JP5884284B2 - 吐出検査方法 - Google Patents
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Description
液滴吐出装置を用いて、様々な液状体を扱い、様々な画像や膜などが形成されている。無色透明な液状体を用いて、人間には見え難いマーカーを描画したり、描画画像の上にコーティング用の透明被膜を形成したりすることも行われている。
所定の量の液状体を所定の位置に精度よく配置するためには、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルからの吐出量や吐出方向が正確であり、当該正確な吐出量や吐出方向が維持されていることが必要である。正確な吐出量や吐出方向が維持されているかを検証するために、吐出ノズルからの吐出状態を検査する吐出検査が行われている。
しかし、無色透明な液状体は、視認することが困難であって、液状体を検出することが困難である。液状体を検出することが困難であることに起因して、正確な吐出検査がし難いという課題があった。
特許文献2には、レーザ光源から発生された検出光を光沢紙の表面にスポット照射する走査機構と、光沢紙表面で反射させた検出光を受光するミラー、集光ミラー及び受光素子群と、受光素子群からの検出信号が入力される主制御部とを備え、主制御部は、光沢紙の表面微細状態に起因する光の散乱度合いの違いに基づき、透明インクの着弾領域と非着弾領域とを認識することで、透明液体等の視認困難な液体についても検出可能なドット抜け検出装置が開示されている。
特許文献2に開示された装置は、光の散乱度合いの違いによって透明インク滴の位置を求めるため、光の散乱度合いを測定できるセンサー及びセンサーを含むシステムを稼働させるための専用のソフトウェアが必要である。
さらに、反射率や光の散乱度合いは、透明インクや記録媒体によって異なるため、透明インクや記録媒体のそれぞれに対応して、反射率や光の散乱度合いを予め測定することが必要であるという課題もあった。
を有し、前記検出用液配置工程及び前記描画用液配置工程は、いずれか一方の工程を実施した後、当該工程において配置された前記描画用液状体又は前記検出用液状体を非流動状態とした後に、もうー方の工程を実施し、前記検出用液配置工程及び前記描画用液配置工程における後に実施する前記検出用液配置工程又は前記描画用液配置工程においては、先に実施した前記検出用液配置工程又は前記描画用液配置工程において配置されている前記描画用液状体又は前記検出用液状体と少なくとも一部が重なる位置に、前記描画用液状体又は前記検出用液状体を着弾させることを特徴とする。
検出工程において、色調の変化などの状態の変化を検出することで、描画用液状体の存在を検出することができる。描画用液状体が配置される予定の位置における描画用液状体の存在を検出することで、当該描画用液状体を吐出する吐出ノズルの状態が吐出可能な状態であるかを検査することができる。
検出用液配置工程と、描画用液配置工程と、検出工程とを再度実施することで、検出用吐出ノズルの不具合に起因して、検出用液配置工程において吐出ノズルが不良と判定されることを抑制することかできる。また、一時的に出現して回復する不具合に起因して吐出ノズルが不良と判定されることを抑制することができる。
検出用液配置工程と、描画用液配置工程と、検出工程とを再度実施することで、検出用吐出ノズルの不具合に起因して吐出ノズルが不良と判定されることを抑制することができる。また、一時的に出現して回復する不具合に起因して吐出ノズルが不良と判定されることを抑制することができる。検出工程において不具合が検出された吐出ノズルを検査対象とすることで、検出用液配置工程と、描画用液配置工程と、検出工程とを再度実施する際も全ての吐出ノズルを検査対象とする場合にくらべて、検査に要する時間を抑制することができる。
検出工程において、色調の変化などの状態の変化を検出することで、描画用液状体の存在を検出することができる。描画用液状体が配置される予定の位置における描画用液状体の存在を検出することで、当該描画用液状体を吐出する吐出ノズルの状態が吐出可能な状態であるかを検査することができる。
検出工程において、色調の変化などの状態の変化を検出することで、描画用液状体の存在を検出することができる。描画用液状体が配置される予定の位置における描画用液状体の存在を検出することで、当該描画用液状体を吐出する吐出ノズルの状態が吐出可能な状態であるかを検査することができる。
