として選択させる第1制御信号を出力する。
また、本願に開示される技術に係る電源の制御方法によれば、インダクタンス素子の一端から出力される電圧に対応するフィードバック電圧と基準電圧との差電圧に基づいて増幅信号を出力するステップと、増幅信号に基づいて第1制御信号を出力するステップと、インダクタンス素子の他端に接続されるトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流を電圧に変換するステップと、検出した電流を電圧に変換した信号と増幅信号を比較し第2制御信号を出力するステップと、クロック信号の立ち上り遷移に応じてトランジスタをオン状態とし、第2制御信号に基づいてトランジスタをオフ状態とする第3制御信号を出力するステップと、固定周期を有する第1クロック信号を出力するステップと、第1クロック信号により固定周期でトランジスタをオン状態とする動作における第3制御信号の立ち上り遷移から第1クロック信号の立ち上り遷移までの期間より、第3制御信号の立ち上り遷移からの経過期間が短い時点で立ち上り、かつ、第3制御信号の立ち上り遷移から固定の所定期間で立ち上る、立ち上り遷移を有する第2クロック信号を出力するステップと、第1制御信号に基づいて、所定の時定数に応じて増幅信号の電圧を微分した第1電圧値が第1規定値以下の場合には、第1クロック信号をクロック信号として出力し、第1電圧値が第1規定値より高い場合には、第2クロック信号をクロック信号として出力するステップとを有する。
本願に開示される技術に係る電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法によれば、インダクタンス素子を流れる電流に応じて固定周波数でのスイッチング制御により出力電圧の精度を確保しながら、過渡応答時の高速応答性を図ることが可能な電源の制御回路、電子機器、および電源の制御方法を提供することができる。
実施形態のスイッチング電源の回路図である。 負荷急増時のスイッチング電源の動作波形図である。 負荷急減時のスイッチング電源の動作波形図である。 選択回路の具体例を例示する回路図である。 図4に例示された選択回路の動作波形図である。 計時回路の具体例を例示する回路図である。 位相補償回路の具体例を図示する回路図である。 IV変換器の具体例を図示する回路図である。 IV変換器におけるゲインの制御を示す図である。 スイッチング電源1を搭載した電子機器を示すブロック図である。
図1は、本願に係る実施形態として例示されるスイッチング電源1の回路図である。スイッチング電源1は、pMOSトランジスタQ1と、nMOSトランジスタQ2と、インダクタLと、コンデンサCと、スイッチSW1と、エラーアンプ11と、選択回路12と、位相補償回路13と、IV変換器14と、コンパレータ15と、発振回路16と、計時回路17と、アンド回路18と、Dフリップフロップ(以降、D−FF)回路19と、を備える。
pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2とは電源電圧Vccと接地電圧との間に接続され、pMOSトランジスタQ1のソース端子は電源電圧Vccが供給され、nMOSトランジスタQ2のソース端子は接地電圧が供給される。pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2とのゲート端子には制御線PgLが接続される。制御線PgLには制御信号Pgが伝播する。pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2とはドレイン端子が接続線LxLにより接続される。接続線LxLと出力線VoLとはインダクタLを介し接続される。出力線VoLには、一端が接地電圧に接続されたコンデンサCが接続される。出力線VoLより出力電圧Voが給電される。
抵抗R1と抵抗R2とは出力線VoLと接地電圧との間で直列に接続される。抵抗R1と抵抗R2とを接続する結線が参照線VfbLである。抵抗R1は出力線VoLと参照線VfbLとの間に接続され、抵抗R2は参照線VfbLと接地電圧との間に接続される。参照線VfbLより出力電圧Voを分圧した参照電圧Vfbが供給される。
エラーアンプ11の反転入力端子には参照線VfbLが接続され、非反転入力端子には基準電圧Vrが入力される。エラーアンプ11の出力端子には、誤差線VeaLが接続され誤差電圧Veaが出力される。誤差電圧Veaは、基準電圧Vrに対する参照電圧Vfbの差電圧を増幅した結果である。参照電圧Vfbが基準電圧Vrと比較し低いほど誤差電圧Veaは高くなり、参照電圧Vfbが基準電圧Vrと比較し高いほど誤差電圧Veaは低くなる。
位相補償回路13はエラーアンプ11の反転入力端子に接続される参照線VfbLと、エラーアンプ11の出力端子に接続される誤差線VeaLとの間に接続される。位相補償回路13は、制御信号CMP3に応じて位相補償される周波数帯域が切り替えられる。
選択回路12は、誤差線VeaL、制御線CMP1L、制御線CMP2L、および制御線CMP3Lが接続される。誤差線VeaLより入力される誤差電圧Veaに応じて、制御線CMP1Lに制御信号CMP1が出力され、制御線CMP2Lに制御信号CMP2が出力され、制御線CMP3Lに制御信号CMP3が出力される。誤差電圧Veaの変動を検知し、変動の方向に応じて制御信号CMP1と、制御信号CMP2と、制御信号CMP3とを制御する。スイッチング電源1の出力線VoLに出力される出力電圧Voが過渡的な変動せず所定の電圧に維持されているか過渡的な変動しても規定の変動以下である場合、誤差電圧Veaは、変動しないか変動するとしても時間当たりの変動の割合(以下、スルーレートと称する。)が規定値以下である。この場合、制御信号CMP1はローレベルであり、制御信号CMP2はハイレベルであり、制御信号CMP3はハイレベルである。出力電圧Voが低下方向に規定以上過渡的に変動して誤差電圧Veaのスルーレートが正の規定値を越えると、制御信号CMP1がハイレベルに遷移し、制御信号CMP3がローレベルに遷移する。また制御信号CMP2はハイレベルである。出力電圧Voが増加方向に規定以上過渡的に変動して誤差電圧Veaのスルーレートが負の規定値を越えると、制御信号CMP2がローレベルに遷移し、同時に制御信号CMP3がローレベルに遷移する。また制御信号CMP1はローレベルである。
