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JP5882171B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP5882171B2 JP2012215938A JP2012215938A JP5882171B2 JP 5882171 B2 JP5882171 B2 JP 5882171B2 JP 2012215938 A JP2012215938 A JP 2012215938A JP 2012215938 A JP2012215938 A JP 2012215938A JP 5882171 B2 JP5882171 B2 JP 5882171B2
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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、両面同時原稿読取が可能な原稿搬送機構を備える画像形成装置に関する。
近年、オフィス等において、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ、複写機等の機能を備える複合機(MFP:Multi Function Peripheral)が使用されている。複合機は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークを通じてパーソナルコンピュータ等の情報処理端末と接続された状況で使用されることが多い。そして、情報処理端末から入力された画像データを用紙上に印刷する画像形成装置として機能したり、情報処理端末において使用される画像データを取得する画像読取装置として機能したり、指定された宛先に画像データを送信するファクシミリ装置として機能したり、文書画像データを検索可能に蓄積する文書管理装置として機能したりする。
このような複合機では、複数の原稿の画像を高速に読み取るために、原稿トレイに積載された原稿を1枚ずつ自動的に画像読取位置に搬送する原稿搬送装置が用いられている。この原稿搬送装置により、画像読取装置は、各原稿を連続的に読み取ることができる。また、近年、複数の原稿の画像をより高速に読み取るために、原稿の表面を読み取るセンサと原稿の裏面を読み取るセンサを備え、原稿の両面を同時に読み取る原稿搬送装置も普及している(例えば、特許文献1等参照。)。
なお、このような両面同時原稿読取が可能な複合機であっても、両面を同時に印刷することはなく、まずは一方面を印刷し、その後、装置内で当該用紙の表裏を反転し、他方面を印刷する構成になっている。
特開2005−012442号公報
複合機において、画像読取部で読み取った画像を印刷する場合、読み取った画像データを使用後(画像形成部に入力後)に直ちに消去すると、紙詰まりのようなジャムが発生した場合に、当該画像を再度読み取ることが必要になる。そのため、複合機では、読み取った画像をメモリ等の記憶手段に蓄積し、ジャム発生時には、この蓄積したデータを使用することにより、原稿の再読み込みを不要にしていることが多い。
しかしながら、上述のように、両面同時原稿読取が可能な原稿搬送機構を備える複合機において原稿の両面を同時に読み取る場合、このときの原稿搬送速度が片面原稿読取における原稿搬送速度と同一であるとすると、両面同時原稿読取時のメモリ帯域(単位時間当たりにメモリに書き込むべきデータ量)は、片面原稿読取時のメモリ帯域の2倍になる。
メモリ帯域は、メモリバス幅とデータレートとの積で定義されるため、原稿読取に多くのメモリ帯域が使用されると、例えば、FAX受信や情報処理端末からの印刷指示等に応じて発生するRIP(Raster Image Processing)等の他の処理で使用できるメモリ帯域が少なくなってしまう。その結果、複合機に入力されている、メモリ帯域を使用する他のタスクの実行速度が低下してしまう。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、両面同時原稿読取時に、ユーザの使用利便性を損なうことなく他のタスクの実行速度低下を抑制することができる、画像形成装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、以下の技術的手段を採用している。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、原稿搬送機構、第1の画像読取部、第2の画像読取部、判定部、搬送速度制御部および画像形成部を備える。原稿搬送機構は原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ搬送する。