JP5857240B2 - 電力供給回路 - Google Patents
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Description
また、前記第1の過電流リレーと前記制御コイルとは、前記第2の過電流リレーから分岐して並列に接続される構成としても良い。
さらに、前記第1の過電流リレー及び前記第2の過電流リレーは、前記負荷機器の近傍に取り付けられ、前記負荷機器の発熱によって動作する構成としても良い。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力供給回路を示す回路図である。
電力供給回路1は、冷蔵庫、小型エアコン等の冷却機器に用いられる電動圧縮機10(図2)の電動機21(負荷機器)を駆動する回路である。電力供給回路1は、交流式の電動機21と、交流の電源11と、電源11と電動機21との間に接続される電磁開閉器14と、電動機21と電磁開閉器14との間に接続される過電流保護装置30と、を備えている。過電流保護装置30は、所定の負荷で動作して電動機21への電力供給を遮断する第1の過電流リレー31、及び、第1の過電流リレーよりも遅く動作して電動機21への電力供給を遮断する第2の過電流リレー32を有している。
電動機21、電源11、第1の過電流リレー31及び第2の過電流リレー32は直列に接続されて主回路15(直列回路)を構成している。第1の過電流リレー31、第2の過電流リレー32及び電磁開閉器14は、不図示の電装箱内に配置される。
b接点14Cは、主回路15に対して並列に接続されており、その一端は電動機21と第2のa接点14Bとの間に接続され、他端は電源11の他方の端子11Bに接続されている。b接点14Cと電源11の他方の端子11Bとの間には、電源スイッチ16が接続されている。ここで、電源スイッチ16は押しボタン式のスイッチであり、押圧操作により閉じられてオンとなり、制御コイル14Dに通電された後に自動的に開いてオフとなるように構成されている。
制御コイル14Dは、主回路15に対して並列に接続されており、その一端14D1(制御コイルの一端)は第2の過電流リレー32に接続されており、他端14D2は電源11の一方の端子11Aに接続されている。
電動圧縮機10は、密閉ケースを構成する本体ケース20内に、電動機21と冷媒圧縮機部22が収納され、冷媒圧縮機部22が電動機21によって駆動されることにより冷媒を圧縮する周知のものである。
第2の過電流リレー32は、合成樹脂製の耐熱絶縁ケース32Kに、第1の過電流リレーの後に動作する第2のバイメタル接片32A(バイメタル接片)と、第2のバイメタル接片32Aを加熱する電気ヒータ32Bとを収納して構成されている。
第1の過電流リレー31は、図3に示すように、一面(図3の下側面)が開口31K1である有底円筒形状をなす合成樹脂製の耐熱絶縁ケース31Kを主体とし、耐熱絶縁ケース31Kの底壁(図3の上側壁)31K2の中央部にナット31Dで固定された支持軸31Cに、耐熱絶縁ケース31Kの内面から離れた状態で第1のバイメタル接片31A(図1)が支持されている。第1のバイメタル接片31Aは、円形状のバイメタル板の左右両側の突出部に可動側接点31Eを備えている。耐熱絶縁ケース31Kの底壁(図3の上側壁)31K2には、2個の外部端子A、Bが取り付けられ、この外部端子A、Bが耐熱絶縁ケース31Kの内側に露出している。
第2のバイメタル接片32Aは、支持軸32Cから延びる配線33によって制御コイル14Dの一端14D1に接続されている。
ここで、第1のバイメタル接片31A及び第2のバイメタル接片32Aを動作させる負荷は、主回路15を流れる電流によって発熱する電気ヒータ31B,32Bの熱である。第1のバイメタル接片31A及び第2のバイメタル接片32Aは動作温度T1,T2が同じであるが、第2のバイメタル接片32Aの動作時間t2を動作時間t1よりも大きく設定し、第2のバイメタル接片32Aを、第1のバイメタル接片31Aよりも大きな熱を受けなければ動作しないように構成することで、第2のバイメタル接片32Aが遅く動作するように設定構成されている。しかし、他の構成によって第2のバイメタル接片32Aが第1のバイメタル接片31Aよりも遅く動作するようにしても良い。例えば、動作温度T2を動作温度T1よりも大きく設定したり、電気ヒータ31B,32Bの発熱量を異ならせたりすることで、第2のバイメタル接片32Aが第1のバイメタル接片31Aよりも遅く動作する構成としても良い。
第2の過電流リレー32は、可動側接点32Eが固定接点32Gに当接した第2のバイメタル接片32Aと電気ヒータ32Bが第2の直列回路を形成し、端子Bが電動機21の一端に接続される。これによって、前記第1、第2の両直列回路は直列接続されて、電動機21と直列回路を形成する。