IV変換器14は、制御線CMP1Lと制御線CMP2Lとが接続され制御信号CMP1と制御信号CMP2とが入力される。変換線VseLに変換信号Vseが出力される。IV変換器14は、インダクタLに流れるインダクタ電流Ilを検出する。変換信号Vseは、インダクタ電流Ilに応じた電圧値に変換された信号である。インダクタ電流Ilが高いほど、変換信号Vseの電圧値は高くなる。インダクタ電流Ilが低いほど変換信号Vseの電圧値は低くなる。IV変換器14は、制御信号CMP1と制御信号CMP2とに応じて変換信号Vseの変換係数であるゲインが制御される。
コンパレータ15の反転入力端子には変換線VseLが接続され、非反転入力端子には誤差線VeaLが接続される。コンパレータ15の出力端子には、制御線PrLが接続され制御信号Prが出力される。コンパレータ15では、誤差電圧Veaと変換信号Vseとの電圧値を比較する。変換信号Vseが誤差電圧Vseの電圧値を越えると、制御信号Prはハイレベルからローレベルに遷移する。変換信号Vseはインダクタ電流Ilに比例するので、制御信号Prがローレベルに遷移するためには、誤差電圧Veaが高いほど変換信号Vseが大きくなる。すなわち、インダクタ電流Ilが大きくなる。
発振回路16の出力端子にはクロック線CK1Lが接続されクロック信号CK1が出力される。クロック信号CK1は、所定周期のクロックサイクルT1で発振する。
計時回路17の入力端子には制御線PgLが接続される。出力端子にはクロック線CK2Lが接続されクロック信号CK2が出力される。クロック信号CK2は、制御信号Pgのハイレベル遷移から所定時間経過後にローレベルからハイレベルに遷移する。制御信号Pgのローレベル遷移によりローレベルに遷移する。
スイッチSW1は、制御信号CMP1によりクロック線CK1Lとクロック線CK2Lとの何れか一方を選択するように制御される。
アンド回路18の一方の入力端子にはスイッチSW1によりクロック線CK1L若しくはクロック線CK2Lの何れかが選択されて接続される、他方の入力端子には制御線CMP2Lが接続される。出力端子にはクロック線CKLが接続されクロック信号CKが出力される。アンド回路18は、制御信号CMP2により制御される。アンド回路18は、D−FF回路19のCK端子を、クロック線CK1L若しくはクロック線CK2Lに接続するか、もしくはローレベルに固定するかを制御する。制御信号CMP2がハイレベルの場合、スイッチSW1により選択されるクロック線CK1L若しくはクロック線CK2Lの何れかとクロック線CKLとを接続する。制御信号CMP2がローレベルの場合、D−FF回路19のCK端子はローレベルに固定される。
出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定以下である場合、制御信号CMP1はローレベルである。この場合、スイッチSW1は、クロック線CK1Lをアンド回路18に接続する。出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動である場合、制御信号CMP1はハイレベルとなる。この場合、スイッチSW1は、クロック線CK2Lをアンド回路18に接続する。制御信号CMP2はハイレベルであるため、スイッチSW1により選択されたクロック線CK2L信号がクロック線CKLに出力される。出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動である場合、制御信号CMP2がローレベルとなる。この場合、クロック線CKLはローレベルに固定される。
D−FF回路19の端子Dには接地電圧が接続され常にローレベルが入力される。端子CKにはクロック線CKLが接続される。端子PRBには制御線PrLが接続される。端子Qには制御線PgLが接続される。
制御信号Prがローレベルに遷移すると、D−FF回路19はプリセットされ、制御信号Pgはハイレベル遷移する。pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2のゲート端子はハイレベルとされる。これにより、pMOSトランジスタQ1はオフし、nMOSトランジスタQ2はオンする。pMOSトランジスタQ1のオフにより電源電圧VccはインダクタLに供給が停止される。一方でnMOSトランジスタQ2はオンになり、インダクタLに蓄積されている電磁エネルギーが出力線VoLに向かって放出される。いわゆる回生状態である。制御信号Pgがローレベルに遷移するのは、変換信号Vseが誤差電圧Veaの電圧値を越えることによる。つまり、インダクタ電流Ilが出力電圧Voに応じて設定される誤差電圧Veaに対応する電流値を越えるとスイッチング電源1は回生状態になる。スイッチング電源1はピーク電流制御を行なう。
クロック信号CKがハイレベルに遷移すると、D−FF回路19の端子Dに接続されている接地電圧がローレベル信号として取り込まれ端子Qから出力される。D−FF回路19の端子Qに接続されている制御線PgLより出力される制御信号Pgはローレベルに遷移する。pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタQ2のゲート端子はローレベルとされる。これにより、pMOSトランジスタQ1はオンし、nMOSトランジスタQ2はオフする。pMOSトランジスタQ1のオンにより電源電圧VccがインダクタLに供給される。