検出工程において、色調の変化などの状態の変化を検出することで、描画用液状体の存在を検出することができる。描画用液状体が配置される予定の位置における描画用液状体の存在を検出することで、当該描画用液状体を吐出する吐出ノズルの状態が吐出可能な状態であるかを検査することができる。
液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドと被描画媒体とを相対移動させると共に、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルから機能液の液滴を吐出して、被描画媒体上の所定の位置に着弾させることによって、所定の画像を形成する装置である。液滴吐出装置が、描画装置に相当する。
なお、以下の説明において参照する図面では、図示の便宜上、部材又は部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
最初に、液状体を液滴として吐出する液滴吐出法について説明する。液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換方式、電気熱変換方式、静電吸引方式等が挙げられる。
帯電制御方式は、液伏体に帯電電極で電荷を付与し、偏向電極で液状体の飛翔方向を制御して吐出ノズルから吐出させるものである。また、加圧振動方式は、液状体に30kg/cm2程度の超高圧を印加して吐出ノズル先端側に液状体を吐出させるものであり、制御電圧をかけない場合には液状体が直進して吐出ノズルから吐出され、制御電圧をかけると液状体間に静電的な反発が起こり、液状体が飛散して吐出ノズルから吐出されない。また、電気機械変換方式は、ピエソ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって液状体を貯留した空間に可僥物質を介して圧力を与え、この空間から液状体を押し出して吐出ノズルから吐出させるものである。
本実施形態では、液状体選択の自由度の高さ、及び液滴の制御吐の良さの点から上記ピエソ方式を用いる。
次に、液滴吐出ヘッド20(図2参照)を備える液滴吐出装置1の構成の全般について、図1を参照して説明する。
図1は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図である。
移動枠22を、Y軸走査機構によってY軸方向に移動させることで、液滴吐出ヘッド20をY軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。2個の移動枠22は、それぞれ独立して移動させたり保持したりすることも、2個の移動枠22を一緒に移動させたり保持したりすることも可能である。
ワーク機構部3は、ワーク載置台30と、X軸走査機構とを備えている。ワーク機構部3は、ワーク載置台30を、X軸走査機構によって、X軸方向に移動させることで、ワーク載置台30に載置されたワークWをX軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。
液滴吐出ヘッド20の検査や保守を実施する際には、ヘッドユニット21(液滴吐出ヘッド20)が、Y軸走査機構を用いて保守装置部7に臨む位置に移動させられる。また、実施する検査又は保守に対応する検査装置又は保守装置が、保守装置走査機構75によって、ヘッドユニット21(液滴吐出ヘッド20)に臨む位置に移動させられる。
検査シート載置台71は、ワーク載置台30の載置面と略平行な載置面を有し、当該載置面に、検査シートを吸着支持可能である。検査シート載置台71は、保守装置走査機構75によって、X軸方向に移動可能であって、任意の位置に保持可能に支持されている。
次に、液滴吐出ヘッド20について、図2を参照して説明する。
図2は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す図である。図2(a)は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す外観斜視図であり、図2(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す斜視断面図であり、図2(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルの部分の構造を示す断面図である。図2に示したX軸、Y軸、及びZ軸は、液滴吐出ヘッド20が液滴吐出装置1に装着された状態において、図1に示したX軸、Y軸及びZ軸と一致している。