第1の画像読取部は原稿搬送機構により搬送された原稿の一方面の画像を読み取り、画像データを生成する。第2の画像読取部は原稿搬送機構により搬送された原稿の他方面の画像を読み取り、画像データを生成する。判定部は第1の画像読取部および第2の画像読取部により同一の原稿の画像を同時に読み取る際に、入力された印刷指示における原稿画像の画像形成出力部数が1部であるか否かを判定する。搬送速度制御部は、前記画像形成出力部数が1部である場合、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を標準の原稿搬送速度よりも遅い速度に低下させ、前記画像形成出力部数が複数部である場合、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にする。画像形成部は前記標準の原稿搬送速度でも前記遅い速度でも、印刷開始から印刷完了までの全印刷に要する時間を変えること無く、同一の原稿について前記第1の画像読取部および前記第2の画像読取部が生成した画像データを、両面印刷のために用紙を反転する反転部により、同一用紙の表面および裏面のそれぞれに印刷する。
この画像形成装置では、原稿搬送速度を低下させても大きな問題が生じない搬送速度抑制条件を満足する場合、両面同時原稿読取時の原稿搬送速度を低下させる。これにより、第1の画像読取部および第2の画像読み取り部が使用するメモリ帯域を抑制でき、他のタスクの実行速度低下を抑制することができる。ここで、他のタスクとは、メモリ帯域を使用する任意のタスクを意味する。その結果、例えば、他のタスクが画像形成処理であれば、両面同時原稿読取に係る画像形成が完了した後、当該タスクを速やかに開始することができる。
例えば、原稿画像の画像形成出力部数が1部の場合、ユーザは画像形成装置の前から離れることなく画像形成完了まで待機することが多いと考えられる。この場合、両面同時原稿読取の原稿搬送速度が通常速度であっても、原稿画像読取のみが画像形成に先行して完了するだけであり、ユーザは画像形成完了まで画像形成装置前で待機する。したがって、原稿読取開始から画像形成完了までに要する時間が著しく増大しない範囲で両面同時原稿読取の原稿搬送速度を低下させてもユーザの使用利便性を大きく損なうことはない。
なお、前記搬送速度制御部は、前記原稿搬送速度を低下させることで、前記第1の画像読取部および前記第2の画像読取部が生成した画像データで使用されるメモリ帯域を低下させる構成を採用することができる。また、前記判定部は、前記印刷指示における画像読取印刷処理と並行して実施される他のタスクが存在するか否かを確認し、前記搬送速度制御部は、前記他のタスクが存在しない場合、前記画像形成出力部数が1部であっても、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にする構成を採用することもできる。又、前記判定部は、予め設けられたモード切替ボタンの選択により、前記画像形成出力部数が1部であるか否かの判定を強制的に停止し、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にさせる。
本発明によれば、ユーザの使用利便性を損なうことなく、画像形成装置全体の生産性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における複合機の全体構成を示す概略構成図 本発明の一実施形態における複合機のハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態における複合機を示す機能ブロック図 本発明の一実施形態における複合機が実施する搬送速度低下手順の一例を示すフロー図 本発明の一実施形態における複合機が実施する搬送速度低下動作の効果を説明する概念図 本発明の一実施形態における複合機が実施する搬送速度低下動作の効果を説明する概念図 本発明の一実施形態における複合機が実施する搬送速度低下動作の効果を説明する概念図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。以下では、デジタル複合機として本発明を具体化する。
図1は本実施形態におけるデジタル複合機の全体構成の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、複合機100は、画像読取部120および画像形成部140を含む本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102とを備える。本体101の上面には原稿台103が設けられており、原稿台103はプラテンカバー102によって開閉されるようになっている。また、プラテンカバー102は、原稿搬送装置110(原稿搬送機構)と原稿トレイ111と排紙トレイ112を備えている。なお、複合機100の前面には、ユーザが複合機100に複写開始やその他の指示を与えたり、複合機100の状態や設定を確認したりすることができる操作パネル181が設けられている。