D−FF回路19の端子CKに入力される信号は、スイッチSW1により制御される。スイッチSW1により発振回路16から一定周期で出力されるクロック信号CK1が入力される場合、スイッチング電源1は固定周期でスイッチング動作を行なう。スイッチSW1により計時回路17からローレベルが所定時間継続するクロック信号CK2が入力される場合、スイッチング電源1は固定オフ時間でスイッチング動作を行なう。
図2は、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動する一例として負荷急増時の場合を示す。スイッチング電源1の動作波形図である。負荷急増の前、制御信号CMP1はローレベルであり、制御信号CMP2はハイレベルである。従って、クロック線CKLはクロック線CK1Lに接続されており、スイッチング電源1は、発振回路16から出力されるクロック信号CK1の固定周期であるクロックサイクルT1でスイッチング動作する。
負荷が急増した場合、出力電圧Voの低下に応じて誤差電圧Veaが規定以上のスルーレートで増加する。誤差電圧Veaはコンパレータ15の非反転入力端子に入力されているため、コンパレータ15から出力される制御信号Prがローレベルになる。変換信号Vseの電圧値は増加する。変換信号VseはIV変換器14によりインダクタ電流Ilに応じた電圧値に変換された信号である。したがって、インダクタ電流Ilのピーク電流は上昇する。
固定周波数でのスイッチング動作による一般的な回路では、オフ期間が終了し次のオン期間が始まるタイミングは、前回のオン期間開始からクロックサイクルT1後になる。発振回路16から出力されるクロック信号CK1のハイレベル遷移により再びオン期間が開始される(図2中、固定周波数と表記した波形)。出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に生じた際、誤差電圧Veaは位相補償回路13があるため、出力電圧Voの急変には追従できないおそれがある。出力電圧Voの急減が生じた当初では誤差電圧Veaは低い値に維持されている場合が考えられる。この場合、変換信号Vseは低い値の誤差電圧Veaと比較される。この結果、変換信号Vseが低い値で、コンパレータ15から出力される制御信号Prがローレベルに遷移する。すなわち、インダクタ電流Ilのピーク電流は十分に高電流にならない状態でスイッチング電源のオフ期間が開始され十分に大きなデューティによるスイッチング動作が得られないおそれがある。この間、負荷急増にスイッチング電源の応答が追従できない期間となる。誤差電圧Veaの値が増大して、クロックサイクルT1の間、オン期間が継続しても変換信号Vseの値が誤差電圧Veaの値を越えない状態になると、スイッチング電源は最大デューティーに達して電力供給が最大となる。
スイッチング電源1では、負荷急増等に伴う出力電圧Voの規定以上の過渡的な電圧低下に伴い誤差電圧Veaのスルーレートは正の規定以上になることが検出される。これにより、制御信号CMP1がローレベルからハイレベルに遷移する。スイッチSW1は切り替わり、クロック線CK2Lがクロック線CKLに接続される。クロック信号CKは、計時回路17から出力されるクロック信号CK2に切り替わる。スイッチング電源1は固定オフ時間でスイッチング動作する
図2では、クロック信号CK1とクロック信号CK2とが同時にハイレベルに遷移するタイミングで誤差電圧Veaの遷移が検出され、クロック信号CKがクロック信号CK1からクロック信号CK2に切り替わる場合を例示する。固定周波数で制御されるスイッチング電源ではクロック信号CK1のハイレベル遷移でオン期間が開始されるので、固定周波数で制御されるスイッチング電源にとって、電力供給が最も早く行なわれるタイミングである。
計時回路17により生成されるオフ期間Toff2は固定周波数制御ときのスイッチングサイクルT1と比較し十分に短い時間であるとする。出力電圧Voの急減が生じた当初では、誤差電圧Veaは低い値に維持されている場合が考えられる。変換信号Vseは低い値の誤差電圧Veaと比較され、変換信号Vseが低い値で、コンパレータ15から出力される制御信号Prがローレベルに遷移する。しかしながら、スイッチング電源1では、オフ期間Toff2が短時間に設定されるため、短時間の経過後は再びオン期間が開始される。このときのスイッチング動作のデューティは、固定周波数制御の場合と比較して大きなデューティとなる。電源電圧VccからインダクタLへの給電停止の期間を短くでき、出力電圧Voの低下が抑えられる。
固定オフ時間でスイッチング動作する際、オン期間は、誤差電圧Veaと変換信号Vseとの電圧差に応じて定まる。オフ期間Toff2は固定であるため、スイッチングサイクルは誤差電圧Veaと変換信号Vseとの電圧差に応じて調整される。出力電圧Voの電圧低下の初期段階では誤差電圧Veaが低く変換信号Vseとの電圧差が小さい場合は、オン期間が短くデューティは小さいがスイッチング周波数は高くなる。その後誤差電圧Veaが高くなり変換信号Vseとの電圧差が大きくなると、オン期間は長くなりスイッチング周波数が低くなるがデューティは大きくなる。このことにより、一般的な回路で用いられる固定周波数制御の場合と比較し、出力電圧Voの変動初期ではスイッチング周波数が短く、その後デューティが大きくなり、有効に負荷に電力を供給することができる。これによって、出力電圧Voの低下に対する応答特性を改善することができる。
図3は、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧上昇方向に規定以上に変動する一例として負荷急減時の場合を示す。スイッチング電源1の動作波形図である。負荷急減の前、制御信号CMP1はローレベルであり、制御信号CMP2はハイレベルである。従って、クロック線CKLはクロック線CK1Lに接続されており、スイッチング電源1は、クロックサイクルT1でスイッチング動作する。