圧力室プレート51には、液滴吐出ヘッド20に供給される機能液が常に充填される液たまり55が形成されている。液たまり55は、振動板52と、ノズル基板25と、圧力室プレート51の壁とに囲まれた空間である。機能液は、機能液供給部4から液滴吐出ヘッド20に供給され、振動板52の液供給孔53を経由して液たまり55に供給される。また、圧力室プレート51には、複数のヘッド隔壁57によって区切られた圧力室58が形成されている。振動板52と、ノズル基板25と、2個のヘッド隔壁57とによって囲まれた空間が圧力室58である。
図2(b)では図示省略したが、図示した吐出ノズル24を含むノズル列24Aに対して液たまり55に関して略対称位置に、1列に並んで配設された吐出ノズル24がもう1列のノズル列24Aを形成している。当該ノズル列24Aに対応するヘッド隔壁57と圧力室58と供給口56との組が、1列に並んでいる。
圧電素子59は、電極層と圧電材料とを積層した活性部を有している。圧電素子59は、電極層に駆動電圧を印加することで、活性部が長手方向(図2(b)又は(c)における振動板52の厚さ方向)に縮む。電極層に印加されていた駆動電圧が解除されることで、活性部が元の長さに戻る。
次に、ヘッド機構部2が備えるヘッドユニット21の概略構成について、図3を参照して説明する。
図3は、ヘッドユニットの概略構成を示す平面図である。図3に示したX軸及びY軸は、ヘッドユニット21が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸及びY軸と一致している。
紫外線照射装置15は、ワークWや検査シート110に着弾した直後の機能液に対して紫外光を照射する。これにより、機能液は、ワークWや検査シート110上で硬化又は仮硬化される。紫外光の照射量を調整することで、機能液の硬化又は仮硬化の程度、機能液の流動状態が変化する。
機能液は、樹脂材料、光重合開始剤及び溶媒を、成分として含んでいる(有色機能液)。これらの成分に、顔料や染料等の色素や、親液性や撥液性等の表面改質材料などの機能性材料身添加することによって固有の機能を有する機能液を生成することができる。顔料や染料等の色素を含有する機能液は、例えば、ワークに描画する画像を形成するための機能液として採用され得る。
クリアインクの用途としては、例えば、画像を被覆するオーバーコート層としての用途や、画像を形成する前の下地層としての用途などが考えられる。
下地塗料としては、透光塗料だけでなく、透光塗料に種々の顔料を添加した機能液を採用することもできる。例えば、白色を呈する機能液や、金属的な光沢(メタリッ列を示す機能液なども、下地塗料として採用され得る。
光重合開始剤は、ポリマーの架橋吐基に作用して架橋反応を進行させる添加剤である。光重合開始剤としては、例えば、ペンジルジメチルケタールなどが採用され得る。本実施形態では、光重合開始剤として、ラジカル型の光重合開始剤が採用されている。ラジカル型の光重合開始剤としては、例えば、チバ・ジャパン(株)社製のイルガキュア819などが採用され得る。溶媒は、樹脂材料・の粘度を調整するためのものである。
また、機能液の硬化を促進させる光としては、紫外光に限らず、赤外光や可視光であってもよい。
また、複数の機能液を重ねて着弾させる場合には、少なくとも下地側の機能液が硬化(乾燥)するものであればよい。
次に、液滴吐出装置1における液滴吐出ヘッド20からの吐出制御方法について、図4を参照して説明する。
図4は、液滴吐出ヘッドの電気的構成と信号の流れを示す説明図である。
図4に示すように、ヘッドドライバー20dは、FFCケーブルを介して各液滴吐出ヘッド20と電気的に接続されている。また、液滴吐出ヘッド20は、吐出ノズル24(図2参照)ごとに設けられた圧電素子59に対応して、シフトレジスクー(SL)85と、ラッチ回路(LAT)86と、レベルシフター(LS)87と、スイッチ(SW)88とを備えている。
次に、液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24と、それぞれの吐出ノズル24から吐出された液滴の着弾位置と、の関係について、図5を参照して説明する。
