JP5886006B2 - 製パン練り込み用乳化油脂組成物 - Google Patents
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Description
また、計画生産の要望や、最近の焼きたてパン志向から、冷凍生地の需要も活発である。
ここで、ソフトでしとり感のあるパンを得るには、基本的にはあらかじめ少量の小麦粉を水に溶いたバッターを醗酵させてから使用する液種法を用いるか、水分を多く配合したパン生地を使用すればよい。しかしこのような方法で得られるパン生地はべたついた物性になり、丸めや成型時に扱いにくい等、生地物性が悪化してしまう問題があった。また、得られたパンは、確かにソフトでしっとりとしているが、ねちゃついた食感になってしまう問題もあった。
しかし、特許文献6や7に記載の方法では、パン生地の伸展性が乏しく、また得られたパンはもっちりした食感を有するがしとり感に乏しいパンとなってしまうという問題があった。
また、特許文献6や7に記載の方法は、改良成分の添加量が多くないと有効ではないため、改良成分を油脂組成物の形態でパン生地に添加することは極めて困難であり、そのため、グルテンの形成を阻害することなく、パン生地を得ることができないという問題もあった。
また、上記特許文献1〜4、7には、冷凍生地に使用する記載がなく、特許文献6には冷凍生地に使用した場合の効果の記載がなく、特許文献5には冷凍生地の改良に有効であることは記載されているが、該文献は特定の乳化剤の冷凍耐性効果の劣化防止に関する発明であり、食感の改良をするものではなかった。
しかし、上記特許文献3、6、7を参照するとわかるように、乳化剤を使用しないと、特にしとり感が不足し、また、老化しやすいパンになってしまう問題があった。
このように、特に乳化剤を使用せずとも、練りこんだパン生地に冷凍耐性を付与することができ、生地物性を悪化させることなく、もっちり感としとり感を併せ持ち、老化しにくいパンを得ることができる製パン練り込み用油脂組成物は得られていなかった。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、DEが2〜9であるワキシーコーン由来のデキストリンを水相中に、水相基準で25〜40質量%、更にマルトオリゴ糖を水相中に、水相基準で8〜15質量%含有することを特徴とする製パン練り込み用乳化油脂組成物であって、上記マルトオリゴ糖における結合数3のオリゴ糖の割合が10〜90質量%であり、
結合数が1〜7である糖類を水相中に、水相基準で6〜25質量%含有し、
結合数1〜7である糖類の含有量が、上記DEが2〜9であるデキストリン及び上記マルトオリゴ糖の合計量100質量部あたり30〜45質量部であり、
結合数が1〜7である糖類100質量部中の三糖類の含量が、30〜45質量部であることを特徴とする製パン練り込み用乳化油脂組成物を提供するものである。
本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物は、後述するように、油中水型乳化物であることが好ましい。このため、以下には、主に、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物が油中水型乳化物である場合について述べる。
先ず、本発明の必須成分であるデキストリンについて述べる。
本発明で使用することのできるデキストリンとしては、澱粉を酵素処理、熱処理、アルカリ処理、酸処理等の方法で低分子化したものであって、DEが2〜9のものであることが必要であるが、4〜8のものであることがより好ましい。尚、上記DEはウィルシュテッター・シューデル法による数値を使用する。
ここで、DEが2より小さいと、冷凍耐性を得ることができないことに加え、しとり感の乏しいパンになってしまう問題があることに加え、水相の粘度が高くなりすぎ、乳化油脂組成物の製造が困難となるおそれがある。一方、DEが9より大きいと、性質がオリゴ糖に近似するため、もっちりした食感のパンが得られない。
尚、上記デキストリンの製パン練り込み用乳化油脂組成物中の含有量は、好ましくは3〜25質量%、更に好ましくは5〜20質量%である。
尚、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物において、上記デキストリンと上記オリゴ糖を併用する場合、その合計した添加量は、水相中に、水相基準で好ましくは27〜70質量%、より好ましくは33〜45質量%である。
上記結合数が1〜7である糖類を上記範囲内とすることで、パン生地の伸展性を改善し、更には得られるパンのしとり感をより向上させることができることに加え、上記デキストリンの水相での溶解性を安定化させることができることから、製パン練り込み用乳化油脂組成物の保存安定性を向上させることもできる。
尚、市販のデキストリンには一般的に上記結合数の糖類が不純物として含まれるが、これについても上記結合数が1〜7である糖類の含有量に含めることとする。
また、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物では、しとり感が特に良好なパンが得られる点で、結合数3の糖類、すなわち三糖類を、上記結合数が1〜7である糖類の合計量100質量部中の15〜90質量部含有することが好ましく、より好ましくは30〜60質量部、更に好ましくは30〜45質量部含有する。