負荷が急減した場合、出力電圧Voの増加に応じて誤差電圧Veaが規定以上のスルーレートで減少する。誤差電圧Veaはコンパレータ15の非反転入力端子に入力されているため、コンパレータ15から出力される制御信号Prがローレベルになる変換信号Vseの電圧値は減少する。変換信号VseはIV変換器14によりインダクタ電流Ilに応じた電圧値に変換された信号である。したがって、インダクタ電流Ilのピーク電流は減少する。
固定周波数でのスイッチング動作による一般的な回路では、クロックサイクルT1ごとにクロック信号CK1のハイレベル遷移が生じオン期間が発生する。つまり、出力電圧Voが規定値を越え上昇している期間中は、変換信号Vseの値が誤差電圧Veaの値に達する目での間がオン期間となる(図3中、固定周波数と表記した波形)。このスイッチング動作により、負荷急減にスイッチング電源の応答が追従せず、電源電圧VccからインダクタLへの給電がなされ出力電圧Voの上昇する期間がある。
スイッチング電源1では、出力電圧Voの規定以上の過渡的な電圧の増大に伴い誤差電圧Veaのスルーレートが負の規定以上になることが検出される。このとき、制御信号CMP2がローレベルに遷移してクロック信号CKはマスクされる。アンド回路18から出力されるクロック信号CKはローレベルに固定される。これにより、スイッチング電源1はオフ状態に維持され出力電圧Voへの給電は停止される。スイッチング電源1はオフ状態は制御信号CMP2がハイレベルに遷移するまで継続される。従って、スイッチング電源1は負荷への給電を停止することができ、負荷急減に対する出力電圧Voの応答特性を改善することができる。
また、位相補償回路13には制御信号CMP3が入力される。制御信号CMP3は、出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定以下である場合にハイレベルである。このとき、位相補償回路13の周波数帯域は、スイッチング電源1の定常状態での系の安定性を確保するために必要とされる所定値を取る。出力電圧Voの過渡的な変動が電圧の低下方向または増加方向に規定以上に変動する場合、制御信号CMP3はローレベルに遷移する。位相補償回路13の周波数帯域は高い周波数帯域に切り替えられる。誤差電圧Veaの応答が速くなることにより出力電圧Voの過渡的な変動に対して迅速に応答することができる。出力電圧Voの過渡的な変動に対して誤差電圧Veaのスルーレートが上昇し高速な応答が可能となる。これによって、出力電圧Voの負荷急変に対する応答特性を改善することができる。
また、IV変換器14には制御信号CMP1が入力される。制御信号CMP1は、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧の低下方向に規定以上の変動である場合、制御信号CMP1はハイレベルに遷移する。これにより、IV変換器14により設定されるゲインは、出力電圧Voが所定の電圧に維持されているまたは過渡的な変動が規定の変動以下である場合に比較して、小さな値となる。ゲインが小さくなるため、インダクタ電流Ilの電流値に対して変換のうえ出力される変換信号Vseの値は小さくなる。コンパレータ15により誤差電圧Veaと比較される結果、インダクタ電流Ilのピーク電流値は大きな電流値に制御される。オン期間が長くなって負荷への給電能力が向上し、出力電圧Voの過渡的な低減に対する応答特性を改善することができる。
出力電圧Voの過渡的な変動が電圧の増加方向に規定以上の変動である場合、制御信号CMP1はローレベル、制御信号CMP2はローレベルに遷移する。IV変換器14により設定されるゲインは、出力電圧Voが所定の電圧に維持されているまたは過渡的な変動が規定の変動以下である場合に比較して、大きい値となる。ゲインが大きくなるため、インダクタ電流Ilの電流値に対して変換のうえ出力される変換信号Vseの値は大きくなる。コンパレータ15により誤差電圧Veaと比較される結果、インダクタ電流Ilのピーク電流値は小さな電流値に制御される。オン期間が短くなって出力電圧Voの過渡的な増加に対する応答特性を改善することができる。
図4は、選択回路12の具体例を例示する回路図である。選択回路12は、微分回路21と選択制御回路22とを備える。
微分回路21は、キャパシタCsrと、抵抗Rsrと、を備え誤差線VeaLと基準電圧Vaとの間に接続される。キャパシタCsrは誤差線VeaLと微分線VsrLとの間に接続され、抵抗Rsrは微分線VsrLと基準電圧Vaとの間に接続される。ここで、微分線VsrLとは、キャパシタCsrと抵抗Rsrとの接続点である。出力電圧Voが定常状態のとき、微分回路21に入力される誤差電圧Veaに変動は生じないため、微分線VsrLに生じる微分信号Vsrは基準電圧Vaと等しい。また、誤差電圧Veaに変動が生ずる場合においても、その変動が規定以下であれば、微分線VsrLに生じる微分信号Vsrの変動は、後述する選択制御回路22によって状態変化が検出されることはない。
選択制御回路22はコンパレータCMP1、CMP2と、インバータ回路23と、NOR回路24とを備える。
コンパレータCMP1の反転入力端子には基準電圧Vbが入力され、非反転入力端子には微分線VsrLが接続され微分信号Vsrが入力される。基準電圧Vbは基準電圧Vaに加算するように結線されている。コンパレータCMP1の反転入力端子には基準電圧Vaに基準電圧Vbが加算された値が入力される。出力端子には、制御線CMP1Lが接続され制御信号CMP1が出力される。出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定の変動以下である場合、微分信号Vsrは、基準電圧Vaに基準電圧Vbを加算した電圧を越えることはなく、制御信号CMP1はローレベルである。