図5は、吐出ノズルと、それぞれの吐出ノズルから吐出された液滴の着弾位置と、の関係を示す説明図である。図5(a)は、吐出ノズルの配置位置を示す説明図であり、図5(b)は、液滴をノズル列の延在方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図5(c)は、液滴を主走査方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図5(d)は、液滴を面状に着弾させた状態を示す説明図である。図5に示したX軸及びY軸は、ヘッドユニット21が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸及びY軸と一致している。X軸方向が主走査方向であって、図5に示した矢印aの方向に吐出ノズル24(液滴吐出ヘッド20)を相対移動させながら、任意の位置において液状体の液滴を吐出することによって、X軸方向の任意の位置に液滴を着弾させることができる。
図5(d)に示した仮想線L1、L2、L3間の距離が最小着弾距離dの場合のそれぞれの着弾点91が、液滴吐出装置1によって機能液の液滴を配置可能な位置である。
なお、図5(d)に示した例では、着弾円91Aの間に隙間が存在するが、ノズルピッチPや最小着弾距離dに対して、吐出する液滴の1滴あたりの吐出重量を適切に定めることによって、隙間なく機能液を配置することが可能である。
次に、吐出検査ユニット70を用いて実施する吐出ノズル24の吐出検査について、図6及び図7を参照して説明する。
上述したように、液滴吐出装置1は、2個のヘッドユニット21を備えており、2個のユニットノズル列240Aを備えている。ここでは、1個のヘッドユニット21には、無色透明な透明機能液190が供給され、もう1個のヘッドユニット21には、有色の有色機能液290が供給される場合を例に説明する。透明機能液190が供給されるヘッドユニット21を透明液ユニットと表記し、有色機能液290が供給されるヘッドユニット21を有色液ユニットと表記する。
透明機能液190(透明着弾円192)は、紫外線の照射により、硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態にされる。
ステップS25の有色機能液290の検査吐出は、ステップS23の透明液ユニットの吐出ノズル24の検査吐出で検査シート110に配置された透明機能液190が硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態となった後に実施する。
有色着弾円292の大きさは、透明着弾円192と同様に、有色液滴291の体積、有色機能液290の粘性、検査シート110の有色機能液290に対する撥液特性などによって定まる。有色着弾円292の大きさ及び透明着弾円192の大きさは、半ノズルピッチ離れて着弾したときに、一部が重なり合う大きさとなるように、体積などを設定する。
しかし、有色機能液290の有色液滴291は、透明機能液190が硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態となった後に、透明機能液190の透明液滴191に重なる位置に着弾させられている。有色液滴291と透明液滴191とが重なり合っているが、有色機能液290と透明機能液190とが互いに混じりあわないものの、撮像カメラ72から見ると、有色着弾円292と透明着弾円192とが重なり合って(透して)いる部分の色調が変化しており、撮影され易くなっている。
有色液滴291が独立して着弾した状態では、平面視略円形の有色着弾円292が形成される。ステップS25で着弾させられた有色液滴291の有色機能液290は、ステップS23で着弾させられている透明液滴191の透明機能液190と、一部が重なっている。このため、有色着弾円292は、透明着弾円192と重なり合って(透して)いる部分の色調が変化して、円の一部が欠けた形状となる。
有色機能液290が、検出用液状体に相当する。透明機能液190が、描画用液状体に相当する。有色液ユニットの吐出ノズル24が、検出用吐出ノズルに相当する。有色液ユニットが、検出用液配置手段に相当する。透明液ユニットの吐出ノズル24が、描画用液状体の液滴を吐出する吐出ノズルに相当する。検査シート110が、検査描画媒体に相当する。吐出検査ユニット70が、検出手段に相当する。
次に、吐出検査ユニット70を用いて実施する吐出ノズル24の吐出検査の他の例について、図8を参照して説明する。
図8は、吐出検査の工程を示す図である。図8(a)は、吐出検査の工程を示すフローチャートであり、図8(b)は、透明機能液が着弾した透明着弾円、及び有色機能液が着弾した有色着弾円の状態を示す説明図である。
図8のステップS31では、検査シート110を、吐出検査ユニット70の検査シート載置台71にセットする。
有色機能液290(有色着弾円294)は、紫外線の照射により、硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態にされる。