原稿台103の下方には、画像読取部120が設けられている。画像読取部120は、走査光学系121(第1の画像読取部)により原稿の画像を読み取りその画像のデジタルデータ(画像データ)を生成する。原稿は、原稿台103や原稿搬送装置110に載置することができる。走査光学系121は、第1キャリッジ122や第2キャリッジ123、集光レンズ124を備える。第1キャリッジ122には線状の光源131およびミラー132が設けられ、第2キャリッジ123にはミラー133および134が設けられている。光源131は原稿を照明する。ミラー132、133、134は、原稿からの反射光を集光レンズ124に導き、集光レンズ124はその光像をラインイメージセンサ125の受光面に結像する。この走査光学系121において、第1キャリッジ122および第2キャリッジ123は、副走査方向135に往復動可能に設けられている。第1キャリッジ122および第2キャリッジ123を副走査方向135に移動することによって、原稿台103に載置された原稿の画像をイメージセンサ125で読み取ることができる。イメージセンサ125は、受光面に入射した光像から、原稿の画像データを生成する。
また、原稿は、原稿トレイ111に載置することもできる。原稿搬送装置110は、ピックアップローラ113により原稿トレイ111にセットされた原稿を1枚ずつ搬送路116へ送り出す。その搬送路116上には第1の画像読取位置P1がある。搬送ローラ114は第1の画像読取位置P1へ原稿を搬送する。第1の画像読取位置P1で原稿の片面の画像が読み取られる。第1の画像読取位置P1で画像を読み取る場合、画像読取部120は、第1キャリッジ122および第2キャリッジ123を画像読取位置Pに合わせて一時的に固定する。原稿が画像読取位置Pを通過するとき、光源131は原稿を照明する。光源131からの光は、原稿台103を透過して原稿読取位置Pを通過する原稿において反射し、ミラー132、133、134、集光レンズ124によってイメージセンサ125に導かれる。また、原稿搬送装置110には、第1の画像読取位置P1の下流に密着光学系を採用した第2の画像読取位置P2がある。原稿の両面の画像を読み取る場合、この第2の画像読取位置P2において、密着イメージセンサを備える密着光学系117(第2の画像読取部)により残りの面の画像を読み取る。第2の画像読取位置P2を通過した原稿は、排紙ローラ115により排紙トレイ138へ排紙される。
イメージセンサ125および密着イメージセンサ117は、受光面に入射した光像から、例えば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色に対応する原稿の画像データを生成する。生成された画像データは、画像形成部140において用紙に印刷することができる。また、ネットワークインターフェイス161によりネットワーク162を通じて他の機器(図示せず)へ送信することもできる。さらには、FAXインターフェイス163により公衆通信回線164を通じてファクシミリ送信することもできる。
画像形成部140は、画像読取部120で得た画像データ、ネットワーク162に接続された他の機器から受信した画像データ、あるいは公衆通信回線164を通じて受信した画像データを用紙に印刷する。
画像形成部140は、感光体ドラム141を備える。感光体ドラム141は一定速度で一方向に回転する。感光体ドラム141の周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器142、露光器143、現像器144、中間転写ベルト145が配置されている。帯電器142は、感光体ドラム141表面を一様に帯電させる。露光器143は、一様に帯電した感光体ドラム141の表面に、画像データに応じて光を照射し、感光体ドラム141上に静電潜像を形成する。現像器144は、その静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム141上にトナー像を形成する。中間転写ベルト145は、感光体ドラム141上のトナー像を用紙に転写する。画像データがカラー画像である場合、中間転写ベルト145は、各色のトナー像を同一の用紙に転写する。なお、RGB形式のカラー画像は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)形式の画像データに変換され、各色の画像データが露光器143に入力される。