コンパレータCMP2の反転入力端子には基準電圧Vcが入力され、非反転入力端子には微分線VsrLが接続され微分信号Vsrが入力される。基準電圧Vcは基準電圧Vaから減算されるように結線されている。コンパレータCMP2の反転入力端子には基準電圧Vaから基準電圧Vbを減算された値が入力される。出力端子には、制御線CMP2Lが接続され制御信号CMP2が出力される。出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定の変動以下である場合、微分信号Vsrは、基準電圧Vaから基準電圧Vbを減算した電圧を越えることはなく制御信号CMP2はハイレベルである。
NOR回路24の第一入力端子には制御線CMP1Lが接続され制御信号CMP1が入力される。第二入力端子にはインバータ回路23の出力端子が入力される。インバータ回路23の入力端子には制御線CMP2Lが接続され制御信号CMP2が入力される。第二入力端子には制御信号CMP2の反転信号が入力される。出力端子には制御線CMP3が接続され制御信号CMP3が出力される。
図5は、図4に例示された選択回路の動作波形図である。領域(I)では、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動である場合を例示する。このとき、誤差電圧Veaが増大する。微分信号Vsrは、誤差電圧Veaの変動が微分されて基準電圧Vaに基準電圧Vbを加算した電圧より高いパルス信号となる。これにより、制御信号CMP1がローレベルからハイレベルに遷移し、同時に制御信号CMP3はハイレベルからローレベルに遷移する。その後、微分信号Vsrの電圧は、微分回路21の時定数に応じて基準電圧Vaに向かって減少する。微分信号Vsrが基準電圧Vaに基準電圧Vbを加算した電圧を下回ると、制御信号CMP1はローレベルに遷移し、同時に制御信号CMP3はハイレベルに遷移する。
領域(II)では、出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動である場合を例示する。このとき、誤差電圧Veaが低下する。微分信号Vsrは、誤差電圧Veaの変動が微分されて基準電圧Vaから基準電圧Vcを減じたより低いパルス信号となる。これにより、制御信号CMP2はハイレベルからローレベルに遷移し、同時に制御信号CMP3はハイレベルからローレベルに遷移する。その後、微分信号Vsrの電圧は、微分回路21の時定数に応じて基準電圧Vaに向かって増加する。微分信号Vsrが基準電圧Vaから基準電圧Vcを減じた電圧を上回ると、制御信号CMP2はハイレベルに遷移し、同時に制御信号CMP3はハイレベルに遷移する。
出力電圧Voの過渡的な変動が電圧の低下方向または増加方向に規定以上の変動である場合、誤差電圧Veaは規定以上に変動する。微分回路21は、誤差電圧Veaの変動を微分結果として検出し、微分信号Vsrを選択制御回路22に出力する。選択制御回路22は、微分信号Vsrを基準電圧と比較することにより、出力電圧Voの変動方向を検知する。選択制御回路22は、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動し誤差電圧Veaが規定以上に増加する場合、制御信号CMP1をハイレベルに遷移する。出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動し誤差電圧Veaが規定以上に低下する場合、制御信号CMP2をローレベル遷移する。また、この両方向への変動の場合、制御信号CMP3をローレベル遷移する。
図6は計時回路17の具体例を例示する回路図である。計時回路17は、インバータ回路31と、nMOSトランジスタQ3と、定電流I1を流す定電流源CS0と、キャパシタC1と、コンパレータ32を備える。インバータ回路31の入力端子には制御線PgLが接続され制御信号Pgが入力される。制御信号Pgの反転信号をnMOSトランジスタQ3のゲート端子に出力する。nMOSトランジスタQ3のソース端子には接地電圧が接続され、ドレイン端子には線CtLが接続される。ここで、線CtLに発生する電圧は端子電圧VCtとする。キャパシタC1は線CtLと基準電圧間に接続される。コンパレータ32の反転入力端子には基準電圧Vtが入力され、非反転入力端子には線CtLが接続され端子電圧VCtが入力される。
計時回路17に入力される制御信号Pgがローレベルの場合、定電流I1はnMOSトランジスタQ3を介し接地電圧に流れるため、常にキャパシタC1は放電され、端子電圧VCtは基準電圧Vtと比較し電圧値が低い。よって、コンパレータ32の出力信号であるクロック信号CK2はローレベルである。制御信号Pgがローレベルからハイレベルに遷移すると、nMOSトランジスタQ3はオン状態からオフ状態に遷移する。定電流I1によりキャパシタC1の充電が開始され、端子電圧VCtが定電流I1に応じて上昇する。制御信号Pgのハイレベル遷移から所定の期間経過後、端子電圧VCtは基準電圧Vtと比較し電圧値が高くなる。コンパレータ32に入力される電圧差が反転し、クロック信号CK2はローレベルからハイレベルに遷移する。定電流源CS0から出力される定電流I1によりキャパシタC1が充電され、充電に応じて増大する端子電圧VCtを基準電圧Vtと比較することにより、クロック信号CK2はローレベル期間が計時される。定電流I1、キャパシタC1の容量値、および基準電圧Vtは固定されているので、クロック信号CK2のローレベル期間は一定の時間となる。これにより、一定のオフ期間が計時される。