保守装置走査機構75によって、検査シート110が保持された検査シート載置台71をX軸方向に走査させると共に、透明液ユニットの吐出ノズル24から透明機能液190の透明液滴193を吐出させて、図8(b−3)に示したように、検査シート110の所定の位置に着弾させる。図8(b−3)に示したように、所定の位置は、有色液滴293の着弾位置と同じ位置である。したがって、透明液滴193は、有色着弾円294を形成する有色機能液290の上に着弾する。
ステップS35の透明機能液190の検査吐出は、ステップS33の有色液ユニットの吐出ノズル24の検査吐出で検査シート110に配置された有色機能液290が硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態となった後に実施する。
透明着弾円194の大きさは、透明液滴193の体積、透明機能液190の粘性、有色機能液290の透明機能液190に対する撥液特性などによって定まる。図8(b−3)に示した例では、透明着弾円194が有色着弾円294より小さくなるように設定されている。
無色透明な透明機能液190からなる透明着弾円194は、主に可視光を情報として取り込む撮像装置では撮影し難い。
しかし、透明機能液190の透明液滴193は、有色機能液290が硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態となった後に、有色機能液290の有色液滴293に重なる位置に着弾させられている。有色液滴293と透明液滴193とが重なり合っているが、有色機能液290と透明機能液190とが互いに混じりあわないものの、撮像カメラ72から見ると、有色着弾円292と透明着弾円192とが重なり合って(透して)いる部分の色調が変化しており、撮影され易くなっている。
有色機能液290と透明機能液190とが混じりあわずに互いに重なりあった状態では、重なりあった部分の色調は、有色機能液290の色調が、無色透明な透明機能液190によって(透して)淡色化されて、有色機能液290の色調とは異なっている。
また、有色液滴293の有色機能液290と透明液滴193の透明機能液190とが混じりあわずに互いに重なりあうことができる位置に、透明液滴193が着弾していると判定できる。すなわち、少なくとも、所定の着弾位置の条件を満たす着禅位置精度が維持されていると判定できる。
有色機能液290が、検出用液状体に相当する。透明機能液190が、描画用液状体に相当する。有色液ユニットの吐出ノズル24が、検出用吐出ノズルに相当する。透明液ユニットの吐出ノズル24が、描画用液状体の液滴を吐出する吐出ノズルに相当する。
次に、液滴吐出装置1が備える吐出検査ユニット70とは異なる吐出検査ユニット170を備える液滴吐出装置101の構成について、図9を参照して説明する。図9は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図である。
保守装置部107は、液滴吐出装置1の保守装置部7と同様に液滴吐出ヘッド20の検査又は保守を実施する各装置を備えている。液滴吐出装置101は、また、これら各機構部などを総括的に制御する、吐出装置制御部106を備えている。ヘッド機構部102が備えているヘッドユニット21は、例えば透明機能液190を吐出する透明液ユニットである。
検査シート載置台71及び撮像カメラ72は、液滴吐出装置1における検査シート載置台71又は撮像カメラ72と同様に配設されており、同様の機能を有している。
検査ヘッドユニット174は、図示省略した支持枠によって支持されている。支持枠は、Y軸方向における保守装置走査機構75の両側で定盤109に立設された支柱に差し渡された梁に懸吊されている。懸吊された検査ヘッドユニット174の液滴吐出ヘッド20は、吐出ノズル24が保守装置走査機構75側に臨んでいる。
吐出検査ユニット170が、検出手段に相当する。検査ヘッドユニット174が、検出用液配置手段に相当する。検査ヘッドユニット174が備える吐出ノズル24が、検出用吐出ノズルに相当する。
次に、吐出検査ユニット170を用いて実施する、液滴吐出装置101における吐出ノズル24の吐出検査の例について、図10を参照して説明する。
図10は、吐出検査の1程を示す図である。図10(a)は、吐出検査の工程を示すフローチャートであり、図10(b)は、透明機能液が着弾した透明着弾円、及び検査用機能液が着弾した検査用液着弾円の状態を示す説明図である。