図4は、電源スイッチ16がオンにされた後の電力供給回路1を示す図である。図5は、第2の過電流リレー32が動作した状態の電力供給回路1を示す図である。
図1において、電源スイッチ16がオンにされて閉じられると、電磁開閉器14のb接点14Cを経由して電流が流れ、第2の過電流リレー32から配線33を介して制御コイル14Dに電流が供給され、これにより、図4に示すように、第1のa接点14A及び第2のa接点14Bは閉じられ、b接点14Cは開かれ、電源スイッチ16は、制御コイル14Dの通電直後に自動的に開かれる。これにより、主回路15に電流が流れ、電動圧縮機10が運転される。
また、第1の過電流リレー31と制御コイル14Dとは、第2の過電流リレー32から分岐して並列に接続されるため、第1の過電流リレー31が動作した場合に制御コイル14Dへの電力の供給が断たれることがない。
上記実施の形態では、電動圧縮機10の電動機21を負荷機器として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、電力で駆動されるあらゆる負荷機器に適用可能である。
この変形例において、上記実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
図2に2点鎖線で示すように、上記実施の形態の第1の過電流リレー31及び第2の過電流リレー32と同様に構成される第1の過電流リレー131及び第2の過電流リレー132は、電動圧縮機10の本体ケース20の上面に取り付けれ、カバー60で覆われている。これら第1の過電流リレー131及び第2の過電流リレー132は、電気ヒータ31B,32Bの熱に加えて、電動機21の発熱によっても加熱される。この構成では、電気ヒータ31B,32Bの容量を小さく設定できる。なお、第1の過電流リレー131及び第2の過電流リレー132は、本体ケース20の表面等の電動機21の発熱を感知できる場所に配置されれば良く、例えば、本体ケース20の側面に取り付けられても良い。
この構成によれば、第1の過電流リレー131及び第2の過電流リレー132は、電動機21の近傍の本体ケース20に取り付けられ、電動機21の発熱のみによって動作するため、第1の過電流リレー131及び第2の過電流リレー132を加熱するヒータ等が不要となり、構造を簡単にできる。
11 電源
14 電磁開閉器
14A 第1のa接点(常開接点)
14B 第2のa接点(常開接点)
14C b接点(常閉接点)
14D 制御コイル
15 主回路(直列回路)
16 電源スイッチ
21 電動機(負荷機器)
30 過電流保護装置
31,131 第1の過電流リレー
32,132 第2の過電流リレー
32A 第2のバイメタル接片(バイメタル接片)
14D1 一端(制御コイルの一端)
Claims (4)
- 電力で駆動される負荷機器と制御コイルへの通電によって開閉が切り替えられる電磁開閉器との間に前記負荷機器と直列に接続される過電流保護装置を備えた電力供給回路において、
前記過電流保護装置は、所定の負荷で動作して前記負荷機器への電力の供給を遮断し、負荷が減少すると自己復帰する第1の過電流リレーと、当該第1の過電流リレーと直列に接続され、前記第1の過電流リレーよりも遅く動作して前記負荷機器への電力の供給を遮断し、手動で復帰されるバイメタル式の第2の過電流リレーとを有し、
前記第2の過電流リレーのバイメタル接片と前記電磁開閉器の前記制御コイルの一端とを接続したことを特徴とする電力供給回路。 - 前記電磁開閉器は、前記制御コイルに電流が供給されていない際に開く常開接点と、前記制御コイルに電流が供給されていない際に閉じる常閉接点とを有し、前記常開接点は直列回路によって前記負荷機器に直列に接続され、前記常閉接点は、前記直列回路に対して並列に接続されるとともに、スイッチのオン操作によって電源から前記制御コイルに電流が供給された後に開く電源スイッチに接続されていることを特徴とする請求項1記載の電力供給回路。
- 前記第1の過電流リレーと前記制御コイルとは、前記第2の過電流リレーから分岐して並列に接続されることを特徴とする請求項1または2記載の電力供給回路。
- 前記第1の過電流リレー及び前記第2の過電流リレーは、前記負荷機器の近傍に取り付けられ、前記負荷機器の発熱によって動作することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力供給回路。
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