図7は、位相補償回路13の具体例を図示する回路図である。位相補償回路13は、参照線VfbLと誤差線VeaLとの間に接続されるキャパシタC2、C3と、スイッチSW2とを備える。キャパシタC2とキャパシタC3とは、参照線VfbLと誤差線VeaLとの間に並列に接続される。キャパシタC2の一端はスイッチSW2を介し誤差線VeaLと接続される。スイッチSW2は、制御信号CMP3によって制御される。制御信号CMP3がハイレベルの場合、スイッチSW2は短絡し、キャパシタC2の一端と誤差線VeaLとは接続される。制御信号CMP3がローレベルの場合、スイッチSW2は開放し、キャパシタC2の一端と誤差線VeaLとは開放される。
制御信号CMP3がローレベルの場合、スイッチSW2が開放してキャパシタC2は位相補償回路13から切り離される。位相補償回路13はキャパシタC3を備えることとなる。位相補償回路13の容量値は低くなる。従って、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧の低下方向もしくは増加方向に規定以上の変動である場合では、高い周波帯域に応答できるようになる。よって、負荷急変による出力電圧Voの変動に対してエラーアンプ11によるフィードバック動作の応答を速くすることが可能となる。
図8は、IV変換器14の具体例を図示する回路図である。IV変換器14は、pMOSトランジスタQ4、Q5と、nMOSトランジスタQ6、Q7と、抵抗R3、R4、R5と、オペアンプ33とを備える。ソース端子が電源電圧Vccに接続されたpMOSトランジスタQ4のゲート端子は制御線PgLに接続される。ドレイン端子は、オペアンプ33の反転入力端子とpMOSトランジスタQ5のソース端子とに接続される。オペアンプ33の非反転入力端子は、接続線LxLに接続される。出力端子は、pMOSトランジスタQ5のゲート端子に接続される。pMOSトランジスタQ5のドレイン端子は、変換線VseLに接続される。オペアンプ33は、pMOSトランジスタQ4のドレイン電圧の電圧が接続線LxLの電圧に略等しくなるようにpMOSトランジスタQ5を制御する。これにより、pMOSトランジスタQ5とpMOSトランジスタQ1とは、ソース、ドレイン、ゲートの各端子が各々同じ電圧にバイアスされる。各々のトランジスタに流れる電流は、ゲート長が同じ場合、各々のトランジスタのゲート幅に比例する。したがって、pMOSトランジスタQ5に流れる検出電流Iseは、pMOSトランジスタQ1を経てインダクタLに流れるインダクタ電流Ilxに比例した電流となる。検出電流Iseによりインダクタ電流Ilxを検出することができる。インダクタ電流Ilxとは、制御信号Pgのローレベル遷移によりpMOSトランジスタQ1を介して電源電圧VccからインダクタLに流れる電流である。すなわち、インダクタ電流Ilxは、pMOSトランジスタQ1のオン時のインダクタ電流Ilである。制御信号Pgのハイレベル遷移によりpMOSトランジスタQ1はオフされ電流値は0Aとなる。クロック信号CKがハイレベルに遷移すると、制御信号Pgはローレベル遷移し、再びpMOSトランジスタQ1はオンされる。
抵抗R3、R4、R5は変換線VseLと接地電圧との間で直列に接続される。一端を変換線VseLに接続された抵抗R3と抵抗R4とを接続する結線にnMOSトランジスタQ6のドレイン端子が接続される。nMOSトランジスタQ6のソース端子は接地電圧に接続され、ゲート端子は制御線CMP1Lが接続される。また、一端を抵抗R3に接続された抵抗R4と抵抗R5とを接続する結線にnMOSトランジスタQ7のドレイン端子は接続される。nMOSトランジスタQ7のソース端子は接地電圧が接続され、ゲート端子は制御線CMP2Lが接続される。一端を抵抗R4に接続された抵抗R5の他端は設置電圧に接続される。
図9は、IV変換器14におけるゲインの制御を示す図である。IV変換器14には、出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定の変動以下である場合、入力される制御信号CMP1はローレベル、制御信号CMP2はハイレベルである。このとき、nMOSトランジスタQ6はオフ状態となり、nMOSトランジスタQ7はオン状態となる。従って、検出電流Iseは抵抗R3と抵抗R4とnMOSトランジスタQ7を介し接地電圧に流れる。変換線VseLと接地電圧との間の抵抗値は、抵抗R3と抵抗R4とを加算した抵抗値と等しい(R3+R4)。これを基準ゲインとする(R3+R4)。
出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動である場合、入力される制御信号CMP1、CMP2は共にハイレベルである。このとき、nMOSトランジスタQ6、Q7は共にオン状態となる。検出電流Iseは抵抗R3とnMOSトランジスタQ6、Q7を介し接地電圧に流れる。変換線VseLと接地電圧との間の抵抗値は抵抗R3となり、これがゲインとなる(R3)。基準ゲイン(R3+R4)と比較してゲインは小さくなる。そして、インダクタ電流Ilxのピーク電流値は、誤差電圧Veaが同じ場合、基準ゲインの場合と比較して高くなる。インダクタ電流Ilxは、電源電圧VccからインダクタLに供給される時間に応じて上昇するため、ゲインが小さい場合にはオン期間が長くなる。負荷への電力供給能力を高めることができ、出力電圧Voの過渡的な低減に対する応答特性を改善することができる。
出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動である場合、入力される制御信号CMP1、CMP2は共にローレベルである。このとき、nMOSトランジスタQ6、Q7は共にオフ状態となる。検出電流Iseは直列に接続された抵抗R3、R4、R5を介し接地電圧に流れる。変換線VseLと接地電圧との間の抵抗値は、抵抗R3、R4、R5を加算した抵抗値と等しい。これがゲインである(R3+R4+R5)。基準ゲイン(R3+R4)と比較してゲインは大きくなる。そして、インダクタ電流Ilxのピーク電流値は、誤差電圧Veaが同じ場合、基準ゲインの場合と比較して低くなる。この場合には、オン期間が短くなる。負荷への電力供給を制限して、出力電圧Voの過渡的な増加に対する応答特性を改善することができる。