画像形成部140は、手差しトレイ151、給紙カセット152、153、154等から、中間転写ベルト145と転写ローラ146との間の転写部に用紙を給送する。手差しトレイ151や各給紙カセット152、153、154には、様々なサイズの用紙を載置または収容することができる。画像形成部140は、ユーザの指定した用紙や、自動検知した原稿のサイズに応じた用紙を選択し、選択した用紙を給送ローラ155により手差しトレイ151やカセット152、153、154から給紙する。給紙された用紙は搬送ローラ156やレジストローラ157で転写部に搬送される。トナー像が転写された用紙は、搬送ベルト147により定着器148に搬送される。定着器148は、ヒータを内蔵した定着ローラ158および加圧ローラ159を有しており、熱と押圧力によってトナー像を用紙に定着する。画像形成部140は、定着器148を通過した用紙を排紙トレイ149へ排紙する。
また、画像形成部140は、両面印刷のために用紙を反転する反転部171を備える。反転部171は、分岐部172、反転用紙搬送路173、中間トレイ174、スイッチバック機構175、用紙反転機構176を備える。分岐部172は、定着部148の用紙排出側に配置され、用紙を反転部171の反転用用紙搬送路173に案内する。中間トレイ174は、反転用用紙搬送路173の途中に配置され、分岐部172により案内された1枚の用紙を一時的に蓄積する。スイッチバック機構175は、中間トレイ174に蓄積された用紙の搬送方向を反転させ、用紙を反転用用紙搬送路173に導入する。用紙反転機構176は、スイッチバック機構175により反転用用紙搬送路173に再度導入された用紙の面を反転させ、この用紙をレジストローラ157へ給紙する。この反転部171により、用紙の表面および裏面のそれぞれに印刷を行う両面印刷が可能になる。なお、反転部171には、両面印刷に係る周知の構成を用いることができる。
図2は、複合機における制御系のハードウェア構成図である。本実施形態の複合機100は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204および原稿搬送装置110、画像読取部120、画像形成部140における各駆動部に対応するドライバ205が内部バス206を介して接続されている。ROM203やHDD204等はプログラムを格納しており、CPU201はその制御プログラムの指令にしたがって複合機100を制御する。例えば、CPU201はRAM202を作業領域として利用し、ドライバ205とデータや命令を授受することにより上記各駆動部の動作を制御する。また、HDD204は、画像読取部120により得られた画像データ、他の機器からネットワークインターフェイス161を通じて受信した画像データ、FAXインターフェイス163を通じて受信した画像データの蓄積にも用いられる。
内部バス206には、操作パネル181や各種のセンサ207も接続されている。操作パネル181は、ユーザの操作を受け付け、その操作に基づく信号をCPU201に供給する。また、操作パネル181は、CPU201からの制御信号にしたがって自身が備えるディスプレイに操作画面を表示する。センサ207は、プラテンカバー102の開閉検知センサや原稿台103上の原稿検知センサ、定着器148の温度センサ、搬送される用紙または原稿の検知センサなど各種のセンサを含む。CPU201は、例えばROM203に格納されたプログラムを実行することで、以下の各手段(機能ブロック)を実現するとともに、これらセンサからの信号に応じて各手段の動作を制御する。
図3は、本実施形態の複合機の機能ブロック図である。図3に示すように、本実施形態の複合機100は、判定部301および搬送速度制御部302を備える。
判定部301は、走査光学系121および密着光学系117により同一の原稿の表面画像と裏面画像を同時に読み取る際に、予め指定された搬送速度抑制条件を満足するか否かを判定する。特に限定されないが、本実施形態では、搬送速度抑制条件として、「原稿画像の画像形成出力部数が1部」が判定部301に予め登録されている。つまり、本実施形態の複合機100では、両面同時原稿読取を実行して取得した画像データを1部印刷する場合、搬送速度抑制条件が満足されることになる。
搬送速度制御部302は、判定部301が搬送速度抑制条件を満足すると判定した場合、原稿搬送装置110の原稿搬送速度を低下させる。特に限定されないが、本実施形態では、搬送速度制御部302は、原稿搬送速度を通常速度の1/2にする。