また、本発明の練り込み用乳化油脂組成物では、結合数1〜7である糖類が、上記DEが2〜9であるデキストリン及び上記オリゴ糖の合計量100質量部あたり10〜60質量部であることが好ましく、より好ましくは25〜50質量部、更に好ましくは30〜45質量部である。
乳化剤は、製パン時に少量の添加で、生地物性の改良、生地吸水量の調整、乳化安定性の向上、冷凍耐性付与、パンのボリューム向上、ソフト性付与、老化防止等さまざまな効果をもたらすため、従来、広く使用されていた。
しかし、最近では、天然志向や添加物使用量低下の要請等により、そのような乳化剤を使用せずとも同様の効果を得ることが求められる場面も多々存在する。
ここで、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物は、乳化剤を使用せずとも、良好な保存安定性を有し、また得られるパン生地の物性、得られるパンの品質も良好なものとすることができるため、乳化剤を添加する必要がないものである。
上記その他の原料は、本発明の目的を損なわない限り、任意に使用することができるが、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物中、合計で好ましくは30質量%以下、より好ましくは10質量%以下となる範囲で使用する。
先ず、油脂に、必要に応じその他の成分としての油溶性成分を添加して油相とする。一方、水に、上記デキストリン、並びに必要に応じて上記糖類及びその他の成分としての水溶性成分を添加して水相とする。上記デキストリン及び上記糖類を水に溶解する際は、先ず糖類を溶解してから、デキストリンを溶解する、2段階で溶解することが好ましい。これは、先にデキストリンを添加すると、水相の粘度が上昇しすぎて、糖類を均質に溶解させることができなくなる可能性があるためである。
次に、上記予備乳化物を冷却し、結晶化させて、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物を得る。冷却の際には、好ましくは冷却可塑化する。冷却条件は、好ましくは−0.5℃/分以上、更に好ましくは−5℃/分以上とする。この際、徐冷却より、急速冷却の方が好ましい。冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等が挙げられ、また、開放型のダイアクーラーとコンプレクターとの組み合わせも挙げられる。
また、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物を製造する際の何れかの工程で、窒素、空気等を含気させてもよい。
本発明のパン生地は、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物を使用したパン生地である。本発明のパン生地における製パン練り込み用乳化油脂組成物の使用量は、従来の製パン練り込み用油中水型乳化油脂組成物と同様であり、パンの種類によっても異なるが、パン生地に含まれる穀粉類100質量部に対し、好ましくは2〜30質量部、より好ましくは4〜20質量部である。
冷凍の段階は特に制限されず、生地玉冷凍生地、成形冷凍生地、ホイロ済み冷凍生地等の各種の段階の冷凍生地とすることができるが、成形冷凍生地であることが好ましい。
本発明のパン生地は、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物を生地に練り込むことにより、製造することができる。
本発明のパン生地の製造方法としては、中種法、直捏法、液種法、中麺法、湯種法等、従来製パン法として使用されるあらゆる製パン法を採ることができる。尚、本発明のパン生地を中種法で製造する場合は、本発明の製パン練り込み用乳化油脂組成物を中種生地及び/又は本捏生地に練り込むことにより製造することができるが、本捏生地に練り込むことが好ましい。
また、得られた本発明のパン生地は、上述のように冷凍保存することも可能である。
本発明のパンは、上記の本発明のパン生地を、適宜、分割、成形し、必要に応じホイロ、リタード、レストをとった後、加熱処理することにより得ることができる。
上記成形は、どのような形状に成形してもよく、型詰めを行っても構わない。成形は、手作業で行っても、連続ラインを用いて全自動で行っても構わない。
上記加熱処理としては、焼成、蒸し、フライ等を挙げることができる。これらのうちの2種以上の加熱処理を併用してもよい。
また、得られた本発明のパンを、冷蔵、冷凍保存したり、該保存後に電子レンジ加熱することも可能である。
<製パン練り込み用乳化油脂組成物の製造>
パームスーパーオレイン(ヨウ素価65)のランダムエステル交換油脂95質量部及びパームステアリン5質量部を均一に混合した混合油脂80質量部を完全に溶解した油相を60℃に保温した。
一方、水12質量部に、DE=8、重量平均分子量=30000のワキシーコーン由来のデキストリン(結合数1〜7の糖類含量17質量%、単糖含量0.5質量%、三糖類含量3質量%)6質量部、マルトオリゴ糖(商品名「ピュアトース」:サンエイ糖化株式会社製、結合数1〜7の糖類含量100質量%、単糖含量1.7質量%、三糖類含量46質量%)2質量部を、添加、溶解し、水相を得た。
上記油相に上記水相を添加し、予備乳化液を製造した後、90℃にて1分間、蒸気を用いて殺菌処理し、次いでコンビネーターを用いて急冷可塑化を行い、油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物1を得た。