図10は、スイッチング電源1を搭載した電子機器100を示すブロック図である。電子機器100は、例えばポータブル機器システム、パソコン、携帯電話、デジタルカメラが挙げられる。電子機器100は、バッテリ200、スイッチング電源1、負荷回路300を備える。バッテリ200は、スイッチング電源1に電源電圧Vccを供給するものである。たとえばリチウムイオン電池であり、もしくは、複数のリチウムイオン電池ユニットを直列接続したものである。負荷回路300は、たとえば、アナログ回路、デジタル回路、マイクロプロセッサ、発光素子、表示素子、センサなどである。スイッチング電源1は、バッテリ200から出力される電源電圧Vccが入力され、所定電圧値の出力電圧Voに変換し負荷回路300に供給する。
以上、詳細に説明したように、実施形態によれば、選択回路12は、スイッチSW1を制御することによりD−FF回路19の端子CKに入力される信号を制御する。これにより、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動である場合、アンド回路18には計時回路17が選択されクロック信号CKはオフ時間固定の信号となる。スイッチング電源1は固定オフ時間制御によりスイッチング動作を行う。固定周波数制御の場合と比較して、負荷急増等による出力電圧Voの過渡的な低下に対する応答特性が改善されて出力電圧Voの低下が抑えられる。
一方、出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動である場合、アンド回路18から出力されるクロック信号CKはローレベルに固定される。スイッチング電源1はオフ状態が継続し、スイッチング電源1は負荷への給電を停止することができる。これによって、出力電圧Voの増加に対する応答特性を改善することができる。
また、本発明の位相補償回路13によれば、出力電圧Voが所定の電圧に維持されているか、あるいは過渡的な変動が規定以下である場合、位相補償回路13の周波数帯域は所定値を取る。出力電圧Voが過渡的な変動が電圧の低下方向もしくは増加方向に規定以上の変動である場合、位相補償回路13の周波数帯域が切り替えられ、所定値と比較し高い周波数帯域に応答できるようになる。これによって、出力電圧Voの負荷急変に対する応答特性を改善することができる。
また、本発明のIV変換器14によれば、出力電圧Voの過渡的な変動が電圧低下方向に規定以上の変動である場合、ゲインが基準ゲインの場合と比較して小さく設定される。これにより、同じ誤差電圧Veaに対してインダクタ電流Ilxのピーク電流は増加する。スイッチング電源1のオン期間が長くなり出力電圧Voの過渡的な減少に対する応答特性を改善することができる。
一方、出力電圧Voの過渡的な変動が増加方向に規定以上の変動である場合、ゲインは基準ゲインと比較して大きく設定される。これにより、同じ誤差電圧Veaに対してインダクタ電流Ilxのピーク電流は減少する。スイッチング電源1のオン期間が短くなり出力電圧Voの過渡的な増加に対する応答特性を改善することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、選択回路12は誤差電圧Veaの代わりに直接出力電圧Voを入力としてもよい。また、制御信号CMP1のハイレベル遷移と同時にスイッチSW1が計時回路17に接続される際、計時回路17はローレベルからハイレベルに遷移するように設定することも可能である。これにより、pMOSトランジスタQ1は切り替えと同時にオンさせることができる。
インダクタLはインダクタンス素子の一例、参照電圧Vfbはフィードバック電圧の一例、誤差電圧Veaは差電圧の一例、エラーアンプ11は増幅器の一例、IV変換器14は検出器の一例、選択回路12は微分回路の一例、スイッチSW1は第1選択回路の一例、クロック信号CKはトリガ信号の一例、アンド回路18はマスク回路の一例、スイッチSW2は第2選択回路の一例である。
また、増幅器の一例であるエラーアンプ11、検出器の一例であるIV変換器14、微分回路の一例である選択回路12、発振回路の一例である発振回路16、計時回路の一例である計時回路17、および第1選択回路の一例であるスイッチSW1を、少なくとも備える回路が電源の制御回路の一例である。更に、マスク回路の一例であるアンド回路18を備えて電源の制御回路の一例を開示する。
1 スイッチング電源
11 エラーアンプ
12 選択回路
13 位相補償回路
14 IV変換器
15 コンパレータ
16 発振回路
17 計時回路
18 アンド回路
19 D−FF回路
100 電子機器
200 バッテリ
300 負荷回路
Q1、Q2 トランジスタ
L インダクタ
Co コンデンサ
SW1 スイッチ

Claims (7)

  1. インダクタンス素子の一端から出力される電圧に対応するフィードバック電圧と基準電圧との差電圧に基づいて増幅信号を出力する増幅器と、
    前記増幅信号に基づいて第1制御信号を出力する信号生成回路と、
    前記インダクタンス素子の他端に接続されるトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、
    前記電流電圧変換回路の出力信号と前記増幅信号を比較し第2制御信号を出力する比較回路と、
    クロック信号の立ち上り遷移に応じて前記トランジスタをオン状態とし、前記第2制御信号に基づいて前記トランジスタをオフ状態とする第3制御信号を出力するフリップフロップ回路と、
    固定周期を有する第1クロック信号を出力する発振回路と、
    前記第1クロック信号により前記固定周期で前記トランジスタをオン状態とする動作における前記第3制御信号の立ち上り遷移から前記第1クロック信号の立ち上り遷移までの期間より、前記第3制御信号の立ち上り遷移からの経過期間が短い時点で立ち上り、かつ、前記第3制御信号の立ち上り遷移から固定の所定期間で立ち上る、立ち上り遷移を有する第2クロック信号を出力する計時回路と、