また、複合機100は、動作制御部311および画像データ保持部312を備える。動作制御部311は、複合機100における各種処理(画像読取処理、ファクシミリ送受信処理、画像形成処理等)の実行を制御する。すなわち、動作制御部311は、操作パネル181を通じたユーザの指示、ネットワークインターフェイス161を通じて入力された各種指示、FAXインターフェイス163を通じて入力されたファクシミリ受信指示等に基づいて画像読取部120における画像データの生成、画像形成部140における画像データの印刷等を実行する。
画像データ保持部312は、画像読取部120により読み取られた画像データを一時的に保持する。特に限定されないが、本実施形態では、RAM202が画像データ保持部312として機能する。
図4は、複合機100が実施する搬送速度低下手順の一例を示すフロー図である。当該手順は、例えば、原稿搬送装置110を使用した印刷指示が操作パネル181を通じて入力されたことをトリガとして開始する。なお、原稿搬送装置110を使用した印刷であるか否かは、原稿トレイ111に設けられた原稿セットセンサの状態により容易に判別できる。すなわち、原稿セットセンサが原稿を検知している状態でなされた印刷指示が原稿搬送装置110を使用した印刷指示である。
当該手順が開始すると、複合機100(例えば、動作制御部311)は、操作パネル181を通じてユーザにより入力された画像読取条件が、片面読み取りであるか両面読み取り(両面同時原稿読取)であるかを確認する(ステップS401)。片面読み取りである場合、原稿搬送装置110の原稿搬送速度(線速)は特に変更されることがなく、複合機100に予め登録された標準の原稿搬送速度で原稿画像の読み取りが行われる(ステップS401No、S405)。
一方、両面読み取りである場合、動作制御部311はその旨を判定部301に通知する。当該通知を受けた判定部301は、入力された印刷指示が、原稿搬送速度抑制条件を満足するか否かを判定する(ステップS401Yes、S402)。
上述のように、本実施形態では、原稿搬送速度抑制条件として「原稿画像の画像形成出力部数が1部」が登録されているため、判定部301は動作制御部311から印刷部数を取得する。例えば、印刷部数が10部であった場合、判定部301は原稿搬送速度抑制条件を満足しないと判定する(ステップS402No)。この場合、判定部301は原稿搬送装置110の原稿搬送速度を変更しないため、複合機100に予め登録された標準の原稿搬送速度で原稿画像の読み取りが行われる(ステップS402No、S405)。また、印刷部数が1部であった場合、判定部301は原稿搬送速度抑制条件を満足すると判定し、搬送速度制御部402に搬送速度の低下を指示する(ステップS402Yes、S403)。当該指示を受けた搬送速度制御部402は、予め指定された、上記標準の原稿搬送速度よりも遅い速度(ここでは、標準の原稿搬送速度の1/2)に低下させる。また、このとき、判定部310は、動作制御部311にも原稿搬送速度を低下させた旨を通知する。当該通知を受けた動作制御部311は、画像読取部120に取得される画像データが、当該原稿搬送速度に応じた画像データであることを認識する。
なお、いずれの場合であっても、画像読取部120に取得され画像データ保持部312に保持された画像形成部140において印刷される(ステップS404)。
続いて、上述の手順により得られる効果について説明する。図5〜図7は、上述の搬送速度低下動作の効果を説明する概念図である。特に限定されないが、ここでは、3ページの両面原稿を両面同時原稿読取し、取得した画像データを用紙の表と裏とに交互に印刷する事例を示している。図5(a)は、印刷部数が1部であり、通常の原稿搬送速度で両面同時原稿読取を実施した状態を示している。また、図5(b)は、印刷部数が1部であり、原稿搬送速度を低下させて両面同時原稿読取を実施した状態を示している。なお、図1に示すように、複合機100では、第1の画像読取位置P1と第2の画像読取位置P2とが異なる位置になっている。そのため、厳密には、第1の画像読取位置P1における画像読み取りが第2の画像読取位置P2における画像読み取りよりも若干早く開始され、かつ若干早く完了することになるが、ここでは、便宜上、同時に開始され、同時に終了するとみなしている。
図5(a)に示すように、通常の原稿搬送速度で両面同時原稿読取を実施した場合、画像形成部140における印刷は原稿画像読み取り後も継続される。この例のように印刷部数が1部の場合、操作パネル181を通じて印刷指示を入力したユーザは、複合機100の前を離れることなく印刷完了まで待機するため、画像読取完了から印刷完了までの間は、複合機100の前で待ち続けることになる。