マルトオリゴ糖を無添加とし、水を12質量部から14質量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物2を得た。
マルトオリゴ糖に代えて上白糖(結合数1〜7の糖類含量99質量%、単糖含量1質量%、三糖類含量0質量%)を使用した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物3を得た。
デキストリンを6質量部から4質量部とし、マルトオリゴ糖を2質量部から4質量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物4を得た。
デキストリンを6質量部から4質量部とし、水を12質量部から14質量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物5を得た。
デキストリンの種類を、DE=4、重量平均分子量8500のワキシーコーン由来のデキストリン(結合数1〜7の糖類含量5質量%、単糖含量0.1質量%、三糖類含量0.8質量%)に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物6を得た。
デキストリンを無添加とし、マルトオリゴ糖を2質量部から8質量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である比較例の製パン練り込み用乳化油脂組成物7を得た。
デキストリンを6質量部から2質量部とし、マルトオリゴ糖を2質量部から6質量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である実施例の製パン練り込み用乳化油脂組成物8を得た。
デキストリンに代えて、ワキシーコーン由来の糊化でんぷん(DE=1)に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である比較例の製パン練り込み用乳化油脂組成物9を得た。
デキストリンの種類を、DE=11、重量平均分子量=17000のタピオカ由来のデキストリン(結合数1〜7の糖類含量30質量%、単糖含量0.5質量%、三糖類含量5.5質量%)に変更した以外は、実施例1と同様の配合・製法で、可塑性を有する油中水型乳化物である比較例の製パン練り込み用乳化油脂組成物10を得た。
パームスーパーオレイン(ヨウ素価65)のランダムエステル交換油脂95質量部及びパームステアリン5質量部を均一に混合した混合油脂87質量部にグリセリンモノステアリン酸エステル1質量部を添加し、完全に溶解した油相を60℃に保温した。ここに水12質量部からなる水相を添加し、予備乳化液を製造した後、90℃にて1分間、蒸気を用いて殺菌処理し、次いでコンビネーターを用いて急冷可塑化を行い、油中水型乳化物である比較例の製パン練り込み用乳化油脂組成物11を得た。
上記<製パン練り込み用乳化油脂組成物の製造>で得られた製パン練り込み用乳化油脂組成物1〜11を用いて、下記に示す配合及び製法によりプルマン型食パンを製造し、分割・丸目時の生地作業性、得られた食パンの体積、20℃にて2日保管後の風味並びに食感(ソフト性、しとり感及びもっちり感)について、下記評価基準に従って4段階で評価した。その結果を表2に示す。
強力粉(商品名「カメリア」:日清製粉製、タンパク質含量11.8%及び灰分0.37%)70質量部、生イースト2質量部、イーストフード0.1質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で2分、中速で2分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は24℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で、4時間中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。この中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、更に、強力粉(商品名「イーグル」:日本製粉製)30質量部、上白糖5質量部、脱脂粉乳2質量部、食塩1.5質量部及び水25質量部を添加し、低速で3分、中速で3分本捏ミキシングした。ここで、製パン練り込み用乳化油脂組成物8質量部を投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で3分、高速で1分ミキシングを行ない、食パン生地を得た。得られた食パン生地の捏ね上げ温度は28℃であった。ここで、フロアタイムを20分とった後、230gに分割・丸目を行なった。次いで、ベンチタイムを20分とった後、モルダー成形し、6本をU字にして3斤型プルマン型に入れ、38℃、相対湿度85%で50分ホイロをとった後、200℃に設定した固定窯に入れ40分焼成してプルマン型食パンを得た。
・生地作業性
◎:べとつきもなく伸展性もよく、極めて良好な作業性であった。
○:良好な作業性であった。
△:ややべとつきが感じられるか、又は、やや伸展性が悪く、若干劣る作業性であった。
×:べとつきがあるか、又は、伸展性が悪く、作業性が劣るものであった。
・外観(体積)
◎:体積が大きく、細い均一なホワイトラインを有し、上面の4隅の角もしっかり出たプルマンブレッドであった。