    前記第1制御信号に基づいて、前記第1クロック信号もしくは前記第2クロック信号のいずれか一方を選択して前記クロック信号として前記フリップフロップ回路へ出力する選択回路と、
    を有し、
    前記信号生成回路は、所定の時定数に応じて前記増幅信号の電圧を微分した第1電圧値が第1規定値より高い場合、前記選択回路に前記第2クロック信号を前記クロック信号として選択させる前記第1制御信号を出力することを特徴とする電源の制御回路。
  2. 前記比較回路は、前記電流電圧変換回路の出力信号の電圧値が前記増幅信号の電圧値より高くなった時に立ち下がる前記第2制御信号を出力し、
    前記フリップフロップ回路は、前記第2制御信号の立ち下り遷移に応じて前記トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電源の制御回路。
  3. 前記第1規定値よりも低い値である第2規定値より前記第1電圧値が低い場合、前記フリップフロップ回路への前記クロック信号の出力をローレベルに固定するマスク回路を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電源の制御回路。
  4. 前記増幅器は、
    前記増幅信号の位相を補償する位相補償回路を備え、
    前記位相補償回路は、前記第1電圧値が前記第1規定値より高い場合または前記第2規定値より低い場合、前記第1電圧値が前記第1規定値以下かつ前記第2規定値以上の場合の周波数帯域より高い周波数帯域で前記増幅信号の位相を補償することを特徴とする請求項3に記載の電源の制御回路。
  5. 前記電流電圧変換回路は、
    前記第1電圧値が前記第1規定値より高い場合、前記第1電圧値が前記第1規定値以下かつ前記第2規定値以上の場合の第1電流電圧変換係数より電流電圧変換係数が低く、前記第1電圧値が前記第2規定値より低い場合、前記第1電流電圧変換係数より電流電圧変換係数が高いことを特徴とする請求項3または4に記載の電源の制御回路。
  6. ソース端子が電源電圧線に接続され、ドレイン端子がインダクタンス素子の一端に接続されるトランジスタと、
    前記インダクタンス素子の他端から出力される電圧に対応するフィードバック電圧と基準電圧との差電圧に基づいて増幅信号を出力する増幅器と、
    前記増幅信号に基づいて第1制御信号を出力する信号生成回路と、
    前記電源電圧線から前記トランジスタのソース端子に流れる電流を検出し、検出した電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、
    前記電流電圧変換回路の出力信号と前記増幅信号を比較し第2制御信号を出力する比較回路と、
    クロック信号の立ち上り遷移に応じて前記トランジスタをオン状態とし、前記第2制御信号に基づいて前記トランジスタをオフ状態とする第3制御信号を出力するフリップフロップ回路と、
    固定周期を有する第1クロック信号を出力する発振回路と、
    前記第1クロック信号により前記固定周期で前記トランジスタをオン状態とする動作における前記第3制御信号の立ち上り遷移から前記第1クロック信号の立ち上り遷移までの期間より、前記第3制御信号の立ち上り遷移からの経過期間が短い時点で立ち上り、かつ、前記第3制御信号の立ち上り遷移から固定の所定期間で立ち上る、立ち上り遷移を有する第2クロック信号を出力する計時回路と、
    前記第1制御信号に基づいて、前記第1クロック信号もしくは前記第2クロック信号のいずれか一方を選択して前記クロック信号として前記フリップフロップ回路へ出力する選択回路と、
    を有し、
    前記信号生成回路は、所定の時定数に応じて前記増幅信号の電圧を微分した第1電圧値が第1規定値より高い場合、前記選択回路に前記第2クロック信号を前記クロック信号として選択させる前記第1制御信号を出力することを特徴とする電子機器。
  7. インダクタンス素子の一端から出力される電圧に対応するフィードバック電圧と基準電圧との差電圧に基づいて増幅信号を出力するステップと、
    前記増幅信号に基づいて第1制御信号を出力するステップと、
    前記インダクタンス素子の他端に接続されるトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流を電圧に変換するステップと、
    前記検出した電流を電圧に変換した信号と前記増幅信号を比較し第2制御信号を出力するステップと、
    クロック信号の立ち上り遷移に応じて前記トランジスタをオン状態とし、前記第2制御信号に基づいて前記トランジスタをオフ状態とする第3制御信号を出力するステップと、
    固定周期を有する第1クロック信号を出力するステップと、
    前記第1クロック信号により前記固定周期で前記トランジスタをオン状態とする動作における前記第3制御信号の立ち上り遷移から前記第1クロック信号の立ち上り遷移までの期間より、前記第3制御信号の立ち上り遷移からの経過期間が短い時点で立ち上り、かつ、前記第3制御信号の立ち上り遷移から固定の所定期間で立ち上る、立ち上り遷移を有する第2クロック信号を出力するステップと、
    前記第1制御信号に基づいて、所定の時定数に応じて前記増幅信号の電圧を微分した第1電圧値が第1規定値以下の場合には、前記第1クロック信号を前記クロック信号として出力し、前記第1電圧値が前記第1規定値より高い場合には、前記第2クロック信号を前記クロック信号として出力するステップとを有することを特徴とする電源の制御方法。
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