一方、図5(b)に示すように、低下させた原稿搬送速度で両面同時原稿読取を実施した場合、1ページ目の表面の印刷完了は、当然、1ページ目の表面の画像読取完了後になる。そのため、図5(a)の場合に比べて印刷開始が遅れてしまう。1ページ目表面から3ページ目裏面までの全印刷に要する時間は変わらないため、原稿搬送速度を低下させた場合、この印刷開始が遅れる時間だけ、原稿搬送速度を低下させない場合に比べて印刷完了が遅れることになる。しかしながら、この遅れ時間は短時間であり(原稿1枚の画像読取時間より短い)、また、図5(b)に示すように、原稿搬送速度を低下させると、原稿読取完了と印刷完了の間の時間差が、原稿搬送速度を低下させない場合に比べて大幅に小さくなる。すなわち、原稿読取完了後、短時間で印刷が完了するため、図5(a)に示す場合と図5(b)に示す場合とでは、ユーザは後者の場合の方が、体感的に待ち時間が短いと感じる。
一方、図6は、図5(a)および図5(b)に示す事例における、メモリ帯域の使用状態を模式的に示す図である。図6(a)は、図5(a)における画像読取開始から画像読取完了までの期間に対応し、図6(b)は、図5(a)における画像読取完了から印刷完了までの期間に対応し、図6(c)は、図5(b)における画像読取開始から画像読取完了までの期間に対応する。図6(a)〜図6(c)に示す各円グラフは、それぞれ全体(100%)が全メモリ帯域に対応する。また、ここでは、図5(a)、図5(b)に示す画像読取印刷処理と並行して複合機100において実施される他のタスクとして、ネットワークインターフェイス161を通じて情報処理端末から入力された印刷指示やファクシミリ受信時に実行されるドットデータ生成処理(RIP)を例示している。なお、本実施形態では、RIPを最大速度で実行する場合、メモリ帯域の半分を使用するものとする。
図6(a)の場合、表面の画像読み取り(含むドットデータ生成)と裏面の画像読み取り(含むドットデータ生成)にメモリ帯域の1/3ずつが使用されており、RIPには、メモリ帯域の1/3しか割り当てることができない。そのため、RIPを最大速度で動作させるはできず、実行速度が低下している状態にある。また、画像読み取りが完了すると、図6(b)に示すように、画像読み取りにメモリ帯域が使用されることがなくなるため、RIPは最大速度で動作するようになる。
これに対し、原稿搬送速度を低下(ここでは1/2)させた場合、図6(c)に示すように、表面の画像読み取りと裏面の画像読み取りにメモリ帯域の1/6ずつが使用される。この場合、メモリ帯域は2/3を他のタスクに割り当てるが可能である。したがって、RIPは最大速度で動作することができる。
以上説明したように、複合機100では、原稿搬送速度を低下させてもユーザの使用利便性や複合機の生産性を著しく低下させるような大きな問題が生じない搬送速度抑制条件を満足する場合、両面同時原稿読取時の原稿搬送速度を低下させるため、画像読み取りに使用されるメモリ帯域を低減でき、他のタスクの実行速度低下を抑制することができる。その結果、複合機全体の生産性を高めることが可能になる。
ところで、複合機100では印刷部数が複数部である場合、原稿搬送速度を低下させない構成になっている。図7は、印刷部数が複数部である場合に両面同時原稿読取を実施する状態を示している。この例のように印刷部数が複数部の場合、操作パネル181を通じて印刷指示を入力したユーザは、画像読取完了後に原稿を回収して複合機100の前を一旦離れ、印刷完了後に印刷物を回収するために再度複合機100に戻ってくることが想定される。このような使用状況では、ユーザの使用利便性の観点では、原稿の画像読み取りを短時間で実施することが好ましい。そのため、複合機100では、印刷部数が複数部である場合、原稿搬送速度を低下させない構成を採用している。
また、印刷を伴わない両面同時原稿読取では、原稿読取時点でユーザの所望の処理が完了する。そのため、複合機100では、印刷を伴わない場合も、原稿搬送速度を低下させない構成を採用している。
なお、上記実施形態では、判定部301が、搬送速度抑制条件を満足するか否か(原稿搬送速度を低下させるか否か)を常時判断する構成としたが、当該判断は選択的に実施されてもよい。例えば、複合機100にモード切替ボタンを設け、判定部301による判断を強制的に停止させる構成を採用してもよい。この構成によれば、例えば、原稿枚数が著しく多い場合等、印刷部数が1部であっても原稿読取をできるだけ早く完了させることを望むユーザの希望に対応することが可能になる。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、印刷部数が1部の場合は搬送速度抑制条件を満足し、複数部の場合は搬送速度抑制条件を満足しない構成としたが、搬送速度抑制条件は原稿搬送速度を低下させてもユーザの使用利便性や複合機の生産性を著しく低下させるような大きな問題が生じない条件であればよく、他の条件を採用することも可能である。同様に、原稿搬送速度を1/2にすることは必須ではなく、複合機全体の生産性を向上可能な任意の速度を採用することができる。また、上記では、同一の原稿から取得した表面および裏面の画像データを、同一用紙の表面および裏面のそれぞれに印刷する構成としたが、同一の原稿から取得した表面および裏面の画像データを2枚の用紙の片面にそれぞれ印刷する構成であってもよい。