ステップS43を実施して、図10(b−1)に示したように、検査シート110の所定の位愛に、透明機能液190の透明液滴191が着弾させられている。検査シート110の所定の位置は、正確には、検査シート載置台71に保持された検査シート110における、検査シート載置台71の所定の位置を覆っている部分である。
保守装置走査機構75によって、検査シート110が保持された検査シート載置台71をX軸方向に走査させる。それと共に、検査ヘッドユニット174が備える液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24から検査用機能液390の検査用液滴391を吐出させて、図10(b−2)に示したように、検査シート110の所定の位置に着弾させる。保守装置走査機構75による検査シート110の走査に同期させて検査ヘッドユニット174の吐出ノズル24から吐出させることで、検査シート110の任意の位置に検査用液滴391を着弾ざせることが可能である。
所定の位置は、透明液滴191の着弾位置と同じ位置である。したがって、透明液滴191が着弾していた場合は、検査用液滴391は、透明着弾円192を形成する透明機能液190の上に着弾する。
検査用機能液390としては、透明機能液190の表層の成分と反応して、例えば色調が変化する液状体を用いる。検査用液滴391が透明着弾円192を形成する透明機能液190の上に着弾することで、図10(b−3)に示したように、検査用機能液390と透明機能液190とが重なりあう。そして、検査用機能液390が透明機能液190の表層の成分と反応したことによって、重なりあった部分(接触した部分)が発色した色調を有する。
無色透明な透明機能液190からなる透明着弾円192は、主に可視光を情報として取り込む撮像装置では撮影し難い。しかし、透明機能液190が検査用機能液390と透明機能液190とが重なりあった部分(接触した部分)は、検査用機能液390が透明機能液190の表層の成分と反応したことによって発色した色調を有する。このため、検査用機能液390と透明機能液190とが重なりあった部分(接触した部分)の画像は、撮像カメラ72によって容易に取得することができる。
透明液滴191が着弾しておらず、透明機能液190が存在していない場合には、撮像カメラ72によって撮影される画像は、図10(b−2)に示した検査用液滴391が着弾した画像である。色調は、検査用機能液390の色調である。
透明液滴191が所定の位置に着弾しており、透明機能液190が存在する場合には、撮像カメラ72によって撮影される画像は、図10(b−3)に示した、検査用機能液390と透明機能液190とが重なりあった部分(接触した部分)の画像である。色調は、検査用機能液390が透明機能液190の表層の成分と反応したことによって発色した、検査用機能液390と透明機能液190とが重なりあった部分(接触した部分)の色調である。
検査用機能液390が、検出用液状体に相当する。透明機能液190が、描画用液状体に相当する。検査ヘッドユニット174が備える液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24が、検出用吐出ノズルに相当する。ヘッド機構部102が備えているヘッドユニット21の吐出ノズル24が、描画用液状体の液滴を吐出する吐出ノズルに相当する。
(1)ステップS25の有色機能液290の検査吐出は、検査シート110に配置された透明機能液190が硬化(乾燥)又は仮硬化(仮乾燥)等の非流動状態となった後に実施する。有色液滴291は、有色着弾円292を形成する有色機能液290の少なくとも一部が透明着弾円192を形成する透明機能液190と重なると共に、有色機能液290の少なくとも一部が透明機能液190と重ならない位置に着弾させられる。
これにより、有色機能液290と透明機能液190とが互いに混じりあわないものの、撮像カメラ72から見ると、有色着弾円292と透明着弾円192とが重なり合って(透して)いる部分の色調が変化するので、撮影され易くなる。
これにより、有色着弾円292は、透明着弾円192と重なり合って(透して)いる部分の色調が変化して、円の一部が欠けた形状となる。当該形状を検出することで、透明液滴191が存在していると判定することができる。すなわち、該当する位置に向けて透明機能液190を吐出する吐出ノズル24は、少なくとも吐出を実施可能であると判定することができる。
これにより、有色機能液290と透明機能液190とが互いに混じりあわないものの、撮像カメラ72から見ると、有色着弾円292と透明着弾円192とが重なり合って(透して)いる部分の色調が変化するので、撮影され易くなる。