○:体積が大きく、ホワイトラインを有し、上面の4隅の角もしっかり出たプルマンブレッドであった。
△:体積がやや小さく、明瞭なホワイトラインがなく、上面の4隅の角も丸いプルマンブレッドであった。
×:体積が小さいため、上面が平らにならず、曲面であるプルマンブレッドであった。
・風味
◎:極めて良好
○:良好
△:エグ味がありムレ臭がある
×:エグ味がありムレ臭が激しい
◎:極めて良好
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
・食感(しとり感)
◎:極めて良好
○:良好
△:ややぱさついた感じである
×:乾いた食感である
・食感(もっちり感)
◎:極めて良好
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
上記<製パン練り込み用乳化油脂組成物の製造>で得られた製パン練り込み用乳化油脂組成物1〜11を用いて、下記に示す配合及び製法によりバターロール生地の成形冷凍生地を得た。得られた成形冷凍生地を、−20℃の冷凍庫で保管した。20日後、0℃の冷蔵庫に移庫し、12時間かけて解凍した。次いで、38℃、相対湿度85%で50分ホイロをとった後、200℃に設定した固定窯に入れ40分焼成してバターロールを得た。解凍後の生地だれの状態、得られたバターロールの外観、20℃にて2日保管後の食感(ソフト性、しとり感及びもっちり感)、及び内相について、下記評価基準に従って4段階で評価し、結果を表3に示した。
強力粉(商品名「カメリア」:日清製粉製、タンパク質含量11.8%及び灰分0.37%)90質量部、薄力粉(商品名「ハート」:日本製粉製)10質量部、生イースト3質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖12質量部、食塩1.2質量部、脱脂粉乳3質量部、全卵(正味)15質量部及び水45質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で5分ミキシングした。ここで、製パン練り込み用乳化油脂組成物15質量部を投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で3分、高速で1分ミキシングを行ない、バターロール生地を得た。得られたバターロール生地の捏ね上げ温度は27℃であった。このバターロール生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で、90分間醗酵を行なった。40gに分割し、次いで、ベンチタイムを20分とった後、手成形でバターロール成形し、20分間の−40℃の急速冷凍を行い、バターロール生地の成形冷凍生地とした。
・解凍後の生地だれの状態
◎:べとつきもなく伸展性もよく、極めて良好であった。
○:良好であった。
△:ややべとつきが感じられる。
×:べとつきがあり不良。
・外観(体積・表面)
◎:体積が大きく、ナシ肌もみられず良好な外観であった。
○:体積が大きいが、若干のナシ肌が見られた。
△:体積がやや小さく、明瞭なナシ肌が見られた。
×:体積が小さく、顕著なナシ肌が見られた。
◎:極めて良好
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
・食感(しとり感)
◎:極めて良好
○:良好
△:ややぱさついた感じである
×:乾いた食感である
・食感(もっちり感)
◎:極めて良好
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
◎:膜が薄く均一なすだちであり、極めて良好である。
○:良好である。
△:膜がやや厚く、やや不均一なすだちである。
×:膜が厚く、不均一なすだちであり、不良である。
Claims (6)
- DEが2〜9であるワキシーコーン由来のデキストリンを水相中に、水相基準で25〜40質量%、更にマルトオリゴ糖を水相中に、水相基準で8〜15質量%含有することを特徴とする製パン練り込み用乳化油脂組成物であって、上記マルトオリゴ糖における結合数3のオリゴ糖の割合が10〜90質量%であり、
結合数が1〜7である糖類を水相中に、水相基準で6〜25質量%含有し、
結合数1〜7である糖類の含有量が、上記DEが2〜9であるデキストリン及び上記マルトオリゴ糖の合計量100質量部あたり30〜45質量部であり、
結合数が1〜7である糖類100質量部中の三糖類の含量が、30〜45質量部であることを特徴とする製パン練り込み用乳化油脂組成物。 - 乳化剤を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の製パン練り込み用乳化油脂組成物。
- 水分含量が10〜65質量%である請求項1又は2に記載の製パン練り込み用乳化油脂組成物。
- 冷凍生地用であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製パン練り込み用乳化油脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の製パン練り込み用乳化油脂組成物を使用するパン生地の製造方法。
- 請求項5記載のパン生地の製造方法により得られたパン生地を成形した後、加熱処理するパンの製造方法。
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