また、上記では、搬送速度抑制条件を満足する場合、他のタスクの有無にかかわらず原稿搬送速度を低下させる構成としたが、判定部301は他のタスクの有無も確認し、他のタスクが存在しない場合には、搬送速度抑制条件を満足する場合でも、原稿搬送速度を低下させない構成を採用してもよい。また、当該構成において、原稿搬送速度を低下させずに両面同時原稿読取を実行している最中に他のタスクが発生した場合、例えば、次ページ原稿の画像読み取りから原稿搬送速度を低下させる構成を採用することも可能である。
さらに、図5に示すフローチャートは、等価な作用を奏する範囲において、各ステップの順序等を適宜変更可能である。加えて、上述の実施形態では、デジタル複合機として本発明を具体化したが、デジタル複合機に限らず、プリンタ、複写機等の任意の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
本発明によれば、ユーザの使用利便性を損なうことなく、画像形成装置全体の生産性を向上させることができ、画像形成装置として有用である。
100 複合機
110 原稿搬送装置
117 密着光学系(第2の画像読取部)
120 画像読取部
121 走査光学系(第1の画像読取部)
140 画像形成部
161 ネットワークインターフェイス
163 FAXインターフェイス
181 操作パネル
301 判定部
302 搬送速度制御部
311 動作制御部
312 画像データ保持部

Claims (4)

  1. 原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送機構と、
    前記原稿搬送機構により搬送された原稿の一方面の画像を読み取り、画像データを生成する第1の画像読取部と、
    前記原稿搬送機構により搬送された原稿の他方面の画像を読み取り、画像データを生成する第2の画像読取部と、
    前記第1の画像読取部および前記第2の画像読取部により同一の原稿の画像を同時に読み取る際に、入力された印刷指示における原稿画像の画像形成出力部数が1部であるか否かを判定する判定部と、
    前記画像形成出力部数が1部である場合、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を標準の原稿搬送速度よりも遅い速度に低下させ、前記画像形成出力部数が複数部である場合、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にする搬送速度制御部と、
    前記標準の原稿搬送速度でも前記遅い速度でも、印刷開始から印刷完了までの全印刷に要する時間を変えること無く、同一の原稿について前記第1の画像読取部および前記第2の画像読取部が生成した画像データを、両面印刷のために用紙を反転する反転部により、同一用紙の表面および裏面のそれぞれに印刷する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記搬送速度制御部は、前記原稿搬送速度を低下させることで、前記第1の画像読取部および前記第2の画像読取部が生成した画像データで使用されるメモリ帯域を低下させる、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記判定部は、前記印刷指示における画像読取印刷処理と並行して実施される他のタスクが存在するか否かを確認し、
    前記搬送速度制御部は、前記他のタスクが存在しない場合、前記画像形成出力部数が1部であっても、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にする、請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記判定部は、予め設けられたモード切替ボタンの選択により、前記画像形成出力部数が1部であるか否かの判定を強制的に停止し、前記原稿搬送機構の原稿搬送速度を前記標準の原稿搬送速度にさせる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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