これにより、有色機能液290と透明機能液190とが互いに混じりあわないものの、撮像カメラ72から見ると、有色着弾円292と透明着弾円192とが重なり合って(透して)いる部分の色調が変化ので、撮影され易くなる。当該色調を検出することで、透明液滴193が存在していると判定することができる。すなわち、該当する位置に向けて透明機能液190を吐出する吐出ノズル24は、少なくとも吐出を実施可能であると判定することができる。
これにより、検査用機能液390と透明機能液190とが互いに重なりあった部分(接触した部分)が発色して色調が変化する。当該色調を検出することで、透明液滴191が存在していると判定することができる。すなわち、該当する位置に向けて透明機能液190を吐出する吐出ノズル24は、少なくとも吐出を実施可能であると判定することができる。
描画に際して被描画媒体を保持する装置を用いることで、実際の稼働状態に近い状態で吐出検査が実施できる。このため、着弾位置精度の検査は、検査用の検査描画媒体を保持する専用の装置を用いる場合より正確になる可能性が高い。
有色液ユニットの吐出ノズル24の吐出検査の場合、透明機能液190が、検出用液状体に相当する。有色機能液290が、描画用液状体に相当する。透明液ユニットの吐出ノズル24が、検出用吐出ノズルに相当する。有色液ユニットの吐出ノズル24が、描画用液状体の液滴を吐出する吐出ノズルに相当する。
Claims (6)
- 紫外光の照射を受けることによって硬化する機能液を液滴として吐出する吐出ノズルを備える描画装置における吐出検査方法であって、
検査描画媒体に向けて、検出対象吐出ノズルから前記機能液として第1機能液の液滴を吐出し、前記検査描画媒体上に着弾させることで、前記検査描画媒体上に前記第1機能液を配置する第1機能液配置工程と、
前記吐出ノズルから前記検査描画媒体に向けて前記機能液として前記第1機能液とは異なる色である第2機能液の液滴を吐出し、前記検査描画媒体上に着弾させることで、前記検査描画媒体上に前記第2機能液を配置する第2機能液配置工程と、
前記検査描画媒体に配置された前記第1機能液及び前記第2機能液の状態を検出する検出工程と、を有し、
前記第1機能液配置工程及び前記第2機能液配置工程は、いずれか一方の工程を先工程として実施した後、当該先工程において配置された前記第1機能液又は前記第2機能液に紫外線を照射することで非流動状態とした後に、もうー方の工程を後工程として実施し、
前記先工程においては、前記第1機能液又は前記第2機能液からなる第1液滴と第2液滴とを所定の間隔をあけて配置し、
前記後工程においては、前記第1液滴と前記第2液滴との間に、前記第1液滴及び前記第2液滴と一部が重なる位置に、前記第1機能液又は前記第2機能液らなる第3液滴を配置し、
前記検出工程では、前記第1液滴及び前記第2液滴又は前記第3液滴の色調の変化の有無を検出することを特徴とする吐出検査方法。 - 前記第1機能液は、前記第2機能液と反応することで色調が変化する成分を含む液状体、又は前記第2機能液が前記第1機能液と反応することで前記第2機能液の色調が変化する成分を含む液状体であることを特徴とする、請求項1に記載の吐出検査方法。
- 前記第1機能液が無色透明な液状体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の吐出検査方法。
- 前記第1機能液配置工程と、前記第2機能液配置工程と、前記検出工程と、を再度実施することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吐出検査方法。
- 前記検出工程において不具合が検出された前記検出対象吐出ノズルを検査対象として、前記第1機能液配置工程と、前記第2機能液配置工程と、前記検出工程と、を再度実施することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吐出検査方法。
- 互いに少なくとも一部が重なり合う前記第1機能液と前記第2機能液とを吐出する前記検出対象吐出ノズルと前記吐出ノズルとの組方合わせが、最初に実施する前記第1機能液配置工程、前記第2機能液配置工程、及び前記検出工程と、再度実施する前記第1機能液配置工程、前記第2機能液配置工程、及び前記検出工程とで、異なることを特徴とする、請求項5に記載の吐出検査方法。
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